JP5929591B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に関わり、特に現像器内の異常を早期に検知し、異常に対し最善に対処して常に安定した画像形成を行う画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置がある。この画像形成装置は、一般に感光体ドラムを一様に帯電させて初期化し、この感光体ドラムに光書込みによって静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー像化して、そのトナー像を直接または間接に用紙等の転写材に転写して定着器で定着させる。
このような電子写真方式の画像形成装置には、トナーのみから成る一成分現像剤を用いるものと、トナーとキャリアから成る二成分現像剤を用いるものとがある。近年、要望が強い印字(以下、印刷ともいう)処理の高速化に対処するには二成分現像剤を用いる方式の方がよく対応できる。
上記の二成分現像剤のキャリアは、現像器内でトナーと混合撹拌されてトナーに所定の電荷を与える。電荷を与えられたトナーはキャリアの表面に一時的に付着してキャリアの表面を被覆する。
磁性体の現像ローラに付着したキャリアは電荷を帯びたトナーを感光体上に運び、感光体上の静電潜像にトナーを転移させて静電潜像上にトナー像を現像させる。
表面のトナーを放出したキャリアは現像ローラ上に残り、再び現像器内に戻って現像器に補給される新たなトナーと再び混合撹拌され、トナーに電荷を与え、そのトナーを感光体上に運ぶ、というように繰り返し使用される。
現像器へのトナーの補給はトナー供給装置から行われる。現像器にはトナー混合撹拌機構が内蔵されており、トナー供給装置から供給(補給)されたトナーを、トナー濃度の低下した二成分現像剤(以下、単に現像剤という)と混合撹拌しながら搬送して、上記のように現像ローラに供給する。
ここで、現像器の現像剤中のトナー濃度が高すぎると地汚れ等が発生する。逆にトナー濃度が低すぎると高濃度な画像が得られない。したがって高画質な画像を得るためには、トナー像担持体に供給される現像器内の現像剤のトナー濃度を一定範囲内に制御することが必要である。
そこで、このような現像剤を使って画像形成を行う電子写真方式の画像形成装置の現像器では、印字して消費したトナー量を測定するためのトナー濃度センサが設けられている。通常、センサには透磁率を検知するセンサが使用される。そしてトナー濃度が所定以下に低いことが検知されると現像器にトナーを補給することでトナー濃度を制御している。
また、現像器のトナー濃度を制御するのではなく、トナーパッチのトナー付着量を光学センサで調べて、今回算出する現像γが前回算出した現像γに対して高くなるおそれのある場合と、ない場合とで、現像バイアスを異ならせて、画像濃度を制御する方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2009−216930号公報
ところで、画像形成装置は、トナー濃度や現像バイアスを制御すれば常に正常に稼動するというものではなく、特に二成分現像剤を用いる現像器においては、キャリア引きによるキャリアの減少、攪拌不良によるトナーの偏在、トナー過剰補給による現像剤の圧縮等により、トナー濃度制御上の不具合が発生する。
トナー濃度制御上の不具合が発生すると、安定した高画質の画像を形成できなくなる。ところが、そのようなキャリア引きによるキャリアの減少、攪拌不良によるトナーの偏在、トナー過剰補給による現像剤の圧縮等によるトナー濃度制御上の不具合について解決策を提案したものは見つかっていない。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、現像器内の異常を早期に検知し、異常に対し最善に対処して常に安定した画像形成を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、像担持体上の静電潜像を現像するトナーを含む現像剤を循環可能に収容する現像槽と、該現像槽の前記現像剤の循環経路中に配設され、前記現像剤の透磁率情報を出力するトナー濃度センサと、前記循環経路中に配設される補給口と、補給口から前記トナーを一定の補給量で複数回補給するトナー補給部と、前記トナー濃度センサより出力される透磁率情報に基づいて前記現像槽内の異常を検出する異常検出手段、を備え、前記異常検出手段は、前記複数回補給後に前記トナー濃度センサの出力値を平均した補給後平均値が、前記複数回補給されたトナー補給量に基づく前記トナー濃度センサの予想出力値より小さい場合、前記現像槽内の異常が、キャリアの減少、トナーの供給不足、及びトナーの過補給のうち、キャリアの減少に起因すると判定する、ことを特徴とする。
本発明は、現像器内の異常を早期に検知し、異常に対し最善に対処して常に安定した画像形成を行う画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施例1に係るフルカラーの画像形成装置(プリンタ、本体装置)の内部構成を説明する断面図である。 実施例1に係るプリンタの制御装置を含む回路ブロック図である。 (a),(b)は実施例1に係るプリンタの現像器を感光体ドラムと共に示す拡大断面図である。 (a)は実施例1に係るプリンタの現像器の現像槽内の各部材の配置関係を分かりやすく示すため現像槽内を横方向から見た図である。 (a)はトナー濃度センサの本来の出力値であるべき出力信号に重畳して現れる小幅周期のパルス信号を示す図、(b)は現像器の内部構成と現像剤の還流経路を示す断面図である。 通常時における現像器にトナーを補給してから現像剤を攪拌しキャリアとトナーの混合が安定するまでのトナー濃度センサの出力(センサ出力)を示す図である。 (a)〜(e)は異常検出のために行う処理動作時に用いられる異常検知用のデータテーブルである。 異常検知用のデータテーブルに基づいて制御部により行われる現像器異常検出の処理動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の実施例では、トナーとキャリアから成る二成分現像剤が使用されるが、以下の説明では二成分現像剤を単に現像剤という。また、印字と印刷は同義に用いられる。
図1は、本発明の実施例1に係るフルカラーの画像形成装置(以下、単にプリンタという)の内部構成を説明する断面図である。
図1に示す画像形成装置1は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、画像形成部2、転写ベルトユニット3、トナー供給部4、給紙部5、ベルト式定着ユニット6、で構成されている。
上記画像形成部2は、転写ベルトユニット3の転写ベルト8の下部走行部表面8aに接して同図の右から左へ4個の現像装置9(9y、9m、9c、9k)を多段式に並設した構成からなる。この画像形成部2は、図1に示す印刷実行時位置から、それより下方の保守位置に、昇降可能に画像形成装置1本体のフレームに保持されている。
上記4個の現像装置9のうち下流側(図の右側)の3個の現像装置9y、9m及び9cは、それぞれ減法混色の三原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の色トナーによるモノカラー画像を形成し、現像装置9kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を形成する。
上記の各現像装置9は、画像を現像するトナーの色を除き全て同じ構成である。したがって、以下ブラック(K)のトナー用の現像装置9kを例にしてその構成を説明する。
現像装置9は、最上部に感光体ドラム10を備えている。この感光体ドラム10は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム10の周面近傍を取り巻いて、クリーナ11、帯電ローラ12、光書込ヘッド13、及び現像器14の現像ローラ15が配置されている。
現像器14は、現像ローラ15の下方に位置する2つの現像槽内に、第1の攪拌搬送部材16、及び第2の攪拌搬送部材17を備えている。第1及び第2の攪拌搬送部材16及び17については詳しくは後述する。
転写ベルトユニット3は、本体装置のほぼ中央で図の左右方向に扁平なループ状になって延在する無端状の上述した転写ベルト8と、この転写ベルト8を掛け渡されて転写ベルト8を図の矢印a及びbで示す反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ18と従動ローラ19を備えている。
上記の転写ベルト8は、下方を循環移動するベルト表面に、ユニットと一体に組み込まれて転写ベルト8を介して感光体ドラム10に圧接する一次転写ローラ21によりトナー像を直接転写(一次転写)されて、そのトナー像を更に用紙に転写(二次転写)すべく用紙への二次転写部23まで搬送する。
この転写ベルトユニット3には、駆動ローラ18に掛け渡されている表面に、ベルトクリーナ24のクリーニングブレード25が当接して配置されている。ベルトクリーナ24の下方には廃トナー回収容器26が着脱自在に配置されている。
ベルトクリーナ24は、クリーニングブレード25が転写ベルト8の表面に当接して廃トナーを擦り取って除去し、その廃トナーを搬送部材により下方の廃トナー回収容器26に送り込んでいる。
トナー供給部4は、転写ベルト8の上部走行部の上方に配置されている4個のトナーホッパー27(27y、27m、27c、27k)で構成される。4個のトナーホッパー27y、27m、27c、27kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーを収容している。
図1に示すように、画像形成部2とトナー供給部4は、転写ベルトユニット3を挟んで上下に分かれている。トナー供給部4のトナーホッパー27と、画像形成部2の現像装置9とは、特には図示しないが、パイプ、このパイプの内部に設けられたコイルスクリュー、縦に配置されたトナー自然落下パイプ等を有するトナー供給装置で連結されている。
トナー供給部4は、同図にY、M、C、K(以下、関連する記載を「YMCK」として表わす)で示すようにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のいずれかのトナーを、トナー供給路を介して現像装置9の現像器14に供給する。
給紙部5は、1個の給紙カセット29を備えている。給紙カセット29の給紙口(図の右方)近傍には、用紙取出ローラ31、給送ローラ32、捌きローラ33、待機搬送ローラ対34が配置されている。
待機搬送ローラ対34の用紙搬送方向(図の鉛直上方向)には、転写ベルト8を介して従動ローラ19に圧接する二次転写ローラ35が配設されて、前述した用紙への二次転写部23を形成している。
この二次転写部23と最下流の現像装置9mとの略中間位置で、転写ベルト8の下部走行部表面8aに近接して、拡散反射型濃度センサ36が配設されている。また、二次転写部の下流(図では上方)側にはベルト式熱定着ユニット6が配置されている。
ベルト式熱定着ユニット6の更に下流側には、定着後の用紙をベルト式熱定着ユニット6から搬出する不図示の搬出ローラ対及びその搬出される用紙を装置上面に形成されている排紙トレー37に排紙する不図示の排紙ローラ対が配設されている。排紙トレー37より右方に位置する本体上面端部はやや傾斜して操作パネル部38が配置されている。
図2は、上記のプリンタ1の制御装置を含む回路ブロック図である。図2に示すように回路ブロックは、プリンタコントローラ部40が中心となっている。このプリンタコントローラ部40には、複数のバス41を介してネットワークコントローラ部42のI/F(インターフェイス)43、ヘッドコントローラ部44が接続されている。
上記のネットワークコントローラ部42のI/F43には他のバス41を介して前述した操作パネル部38が接続されている。また、I/F43には、例えばパーソナルコンピュータ等の図外のホスト機器から印字データ等の信号が入力される。
ネットワークコントローラ部42は、I/F43を介して外部から入力される印字データをヘッドコントローラ部44に送信し、印字データに含まれるコマンドデータや操作パネル部38から入力される指示データをプリンタコントローラ部40に送信する。
プリンタコントローラ部40には、バス41を介して、更に、EEPROM(electrically erasable programmable ROM) 45、ROM(read only memory)46、給紙モータ47が接続されている。
プリンタコントローラ部40は、ROM46に格納されている制御プログラムを読出し、その読み出した制御プログラムにしたがって、拡散反射型センサ36、レジストセンサ49、YMCKごとのDDS(developer drum set、本例では現像装置9を指す)新旧検知センサ51等から受信するセンサ出力に応じて各部を制御する。
また、プリンタコントローラ部40は、YMCKごとのトナー濃度センサ62(62y、62m、62c、62k)から受信するセンサ出力信号が、トナー補給閾値を超えるか否かを監視し、トナー補給閾値を超えたときは、YMCKごと対応するトナー補給装置57、58、59、60を駆動してトナーを現像装置9に補給する。
また、プリンタコントローラ部40は、所定のタイミング(例えば、所定枚数印字後の休止時、連続印字後の休止時、高速印字後の休止時等のように現像剤が不安定になる印字処理後の休止時)にYMCKごとに強制的に一定の補給量で複数回トナーを補給する。
その際、プリンタコントローラ部40は、詳しくは後述するが、上記強制的なトナー補給前後のトナー濃度センサ62(62y、62m、62c、62k)の出力電圧と基準電圧と比較して、現像器の異常を検出する異常検出部61を備えている。
また、プリンタコントローラ部40は、ネットワークコントローラ部42から受信した印字データに基づいて、一方ではヘッドコントローラ部44を介しYMCKごとのヘッド(光書込ヘッド13)の光書き込みを制御する。
また、プリンタコントローラ部40は、上記の印字データに基づいて、他方では給紙モータ47を制御して用紙を二次転写部23まで搬送させ、高圧ユニット52を制御してYMCKごとの駆動装置53、54、55、56の帯電ローラ12、現像ローラ15、一次転写ローラ21、二次転写ローラ35等へバイアス電圧を印加する。
また、プリンタコントローラ部40は、YMCKごとのトナー濃度センサ62がトナー補給閾値を検知するために出力する出力信号と、トナー補給後の出力信号とに基づいて、詳しくは後述するキャリア量を推定し、その推定値に応じた新たなトナー濃度センサ制御電圧値を取得して、その取得した新たなトナー濃度センサ制御電圧値によりトナー濃度センサを駆動する。
図3(a),(b)は、上記現像器14を感光体ドラム10と共に示す拡大断面図である。図3に示すように、現像器14は、外壁63と内部隔壁64とで仕切られる2つの現像槽65(65a、65b)を備えている。
上方の現像槽65aには、前述した現像ローラ15と第1の攪拌搬送部材16が配置されている。現像ローラ15には、ドクターブレード66が当接している。下方の現像槽65aには前述した第2の攪拌搬送部材17が配置されている。この現像槽65aにはトナー濃度センサ62がその検知面67を槽内に露出して配置されている。
第1の攪拌搬送部材16は、回転軸68とこの回転軸68に螺旋状に固設された螺旋状フィン69とで構成されている。第2の攪拌搬送部材17は、回転軸71とこの回転軸71に螺旋状に固設された螺旋状フィン72とで構成されている。
第1の攪拌搬送部材16は、矢印cで示すように図の反時計回り方向に回転し、現像槽65a内の現像剤を螺旋状フィン69で攪拌しながら矢印eで示すように図の紙面奥行き方向手前から向こう側へ搬送し、その現像剤を現像ローラ15に供給する。
現像ローラ15は、現像剤のトナーのみを感光体ドラム10に供給して、感光体ドラム10周面上の静電潜像をトナー像化(現像)する。トナーのみを感光体ドラム10に引き取られた現像ローラ15上の現像剤のキャリアは、現像槽65a内の現像剤に混合され、図の紙面奥行き方向向こう側の不図示の出口で現像槽65bに送り戻す。
現像槽65b内の第2の攪拌搬送部材17は、矢印dで示すように図の反時計回り方向に回転し、現像槽65b内の現像剤を螺旋状フィン72で攪拌しながら矢印fで示すように図の紙面奥行き方向向こう側から手前へ搬送する。
もし、現像剤のトナー濃度が規定以下に薄くなっていれば、トナー濃度センサ62がトナー濃度低下を検出する。トナー濃度低下が検出されると、トナー供給部4の当該現像器14に対応するトナーホッパー27から補給口を介し、詳しくは後述する補正値に基づく所定量のトナーが補給される。
第2の攪拌搬送部材17は、現像剤を攪拌搬送しながら、図の紙面奥行き方向手前側の不図示の供給口で、現像剤を現像槽65aに送り出す。このように、現像剤の還流とトナーの補給が繰り返されて、トナーによる現像が逐次進行する。
上記のトナー濃度センサ62の検知面67は槽内に露出して配置されているので、現像剤が検知面67に滞留しやすい。現像剤が検知面67に滞留するとトナー濃度センサ62の検知精度が低下する。
このトナー濃度センサ62の検知精度の低下を防止するために、現像槽65b内の第2の攪拌搬送部材17の回転軸71には、トナー濃度センサ62の検知面67に対向して回転する位置に、ブレード保持部73とこのブレード保持部73に保持された弾性体シート(ブレード)74から成るクリーニングブレード75が固設されている。
クリーニングブレード75は、攪拌搬送部材17の回転軸71と共に回転し、図3(b)に示すように、トナー濃度センサ62の検知面67を弾性体シート74により摺擦して、検知面67に滞留しようとする現像剤を払い飛ばして、直後に搬送されてくる現像剤と入替える。
これにより、トナー濃度センサ62の検知面67に現像剤が滞留することによって生じる虞のあるトナー濃度の誤検知を防止している。
図4(a)は、上記の現像槽65b内の第2の攪拌搬送部材17とクリーニングブレード75とトナー濃度センサ62の各部の配置関係を分かりやすく示すため、現像槽65b内の各部の構成を、図3(b)の矢印gで示す横方向から見た図である。
図4(b)は、図4(a)の破線hで囲んで示す部分の拡大図である。なお、図4(a)と図4(b)では第2の攪拌搬送部材17の螺旋状フィン72の傾きが逆になっているが、これは図4(b)には図4(a)を紙面の反対側から見た場合を示しているためである。
尚、図4(a),(b)には、図3(a),(b)に示す構成と同一の構成部分には図3(a),(b)と同一の番号を付与して示している。図4(a)に示すように、トナー濃度センサ62は、検出精度を上げるために、その検知面67を現像槽65bの槽内にやや突き出るように露出して配置されている。
ただし、現像剤の流れを円滑にするように、槽内の内壁は、トナー濃度センサ62の検知面67の突出した角部から前後左右に傾斜をもってなだらかに形成されている。
ところで、トナー濃度センサ62の出力値は、出力値の平均を示している。ここでいう平均とは、トナー濃度センサ62の本来の出力値であるべき出力信号に重畳して現れる小幅周期のパルス信号の値を平均することである。
図5(a)は、トナー濃度センサ62の本来の出力値であるべき出力信号に重畳して現れる小幅周期のパルス信号70を示す図である。図5(b)は現像器14を図3(b)の矢印gで示す向に切断して内部構成と現像剤の還流経路を示す断面図である。
なお、図5(b)には図1、図3(a),(b)及び図4(a),(b)に示した構成と同一の構成部分には図1、図3(a),(b)及び図4(a),(b)と同一の番号を付与して示している。また、図5(b)では図3(a),(b)及び図4(a),(b)に示したクリーニングブレード75の図示を省略し、トナー濃度センサ62も極く簡略に示している。
ここで、トナー濃度センサ62の本来の出力値に重畳されて上述した小幅周期のパルス信号70が発生する理由を説明する。図3(b)に示したように、クリーニングブレード75の弾性体シート74は、第2の攪拌搬送部材17の回転軸71の回転に伴われて一定周期でトナー濃度センサ62の検知面67を摺擦する。
弾性体シート74が検知面67を摺擦中は、弾性体シート74が検知面67に対して現像剤を押し付ける状態となって検知面67における現像剤の密度が上昇し、トナー濃度センサ62の出力値がやや上昇する。
そして、弾性体シート74による検知面67の摺擦が終了した直後は、弾性体シート74が検知面67近傍の現像剤を跳ね飛ばすため、検知面67近傍に空隙が生じて検知面67における現像剤の密度が低下し、トナー濃度センサ62の出力値がやや下降する。
このように、第2の攪拌搬送部材17による撹拌動作時に弾性体シート74が検知面67を摺擦する周期に合わせて、トナー濃度センサ62の検知出力値が周期的に変化する。これが図5(a)に示す小幅周期のパルス信号76である。
すなわち、パルス信号76のMax値76aは、クリーニングブレード75の弾性体シート74がトナー濃度センサ62の検知面67を摺擦したタイミングを示している。そして、パルス信号76のMin値76bは、弾性体シート74が検知面67から離れたタイミングを示している。
パルス信号76のMax値76aとMin値76bとの差は、画像形成装置1の設定にもよるが、通常は0.5V程度である。以下に記載されるトナー濃度センサ62の出力値は、上記のようなパルス信号76の出力値の平均値を算出して得たものである。
一方、図5(b)に示す現像器14は、図3(a)にも示したが、外壁63と内部隔壁64とで仕切られる2つの現像槽65(65a、65b)を備えている。上方の現像槽65aには、前述した現像ローラ15と第1の攪拌搬送部材16が配置されている。
下方の現像槽65aには前述した第2の攪拌搬送部材17が配置されている。この現像槽65aにはトナー濃度センサ62が図3(a)に示した検知面67を槽内に露出して配置されている。
第1の攪拌搬送部材16は、図3(a)の矢印cで示すように反時計回り方向に回転し、現像槽65a内の現像剤を螺旋状フィン69で攪拌しながら図5(b)の矢印e(e1、e2、e3)で示すように、図3(a)の紙面奥行き方向手前から向こう側、図5(b)では右から左方へ搬送しながら、その現像剤を現像ローラ15に供給する。
現像ローラ15は、現像剤のトナーのみを図3に示す感光体ドラム10に供給して、感光体ドラム10周面上の静電潜像をトナー像化(現像)する。トナーのみを感光体ドラム10に引き取られた現像ローラ15上の現像剤のキャリアは、現像槽65a内の現像剤に混合され、図3(a)の紙面奥行き方向向こう側、図5(b)では左端部の出口77で現像槽65bに送り戻す。
現像槽65b内の第2の攪拌搬送部材17は、図3(a)の矢印dで示すように図3(a)の反時計回り方向に回転し、現像槽65b内の現像剤を螺旋状フィン72で攪拌しながら図5(b)の矢印f(f1、f2、f3)で示すように図3(a)の紙面奥行き方向向こう側から手前、図5(b)では左から右方へ搬送する。
もし、現像剤のトナー濃度が規定以下に薄くなっていれば、トナー濃度センサ62がトナー濃度低下を検出する。トナー濃度低下が検出されると、トナー供給部4の当該現像器14に対応するトナーホッパー27から不図示のトナー補給路を介して、図5(b)に示すように、トナーTnが補給される。
なお、図5(b)には、トナー補給口を特には示していないが、トナー補給口は出口77とほぼ同じ位置に連結されている。つまり、現像でトナー濃度が低下した現像槽65a内の現像剤が現像槽65bに送り戻される出口77近傍で、補給トナーが補給されるようになっている。
第2の攪拌搬送部材17は、現像剤を攪拌搬送しながら、図3(a)の紙面奥行き方向手前側、図5(b)の右側の供給口78で、現像剤を現像槽65aに送り出す。このように、現像剤の還流とトナーの補給が繰り返されて、トナーによる現像が逐次進行する。
上記のトナー補給が必要か否かの判断に関わるトナー濃度セン62のセンさ出力は、現像器14内部のトナーが減少していくと、現像剤の透磁率が上り、出力が上昇していく。制御部は、センサ出力から現像剤のトナー濃度(%)を算出し、トナー濃度がトナー補給閾値よりも低下したらトナー補給を行い現像剤のトナー濃度を一定に保つ。
現像器14内の現像剤は現像器14内を循環する様に構成されているが、出口77とほぼ同一にあるトナー補給口とトナー濃度センサ62とは離れているためトナー補給を行ってもトナー補給された現像剤がセンサ位置に届くまで時間を要するが、現像剤が流れる速さは一定速度(t時間)である。
したがって、制御部は、トナー補給指令を出してから、t時間後にトナー濃度センサ62の出力を取得して、上記のように現像剤のトナー濃度を算出する。なお、この場合、制御部は、トナー濃度の低下が検知され、トナー補給指令を出した後も、t時間後にトナー濃度が上昇しないときは、トナーホッパー27にトナーが無いと判断する。
ところで、前述した課題の項で、現像器14においては、キャリア引きによるキャリアの減少、攪拌不良によるトナーの偏在、トナー過剰による現像剤の圧縮等により、トナー濃度センサ62の検知機能が正常に機能しなくなり、トナー濃度制御上の不具合が発生することを述べた。
そこで、本例では、現像器14内のトナー濃度センサ62の出力を予測し、実測値と予測値の誤差により現像器14内の現像剤の状態を把握し、異常を検出しようとするものである。
そして、そのためには、通常時において、現像器14にトナーを補給してから現像剤を攪拌しキャリアとトナーの混合が安定するまでのトナー濃度センサ62の出力がどのようなものかを知っておく必要がある。
図6は、通常時における現像器14にトナーを補給してから現像剤を攪拌しキャリアとトナーの混合が安定するまでのトナー濃度センサ62の出力(以下、単にセンサ出力という)を示す図である。同図は横軸に時間を示し、縦軸にセンサ出力(V)を示している。また、図6の出力81には、図5(a)に示したセンサ出力のMax値76aとMin値76bも示している。
現像剤のトナー濃度が低く、図6の出力82に示すように、センサ出力が設定されている閾値よりも高めになると、つまりトナー濃度が閾値以下に低下すると、トナーが3回に分けて補給口から現像槽65bに補給される。
3回の各補給時ごとにセンサ出力は、トナー補給直後に出力83aと急激に下がった後で出力84aと上昇し、次のトナー補給直後に再び出力83bと下がって出力84bと上昇し、3回目のトナー補給直後で出力83cと三度下がる。
その後、トナー補給終了後の攪拌不足で現像剤のトナー濃度が不均一なため、出力の山76c、出力の谷76d、出力の山76eと破線楕円85で囲んで示す不安定な時期を経て、現像剤のトナー濃度が上がり、出力が低めで安定した出力81となる。
しかし、現像剤、現像器、あるいは補給動作などに異常があった場合のセンサ出力は図6とは異なってくる。例えば、トナーが過補給になると、現像器14内の現像剤量が増え、現像剤の圧が上がるため、通常よりセンサ出力が上昇する。また、キャリア引きでキャリアが減少すると、現像剤の体積が減るため、通常よりセンサ出力が下がる。
また、トナーの補給異常により、トナーが補給されない又は補給不足であると、補給動作前のセンサ出力と補給動作後のセンサ出力と差が小さくなる。また、攪拌不良が生じると、破線楕円85で囲んで示す不安定な状態が繰り返されてセンサ出力は安定しない、などと、図6とは異なセンサ出力の状態が現れる。
上記トナーの過補給でセンサ出力が上昇すると、トナー濃度が低下したと誤検知してトナーが補給されるため、画像のかぶりなどの画像の低画質化、現像器からのトナー漏れ等の不具合が発生する。また、そればかりでなく、誤検知によるトナーの過補給が益々進むという悪循環に陥る。
また、キャリアの減少でセンサ出力が下がると、トナー濃度が十分にあると誤検知し実際のトナー濃度が下がって階調の低い低画質の画像が形成される不具合が発生する。また、そればかりでなく、トナー濃度が下がったままであると、キャリア引きが一層進んでキャリアが更に減少するという悪循環に陥る。
そこで、上記トナーの過補給、キャリアの減少、トナーの補給不足、攪拌不良等の不具合の発生を早期に検出するために、適宜のタイミングで、所定量のトナーを強制的に補給する動作をして、一定期間の、例えば現像器14内を現像剤が一周する期間のセンサ出力を実測する。
この実測に際しては、強制補給動作開始前のセンサ出力値、強制補給されるトナー量に対応するキャリア量が正常であるとした場合に出力されるはずのセンサ出力値(予測値)、上記一定期間内に実測されたセンサ出力値の最大値、最小値、平均値、を記録する。
そして、記録したこれらの値を種々の数式に用いて、その数式の結果により、現像器14内に、異常が発生しているか否かを判別し、異常が発生していれば直ちに最善の処置を取るようにする。
なお、上記の異常検出のために行う処理動作のタイミングは、所定枚数印字後の休止時、連続印字後の休止時、高速印字後の休止時のように現像剤が不安定になりやすい印字処理後の休止時を検出実行のタイミングとする。
図7(a)〜(e)は、上記の異常検出のために行う処理動作時に用いられる異常検知用のデータテーブルである。なお、同図(a)〜(e)のデータテーブルに示す数値は参考のための一例であり、実際の数値はプリンタの設定により異なってくるものである。
図7(a)は、左側に通常(基準)の状態時におけるトナー強制補給前の現像器内部の構成要素すなわち現像剤、キャリア、トナー(いずれも単位はg)、T/D(トナー濃度、単位は%)、センサ出力(単位はV)の状態を示し、その右に、強制補給されるトナー量(1.5g)を示し、その右に各構成要素の予測値を示し、右端にそのとき処理動作を示している。
図7(b)は、左から右へ、トナー過補給時の現像器内部の構成要素の状態、強制補給されるトナー量、センサ出力実測後の構成要素の状態、そのときの処理動作を示し、図7(c)は、左から右へ、キャリア減少時の現像器内部の構成要素の状態、強制補給されるトナー量、センサ出力実測後の構成要素の状態、そのときの処理動作を示している。
図7(d)は、左から右へ、トナー補給不足時の現像器内部の構成要素の状態、強制補給されたはずのトナー量、センサ出力実測後の構成要素の状態、そのときの処理動作を示し、図7(e)は、左から右へ、攪拌不良時の現像器内部の構成要素の状態、強制補給されるトナー量、センサ出力実測後の構成要素の状態、そのときの処理動作を示している。
図8は、上記のデータテーブルに基づいて図2に示した制御部により行われる現像器異常検出の処理動作を説明するフローチャートである。図8において、処理動作が開始されると、まず、処理動作スタート時点でのセンサ出力値の平均値aを測定する(ステップS1)。このセンサ出力値の平均値aは、図5(a)で説明したトナー濃度センサ62の出力値のことである。
次に、制御部は、トナーの補給動作を開始する(ステップS2)。この処理においては、図7(a)〜(e)に矢印で示した1.5gのトナーを図6に示したように3回に分けて補給する動作を行う。
続いて、制御部は、現像剤を一定時間攪拌する(ステップS3)。この一定時間は、通常において現像剤の攪拌状態が安定する時間である。次に、制御部は、トナーの補給量から予測値を算出する(ステップS4)。
この処理は、図7(a)の左に示す現像器の構成要素の通常状態においてトナーの定量補給(例えば1.5g)を行ったと仮定した場合に予測されるセンサ出力(例えば2.63V)を算出し、この算出結果を予測値b(=2.63)とする処理である。
続いて、制御部は、トナー濃度検知をスタートさせ、測定時間内のセンサ出力の最大値c,最小値d、平均値eを測定して、その測定結果を記録する(ステップS5)。この処理で、上記の測定時間は現像剤が現像槽65a、65b内をほぼ一周する時間であり、測定結果はEEPROM45に格納することによって記録される。
続いて、制御部は、上記のように得られた補給前センサ出力値a、予測値b、最大値c、最小値d、平均値eをそれぞれ所定の方式で比較し、異常検知を行う。すなわち、まず「(c−d)>0.8」であるか否か判別する(ステップS6)。
この処理は、センサ出力の実測の最大値c(図6のセンサ出力の84a、76a等に相当、図7(e)では例えば3.25V)から実測の最小値d(図6のセンサ出力の83a、76b等に相当、時7(e)では例えば2.15V)を減算した差(ブレの値)が、図6に示したブレの正常値0.5に対し誤差の許容度を見て約1.5倍した値よりも大きいか否かを調べる処理である。
そして、「(c−d)>0.8」(図7(e)の例では「c−d」は「3.25−2.15=1.1」)であるときは(S6の判別がYes)、上下のブレが大きい図6の破線楕円85で囲んで示す不安定な状態が続いている。
この場合は、制御部は、攪拌不良が起きていると認識し(ステップS7)、続いて攪拌動作を開始し(ステップS8)、一定時間攪拌して(ステップS9)、ステップS5に戻り、ステップS5、S6の検知動作を再度行う。
上記ステップS6の判別で「(c−d)≦0.8」であるときは(S6の判別がNo)、続いて「|b−e|<0.2」であるか否か判別する(ステップS10)。この処理はセンサ出力の予測値bからセンサ出力の実測の平均値eを減算した値の幅(絶対値)がブレの正常値0.5に対し誤差の許容度を見て約1/2とした値よりも小さいか否かを調べる処理である。
そして、「|b−e|<0.2」でないときは(S10の判別がNo)、制御部はセンサ出力の上下のブレは許容内であり、正常である(図6の出力81)と判断して、この場合は印字動作を開始する(ステップS14)。印字動作を開始した後は、通常の検知動作を行うタイミングでステップS1に移行し、再度検知の処理動作を行う。
一方、上記ステップS10の判別で、「|b−e|<0.2」であれば(図7(c)の例に相当し「b−e」は「2.63−2.53=0.1」)(S10の判別がYes)、更に「(b−e)>0」であるか否か判別する。すなわち、「予測値b>実測の平均値e」であるか否か判別する。
そして、「予測値b>実測の平均値e」であれば(S11の判別がYes)、通常にトナーを補給したにも関わらずセンサ出力が予測値bよりも更に下がっている、すなわち、キャリアが減少していると認識する(ステップS12)。
このように、キャリアの減少を検知した場合は、制御部は、キャリア減少時用の不図示のデータテーブルによって制御電圧及び補給閾値の設定を変更し、再度検知動作を行い(図示省略)、トナー濃度が既定値になるよう現像剤の調整、トナーの補給等を行って(ステップS13)、ステップS14に移行し、印字動作を開始する。
一方、上記ステップS11の判別で、「予測値b≦実測の平均値e」であれば(S11の判別がNo)、この場合、制御部は、更に続いて「|a−e|<0.3」であるか否か判別する(ステップS15)。すなわち、トナー補給前のセンサ出力値a(図6の出力82に相当)とトナー補給後のセンサ出力値(平均値e)(図6の出力81に相当)との差(絶対値)が0.3より小さいか否か判別する。
そして、「|a−e|<0.3」でない、すなわちトナー補給後のセンサ出力値(平均値e)がトナー補給前のセンサ出力値aに対し0.3Vよりも上まわっていれば(図7(b)の例では平均値e=2.96、予測値b(2.63)<平均値e、補給前出力値a<平均値e)(S15の判別がNo)、トナー補給が過剰であると認識する(ステップS18)。
このように、トナーの過補給を検知した場合は、制御部は、その後ステップS14の印字動作に入った際に補給動作を行わず、ドットカウントなどを元に消費トナー量を算出し、トナーが一定量消費された後、通常の補給動作を行う。
一方、上記ステップS15の判別で、トナー補給後のセンサ出力値(平均値e)とトナー補給前のセンサ出力値aとの差が0.3V以下であれば、1.5gのトナー補給動作を行ったにも関わらず、トナー濃度が上がっていない(図7(d)の例では0.5gしか補給されなかった)と認識する(ステップS16)。
このように、トナーの補給不足を検知した場合は、制御部は、オペレーターコールを発し、オペーレータによる対応を求める(ステップS17)。この場合は、オペーレータは、トナーのブリッジやトナーカートリッジの異常などの有無を確認することになる。
このように、現像器内の異常を早期に検知し、例えば攪拌不良が検知されたときは攪拌動作を開始して攪拌不良を解消し、キャリアの減少を検知したときはトナー濃度が既定値になるまで検知を繰り返しながら制御電圧や補給閾値の設定を変更する。
また、トナー補給の過剰を検知したときはドットカウントで消費トナー量を算出しトナーが通常の補給動作可能になるまで補給動作を停止し、トナーの補給不足を検知したときはオペレーターコールを発してオペーレータによる対応を求め、異常に対し最善に対処して常に安定した画像形成を行うことができる。
(実施例の末尾)
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
像担持体上の静電潜像を現像するトナーを含む現像剤を循環可能に収容する現像槽と、
該現像槽の前記現像剤の循環経路中に配設され、所定のタイミングで前記現像剤中のトナーの濃度情報を出力するトナー濃度センサと、
前記循環経路中に配設される補給口と、
前記トナー濃度センサの出力値と比較基準値とを比較する比較部と、
該比較部の比較結果に基づいてトナー補給の要否を判断する判断手段と、
該判断手段によりトナー補給が要と判断された際に前記補給口から前記トナーを前記現像槽に一定の補給量で複数回補給するトナー補給部と、
を備え、
前記所定のタイミングで前記トナー濃度センサによる検知を開始する開始時出力の平均値a、前記一定の補給量で複数回補給されるトナー補給量に基づく前記トナー濃度センサによる予想出力値b、前記開始時出力に続く所定時間内の前記トナー濃度センサによる検知出力の最大値c、最小値d、平均値eを所定の比較式に基づいて比較して異常を検出する異常検出手段、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
[付記2]
前記平均値aを記録する第1の記録手段と、前記予想出力値bを算出する算出手段と、前記最大値c、最小値d、平均値eを記録する第2の記録手段と、
を更に備えることを特徴とする付記1記載の画像形成装置。
[付記3]
前記所定のタイミングは、所定枚数印字後の休止時、連続印字後の休止時、高速印字後の休止時のように現像剤が不安定になる印字処理後の休止時である、ことを特徴とする付記1または2記載の画像形成装置。
[付記4]
前記異常は、少なくとも補給トナーの過不足、現像剤中のキャリアの減少、現像剤に対する攪拌異常のいずれかである、ことを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
[付記5]
像担持体上の静電潜像を現像するトナーを含む現像剤を循環可能に収容する現像槽と、
該現像槽の前記現像剤の循環経路中に配設され、所定のタイミングで前記現像剤中のトナーの濃度情報を出力するトナー濃度センサと、
前記循環経路中に配設される補給口と、
前記トナー濃度センサの出力値と比較基準値とを比較する比較部と、
該比較部の比較結果に基づいてトナー補給の要否を判断する判断手段と、
該判断手段によりトナー補給が要と判断された際に前記補給口から前記トナーを前記現像槽に一定の補給量で複数回補給するトナー補給部と、
を備え、
前記所定のタイミングで前記トナー濃度センサによる検知を開始する開始時出力の平均値a、前記一定の補給量で複数回補給されるトナー補給量に基づく前記トナー濃度センサによる予想出力値b、前記開始時出力に続く所定時間内の前記トナー濃度センサによる検知出力の最大値c、最小値d、平均値eを所定の比較式に基づいて比較して異常を検出する、
ことを特徴とする画像形成装置の異常検出方法。
[付記6]
画像形成装置の制御部により読み取られ該制御部により実行可能な異常検出プログラムであって、
像担持体上の静電潜像を現像するトナーを含む現像剤を循環可能に収容する現像槽と、
該現像槽の前記現像剤の循環経路中に配設され、所定のタイミングで前記現像剤中のトナーの濃度情報を出力するトナー濃度センサと、
前記循環経路中に配設される補給口と、
前記トナー濃度センサの出力値と比較基準値とを比較する比較部と、
該比較部の比較結果に基づいてトナー補給の要否を判断する判断手段と、
該判断手段によりトナー補給が要と判断された際に前記補給口から前記トナーを前記現像槽に一定の補給量で複数回補給するトナー補給部と、
を備え、
前記所定のタイミングで前記トナー濃度センサによる検知を開始する開始時出力の平均値a、前記一定の補給量で複数回補給されるトナー補給量に基づく前記トナー濃度センサによる予想出力値b、前記開始時出力に続く所定時間内の前記トナー濃度センサによる検知出力の最大値c、最小値d、平均値eを所定の比較式に基づいて比較して異常を検出する異常検出手順、
を含むことを特徴とする画像形成装置の異常検出プログラム。
本発明は、現像器内の異常を早期に検知し、異常に対し最善に対処して常に安定した画像形成を行う画像形成装置に利用することができる。
1 フルカラー画像形成装置(プリンタ)
2 画像形成部
3 転写ベルトユニット
4 トナー供給部
5 給紙部
6 ベルト式定着ユニット
8 転写ベルト
8a 下部走行部表面
9(9m、9c、9y、9k) 現像装置
10 感光体ドラム
11 クリーナ
12 帯電ローラ
13 光書込ヘッド
14 現像器
15 現像ローラ
16 第1の攪拌搬送部材
17 第2の攪拌搬送部材
18 駆動ローラ
19 従動ローラ
21 一次転写ローラ
23 二次転写部
24 ベルトクリーナ
25 クリーニングブレード
26 廃トナー回収容器
27(27m、27c、27y、27k) トナーホッパー
29 給紙カセット
31 用紙取出ローラ
32 給送ローラ
33 捌きローラ
34 待機搬送ローラ対
35 二次転写ローラ
36 拡散反射型濃度センサ
37 排紙トレー
38 操作パネル部
40 プリンタコントローラ
41 バス
42 ネットワークコントローラ部
43 I/F(インターフェイス)
44 ヘッドコントローラ部
45 EEPROM(electrically erasable programmable ROM)
46 ROM(read only memory)
47 給紙モータ
49 レジストセンサ
51 DDS(developer drum set:現像装置)新旧検知センサ
52 高圧ユニット
53 Y−駆動装置
54 M−駆動装置
55 C−駆動装置
56 K−駆動装置
57 Yトナー補給装置
58 Mトナー補給装置
59 Cトナー補給装置
60 Kトナー補給装置
61 異常検出部
62 トナー濃度センサ
62y Yトナー濃度センサ
62m Mトナー濃度センサ
62c Cトナー濃度センサ
62k Kトナー濃度センサ
63 外壁
64 内部隔壁
65(65a、65b) 現像槽
66 ドクターブレード
67 検知面
68、71 回転軸
69、72 螺旋状フィン
73 ブレード保持部
74 弾性体シート(ブレード)
75 クリーニングブレード
76 パルス信号
76a Max値
76b Min値
77 出口
78 供給口

Claims (9)

  1. 像担持体上の静電潜像を現像するトナーを含む現像剤を循環可能に収容する現像槽と、
    該現像槽の前記現像剤の循環経路中に配設され、前記現像剤の透磁率情報を出力するトナー濃度センサと、
    前記循環経路中に配設される補給口と、
    補給口から前記トナーを一定の補給量で複数回補給するトナー補給部と、
    前記トナー濃度センサより出力される透磁率情報に基づいて前記現像槽内の異常を検出する異常検出手段
    を備え
    前記異常検出手段は、前記複数回補給後に前記トナー濃度センサの出力値を平均した補給後平均値が、前記複数回補給されたトナー補給量に基づく前記トナー濃度センサの予想出力値より小さい場合、前記現像槽内の異常が、キャリアの減少、トナーの供給不足、及びトナーの過補給のうち、キャリアの減少に起因すると判定する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー補給部は、所定枚数印字後の休止時、連続印字後の休止時、又は高速印字後の休止時に前記トナーを前記一定の補給量で複数回補給し、前記異常検出手段は、前記複数回補給後に前記現像槽内の異常を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記異常検出手段は、前記複数回補給後に前記現像剤が前記現像槽の循環経路中を一周する間の前記トナー濃度センサが出力する出力値を平均して補給後平均値とすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記異常検出手段は、前記補給後平均値が前記予想出力値以上である場合、前記現像槽内の異常が前記現像槽内のトナー量に起因すると判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記異常検出手段は、前記補給後平均値が前記予想出力値以上であって、且つ、前記複数回補給前の前記トナー濃度センサの出力値を平均した補給前平均値と前記補給後平均値との差の絶対値が第1の閾値より小さい場合、前記現像槽内の異常が前記現像槽内へのトナーの供給不足に起因すると判定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記異常検出手段は、前記補給後平均値が前記予想出力値以上であって、且つ、前記複数回補給前の前記トナー濃度センサの出力値を平均した補給前平均値と前記補給後平均値との差の絶対値が第1の閾値以上である場合、前記現像槽内の異常が前記現像槽内へのトナーの過補給に起因すると判定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記異常検出手段は、前記複数回補給後に前記現像剤が前記現像槽の循環経路中を一周する間の前記トナー濃度センサが出力する出力値の最大値と最小値との差が第2の閾値より大きい場合、前記現像槽内の現像剤に対する攪拌不良があると判定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 像担持体上の静電潜像を現像するトナーを含む現像剤を循環可能に収容する現像槽と、該現像槽の前記現像剤の循環経路中に配設され、前記現像剤の透磁率情報を出力するトナー濃度センサと、前記循環経路中に配設される補給口と、を備えた画像形成装置の異常検出方法であって、
    前記トナー濃度センサより出力される透磁率情報を取得するステップと、
    前記補給口から前記トナーを一定の補給量で複数回補給するステップと、
    前記複数回補給後に前記トナー濃度センサの出力値を平均した補給後平均値が、前記複数回補給されたトナー補給量に基づく前記トナー濃度センサの予想出力値より小さい場合、前記現像槽内の異常が、キャリアの減少、トナーの供給不足、及びトナーの過補給のうち、キャリアの減少に起因すると判定するステップと、
    を含む画像形成装置の異常検出方法。
  9. 担持体上の静電潜像を現像するトナーを含む現像剤を循環可能に収容する現像槽と、該現像槽の前記現像剤の循環経路中に配設され、前記現像剤の透磁率情報を出力するトナー濃度センサと、前記循環経路中に配設される補給口と、を備えた画像形成装置のコンピュータに、
    前記トナー濃度センサより出力される透磁率情報を取得する機能、
    前記補給口から前記トナーを一定の補給量で複数回補給させる機能、
    前記複数回補給後に前記トナー濃度センサの出力値を平均した補給後平均値が、前記複数回補給されたトナー補給量に基づく前記トナー濃度センサの予想出力値より小さい場合、前記現像槽内の異常が、キャリアの減少、トナーの供給不足、及びトナーの過補給のうち、キャリアの減少に起因すると判定する機能、
    を実現させるためのプログラム。
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