JP5927076B2 - 合体型グロメット - Google Patents

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本発明は、複数の分割グロメット部材を機器等の電線挿通口に取り付けて合体状態にし、前記電線挿通口に挿通させる複数組の電線群を組毎に各分割グロメット部材に担持させる合体型グロメットに関する。
図5は、下記特許文献1に開示された合体型グロメットを示している。
図5に示した合体型グロメット101は、第1分割グロメット部材111と第2分割グロメット部材121との2つの分割グロメット部材を備えている。
2つの分割グロメット部材111,121は、図6及び図7に示すように、電線通し孔部113,123と、突き合わせ外周面114,124と、面位置決め機構115,125と、を備えている。
電線通し孔部113,123は、電線群を挿通可能な孔部である。特許文献1の場合、電線通し孔部113,123は、筒状部材116,126により提供されている。
突き合わせ外周面114,124は、第1分割グロメット部材111と第2分割グロメット部材121とを合体させる際に、互いに突き合わせられる各分割グロメット部材上の外周面である。
これらの突き合わせ外周面114と突き合わせ外周面124は、図6及び図7に示す矢印Z1方向に、突き合わされる。
面位置決め機構115は、図7に示すように、突き合わせ外周面114に突設された突起部115aと、突き合わせ外周面114に凹んで形成された窪み部115bとを備える。また、面位置決め機構125は、図6に示すように、突き合わせ外周面124に突設された突起部125aと、突き合わせ外周面124に凹んで形成された窪み部125bとを備える。
特許文献1の場合、突起部115a,125aは、いずれも、細い円柱状のピンである。また、窪み部115b,125bは、いずれも、円柱状のピンが嵌合する孔である。
突き合わせ外周面114と突き合わせ外周面124とを突き合わせると、突起部115aが窪み部125bに嵌合し、突起部125aが窪み部115bに嵌合することで、突き合わせ外周面114,124同士が正確に位置決めされる。
特許文献1の合体型グロメット101は、図5に示したように2つの分割グロメット部材111,121を機器等の電線挿通口に取り付けて合体状態にする。また、図5に示したように、機器等の電線挿通口に挿通させる二組の電線群141,142を、それぞれの電線通し孔部113,123に挿通して、それぞれの組毎に各分割グロメット部材111,121に担持させることで、系統(組)毎に分別した電線群の支持が可能になる。
なお、各分割グロメット部材111,121の電線通し孔部113,123に挿通させた電線群141,142は、図5に示すように、テープ巻き151を施すことで、筒状部材116,126に固定する。
特開2009−290956号公報
ところが、特許文献1の合体型グロメット101の場合、面位置決め機構115,125における突起部115a,125aが細い円柱状のピンで、小さい部材のため、嵌合相手となる窪み部115b,125bに位置を整合させることが容易ではない。そのため、第1分割グロメット部材111と第2分割グロメット部材121との合体作業に手間がかかるという問題があった。
このような問題を解決するべく、本願出願人は、図8及び図9に示す合体型グロメット201を考案した。
この合体型グロメット201は、2つの分割グロメット部材211,221を備えると共に、各分割グロメット部材211,221は、電線群を挿通可能な電線通し孔部212,222と、合体相手となる他の分割グロメット部材上の突き合わせ外周面223,213に突き合わされる突き合わせ外周面213,223と、を備える。また、各分割グロメット部材211,221は、図8に示すように機器等のパネル231の電線挿通口に取り付ける際に、パネル231の電線挿通口の縁部234を嵌合させる挿通口取付溝214,224を外周面に備えているが、互いの突き合わせ外周面213,223相互を位置合わせするための面位置決め機構は省略している。
そして、複数の分割グロメット部材211,221を機器等のパネル231の電線挿通口に取り付けて合体状態にし、各分割グロメット部材の電線挿通口に挿通させる複数組の電線群を組毎に各分割グロメット部材211,221に担持させる。
図8及び図9に示した合体型グロメット201の場合、互いの突き合わせ外周面213,223相互を位置合わせするための面位置決め機構は省略したことによって、分割グロメット部材相互の合体作業を容易にすることができる。
ところが、前述のいずれの合体型グロメット101,201の場合も、分割グロメット部材相互間における突き合わせ外周面同士の結合力が弱いため、複数の電線群に捻れが作用した際に、分割グロメット部材相互が位置ずれして、分割グロメット部材がパネル231の電線挿通口から脱落してしまうおそれがあった。
更に、いずれの合体型グロメット101,201の場合も、突き合わせ外周面同士が略平らな面であり、突き合わされた突き合わせ外周面間には、これらの突き合わせ外周面間に浸入した水を止水するような段差構造や屈曲壁構造が存在しない。
そのため、突き合わせ外周面同士が完全に密着状態になっていないと、これらの外周面間の止水性能が低く、これらの外周面間の隙間を通って、機器等の内部に浸水するおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、複数の分割グロメット部材を電線挿通口に取り付けて合体状態にし、電線挿通口に挿通させる複数組の電線群を組毎に各分割グロメット部材に担持させる合体型グロメットであって、分割グロメット部材相互の合体作業を容易にすることができ、しかも、電線の捻れ等で分割グロメット部材が前記電線挿通口から脱落することを防止することができ、また、合体させた分割グロメット部材相互の突き合わせ外周面間の止水性能を向上させることができる合体型グロメットを提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) 複数の分割グロメット部材を備えると共に、各前記分割グロメット部材は、電線群を挿通可能な電線通し孔部と、合体相手となる他の前記分割グロメット部材上の突き合わせ外周面に突き合わされる突き合わせ外周面と、前記突き合わせ外周面同士が突き合わされたときに一方の前記突き合わせ外周面に突設した突起部と他方の前記突き合わせ外周面に凹んで形成された窪み部との嵌合によって前記突き合わせ外周面同士を位置決めする面位置決め機構と、を備え、
前記複数の分割グロメット部材を機器等の電線挿通口に取り付けて合体状態にし、前記電線挿通口に挿通させる複数組の電線群を組毎に各前記分割グロメット部材に担持させる合体型グロメットであって、
前記突起部が前記突き合わせ外周面の延在方向に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成され、前記突起部と前記窪み部との嵌合が、前記突き合わせ外周面間の止水性能を向上させるラビリンスを形成することを特徴とする合体型グロメット。
(2) 前記突起部及び前記窪み部には、相互の嵌合時に摺り合わせ状態となって求心性を発揮する傾斜面を備えたことを特徴とする上記(1)に記載の合体型グロメット。
(3) 互いに突き合わされる一対の突き合わせ外周面には、前記突起部と前記窪み部との嵌合部が千鳥状に並ぶことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の合体型グロメット。
上記(1)の構成によれば、合体させる分割グロメット部材相互の突き合わせ外周面同士を位置決めする面位置決め機構の突起部が、突き合わせ外周面の延在方向に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成されていて、突起部が細い円柱状のピンであった従来の場合と比較すると、突起部の寸法が大きくなって視認し易くなり、それに伴い、嵌合相手となる窪み部へ位置を整合させることが容易になる。そのため、分割グロメット部材相互の合体作業を容易にすることができる。
また、上記(1)の構成によれば、分割グロメット部材相互の突き合わせ外周面同士を位置決めする面位置決め機構の突起部及び窪み部が大型化されて、合体する分割グロメット部材間における突き合わせ外周面同士の結合力が向上している。そのため、複数の電線群に捻れが作用しても、その捻れ力によって分割グロメット部材相互が位置ずれすることを防止することができる。従って、電線群に作用する捻れ力によって分割グロメット部材が機器等における電線挿通口から脱落することを防止することができる。
また、上記(1)の構成によれば、面位置決め機構の突起部が突き合わせ外周面の延在方向に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成されていて、突起部と窪み部とを嵌合させた状態では、突起部が、突き合わせ外周面間における水の流れをせき止める段差壁あるいは障壁として機能し、窪み部との間に、突き合わせ外周面間の止水性能を向上させるラビリンスを形成する。
そのため、突き合わせ外周面相互が完全に密着状態になっていなくとも、合体させた分割グロメット部材相互の突き合わせ外周面間にある程度の止水性能を確保することができ、突き合わせ外周面間における止水性能の向上を図ることができる。
上記(2)の構成によれば、分割グロメット部材相互の合体操作時には、作業者が特に意識せずとも、面位置決め機構における突起部及び窪み部に設けた傾斜面同士の摺り合わせが発生して、分割グロメット部材相互間における位置ずれが自動的に修正されるため、分割グロメット部材相互の合体作業を更に容易にすることができる。
上記(3)の構成によれば、面位置決め機構における突起部と窪み部との嵌合部が千鳥状に並ぶことで、千鳥状の配列の一側に発生している突起部の途切れ区間には、千鳥状の配列の他側の突起部が対向している。そのため、千鳥状の配列の幅内では、止水性能の向上に有用な嵌合部が全く存在しない区間がなくなる。
換言すると、嵌合部の装備数が少なくとも、突き合わせ外周面の略全長に渡って、突き合わせ外周面相互間における止水性能の向上を図ることができる。
本発明による合体型グロメットによれば、合体させる分割グロメット部材相互の突き合わせ外周面同士を位置決めする面位置決め機構の突起部が、突き合わせ外周面の延在方向に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成されていて、突起部が細い円柱状のピンであった従来の場合と比較すると、突起部の寸法が大きくなって視認し易くなり、それに伴い、嵌合相手となる窪み部へ位置を整合させることが容易になる。そのため、分割グロメット部材相互の合体作業を容易にすることができる。
また、本発明による合体型グロメットによれば、分割グロメット部材相互の突き合わせ外周面同士を位置決めする面位置決め機構の突起部及び窪み部が大型化されて、合体する分割グロメット間における突き合わせ外周面同士の結合力が向上している。そのため、複数の電線群に捻れが作用しても、その捻れ力によって分割グロメット部材相互が位置ずれすることを防止することができる。従って、電線群に作用する捻れ力によって分割グロメット部材が機器等における電線挿通口から脱落することを防止することができる。
また、本発明による合体型グロメットによれば、面位置決め機構の突起部が突き合わせ外周面の延在方向に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成されていて、更に、面位置決め機構における突起部と窪み部との嵌合が、突き合わせ外周面間における水の流れをせき止める段差壁あるいは障壁となり、突き合わせ外周面間の止水性能を向上させるラビリンスを形成する。
そのため、突き合わせ外周面相互が完全に密着状態になっていなくとも、合体させた分割グロメット部材相互の突き合わせ外周面間にある程度の止水性能を確保することができ、突き合わせ外周面間における止水性能の向上を図ることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明に係る合体型グロメットの第1実施形態の分解斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明に係る合体型グロメットの第2実施形態の分解斜視図である。 図3のB−B断面図である。 従来の合体型グロメットの斜視図である。 図5に示した第1分割グロメット部材及び第2分割グロメット部材の斜視図である。 図5に示した第1分割グロメット部材及び第2分割グロメット部材の図6とは別の角度から視た斜視図である。 従来の合体型グロメットの問題点の1つを解決するために本願出願人が考案した合体型グロメットの機器のパネルに取り付けた状態の斜視図である。 図8に示した各分割グロメット部材の分解斜視図である。
以下、本発明に係る合体型グロメットの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1及び図2は本発明に係る合体型グロメットの第1実施形態を示したもので、図1は本発明の第1実施形態の合体型グロメットの分解斜視図、図2は図1のA−A断面図である。
この第1実施形態の合体型グロメット10は、図1に示すように、第1分割グロメット部材20と、第2分割グロメット部材30と、の2つの分割グロメット部材を備えている。
2つの分割グロメット部材20,30は、電線通し孔部21,31と、突き合わせ外周面22,32と、面位置決め機構23,33と、挿通口取付溝24,34と、を備えている。
電線通し孔部21,31は、電線群を挿通可能な孔部である。それぞれの分割グロメット部材20,30は、一側面(図1では、上部側面)に、電線通し孔部21,31を外部に連通させるすり割り部25,35を備えている。
すり割り部25,35は、電線群を外側から電線通し孔部21,31に割り込ませる際に使用される。
本実施形態の場合、図2に示すように、それぞれの電線通し孔部21,31の一端には、電線固定桿26,36が装備されている。
これらの電線固定桿26,36は、電線通し孔部21,31を挿通した電線群をテープ巻きで固定する部位である。なお、本実施形態の場合、それぞれの電線固定桿26,36は、電線群を縦添えし易いように、樋状の構造になっている。
突き合わせ外周面22,32は、第1分割グロメット部材20と第2分割グロメット部材30とを合体させる際に、互いに突き合わせられる各分割グロメット部材上の外周面である。これらの突き合わせ外周面22,32は、図1及び図2に示す矢印Z2方向に突き合わされる。
面位置決め機構23は、図1及び図2に示すように、突き合わせ外周面22に突設された突起部23aと、突き合わせ外周面22に凹んで形成された窪み部23bとを備える。
また、面位置決め機構33は、図1及び図2に示すように、突き合わせ外周面32に突設された突起部33aと、突き合わせ外周面32に凹んで形成された窪み部33bとを備える。
面位置決め機構23,33は、図1及び図2に示すように、対向させられた突き合わせ外周面22,32同士が突き合わされたときに、突き合わせ外周面22に突設した突起部23aと突き合わせ外周面32に凹んで形成された窪み部33bとの嵌合、及び突き合わせ外周面32に突設した突起部33aと突き合わせ外周面22に凹んで形成された窪み部23bとの嵌合によって、突き合わせ外周面22,32同士を位置決めする。
本実施形態の場合、突き合わせ外周面22に突設した突起部23aと突き合わせ外周面32に突設した突起部33aは、いずれも、突き合わせ外周面22,32の延在方向(図1の矢印X方向)に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成されている。
また、本実施形態の場合、突起部23aと突起部33aは、大きさ及び形状が一致している(即ち、同一構造である)。従って、窪み部33bと窪み部23bも、大きさ及び形状が一致している。
更に、突起部23a,33aが突き合わせ外周面22,32の延在方向に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成されたことで、突起部23a,33aと窪み部33b,23bとの嵌合は、突き合わせ外周面22,32間における水の浸入方向(図2の矢印Y方向)に対して屈曲した微少隙間を形成する。即ち、突起部23a,33aと窪み部33b,23bとの嵌合が、突き合わせ外周面22,32間の止水性能を向上させるラビリンス(迷路状の隙間)を形成する。
また、本実施形態の場合、図1及び図2に示すように、突起部23a,33a及び窪み部23b,33bには、傾斜面Cが備えられている。傾斜面Cは、突起部23a,33a及び窪み部23b,33bの相互の嵌合時に摺り合わせ状態となって、求心性を発揮する。
更に、本実施形態の場合、互いに突き合わされる一対の突き合わせ外周面22,32には、突起部23a,33aや窪み部33b,23bが、千鳥状の配列で装備されている。具体的には、図1に示す第2分割グロメット部材30の突き合わせ外周面32上では、突起部33aを互いに平行な2本の直線L1,L2上に交互に配置することで、千鳥状の配列としている。第1分割グロメット部材20の突き合わせ外周面22上における突起部23aも、同様に千鳥状の配置となっている。
そして、突起部23a,33aを千鳥状に配列したことに対応して、窪み部33b,23bの配列も千鳥状の配列に設定されている。
挿通口取付溝24,34は、機器等のケース(パネル)に形成された電線挿通口の縁部に嵌合させることで、それぞれの分割グロメット部材20,30を前記電線挿通口に固定する。挿通口取付溝24は、突き合わせ外周面22の両側に対向する両外側面27a,27bに形成されている。また、挿通口取付溝34は、図2に示すように、第2分割グロメット部材30における外周面の突き合わせ外周面32を除く範囲となる外側面37に形成されている。
以上に説明した本実施形態の合体型グロメット10は、2つの分割グロメット部材20,30を合体させた状態で機器等の電線挿通口に取り付けられて、前記電線挿通口に挿通させる複数組の電線群を組毎に各分割グロメット部材20,30に担持させる。
以上に説明した第1実施形態の合体型グロメット10の場合、合体させる分割グロメット部材20,30相互の突き合わせ外周面22,32同士を位置決めする面位置決め機構23,33の突起部23a,33aが、突き合わせ外周面22,32の延在方向に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成されていて、突起部が細い円柱状のピンであった従来の場合と比較すると、突起部23a,33aの寸法が大きくなって視認し易くなっている。そして、その視認の容易性により、嵌合相手となる窪み部33b,23bへ位置を整合させることが容易になる。そのため、分割グロメット部材20,30相互の合体作業を容易にすることができる。
また、以上に説明した第1実施形態の合体型グロメット10の場合、分割グロメット部材20,30相互の突き合わせ外周面22,32同士を位置決めする面位置決め機構23,33の突起部23a,33a及び窪み部33b,23bが大型化されて、合体する分割グロメット部材20,30間における突き合わせ外周面22,32同士の結合力が向上している。そのため、複数の電線群に捻れが作用しても、その捻れ力によって分割グロメット部材20,30相互が位置ずれすることを防止することができる。従って、電線群に作用する捻れ力によって分割グロメット部材20,30が機器等における電線挿通口から脱落することを防止することができる。
また、以上に説明した第1実施形態の合体型グロメット10の場合、面位置決め機構23,33の突起部23a,33aが突き合わせ外周面22,32の延在方向に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成されていて、突起部23a,33aと窪み部33b,23bとを嵌合させた状態では、突起部23a,33aが、突き合わせ外周面22,32間における水の流れをせき止める段差壁あるいは障壁として機能し、窪み部33b,23bとの間に、突き合わせ外周面22,32間の止水性能を向上させるラビリンスを形成する。
そのため、突き合わせ外周面22,32相互が完全に密着状態になっていなくとも、合体させた分割グロメット部材20,30相互の突き合わせ外周面22,32間にある程度の止水性能を確保することができ、突き合わせ外周面22,32間における止水性能の向上を図ることができる。
また、以上に説明した第1実施形態の合体型グロメット10の場合、分割グロメット部材20,30相互の合体操作時には、作業者が特に意識せずとも、面位置決め機構23,33における突起部23a,33a及び窪み部33b,23bに設けた傾斜面C同士の摺り合わせが発生して、分割グロメット部材20,30相互間における位置ずれが自動的に修正されるため、分割グロメット部材20,30相互の合体作業を更に容易にすることができる。
また、以上に説明した第1実施形態の合体型グロメット10の場合、面位置決め機構23,33における突起部23a,33aと窪み部33b,23bとの嵌合部が千鳥状に並ぶことで、千鳥状の配列の一側(例えば、図1の直線L1側)に発生している突起部の途切れ区間K1には、千鳥状の配列の他側(例えば、図1の直線L2側)の嵌合部突起部が対向している。そのため、千鳥状の配列の幅内(図1の直線L1と直線L2とで挟まれる幅W(図1参照)内)では、止水性能の向上に有用な嵌合部(突起部)が全く存在しない区間がなくなる。
換言すると、嵌合部の装備数が少なくとも、図1の矢印X方向に延在する突き合わせ外周面22,32の略全長に渡って、突き合わせ外周面22,32相互間における止水性能の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
図3及び図4は本発明に係る合体型グロメットの第2実施形態を示したもので、図3は本発明に係る合体型グロメットの第2実施形態の分解斜視図、図4は図3のB−B断面図である。
この第2実施形態の合体型グロメット10Aは、図3に示すように、第1分割グロメット部材20Aと、第2分割グロメット部材30Aと、の2つの分割グロメット部材を備えている。
2つの分割グロメット部材20A,30Aは、第1実施形態における分割グロメット部材20,30の一部を改良したもので、基本的な構成は第1実施形態のものと同様であり、同様な構成については同番号を付して説明を省略する。
第2実施形態における分割グロメット部材20A,30Aの改良点は、それぞれの分割グロメット部材20A,30Aの突き合わせ外周面22,32に装備する突起部23a,33a及び窪み部33b,23bの数量と、配置である。
この第2実施形態では、各突き合わせ外周面22,32に装備する突起部及び窪み部の数量を、それぞれ1個ずつに規制している。また、各突き合わせ外周面22,32上では、突起部と窪み部とが、各突き合わせ外周面22,32の延在方向(図3の矢印X2方向)に沿って直列に並ぶ配置になっている。
なお、第2実施形態の場合も、突起部23a,33aが突き合わせ外周面22,32の延在方向(図3の矢印X2方向)に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成されている。そして、突起部23a,33aと窪み部33b,23bとの嵌合は、突き合わせ外周面22,32間における水の浸入方向(図4の矢印Y2方向)に対して屈曲した微少隙間を形成する。即ち、突起部23a,33aと窪み部33b,23bとの嵌合が、突き合わせ外周面22,32間の止水性能を向上させるラビリンスを形成する。
また、突起部23aと突起部33aとは、大きさ及び形状が一致している。従って、窪み部33bと窪み部23bも、大きさ及び形状が一致している。
また、第2実施形態の場合も、突起部23a,33a及び窪み部23b,33bには、相互の嵌合時に摺り合わせ状態となって求心性を発揮する傾斜面Cが設けられている。
図3及び図4に示した第2実施形態の合体型グロメット10Aの場合も、突起部23a,33aが、突き合わせ外周面22,32の延在方向に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成されていて、突起部が細い円柱状のピンであった従来の場合と比較すると、突起部23a,33aの寸法が大きくなって視認し易くなっている。そして、その視認の容易性により、嵌合相手となる窪み部33b,23bへ位置を整合させることが容易になる。そのため、分割グロメット部材20,30相互の合体作業を容易にすることができる。
また、図3及び図4に示した第2実施形態の合体型グロメット10Aの場合も、分割グロメット部材20A,30A相互の突き合わせ外周面22,32同士を位置決めする面位置決め機構23,33の突起部23a,33a及び窪み部33b,23bが大型化されて、合体する分割グロメット部材20A,30A間における突き合わせ外周面22,32同士の結合力が向上している。そのため、複数の電線群に捻れが作用しても、その捻れ力によって分割グロメット部材20A,30A相互が位置ずれすることを防止することができる。従って、電線群に作用する捻れ力によって分割グロメット部材20A,30Aが機器等における電線挿通口から脱落することを防止することができる。
また第2実施形態の合体型グロメット10Aの場合も、突起部23a,33aと窪み部33b,23bとを嵌合させた状態では、突起部23a,33aが、突き合わせ外周面22,32間における水の流れをせき止める段差壁あるいは障壁として機能し、窪み部33b,23bとの間に、突き合わせ外周面22,32間の止水性能を向上させるラビリンスを形成する。
そのため、突き合わせ外周面22,32相互が完全に密着状態になっていなくとも、合体させた分割グロメット部材20A,30A相互の突き合わせ外周面22,32間にある程度の止水性能を確保することができ、突き合わせ外周面22,32間における止水性能の向上を図ることができる。すなわち、突起部23a,33aと窪み部23b,33bとの嵌合領域において、止水性能の向上を図ることができる。
また、第2実施形態の合体型グロメット10Aの場合も、分割グロメット部材20,30相互の合体操作時には、作業者が特に意識せずとも、面位置決め機構23,33における突起部23a,33a及び窪み部33b,23bに設けた傾斜面C同士の摺り合わせが発生して、分割グロメット部材20A,30A相互間における位置ずれが自動的に修正されるため、分割グロメット部材20A,30A相互の合体作業を更に容易にすることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、前述した各実施形態では、第1分割グロメット部材に装備する突起部23aと、第2分割グロメット部材に装備する突起部33aとを、同一構造とした。しかし、突起部23aと突起部33aとを互いに異なる構造としても良い。
また、前述した各実施形態では、合体型グロメットを2つの分割グロメット部材から構成した。しかし、合体型グロメットを3つ以上の分割グロメット部材の合体構造とすることもできる。
ここで、上述した本発明に係るグロメットの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数の分割グロメット部材(20,30)を備えると共に、各前記分割グロメット部材(20,30)は、電線群を挿通可能な電線通し孔部(21,31)と、合体相手となる他の前記分割グロメット部材(20,30)上の突き合わせ外周面(22,32)に突き合わされる突き合わせ外周面(22,32)と、前記突き合わせ外周面(22,32)同士が突き合わされたときに一方の前記突き合わせ外周面(22,32)に突設した突起部(23a,33a)と他方の前記突き合わせ外周面(22,32)に凹んで形成された窪み部(33b,23b)との嵌合によって前記突き合わせ外周面(22,32)同士を位置決めする面位置決め機構(23,33)と、を備え、
前記複数の分割グロメット部材(20,30)を機器等の電線挿通口に取り付けて合体状態にし、前記電線挿通口に挿通させる複数組の電線群を組毎に各前記分割グロメット部材(20,30)に担持させる合体型グロメット(10)であって、
前記突起部(23a,33a)が前記突き合わせ外周面(22,32)の延在方向に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成され、前記突起部(23a,33a)と前記窪み部(33b,23b)との嵌合が、前記突き合わせ外周面(22,32)間の止水性能を向上させるラビリンスを形成することを特徴とする合体型グロメット(10)。
[2] 前記突起部(23a,33a)及び前記窪み部(33b,23b)には、相互の嵌合時に摺り合わせ状態となって求心性を発揮する傾斜面(C)を備えたことを特徴とする上記[1]に記載の合体型グロメット(10)。
[3] 互いに突き合わされる一対の突き合わせ外周面(22,32)には、前記突起部(23a,33a)と前記窪み部(33b,23b)との嵌合部が千鳥状に並ぶことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の合体型グロメット(10)。
10 合体型グロメット
20,30 分割グロメット部材
21,31 電線通し孔部
22,32 突き合わせ外周面
23,33 面位置決め機構
23a,33a 突起部
23b,33b 窪み部
C 傾斜面

Claims (3)

  1. 複数の分割グロメット部材を備えると共に、各前記分割グロメット部材は、電線群を挿通可能な電線通し孔部と、合体相手となる他の前記分割グロメット部材上の突き合わせ外周面に突き合わされる突き合わせ外周面と、前記突き合わせ外周面同士が突き合わされたときに一方の前記突き合わせ外周面に突設した突起部と他方の前記突き合わせ外周面に凹んで形成された窪み部との嵌合によって前記突き合わせ外周面同士を位置決めする面位置決め機構と、を備え、
    前記複数の分割グロメット部材を機器等の電線挿通口に取り付けて合体状態にし、前記電線挿通口に挿通させる複数組の電線群を組毎に各前記分割グロメット部材に担持させる合体型グロメットであって、
    前記突起部が前記突き合わせ外周面の延在方向に沿って延在する隆起構造(リブ構造)に形成され、前記突起部と前記窪み部との嵌合が、前記突き合わせ外周面間の止水性能を向上させるラビリンスを形成することを特徴とする合体型グロメット。
  2. 前記突起部及び前記窪み部には、相互の嵌合時に摺り合わせ状態となって求心性を発揮する傾斜面を備えたことを特徴とする請求項1に記載の合体型グロメット。
  3. 互いに突き合わされる一対の突き合わせ外周面には、前記突起部と前記窪み部との嵌合部が千鳥状に並ぶことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の合体型グロメット。
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