JP2016211676A - ダンパー - Google Patents
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Abstract
【課題】ポンプモータユニットにおける動力消費を低減することができるダンパーを提供する。【解決手段】ピストン2bが軸方向におけるいずれの方向に移動した場合であっても、油圧シリンダ2で発生する油圧は、高圧側アキュムレータ4へ流入し、低圧側アキュムレータ3は、作動油のリザーバーとして機能させることができる。そして、ポンプモータユニット6は、高圧側アキュムレータ4へ向かう作動油のうち、一部の作動油を低圧側アキュムレータ3側へ供給することで、高圧側アキュムレータ4の油圧を低圧側アキュムレータ3側へ逃がし、減衰力特性を調整することができる。従って、油圧シリンダ2が動作せず、減衰力が発生しない停止時においては、支持架台M(車体など)の自重を保持するためにポンプモータユニット6を動作させて圧力を保持する必要がなく、ポンプモータユニット6で動力を消費する必要がない。【選択図】図2
Description
本発明は、作動油を用いたダンパーに関する。
特許文献1には、制振対象物と支持架台との間に介装された油圧シリンダと、油圧シリンダへ作動油を吐出する油圧ポンプ及び油圧ポンプを駆動するモータを備えるポンプモータユニットと、油圧シリンダと油圧ポンプとの間に接続されたアキュムレータと、を備えるダンパーが記載されている。
ここで、従来のダンパーでは、支持架台(例えば自動車の車体)の自重の一部を保持する推力を中心として、減衰力を発生するように動作する。このため、減衰力が発生しない停止時においても、支持架台の自重の一部を保持するために、僅かながらにポンプモータユニットにて動力が消費されていた。
そこで、本発明は、ポンプモータユニットにおける動力消費を低減することができるダンパーを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るダンパーは、ピストンが軸方向における一方側へ移動することで作動油が圧縮される第1作動部、及びピストンが軸方向における他方側へ移動することで作動油が圧縮される第2作動部を備える油圧シリンダと、作動油が貯留される低圧側アキュムレータ、及び低圧側アキュムレータより圧力が高い状態で作動油が貯留される高圧側アキュムレータと、高圧側アキュムレータへ向かう作動油のうち、一部の作動油を低圧側アキュムレータ側へ供給することで、減衰力特性を調整するポンプモータユニットと、第1作動部及び第2作動部と高圧側アキュムレータ及び低圧側アキュムレータとの間の作動油の流れを切り替える切替部と、を備え、切替部は、ピストンが一方側へ移動する場合、第1作動部の作動油が高圧側アキュムレータへ供給され、低圧側アキュムレータの作動油が第2作動部へ供給される第1の状態とし、ピストンが他方側へ移動する場合、第2作動部の作動油が高圧側アキュムレータへ供給され、低圧側アキュムレータの作動油が第1作動部へ供給される第2の状態とする。
このダンパーにおいては、切替部は、ピストンが一方側へ移動する場合、第1作動部の作動油が高圧側アキュムレータへ供給され、低圧側アキュムレータの作動油が第2作動部へ供給される第1の状態とする。また、切替部は、ピストンが他方側へ移動する場合、第2作動部の作動油が高圧側アキュムレータへ供給され、低圧側アキュムレータの作動油が第1作動部へ供給される第2の状態とする。このように、ピストンが軸方向におけるいずれの方向に移動した場合であっても、油圧シリンダで発生する油圧は、高圧側アキュムレータへ流入し、低圧側アキュムレータは、作動油のリザーバーとして機能させることができる。そして、ポンプモータユニットは、高圧側アキュムレータへ向かう作動油のうち、一部の作動油を低圧側アキュムレータ側へ供給することで、高圧側アキュムレータの油圧を低圧側アキュムレータ側へ逃がし、減衰力特性を調整することができる。このような構成によれば、ポンプモータユニットは、油圧シリンダの動作時に、高圧側アキュムレータによって発生する減衰力の調整を行うだけの機能を有するものである。従って、油圧シリンダが動作せず、減衰力が発生しない停止時においては、ポンプモータユニットで動力を消費する必要がない。これによって、ポンプモータユニットにおける動力消費を低減することができる。
また、本発明の一側面に係るダンパーは、ポンプモータユニットにより、低圧側アキュムレータ側へ供給される一部の作動油の圧力を電力に変換する回生部を更に備えてよい。これにより、作動油の圧力を電力として回生することができる。
また、本発明の一側面に係るダンパーは、目標とする減衰力特性に基づいて、ポンプモータユニットを制御する制御部を更に備えてよい。これにより、ポンプモータを制御することによって、目標とする減衰力特性を得ることができる。
本発明によれば、ポンプモータユニットにおける動力消費を低減することができる。
以下、本発明に係るダンパーの一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一の要素同士、或いは相当する要素同士には、互いに同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
図1は、本実施形態に係るダンパーの構成を示す概略構成図である。図1に示すように、ダンパー1は、油圧シリンダ2と、低圧側アキュムレータ3と、高圧側アキュムレータ4と、ポンプモータユニット6と、切替部7と、制御部8と、回生部9と、を備える。
油圧シリンダ2は、制振対象物m(例えば自動車の車輪)と支持架台M(例えば自動車の車体)との間に介在し、油圧によって制振対象物mの制振制御に必要な推力を発生するものである。油圧シリンダ2は、ピストン2bが軸方向における一方側へ移動することで作動油が圧縮される第1作動部2A、及びピストン2bが軸方向における他方側へ移動することで作動油が圧縮される第2作動部2Bを備える。本実施形態では、油圧シリンダ2は、往復動可能なピストン2bに対して軸方向における一方側で作動油を収容することで構成される第1作動部2A、及びピストン2bに対して軸方向における他方側で作動油を収容することで構成される第2作動部2Bを備える。なお、本明細書中では、軸方向における支持架台M側を「一方側」とし、制振対象物m側を「他方側」と称するが、逆であってもよい。具体的に、油圧シリンダ2は、シリンダ2aと、ピストン2bと、ロッド2c,2dと、を備えている。
シリンダ2aは、軸方向に延びる筒状部材によって構成されており、内部に作動油が収容されている。ピストン2bは、シリンダ2aを軸方向の一方側の第1作動部2Aと他方側の第2作動部2Bとに分割し、軸方向に往復動可能な板状の部材である。ロッド2cは、ピストン2bから軸方向の一方側へ延びる棒状の部材である。ロッド2cは、シリンダ2aの一方側の端壁を貫通してシリンダ2aの外部へ引き出されている。なお、支持架台Mは、シリンダ2aの一方の端壁と接続されており、ロッド2cと干渉しないために貫通孔が設けられていてよい。あるいは、シリンダ2aの端壁が支持架台Mの角部に接続されて、支持架台Mとロッド2cが干渉しない構成としてもよい。ロッド2dは、シリンダ2aの他方側の端壁を貫通してシリンダ2aの外部へ引き出されている。ロッド2dの端部が制振対象物mと接続されている。第1作動部2Aからは流路L1が引き出され、第2作動部2Bからは流路L2が引き出される。なお、第1作動部2A及び第2作動部2Bは、後述の切替部7を構成するバルブブロックとホース接続されている。
低圧側アキュムレータ3及び高圧側アキュムレータ4は、作動油が貯留される蓄圧器である。低圧側アキュムレータ3及び高圧側アキュムレータ4は、窒素ガス等の封入ガスが封入されたゴム膜を本体内部に備えており、接続されている流路の圧力が封入ガスの封入圧力より高くなると、ゴム膜が圧縮されて作動油を内部に蓄積し、接続されている流路の圧力が封入圧力より低くなると、ゴム膜の膨張によって作動油を放出する。特に限定されるものではないが、低圧側アキュムレータ3の圧力は、0.5MPa程度に設定されてよい。高圧側アキュムレータ4の圧力は、低圧側アキュムレータ3より高く、2〜6MPa程度に設定されてよい。低圧側アキュムレータ3には流路L3が接続されており、高圧側アキュムレータ4には流路L4が接続されている。
切替部7は、第1作動部2A及び第2作動部2Bと高圧側アキュムレータ4及び低圧側アキュムレータ3との間の作動油の流れを切り替える構造である。切替部7は、ピストン2bが一方側へ移動する場合、第1作動部2Aの作動油が高圧側アキュムレータ4へ供給され、低圧側アキュムレータ3の作動油が第2作動部2Bへ供給される第1の状態とする。また、切替部7は、ピストン2bが他方側へ移動する場合、第2作動部2Bの作動油が高圧側アキュムレータ4へ供給され、低圧側アキュムレータ3の作動油が第1作動部2Aへ供給される第2の状態とする。本実施形態では、切替部7は、複数の流路とチェック弁を備えるバルブブロックによって構成される。
切替部7の流路とチェック弁の構成について説明する。第1作動部2Aから引き出される流路L1は、分岐部D1において、低圧側アキュムレータ3へ向かう分岐流路L5及び高圧側アキュムレータ4へ向かう分岐流路L6に分岐している。第2作動部2Bから引き出される流路L2は、分岐部D2において、低圧側アキュムレータ3へ向かう分岐流路L7及び高圧側アキュムレータ4へ向かう分岐流路L8に分岐している。分岐流路L5及び分岐流路L7は、分岐部D3において、低圧側アキュムレータ3へ向かう流路L3と接続されている。分岐流路L6及び分岐流路L8は、分岐部D4において、高圧側アキュムレータ4へ向かう流路L4と接続されている。なお、分岐部D4と分岐部D3との間には流路L9が接続されており、当該流路L9には安全弁16が設けられている。
また、低圧側アキュムレータ3側の分岐流路L5,L7には、チェック弁11,12が設けられている。このチェック弁11,12は、低圧側アキュムレータ3から油圧シリンダ2側へ向かう作動油の流れを許容し、油圧シリンダ2から低圧側アキュムレータ3側へ向かう作動油の流れを堰き止める。高圧側アキュムレータ4側の分岐流路L6,L8には、チェック弁13,14が設けられている。このチェック弁13,14は、高圧側アキュムレータ4から油圧シリンダ2側へ向かう作動油の流れを堰き止め、油圧シリンダ2から高圧側アキュムレータ4側へ向かう作動油の流れを許容する。
ポンプモータユニット6は、高圧側アキュムレータ4へ向かう作動油のうち、一部の作動油を低圧側アキュムレータ3側へ供給することで、減衰力特性を調整するユニットである。すなわち、ポンプモータユニット6は、油圧シリンダ2から高圧側アキュムレータ4へ向かう作動油の油圧の一部を、低圧側アキュムレータ3側へ逃がすことができる。ポンプモータユニット6は、油圧ポンプ21と、油圧ポンプ21を回転駆動させるポンプモータ22と、を備える。油圧ポンプ21は、分岐部D5にて流路L10を介して高圧側アキュムレータ4の流路L4と接続され、分岐部D6にて流路L11を介して低圧側アキュムレータ3の流路L3と接続される。ポンプモータ22は、油圧ポンプ21の回転数を制御することによって、高圧側アキュムレータ4側の流路L4から低圧側アキュムレータ3側の流路L3へ供給する作動油の流量を調整する。なお、分岐部D5には作動油の圧力を検出する圧力検出センサ24が接続されている。分岐部D6には作動油の圧力を検出する圧力検出センサ25が接続されている。
制御部8は、目標とする減衰力特性に基づいて、ポンプモータユニット6を制御するユニットである。制御部8は、例えば、制振対象物m及び支持架台Mの動作状況に基づいて演算を行うことによって、後述する図3に示すような目標とする減衰力特性を取得する。また、制御部8は、目標とする減衰力特性を得るように、ポンプモータ22の回転数を制御することにより、減衰力特性調整範囲内での調整を行う。回生部9は、ポンプモータユニット6により、低圧側アキュムレータ3側へ供給される一部の作動油の圧力を電力に変換するユニットである。
次に、図2、図3及び図4を参照して本実施形態に係るダンパー1の作用・効果について説明する。
まず、図4を参照して、比較例に係るダンパー100について説明する。図4に示すように、比較例に係るダンパー100は、制振対象物mと支持架台Mとの間に介装された油圧シリンダ102と、油圧シリンダ102へ作動油を吐出するポンプモータユニット106と、油圧シリンダ102とポンプモータユニット106との間に接続されたアキュムレータ103と、を備える。比較例に係るダンパー100は、支持架台M(例えば自動車の車体)の自重の一部を保持する推力を中心として、減衰力を発生するように動作する。このため、減衰力が発生しない停止時(制振対象物mが動かないため、油圧シリンダ102が動作しない)においても、支持架台Mの自重の一部を保持するために、常時圧力を発生しておく必要があり、僅かながらにポンプモータユニット106にて動力が消費されていた。
これに対して、本実施形態に係るダンパー1の動作について説明する。図2(a)は、ピストン2bが一方側へ移動する場合の第1の状態における作動油の流れを示す概略構成図である。図2(b)は、ピストン2bが他方側へ移動する場合の第2の状態における作動油の流れを示す概略構成図である。図3は、減衰力特性の一例を示すグラフである。
図2(a)に示すように、制振対象物mの動作に伴ってピストン2bが一方側へ移動すると、第1作動部2A内の作動油が流路L1を介して吐出される。このとき、第1作動部2Aから吐出された作動油は、分岐部D1にて分岐流路L6側へ分岐し、チェック弁13を通過して流路L4を介して高圧側アキュムレータ4へ供給される。これによって、高圧側アキュムレータ4の作動圧力によって油圧シリンダ2にて減衰力が発生する。このとき、作動油の一部はポンプモータユニット6によって低圧側アキュムレータ3側へ供給されることで、高圧側アキュムレータ4の圧油が低圧側アキュムレータ3側へ逃がされ、減衰力特性が調整される。また、回生部9は、低圧側アキュムレータ3側へ供給される一部の作動油の圧力を電力に変換する。一方、低圧側アキュムレータ3の作動油が流路L3を介して吐出される。このとき、低圧側アキュムレータ3から吐出された作動油は、分岐部D3にて分岐流路L7側へ分岐し、チェック弁12を通過して流路L2を介して第2作動部2Bへ供給される。
図2(b)に示すように、制振対象物mの動作に伴ってピストン2bが他方側へ移動すると、第2作動部2B内の作動油が流路L2を介して吐出される。このとき、第2作動部2Bから吐出された作動油は、分岐部D2にて分岐流路L8側へ分岐し、チェック弁14を通過して流路L4を介して高圧側アキュムレータ4へ供給される。これによって、高圧側アキュムレータ4の作動圧力によって油圧シリンダ2にて減衰力が発生する。このとき、作動油の一部はポンプモータユニット6によって低圧側アキュムレータ3側へ供給されることで、高圧側アキュムレータ4の圧油が低圧側アキュムレータ3側へ逃がされ、減衰力特性が調整される。また、回生部9は、低圧側アキュムレータ3側へ供給される一部の作動油の圧力を電力に変換する。一方、低圧側アキュムレータ3の作動油が流路L3を介して吐出される。このとき、低圧側アキュムレータ3から吐出された作動油は、分岐部D3にて分岐流路L5側へ分岐し、チェック弁11を通過して流路L1を介して第1作動部2Aへ供給される。
図3の縦軸は油圧シリンダ2が発生する減衰力を示し、横軸は制振対象物m(すなわちピストン2b)の速度を示す。速度の正側がピストン2bの軸方向における一方側への速度を示し、速度の負側が他方側への速度を示す。図3のP1に示すように、速度がゼロのときは、減衰力が高圧側アキュムレータ4へ作動油が供給されることがなく、減衰力がゼロとなる。このとき、作動油が高圧側アキュムレータ4へ供給されないため、ポンプモータユニット6を動かす必要がない。図3のP2に示すように、制振対象物mが一方側へ動くと、減衰力が直ちに立上る(P1からP2へ急激に立ち上がるグラフは厳密には斜め上方へ僅かに傾斜している)。更に速度の絶対値が大きくなると、その大きさに応じて減衰力の絶対値が増加する。このとき、ポンプモータユニット6を制御することによって、破線で示すグラフG1,G2の間の範囲で、減衰力特性を調整することができる。従って、制御部8は、目標とする減衰力特性を得るように、ポンプモータユニット6を制御する。また、図3のP3に示すように、制振対象物mが他方側へ動くと、減衰力が直ちに下がる(P1からP3へ急激に下がるグラフは厳密には斜め下方へ僅かに傾斜している)。更に速度の絶対値が大きくなると、その大きさに応じて減衰力の絶対値が増加する。このとき、ポンプモータユニット6を制御することによって、破線で示すグラフG3,G4の間の範囲で、減衰力特性を調整することができる。従って、制御部8は、目標とする減衰力特性を得るように、ポンプモータユニット6を制御する。
以上より、本実施形態に係るダンパー1においては、切替部7は、ピストン2bが一方側へ移動する場合、第1作動部2Aの作動油が高圧側アキュムレータ4へ供給され、低圧側アキュムレータ3の作動油が第2作動部2Bへ供給される第1の状態とする。また、切替部7は、ピストン2bが他方側へ移動する場合、第2作動部2Bの作動油が高圧側アキュムレータ4へ供給され、低圧側アキュムレータ3の作動油が第1作動部2Aへ供給される第2の状態とする。このように、ピストン2bが軸方向におけるいずれの方向に移動した場合であっても、油圧シリンダ2で発生する油圧は、高圧側アキュムレータ4へ流入し、低圧側アキュムレータ3は、作動油のリザーバーとして機能させることができる。そして、ポンプモータユニット6は、高圧側アキュムレータ4へ向かう作動油のうち、一部の作動油を低圧側アキュムレータ3側へ供給することで、高圧側アキュムレータ4の油圧を低圧側アキュムレータ3側へ逃がし、減衰力特性を調整することができる。このような構成によれば、ポンプモータユニット6は、油圧シリンダ2の動作時に、高圧側アキュムレータ4によって発生する減衰力の調整を行うだけの機能を有するものである。従って、油圧シリンダ2が動作せず、減衰力が発生しない停止時においては、支持架台M(車体など)の自重を保持するためにポンプモータユニット6を動作させて圧力を保持する必要がなく、ポンプモータユニット6で動力を消費する必要がない。これによって、ポンプモータユニット6における動力消費を低減することができる。
また、本実施形態に係るダンパー1は、ポンプモータユニット6により、低圧側アキュムレータ3側へ供給される一部の作動油の圧力を電力に変換する回生部9を更に備えている。これにより、作動油の圧力を電力として回生することができる。
また、本発明の一側面に係るダンパーは、目標とする減衰力特性に基づいて、ポンプモータユニット6を制御する制御部8を更に備えている。これにより、ポンプモータユニット6を制御することによって、目標とする減衰力特性を得ることができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、ダンバーは回生部を有していなくともよい。また、ダンパーの制御部は、目標とする減衰力特性を演算しなくともよく、当該目標とする減衰力特性に基づいて制御を行わなくともよい。
また、切替部の構成は、上述のように分岐流路とチェック弁を用いた構成でなくともよく、第1作動部及び第2作動部と高圧側アキュムレータ及び低圧側アキュムレータとの間の作動油の流れを切り替えることが出来るものであれば、どのような構成を採用してもよい。例えば、切替部が切替弁によって構成されていてもよい。切替弁は、第1作動部と高圧側アキュムレータとが接続されて、第2作動部と低圧側アキュムレータとが接続されている状態を、第2作動部と高圧側アキュムレータ4とが接続されて、第1作動部と低圧側アキュムレータとが接続されている状態へと切替えることができる。ただし、チェック弁を用いた場合は、切替弁のように切替制御を行うことなく、自動的に流路の切替えを行うことができる。
また、上述の実施形態では、一個の油圧シリンダが第1作動部及び第2作動部を備えていたが、第1作動部と第2作動部が互いに異なる油圧シリンダに設けられていてもよい。例えば、制振対象物m及び支持架台Mに二個の油圧シリンダが接続されており、ピストンが軸方向における一方側へ移動することで作動油が圧縮される第1作動部が一方の油圧シリンダに形成され、ピストンが軸方向における他方側へ移動することで作動油が圧縮される第2作動部が他方の油圧シリンダに形成されていてもよい。
1 ダンパー
2 油圧シリンダ
2A 第1作動部
2B 第2作動部
3 低圧側アキュムレータ
4 高圧側アキュムレータ
6 ポンプモータユニット
7 切替部
2 油圧シリンダ
2A 第1作動部
2B 第2作動部
3 低圧側アキュムレータ
4 高圧側アキュムレータ
6 ポンプモータユニット
7 切替部
Claims (3)
- ピストンが軸方向における一方側へ移動することで作動油が圧縮される第1作動部、及び前記ピストンが軸方向における他方側へ移動することで前記作動油が圧縮される第2作動部を備える油圧シリンダと、
前記作動油が貯留される低圧側アキュムレータ、及び前記低圧側アキュムレータより圧力が高い状態で前記作動油が貯留される高圧側アキュムレータと、
前記高圧側アキュムレータへ向かう前記作動油のうち、一部の前記作動油を前記低圧側アキュムレータ側へ供給することで、減衰力特性を調整するポンプモータユニットと、
前記第1作動部及び第2作動部と前記高圧側アキュムレータ及び前記低圧側アキュムレータとの間の前記作動油の流れを切り替える切替部と、を備え、
前記切替部は、
前記ピストンが前記一方側へ移動する場合、前記第1作動部の前記作動油が前記高圧側アキュムレータへ供給され、前記低圧側アキュムレータの前記作動油が前記第2作動部へ供給される第1の状態とし、
前記ピストンが前記他方側へ移動する場合、前記第2作動部の前記作動油が前記高圧側アキュムレータへ供給され、前記低圧側アキュムレータの前記作動油が前記第1作動部へ供給される第2の状態とする、ダンパー。 - 前記ポンプモータユニットにより、前記低圧側アキュムレータ側へ供給される前記一部の作動油の圧力を電力に変換する回生部を更に備える、請求項1に記載のダンパー。
- 目標とする減衰力特性に基づいて、前記ポンプモータユニットを制御する制御部を更に備える、請求項1又は2に記載のダンパー。
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2015
- 2015-05-11 JP JP2015096647A patent/JP2016211676A/ja active Pending
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