JP4001895B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明はコイル部品に関し、特にドラムコアと外周コアとを備えたコイル部品に関する。
従来、高インピーダンスで低直流抵抗の電源系コモンモードチョークコイルとして、導線が巻回されたドラムコアと外周コアであるリングコアとを組み合わせたコイル部品が提案されていた。このコイル部品は、一般にドラムコアとリングコアとが接着剤を用いて接合されており、例えば、特許文献1に示されるように、リングコアとドラムコアとの間のギャップに接着剤を注入して接合していた。
特開2003−109823号公報
しかし、リングコアとドラムコアとの間のギャップに接着剤を注入する場合には、接着剤がリングコア内の巻芯部分に垂れて流入する場合があり、リングコアとドラムコアとの接合が不十分となる場合があった。接着剤の粘度を上げることにより内部への流入は防止できるが、リングコアとドラムコアとの間のギャップが小さい場合には、ギャップ内への注入が困難となる場合があった。
そこで本発明は、ドラムコアと外周コアとの間の接着強度を確保して耐衝撃性を向上させたコイル部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、柱状の巻芯部と巻芯部の両端にそれぞれ設けられた第一鍔部及び第二鍔部とを有するドラムコアと、巻芯部に巻回された巻線と、少なくとも第一鍔部外周に装着可能な外周コアと、外周コアに設けられて巻線と電気的に接続される電極と、を備えたコイル部品を提供する。このコイル部品において第一鍔部には、巻芯部と接続される鍔部接続面と、鍔部接続面の反対部分となりドラムコアの端部となる鍔部端部面と、鍔部接続面と鍔部端部面とを接続し外周コアと対向する外周面とが規定され、外周面には、鍔部端部面側に配置された第一周面と、鍔部接続面側に配置された第二周面とが規定され、外周コアには、外周コアが第一鍔部外周に装着された状態で外周面と対向する内面と、内面と連続し、外周コアの端部を成す外周コア端部面とが規定され、内面には、外周コア端部面側に配置され外周コアが第一鍔部外周に装着された状態で第一周面と対向かつ離間して第一周面との間で溝部空間を画成して接着剤が充填可能な第一内面と、第一内面と接続され外周コアが第一鍔部外周に装着された状態で第二周面と協働して充填された接着剤を保持可能な第二内面とが規定され、外周コアが第一鍔部外周に装着された状態で、第一周面と第一内面とから、外周コア端部面と鍔部端部面との境界位置に溝部の開口が画成される。
このような構成のコイル部品によると、鍔部端部面側の第一周面と外周コア端部面側の第一内面との間には接着剤充填用の溝部空間が提供されると共に、第二周面と第二内面とにより溝部空間の底部を閉鎖しているので、接着剤が巻心部側に漏出することが抑制される。また第一周面と第一内面とにより十分な溝部空間を提供しているので、ドラムコアと外周コアとの接着強度を確保できる。なお、第二周面と第二内面は必ずしも面当接している必要はなく、接着剤を溝部空間に保持できる限りにおいて、両者間にわずかな隙間があってもよい。
上記構成のコイル部品において、内面と外周コア端部面とに跨って外周コア切り欠き部が形成され、第一内面は外周コア切り欠き部内に規定されていてもよい。
また外周面と鍔部端部面とに跨って鍔部切り欠き部が形成され、第一周面は鍔部切り欠き部内に規定されていてもよい。
また内面と外周コア端部面とに跨って外周コア切り欠き部が形成され、第一内面は外周コア切り欠き部内に規定されており、外周面と鍔部端部面とに跨って鍔部切り欠き部が形成され、第一周面は鍔部切り欠き部内に規定されていてもよい。
これらのような構成のコイル部品によると、何れも溝部を形成することができるため、ドラムコアと外周コアとを好適に接合することができる。またドラムコアと外周コアとの両方に切り欠き部を設けて溝部を形成した場合には、溝部の幅をより大きくすることができるため、コイル部品が小さくなった場合であっても好ましい溝部を形成することができる。
また上記構成のコイル部品において、外周コア切り欠き部内には、第一内面と接続する外周コア溝底面が規定され、外周コア溝底面と第一周面との間の角度が鋭角となるように外周コア溝底面が傾斜していてもよい。
また鍔部切り欠き部内には、第一周面と接続する鍔部溝底面が規定され、鍔部溝底面と第一内面との間の角度が鋭角となるように鍔部溝底面が傾斜していてもよい。
これらような構成のコイル部品によると、溝部内に、外周コア溝底面と第一周面、鍔部溝底面と第一内面により谷形状の部分が形成され、谷形状の最深部が第一鍔部と外周コアとが対峙する境界部分となる。よって溝部内に接着剤を充填する際に接着剤が傾斜部分に沿って、ドラムコアである第一鍔部と外周コアとの境界位置に溜まり、その後に溝部全体に亘って充填されることになる。よって接着剤の充填量が少ない場合であっても少なくともドラムコアと第一鍔部が接着されることになる。
また上記構成のコイル部品において、電極は金属端子であり、外周コア端部面には、金属端子を固定する端子固定溝が形成され、溝部は端子固定溝と非連通状態にあってもよい。
このような構成によると、溝部は端子固定溝と非連通状態であるため、溝部内に充填された接着剤が端子固定溝内の金属端子位置に流れ込むことが抑制される。よって金属端子が溝部内に充填された接着剤で外周コアに接着されることが抑制されるため、コイル部品実装時のコプラナリティを乱すことなく、金属端子は要求される撓み強度を発揮することができる。
また上記構成のコイル部品において、溝部は、第一鍔部外周に亘って断続的かつ等間隔に形成されていてもよい。
このような構成によると、各溝部に接着剤が充填されるので外周コアに対してドラムコアが周方向に均等に支持されることになり、コイル部品の形状を安定化することができる。
本発明のコイル部品によれば、ドラムコアと外周コアとの間の接着強度を確保して耐衝撃性を向上させることができる。
本発明の第一の実施の形態によるコイル部品について図1から図6を参照しながら説明する。図1に示されるコイル部品1は、リングコア形状の外周コア2と、第一金属端子〜第四金属端子5A、5B、6A、6Bと、ドラムコア3とから主に構成されている。
図2に示されるように、外周コア2には内面25により画成されドラムコア3を挿入可能な貫通孔2cが形成され、貫通孔2cの一端が開口する略正方形の一端部面21と一端部面21に略平行に対向し貫通孔2cの他端が開口する他端部面22とを備え、この一端部面21と他端部面22との間に第一側面23A、第二側面23B、第三側面24A、及び第四側面24Bを有した略直方体より構成されている。第一側面23Aと第二側面23Bとは平行に対向する面であり、第三側面24Aと第四側面24Bも平行に対向する面である。また貫通孔2cの中心軸は、一端部面21の中心と他端部面22の中心とを結んで形成されており、貫通孔2cを画成する内面25には、ドラムコア3の後述の第一鍔部外周面31C及び第二鍔部外周面32Cと接触可能に対向する第二内面25A(図4)が規定されている。
図3に示されるように、一端部面21と内面25とに跨り、貫通孔2c周辺かつ直径方向位置であって、第三側面24A側及び第四側面24B側には、それぞれ第一切り欠き部21a及び第二切り欠き部21bが形成されている。第一切り欠き部21aは、一端部面21と略平行の第一コア溝底面211Aと、一端部面21及び第一コア溝底面211Aの間に位置して一端部面21と略直交する第一第一内面212Aとから画成されている。第二切り欠き部21bは、一端部面21と略平行の第二コア溝底面211Bと、一端部面21及び第二コア溝底面211Bの間に位置して一端部面21と略直交する第二第一内面212Bとから画成されている。
図1に示されるように、一端部面21表面であって一端部面21と第一側面23Aとが交わる部分の近傍には、一方が第一第一内面212A及び第二第一内面212Bそれぞれに開口し、他方が第一側面23Aに開口する第一固定溝215aと第二固定溝216aとが形成されている。また一端部面21表面であって一端部面21と第二側面23Bとが交わる部分の近傍には、一方が第一第一内面212A内面及び第二第一内面212B内面にそれぞれ開口し、他方が第二側面23Bに開口する第三固定溝215bと第四固定溝216bとが形成されている。これら第一固定溝215a、第二固定溝216a、第三固定溝215b、及び第四固定溝216bは、何れも第一側面23Aから第二側面23Bに向かう方向と略平行に形成されている。
第一固定溝215aと第二固定溝216aとは、貫通孔2cの中心軸を通り、第三側面24Aから第四側面24Bに向かう方向と直交する平面に対して面対称な構成であり、第三固定溝215bと第四固定溝216bとも同様に面対称な構成である。また、第一固定溝215a及び第二固定溝216aと第三固定溝215b及び第四固定溝216bとは、貫通孔2cの中心軸を中心として点対称な構成になっている。
図2に示されるように、他端部面22の四方の角部の一角であって第一側面23Aと第三側面24Aとが交わる角部には、一方が貫通孔2c内に貫通し、他方が第一側面23Aと第三側面24Aとに跨って開口する第一継線溝225aが形成されている。また他端部面22の第一側面23Aと第四側面24Bとが交わる角部には、一方が貫通孔2c内に貫通し、他方が第一側面23Aと第四側面24Bとに跨って開口する第二継線溝226aが形成されている。同様に他端部面22の第二側面23Bと第三側面24Aとが交わる角部には、第四継線溝226bが形成され、第二側面23Bと第四側面24Bとが交わる角部には、第三継線溝225bが形成されている。
また、他端部面22の第一側面23Aと交わる部分であって、貫通孔2cと第一継線溝225aと第二継線溝226aとにより区画される部分に金属端子5A及び金属端子6Aが取り付けられる第一端子取付面22Aが規定されている。これと同様に他端部面22の第二側面23Bと交わる部分には、金属端子5B及び金属端子6Bが取り付けられる第二端子取付面22Bが規定されている。
第一金属端子5Aと第三金属端子5B、及び第二金属端子6Aと第四金属端子6Bは、それぞれ外周コア2に取り付けられるが、第一金属端子5Aと第三金属端子5Bとは同一形状であり、第二金属端子6Aと第四金属端子6Bとも同一形状であるため、代表として第一金属端子5A及び第二金属端子6Aで説明する。
図2に示される第一金属端子5A及び第二金属端子6Aは、導電性及び弾性を備えた板状の金属板を金型で打ち抜き、曲げ加工されて製造されており、それぞれ第一固定部51A及び第二固定部61A、第一実装部52A及び第二実装部62A、第一継線部53A及び第二継線部63Aから主に構成されている。第一固定部51Aと第一実装部52A、及び第二固定部61Aと第二実装部62Aは、それぞれ略平行になるように配置されている。
第一固定部51Aと第一実装部52Aとの間には、第一実装部連結部54Aが設けられて第一固定部51Aと第一実装部52Aとを連結している。よって第一金属端子5Aは、第一固定部51Aと第一実装部52Aと第一実装部連結部54Aとからその断面形状が略コの字形状を成すように構成されており、第一固定部51Aと第一実装部52Aとの自由端側の間は、固定端側より若干狭くなっている。また第二金属端子6Aも同様に第二固定部61Aと第二実装部62Aと第二実装部連結部64Aとを備え、その断面形状が略コの字形状を成すように構成され、第二固定部61Aと第二実装部62Aとの自由端側の間は、固定端側より若干狭くなっている。
また第一固定部51Aの第一実装部連結部54Aからの延出量は、第一固定溝215aの第一第一内面212A側開口から第一側面23A側開口までの距離より短くなるように構成されている。同様に第二固定部61Aの第二実装部連結部64Aからの延出量も、第二固定溝216aの第二第一内面212B側開口から第一側面23A側開口までの距離より短くなるように構成されている。
図2に示される第一金属端子5Aにおいて、第一実装部連結部54Aを背面と仮定し、第一実装部52A及び第一固定部51Aを頂面及び底面と仮定した状態で、金属端子5Aの右側面側であって第一実装部52Aと第一固定部51Aとの略中間位置には、第一継線部53Aが設けられている。また第一継線部53Aは、その断面形状が略U字状になるように構成されている。
第二金属端子6Aにおいても、第一金属端子5Aと同様に、第二実装部連結部64Aを背面と仮定し、第二実装部62A及び第二固定部61Aを頂面及び底面と仮定した状態で、金属端子6Aの左側面側であって第二実装部62Aと第二固定部61Aとの略中間位置には、第二継線部63Aが設けられている。また第二継線部63Aにおいても、その断面形状が略U字状になるように構成されている。
第一金属端子5Aが外周コア2に装着される際には、図2に示されるように、第一固定部51Aが、第一側面23Aに開口した第一固定溝215a内に挿入されると共に、第一実装部52Aが第一端子取付面22A上に配置される。この時第一固定部51Aのみが接着剤8で外周コア2に固定される。第一固定部51Aと第一実装部52Aとの自由端側は若干狭まっているため、金属端子5Aは、第一固定溝215a底面と第一端子取付面22Aとを狭持するように外周コア2に取り付けられる。また金属端子5Aが外周コア2に装着される際に、第一継線部53Aは第一継線溝225a内に挿入される。
同様に第二金属端子6Aも第二固定部61Aが第一側面23Aに開口した第二固定溝216a内に挿入されて接着剤8で固定されると共に、第二実装部62Aが第一端子取付面22A上に配置され、第二固定溝216a底面と第一端子取付面22Aとを狭持するように外周コア2に取り付けられる。また第二継線部63Aは、第二継線溝226a内に挿入される。
また第三金属端子5Bも第三固定溝215b底面と第二端子取付面22Bとを狭持し、第四金属端子6Bも第四固定溝216b底面と第二端子取付面22Bとを狭持するように外周コア2に取り付けられ、第三継線部53B及び第四継線部63Bがそれぞれ第三継線溝225b及び第四継線溝226bに挿入される。
図3及び図4に示されるように、ドラムコア3は、柱状の巻芯部33の両端に略円板状の一対の第一鍔部31、第二鍔部32が設けられて構成されている。第一鍔部31には、図4に示されるように、巻芯部33と接続される第一鍔部接続面31Aと、第一鍔部接続面31Aの反対部分となりドラムコア3の一端部となる第一鍔部端部面31Bと、第一鍔部接続面31Aと第一鍔部端部面31Bとを接続し外周コア2と対向する第一鍔部外周面31Cとが設けられている。第一鍔部外周面31Cには、第一鍔部端部面31B側に配置された第一周面31Dと、第一鍔部接続面31A側に配置された第二周面31Eとが規定されている。第二鍔部32には、図4に示されるように、巻芯部33と接続される第二鍔部接続面32Aと、第二鍔部接続面32Aの反対面となりドラムコア3の他端部となる第二鍔部端部面32Bと、第二鍔部接続面32Aと第二鍔部端部面32Bとを接続し外周コア2と対向する第二鍔部外周面32Cとが設けられている。
ドラムコア3の第一鍔部端部面31Bから第二鍔部端部面32Bまでの厚さは、外周コア2の一端部面21から他端部面22までの厚さと略同じ厚さになるように形成されており、第一鍔部31及び第二鍔部32の直径は、貫通孔2c内径より僅かに小さくなるように形成されている。巻芯部33には、第一導線75、第二導線76からなる一対の導線7が巻回されている。この第一導線75及び第二導線76は、図3に示されるように、その端部が巻芯部33より略四方に向けて延出されている。
導線7が巻回されたドラムコア3は、貫通孔2c内に他端部面22側から挿入され、図1に示されるようにの第一鍔部端部面31Bと一端部面21とが面一になるように配置される。この状態で、第一周面31Dは、第一第一内面212A及び第二第一内面212Bと対向する。よって、一端部面21の第三側面24A側に第一周面31Dと第一第一内面212Aと第一コア溝底面211Aとで画成される第一溝部2aが形成される。また第一溝部2aの第一鍔部31に対して直径方向反対側には、第四側面24B側に第一周面31Dと第二第一内面212Bと第二コア溝底面211Bとで画成される第二溝部2bが形成される。
そして図5に示されるように、導線75の一端が第一継線溝225aに挿入されて第一継線部53Aに配線され、導線75の他端が第三継線溝225bに挿入されて第三継線部53Bに配線される。また導線76の一端が第二継線溝226aに挿入されて第二継線部63Aに配線され、導線76の他端が第四継線溝226bに挿入されて第四継線部63Bに配線される。
導線75及び導線76を配線した後に、図1に示すように、第一溝部2a及び第二溝部2b内に接着剤8が充填される。図4に示されるように、第一溝部2a内及び第二溝部2b内に位置する第二内面25Aと第二周面31Eとの間の隙間は、極めて狭く、かつ接着剤8は粘性を備えた樹脂であるため、隙間内に流入して巻芯部33に垂れることなく、第一溝部2a及び第二溝部2b内に充填することが可能となっている。また第一溝部2a及び第二溝部2b内は十分に広いため、接着剤8に粘性が有ったとしても第一溝部2a及び第二溝部2b内の隅々まで拡がることが可能となっている。接着剤8により、第一周面31Dと第一第一内面212A及び第一コア溝底面211A、第二第一内面212B及び第二コア溝底面211Bとが接着されて外周コア2とドラムコア3とが一体となる。この場合に第一溝部2aと第二溝部2bとは、それぞれ第一鍔部31の直径方向反対側位置、即ち第一鍔部31の周方向に均等な位置に配置されているため、外周コア2に対するドラムコア3の位置がずれ難くなる。
また第一金属端子5A〜第四金属端子6Bにおいて、図一に示されるように、例えば第三金属端子5Bの第三固定部51Bが配置される第三固定溝215bは、その溝底面が第一溝部2aの底面である第一コア溝底面211Aより上方にあるため、第一溝部2a内に接着剤8を充填したとしても、第三固定溝215b内には流入し難くなっている。また第三固定溝215b内において、第三固定部51Bは第一第一内面212Aから離間した位置にあるため、仮に第三固定溝215b内に接着剤8が流入したとしても第三固定部51B位置まで到達することが抑制される。他の金属端子においても同様な構成であるため第一溝部2a及び第二溝部2b内に充填された接着剤8が第一金属端子5A〜第四金属端子6Bに影響を及ぼすことは抑制される。
接着剤8を第一溝部2a、第二溝部2bに充填した後に、第一継線部53A〜第四継線部63Bに図示せぬレーザ照射装置によりレーザ光を照射し、各継線部及び導線を溶融させて継線し、コイル部品1が完成する。
次に第二の実施の形態として、図6及び図7を参照して説明する。第二の実施の形態に係るコイル部品1について、外周コア2及びドラムコア3、その他第一金属端子5A等の主な構成は第一の実施の形態に係るコイル部品1と同じであるため説明を省略する。
図6に示されるように、外周コア2には切り欠き部を設けずに、第一鍔部31の外周全周に鍔部切り欠き部31aが形成されている。図7に示されるように、鍔部切り欠き部31aは、第一周面31Dと、鍔部溝底面31Fとから画成されており、ドラムコア3が外周コア2の貫通孔2内に挿入された状態で第一周面31Dと第一内面212とが離間した状態で対向する。よって第一周面31D及び鍔部溝底面31Fと第一内面212とから鍔部溝部3aが画成され、この鍔部溝部3a内に接着剤8を充填することにより、外周コア2とドラムコア3とを接着して一体にすることができる。図6に示されるように、鍔部溝部3aは第一鍔部31の外周全周に亘って形成されるため、このような形態によると第一鍔部31の全周を接着位置とすることができる。よって外周コア2とドラムコア3との接合強度をより高めることができる。
次に第3の実施の形態として図8及び図9を参照して説明する。第三の実施の形態に係るコイル部品1についても、外周コア2及びドラムコア3、その他第一金属端子5A等の主な構成は第一の実施の形態に係るコイル部品1と同じであるため説明を省略する。
図8に示されるように、外周コア2には第一の実施の形態に係るコイル部品1と同様の第一切り欠き部21a及び第二切り欠き部21bが形成され、第一鍔部31には、第二の実施の形態に係るコイル部品1と同様の鍔部切り欠き部31aが形成されている。図9に示されるように、第一切り欠き部21aは、一端部面21と略平行の第一コア溝底面211Aと、一端部面21及び第一コア溝底面211Aの間に位置して一端部面21と略直交する第一第一内面212Aとから画成されている。第二切り欠き部21bは、一端部面21と略平行の第二コア溝底面211Bと、一端部面21及び第二コア溝底面211Bの間に位置して一端部面21と略直交する第二第一内面212Bとから画成されている。鍔部切り欠き部31a内は、第一周面31Dと、鍔部溝底面31Fとから画成されており、ドラムコア3が外周コア2の貫通孔2内に挿入された状態で第一周面31Dと第一第一内面212A及び第二コア溝底面211Bとが離間した状態で対向する。よって第一周面31D及び鍔部溝底面31Fと、第一第一内面212A、第二第一内面212B及び第一コア溝底面211A、第二コア溝底面211Bと、から溝部1aが画成され、この溝部1a内に接着剤8を充填することにより、外周コア2とドラムコア3とを接着して一体にすることができる。図8に示されるように、溝部1aは第一鍔部31の外周全周に亘って形成されるとともに、第一鍔部31と外周コア2とに跨って形成されている。このような形態によると第一鍔部31の全周を接着位置とするとともに、その溝の幅を大きく取ることができる。よってコイル部品1の大きさが小さい場合であっても、接着剤が充填される溝の幅を確保することができる。よって外周コア2とドラムコア3との接合強度をより高めることができる。
本発明によるコイル部品は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、図10〜図12に示されるように、第一の実施の形態〜第3の実施の形態において、溝底面を斜面から構成しても良い。
具体的には、図10に示されるように、第一の実施の形態において、第一コア溝底面211A及び第二コア溝底面211Bと第一鍔部外周面31Cとの間の角度が鋭角となるように第一コア溝底面211A及び第二コア溝底面211Bを構成する。このような構成によると、第一溝部2aは、第一コア溝底面211Aと第一周面31Dとから境界位置が最深部となる谷形状となるため、第一溝部2a内に接着剤8(図1)が充填されるときに、接着剤8は第一溝部2a内において、第一コア溝底面211Aと第一周面31Dとの境界位置から溜まり始める。よって接着剤8の充填量が第一溝部2aの体積に対して不十分な量であった場合であっても、接着剤8は少なくとも第一コア溝底面211Aと第一周面31Dとの間に跨って介在することになり、第一コア溝底面211Aと第一周面31Dとは接着剤8で接合される。第二コア溝底面211Bと第一周面31Dにおいても同様な構成であるため、接着剤8の充填量が規定量より少ない場合であっても外周コア2とドラムコア3との接合を確実に行うことができる。
図11に示されるように、第二の実施の形態においても、鍔部溝底面31Fと第一内面212との間の角度が鋭角となるように鍔部溝底面31Fを構成する。この場合に接着剤8の充填量が鍔部溝部3aにおいて規定量より少ない場合であっても外周コア2とドラムコア3との接合を確実に行うことができる。また図12に示されるように、第3の実施の形態においても、第一コア溝底面211A及び第一第一内面212Aと第一鍔部外周面31Cとの間の角度が鋭角となるように第一コア溝底面211A及び第二コア溝底面211Bを構成すると共に、鍔部溝底面31Fと第一内面212との間の角度が鋭角となるように鍔部溝底面31Fを構成する。このような構成によると、溝部1aは、鍔部溝底面31Fと第一コア溝底面211A及び第二コア溝底面211Bとから境界位置が最深部となる谷形状となるため、接着剤8の充填量が溝部1aにおいて規定量より少ない場合であっても外周コア2とドラムコア3との接合を確実に行うことができる。
本発明第一の実施の形態に係るコイル部品の斜視図。 本発明第一の実施の形態に係るコイル部品を構成する外周コアの斜視図。 本発明第一の実施の形態に係るコイル部品の分解斜視図。 図1のIV−IV線における断面図。 本発明第一の実施の形態に係るコイル部品の継線状態を示す斜視図。 本発明第二の実施の形態に係るコイル部品の斜視図。 図6のVII−VII線における断面図。 本発明第三の実施の形態に係るコイル部品の斜視図。 図8のIX−IX線における断面図。 本発明第一の実施の形態に係るコイル部品の変形例を示す断面図。 本発明第二の実施の形態に係るコイル部品の変形例を示す断面図。 本発明第三の実施の形態に係るコイル部品の変形例を示す断面図。
符号の説明
1・・コイル部品 1a・・溝部 2・・外周コア 2a・・第一溝部
2b・・第二溝部 2c・・貫通孔 3・・ドラムコア 3a・・鍔部溝部
5A・・第一金属端子 5B・・第三金属端子 6A・・第二金属端子
6B・・第四金属端子 7・・導線 8・・接着剤 21・・一端部面
21a・・第一切り欠き部 21b・・第二切り欠き部 22・・他端部面
22A・・第一端子取付面 22B・・第二端子取付面 23A・・第一側面
23B・・第二側面 24A・・第三側面 24B・・第四側面 25・・内面
25A・・第二内面 31・・第一鍔部 31A・・第一鍔部接続面
31B・・第一鍔部端部面 31C・・第一鍔部外周面 31D・・第一周面
31E・・第二周面 31F・・鍔部溝底面 31a・・鍔部切り欠き部部
32・・第二鍔部 32A・・第二鍔部接続面 32B・・第二鍔部端部面
32C・・第二鍔部外周面 33・・巻芯部 51A・・第一固定部
51B・・第三固定部 52A・・第一実装部 53A・・第一継線部
53B・・第三継線部 54A・・第一実装部連結部 55A・・第一継線部連結部
61A・・第二固定部 62A・・第二実装部 63A・・第二継線部
63B・・第四継線部 64A・・第二実装部連結部 65A・・第二継線部連結部
75・・第一導線 76・・第二導線 211A・・第一コア溝底面
211B・・第二コア溝底面 212・・第一内面 212A・・第一第一内面
212B・・第二第一内面 215a・・第一固定溝 215b・・第三固定溝
216a・・第二固定溝 216b・・第四固定溝 225a・・第一継線溝
225b・・第三継線溝 226a・・第二継線溝 226b・・第四継線溝

Claims (8)

  1. 柱状の巻芯部と該巻芯部の両端にそれぞれ設けられた第一鍔部及び第二鍔部とを有するドラムコアと、該巻芯部に巻回された巻線と、少なくとも該第一鍔部外周に装着可能な外周コアと、該外周コアに設けられて該巻線と電気的に接続される電極と、を備えたコイル部品であって、
    該第一鍔部には、該巻芯部と接続される鍔部接続面と、該鍔部接続面の反対部分となり該ドラムコアの端部となる鍔部端部面と、該鍔部接続面と該鍔部端部面とを接続し該外周コアと対向する外周面とが規定され、
    該外周面には、鍔部端部面側に配置された第一周面と、鍔部接続面側に配置された第二周面とが規定され、
    該外周コアには、該外周コアが該第一鍔部外周に装着された状態で該外周面と対向する内面と、該内面と連続し、該外周コアの端部を成す外周コア端部面とが規定され、
    該内面には、該外周コア端部面側に配置され該外周コアが該第一鍔部外周に装着された状態で該第一周面と対向かつ離間して該第一周面との間で溝部空間を画成して接着剤が充填可能な第一内面と、該第一内面と接続され該外周コアが該第一鍔部外周に装着された状態で該第二周面と協働して充填された接着剤を保持可能な第二内面とが規定され、
    該外周コアが該第一鍔部外周に装着された状態で、該第一周面と該第一内面とから、該外周コア端部面と該鍔部端部面との境界位置に溝部の開口が画成されることを特徴とするコイル部品。
  2. 該内面と該外周コア端部面とに跨って外周コア切り欠き部が形成され、該第一内面は該外周コア切り欠き部によって規定されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 該外周面と該鍔部端部面とに跨って鍔部切り欠き部が形成され、該第一周面は該鍔部切り欠き部によって規定されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  4. 該内面と該外周コア端部面とに跨って外周コア切り欠き部が形成され、該第一内面は該外周コア切り欠き部によって規定されており、
    該外周面と該鍔部端部面とに跨って鍔部切り欠き部が形成され、該第一周面は該鍔部切り欠き部によってに規定されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  5. 該外周コア切り欠き部内には、該第一内面と接続する外周コア溝底面が規定され、該外周コア溝底面と該第一周面との間の角度が鋭角となるように該外周コア溝底面が傾斜していることを特徴とする請求項2または請求項4のいずれかに記載のコイル部品。
  6. 該鍔部切り欠き部内には、該第一周面と接続する鍔部溝底面が規定され、該鍔部溝底面と該第一内面との間の角度が鋭角となるように該鍔部溝底面が傾斜していることを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載のコイル部品。
  7. 該電極は金属端子であり、
    該外周コア端部面には、該金属端子を固定する端子固定溝が形成され、該溝部は該端子固定溝と非連通状態にあることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一に記載のコイル部品。
  8. 該溝部は、該第一鍔部外周に亘って断続的かつ等間隔に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一に記載のコイル部品。
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