JP5929628B2 - アクティブダンパー - Google Patents
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Description
本発明は、アクティブダンパーに関する。
周知の通り、アクティブダンパーは、アクチュエータを動的に制御することによって衝撃の緩和や振動の抑制(制振)を行うものであり、車両に用いられるサスペンションや、プレス機に用いられるダイクッション装置などの各種装置に応用されている。一般的なアクティブダンパーは、制振対象物と支持架台との間に介装された油圧シリンダと、油圧シリンダへ作動油を吐出する油圧ポンプと、油圧ポンプを駆動するポンプモータと、ポンプモータを制御するコントローラとを備えている(下記特許文献1及び2参照)。
上記特許文献1の技術は、油圧ポンプを介することによって、モータトルクを油圧シリンダ推力として発生させて、アクチュエータによる制御力を発生させる方式であるが、ポンプモータの応答が追従する比較的低周波領域に対しては有効に作用するが、ポンプモータの応答が追従できない高周波領域に対しては有効な制御力が発生できない問題がある。
アクチュエータの機能としては、有効な制御力をバネ上質量に作用させる一方で、バネ下質量の振動を上部に伝達させない特性であることが理想的であるが、ポンプモータの応答が追従できない高周波領域では、バネ下からバネ上への振動伝達要素として作用してしまい、バネ上質量側の振動を増大させてしまう可能性がある。この特許文献1の技術の欠点を補うものとして特許文献2の技術が挙げられるが、ポンプモータの回転制御に加えて可変絞りの制御が必要となり、また、可変絞りにより生じる制御力は全て損失となってしまう。
以上の問題点を解決する手法として、油圧シリンダと油圧ポンプとを結ぶ作動油流路にアキュムレータを接続する構成が挙げられる。この構成によると、ポンプモータの回転制御で追従可能な低周波領域の振動成分は、バネ上側(制振対象物)への制御力として作用させる一方、ポンプモータの回転制御で追従できない高周波領域の振動成分はアキュムレータで吸収できるので、従来のように余計な制御や無駄な損失を増やすことなく、ポンプモータの応答が追従できない高周波領域においてバネ下(支持架台)からバネ上(制振対象物)への振動伝達を抑制することが可能となる。
油圧シリンダの制御手法としては、油圧シリンダの推力指令値と推力検出値との偏差に制御ゲインを乗算することにより、ポンプモータの回転速度指令値を算出する手法が挙げられるが、アキュムレータの圧力Pと油体積Vの特性(P−V特性)は、強い非線形性を有するため、上記の制御ゲインを一定とすると、圧力Pの変化に対してループゲインが変動してしまい、制御性(応答性)が低下してしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、従来のように余計な制御や無駄な損失を増やすことなく、ポンプモータの応答が追従できない高周波領域においてバネ下(支持架台)からバネ上(制振対象物)への振動伝達を抑制しつつ、アキュムレータの圧力変化に対するループゲインの変動を抑制して制御性の向上を図ることの可能なアクティブダンパーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、アクティブダンパーに係る第1の解決手段として、制振対象物と支持架台との間に介装された油圧シリンダと、前記油圧シリンダへ作動油を吐出する油圧ポンプと、前記油圧ポンプを駆動するポンプモータと、前記油圧シリンダと前記油圧ポンプとを結ぶ作動油流路に接続されたアキュムレータと、前記油圧シリンダの推力指令値と推力現在値との偏差に制御ゲインを乗算して前記ポンプモータの回転速度指令値を算出する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記アキュムレータの圧力現在値が大きいほど、前記制御ゲインを小さな値に設定する、という手段を採用する。
また、本発明では、アクティブダンパーに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記制御装置は、前記油圧シリンダの推力指令値と推力現在値との偏差を算出する偏差算出部と、前記偏差に前記制御ゲインを乗算して前記ポンプモータの回転速度指令値を算出する制御ゲイン乗算部と、前記回転速度指令値を前記油圧ポンプの吐出流量に換算する流量換算部と、前記油圧ポンプの吐出流量と前記油圧シリンダの吐出流量とを加算する流量加算部と、前記流量加算部から得られる加算値を積分することで前記アキュムレータの油体積現在値を算出する油体積算出部と、予め求めておいた前記アキュムレータの圧力と油体積の特性に基づいて、前記油体積現在値に対応する前記圧力現在値を得る圧力演算部と、前記圧力現在値を前記推力現在値に換算して前記偏差算出部に出力する推力換算部と、前記圧力現在値が大きいほど、前記制御ゲイン乗算部にて使用される前記制御ゲインを小さな値に設定する制御ゲイン設定部とを備える、という手段を採用する。
また、本発明では、アクティブダンパーに係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記制御装置は、上位制御装置から入力される減衰力指令値に対して自重支持負担分に相当する荷重を加算することで前記推力指令値を算出する、という手段を採用する。
本発明によれば、油圧シリンダと油圧ポンプとを結ぶ作動油流路にアキュムレータを接続する構成を採用すると共に、アキュムレータの圧力現在値が大きいほど、前記制御ゲインを小さな値に設定するので、従来のように余計な制御や無駄な損失を増やすことなく、ポンプモータの応答が追従できない高周波領域においてバネ下(支持架台)からバネ上(制振対象物)への振動伝達を抑制しつつ、アキュムレータの圧力変化に対するループゲインの変動を抑制して制御性の向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るアクティブダンパー1の概略構成図である。この図1に示すように、本実施形態に係るアクティブダンパー1は、制振対象物2と支持架台3との間に介装された油圧シリンダ11にて発生する推力を動的に制御することで制振対象物2の振動抑制(制振)を実現するものであり、油圧シリンダ11、油圧ポンプ12、貯油タンク13、ポンプモータ14、アキュムレータ15、モータドライバ16、パルスジェネレータ17及びコントローラ18から構成されている。
図1は、本実施形態に係るアクティブダンパー1の概略構成図である。この図1に示すように、本実施形態に係るアクティブダンパー1は、制振対象物2と支持架台3との間に介装された油圧シリンダ11にて発生する推力を動的に制御することで制振対象物2の振動抑制(制振)を実現するものであり、油圧シリンダ11、油圧ポンプ12、貯油タンク13、ポンプモータ14、アキュムレータ15、モータドライバ16、パルスジェネレータ17及びコントローラ18から構成されている。
このアクティブダンパー1の用途を例えば車両用サスペンションと想定すると、制振対象物2は車体(バネ上質量M)であり、支持架台3はタイヤの支持アーム(バネ下質量m)である。また、図中の振動源は路面であり、この路面と支持架台3との間に介在するバネ要素4はタイヤである。さらに、制振対象物2(車体)と支持架台3(支持アーム)との間に介装されたバネ要素5はスプリングコイルであり、減衰要素6は例えばガス封入式のダンパーである。
油圧シリンダ11は、制振対象物2と支持架台3との間に介装され、油圧によって制振対象物2の制振制御に必要な推力を発生するものであり、シリンダ11a、ピストン11b及びロッド11cを備えている。シリンダ11aは、作動油を内部に収容する円筒状の部品である。ピストン11bは、シリンダ11aの内部空間を2つの部屋(第1室R1、第2室R2)に分割すると共にシリンダ11aの内壁に沿って往復移動自在に収容された円盤状の部品である。作動油は第2室R2に収容される。
ロッド11cは、自身の中心軸線とピストン11bの中心軸線とが一致するように一端がピストン11bに固定された棒状の部品である。このロッド11cの他端は、シリンダ11aの第2室R2側から外側に貫通して、油圧シリンダ11で発生する推力を作用させるべき制振対象物2と連結されている。
油圧ポンプ12は、例えば二方向吐出型の容量ポンプであり、入力軸がポンプモータ14の回転軸に接続されていると共に、一方の吐出口が作動油流路L1を介して油圧シリンダ11の第2室R2に接続され、他方の吐出口が排出流路L2を介して貯油タンク13に接続されている。この油圧ポンプ12は、入力軸の回転方向によって作動油の吐出方向(言い換えれば、どちらの吐出口から作動油が吐出されるか)が決定され、入力軸の回転速度(回転数)によって吐出流量が決定される。貯油タンク13は、油圧ポンプ12から排出される作動油を貯留するための容器である。
ポンプモータ14は、例えばACサーボモータであり、モータドライバ16から供給されるモータ駆動信号に応じて回転する回転軸を有している。前述のように、ポンプモータ14の回転軸は油圧ポンプ12の入力軸に接続されているので、ポンプモータ14の回転方向及び回転速度を制御することにより、油圧ポンプ12による作動油の吐出方向及び吐出流量を任意に制御できる。つまり、ポンプモータ14の回転方向及び回転速度を制御することにより、油圧シリンダ11の第1室R1と第2室R2の間に任意の圧力差を生じさせることができ、その結果、油圧シリンダ11にて発生する推力(制振対象物2に作用する力)を任意に制御できるようになる。
アキュムレータ15は、油圧シリンダ11と油圧ポンプ12とを結ぶ作動油流路L1の途中(油圧シリンダ11に近い位置が好ましい)に接続された蓄圧器である。このアキュムレータ15は、窒素ガスが封入されたゴム膜を本体内部に備えており、作動油流路L1の圧力が窒素ガス封入圧力より高くなると、ゴム膜が圧縮されて作動油を内部に蓄積し、作動油流路L1の圧力が窒素ガス封入圧力より低くなると、ゴム膜の膨張によって作動油を放出するものである。
モータドライバ16は、コントローラ18から入力される回転速度指令値に応じてポンプモータ14を駆動するためのモータ駆動信号(駆動電流)を生成してポンプモータ14に出力する。パルスジェネレータ17は、例えばロータリーエンコーダであり、ポンプモータ14の回転に応じたパルス信号(具体的には、ポンプモータ14が一定角度回転するのに要した時間を1周期とするパルス信号)を生成してモータドライバ16に出力するパルス発生器である。
このように、モータドライバ16には、パルスジェネレータ17から出力されるパルス信号がフィードバックされており、回転速度指令値によって指示される回転速度と実際のポンプモータ14の回転速度とが一致するようにフィードバック制御を行うことができるようになっている。
コントローラ18は、上位制御装置19から入力される減衰力指令値に基づいてポンプモータ14の回転制御を行う制御装置であり、図2(a)に示すように、推力指令値算出部18a、偏差算出部18b、制御ゲイン乗算部18c、流量換算部18d、流量加算部18e、油体積算出部18f、圧力演算部18g、推力換算部18h及び制御ゲイン設定部18iを備えている。
ここで、上位制御装置19から入力される減衰力指令値とは、例えば、制御対象物2と支持架台3との相対速度に基づいて算出された、その相対速度への抵抗力に相当する値(言い換えれば減衰係数)である。つまり、上位制御装置19は、制御対象物2と支持架台3との相対速度を検出する相対速度検出部20の出力信号に基づいて、相対速度への抵抗力に相当する減衰力指令値を算出してコントローラ18に出力する。
推力指令値算出部18aは、上位制御装置19から入力される減衰力指令値に対して油圧シリンダ11の自重支持負担分に相当する一定荷重を加算することで推力指令値を算出する。制振対象物2の自重は、その質量Mと重力加速度gを用いてM×gで表され、例えば制振対象物2と支持架台3との間に介装されたバネ要素5及び減衰要素6の自重支持負担分を9割とすると、油圧シリンダ11の自重支持負担分は、M×g×(1−0.9)で表される。
偏差算出部18bは、上記のように推力指令値算出部18aにて算出された推力指令値(=減衰力指令値+油圧シリンダ11の自重支持負担分)と、後述の推力換算部18hにて算出された推力現在値との偏差(以下、推力偏差と称す)を算出する。制御ゲイン乗算部18cは、偏差算出部18bにて算出された推力偏差に、後述の制御ゲイン設定部18iにて設定された制御ゲインGを乗算することで、推力偏差をゼロにするための、言い換えれば推力指令値と推力現在値とを一致させるためポンプモータ14の回転速度指令値を算出する。
流量換算部18dは、制御ゲイン乗算部18cにて算出された回転速度指令値を、予め求めておいたポンプモータ14の応答特性及び油圧ポンプ12の流量特性に基づいて油圧ポンプ12の吐出流量に換算する。流量加算部18eは、流量換算部18dから得られる油圧ポンプ12の吐出流量と油圧シリンダ11の吐出流量とを加算する。油体積算出部18fは、流量加算部18eから得られる流量加算値を積分することでアキュムレータ15の油体積現在値Viを算出する。
圧力演算部18gは、予め求めておいたアキュムレータ15の圧力Pと油体積Vの特性(以下、P−V特性と称す)に基づいて、油体積算出部18fにて算出された油体積現在値Viに対応する圧力現在値Piを得る。一般的に、アキュムレータ15のP−V特性は、図2(b)に示すように強い非線形性を有している。
推力換算部18hは、圧力演算部18gから得られた圧力現在値Piを推力現在値に換算して偏差算出部18bに出力する。制御ゲイン設定部18iは、圧力演算部18gから得られた圧力現在値Piが大きいほど、制御ゲイン乗算部18cにて使用される制御ゲインGを小さな値に設定する。具体的には、制御ゲイン設定部18iは、予め図2(c)に示すような制御ゲインGとアキュムレータ15の圧力Pとの対応関係(反比例関係)を示すデータ(関数データでもテーブルデータでも良い)を記憶しており、このデータを基に圧力現在値Piに対応する制御ゲインGiを設定する。
以上のように、本実施形態に係るアクティブダンパー1は、制振対象物2(バネ上質量M)の自重を支持する力の一部を油圧シリンダ11に分担させることにより、油圧シリンダ11は一定方向のみの推力を発生させれば良い構成を採用している。油圧シリンダ11は、制振対象物2の自重を支持する力の一部を定常的に発生させつつ、その自重支持の定常力を基準として、ポンプモータ14の回転制御による作動油の流入出量を調整することにより、制振制御に必要な制御力(推力)を制振対象物2に作用させることができる。
油圧シリンダ11における、支持架台3(バネ下質量m)から制振対象物2(バネ上質量M)への振動伝達を考えると、アキュムレータ15の封入ガスの圧縮性の作用により、バネ下側の振動がバネ上側に伝わりにくい特性を持つ。このため、ポンプモータ14の回転制御により、アキュムレータ15への作動油の流入出量を調整して制御力を作用することが可能であって、ポンプモータ14の回転制御で追従できない高周波領域の応答については、アキュムレータ15の封入ガスの圧縮性の作用により、バネ下側からバネ上側への振動が伝わりにくい構成となっている。
従って、本実施形態によれば、ポンプモータ14の回転制御で追従可能な低周波領域の振動成分は、バネ上側(制振対象物2)への制御力として作用させる一方、ポンプモータ14の回転制御で追従できない高周波領域の振動成分はアキュムレータ15で吸収できるので、従来のように余計な制御や無駄な損失を増やすことなく、ポンプモータの応答が追従できない高周波領域においてバネ下(支持架台)からバネ上(制振対象物)への振動伝達を抑制することが可能となる。
また、アキュムレータ15を使用するような場合、圧力がほぼゼロの状態からアキュムレータ15の定常圧力P0に圧力を制御しようとすると、ガスの圧縮性により定常圧力P0になるまでに時間がかかるため、初期状態をP0近傍に制御した状態から目標制御圧力をアキュムレータ15の伸縮(圧力変動)可能領域P0±ΔPの範囲で制御することが好ましく、P0+ΔPの領域での制御ゲインG、P0−ΔPの領域での制御ゲインGをそれぞれ最適設定することが必要となる(図2(b)参照)。
言い換えれば、図2(b)に示したように、アキュムレータ15のP−V特性は、強い非線形性を有するため、上記の制御ゲインGを一定とすると、圧力Pの変化に対してループゲインが変動してしまい、制御性(応答性)が低下してしまう。そこで、本実施形態では、図2(c)に示したようなデータを用いて、アキュムレータ15の圧力現在値Piが大きいほど、制御ゲイン乗算部18cにて使用される制御ゲインGを小さな値Giに設定することにより、作動領域に拘らず圧力Pの変化に対するループゲインの変動を抑制することができ、その結果、制御性(応答性)の向上を図ることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、以下のような変形例が挙げられる。
(1)上記実施形態では、油圧ポンプ12から油圧シリンダ11の第2室R2のみに作動油を供給する構成を採用する場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、図3に示すように、油圧ポンプ12から油圧シリンダ11の第1室R1及び第2室R2の両方に作動油を供給する構成を採用しても良い。
(1)上記実施形態では、油圧ポンプ12から油圧シリンダ11の第2室R2のみに作動油を供給する構成を採用する場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、図3に示すように、油圧ポンプ12から油圧シリンダ11の第1室R1及び第2室R2の両方に作動油を供給する構成を採用しても良い。
(2)上記実施形態では、アクティブダンパー1の用途として例えば車両用サスペンションと想定したが、本発明はこれに限定されず、プレス機に設けられるダイクッション装置など、制振対象物と支持架台との間に介装された油圧シリンダにて発生する推力を動的に制御することにより、制振対象物の制振制御を行う用途に広く利用することができる。
(3)上記実施形態では、アキュムレータ15を作動油流路L1の途中(油圧シリンダ11に近い位置)に接続する場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、アキュムレータ15を作動油流路L1のどの位置に接続しても良い。例えば図4では、作動油流路L1の一端が油圧ホース21を介して油圧シリンダ11と接続され、作動油流路L1の他端が油圧ホース22を介してアキュムレータ15と接続されている場合を示している。
(4)例えば図5に示すように、モータドライバ16に替えてトルク制御用のモータドライバ16Aを設けても良い。つまり、このモータドライバ16Aは、コントローラ18から入力される回転速度指令値に応じてポンプモータ14をトルク制御するためのモータ駆動信号を生成してポンプモータ14に出力する。この場合、パルスジェネレータ17は不要となる。
1…アクティブダンパー、2…制振対象物、3…支持架台、11…油圧シリンダ、12…油圧ポンプ、13…貯油タンク、14…ポンプモータ、15…アキュムレータ、16、16A…モータドライバ、17…パルスジェネレータ、18…コントローラ(制御装置)、19…上位制御装置、20…相対速度検出部
Claims (3)
- 制振対象物と支持架台との間に介装された油圧シリンダと、
前記油圧シリンダへ作動油を吐出する油圧ポンプと、
前記油圧ポンプを駆動するポンプモータと、
前記油圧シリンダと前記油圧ポンプとを結ぶ作動油流路に接続されたアキュムレータと、
前記油圧シリンダの推力指令値と推力現在値との偏差に制御ゲインを乗算して前記ポンプモータの回転速度指令値を算出する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記アキュムレータの圧力現在値が大きいほど、前記制御ゲインを小さな値に設定することを特徴とするアクティブダンパー。 - 前記制御装置は、
前記油圧シリンダの推力指令値と推力現在値との偏差を算出する偏差算出部と、
前記偏差に前記制御ゲインを乗算して前記ポンプモータの回転速度指令値を算出する制御ゲイン乗算部と、
前記回転速度指令値を前記油圧ポンプの吐出流量に換算する流量換算部と、
前記油圧ポンプの吐出流量と前記油圧シリンダの吐出流量とを加算する流量加算部と、
前記流量加算部から得られる加算値を積分することで前記アキュムレータの油体積現在値を算出する油体積算出部と、
予め求めておいた前記アキュムレータの圧力と油体積の特性に基づいて、前記油体積現在値に対応する前記圧力現在値を得る圧力演算部と、
前記圧力現在値を前記推力現在値に換算して前記偏差算出部に出力する推力換算部と、
前記圧力現在値が大きいほど、前記制御ゲイン乗算部にて使用される前記制御ゲインを小さな値に設定する制御ゲイン設定部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のアクティブダンパー。 - 前記制御装置は、上位制御装置から入力される減衰力指令値に対して自重支持負担分に相当する荷重を加算することで前記推力指令値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載のアクティブダンパー。
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