JP4637159B2 - ステータコア - Google Patents
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Description
特許文献1のステータは、最初から最後まで複数の分割コアを支持しておく専用の治具を用いることなく容易に複数の分割コアを環状に組み合わせることを目的として、隣接する二つの分割コアの一方の分割コアの第1の連結部と他方の分割コアの第2の連結部とを連結構造を介して連結したものである。また、この連結構造は、隣接する分割コア同士を連結し、かつ複数の分割コアが直線に並んだ状態から環状のヨークを形成する状態になるのを許容する孔部とピン部との嵌合構造により構成したものである。
次に、本発明の第一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。
図1はステータの平面図である。なお、図1においては、コイル20はステータコア10面上での断面図で示している。図1に示すように、ステータ1は、環状に構成されたステータコア10と、ステータコア10のティース15に巻回されたコイル20とで構成されている。ステータ1の環状の中心に形成された空間には、図示しないロータが回転可能に配置される。
図3に戻り、分割コア11における環状時の内周側近傍および外周側近傍には、かしめ部41,42が配置されている。このかしめ部41,42は、分割コア11を構成する平板鋼板51を積層した状態で接合するものである。
図7は図3のC−C線に沿う断面図である。図7に示すように、分割コア11を構成する平板鋼板51の一方面に凹部45aが形成され、他方面に凸部45bが形成されている。その凸部45bは、隣接する分割コア11を構成する平板鋼板51の凹部45cに嵌合している。これにより丸ダボ部45は、隣接する分割コア11間のヒンジとして機能するようになっている。つまり、分割コア11を帯状に連結した際に、第1連結部21と第2連結部22とを連結状態に保持するとともに、丸ダボ部45を中心として隣接する分割コア11を回動自在に支持することができる。
なお、上述のように構成することにより、分割コア11を構成する平板鋼板51は、丸ダボ部45の凹凸形状が反対に形成された2種類の平板鋼板51を交互に積層することとなる。
図8は分割コアの帯状時の部分平面図であり、図9は分割コアの環状時の部分平面図である。
図8に示すように、平板鋼板51を積層・接合し、所望の厚みに形成された分割コア11を複数用意し、その分割コア11を同じ向きに並べる。そして、隣接する分割コア11同士を連結する。このとき、第1連結部21と隣接する分割コア11の第2連結部22とを当接させる。すると、第1連結部21の係合突起23と第2連結部22の第1窪部31とが係合するとともに、第1帯状時当接部27と隣接する分割コア11の第2帯状時当接部37とが当接する。また、丸ダボ部45が隣接する分割コア11の丸ダボ部45と嵌合して連結される。したがって、分割コア11を帯状に連結した際に、帯状の状態を確実に保持できる。このようにして、複数の分割コア11を帯状に連結する。
したがって、第1連結部21の中央部に凹部45aおよび凸部45bを形成するので、隣接する分割コア11を回動自在とすることができる。また、凹部45aと凸部45bとを嵌合させることで、隣接する分割コア11を確実に連結することができる。これにより、分割コア11の位置ずれを防止することができ、精度良くステータ1を製造することができる。
このように構成したため、複数の分割コア11が帯状に連結されている場合に、隣接する分割コア11同士の相対移動範囲が規制され、係合突起23が第1窪部31から外れにくくなる。したがって、その後、ティース15にコイル20を巻回する際にコイル20を精度良く巻回することができる。また、連結された分割コア11が帯状のときに、それら分割コア11が環状になる方向とは逆方向には第1帯状時当接部27と第2帯状時当接部37とが当接しているため、逆方向に変形しないように規制することができる。
このように構成したため、複数の分割コア11が環状に連結されている場合に、隣接する分割コア11同士の相対移動範囲が規制され、係合突起23が第2窪部32から外れにくくなる。したがって、複数の分割コア11を環状に連結した状態を確実に保持することができる。また、連結された分割コア11を環状にする際に、それら分割コア11が環状になるまでは回動可能であるが、環状になると略同時に第1環状時当接部28と第2環状時当接部38とが当接して、それ以上変形しないように回動を規制することができる。
次に、本発明の第二実施形態を図10に基づいて説明する。なお、本実施形態は、第一実施形態の第1連結部の構成が異なるのみで、その他構成は第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図10は、分割コアの平面図である。図10に示すように、分割コア111は、ヨーク13、ティース15、および先端部17が形成された平板鋼板を積層して構成されている。ヨーク13には、第1連結部121および第2連結部122が形成されている。
このように、第1連結部21を半円以上の広角に形成することで、隣接する分割コア11を回動自在に連結することができる。また、第1連結部21を平面内で構成することが可能になり、生産効率を向上することができる。
次に、本発明の第三実施形態を図11〜図13に基づいて説明する。なお、本実施形態は、第二実施形態と係合突起および窪部の形状が異なるのみで、その他構成は第二実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図11は、分割コアの平面図である。図11に示すように、分割コア211は、ヨーク13、ティース15、および先端部17が形成された平板鋼板を積層して構成されている。ヨーク13には、第1連結部121および第2連結部122が形成されている。
例えば、本実施形態において、第1帯状時接合部と第2帯状時接合部とが略直線形状で構成された場合の説明をしたが、一方に凸形状を有し、他方に凹形状を有して嵌合できるようにしてもよい。
また、本実施形態において、第1連結部に係合突起を形成し、第2連結部に第1窪部(第1壁部)および第2窪部(第2壁部)を形成した場合の説明をしたが、第1連結部に第1窪部(第1壁部)および第2窪部(第2壁部)を形成し、第2連結部に係合突起を形成してもよい。
Claims (6)
- 所定形状の鋼板を複数積層して形成されたヨーク構成部と巻線巻装部とを有する分割コアを複数連結し、前記巻線巻装部が内側に位置するように環状に連結可能とされたステータコアにおいて、
前記ヨーク構成部に、隣接する他の分割コアとの連結に用いられる第1連結部および第2連結部が形成され、
前記第1連結部は、外形が円弧形状の凸部で構成され、
前記第2連結部は、外形が前記第1連結部と略同一形状の凹部で構成され、
前記凸部および前記凹部のいずれか一方の一部には、山形の係合突起が形成され、
前記凸部および前記凹部のいずれか他方には、前記複数の分割コアが帯状のときに前記係合突起と係合する第1窪部と、前記複数の分割コアが環状のときに前記係合突起と係合する第2窪部とが形成されていることを特徴とするステータコア。 - 所定形状の鋼板を複数積層して形成されたヨーク構成部と巻線巻装部とを有する分割コアを複数連結し、前記巻線巻装部が内側に位置するように環状に連結可能とされたステータコアにおいて、
前記ヨーク構成部に、隣接する他の分割コアとの連結に用いられる第1連結部および第2連結部が形成され、
前記第1連結部は、外形が円弧形状の凸部で構成され、
前記第2連結部は、外形が前記第1連結部と略同一形状の凹部で構成され、
前記凸部および前記凹部のいずれか一方の一部には、山形の係合突起が形成され、
前記凸部および前記凹部のいずれか他方には、前記複数の分割コアが帯状のときに前記係合突起が当接する第1壁部と、前記複数の分割コアが環状のときに前記係合突起が当接する第2壁部とを有する係合凹部が形成されていることを特徴とするステータコア。 - 前記第1連結部の中心部において、前記鋼板の第1面に凹部が形成されるとともに、前記鋼板の第2面に凸部が形成され、
隣接する前記分割コアのうち、一方の前記分割コアにおける前記凹部と他方の前記分割コアにおける前記凸部とが嵌合して、前記隣接する分割コアが回動自在に連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載のステータコア。 - 前記第1連結部の外形が半円以上に広角の円弧形状の凸部で構成されて、隣接する前記分割コアが回動自在に連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載のステータコア。
- 前記ヨーク構成部に、前記複数の分割コアが帯状のときに隣接する分割コアのヨーク構成部と当接する帯状時当接部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のステータコア。
- 前記ヨーク構成部に、前記複数の分割コアが環状のときに隣接する分割コアのヨーク構成部と当接する環状時当接部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のステータコア。
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