JP5925183B2 - 混合燃料車両用空燃比制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばガソリンとアルコールとの混合燃料を使用する車両(混合燃料車両)に用いて好適な混合燃料車両用空燃比制御装置に関する。
近年、環境保護等の観点から、化石燃料に対する代替燃料の1つとしてアルコール燃料が有望視されており、ガソリンの他にアルコールとガソリンとを混合したアルコール混合燃料でも走行可能な車両(FFV:Flexible Fuel Vehicle)が開発されている。
アルコール混合燃料はガソリン100%の燃料に比べて、その発熱量や気化特性が異なると共に、ガソリンに対する混合割合を示すアルコール濃度によっても特性が異なるので、ガソリン100%の燃料の使用を前提とするエンジンにアルコール混合燃料を使用すると、制御空燃比が理論空燃比から外れてしまい、その結果、排気成分が変化したり、運転性が変化したりすることがある。このような技術課題に対して、特許文献1には、アルコールとガソリンの混合燃料を使用した車両において、キャニスタに蓄積された蒸散ガスをパージしている間におけるアルコール濃度を学習値により推定する構成が開示されている。
特開2009−156054号公報
特許文献1に示す従来の構成では、キャニスタに蓄積されている蒸散ガスをパージしているときには、学習値の更新を停止し、パージ終了後一定期間は、フィードバックゲインを特別値(=1.5)に設定し、その後、フィードバックゲインを通常値(=1.0)に設定して学習する手法を採用している。
しかしながら、学習値の算出にあたっては、およその値を用いているため、結果として学習値の収束に至るまでの時間が長くなり、即座にアルコール濃度を推定することが難しくなることが予想される。
また、混合燃料車両においては、運転状態が、エンジン回転数とスロットル開度が共に高い領域(高回転・高負荷領域)にあるときは、触媒の保護のために、リーン化する補正を行っていた。この場合、スロットル操作による車体のレスポンス、例えば走行のレスポンスが遅くなる。これは、ドライビリティの低下につながり、改善が望まれていた。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、実際の学習値を用いてフィードバックを行い、その学習値に応じてパージを停止させて、その後の学習値の変化を見ることによって、即座にアルコール濃度を推定することができる混合燃料車両用空燃比制御装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、さらに、運転状態がエンジン回転数とスロットル開度が共に高い領域にある場合でもドライビリティの低下を引き起こすことがない混合燃料車両用空燃比制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下の特徴を有する。
第1の特徴;エンジン(28)の回転数とスロットル弁(66)の開度とに基づいて基本燃料噴射量が設定され、予め設定されたアルコール濃度に応じて設けられた複数の燃料噴射マップ(108A〜108D)と、排気管(46)に接続されて排気ガスにおける酸素濃度を検出して、計測値(VO2)として出力する酸素濃度検出手段(80)と、前記酸素濃度検出手段(80)の計測値(VO2)に基づいて、空燃比を理想空燃比に維持するための酸素濃度係数(KO2)を算出する酸素濃度係数算出部(100)と、前記酸素濃度係数算出部(100)にて算出された前記酸素濃度係数(KO2)の移動平均値を算出して、学習値(KO2REF)とする学習値算出部(102)と、キャニスタ(62)に蓄積された蒸散ガスを前記エンジン(28)の吸入通路(64)にパージするパージ手段(104)と、エンジン回転数(NE)とスロットル開度(TH)に応じて、前記学習値(KO2REF)に基づく燃料噴射量のフィードバック制御と、前記計測値(VO2)に基づく燃料噴射量のフィードバック制御とを選択して行う制御部(112A)とを備えた混合燃料車両用空燃比制御装置(10)において、前記制御部(112A)は、前記複数の燃料噴射マップ(108A〜108D)の切り替え制御と、前記パージ手段(104)の制御と、前記切り替え制御によって選択された燃料噴射マップに基づいて燃料噴射時間の算出とを行い、さらに、前記制御部(112A)は、前記エンジン(28)の始動の際に、前記パージ手段(104)を作動前記パージ手段(104)の作動後に取得した前記学習値(KO2REF)が予め設定されたしきい値(Kth)未満となった段階で、前記パージ手段(104)の作動を停止し、前記パージ手段(104)の作動を停止させた後、その後の前記学習値(KO2REF)が所定の基準値(Ktg)に向かって収束しなかった場合に、現在の燃料噴射マップが対象とするアルコール濃度よりアルコール濃度が低い燃料噴射マップへの切り替えを行い、前記パージ手段(104)の作動を停止させた後、その後の前記学習値(KO2REF)が所定の基準値(Ktg)に向かって収束した場合には、前記燃料噴射マップの切り替えを行わず、現在の燃料噴射マップを維持することを特徴とする。
の特徴;前記制御部(112A)は、前記パージ手段(104)の作動を停止させた後、前記燃料噴射マップの切り替えを行わずに、前記現在の燃料噴射マップを維持した場合は、前記パージ手段(104)を作動して、予め定められた時間にわたってパージを行う。
の特徴;前記制御部(112A)は、前記学習値(KO2REF)に基づいて前記燃料噴射量のフィードバック制御が行われている場合に、前記複数の燃料噴射マップ(108A〜108D)の切り替え制御と、前記パージ手段(104)の制御とを行う
の特徴;さらに、第2の制御部(112B)を有し、前記第2の制御部(112B)は、前記計測値に基づいて前記燃料噴射量のフィードバック制御が行われている場合であって、且つ、前記計測値(VO2)が理想空燃比に対応した基準値よりもリーン側の場合に、アルコール濃度の高い燃料噴射マップに切り替えて、前記計測値(VO2)をリッチ側に移行させる
の特徴;さらに、第3の制御部(112C)を有し、前記第3の制御部(112C)は、前記計測値に基づいて前記燃料噴射量のフィードバック制御が行われている場合であって、且つ、前記計測値(VO2)が理想空燃比に対応した基準値よりもリッチ側の場合に、アルコール濃度が複数段階低い燃料噴射マップに切り替えて、前記計測値(VO2)をリーン側に移行させる
第6の特徴;制御部(112Aa)は、前記燃料噴射マップの切り替え時点から一定時間にわたって前記学習値(KO2REF)が予め設定されたしきい値範囲(Lth)内である場合に、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップが選択されたものとして推定し、この推定が予め設定された回数だけ続いた段階で、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップが選択されたと判断する。
の特徴;前記制御部(112Aa)は、算出された前記燃料噴射時間に係数を乗算して、空燃比をリーン側に移行させるリーン化補正を行うリーン化補正部(114)を有し、前記制御部(112Aa)は、前記計測値(VO2)に基づいて前記燃料噴射量のフィードバック制御が行われている場合であって、且つ、前記計測値(VO2)が理想空燃比に対応した基準値よりもリッチ側の場合で、さらに、前記アルコール濃度に適合した燃料噴射マップが選択されている場合に、前記リーン化補正部(114)によるリーン化補正を行わない。
の特徴;前記制御部(112Aa)は、算出された前記燃料噴射時間に係数を乗算して、空燃比をリーン側に移行させるリーン化補正を行うリーン化補正部(114)を有し、前記制御部(112Aa)は、前記計測値(VO2)に基づいて前記燃料噴射量のフィードバック制御が行われている場合であって、且つ、前記計測値(VO2)が理想空燃比に対応した基準値よりもリッチ側の場合で、さらに、前記アルコール濃度に適合した燃料噴射マップが選択されていない場合に、前記リーン化補正部(114)によるリーン化補正を行う。
第1の特徴によれば、実際の学習値を用いてフィードバックを行い、その学習値の値に応じてパージを停止させて、その後の学習値の変化を見ることによって、即座にアルコール濃度を推定することができる。しかも、早期にアルコール濃度に適合した燃料噴射マップを選択することができる。
また、の特徴によれば、パージを停止した後に、直ぐに基準値に戻ったときは、正しい燃料噴射マップが用いられていると早期に判断することができ、処理時間の短縮化につながる。
また、の特徴によれば、パージが停止した後でも、学習値が基準値に戻らない場合には、燃料噴射マップが異なっていると判断し、正しい燃料噴射マップに早期に切り替えることができる。この場合も、処理時間の短縮化につながる。
の特徴によれば、燃料ガスの量を、酸素濃度検出手段の計測値VO2や酸素濃度係数KO2に影響を及ぼさない程度の量にすることができ、正しい燃料噴射マップに切り替わった状態で、早期に適切な空燃比を確保することができる。
の特徴によれば、エンジンの始動の際に、正しい燃料噴射マップに早期に切り替えることができ、その後の空燃比制御を正しい燃料噴射マップに基づいて行うことができる。
の特徴によれば、計測値が基準値(理想空燃比に対応した値)よりもリーン側のときに、計測値がリッチ側に移行するように、燃料噴射マップが選択されることから、ドライビリティ向上(加速性の向上)を図ることができる。
の特徴によれば、エタノール濃度が高い場合に、触媒を保護することができる。
第6の特徴によれば、実際には燃料噴射マップが適合していないにも拘わらず、適合しているものと判断して処理を進めるというおそれがなくなる。
の特徴によれば、適切な燃料噴射マップが選択されているので、リーン化補正の必要がなくなる。そのため、高負荷領域において、ドライビリティの低下が発生することを防止することができる。
の特徴によれば、高負荷領域におけるオーバーリッチによる触媒への影響を低減することができる。
本実施の形態に係る混合燃料車両用空燃比制御装置が設置される自動二輪車の一例を示す斜視図である。 自動二輪車のエンジンの制御系の一例を示すブロック図である。 本実施の形態に係る混合燃料車両用空燃比制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 エンジン回転数とスロットル開度にて規定される燃料噴射量のフィードバック領域を示す図である。 第1回のパージ停止期間中に、燃料噴射マップ部を切り替えなかった場合を示すタイムチャートである。 第1回のパージ停止期間中に、燃料噴射マップ部を切り替えた場合を示すタイムチャートである。 第1制御部の処理動作を示すフローチャートである。 第2制御部の処理動作を示すフローチャートである。 第3制御部の処理動作を示すフローチャートである。 変形例に係る混合燃料車両用空燃比制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 変形例において、パージ停止期間中に、燃料噴射マップ部を順次切り替えて、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部を選択した状態を示すタイムチャートである。 変形例に係る第1制御部の処理動作を示すフローチャート(メインルーチン)である。 変形例に係る第1制御部の処理動作、特に、燃料噴射マップ部を順次切り替えて、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部を選択するまでのルーチンを示すフローチャートである。 変形例に係る第1制御部の処理動作、特に、リーン化補正を行う場合又は行わない場合の処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る混合燃料車両用空燃比制御装置を例えば自動二輪車に適用した実施の形態例を図1〜図14を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る混合燃料車両用空燃比制御装置10(図3参照)が適用される自動二輪車12は、図1に示すように、車体前部14と車体後部16とが低いフロア部18を介して連結されて構成されている。車体前部14は、その上部に、ハンドル20が回転自在に取り付けられ、下部に前輪22が軸支されている。車体後部16は、その上部にシート24が取り付けられ、下部に後輪26が軸支されている。
また、自動二輪車12は、エンジン28と、少なくともエンジン28を制御する制御装置30(ECU)とを有する。
エンジン28は、図2に示すように、クランク軸32と、該クランク軸32にコンロッド34を介してつながるピストン36と、内部をピストン36が摺動自在なシリンダ38と、シリンダ38の上部を覆うシリンダヘッド40とを有している。
シリンダヘッド40には、燃焼室42と、燃焼室42に連通する吸気管44及び排気管46と、燃焼室42内に挿入された点火プラグ48と、点火プラグ48を駆動して燃焼室42内の混合気に点火する点火装置50(イグニッションコイル52を含む)と、吸気管44を開閉する吸気バルブ54と、排気管46を開閉する排気バルブ56とが設けられている。
吸気管44の上流側には、エアクリーナ58と、スロットルボディ60と、後述するキャニスタ62からの燃料ガスが供給されるインシュレータ64とが設置されている。スロットルボディ60には、吸気量の可変装置であるスロットル弁66が取り付けられている。また、吸気管44の上流側には燃料噴射装置であるインジェクタ68が設けられている。これにより、エアクリーナ58で清浄化された空気の供給量がスロットルボディ60のスロットル弁66で調整され、インジェクタ68から供給される燃料と共に燃焼室42に供給される。この場合、エンジン28の始動時等、必要な場合に、キャニスタ62からの燃料ガスも燃焼室42に供給される。なお、インジェクタ68には、燃料タンク70からの燃料が燃料ポンプ72により圧送される。
キャニスタ62は燃料タンク70内で気化した燃料ガスを蓄える補助タンクであり、燃料タンク70との間に第1導管74aが接続され、インシュレータ64との間に第2導管74bが接続されている。第2導管74bの途中には、後述する制御装置30からの制御信号に従って、第2導管74bを開閉制御する電磁弁76が接続されている。
また、排気管46の下流側には触媒78が設けられている。排気管46のうち、エンジン28と触媒78との間には、排気管46内の排気ガスの酸素濃度を計測する酸素濃度センサ(以下、O2センサ80と記す)が設けられている。
吸気バルブ54及び排気バルブ56は、公知の動弁機構によってクランク軸32の回転角度に同期させて駆動され、例えば4サイクルエンジンの各行程(吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程)に対応する弁駆動が実施される。
また、自動二輪車12は、スロットル弁66のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ82(THセンサ)と、クランク軸32の回転角(クランク角)を検出するエンジン回転数センサ84(NEセンサ)と、シリンダ38の外壁の温度を計測する温度センサ86(Toilセンサ)と、吸気管44の圧力を計測する吸気圧センサ88(PBセンサ)と、吸気管44の内部の温度を計測する吸気温センサ90(TAセンサ)とが設けられる。
そして、制御装置30に含まれる本実施の形態に係る混合燃料車両用空燃比制御装置10は、図3に示すように、酸素濃度係数算出部100と、学習値算出部102と、パージ実行制御部104と、セレクタ106と、複数の燃料噴射マップ部108と、燃料噴射時間算出部110と、第1制御部112Aと、第2制御部112Bと、第3制御部112Cと、を有する。
酸素濃度係数算出部100は、O2センサ80の計測値(電圧)VO2に基づいて、理想空燃比を維持するための酸素濃度係数KO2を算出する。
酸素濃度係数KO2はエンジン28の運転中に経時変化や外的影響によって振動する。そこで、学習値算出部102は、酸素濃度係数KO2の学習値KO2REF(移動平均値)を、例えば次式(1)に基づいて算出する。ここで、KO2REFn-1は前回の学習値であり、KO2REFnは今回の学習値である。βは平均化係数であり、通常は0.1程度の値に設定される。
KO2REFn=β・KO2+(1−β)・KO2REFn-1 ・・(1)
学習値KO2REFは、排気ガス中の酸素濃度が高いときには大きい値を示し、排気ガス中の酸素濃度が低いときには小さい値を示す。
複数の燃料噴射マップ部(108A〜108D)は、本実施の形態では、例えば4つのアルコール濃度範囲に適合した燃料噴射マップ部(第1燃料噴射マップ部108A〜第4燃料噴射マップ部108D)を有する。例えば第1燃料噴射マップ部108Aに対応するアルコール濃度範囲が最も低く(A1%〜A2%)、順に、第2燃料噴射マップ部108B(B1%〜B2%)、第3燃料噴射マップ部108C(C1%〜C2%)であり、第4燃料噴射マップ部108Dに対応するアルコール濃度範囲が最も高い(D1%〜D2%)。アルコール濃度範囲の大小関係としては、A1%<B1%<A2%<C1%<B2%<D1%<C2%<D2%等が挙げられ、A1%=0%、D2%=100%としてもよい。
各燃料噴射マップ部108A〜108Dは、吸気圧とエンジン回転数に基づく基本燃料噴射時間が配列されたPB/NEマップ、又はエンジン回転数とスロットル開度に基づく基本燃料噴射時間が配列されたNE/THマップと、各種補正係数が配列された補正係数テーブルとを有する。補正係数としては、吸気温に基づく補正係数、シリンダの外壁の温度に基づく補正係数等がある。PB/NEマップ及びNE/THマップのうち、どちらを選択するかは、仕様によって変更可能である。
セレクタ106は、第1制御部112A、第2制御部112B又は第3制御部112Cからの切替信号に基づいて順番に燃料噴射マップ部(108A〜108D)を切り替える動作を行う。例えば、第1制御部112Aから第1切替信号S1が入力される毎に、現在の燃料噴射マップ部よりもアルコール濃度が1段階低い燃料噴射マップ部に切り替える。同様に、第2制御部112Bから第2切替信号S2が入力される毎に、現在の燃料噴射マップ部よりも濃度が1段階高い燃料噴射マップ部に切り替える。第3制御部112Cから第3切替信号S3が入力されれば、現在の燃料噴射マップ部よりも濃度が2段階低い燃料噴射マップ部に切り替える。
燃料噴射時間算出部110は、選択された燃料噴射マップ部に含まれるPB/NEマップ、吸気圧及びエンジン回転数、又はNE/THマップ、エンジン回転数及びスロットル開度に基づいて基本燃料噴射時間を求め、この基本燃料噴射時間に、さらに吸気温センサの計測値に基づく補正係数及び温度センサの計測値に基づく補正係数等を乗算して、燃料噴射時間を算出する。
第1制御部112Aは、図4に示すように、エンジン回転数NEとスロットル開度THにて規定される燃料噴射量のフィードバック領域Zのうち、実線の枠で囲まれたパージ実施領域Zpであって、且つ、学習値KO2REFを入力パラメータとしてフィードバック制御が行われる第1領域Z1(O2フィードバック領域)において制御動作を行う。
具体的には、第1制御部112Aは、先ず、エンジン28の始動の際にパージ実行制御部104を作動する。また、第1制御部112Aは、学習値KO2REFを取得すると共に、該学習値KO2REFが予め設定された切替しきい値Kthを逸脱した場合には、一旦、パージを停止させ、その後の学習値KO2REFの変化に応じて、アルコール濃度が変化されたか否かを判断する。そして、セレクタ106を制御して、燃料噴射マップ部(108A〜108D)を1段階ずつ切り替えて、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部を選択する。第1制御部112Aの動作の詳細については後述する。
第2制御部112Bは、図4に示す燃料噴射量のフィードバック領域Zのうち、O2センサ80の計測値(電圧)VO2を入力パラメータとしてフィードバック制御が行われる第2領域Z2において制御動作を行う。
具体的には、第2制御部112Bは、計測値VO2が基準値(理想空燃比に対応した値)よりもリーン側のときに、セレクタ106を制御して、計測値VO2がリッチ側に移行するように、燃料噴射マップ部(108A〜108D)を1段階ずつ切り替えて、適合する燃料噴射マップ部を選択する。すなわち、上述した第1制御部112Aでの制御は、エミッション、空燃比の観点で行われるが、第2制御部112Bでの制御は、ドライビリティ向上(加速性の向上)の観点で行われ、空燃比がリッチ側になるように制御される。
第3制御部112Cは、図4に示す上述した第2領域Z2のうち、特に、エンジン回転数NEとスロットル開度THが共に高く、且つ、エタノール濃度が高い場合に、触媒78を保護する必要がある第3領域Z3(破線で囲まれた領域)において制御動作を行う。
具体的には、第3制御部112Cは、計測値VO2が基準値(理想空燃比に対応した値)よりもリッチ側のときに、セレクタ106を制御して、計測値VO2が早期にリーン側に移行するように、燃料噴射マップ部(108A〜108D)を2段階ずつ切り替えて、適合する燃料噴射マップ部を選択する。
次に、第1制御部112Aの処理動作を図3〜図7を参照しながら説明する。ここで、図5は第1回のパージ停止期間中に、燃料噴射マップ部を切り替えなかった場合を示すタイムチャートであり、図6は第1回のパージ停止期間中に、燃料噴射マップ部を切り替えた場合を示すタイムチャートである。
先ず、第1制御部112Aは、図5及び図6に示すように、エンジン28の始動時点t1から起動し、図7のステップS1において、燃料噴射量のフィードバック領域Zのうち、現在のエンジン回転数NE及びスロットル開度THで示されるポイントが、パージ実施領域Zpであって、且つ、第1領域Z1(O2フィードバック領域)内であるか否かを判別する。
パージ実施領域Zpで、且つ、第1領域Z1であれば、ステップS2に進み、第1制御部112Aは、パージ実行制御部104を駆動する。
パージ実行制御部104は、電磁弁76を開制御し、キャニスタ62に蓄えられている燃料ガスをインシュレータ64に向けて供給する。このとき、図示しない別の経路からキャニスタ62にパージガスを導入して、パージガスと共に燃料ガスをインシュレータ64に送るようにしてもよい。インシュレータ64に供給された燃料ガスは、インジェクタ68からの燃料と共に吸気管44を介して燃焼室42に送られることから、空燃比はリッチ側に移行することとなる。従って、例えば図5及び図6に示すように、パージの開始時点t2から時間の経過に伴って、学習値算出部102からの学習値KO2REFは低下(リッチ側に移行)することとなる。
ステップS3において、第1制御部112Aは、学習値KO2REFが予め設定された切替しきい値Kth未満であるか否かを判別する。すなわち、学習値KO2REFが切替しきい値Kthから逸脱したか否かを判別する。切替しきい値Kthは、燃料ガスの供給変動や燃料の供給変動に左右されず、且つ、マップ切替の要否判定までの時間の短縮化を図ることができる値に設定することが好ましい。例えば理想空燃比での学習値KO2REFのターゲット値Ktg(=1.0)に対して、0.75〜0.85の範囲に設定されることが好ましい。本実施の形態では、0.8を用いた。
学習値KO2REFが切替しきい値Kthから逸脱した時点t3で、ステップS4に進み、第1制御部112Aは、パージ実行制御部104の駆動を停止する。この段階から、燃焼室42には、キャニスタ62からの燃料ガスは供給されず、通常どおり、インジェクタ68からの燃料だけが吸気管44を介して燃焼室42に送られることとなる。
その後、ステップS5において、第1制御部112Aは、学習値KO2REFが切替しきい値Kth以上となったか否か、すなわち、学習値KO2REFがターゲット値Ktgに近づいた値となったか否かを判別する。図5に示すように、学習値KO2REFがターゲット値Ktgに近づいた場合は、現在選択中の燃料噴射マップ部は、現在のエタノール濃度に適合した燃料噴射マップ部であると判断し、燃料噴射マップ部の切り替えは行わない(ステップS6)。
一方、上述したステップS5において、図6に示すように、学習値KO2REFがターゲット値Ktgに近づかず、切替しきい値Kth未満のままであると判別された場合は、ステップS7に進み、第1制御部112Aは、アルコール濃度が1段階低い燃料噴射マップ部に切り替える。具体的には、第1制御部112Aは、セレクタ106に第1切替信号S1を出力する。セレクタ106は、第1切替信号S1の入力に基づいて、現在の燃料噴射マップ部よりもアルコール濃度が1段階低い燃料噴射マップ部に切り替える。現在の燃料噴射マップ部が第4燃料噴射マップ部108Dであれば、第3燃料噴射マップ部108Cに切り替える。ステップS7での処理が終了した段階で、ステップS5に戻り、該ステップS5以降の処理を繰り返す。図6では、ステップS7での処理が1回行われただけで、学習値KO2REFが切替しきい値Kth以上となった状態、すなわち、ターゲット値Ktgに近づいた状態を示す。もちろん、パージが停止されている期間(時点t2〜時点t3の期間)において、ステップS7での処理が2回、3回実施される場合もある。
その後、ステップS8以降において、第1制御部112Aは、エタノール濃度の再確認処理を実行する。すなわち、ステップS8において、再度、パージ実行制御部104を駆動して、第2回のパージを実施する。パージ実行制御部104の駆動と共に、タイマーによる計時を開始する。パージの実施に伴って、再び空燃比はリッチ側に移行し、例えば図5に示すように、パージの開始時点t4から時間の経過に伴って、学習値算出部102からの学習値KO2REFは低下(リッチ側に移行)し、切替しきい値Kth未満となる。一方、キャニスタ62に蓄えられていた燃料ガスは、時間の経過に伴って減っていき、燃焼室42に供給される燃焼ガス(パージ量)も徐々に減少する。
ステップS9において、タイマーによる計時開始時点t4から所定時間が経過したか否かを判別する。所定時間が経過した時点t5で、ステップS10において、第1制御部112Aは、学習値KO2REFが切替しきい値Kthから逸脱したか否かを判別する。所定時間は、キャニスタ62内の燃料ガスの消費時間を基準に設定することが好ましい。例えば20〜30分に設定する。
そして、学習値KO2REFが切替しきい値Kthを逸脱していれば、ステップS11に進み、第1制御部112Aは、パージ実行制御部104の駆動を停止する。この段階から、燃焼室42には、キャニスタ62からの燃料ガスは供給されず、通常どおり、インジェクタ68からの燃料だけが吸気管44を介して燃焼室42に送られることとなる。
その後、ステップS12において、第1制御部112Aは、学習値KO2REFが切替しきい値Kth以上となったか否か、すなわち、学習値KO2REFがターゲット値Ktgに近づいた値となったか否かを判別する。図5に示すように、学習値KO2REFがターゲット値Ktgに近づいた場合は、現在選択中の燃料噴射マップ部は、現在のエタノール濃度に適合した燃料噴射マップ部であると判定し、燃料噴射マップ部の切り替えは行わない(ステップS13)。
一方、上述したステップS12において、学習値KO2REFがターゲット値Ktgに近づかず、切替しきい値Kth未満のままであると判別された場合は、ステップS14に進み、上述したステップS7と同様の処理を行い、第1制御部112Aは、アルコール濃度が1段階低い燃料噴射マップ部に切り替える。ステップS14での処理が終了した段階で、ステップS12に戻り、該ステップS12以降の処理を繰り返す。
その後、ステップS15において、第1制御部112Aは、再度、パージ実行制御部104を駆動して、第3回のパージを実施する。この第3回のパージの実施によって、キャニスタ62内には燃料ガスがほとんど存在しない状態となる。ほとんど存在しないとは、燃料ガスによって、O2センサ80の計測値VO2や酸素濃度係数KO2に影響を及ぼさない程度の量を示す。
また、上述したステップS10において、所定時間経過しても学習値KO2REFが切替しきい値Kthを逸脱していないと判別された場合は、第2回のパージをそのまま維持する(ステップS16)。これによって、キャニスタ62内には燃料ガスがほとんど存在しない状態となる。
上述したステップS15又は16での処理が終了した段階で、ステップS17に進み、第1制御部112Aに対する終了要求(電源断やメンテナンス要求等)があるか否かが判別される。終了要求がなければ、上述したステップS1に戻り、該ステップS1以降の処理を繰り返す。そして、ステップS17において、終了要求があったと判別された段階で、第1制御部112Aでの処理を終了する。
このように、第1制御部112Aは、エンジン28の始動の際に、パージを実施して、その間に、学習値KO2REFを取得すると共に、該学習値KO2REFが予め設定された切替しきい値Kthを超えた場合には、一旦、パージを停止させ、その後の学習値KO2REFの変化に応じて、アルコール濃度が変化されたか否かを判断し、そのアルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部を選択するようにしている。すなわち、実際の学習値KO2REFを用いてフィードバックを行い、その学習値KO2REFに応じてパージを停止させて、その後の学習値KO2REFの変化を見ることによって、即座にアルコール濃度を推定することができる。しかも、早期にアルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部を選択することができる。
第1制御部112Aは、パージを停止させた後、その後の学習値KO2REFが所定のターゲット値Ktgに向かって収束した場合には、燃料噴射マップ部の切り替えを行わないようにしている。すなわち、パージを停止した後に、直ぐにターゲット値Ktgに向かって収束したときは、正しい燃料噴射マップ部が用いられていると早期に判断することができ、処理時間の短縮化につながる。
第1制御部112Aは、パージを停止させた後、その後の学習値KO2REFが所定のターゲット値Ktgに向かって収束しなかった場合には、燃料噴射マップ部の切り替えを行うようにしている。パージが停止した後でも、学習値KO2REFがターゲット値Ktgに向かって収束しない場合には、燃料噴射マップ部が異なっていると判断し、正しい燃料噴射マップ部に早期に切り替えることができる。この場合も、処理時間の短縮化につながる。
第1制御部112Aは、一旦、パージを停止させた後、正しい燃料噴射マップ部に切り替わったときには、所定時間にわたってパージを行うようにしている。これにより、燃料ガスの量を、O2センサ80の計測値VO2や酸素濃度係数KO2に影響を及ぼさない程度の量にすることができ、正しい燃料噴射マップ部に切り替わった状態で、早期に適切な空燃比を確保することができる。
第1制御部112Aによる燃料噴射マップ部の切り替え制御を、エンジン回転数NEとスロットル開度THにて規定される燃料噴射量のフィードバック領域Z(図4参照)のうち、学習値KO2REFを入力パラメータとしてフィードバック制御が行われる第1領域Z1のみで行うようにしている。これにより、エンジン28の始動の際に、正しい燃料噴射マップ部に早期に切り替えることができ、その後の空燃比制御を正しいマップに基づいて行うことができる。
次に、第2制御部112Bの処理動作を図8のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、ステップS101において、第2制御部112Bは、燃料噴射量のフィードバック領域Zのうち、現在のエンジン回転数NE及びスロットル開度THで示されるポイントが、第2領域Z2(図4参照)内であるか否かを判別する。
第2領域Z2であれば、ステップS102に進み、第2制御部112Bは、上述のポイントが第3領域Z3(図4参照)内であるか否かを判別する。第3領域Z3内でなければ、ステップS103に進み、第2制御部112Bは、O2センサ80の計測値VO2が基準値(理想空燃比に対応した値)よりもリーン側であるか否かを判別する。計測値VO2が基準値よりもリーン側であれば、ステップS104に進み、第2制御部112Bは、アルコール濃度が1段階高い燃料噴射マップ部に切り替える。具体的には、第2制御部112Bは、セレクタ106に第2切替信号S2を出力する。セレクタ106は、第2切替信号S2の入力に基づいて、現在の燃料噴射マップ部よりもアルコール濃度が1段階高い燃料噴射マップ部に切り替える。現在の燃料噴射マップ部が第1燃料噴射マップ部108Aであれば、第2燃料噴射マップ部108Bに切り替える。
ステップS104での処理が終了した段階、あるいは上述したステップS102において第3領域であると判別された場合、あるいは上述したステップS103において計測値VO2がリーン側でないと判別された場合は、ステップS105に進み、第2制御部112Bに対する終了要求(電源断やメンテナンス要求等)があるか否かが判別される。終了要求がなければ、上述したステップS101に戻り、該ステップS101以降の処理を繰り返す。そして、ステップS105において、終了要求があったと判別された段階で、第2制御部112Bでの処理を終了する。
このように、第2制御部112Bによれば、計測値VO2が基準値(理想空燃比に対応した値)よりもリーン側のときに、計測値VO2がリッチ側に移行するように、燃料噴射マップ部が選択されることから、ドライビリティ向上(加速性の向上)を図ることができる。
次に、第3制御部112Cの処理動作を図9のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、ステップS201において、第3制御部112Cは、図4に示す燃料噴射量のフィードバック領域Zのうち、現在のエンジン回転数NE及びスロットル開度THで示されるポイントが、第3領域Z3内であるか否かを判別する。
第3領域Z3内であれば、ステップS202に進み、第3制御部112Cは、O2センサ80の計測値VO2が基準値(理想空燃比に対応した値)よりもリッチ側であるか否かを判別する。計測値VO2が基準値よりもリッチ側であれば、ステップS203に進み、第3制御部112Cは、アルコール濃度が2段階低い燃料噴射マップ部に切り替える。具体的には、第3制御部112Cは、セレクタ106に第3切替信号S3を出力する。セレクタ106は、第3切替信号S3の入力に基づいて、現在の燃料噴射マップ部よりもアルコール濃度が2段階低い燃料噴射マップ部に切り替える。現在の燃料噴射マップ部が第4燃料噴射マップ部108Dであれば、第2燃料噴射マップ部108Bに切り替える。
ステップS203での処理が終了した段階、あるいは上述したステップS202において計測値VO2がリッチ側でないと判別された場合は、ステップS204に進み、第3制御部112Cに対する終了要求(電源断やメンテナンス要求等)があるか否かが判別される。終了要求がなければ、上述したステップS201に戻り、該ステップS201以降の処理を繰り返す。そして、ステップS204において、終了要求があったと判別された段階で、第3制御部112Cでの処理を終了する。
このように、第3制御部112Cによれば、図4に示す上述した第2領域Z2のうち、特に、エンジン回転数NEとスロットル開度THが共に高く、且つ、エタノール濃度が高い場合において、計測値VO2が基準値(理想空燃比に対応した値)よりもリッチ側のときに、計測値VO2が早期にリーン側に移行するように、燃料噴射マップ部が選択されることから、エタノール濃度が高い場合に、触媒78を保護することができる。
次に、変形例に係る本実施の形態に係る混合燃料車両用空燃比制御装置10aについて、図10〜図14を参照しながら説明する。
この変形例に係る混合燃料車両用空燃比制御装置10aは、上述した本実施の形態に係る混合燃料車両用空燃比制御装置10とほぼ同様の構成を有するが、第1制御部112Aの制御動作が異なる。以下の説明では、変形例に係る混合燃料車両用空燃比制御装置10aの第1制御部112Aを「第1制御部112Aa」と記す。
先ず、図10に示すように、燃料噴射時間算出部110はリーン化補正部114を有する。リーン化補正部114は、図4に示す第3領域Z3において駆動し、燃料噴射時間算出部110にて算出された基本燃料噴射時間にリーン化係数(KLEAN)を乗算して、空燃比がリーン化する方向に補正する(リーン化補正)。これは、触媒78を保護するためでもある。
そして、第1制御部112Aaは、学習値算出部102からの学習値KO2REFに基づいて、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部が選択されたと判断した場合には、リーン化補正部114に停止信号を出力して、リーン化補正を行わないように制御する。換言すれば、第3領域Z3において、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部が選択されていない場合は、リーン化補正部114によるリーン化補正を行う。
また、第1制御部112Aaは、燃料噴射マップ部を切り替えた時点から一定時間Tcにわたって学習値KO2REFが予め設定されたしきい値範囲Lth(図11参照)から逸脱しない場合は、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部が選択されたものとして推定する。この推定が連続して予め設定された回数だけ続いた段階で、燃料噴射マップ部が適合しているものと最終判断(判定)する。
一方、燃料噴射マップ部を切り替えた時点から一定時間Tcを経過しない段階で、学習値KO2REFがしきい値範囲Lthから逸脱した場合は、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部が選択されていないものとして判断する。さらに、学習値KO2REFが切替しきい値Kthから逸脱した段階で、次の燃料噴射マップ部に切り替える。
ここで、第1制御部112Aaの処理動作を図11〜図14も参照しながら説明する。
先ず、第1制御部112Aaは、図12のステップS301において、燃料噴射量のフィードバック領域Zのうち、現在のエンジン回転数NE及びスロットル開度THで示されるポイントが、パージ実施領域Zpであって、且つ、第1領域Z1(O2フィードバック領域)内であるか否かを判別する。
パージ実施領域Zpで、且つ、第1領域Z1であれば、ステップS302以降の処理に進む。ステップS302〜S306にかけて、本実施の形態に係る第1制御部112AのステップS2〜S6(図7参照)と同様の処理を行うため、その重複説明を省略する。
上述のステップS305において、図11に示すように、切替しきい値Kthから逸脱したままであると判別された場合は、図13のステップS307に進み、カウンタiに初期値「0」を格納する。カウンタiは、燃料噴射マップ部が適合していると推定された回数を計数する。
その後、ステップS308において、第1制御部112Aaは、アルコール濃度が1段階低い燃料噴射マップ部に切り替える。例えば現在の燃料噴射マップ部が第4燃料噴射マップ部108Dであれば、第3燃料噴射マップ部108Cに切り替える。
その後、ステップS309において、燃料噴射マップ部を切り替えた時点から一定時間Tc(例えば1〜5秒)の計時を開始する。
ステップS310において、一定時間Tcが経過したか否かを判別する。一定時間Tcが経過していなければ、ステップS311において、学習値KO2REFがしきい値範囲Lthから逸脱しているか否かを判別する。しきい値範囲Lthは、ターゲット値Ktgから切替しきい値Kth(絶対値)の例えば40%〜60%だけ低下した値を下限値Kaとし、ターゲット値Ktgから切替しきい値Kth(絶対値)の例えば40%〜60%だけ増加した値を上限値Kbとする範囲である。
学習値KO2REFがしきい値範囲Lthから逸脱していないと判別された場合は、ステップS310に戻り、ステップS310以降の処理を繰り返す。
上述のステップS311において、学習値KO2REFがしきい値範囲Lthから逸脱していると判別された場合は、ステップS312に進み、一定時間Tcの計時を停止(リセット)する。その後、ステップS313に進み、学習値KO2REFが切替しきい値Kthから逸脱したか否かを判別する。学習値KO2REFが切替しきい値Kthから逸脱した段階で、ステップS308に戻り、ステップS308以降の処理、すなわち、カウンタiの初期化、燃料噴射マップ部の切り替え等の処理を繰り返す。図11の例では、ステップS308での処理を3回繰り返して、第4燃料噴射マップ部108D→第3燃料噴射マップ部108C→第2燃料噴射マップ部108B→第1燃料噴射マップ部108Aに順番に切り替えた例を示す。
その後、ステップS310において、学習値KO2REFが一定時間Tcにわたってしきい値範囲Lthから逸脱していないと判別された場合、すなわち、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部が選択されていると推定された場合は、ステップS314において、カウンタiの値を+1更新する。
その後、ステップS315において、カウンタiが予め設定された回数Na以上であるかどうかが判別される。カウンタiが回数Na未満であれば、ステップS309に戻り、ステップS309以降の処理を繰り返す。回数Naは、大きすぎると、燃料噴射マップ部が適合しているものと最終判断されるまでに時間がかかり、ドライビリティが低下するおそれがある。小さすぎると、実際には燃料噴射マップ部が適合していないにも拘わらず、適合しているものとして最終判断するおそれがある。そこで、回数Naは2〜5から選択することができる。
ステップS315において、カウンタiが回数Na以上となった段階で、ステップS316に進み、燃料噴射マップ部が適合していることを示す情報をセットする。例えば適合完了フラグに「1」をセットする。なお、適合完了フラグは自動二輪車の起動時にリセットされる。
その後、図12のステップS317以降の処理に進む。ステップS317〜S325の処理は、本実施の形態に係る第1制御部112AのステップS8〜S16(図7参照)と同様の処理を行うため、その重複説明を省略する。
一方、図12のステップS301において、上述のポイントがパージ実施領域Zpであって、且つ、第1領域Z1(O2フィードバック領域)内でないと判別された場合は、ステップS326に進み、上述のポイントが第3領域Z3(図4参照)内であるか否かを判別する。第3領域Z3でなければ、ステップS301以降の処理を繰り返す。
ステップS326において、第3領域Z3内であると判別された場合は、図14のステップS327に進み、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部が選択されたか否かを判別する。この判別は、燃料噴射マップ部が適合していることを示す情報がセットされているかどうか、この例では、適合完了フラグに「1」がセットされているかどうかで行われる。
アルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部が選択されていれば、ステップS328に進み、第1制御部112Aaは、リーン化補正部114に停止信号を出力して、リーン化補正を行わないように制御する。
アルコール濃度に適合した燃料噴射マップ部が選択されていなければ、ステップS329に進み、第1制御部112Aaは、リーン化補正部114に起動信号を出力して、リーン化補正を行うように制御する。
図14のステップS328あるいはS329での処理が終了した段階、又は図12のステップS324あるいはS325での処理が終了した段階で、図12のステップS330に進み、第1制御部112Aaに対する終了要求(電源断やメンテナンス要求等)があるか否かが判別される。終了要求がなければ、上述したステップS301に戻り、該ステップS301以降の処理を繰り返す。そして、ステップS330において、終了要求があったと判別された段階で、第1制御部112Aaでの処理を終了する。
このように、変形例に係る第1制御部112Aaは、上述した本実施の形態に係る第1制御部112Aと同様の効果を奏する。特に、第1制御部112Aaでは、下記手順(a)〜(c)で燃料噴射マップ部が適合していると最終判断したので、実際には適合していないにも拘わらず、適合しているものと判断して処理を進めるおそれがなくなる。
[手順]
(a) 燃料噴射マップ部を切り替えた時点から一定時間Tcにわたって、学習値KO2REFがしきい値範囲Lthから逸脱していないかどうかを確認する。
(b) 逸脱していなければ、燃料噴射マップ部が適合していると推定する。
(c) 推定した回数が予め設定された回数Na以上である。
また、第1制御部112Aaでは、燃料噴射マップ部が適合していると最終判断した場合、エンジンの運転領域が図4に示す第3領域Z3(高負荷領域)にあるときは、リーン化補正を行わない。従来は、エンジンの運転領域が高負荷領域にあれば、リーン化補正を行っていたが、この変形例では、適切な燃料噴射マップ部が選択されているので、リーン化補正の必要がなくなる。そのため、高負荷領域において、ドライビリティの低下が発生することを防止することができる。
また、第1制御部112Aaでは、燃料噴射マップ部が適合していない状態で、エンジンの運転領域が図4に示す第3領域Z3(高負荷領域)にあるときは、リーン化補正を行うようにしたので、高負荷領域におけるオーバーリッチによる触媒への影響を低減することができる。
なお、本発明に係る混合燃料車両用空燃比制御装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、10a…混合燃料車両用空燃比制御装置
12…自動二輪車 28…エンジン
30…制御装置(ECU) 62…キャニスタ
64…インシュレータ 66…スロットル弁
68…インジェクタ 70…燃料タンク
76…電磁弁 78…触媒
80…O2センサ 82…スロットル開度センサ
84…エンジン回転数センサ 86…温度センサ
88…吸気圧センサ 90…吸気温センサ
100…酸素濃度係数算出部 102…学習値算出部
104…パージ実行制御部 106…セレクタ
108A〜108D…第1燃料噴射マップ部〜第4燃料噴射マップ部
110…燃料噴射時間算出部 112A…第1制御部
112B…第2制御部 112C…第3制御部
114…リーン化補正部

Claims (8)

  1. エンジン(28)の回転数とスロットル弁(66)の開度とに基づいて基本燃料噴射量が設定され、予め設定されたアルコール濃度に応じて設けられた複数の燃料噴射マップ(108A〜108D)と、
    排気管(46)に接続されて排気ガスにおける酸素濃度を検出して、計測値(VO2)として出力する酸素濃度検出手段(80)と、
    前記酸素濃度検出手段(80)の計測値(VO2)に基づいて、空燃比を理想空燃比に維持するための酸素濃度係数(KO2)を算出する酸素濃度係数算出部(100)と、
    前記酸素濃度係数算出部(100)にて算出された前記酸素濃度係数(KO2)の移動平均値を算出して、学習値(KO2REF)とする学習値算出部(102)と
    キャニスタ(62)に蓄積された蒸散ガスを前記エンジン(28)の吸入通路(64)にパージするパージ手段(104)と
    エンジン回転数(NE)とスロットル開度(TH)に応じて、前記学習値(KO2REF)に基づく燃料噴射量のフィードバック制御と、前記計測値(VO2)に基づく燃料噴射量のフィードバック制御とを選択して行う制御部(112A)と
    を備えた混合燃料車両用空燃比制御装置(10)において、
    前記制御部(112A)は、
    前記複数の燃料噴射マップ(108A〜108D)の切り替え制御と、前記パージ手段(104)の制御と、前記切り替え制御によって選択された燃料噴射マップに基づいて燃料噴射時間の算出とを行い、
    さらに、前記制御部(112A)は、
    前記エンジン(28)の始動の際に、前記パージ手段(104)を作動
    前記パージ手段(104)の作動後に取得した前記学習値(KO2REF)が予め設定されたしきい値(Kth)未満となった段階で、前記パージ手段(104)の作動を停止し、
    前記パージ手段(104)の作動を停止させた後、その後の前記学習値(KO2REF)が所定の基準値(Ktg)に向かって収束しなかった場合に、現在の燃料噴射マップが対象とするアルコール濃度よりアルコール濃度が低い燃料噴射マップへの切り替えを行い、
    前記パージ手段(104)の作動を停止させた後、その後の前記学習値(KO2REF)が所定の基準値(Ktg)に向かって収束した場合には、前記燃料噴射マップの切り替えを行わず、現在の燃料噴射マップを維持することを特徴とする混合燃料車両用空燃比制御装置。
  2. 請求項記載の混合燃料車両用空燃比制御装置において、
    前記制御部(112A)は、前記パージ手段(104)の作動を停止させた後、前記燃料噴射マップの切り替えを行わずに、前記現在の燃料噴射マップを維持した場合は、前記パージ手段(104)を作動して、予め定められた時間にわたってパージを行うことを特徴とする混合燃料車両用空燃比制御装置。
  3. 請求項1又は2記載の混合燃料車両用空燃比制御装置において、
    前記制御部(112A)は、前記学習値(KO2REF)に基づいて前記燃料噴射量のフィードバック制御が行われている場合に、前記複数の燃料噴射マップ(108A〜108D)の切り替え制御と、前記パージ手段(104)の制御とを行うことを特徴とする混合燃料車両用空燃比制御装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の混合燃料車両用空燃比制御装置において、
    さらに、第2の制御部(112B)を有し、
    前記第2の制御部(112B)は、前記計測値に基づいて前記燃料噴射量のフィードバック制御が行われている場合であって、且つ、前記計測値(VO2)が理想空燃比に対応した基準値よりもリーン側の場合に、アルコール濃度の高い燃料噴射マップに切り替えて、前記計測値(VO2)をリッチ側に移行させることを特徴とする混合燃料車両用空燃比制御装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の混合燃料車両用空燃比制御装置において、
    さらに、第3の制御部(112C)を有し、
    前記第3の制御部(112C)は、前記計測値に基づいて前記燃料噴射量のフィードバック制御が行われている場合であって、且つ、前記計測値(VO2)が理想空燃比に対応した基準値よりもリッチ側の場合に、アルコール濃度が複数段階低い燃料噴射マップに切り替えて、前記計測値(VO2)をリーン側に移行させることを特徴とする混合燃料車両用空燃比制御装置。
  6. 請求項1記載の混合燃料車両用空燃比制御装置において、
    前記制御部(112Aa)は、前記燃料噴射マップの切り替え時点から一定時間にわたって前記学習値(KO2REF)が予め設定されたしきい値範囲(Lth)内である場合に、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップが選択されたものとして推定し、この推定が予め設定された回数だけ続いた段階で、アルコール濃度に適合した燃料噴射マップが選択されたと判断することを特徴とする混合燃料車両用空燃比制御装置。
  7. 請求項記載の混合燃料車両用空燃比制御装置において、
    前記制御部(112Aa)は、算出された前記燃料噴射時間に係数を乗算して、空燃比をリーン側に移行させるリーン化補正を行うリーン化補正部(114)を有し、
    前記制御部(112Aa)は、前記計測値(VO2)に基づいて前記燃料噴射量のフィードバック制御が行われている場合であって、且つ、前記計測値(VO2)が理想空燃比に対応した基準値よりもリッチ側の場合で、さらに、前記アルコール濃度に適合した燃料噴射マップが選択されている場合に、前記リーン化補正部(114)によるリーン化補正を行わないことを特徴とする混合燃料車両用空燃比制御装置。
  8. 請求項記載の混合燃料車両用空燃比制御装置において、
    前記制御部(112Aa)は、算出された前記燃料噴射時間に係数を乗算して、空燃比をリーン側に移行させるリーン化補正を行うリーン化補正部(114)を有し、
    前記制御部(112Aa)は、前記計測値(VO2)に基づいて前記燃料噴射量のフィードバック制御が行われている場合であって、且つ、前記計測値(VO2)が理想空燃比に対応した基準値よりもリッチ側の場合で、さらに、前記アルコール濃度に適合した燃料噴射マップが選択されていない場合に、前記リーン化補正部(114)によるリーン化補正を行うことを特徴とする混合燃料車両用空燃比制御装置。
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