JP5926494B2 - 新規パン酵母 - Google Patents

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Description

本発明は、長時間発酵中のパン生地に増殖する雑菌を抑制できる新規なパン酵母、該パン酵母を含有するパン生地、該パン生地を焼成してなるパンに関する。
近年、食品の安全と品質に対する消費者の目は厳しさを増しており、食品の衛生管理の徹底が要求されている。パンの製造においても、厳しい衛生管理体制がとられているが、パンの製造には、主原料の小麦粉をはじめとする様々な素材を使用することから、素材由来の雑菌や環境中の雑菌がパン生地中に混入してしまう可能性が高い。
パンの主原料素材である小麦粉は、その灰分含量によって、等級分けされている。小麦粒の胚乳に近い部分を多く含むほど等級は高く、逆に、小麦粒の果皮に近い部分を多く含むほど、等級は下がる。特に、小麦粒の果皮まで、まるごと製粉した全粒粉は、ミネラルや食物繊維が豊富に含まれており、消費者の健康志向が高まっている近年、低等級の小麦粉や全粒粉を用いたパンの需要も増えてきている。
ところが、小麦粉は農産物であるが故に、土壌中に存在する雑菌が含まれており、1等級の小麦粉にでさえ、原料の小麦に由来する雑菌が1gあたりに2×10〜10ヶ程度存在するとされている。そのため、小麦の果皮に近い部分を製粉した低等級の小麦粉や、果皮も混入している全粒粉には、より多くの雑菌が存在していることは避けられない(非特許文献1)。
また、パンの製造過程においても、ほとんどのパン製造ラインは開放系であることが多く、製造環境や条件によっては、パン生地中に、落下菌や浮遊菌などの雑菌の混入は避けられない。
このように、素材や、製造工程中などから生地に混入した雑菌は、適度な水分、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどの養分が豊富に存在する生地中で、発酵時間の経過に伴って増殖してしまう。
実際のパンの製造においては、上記発酵時間の経過に伴う雑菌の増殖を抑制するため、発酵工程を経る長時間労働となることから、深夜及び/又は早朝作業が余儀なくされるが、該作業をなくす一つの方法として、オーバーナイト製法が活用されている。この方法は、その日の作業終了後に生地を仕込み、次の作業開始時まで時間をかけて緩慢に発酵させることで、続きの工程を翌日以降に持ち越すことが可能であるため、深夜・早朝作業の大幅な省力化、さらに休日前の仕込みを終えるのに有用である。
しかしながら、長時間の発酵では、上記のごとく生地作製及び発酵中に混入した雑菌が、長時間パン生地を発酵すると増殖してしまう場合があり、問題になっている。
前記パン生地中に増殖した雑菌は焼成により殆ど死滅するが、焼きムラや加熱不足のため生存した雑菌や、耐熱性の胞子を形成して生存する雑菌(主にBacillus licheniformis、B.subtilisおよびB.cereusなど)の増殖が起きる。そのためにパンの早期腐敗が懸念されるので(非特許文献2)、生地発酵中に増殖する雑菌を可能な限り抑制しておく必要がある。
そこで従来、パン製造においては、焼成後のパンのカビ発生抑制を目的に、酢酸ナトリウム製剤やプロピオン酸ナトリウム製剤等が、保存料として添加されてきた(非特許文献3)。その添加量は、パンの風味に悪影響を及ぼす恐れを考慮して、生地中の小麦粉100重量部に対して、0.3重量部を上限に使用されている。しかしながら、消費者の食の安心・安全への意識の高まりもあり、このような保存料の使用は敬遠される傾向にある。
近年は、保存料を用いずに、パンに細菌増殖抑制効果を付与する方法として、ビフィドバクテリウム属微生物を使用した発酵大豆蛋白素材を生地中に添加する方法(特許文献1)が提供されているが、製パン工程中に別途添加する必要があり、手間がかかるうえにコスト負担ともなる。
国際公開第06/064910号パンフレット
「製パン理論と実際」122頁,社団法人 日本製パン技術研究所,1981年 「食品微生物学ハンドブック」319−320頁,技報堂出版,1995年 「食品微生物学ハンドブック」324頁,技報堂出版,1995年
上記問題、即ち、極力手間やコストをかけずに、さらに保存料などの添加物を用いずに、パンの雑菌の増殖を抑制する方法が無いことに鑑み、本発明の目的は、パン生地を低温で長時間発酵しても、雑菌の増殖を抑制できるパン酵母および該酵母を用いたパン生地やパンを提供することである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の配合に従って作製したパン生地を、低温長時間発酵させた時に、パン生地に増殖する雑菌数を従来の一般的なパン酵母と酢酸ナトリウム製剤を用いたパン生地と比較したら、格段に雑菌の増殖が抑えられていることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第一は、配合1(強力粉:100重量部、脱脂粉乳:1重量部、砂糖:5重量部、パン酵母:4重量部、水:64重量部)に従って作製したパン生地を、10℃で75時間発酵させた時にパン生地に増殖する雑菌数が、パン酵母として(株)カネカ製「カネカイースト」を用い、さらに酢酸ナトリウム製剤を用いて作製したパン生地(配合2準拠)に増殖する雑菌数と比べて、1/50以下になる酵母を選択して得られるパン酵母に関する。好ましい実施態様は、サッカロミセス・セレビシエ KSY735(NITE P−731)、サッカロミセス・セレビシエ KSY736(NITE AP−1071)又はサッカロミセス・セレビシエ KSY737(NITE AP−1072)である上記記載のパン酵母に関する。本発明の第二は、上記記載のパン酵母を含有するパン生地に関する。好ましい実施態様は、8〜12℃で75〜96時間発酵させてなる上記記載のパン生地に関する。本発明の第三は、上記記載のパン生地を焼成してなるパンに関する。本発明の第四は、上記記載のパン酵母を含有するパン生地を8〜12℃で75〜96時間発酵させてから焼成することを特徴とするパンの製造方法に関する。
本発明に従えば、パン生地を低温で長時間発酵しても、雑菌の増殖を抑制できるパン酵母および該酵母を用いたパン生地やパンを提供することができる。
パン生地発酵中の発酵時間と生地1gあたりの雑菌数の関係図。 パン生地発酵中の発酵時間と生地1gあたりの雑菌数の関係図。 パンの保存日数とパンクラム1gあたりの雑菌数の関係図。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。本明細書において使用される用語は、以下に特に説明する場合を除いて、当該分野で通常に使用される用語の意味と同一である。本発明のパン酵母とは、特定配合のパン生地を低温で長時間発酵した時に増殖する雑菌数を特定範囲に抑制できていることを指標に選択して得られる、パン酵母のことである。
本発明における雑菌とは、パン生地作製中の生地或いは焼成後保存中のパンクラムに増殖する、パン酵母即ちサッカロマイセス・セレビシエなどの真菌以外の微生物のことを指し、雑菌試験用であるアクチジオン培地(組成:グルコース1%、ポリペプトン1%、酵母エキス0.5%、塩化ナトリウム0.5%、リン酸二水素カリウム0.05%、シクロヘキシミド0.01%、寒天1.5%)上に生育可能な微生物全てのことである。例えばBacillus属などが挙げられるがこれに限定されるものではない。
本発明のパン酵母は、例えば以下の方法により得ることができる。交雑には、自然界の土壌、河川、果実などから単離したサッカロマイセス・セレビシエ保存菌株から胞子株を取得し、数々の組み合わせで交雑株を作製し、該交雑株をスクリーニング用菌体とした。具体的には、下記の通りである。
<交雑育種>
前記サッカロミセス・セレビシエに属する自然界の土壌、河川、果実などから単離した保存菌株から胞子株を取得し、これら胞子株を使用して数々の組み合わせで交雑株を作製する。作製した数々の交雑株を下記のスクリーニング用菌体作製法により培養する。
<スクリーニング用菌体作製>
・バッチ培養
表1の組成の培地を大型試験管に5ml、500ml坂口フラスコに50ml分注し、オートクレーブ殺菌した後、培養に使用する。育種株1白金耳を大型試験管に全量植菌し、30℃、1日間振とう培養後500ml坂口フラスコに継植して、さらに30℃、1日間振とう培養により作製したバッチ培養菌体を以下の5Lジャーの種母培養に供する。なお、培地の調整の際に、糖は糖蜜を使用し、糖濃度4%(重量/体積)分になるよう調整する。
Figure 0005926494
・5Lジャー種母培養
5Lジャーに表2の組成の培地2Lを入れて、オートクレーブ殺菌後、500ml坂口フラスコ5本分の菌体を植菌し、表3の条件で種母培養を行う。なお、培地の調整の際に、糖は糖蜜を使用し、糖濃度4%(W/V)分になるよう調整する。
Figure 0005926494
Figure 0005926494
・5Lジャー本培養
始発液量を表4の培地組成で、5Lジャーで培養した種母菌体を湿菌体として50g添加し、表5の条件で本培養を行う。具体的には13時間培養を行い、糖は12時間培養の間に分割添加する。5Lジャー培養菌体は培養終了後直ちに遠心分離し、ヌッチェにより吸引脱水し湿菌体を作製、以下の実施例に使用する。実験に使用する際には、湿菌体の水分含量を測定し、使用量は65%水分に換算する。なお、培地の調整の際に、糖としては糖蜜を、糖濃度測定後に230g添加する。
Figure 0005926494
Figure 0005926494
<スクリーニング用パン生地作製>
表6に示すパン生地配合1に従い、表7に示す工程においてパン生地を作製する。比較用に、表6に示すパン生地配合2に従って、表7に示す工程でパン生地を別途作製する。
Figure 0005926494
Figure 0005926494
<パン生地の発酵>
上記で得られるパン生地を、10℃で75時間静置して発酵させる。
<雑菌試験法>
発酵後のパン生地10gに滅菌水40mlを加え、無菌的に15000rpmで10分間ホモジナイズ(NISSEI AM−8 HOMOGENIZER)した。この破砕液を原液とし、滅菌水で10倍まで希釈した懸濁液を、プレート上の雑菌試験用培地(アクチジオン培地)に0.1ml塗布し、30℃で48時間インキュベートした後、出現した雑菌のコロニー数を目視で数える。
<パン生地1gあたりの雑菌数算出法>
上記でプレートに出現したコロニー数×希釈倍率/プレート途布量[ml]×(サンプル生地量[g]+滅菌水量[ml])×1/(雑菌試験法で使用されたパン生地量[g])を基にし、以下の式より算出する。
パン生地1gあたりの雑菌数=プレートに出現したコロニー数×希釈倍率/0.1×(10+40)×1/10
<菌株の選択>
上記で得られるパン生地1gあたりの雑菌数を比較し、パン酵母として(株)カネカ製「カネカイースト」を用い、さらに酢酸ナトリウム製剤を用いて作製したパン生地(配合2)に増殖するパン生地1gあたりの雑菌数と比べて、1/50以下になるパン酵母を、本発明のパン酵母として選抜する。
なお、本発明のパン酵母と同等のパン酵母は、特に交雑育種に限定されるものではなく、最終的に前記菌株の選択を行えば、自然界からスクリーニング、変異処理、細胞融合などの育種技術によっても取得することができる。
本発明においては、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)に属するパン酵母を選択することが好ましく、KSY735株、KSY736株又はKSY737株であることがさらに好ましい。前記KSY735株、KSY736株、KSY737株はそれぞれサッカロミセス・セレビシエ「NITE P−731(受託日:2009年3月19日)」、「NITE AP−1071(受領日:2011年3月3日)」、「NITE AP−1072(受領日:2011年3月3日)」として、独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2丁目5番地8)に寄託している。
本発明のパン酵母は、8〜12℃の低温で、75〜96時間発酵させてから焼成するようなパン生地の作製において好適に使用できる。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例において「部」や「%」は重量基準である。
また、以下の実施例に使用した材料について、1等級粉「カメリア」((株)日清製粉製)、もしくは「全粒粉」((株)日清製粉製)を使用し、イーストフードは「イーストフードC」((株)カネカ製)、ショートニングは「スノーライト」((株)カネカ製)を使用した。また乳化剤は「パンマック200B」(理研ビタミン(株)製)を使用した。酢酸ナトリウム製剤は「KS−TOP」(奥野製薬工業(株)製)その他の製パン材料および製パン副原料は、一般小売店から入手可能なものを使用した。また、対照菌株として、市販されているパン酵母1株(従来パン酵母:((株)カネカ製「カネカイースト」)を用いた。
(比較例1) 従来パン酵母+酢酸ナトリウム製剤
表8の配合3に従って、パン酵母として従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)を用い、酢酸ナトリウム製剤を0.3g添加し、前記の<スクリーニング用パン生地作製>に準拠してパン生地を作製した。得られたパン生地は、10℃で48時間又は75時間静置して発酵した。48時間又は75時間発酵後のパン生地及び発酵前のパン生地を用い、前記の<雑菌試験法>に準拠して出現した雑菌のコロニー数を目視で数え、前記の<パン生地1gあたりの雑菌数算出法>に準拠してパン生地1gあたりの雑菌数を算出した。パン生地発酵中における生地中の雑菌増殖の経時変化は、表9および図1のグラフに表した。
Figure 0005926494
Figure 0005926494
(比較例2) 従来パン酵母+酢酸ナトリウム製剤
表8の配合4に従って、酢酸ナトリウム製剤の添加量を0.1g添加した以外は比較例1と同様にして、前記の<スクリーニング用パン生地作製>に準拠してパン生地を作製した。得られたそれぞれのパン生地は、10℃で48時間又は75時間静置して発酵した。48時間又は75時間発酵後のパン生地及び発酵前のパン生地を用い、前記の<雑菌試験法>に準拠して出現した雑菌のコロニー数を目視で数え、前記の<パン生地1gあたりの雑菌数算出法>に準拠してパン生地1gあたりの雑菌数を算出したところ、比較例1のパン生地1gあたりの雑菌数の約90倍であった。パン生地発酵中における生地中の雑菌増殖の経時変化は、表9および図1のグラフに表した。
(比較例3) 従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)
表8の配合5に従って、酢酸ナトリウム製剤を添加しなかったこと以外は比較例1と同様にして、前記の<スクリーニング用パン生地作製>に準拠してパン生地を作製した。得られたそれぞれのパン生地は、10℃で48時間又は75時間静置して発酵した。48時間又は75時間発酵後のパン生地及び発酵前のパン生地を用い、前記の<雑菌試験法>に準拠して出現した雑菌のコロニー数を目視で数え、前記の<パン生地1gあたりの雑菌数算出法>に準拠してパン生地1gあたりの雑菌数を算出したところ、比較例1のパン生地1gあたりの雑菌数の約130倍であった。パン生地発酵中における生地中の雑菌増殖の経時変化は、表9および図1のグラフで表した。
(比較例4) パン酵母無添加
表8の配合6に従って、パン酵母と酢酸ナトリウム製剤を添加しなかったこと以外は比較例1と同様にして、前記の<スクリーニング用パン生地作製>に準拠してパン生地を作製した。得られたそれぞれのパン生地は、10℃で48時間又は75時間静置して発酵した。48時間又は75時間発酵後のパン生地及び発酵前のパン生地を用い、前記の<雑菌試験法>に準拠して出現した雑菌のコロニー数を目視で数え、前記の<パン生地1gあたりの雑菌数算出法>に準拠してパン生地1gあたりの雑菌数を算出したところ、比較例1のパン生地1gあたりの雑菌数の約94倍であった。パン生地発酵中における生地中の雑菌増殖の経時変化は、表9および図1のグラフに表した。
(実施例1) KSY735株
自然界の土壌、河川、果実から単離したSaccharomyces cerevisiae株(2倍体)から胞子株を取得し、数々の組み合わせで90種の交雑株を作製し、作製した20種の交雑株を前記の<スクリーニング用菌体作製>に準拠して培養した。
得られた20種の培養菌体を用い、表8の配合5に従って、前記の<スクリーニング用パン生地作製>に準拠してパン生地を作製した。得られたそれぞれのパン生地は、10℃で48時間又は75時間静置して発酵した。
各75時間発酵後のパン生地を用い、前記の<雑菌試験法>に準拠して出現した雑菌のコロニー数を目視で数え、前記の<パン生地1gあたりの雑菌数算出法>に準拠してパン生地1gあたりの雑菌数を算出した。算出したパン生地1gあたりの雑菌数が、比較例1で算出したパン生地1gあたりの雑菌数に対して1/50以下であったパン酵母を選抜した。それを同定したところサッカロミセス・セレビシエであり、NITE P−731(KSY735株)として、独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2丁目5番地8)に寄託した(受託日:2009年3月19日)。
表8の配合5に従って、パン酵母としてKSY735株を用いた以外は比較例1と同様にして、前記の<スクリーニング用パン生地作製>に準拠してパン生地を作製した。得られたそれぞれのパン生地は、10℃で48時間又は75時間静置して発酵した。48時間又は75時間発酵後のパン生地及び発酵前のパン生地を用い、前記の<雑菌試験法>に準拠して出現した雑菌のコロニー数を目視で数え、前記の<パン生地1gあたりの雑菌数算出法>に準拠してパン生地1gあたりの雑菌数を算出した。KSY735株について、パン生地発酵中における生地中の雑菌増殖の経時変化を表9および図1のグラフに表した。
発酵時間の経過に伴い、生地中の雑菌が増殖していくことが、比較例4(パン酵母無添加生地)の結果から明らかであるが、KSY735株を使用した発酵75時間目の生地1gあたりの雑菌数は7000ヶであり、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)を使用した生地1gあたりの雑菌数は、65000000ヶであることから、KSY735株を使用することで、生地発酵中の雑菌の増殖を顕著に抑制することができている。
同様に、KSY735株を使用した生地の1gあたりの雑菌数は、発酵75時間目の従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)に酢酸ナトリウム製剤0.3重量部添加した生地の1gあたりの雑菌数に比べて約1/70に抑制することができており、酢酸ナトリウム製剤を使用するよりも優れた効果が得られた。
さらに、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)を使用した生地や、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)に酢酸ナトリウム製剤を添加した生地では、発酵75時間以降も発酵時間の経過に伴って、雑菌が増殖することが推測されるが、KSY735株を使用した生地では、雑菌の増殖を抑制し続けることが期待できる。
(実施例2) KSY736株
実施例1と同様にして別のパン酵母を選抜し、それを同定したところサッカロミセス・セレビシエのKSY736株(受領番号:NITE AP−1071、受領日:2011年3月3日、独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2丁目5番地8))であった。KSY736株について、パン生地発酵中における生地中の雑菌増殖の経時変化を表9および図1のグラフに表した。
表8の配合5に従って、パン酵母としてKSY736株を用いた以外は、比較例1と同様にして、前記の<スクリーニング用パン生地作製>に準拠してパン生地を作製した。得られたそれぞれのパン生地は、10℃で48時間又は75時間静置して発酵した。48時間又は75時間発酵後のパン生地及び発酵前のパン生地を用い、前記の<雑菌試験法>に準拠して出現した雑菌のコロニー数を目視で数え、前記の<パン生地1gあたりの雑菌数算出法>に準拠してパン生地1gあたりの雑菌数を算出した。KSY736株について、パン生地発酵中における生地中の雑菌増殖の経時変化を表9および図1のグラフに表した。
発酵時間の経過に伴い、生地中の雑菌が増殖していくことが、比較例4(パン酵母無添加生地)の結果から明らかであるが、KSY736株を使用した発酵75時間目の生地1gあたりの雑菌数は6000ヶであり、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)を使用した生地1gあたりの雑菌数は、65000000ヶであることから、KSY736株を使用することで、生地発酵中の雑菌の増殖を顕著に抑制することができている。
同様に、KSY736株を使用した生地の1gあたりの雑菌数は、発酵75時間目の従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)に酢酸ナトリウム製剤0.3重量部添加した生地の1gあたりの雑菌数に比べて約1/80に抑制することができており、酢酸ナトリウム製剤を使用するよりも優れた効果が得られた。
さらに、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)を使用した生地や、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)に酢酸ナトリウム製剤を添加した生地では、発酵75時間以降も発酵時間の経過に伴って、雑菌が増殖することが推測されるが、KSY736株を使用した生地では、雑菌の増殖を抑制し続けることが期待できる。
(実施例3) KSY737株
実施例1と同様にして別のパン酵母を選抜し、それを同定したところサッカロミセス・セレビシエのKSY737株(受領番号:NITE AP−1072、受領日:2011年3月3日、独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2丁目5番地8))であった。KSY737株について、パン生地発酵中における生地中の雑菌増殖の経時変化を表9および図1のグラフに表した。
表8の配合5に従って、パン酵母としてKSY737株を用いた以外は、比較例1と同様にして、前記の<スクリーニング用パン生地作製>に準拠してパン生地を作製した。得られたそれぞれのパン生地は、10℃で48時間又は75時間静置して発酵した。48時間又は75時間発酵後のパン生地及び発酵前のパン生地を用い、前記の<雑菌試験法>に準拠して出現した雑菌のコロニー数を目視で数え、前記の<パン生地1gあたりの雑菌数算出法>に準拠してパン生地1gあたりの雑菌数を算出した。KSY737株について、パン生地発酵中における生地中の雑菌増殖の経時変化を表9および図1のグラフに表した。
発酵時間の経過に伴い、生地中の雑菌が増殖していくことが、比較例4(パン酵母無添加生地)の結果から明らかであるが、KSY737株を使用した発酵75時間目の生地1gあたりの雑菌数は9000ヶであり、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)を使用した生地1gあたりの雑菌数は、65000000ヶであることから、KSY737株を使用することで、生地発酵中の雑菌の増殖を顕著に抑制することができている。
同様に、KSY737株を使用した生地の1gあたりの雑菌数は、発酵75時間目の従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)に酢酸ナトリウム製剤0.3重量部添加した生地の1gあたりの雑菌数に比べて約1/50に抑制することができており、酢酸ナトリウム製剤を使用するよりも優れた効果が得られた。
さらに、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)を使用した生地や、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)に酢酸ナトリウム製剤を添加した生地では、発酵75時間以降も発酵時間の経過に伴って、雑菌が増殖することが推測されるが、KSY737株を使用した生地では、雑菌の増殖を抑制し続けることが期待できる。
(実施例4〜6) 小麦粉の一部に全粒粉を使用した時の雑菌増殖の経時変化
表10の配合7に従って、パン酵母としてKSY735株、KSY736株又はKSY737株をそれぞれ用い、小麦粉の一部に全粒粉を使用するなど配合を変えた以外は、比較例1と同様にして前記の<スクリーニング用パン生地作製>に準拠してパン生地を作製した。得られたそれぞれのパン生地は、10℃で48時間又は96時間静置して発酵した。48時間又は96時間発酵後のパン生地及び発酵前のパン生地を用い、前記の<雑菌試験法>に準拠して出現した雑菌のコロニー数を目視で数え、前記の<パン生地1gあたりの雑菌数算出法>に準拠してパン生地1gあたりの雑菌数を算出した。パン生地発酵中における生地中の雑菌増殖の経時変化は、表11および図2のグラフで表した。
Figure 0005926494
Figure 0005926494
(比較例5) パン酵母無添加
表10の配合8に従って、パン酵母を添加しなかった以外は、実施例4と同様にして前記の<スクリーニング用パン生地作製>に準拠してパン生地を作製した。得られたそれぞれのパン生地は、10℃で48時間又は96時間静置して発酵した。48時間又は96時間発酵後のパン生地及び発酵前のパン生地を用い、前記の<雑菌試験法>に準拠して出現した雑菌のコロニー数を目視で数え、前記の<パン生地1gあたりの雑菌数算出法>に準拠してパン生地1gあたりの雑菌数を算出した。パン生地発酵中における生地中の雑菌増殖の経時変化は、表11および図2のグラフに表した。
このように雑菌が多く付着していることが懸念される果皮を含む低等級粉を使用しても、実施例4〜6のように、KSY735株、KSY736株又はKSY737株を用いることで、長時間発酵生地の雑菌の増殖を抑制できることがわかった。
(比較例6) 従来パン酵母+酢酸ナトリウム製剤
表10の配合9に従って、パン酵母として従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)を用い、酢酸ナトリウム製剤を0.3g添加した以外は、実施例4と同様にして前記の<スクリーニング用パン生地作製>に準拠してパン生地を作製した。得られたパン生地は、10℃で48時間又は96時間静置して発酵した。48時間又は96時間発酵後のパン生地及び発酵前のパン生地を用い、前記の<雑菌試験法>に準拠して出現した雑菌のコロニー数を目視で数え、前記の<パン生地1gあたりの雑菌数算出法>に準拠してパン生地1gあたりの雑菌数を算出した。パン生地発酵中における生地中の雑菌増殖の経時変化は、表11および図2のグラフに表した。
従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)に酢酸ナトリウム製剤0.3重量部添加した発酵96時間目の生地1gあたりの雑菌数は80000ヶであったのに対し、KSY735株を使用した発酵96時間目の生地1gあたりの雑菌数は400ヶ、KSY736株使用した発酵96時間目の生地1gあたりの雑菌数は800ヶ、さらにKSY737株使用した発酵96時間目の生地1gあたりの雑菌数は600ヶであった。このように、KSY735株、KSY736株又はKSY737株を用いることで、長時間発酵生地の雑菌の増殖を、酢酸ナトリウム製剤を使用するよりも約1/100以下に抑制する効果が得られた。
(実施例7〜9) 製パン評価
KSY735株(実施例7)、KSY736株(実施例8)又はKSY737株(実施例9)それぞれについて、表12の配合10に従い、表13に示す工程により作製したパンを、衛生的な環境の下、室温(20〜25℃)で冷却し、衛生的に袋に入れて封をし、これを30℃で0日、3日、7日間保存した後に、パンクラムの雑菌試験を行った。該パンクラム1gあたりの雑菌数を表14に示し、パン保存中における生地中の雑菌増殖の経時変化を図3のグラフで表した。
Figure 0005926494
Figure 0005926494
Figure 0005926494
(比較例7) 従来パン酵母+酢酸ナトリウム製剤
配合を表12の配合11に従って、パン酵母として従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)を用い、酢酸ナトリウム製剤を0.3重量部用いた以外は実施例7と同様にして、保存中のパンクラムの雑菌試験を行った。該パンクラム1gあたりの雑菌数を表14に示し、パン保存中における生地中の雑菌増殖の経時変化を図3のグラフで表した。
(比較例8) 従来パン酵母+酢酸ナトリウム製剤
配合を表12の配合12に従って、パン酵母として従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)を用い、酢酸ナトリウム製剤を0.1重量部用いた以外は実施例7と同様にして、保存中のパンクラムの雑菌試験を行った。作製したパンクラム1gあたりの雑菌数を表14に示し、パン保存中における生地中の雑菌増殖の経時変化を図3のグラフで表した。
(比較例9) 従来パン酵母
パン酵母として従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)を用いた以外は、実施例7と同様にして、保存中のパンクラムの雑菌試験を行った。作製したパンクラム1gあたりの雑菌数を表14に示し、パン保存中における生地中の雑菌増殖の経時変化を図3のグラフで表した。
それらの結果、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)、および、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)に酢酸ナトリウム製剤0.1%を添加して作製したパンは、保存日数の経過と共に、パンクラム中の雑菌が増殖していくのに対し、パン酵母としてKSY735株、KSY736株又はKSY737株を用いて作製したパンは、保存7日経過後も、雑菌の増殖は見られず、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)に酢酸ナトリウム製剤0.3重量部を添加して作製したパンと同様の雑菌の増殖抑制効果を示した。また、従来パン酵母((株)カネカ製「カネカイースト」)に酢酸ナトリウム製剤0.3重量部を添加して作製したパンよりも、KSY735、KSY736株又はKSY737株を使用して作製したパンの方が、パンのボリュームが大きくなった。
以上より、本発明に従うことで、過度な作業を強いることなく雑菌増殖抑制機能をもつ菌株を容易に取得可能となり、そのような雑菌の増殖を抑制できるパン酵母を選択することによって、パン製造において、あらゆる製パン素材や、様々な工程環境から混入する雑菌が増殖しやすい、長時間発酵生地での雑菌の増殖を抑制することができる。また、該酵母を用いたパンクラムの雑菌の増殖を抑制する効果は酢酸ナトリウム製剤を添加したパンと同様の効果を示すことがわかった。

Claims (8)

  1. サッカロミセス・セレビシエ KSY735(受託番号:NITE P−731)、サッカロミセス・セレビシエ KSY736(受託番号:NITE P−1071)又はサッカロミセス・セレビシエ KSY737(受託番号:NITE P−1072)であるパン酵母。
  2. 請求項1に記載のパン酵母交雑育種、変異処理、または細胞融合されたパン酵母であって
    当該パン酵母を使用して表1の配合1に従って作製したパン生地を、10℃で75時間発酵させた時にパン生地に増殖する雑菌数が、パン酵母として(株)カネカ製「カネカイースト」を用い、さらに酢酸ナトリウム製剤を用いて作製した表1配合2準拠のパン生地を、10℃で75時間発酵させた時に増殖する雑菌数と比べて、1/50以下になる、パン酵母
    Figure 0005926494

  3. 請求項1又は2に記載のパン酵母を含有するパン生地。
  4. 請求項3に記載のパン生地を8〜12℃で75〜96時間発酵させることを特徴とする、発酵したパン生地の製造方法
  5. 請求項に記載のパン生地を焼成してなるパン。
  6. 請求項3に記載のパン生地を8〜12℃で75〜96時間発酵させてから焼成することを特徴とするパンの製造方法。
  7. 以下のスクリーニング工程を含むことを特徴とするパン酵母のスクリーニング方法。
    請求項2に記載の表1の配合1に従って作製したパン生地を、10℃で75時間発酵させた時にパン生地に増殖する雑菌数が、パン酵母として(株)カネカ製「カネカイースト」を用い、さらに酢酸ナトリウム製剤を用いて作製した表1配合2準拠のパン生地を、10℃で75時間発酵させた時に増殖する雑菌数と比べて、1/50以下になる酵母を選択する。
  8. 請求項1に記載のパン酵母から、交雑育種、変異処理、または細胞融合によって取得されたパン酵母を、以下のスクリーニング工程にかけて、特定のパン酵母を選択することを特徴とするパン酵母の製造方法。
    請求項2に記載の表1の配合1に従って作製したパン生地を、10℃で75時間発酵させた時にパン生地に増殖する雑菌数が、パン酵母として(株)カネカ製「カネカイースト」を用い、さらに酢酸ナトリウム製剤を用いて作製した表1配合2準拠のパン生地を、10℃で75時間発酵させた時に増殖する雑菌数と比べて、1/50以下になる酵母を選択する。
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