JP5929671B2 - 円筒状電子写真感光体の梱包方法、円筒状電子写真感光体、及び画像形成装置 - Google Patents

円筒状電子写真感光体の梱包方法、円筒状電子写真感光体、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5929671B2
JP5929671B2 JP2012213059A JP2012213059A JP5929671B2 JP 5929671 B2 JP5929671 B2 JP 5929671B2 JP 2012213059 A JP2012213059 A JP 2012213059A JP 2012213059 A JP2012213059 A JP 2012213059A JP 5929671 B2 JP5929671 B2 JP 5929671B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive member
protective sheet
electrophotographic photosensitive
cylindrical electrophotographic
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012213059A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014066930A (ja
Inventor
寛昭 高村
寛昭 高村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2012213059A priority Critical patent/JP5929671B2/ja
Publication of JP2014066930A publication Critical patent/JP2014066930A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5929671B2 publication Critical patent/JP5929671B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Description

本発明は、複写機やプリンター等に用いられる電子写真感光体の梱包方法、梱包された電子写真感光体、及び画像形成装置に関する。
C.F.カールソンの発明による電子写真技術は、即時性、高品質かつ保存性の高い画像が得られることなどから、複写機の分野にとどまらず、各種プリンターやファクシミリの分野に続き、最近はデジタル複合機としても広く普及し、大きな拡がりをみせている。
電子写真感光体は、円筒状基体の表面に有機系の光導電材料の感光層を形成されるのがもっともよく用いられる形態である。この感光層は電子写真プロセスに於いて光学像を静電潜像に変換するなどの重要な役割を持っているので、感光層が形成された感光体にあっては感光層を機械的な損傷、強光による劣化、汚染物質の付着などから保護するために、感光体の外表面を保護シートで被覆する梱包方法が一般に採用されている。
保護シートの材質としては黒色の上質紙が多用され、非導電性あるいは導電性の合成樹脂フイルムなどの合成高分子化合物が使用されることもある。なお、巻き付けた保護シートの固定には片面に接着剤を有する粘着テープを使用することが一般的である。図1は電子写真用感光体の梱包方法の一例を示す斜視図である。
梱包方法について概要を説明する。まず、感光体1の外周長よりも長い周沿辺2aと、感光体1の外表面に形成された感光層の幅よりも長くかつ感光体1の円筒長よりも短い範囲にある幅員辺2bとを有する長方形の保護シート2を用意し、感光体1の軸方向と保護シート2の幅員辺2bとが平行になるように配置する。
次に、感光体1の外表面に沿って保護シート2を弛みのないように巻き付け、巻端部2cの内面に巻合部2dの外面が重なり合うように配設する。最後に、片面に粘着剤3bを有し片端に粘着剤が付着しない剥離部3aを備えた所定の大きさの粘着テープ3を用いて、粘着テープ3が巻端部2cの外面と巻合部2dの外面にほぼ均等に橋架されるようにして、剥離部3aを備えない側を巻端部2cの外面側に貼着した後に剥離部3aを備えた側を巻合部2dの外面側に貼着して感光体1に巻き付けられた保護シート2を固定している。
このとき、粘着テープの粘着剤が感光体表面に付着する等の問題を解決する検討は行なわれてきた(例えば特許文献1及び特許文献2)。また、保護シートや指等の接触感光体表面を傷つける問題に対しては、特に着目されておらず、クリーニングブレードなどの機械的外力による表面傷の対策に含まれる形で、保護層等によって感光体の表面組成を工夫することで解決するのが一般的であった(特許文献3)。
また、画像形成装置としては、感光体の暗部表面電位を小さくすることで摩耗量を抑制できることが知られていた。
特開平10−72075 特開平10−167340 特開2008−145737
円筒状電子写真感光体を複写機やプリンターあるいはファクシミリなどの電子写真装置あるいは電子写真カートリッジに装着する場合に、保護シートを取り外す際には、保護シート表面の凹凸又は保護シート由来の付着物が原因で感光体の表面層に傷を付けてしまう場合があり、感光体の表面品質の低下、ひいては、該感光体を用いた場合の印字品質の低下を招く虞があった。
特に、感光体の暗部表面電位の絶対値が小さい場合に、感光層の傷が実際に画像として検出されることを見出した。
本発明は、前記の問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、感光体のマシン等装着時に、保護シートを取り外す際に感光体表面の品質を低下させない保護シートを用いた梱包方法、及び該方法で梱包された電子写真感光体を提供することである。
本発明者は、感光体の暗部表面電位の絶対値が低い場合であっても、感光層の表面傷が画像欠陥として検出されないために、感光層の保護シートの表面粗さを小さくすればよいことを見い出し、本発明に至った。
すなわち、本発明の要旨は、円筒状電子写真感光体の暗部表面電位の絶対値が450V以下となるように帯電される該感光体を保護シートで梱包する梱包方法であって、その算術平均粗さRaが1.00μm以下、あるいはその最大表面高さRyが5.00μm以下である保護シートを用いることを特徴とする、円筒状電子写真感光体の梱包方法に存する。
また、本発明の別の要旨は、感光体の暗部表面電位の絶対値が450V以下となるように帯電される、保護シートで梱包された円筒状電子写真感光体であって、その算術平均粗さRaが1.00μm以下、あるいはその最大表面高さRyが5.00μm以下である保護シートを用いることを特徴とする、円筒状電子写真感光体に存する。
本発明により、感光体の暗部表面電位の絶対値が450V以下となるように帯電される感光体から保護シートを取り外す際に、表面傷、付着物および滑り落ちを防止し、感光体表面の品質を低下させない保護シートを用いた梱包方法、及び該方法で梱包された電子写真感光体を提供することできる。
本発明の梱包方法の一実施様態を示す概略図である。 本発明の方法で梱包された感光体の模式的な斜視図である。 型に感光体を入れた状態の模式的な断面図である。 一般的な画像形成装置の概略図
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
本発明の感光体は、電子写真感光体の暗部表面電位の絶対値が450V以下となるように帯電される。画像形成装置に搭載される円筒状電子写真感光体は、搭載前に保護シートで梱包されている。
<保護シート>
保護シート2は、ドラム1の感光膜を保護及び遮光するために用いられるものであり、ドラム1の外周表面を全て覆い得る大きさを有するものを用いる。保護シート2は、静電気によるメモリー画像を防止するために導電性を、太陽光や蛍光灯による劣化を抑制するために遮光性を付与することが望ましい。保護シート2に使用される材質としては、カーボンをドープした紙やポリエチレン、あるいはカーボン層をラミネートした紙等が挙げられ、コスト及び取り扱い易さの観点からは、カーボンをドープした紙が好ましいが、表面粗さを小さくする目的からは、カーボンをドープしたポリエチレンシートが好ましい。
本発明に於いては、保護シートの感光体を包む面の表面粗さを制御することによって効果を達成する。保護シートの最大高さRyであれば、表面傷防止の観点から、5.00μm以下、好ましくは4.00μm以下、更に好ましくは2.00μm以下である。滑り落ち防止の観点から、0.10μm以上、好ましくは0.50μm以上、更に好ましくは1.00μm以上である。最大高さが高いほど、表面傷や保護シート由来の付着物が増加する。算術表面粗さRaであれば、表面傷防止の観点から、0.5μm以下、好ましくは0.40μm以下、更に好ましくは0.30μm以下である。滑り落ち防止の観点から、0.01μm以上、好ましくは0.10μm以上、更に好ましくは0.20μm以上である。Ra及びRyは、JIS B 0601(1994)によって定義される。保護シートの表面粗さRa,Ryの制御は、シートに混練される粒子によって決められることが多く、特に導電性を付与するために混練されるカーボンブラックの粒径を変化させることによってコントロールすることができる。また、それ以外にも、平滑な保護シートをプラズマ処理やサンドブラスト処理等によって表面粗面化することも可能である。
保護シートのサイズは、具体的には、図2に示すように、ドラム1の円周方向に対応した保護シート2の幅Wが、ドラム1の円周長に、通常10mmを加えた長さ以上であり、ドラム1の円周長の1.5倍の長さから、通常4mmを減した長さ未満である。特に、保護シートが本願で規定する粗さの範囲であれば、留め合わせた部分に摩擦が生じるため、幅Wを十分に長く設定してずれを防止する必要が無く、1本あたりの使用保護シートの量を減らすことができる。保護シート2の幅Wが短すぎる場合、ドラム1の外周表面に保護シート2で覆われない部分が生じ、ドラム1の感光膜の露出及び/又は傷付き等の可能性がある。また、保護シート2の幅Wが長すぎる場合、ドラム1を後述する半円状のくぼみを有する型9(図3参照)に入れた時に、保護シート2の巻き端21が型9に当たってドラム1が浮き上がる可能性がある。
<円筒状電子写真感光体>
円筒状電子写真感光体は、暗部表面電位の絶対値が450V以下となるように帯電される。下限は通常、暗部表面電位の絶対値が100V以上、更に好ましくは200V以上である。
本発明の円筒状電子写真感光体については、特に制限はないが、円筒状の導電性支持体上に、感光層を公知の方法で塗布したものが用いられるのが一般的である。
本発明において感光層は導電性支持体上に設けられる。導電性支持体としては、たとえばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料やアルミニウムを蒸着したポリエステルフィルム、紙、ガラスなどが主として使用される。
この様な導電性支持体と感光層との間には通常使用されるような公知のバリアー層が設けられていてもよい。バリアー層としては、例えばアルミニウム陽極酸化被膜、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム等の無機層、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド等の有機層が使用される。また、これらのバリアー層には、アルミニウム、銅、錫、亜鉛、チタンなどの金属あるいはこれら金属の酸化物などの導電性または半導電性微粒子を含んでいてもよい。
本発明の感光層は基本的に電荷発生層と電荷輸送層から構成される積層型が好ましいが、単一の感光層からなるいわゆる単層分散型でもよい。
以下、主に積層型について説明する。電荷発生物質としては、例えばセレニウム及びその合金、アモルファスシリコンその他無機系光導電性材料、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、キナクリドン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、アントアントロン顔料、ベンズイミダゾール顔料、スクワリウム顔料などの有機顔料など各種光導電性材料が使用できるが、特に有機顔料、中でもフタロシアニン顔料、アゾ顔料を使用することが望ましい。フタロシアニン顔料を使用する場合、具体的には、無金属フタロシアニン、銅、インジウム、ガリウム、錫、チタン、亜鉛、バナジウム等の金属、またはその酸化物、塩化物の配位したフタロシアニン類が使用される。特に、感度の高いx型、τ型無金属フタロシアニン、A型(別称β型)、B型(別称α型)、D型(別称Y型)等のオキシチタニウムフタロシアニン、バナジルフタロシアニン、クロロインジウムフタロシアニン等が好適である。なお、ここで挙げたオキシチタニウムフタロシアニンの結晶型のうち、A型、B型については W.Hiller らによってそれぞれI相、II相として示されており(Z.Kristallogr., 159(1982) 173)、A型は安定型として知られているものである。D型は、
CuKα線を用いた粉末X線回折において、回折角2θ±0.2゜が27.3゜に明瞭なピークを示すことを特徴とする結晶型である。
アゾ顔料として好ましいものの例としては、特開昭63−259572、特開平5−32905号公報記載のアゾ顔料等などが挙げられるが、特開平9−281733に示されるアゾ化合物が特に好ましい。
これらフタロシアニン化合物、アゾ顔料は単独で使用しても良く、また複数のフタロシアニン化合物の混合物、混晶、複数のアゾ顔料の混合物、またはフタロシアニン化合物とアゾ顔料の混合物として用いても良い。
電荷発生層は上記顔料を、例えばポリエステル樹脂、ポリビニルアセテート、ポリアクル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、セルロースエステル、セルロースエーテル、ポリ塩化ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル共重合体等の各種バインダー樹脂で結着した形の分散層で使用してもよい。
これらの化合物に対するバインダー樹脂の比率(重量比)は、これらの化合物1に対して0.2〜5の範囲で使用される。その膜厚は通常0.1〜2μm、好ましくは0.1〜0.8μmが好適である。また、電荷発生層には必要に応じて、塗布性を改善するためのレベリング剤や酸化防止剤、増感剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
<画像形成装置>
次に、本発明に用いられる画像形成装置について、装置の要部構成を示す図4を用いて説明する。但し、実施の形態は以下の説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意に変形して実施することができる。画像形成装置は、電子写真感光体の暗部表面電位の絶対値が450V以下となるように動作することが好ましい。
図4に示すように、画像形成装置は、電子写真感光体1、帯電装置2、露光装置3、現像装置4及び転写装置5を備えて構成され、更に、必要に応じてクリーニング装置6及び定着装置7が設けられる。
電子写真感光体1は、上述した本発明に係る電子写真感光体であれば特に制限はないが、図4ではその一例として、円筒状の導電性支持体の表面に上述した感光層を形成したドラム状の感光体を示している。この電子写真感光体1の外周面に沿って、帯電装置2,露光装置3,現像装置4,転写装置5及びクリーニング装置6がそれぞれ配置されている。
帯電装置2は、電子写真感光体1を帯電させるもので、電子写真感光体1の表面を所定電位に均一帯電させる。図4では帯電装置2の一例としてローラ型の帯電装置(帯電ローラ)を示しているが、他にもコロトロンやスコロトロン等のコロナ帯電装置、帯電ブラシ等の接触型帯電装置などがよく用いられる。
なお、電子写真感光体1及び帯電装置2は、多くの場合、この両方を備えたカートリッジ(以下適宜、感光体カートリッジという)として、画像形成装置の本体から取り外し可能に設計されており、本発明においてもそのような形態で用いることが望ましい。そして、例えば電子写真感光体1や帯電装置2が劣化した場合に、この感光体カートリッジを画像形成装置本体から取り外し、別の新しい感光体カートリッジを画像形成装置本体に装着することができるようになっている。また、後述するトナーについても、多くの場合、トナーカートリッジ中に蓄えられて、画像形成装置本体から取り外し可能に設計され、使用しているトナーカートリッジ中のトナーが無くなった場合に、このトナーカートリッジを画像形成装置本体から取り外し、別の新しいトナーカートリッジを装着することができるようになっている。更に、電子写真感光体1,帯電装置2,トナーが全て備えられたカートリッジを用いることもある。なお、後述するように、この画像形成装置ではトナーとして上述した本発明のトナーを使用している。
露光装置3は、電子写真感光体1に露光を行なって電子写真感光体1の感光面に静電潜像を形成することができるものであれば、その種類に特に制限はない。具体例としては、ハロゲンランプ、蛍光灯、半導体レーザーやHe−Neレーザー等のレーザー、LEDなどが挙げられる。また、感光体内部露光方式によって露光を行なうようにしてもよい。露光を行なう際の光は任意であるが、例えば波長が780nmの単色光、波長600nm〜700nmのやや短波長寄りの単色光、波長380nm〜600nmの短波長の単色光などで露光を行なえばよい。
現像装置4は、その種類に特に制限はなく、カスケード現像、一成分導電トナー現像、二成分磁気ブラシ現像などの乾式現像方式や、湿式現像方式などの任意の装置を用いることができる。図2では、現像装置4は、現像槽41、アジテータ42、供給ローラ43、現像ローラ44、及び、規制部材45からなり、現像槽41の内部にトナーTを貯留している構成となっている。また、必要に応じ、トナーTを補給する補給装置(図示せず)を現像装置4に付帯させてもよい。この補給装置は、ボトル、カートリッジなどの容器からトナーTを補給することが可能に構成される。
供給ローラ43は、導電性スポンジ等から形成される。現像ローラ44は、鉄,ステンレス鋼,アルミニウム,ニッケルなどの金属ロール、またはこうした金属ロールにシリコーン樹脂,ウレタン樹脂,フッ素樹脂などを被覆した樹脂ロールなどからなる。この現像ローラ44の表面には、必要に応じて、平滑加工や粗面加工を加えてもよい。
現像ローラ44は、電子写真感光体1と供給ローラ43との間に配置され、電子写真感光体1及び供給ローラ43に各々当接している。供給ローラ43及び現像ローラ44は、回転駆動機構(図示せず)によって回転される。供給ローラ43は、貯留されているトナーTを担持して、現像ローラ44に供給する。現像ローラ44は、供給ローラ43によって供給されるトナーTを担持して、電子写真感光体1の表面に接触させる。
規制部材45は、シリコーン樹脂やウレタン樹脂などの樹脂ブレード、ステンレス鋼,アルミニウム,銅,真鍮,リン青銅などの金属ブレード、またはこうした金属ブレードに樹脂を被覆したブレード等により形成されている。この規制部材45は、現像ローラ44に当接し、ばね等によって現像ローラ44側に所定の力で押圧(一般的なブレード線圧は0.05〜5N/cm)される。必要に応じて、この規制部材45に、トナーTとの摩擦
帯電によりトナーTに帯電を付与する機能を具備させてもよい。
アジテータ42は、回転駆動機構によってそれぞれ回転されており、トナーTを攪拌するとともに、トナーTを供給ローラ43側に搬送する。アジテータ42は、羽根形状、大きさ等を違えて複数設けてもよい。
転写装置5は、その種類に特に制限はなく、コロナ転写、ローラ転写、ベルト転写などの静電転写法、圧力転写法、粘着転写法など、任意の方式を用いた装置を使用することができる。ここでは、転写装置5が電子写真感光体1に対向して配置された転写チャージャー,転写ローラ,転写ベルト等から構成されるものとする。この転写装置5は、トナーTの帯電電位とは逆極性で所定電圧値(転写電圧)を印加し、電子写真感光体1に形成されたトナー像を転写材(用紙,媒体)Pに転写するものである。
クリーニング装置6について特に制限はなく、ブラシクリーナー、磁気ブラシクリーナー、静電ブラシクリーナー、磁気ローラクリーナー、ブレードクリーナーなど、任意のクリーニング装置を用いることができるが、実効性の観点からブレードクリーナーが好ましい。クリーニング装置6は、感光体1に付着している残留トナーをクリーニング部材で掻き落とし、残留トナーを回収するものである。
定着装置7は、上部定着部材(定着ローラ)71及び下部定着部材(定着ローラ)72から構成され、定着部材71または72の内部には加熱装置73がそなえられている。なお、図4では、上部定着部材71の内部に加熱装置73がそなえられた例を示す。上部及び下部の各定着部材71,72は、ステンレス,アルミニウムなどの金属素管にシリコンゴムを被覆した定着ロール、更にフッ素樹脂で被覆した定着ロール、定着シートなどが公知の熱定着部材を使用することができる。更に、各定着部材71,72は、離型性を向上させる為にシリコーンオイル等の離型剤を供給する構成としてもよく、バネ等により互いに強制的に圧力を加える構成としてもよい。
記録紙P上に転写されたトナーは、所定温度に加熱された上部定着部材71と下部定着部材72との間を通過する際、トナーが溶融状態まで熱加熱され、通過後冷却されて記録紙P上にトナーが定着される。
なお、定着装置についてもその種類に特に限定はなく、ここで用いたものをはじめ、熱ローラ定着、フラッシュ定着、オーブン定着、圧力定着など、任意の方式による定着装置を設けることができる。
以上のように構成された画像形成装置では、次のようにして画像の記録が行なわれる。即ち、まず感光体1の表面(感光面)が、帯電装置2によって所定の電位(例えば−400V)に帯電される。この際、直流電圧により帯電させても良く、直流電圧に交流電圧を重畳させて帯電させてもよいが、いずれにせよ本発明に於いては、絶対値として450V以下となるように帯電する。
続いて、帯電された感光体1の感光面を、記録すべき画像に応じて露光装置3により露光し、感光面に静電潜像を形成する。そして、その感光体1の感光面に形成された静電潜像の現像を、現像装置4で行なう。
現像装置4は、供給ローラ43により供給されるトナーTを、規制部材(現像ブレード)45により薄層化するとともに、所定の極性(ここでは感光体1の帯電電位と同極性であり、負極性)に摩擦帯電させ、現像ローラ44に担持しながら搬送して、感光体1の表面に接触させる。
現像ローラ44に担持された帯電トナーTが感光体1の表面に接触すると、静電潜像に対応するトナー像が感光体1の感光面に形成される。そしてこのトナー像は、転写装置5
によって記録紙Pに転写される。この後、転写されずに感光体1の感光面に残留しているトナーが、クリーニング装置6で除去される。
トナー像の記録紙P上への転写後、定着装置7を通過させてトナー像を記録紙P上へ熱定着することで、最終的な画像が得られる。
本実施形態の画像形成装置は、本発明の感光体を用いているため、小型化させることが可能であるとともに、クリーニング不良も発生せず、形成される画像の高画質を実現することが可能である。
なお、画像形成装置は、上述した構成に加え、例えば除電工程を行なうことができる構成としても良い。除電工程は、電子写真感光体に露光を行なうことで電子写真感光体の除電を行なう工程であり、除電装置としては、蛍光灯、LED等が使用される。また除電工程で用いる光は、強度としては露光光の3倍以上の露光エネルギーを有する光である場合が多い。
また、画像形成装置は更に変形して構成してもよく、例えば、補助帯電工程などの工程を行なうことができる構成としたり、オフセット印刷を行なう構成としたり、更には複数種のトナーを用いたフルカラータンデム方式の構成としてもよい。
以下実施例により、本発明を具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<感光体の製造>
平均一次粒子径40nmのルチル型酸化チタン(石原産業社製「TTO55N」)と該酸化チタンに対して3重量%のメチルジメトキシシランをボールミルにて混合して得られたスラリーを乾燥後、更にメタノールで洗浄、乾燥して得られた疎水性処理酸化チタンを、メタノール/1−プロパノールの混合溶媒中でウルトラアスペックミルにより分散させることにより、疎水化処理酸化チタンの分散スラリーとなし、該分散スラリーと、メタノール/1−プロパノール/トルエン(重量比7/1/2)の混合溶媒、及び、ε−カプロラクタム/ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン/ヘキサメチレンジアミン/デカメチレンジカルボン酸/オクタデカメチレンジカルボン酸(組成モル%75/9.5/3/9.5/3)からなる共重合ポリアミドのペレットとを加熱しながら撹拌、混合してポリアミドペレットを溶解させた後、超音波分散処理を行うことにより、疎水性処理酸化チタン/共重合ポリアミドを重量比3/1で含有する固形分濃度18.0%の分散液とした。
この分散液を、外径24mm、長さ255mm、厚さ0.75mmのアルミニウム製シリンダーに浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が1.5μmとなるように下引き層を設けた。
次に、電荷発生物質として、CuKα線によるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.2)が27.3゜に強い回折ピークを示すオキシチタニウムフタロシアニン10重量部を1,2−ジメトキシエタン150重量部に加え、サンドグラインドミルにて粉砕分散処理を行ない顔料分散液を作製した。こうして得られた160重量部の顔料分散液をポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名#6000C)の5%1,2−ジメトキシエタン溶液100重量部に加え、1,2−ジメトキシエタンで希釈し、最終的に固形分濃度4.0%の分散液を作製した。
この分散液を、上述の下引き層上に乾燥後の膜厚が0.4μmとなるように浸漬塗布した後、乾燥して電荷発生層を形成した。
次に、電荷輸送物質として、特開2002−80432中に示された以下構造を主成分とする異性体からなる電荷輸送物質75重量部、
Figure 0005929671
バインダーとして下記構造を繰り返し単位として持つポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:50,000)40重量部、
Figure 0005929671
もう1種のバインダーとして下記構造を繰り返し単位として持つポリアリレート樹脂(粘度平均分子量:40,000)60重量部、
Figure 0005929671
酸化防止剤として3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン2部、およびレベリング剤としてシリコーンオイル0.05重量部を、テトラヒドロフランとトルエンの混合溶媒(テトラヒドロフラン80重量%、トルエン20重量%)640重量部に溶解させた液を、上述の電荷発生層上に、乾燥後の膜厚が25μmとなるように浸漬塗布し、感光体ドラムを得た。
<保護シートの巻き付け>
表1に示す保護シートをそれぞれ252mm×100mmのサイズに断裁し、感光体ドラムの長手方向(255mm)と保護シートの長手方向(252mm)が一致するように配置し、保護シートを巻き付け、粘着テープを用いて留めた。
Figure 0005929671
<印字試験>
保護シートを巻き付けられた感光体ドラムを内側から水平に保持し、筒状となった保護シートを外面から掴み、保護シートのみを感光体ドラムから0.5秒/本の速度で抜き取った。
感光体ドラムの表面についた傷の様子を確認するために、米国にて市販のプリンターであるCLP−680ND(サムスン電子製)を改造し、黒色ドラムへの帯電ローラーへの印可電圧を変更できるようにしたうえで黒色ドラムカートリッジに装着し、感光体暗部表面電位を変化させて印字試験を行い、画像上に傷の影響が見られるかどうかを確認した。また、耐摩耗量を調査するために、6,000枚の印字試験を実施し、感光層の膜厚の減少量を測定した。結果を表2に示す。
Figure 0005929671
以上の結果から、耐摩耗性を抑制するためには暗部表面電位を小さく抑えることが有効であることがわかる一方、比較例4,5と参考例1〜8のような暗部表面電位が大きい場合には、保護シートを引き抜いたときに発生する感光体表面の傷が画像として表れないために、保護シートを選択する必要がなかった。発明者は、暗部表面電位が小さい場合に限り、保護シートの表面粗さの選定が重要であることを見い出し、本発明を完成させるに至った。

Claims (6)

  1. 円筒状電子写真感光体の暗部表面電位の絶対値が450V以下となるように帯電される該感光体を保護シートで梱包する梱包方法であって、
    その最大表面高さRyが5.00μm以下である保護シートを用いることを特徴とする、円筒状電子写真感光体の梱包方法。
  2. 円筒状電子写真感光体の暗部表面電位の絶対値が450V以下となるように帯電される該感光体を保護シートで梱包する梱包方法であって、
    その算術平均粗さRaが1.00μm以下である保護シートを用いることを特徴とする、請求項1に記載の円筒状電子写真感光体の梱包方法。
  3. 円筒状電子写真感光体の暗部表面電位の絶対値が450V以下となるように帯電される該感光体を保護シートで梱包する梱包方法であって、
    その算術平均粗さRaが1.00μm以下である保護シートを用いることを特徴とする、円筒状電子写真感光体の梱包方法。
  4. 感光体の暗部表面電位の絶対値が450V以下となるように帯電される、保護シートで梱包された円筒状電子写真感光体であって、
    該保護シートの感光体を包む面の最大表面高さRyが5.00μm以下である保護シートを用いることを特徴とする、梱包された円筒状電子写真感光体。
  5. 感光体の暗部表面電位の絶対値が450V以下となるように帯電される、保護シートで梱包された円筒状電子写真感光体であって、
    該保護シートの感光体を包む面の算術平均粗さRaが0.50μm以下である保護シートを用いることを特徴とする、請求項4に記載の梱包された円筒状電子写真感光体。
  6. 感光体の暗部表面電位の絶対値が450V以下となるように帯電される、保護シートで梱包された円筒状電子写真感光体であって、
    該保護シートの感光体を包む面の算術平均粗さRaが0.50μm以下である保護シートを用いることを特徴とする、梱包された円筒状電子写真感光体。
JP2012213059A 2012-09-26 2012-09-26 円筒状電子写真感光体の梱包方法、円筒状電子写真感光体、及び画像形成装置 Active JP5929671B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012213059A JP5929671B2 (ja) 2012-09-26 2012-09-26 円筒状電子写真感光体の梱包方法、円筒状電子写真感光体、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012213059A JP5929671B2 (ja) 2012-09-26 2012-09-26 円筒状電子写真感光体の梱包方法、円筒状電子写真感光体、及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014066930A JP2014066930A (ja) 2014-04-17
JP5929671B2 true JP5929671B2 (ja) 2016-06-08

Family

ID=50743379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012213059A Active JP5929671B2 (ja) 2012-09-26 2012-09-26 円筒状電子写真感光体の梱包方法、円筒状電子写真感光体、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5929671B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003335387A (ja) * 2001-12-26 2003-11-25 Ricoh Co Ltd 包装体及び包装方法
JP4941908B2 (ja) * 2006-03-23 2012-05-30 東レフィルム加工株式会社 表面保護フィルム
JP2007298584A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Kyocera Mita Corp エージング処理方法及びエージング処理装置
JP4918106B2 (ja) * 2009-01-30 2012-04-18 株式会社沖データ 画像形成ユニット
JP2010204561A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Fuji Xerox Co Ltd プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014066930A (ja) 2014-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5577722B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真カートリッジ、及び画像形成装置
JP2010044186A (ja) 電子写真感光体
JP6071733B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP6503832B2 (ja) 電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置
JP5929671B2 (ja) 円筒状電子写真感光体の梱包方法、円筒状電子写真感光体、及び画像形成装置
JP5493396B2 (ja) 電子写真感光体
JP5473588B2 (ja) 画像形成装置
JP5659455B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、および、画像形成装置
JP2010170015A (ja) 感光層の表面研磨方法
JP4765836B2 (ja) 電子写真感光体及びそれを搭載した画像形成装置。
JP6052012B2 (ja) 円筒状電子写真感光体の梱包方法
JP2008233165A (ja) 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ、および画像形成装置
JP2017156518A (ja) シート状電子写真感光体
JP2005202022A (ja) 電子写真感光体及びそれを備えた画像形成装置
JP6264084B2 (ja) 電子写真感光体、カートリッジ、及び画像形成装置
JP5834496B2 (ja) 電子写真感光体及び画像形成装置
JP2012022256A (ja) 画像形成装置及び電子写真感光体
JP5655490B2 (ja) 電子写真感光体、該感光体を用いた画像形成装置、および電子写真カートリッジ
JP5772264B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真カートリッジ及び画像形成装置
JP4151515B2 (ja) 電子写真感光体
JP6015187B2 (ja) 液体現像用電子写真感光体及び画像形成装置
JP2004133044A (ja) 電子写真感光体、およびそれを用いた電子写真装置、およびプロセスカートリッジ
JP3656473B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2008262050A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP4466486B2 (ja) 電子写真感光体並びに電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5929671

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350