JP7379985B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
像担持体表面にトナー像を形成するとともに、キャリアを含む現像剤が補給され補給された現像剤に応じた現像剤を排出する現像器と、所定の印刷枚数当りの平均印字率を算出し、該平均印字率に応じて現像器に補給する現像剤量を制御する制御手段とを備え、制御手段は、平均印字率に基づいて印字率相当の現像剤量を算出し、平均印字率が所定の値を超えると印字率相当量の現像剤を前記現像器に補給し、平均印字率が所定の値以下であると、印字率相当量を超える現像剤を現像器に補給するように制御する画像形成装置が知られている(特許文献1)。
特開2012-103547号公報
本発明は、トナーリカバリー動作時のトナー濃度過多を抑制することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の画像形成装置は、
現像剤収容室に収容されたトナーとキャリアとを含む現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、
前記トナー濃度検出手段の検出結果に基づいて前記現像剤収容室内のトナー濃度を一定の範囲に入るように復帰させるトナーリカバリー動作を実行すべき対象色があるか否かを判断する判断手段と、
トナーリカバリー動作が必要と判断された時点までに行なわれた画像形成動作によって形成された画像の画像密度を示す値の移動平均値を算出する移動平均値算出手段と、
前記移動平均値算出手段で算出された移動平均値に基づいて、前記トナーリカバリー動作の所定周期内におけるトナー供給モータの駆動状態の比率であるデューティ比を決定する決定手段と、を含み、
前記移動平均値算出手段で算出された移動平均値が予め定められた閾値よりも低い場合、前記デューティ比を前記決定手段で算出された前記デューティ比よりも小さくして前記トナーリカバリー動作を実行する、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項2記載の画像形成装置
現像剤収容室に収容されたトナーとキャリアとを含む現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、
前記トナー濃度検出手段の検出結果に基づいて前記現像剤収容室内のトナー濃度を一定の範囲に入るように復帰させるトナーリカバリー動作を実行すべき対象色があるか否かを判断する判断手段と、
トナーリカバリー動作が必要と判断された時点までに行なわれた画像形成動作によって形成された画像の画像密度を示す値の移動平均値を算出する移動平均値算出手段と、
前記移動平均値算出手段で算出された移動平均値に基づいて、前記トナーリカバリー動作の所定周期内におけるトナー供給モータの駆動状態の比率であるデューティ比を決定する決定手段と、を含み、
前記移動平均値算出手段で算出された移動平均値が予め定められた閾値よりも高い場合、前記デューティ比を100%として前記トナーリカバリー動作を実行する、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記移動平均値算出手段は、画像形成動作のページ出力ごとに、前記画像の画像密度を示す値の移動平均値を算出して記憶し、前記決定手段は、記憶した前記移動平均値に基づいて前記トナーリカバリー動作の前記デューティ比を決定する、
ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、トナーリカバリー動作直前の画像の画像密度の移動平均値が予め定められた閾値よりも低い場合に、トナー濃度過多を抑制することができる。
請求項に記載の発明によれば、トナーリカバリー動作直前の画像の画像密度の移動平均値が予め定められた閾値よりも高い場合は、トナーリカバリー動作を短縮して実行することができる。
請求項に記載の発明によれば、ページ出力ごとに最新の画像の画像密度の移動平均値に基づいてトナーリカバリー動作のデューティ比を決定することができる。
画像形成装置の内部構成を示す断面模式図である。 感光体ドラムを含む現像装置の構成を示す縦断面模式図である。 現像装置内における現像剤の搬送を説明する断面模式図である。 画像形成装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 画像密度の移動平均値を演算する処理の流れを示すフローチャートである。 トナーリカバリー動作時のディスペンスモータの駆動デューティ比を演算する処理の流れを示すフローチャートである。 トナーリカバリー動作時の処理の流れを示すフローチャートである。 変形例に係るトナーリカバリー動作時の処理の流れを示すフローチャートである。 ATCセンサの感度シフトを説明する図である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
「第1実施形態」
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
(1.1)画像形成装置の全体構成
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を示す断面模式図である。
画像形成装置1は、画像形成部10と、画像形成部10の下部に装着された給紙装置20と、画像形成部10の上部に装着された読取装置30と、操作表示部40と、画像処理部50と、システム制御装置60と、を備えて構成され、プリント機能やコピー機能が実行されることにより画像が用紙等の記録媒体上に印刷される。
画像形成部10は、露光装置12、感光体ユニット13、現像装置14、転写装置15、定着装置16、トナー供給装置17(図4 参照)を備えて構成され、画像処理部50から受け取った画像情報を給紙装置20から送り込まれた用紙上にトナー像として形成する。
画像形成部10の底部には、用紙トレイ21、22を有する給紙装置20が設けられ、更に給紙装置20の下方には、上下方向に多段(本実施形態においては2段)に配置され、用紙を収容する用紙トレイT1、T2からなるトレイモジュールTMが接続されて画像形成部10に対する用紙供給を行う。
画像形成部10の上方には、読取装置30が配置されている。読取装置30は、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ等のイメージセンサ(不図示)で、シートの画像を読み取り、電気信号である画像データに変換する。
読取装置30の前面側には、ユーザーインターフェイスとしての操作表示部40が配置されている。操作表示部40は、液晶表示パネル、各種操作ボタン、タッチパネル等を組み合わせて構成され、画像形成装置1の利用者は、操作表示部40を介して各種の設定や指示の入力を行う。また、液晶表示パネルを介して画像形成装置1の利用者へ各種情報を表示する。
画像処理部50は、外部機器(デジタルカメラ、携帯端末、パーソナルコンピュータ等)から取り込まれた印刷情報から画像データを生成するとともに、読取装置30によって入力された画像データを用いて種々の画像処理を行う。
(1.2)画像形成部10の構成及び動作
このような構成の画像形成装置1では、画像形成のタイミングに合わせて給紙装置20から、印刷ジョブで指定された用紙が画像形成部10へ送り込まれる。
感光体ユニット13は、給紙装置20の上方に、それぞれが並列して設けられ、回転駆動する感光体ドラム31を備えている。露光装置12により静電潜像が形成されたそれぞれの感光体ドラム31上には、それぞれの現像装置14によってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像が形成される。
各感光体ユニット13の感光体ドラム31に形成された各色トナー像は、転写装置15の中間転写ベルト51上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。中間転写ベルト51上の重畳トナー像は、レジストローラ対24から送り出され、搬送ガイドにより案内された用紙に二次転写ローラ52によって一括転写される。
定着装置16は一対の加熱モジュール16Aと加圧モジュール16Bの圧接領域によって定着ニップ部NP(定着領域)が形成される。
転写装置15においてトナー像が一括転写された用紙は、トナー像が未定着の状態で搬送ガイドを介して定着装置16の定着ニップ部NPに搬送され、一対の加熱モジュール16Aと加圧モジュール16Bにより、圧着と加熱の作用でトナー像が定着される。
定着トナー像が形成された用紙は、搬送ガイドによってガイドされ、排出ローラ対69から画像形成装置1上面の排紙トレイ部TR1に排出・収容される。
尚、自動で両面印刷を行う場合には、用紙の表裏が反転され、再び画像形成部10へ送り込まれる。そして、トナー像の転写および転写像の定着が行われた後に、排紙トレイ部TR1に排出されることになる。
(2)画像形成装置の機能構成と動作
図2は画像形成部10における感光体ドラム31を含む現像装置14の構成を示す縦断面模式図、図3は現像装置14内における現像剤の搬送を説明する断面模式図、図4は本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示す機能ブロック図である。
(2.1)現像装置
現像装置14は、現像剤を収容する現像ハウジング41、感光体ドラム31と対向して配置されている現像ローラ42、現像剤を撹拌しながら搬送する撹拌オーガ43、現像ローラ42に現像剤を供給する供給オーガ44を備えている。
現像ローラ42は、現像ハウジング41に対して回転可能に支持された円筒状の現像スリーブ42Aと、現像スリーブ42Aの内部空間に設けられ現像ハウジング41に対して固定された円柱状の磁石部材としてのマグネット42Bと、を備えている。
現像スリーブ42Aは、マグネット42Bの磁力によって現像剤が外周面に保持され、現像スリーブ42Aの回転により現像剤を感光体ドラム31の静電潜像へ搬送供給するように構成されている。
現像位置では感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像の現像が行われ、現像後の現像剤は現像ローラ42の回転によって現像ハウジング41に戻る。
現像ハウジング41内には、撹拌オーガ43及び供給オーガ44の間に仕切壁41aが立設されて、現像ハウジング41は2つの現像剤収容部41A、41Bに仕切られ、仕切壁41aの長手方向両端部には、それぞれ開口45、46が形成されている。
撹拌オーガ43及び供給オーガ44は、回転軸43a、44aの周りに螺旋羽根43b、
44bが形成され、駆動源(不図示)から回転力を受けて現像剤収容部41A、41B内の内壁に沿って回転することで、現像剤を現像剤収容部41A、41B内で所定方向に搬送する。
具体的には、撹拌オーガ43は現像剤収容部41A内の現像剤を攪拌しながら矢印(-Y)方向に搬送し、供給オーガ44は現像剤収容部41B内の現像剤を攪拌しながら矢印(Y)方向に搬送する。矢印(-Y)方向に搬送された現像剤は、開口45から現像剤収容部41Bに移動し、矢印(Y)方向に搬送された現像剤は、開口46から現像剤収容部41Aに移動する。
これにより現像ハウジング41内の現像剤は、2本の撹拌オーガ43及び供給オーガ44によって撹拌されながら循環移動する。このような現像剤の撹拌によって現像剤中のトナーが帯電する。
現像ハウジング41の一端側(Y方向:装置の奥側)の上面部分には、ディスペンスモータM(図4 参照)で駆動されるトナー供給装置17(図4 参照)から供給されるトナーを受け入れる受入口47が設けられている。受入口47で現像装置14に受け入れられたトナーは、撹拌オーガ43によって搬送されることで現像ハウジング41の現像剤収容部41Aに移動して現像剤と混合される。
トナー供給装置17から受入口47を介して補給されたトナーは、撹拌オーガ43によって撹拌されながら、奥側(IN側:Y方向 以降IN側と記載)から手前側(OUT側:-Y方向 以降OUT側と記載)へ搬送され、手前側(OUT側)で供給オーガ44へ移動される。そして、供給オーガ44から供給されたトナーが現像ローラ42に供給される。
現像装置14には、現像ハウジング41内を循環する現像剤のキャリアに対するトナーの比率(以降トナー濃度(TC)と記すことがある)を測定するトナー濃度検出手段の一例としてのATC(Auto Toner Concentration)センサSRが配置されている。ATCセンサSRは、現像剤と接触する検出面を通じて現像剤中のトナー濃度(TC)に応じた透磁率の変化を計測するものであり、例えば、変化するアナログ出力電圧を検出することによって、トナー濃度(TC)を検知するものである。
画像形成装置1は、ATCセンサSRによる測定値に基づいて制御部がトナーカートリッジTからのトナー補給を指示することで現像剤のTC値が所定値に保たれる。
本実施の形態では、OUT側からIN側に向かってトナーが現像ローラ42に供給され、IN側にトナーが到達するころにはトナー供給量が減少してしまうため、トナー供給量を適正に制御するために、ATCセンサSRは撹拌オーガ43のOUT側に設けている。
また、現像ハウジング41の一端側(Y方向:IN側)の下面部分には、排出口48が設けられている。現像ハウジング41と排出口48との間には、他の箇所の螺旋羽根44bとは螺旋の向きが逆転した逆螺旋羽根44cが設けられているために、現像ハウジング41の現像剤収容部41Bを矢印(Y)方向に搬送されてきた現像剤の大部分は、逆螺旋羽根44cで開口46に導かれて現像剤収容部41Aへと移動するが、一部の現像剤はこの逆螺旋羽根44cを乗り越えて排出口48から現像装置14外に排出される。
(2.2)システム制御装置の機能構成
図4に示すように、システム制御装置60は、印刷制御部61、トナー濃度検出部62、トナーリカバリー判断部63、画像密度移動平均算出部64、デューティ比算出部65、トナー補給制御部66、トナー空検知制御部67と、を備え、メモリに記憶された制御プログラムを実行して、画像形成部10の動作制御を行う。
印刷制御部61は、給紙装置20との間の情報授受についての制御の他に、画像形成部10が備える露光装置12、感光体ユニット13、現像装置14、転写装置15、定着装置16、トナー供給装置17等に対して、動作制御指示を与える。
トナー濃度検出部62は、ATCセンサSRの検出結果に基づいて現像装置14内のトナー濃度情報を取得する。
判断手段の一例としてのトナーリカバリー判断部63は、トナー濃度検出部62が取得したATCセンサSRの検出結果に基づいて現像装置14内の現像剤のトナー濃度を一定の範囲に入るように復帰させるトナーリカバリー動作を実行すべき対象色があるか否かを判断する。トナーリカバリー動作は、トナーカートリッジTC(図1 参照)がニアエンド又はエンプティとなりトナーカートリッジTCが交換された場合に、ATCセンサSRで現像装置14内の現像剤のトナー濃度(TC)を検知して必要なトナー補給量を算出し、現像装置14を駆動して撹拌しながら算出されたトナー補給量に基づいて、現像装置14にトナーを補給する動作である。
トナーリカバリー動作実行の判定を行う場合としては、トナー空検知制御部67によりトナー空が検知された状態にて電源OFF/ONまたは図示しないカバーの開閉が行われインターロックスイッチがOFF/ONとなったときや、トナーカートリッジTCが新状態であると判断されたとき等を挙げることができる。
移動平均値算出手段の一例としての画像密度移動平均算出部64は、トナーリカバリー動作が必要と判断された時点までに行なわれた画像形成動作によって形成された画像の画像密度を示す値の移動平均値を算出する。画像密度の移動平均値Aは、本実施形態においては、図5に示す動作の流れによって算出される。
図5は、システム制御装置60で行なわれる画像密度の移動平均値を演算する処理の流れを示すフローチャートである。この演算処理は、出力画像を1枚プリントする毎に行なわれる。
まず、ステップS101で、プリントした出力画像の画像密度情報及び用紙サイズ情報を記憶部から読み出す。
ステップS102では、画像密度情報が示す画像密度と用紙サイズ情報が示す用紙サイズとに基づいて、画像密度の移動平均値Aを演算する。
まず、連続して画像を形成するときに用紙サイズに全く変動が無い(例えば、用紙サイズが常にA4サイズ)場合には、以下に示す数式(1)により画像密度の移動平均値Aを演算する。
A=(a×(N-1)+P)/N ・・・(1)
ここに、aは前回演算された移動平均値、Nは移動平均のサンプリング数、Pは画像密度を示す値(本実施の形態ではピクセルカウント数)である。
数式(1)では、前回の移動平均値にサンプリング数Nから1をマイナスした値を乗算して最新の出力画像の画像密度Pを加算したものをサンプリング数Nで除算している。
用紙サイズに変動がある場合には、以下の数式(2)を用いる。
A=(a×(N-1)×K)+P)/N ・・・(2)
ここに、Kは用紙サイズに応じた係数である。本実施形態においては、オン画素となっているピクセルのカウント値を画像密度を示す値として用いているため、用紙サイズの異なる画像形成を連続して行なった場合には数式(1)では移動平均値Aがバラツク虞がある。
そのために、サンプリング数Nから用紙サイズに応じた係数だけ減算した数を前回の移動平均値Aに乗算してバラツキを少なくしている。例えば、A4サイズを基準サイズとすれば、A4サイズに対応する係数を1、A5サイズに対応する計数を0.5、A3サイズに対応する係数を2とすることができる。
このように算出した画像密度の移動平均値Aは、記憶部に記憶される(S103)。なお、サンプリング数Nは、現像装置14の大きさ等に応じて適宜好適な値を設定できる。
デューティ比算出部65は、画像密度移動平均算出部64で算出された画像密度の移動平均値Aに基づいて、トナーリカバリー動作時のディスペンスモータMの所定周期内における駆動状態の比率であるデューティ比DHを決定する。
ディスペンスモータ駆動のデューティ比DHは、本実施形態においては、図6に示す動作の流れによって算出される。
図6は、システム制御装置60で行なわれるトナーリカバリー動作時のディスペンスモータ駆動のデューティ比DHを演算する処理の流れを示すフローチャートである。この演算処理は、トナーリカバリー動作が必要と判断された時点に行なわれる。
まず、ステップS201で、画像密度移動平均算出部64で算出された画像密度の移動平均値Aを記憶部から読み出す。
ステップ202では、画像密度の移動平均値Aに基づいて、ディスペンスモータ駆動のデューティ比DHを以下に示す数式(3)により演算する。
DH(%)=α×A+β・・・・(3)
ここに、Aは画像密度の移動平均値、αは画像密度の移動平均値Aの大きさに対して、ディスペンスモータ駆動のデューティ比DHの決定に反映させる係数であり、予め定められた定数である。βは画像密度の移動平均値Aの大きさによらず、ディスペンスモータ駆動のデューティ比DHの最小値となる定数である。
例えば、αが5、βが50(%)と設定され、画像密度の移動平均値Aが1%と低画像密度であった場合、デューティ比DHは55(%)となり、ディスペンスモータMの駆動は、単位時間当たり55%がON、45%がOFFとなる。これにより、トナーリカバリー時の現像装置14への急激なトナー供給は抑制され、後述するATCセンサSRの感度シフトを防ぐことができる。
一方、画像密度の移動平均値Aが10%と高画像密度であった場合、デューティ比DHは、100(%)となり、生産性が優先されたトナーリカバリー動作が実行される。
このように算出したディスペンスモータ駆動のデューティ比DHは、記憶部に記憶される(S203)。
トナー補給制御部66は、トナーリカバリー判断部63の判断に基づいてトナーリカバリー動作を制御するもので、現像装置14にトナーを供給するトナー供給装置17のディスペンスモータMの回転時間および速度を制御することによりトナー濃度(TC)を調整する。
トナー空検知制御部67は、ATCセンサSRの検出結果に基づいてトナーカートリッジ(Y)、(M)、(C)、(K)のトナー量を予測してトナー空検知を判断する。本実施形態においては、トナー濃度検出部62で取得されたATCセンサSRの出力値に基づいて、現像装置14内の現像剤が所定のトナー濃度以下になった場合、トナー空と判断する。
(3)トナーリカバリー動作
図7はトナーリカバリー動作時の処理の流れを示すフローチャート、図9はATCセンサSRの感度シフトを説明する図である。以下、図面を参照しながら、本実施形態において実行されるトナーリカバリー動作について説明する。
(3.1)ATCセンサSRの感度シフト
図9にはATCセンサSRの出力値と検知される現像剤のトナー濃度(TC)との関係を示している。
現像装置14内の現像剤のトナー濃度(TC)をATCセンサSRで検知する場合、図9に示すように、トナー濃度(TC)に対するATCセンサSRの出力値は、形成されている画像の画像密度(AC)に応じて変化し、低画像密度時は出力値が高くなりトナー濃度(TC)が高いと検知し、高画像密度時は出力値が低くなりトナー濃度(TC)が低いと検知することが知られている。
これはATCセンサSRの現像剤と接触する検知面近傍の現像剤の嵩密度が変化することによって引き起こされる現象である。例えば、低画像密度の画像形成が続くと現像剤中のトナーの消費は促進されず帯電量が上昇し現像剤中における空隙が増加することによって単位体積当たりのキャリア量が減少するために測定される透磁率が小さくなるためと推察される。
印刷動作中で低画像密度が続いた後に、形成される画像が急激に高画像密度に切り替わり現像装置14内の現像剤に多量にトナーが供給されると、現像剤の帯電量が急激に変化して、ATCセンサSRの感度が急激にシフトしてしまい、トナー過補給の状態となる。
このような、トナー過補給を抑制するために、トナー供給動作を以前の平均画像密度に応じて実行することが行われている。
また、トナー空が発生し新しいトナーカートリッジに交換してトナー濃度を復帰させる際(トナーリカバリー)は、所定のトナー濃度(TC)以下に低下した現像剤のトナー濃度(TC)をダウンタイムを少なくして復帰させるために、単位時間当たりのディスペンスモータMの駆動量を多くしている。
一方、トナーリカバリー動作直前のジョブの印刷履歴が低画像密度が連続する印刷だった場合は、多量のトナー供給により現像剤の帯電量が変化しATCセンサSRの感度シフトが発生しトナー過補給の状態になる。トナー過補給の状態になると、画像の地かぶりやトナー吹き出しなどの障害が発生する虞があった。
本実施形態に係るトナーリカバリー動作においては、トナーリカバリー動作が必要と判断された時点までに行なわれた画像形成動作によって形成された画像の画像密度の移動平均値を算出する画像密度移動平均算出部64と、画像密度移動平均算出部64で算出された画像密度の移動平均値Aに基づいてトナーリカバリー動作のディスペンスモータ駆動のデューティ比DHを決定するデューティ比算出部65と、を備え、トナーリカバリー動作時のディスペンスモータMの駆動を画像密度の移動平均値Aに基づいて制御する。
図7にはトナーリカバリー動作における処理の流れを示している。
画像形成装置1は、印刷ジョブを受け付ける(S301)、これまでに印刷されたジョブにおける画像密度の移動平均値Aを印刷のページ毎に記憶部に記憶するとともに記憶された画像密度の移動平均値Aを更新する(S302)。
具体的には、前述のように、必要サンプリング数Nページ分の画像密度を記憶しておき、平均値を算出する。そして、ページ出力ごとに最も古い画像密度データを外して最新の画像密度の移動平均値Aを記憶する。画像密度情報として、移動平均値を用いることで、画像密度が急激に変化した場合であっても、過去の履歴が加味されデューティ比の算出において過補正とならず、トナー濃度(TC)を安定化させることができる。
次にトナーリカバリー動作実施タイミングが否か判断する(S303)。トナーリカバリー動作実施タイミングとしては、前述のように、トナー空検知制御部67によりトナー空が検知された状態にて電源OFF/ON、またはカバーの開閉が行われインターロックスイッチがOFF/ONとなったとき、トナーカートリッジが新状態であると判断されたとき等である。本実施形態においては、トナー空検知制御部67により現像装置14内の現像剤のトナー濃度(TC)が例えば2%以下になった場合、トナー空が検知され、新たなトナーカートリッジが装着されると、トナーリカバリー動作実施タイミングと判断される(S303:Yes)。
トナーリカバリー動作実施タイミングであると判断された場合(S303:Yes)、トナー補給動作を行うディスペンスモータ駆動のデューティ比を算出する(S304)。
具体的には、前述のように、記憶部から画像密度移動平均算出部64で算出された画像密度の移動平均値Aを読み出し、デューティ比算出部65が画像密度の移動平均値Aに基づいて、ディスペンスモータ駆動のデューティ比DHを算出する。
そして、トナー補給制御部66は、ステップ304で算出され決定されたデューティ比DHでディスペンスモータMの駆動制御を行い、トナーリカバリーを実施する(S305)。
新たに装着されたトナーカートリッジからのトナー供給は、トナーリカバリー動作直前までに印刷された画像の画像密度の移動平均値Aに基づいて、ディスペンスモータMのデューティ比DHを制御して行われることになり、現像剤の嵩密度変化を抑制してATCセンサの感度シフトを防ぐことができる。これにより、トナーリカバリー時のトナー濃度(TC)の過補正(トナー濃度過多)を抑制することができる。
「変形例」
図8は変形例に係るトナーリカバリー動作時の処理の流れを示すフローチャートである。
画像形成装置1は、印刷ジョブを受け付ける(S401)、これまでに印刷されたジョブにおける画像密度の移動平均値Aを印刷のページ毎に記憶部に記憶するとともに記憶された画像密度の移動平均値Aを更新する(S402)。
次にトナーリカバリー動作実施タイミングが否か判断する(S403)。トナーリカバリー動作実施タイミングであると判断された場合(S403:Yes)、記憶部から画像密度移動平均算出部64で算出された画像密度の移動平均値Aを読み出し、デューティ比算出部65が画像密度の移動平均値Aに基づいて、ディスペンスモータ駆動のデューティ比DHを算出する(S404)。
次に記憶部から読み出した画像密度の移動平均値Aが予め定められた画像密度の閾値Athよりも小さいか判定する(S405)。画像密度の移動平均値Aが閾値Athよりも小さい場合(S405:Yes)、ディスペンスモータ駆動のデューティ比DHをステップ404で算出されたデューティ比DHよりも小さく設定する(S406)。 例えば、ステップ404で算出されたデューティ比DHが55%(α=5、A=1%、β=50%)である場合、ディスペンスモータ駆動のデューティ比DHを50%に設定する。
そして、トナー補給制御部66は、ステップ406で設定されたデューティ比DHでディスペンスモータMの駆動制御を行い、トナーリカバリーを実施する(S407)。
これにより、トナーリカバリー動作直前の画像の画像密度の移動平均値Aが予め定められた閾値Athよりも低い場合に、トナーリカバリー時のトナー濃度(TC)の過補正(トナー濃度過多)を抑制することができる。
ステップ405で画像密度の移動平均値Aが閾値Athよりも大きい場合(S405:No)、ディスペンスモータ駆動のデューティ比DHを100%に設定する(S408)。例えば、画像密度の移動平均値Aが8%である場合、ステップ404で算出されるデューティ比DHは90%(α=5、A=8%、β=50%)となるが、ディスペンスモータ駆動のデューティ比DHを100%に設定する。
そして、トナー補給制御部66は、ステップ408で設定されたデューティ比DH(100%)でディスペンスモータMの駆動制御を行い、トナーリカバリーを実施する(S407)。
これにより、トナーリカバリー動作直前の画像の画像密度の移動平均値Aが予め定められた閾値Athよりも高い場合は、トナーリカバリー動作を短縮して実行することができる。
1・・・画像形成装置
10・・・画像形成部
13・・・感光体ユニット
14・・・現像装置
15・・・転写装置
16・・・定着装置
17・・・トナー供給装置
20・・・給紙装置
30・・・読取装置
40・・・操作表示部
50・・・画像処理部
60・・・システム制御装置
61・・・印刷制御部
62・・・トナー濃度検出部
63・・・トナーリカバリー判断部
64・・・画像密度移動平均算出部
65・・・デューティ比算出部
66・・・トナー補給制御部
67・・・トナー空検知制御部
SR・・・ATCセンサ

Claims (3)

  1. 現像剤収容室に収容されたトナーとキャリアとを含む現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、
    前記トナー濃度検出手段の検出結果に基づいて前記現像剤収容室内のトナー濃度を一定の範囲に入るように復帰させるトナーリカバリー動作を実行すべき対象色があるか否かを判断する判断手段と、
    トナーリカバリー動作が必要と判断された時点までに行なわれた画像形成動作によって形成された画像の画像密度を示す値の移動平均値を算出する移動平均値算出手段と、
    前記移動平均値算出手段で算出された移動平均値に基づいて、前記トナーリカバリー動作の所定周期内におけるトナー供給モータの駆動状態の比率であるデューティ比を決定する決定手段と、を含み、
    前記移動平均値算出手段で算出された移動平均値が予め定められた閾値よりも低い場合、前記デューティ比を前記決定手段で算出された前記デューティ比よりも小さくして前記トナーリカバリー動作を実行する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 現像剤収容室に収容されたトナーとキャリアとを含む現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、
    前記トナー濃度検出手段の検出結果に基づいて前記現像剤収容室内のトナー濃度を一定の範囲に入るように復帰させるトナーリカバリー動作を実行すべき対象色があるか否かを判断する判断手段と、
    トナーリカバリー動作が必要と判断された時点までに行なわれた画像形成動作によって形成された画像の画像密度を示す値の移動平均値を算出する移動平均値算出手段と、
    前記移動平均値算出手段で算出された移動平均値に基づいて、前記トナーリカバリー動作の所定周期内におけるトナー供給モータの駆動状態の比率であるデューティ比を決定する決定手段と、を含み、
    前記移動平均値算出手段で算出された移動平均値が予め定められた閾値よりも高い場合、前記デューティ比を100%として前記トナーリカバリー動作を実行する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記移動平均値算出手段は、画像形成動作のページ出力ごとに、前記画像の画像密度を示す値の移動平均値を算出して記憶し、前記決定手段は、記憶した前記移動平均値に基づいて前記トナーリカバリー動作の前記デューティ比を決定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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