JP2010031804A - フレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

フレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アルコールとガソリンとの混合燃料を吸気通路内に噴射して運転されるフレキシブル燃料機関にあっても、過渡運転時における燃料噴射量の壁面付着補正を適正に行うことのできるフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】電子制御ユニット22は、過渡運転時の燃料噴射量の壁面付着補正に際し、その補正の総量を、機関負荷変化時に直ちに適用される即時補正項と、機関負荷変化後の時間の経過に応じて減衰されるテーリング補正項とに分配して行うとともに、即時補正項の絶対値とテーリング補正項の絶対値とが混合燃料のアルコール濃度が高いほど増大されるように、その補正の態様をアルコール濃度に応じて可変とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、アルコールとガソリンとの混合燃料を吸気通路内に噴射して運転されるフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置に関する。
吸気通路内に燃料を噴射供給する内燃機関では、インジェクタから噴射された燃料の一部が液膜として吸気通路の壁面に付着する。ここで壁面に付着しなかった燃料は、吸気とともに、燃料噴射が行われたサイクルのうちに燃焼室内にて消費される。一方、壁面に付着した燃料は、やがては吸気通路の壁面を伝って燃焼室に導入されるが、それには時間が掛るため、燃料噴射が行われたサイクル以降のサイクルにしか燃焼室内で消費されないことになる。以下では、壁面に付着せず、燃料噴射の行われたサイクル中に消費される燃料を即時消費燃料と記載し、壁面に付着し、燃料噴射の行われたサイクル以降のサイクルに消費される燃料を遅延消費燃料と記載することとする。
定常運転時には、今回のサイクルでの噴射燃料の壁面付着分と、そのサイクルに燃焼室内に導入される遅延消費燃料の量とが等しくなるため、必要量の燃料を噴射しさえすれば、燃焼室内で消費さえる燃料(消費燃料)を必要量とすることができる。しかしながら、必要燃料量の変化する機関負荷の変化時には、燃料噴射量を変化させても、上記遅延消費燃料の量は、直ちには変化されないため、インジェクタの燃料噴射量と燃焼室での消費燃料量との間に乖離が生じる。そこで従来より、車載等の内燃機関の燃料噴射制御装置では、燃料の壁面付着の影響による過渡運転時の消費燃料量の過不足を補償するための燃料噴射量の壁面付着補正を行うことがなさおれている。
従来、こうした燃料噴射制御装置として、例えば特許文献1、2に見られるように、即時補正項とテーリング補正項との2つの補正項に分けて、上記壁面付着補正を行う装置が知られている。即時補正項は、機関負荷の変化に対して直ちに燃料噴射量に反映される補正項となっている。またテーリング補正項は、機関負荷の変化後のしばらくの間、燃料噴射量に反映される補正項であり、その値は壁面付着量の変化からの時間の経過に応じて次第に減衰されるようになっている。
図9には、機関負荷の増大時における壁面付着補正量の設定態様が示されている。同図に示すように、機関負荷率の増大直後には、即時補正項の適用により、壁面付着補正量には直ちに大きい値が設定される。即時補正項の適用は、機関負荷の変化直後に限られるため、その後は、テーリング補正項のみが適用されることになる。したがって、その後の壁面付着補正量は、時間の経過とともに次第に減少されることになる。そしてこうした燃料噴射量の壁面付着補正により、燃料の壁面付着の影響による過渡運転時の消費燃料量の過不足が補償されるため、燃焼される混合気の空燃比は、一定に保たれるようになっている。
一方、近年には、二酸化炭素排出量の削減といった環境問題に対する取り組みとして、化石燃料であるガソリンの代替燃料としてバイオ燃料(アルコール)を同時に使用可能な内燃機関、いわゆるフレキシブル燃料機関の開発、実用が進められている。そしてそうしたフレキシブル燃料機関を搭載した車両(FFV:Flexible Fuel Viecle)は、燃料のアルコール濃度が変化しても、走行が可能なように構成されている。
なおアルコールは、ガソリンに比して気化潜熱が大きいため、燃料のアルコール濃度が高いときほど、燃料の気化潜熱が大きくなり、燃料は気化し難くなる。したがって燃料のアルコール濃度が高いほど、燃料の壁面付着率は高くなる。そこで従来、特許文献3には、燃料のアルコール濃度に応じ、その濃度が高いほど、燃料の壁面付着率を大きく見積って、機関始動時の燃料噴射量を制御する内燃機関の燃料噴射装置が提案されている。
また燃料のアルコール濃度によっては、燃料の蒸気圧が変化する。そして燃料の蒸気圧によっては、壁面付着した燃料の気化量が変化する。そこで従来、特許文献4には、燃料の蒸気圧を検出するとともに、その検出した蒸気圧に基づいて燃料噴射量を補正することで、燃料のアルコール濃度の変化に対して燃焼される混合気の空燃比を一定に保つようにした内燃機関の燃料噴射制御装置が提案されている。
特開平5−79369号公報 特開2007−162557号公報 特開平5−86917号公報 特開2006−220010号公報
ここで、上記のような過渡運転時における燃料噴射量の壁面付着補正を、フレキシブル燃料機関に適用する場合を考える。こうしたフレキシブル燃料機関では、燃料の気化性がその燃料のアルコール濃度に応じて変化することから、燃料のアルコール濃度が変れば、燃料の壁面付着状況も変化する。そのため、上記壁面付着補正を燃料のアルコール濃度に依らず一律の態様で行えば、実際の燃料の壁面付着量の変化を適正に反映することができず、空燃比を一定に保つことができなくなってしまう。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであって、その解決しようとする課題は、アルコールとガソリンとの混合燃料を吸気通路内に噴射して運転されるフレキシブル燃料機関にあっても、過渡運転時における燃料噴射量の壁面付着補正を適正に行うことのできるフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果を記載する。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、アルコールとガソリンとの混合燃料を吸気通路内に噴射して運転されるフレキシブル燃料機関に適用され、機関負荷の変化時における前記混合燃料の壁面付着量の変化に応じた燃料噴射量の補正を行うフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記混合燃料のアルコール濃度に応じて前記補正の総量を可変とする可変手段を備えることをその要旨としている。
上記構成では、使用中の混合燃料のアルコール濃度が変れば、機関負荷の変化時における混合燃料の壁面付着量の変化に応じた燃料噴射量の補正の総量が、すなわち過渡運転時の壁面付着補正の総量が、それに応じて変更されるようになる。そのため、燃料のアルコール濃度に応じた燃料の壁面付着状況の変化に合せて適正な補正を行うことが可能となる。したがって上記構成によれば、アルコールとガソリンとの混合燃料を吸気通路内に噴射して運転されるフレキシブル燃料機関にあっても、過渡運転時における燃料噴射量の壁面付着補正を適正に行うことができるようになる。
上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明は、アルコールとガソリンとの混合燃料を吸気通路内に噴射して運転されるフレキシブル燃料機関に適用され、機関負荷の変化時における前記混合燃料の壁面付着量の変化に応じた燃料噴射量の補正を行うフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記補正は、その補正の総量を、機関負荷変化時に直ちに適用される即時補正項と、機関負荷変化後の時間の経過とともに減衰されるテーリング補正項とに分配して行われ、前記即時補正項の絶対値と前記テーリング補正項の絶対値とが前記混合燃料のアルコール濃度が高いほど増大されるように前記補正の態様を前記アルコール濃度に応じて可変とする可変手段を備えることをその要旨としている。
上記構成では、機関負荷の変化時における前記混合燃料の壁面付着量の変化に応じた燃料噴射量の補正が、その補正の総量を、機関負荷変化時に直ちに適用される即時補正項と、機関負荷変化後の時間の経過とともに減衰されるテーリング補正項とに分配して行われるようになっている。そして使用中の混合燃料のアルコール濃度が高まれば、即時補正項の絶対値とテーリング補正項の絶対値とがそれに応じて増大されるようになる。混合燃料のアルコール濃度が高まれば、燃料の気化性が悪化して壁面に付着する燃料の量が増大するため、上記のような各補正項の絶対値を増大させることで、そのときの燃料の壁面付着状況に応じた適正な補正を行うことが可能となる。したがって上記構成によれば、アルコールとガソリンとの混合燃料を吸気通路内に噴射して運転されるフレキシブル燃料機関にあっても、過渡運転時における燃料噴射量の壁面付着補正を適正に行うことができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記可変手段は、前記アルコール濃度が高いほど、前記補正の総量を増大させることで、前記即時補正項の絶対値及び前記テーリング補正項の絶対値を増大させることをその要旨としている。
即時補正項の絶対値及びテーリング補正項の絶対値の増大は、上記構成の如く、それら補正項に分配される補正の総量を増大されることで行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記可変手段は、前記即時補正項と前記テーリング補正項との分配比率をアルコール濃度に応じて可変とすることをその要旨としている。
使用中の混合燃料のアルコール濃度の変化によっては、内燃機関の運転状況の変化後における上述の遅延消費燃料量の推移の状況が変化する。そしてその結果、運転状態の変化から燃料噴射量と消費燃料量とが等しくなるまでの期間、すなわち消費燃料量の過渡期間が変化する。その点、上記構成では、即時補正項とテーリング補正項との分配比率がアルコール濃度に応じて可変とされるため、アルコール濃度に応じた遅延消費燃料量の推移状況の変化に合せて適正な補正を行うことができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記可変手段は、機関負荷の増加時には、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の分配比率を大きく設定することをその要旨としている。
機関負荷の増加により、吸気圧がアルコールの蒸気圧を跨いで増加すると、混合燃料の気化性が一気に低下するため、上記消費燃料量の過渡期間が長くなる。その点、上記構成では、機関負荷の増加時には、アルコール濃度が高いときほど、テーリング補正項の分配比率が大きく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記可変手段は、前記吸気通路の壁面温度が前記アルコールの気化温度よりも低いときには、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の分配比率を大きく設定することをその要旨としている。
吸気通路の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときには、燃料の気化性が低下するため、上記消費燃料量の過渡期間が長くなる。その点、上記構成では、吸気通路の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときには、アルコール濃度が高いときほど、テーリング補正項の分配比率が大きく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6いずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記可変手段は、機関負荷の低下時には、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の分配比率を小さく設定することをその要旨としている。
機関負荷の低下により、吸気圧がアルコールの蒸気圧を跨いで低下すると、混合燃料の気化性が一気に増大するため、上記消費燃料量の過渡期間はアルコール濃度が高くとも、あまり長くはならないようになる。一方、アルコール濃度が高いときには、テーリング補正項の絶対値が増大されるが、上記のような機関負荷の低下時には、このテーリング補正項による燃料噴射量の補正が過補正となってしまうことがある。その点、上記構成では、機関負荷の低下時には、アルコール濃度が高いときほど、テーリング補正項の分配比率が小さく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
請求項8に記載の発明は、請求項4乃至7のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記可変手段は、前記吸気通路の壁面温度が前記アルコールの気化温度よりも高いときには、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の分配比率を小さく設定することをその要旨としている。
吸気通路の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときには、アルコール濃度が高くても、燃料の気化性は十分に高くなるため、上記消費燃料量の過渡期間はアルコール濃度が高くとも、あまり長くはならないようになる。一方、アルコール濃度が高いときには、テーリング補正項の絶対値が増大されるが、壁面温度が十分に高いときには、そうしたテーリング補正項による燃料噴射量の補正が過補正となってしまうことがある。その点、上記構成では、吸気通路の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときには、アルコール濃度が高いときほど、テーリング補正項の分配比率が小さく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
請求項9に記載の発明は、請求項2乃至8のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記可変手段は、前記テーリング補正項の減衰率を前記アルコール濃度に応じて可変とすることをその要旨としている。
使用中の混合燃料のアルコール濃度の変化によっては、内燃機関の運転状況の変化後における上述の遅延消費燃料量の推移の状況が変化する。そしてその結果、運転状態の変化から燃料噴射量と消費燃料量とが等しくなるまでの期間、すなわち消費燃料量の過渡期間が変化する。その点、上記構成では、テーリング補正項の減衰率がアルコール濃度に応じて可変とされるため、アルコール濃度に応じた遅延消費燃料量の推移状況の変化に合せて適正な補正を行うことができるようになる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記可変手段は、機関負荷の増加時には、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の減衰率を小さく設定することをその要旨としている。
機関負荷の増加により、吸気圧がアルコールの蒸気圧を跨いで増加すると、混合燃料の気化性が一気に低下するため、上記消費燃料量の過渡期間が長くなる。その点、上記構成では、機関負荷の増加時には、アルコール濃度が高いときほど、テーリング補正項の減衰率が小さく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記可変手段は、前記吸気通路の壁面温度が前記アルコールの気化温度よりも高いときには、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の減衰率を小さく設定することをその要旨としている。
吸気通路の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときには、燃料の気化性が低下するため、上記消費燃料量の過渡期間が長くなる。その点、上記構成では、吸気通路の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときには、アルコール濃度が高いときほど、テーリング補正項の減衰率が小さく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
請求項12に記載の発明は、請求項9乃至11のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記可変手段は、機関負荷の低下時には、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の減衰率を大きく設定することをその要旨としている。
機関負荷の低下により、吸気圧がアルコールの蒸気圧を跨いで低下すると、混合燃料の気化性が一気に増大するため、上記消費燃料量の過渡期間はアルコール濃度が高くとも、あまり長くはならないようになる。一方、アルコール濃度が高いときには、テーリング補正項の絶対値が増大されるが、上記のような機関負荷の低下時には、このテーリング補正項による燃料噴射量の補正が過補正となってしまうことがある。その点、上記構成では、機関負荷の低下時には、アルコール濃度が高いときほど、テーリング補正項の減衰率が大きく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
請求項13に記載の発明は、請求項9乃至12のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、前記可変手段は、前記吸気通路の壁面温度が前記アルコールの気化温度よりも低いときには、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の減衰率を大きく設定することをその要旨としている。
吸気通路の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときには、アルコール濃度が高くても、燃料の気化性は十分に高くなるため、上記消費燃料量の過渡期間はアルコール濃度が高くとも、あまり長くはならないようになる。一方、アルコール濃度が高いときには、テーリング補正項の絶対値が増大されるが、壁面温度が十分に高いときには、そうしたテーリング補正項による燃料噴射量の補正が過補正となってしまうことがある。その点、上記構成では、吸気通路の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときには、アルコール濃度が高いときほど、テーリング補正項の減衰率が大きく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置を具体化した第1の実施の形態を、図1〜図6を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る燃料噴射制御装置の適用されるフレキシブル燃料機関の構成を模式的に示したものである。同図に示すように、このフレキシブル燃料機関は大きくは、吸気通路10、燃焼室11及び排気通路12を備えて構成されている。なおこのフレキシブル燃料機関は、ガソリンとアルコールとの混合燃料を、吸気通路10内に、より詳しくは吸気ポート内に噴射して運転を行うものとなっている。
吸気通路10には、上流側から順に、吸気を浄化するエアクリーナ13、吸気温度を検出する吸気温センサ14、吸入空気量を検出するエアフローメータ15、吸入空気量を調節するスロットルバルブ16、吸気圧を検出する吸気圧センサ17、吸気通路10内に燃料を噴射するインジェクタ18が配設されている。またインジェクタ18の噴射した燃料と空気との混合気の導入される燃焼室11には、その混合気を火花点火する点火プラグ19が配設されている。更に燃焼室11での混合気の燃焼により生じた排気の流通される排気通路12には、排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ20と排気を浄化する触媒コンバータ21とが配設されている。
こうしたフレキシブル燃料機関は、電子制御ユニット22により制御されている。この電子制御ユニット22は、機関制御に係る各種演算処理を実施する中央演算装置(CPU)、機関制御用のプログラムやデータが記憶された読込専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、外部との信号の授受に係る入出力ポート(I/O)を備えて構成されている。こうした電子制御ユニット22の入力ポートには、上記吸気温センサ14やエアフローメータ15、吸気圧センサ17、酸素濃度センサ20を始め、アクセル操作量を検出するアクセルセンサ23や機関回転速度を検出するNEセンサ24、機関冷却水の温度を検出する水温センサ25等の各種センサが接続されている。そして電子制御ユニット22は、それらセンサの検出結果に基づいて、スロットルバルブ16やインジェクタ18、点火プラグ19等を駆動して機関制御を実施している。
そして電子制御ユニット22は、機関制御の一環として空燃比フィードバック制御を実施している。この空燃比フィードバック制御は、上記酸素濃度センサ20の検出結果から燃焼された混合気の実際の空燃比と理論空燃比との偏差を求め、その偏差が縮小されるように、上記インジェクタ18からの燃料噴射量をフィードバック補正することで行われている。
また電子制御ユニット22は、そうした空燃比フィードバック制御の結果から現在使用中の混合燃料のアルコール濃度Aolを推定するようにもしている。アルコールとガソリンとでは、理論空燃比点が異なるため、給油によって混合燃料のアルコール濃度Aolが変化すると、理論空燃比を得るために必要な燃料噴射量のフィードバック補正量の値が変化することとなる。そこで電子制御ユニット22は、給油後の空燃比フィードバック補正量の変化から、使用中の混合燃料のアルコール濃度Aolを推定するようにしている。
(壁面付着補正制御)
さて本実施の形態では、電子制御ユニット22は、当該フレキシブル燃料機関の過渡運転時に、燃料噴射量の壁面付着補正を行うようにもしている。この壁面付着補正は、過渡運転時における吸気通路10壁面の燃料付着量の変化に起因した消費燃料量の過不足を補うべく行われるものとなっている。以下、本実施の形態における壁面付着補正に係る制御の詳細を説明する。
まず機関負荷の変化時に電子制御ユニット22は、その前後における燃料付着量qmwの変化量Δqmwを算出する。この変化量Δqmwの算出は、図2に例示するような空気充填率KLに基づく燃料付着量qmwの演算マップを用いて行われる。この演算マップは、各アルコール濃度における機関負荷の指標値である空気充填率KLと吸気通路10壁面への燃料付着量qmwとの関係を表すものなっている。そして例えばアルコール濃度Aolが「85%」の状態で空気充填率KLが「A%」から「B%」に変化したときには、図2に示されるように、空気充填率KLが「B%」のときの燃料付着量「qb」と空気充填率KLが「A%」のときの燃料付着量「qa」との差Δqab(=qb−qa)が上記変化量Δqmwとして算出されることになる。なお同図には、アルコール濃度Aolが「0%」のとき(E0)と「85%」のとき(E85)との上記空気充填率KLと燃料付着量qmwとの関係を示す2つの曲線が代表として示されている。
次に電子制御ユニット22は、この変化量Δqmwより、今回の過渡運転に対する壁面付着補正の総量を示すトータル補正量Qtotal を算出する。トータル補正量Qtotal は、上記変化量Δqmwと水温/アルコール濃度補正係数kthwaolとの積(Δqmw×kthwaol)として算出されている。ここで水温/アルコール濃度補正係数kthwaolは、機関冷却水温thwとアルコール濃度Aolとに基づき算出される係数であり、図3に示すように機関冷却水温thwが低いときほど、或いは使用中の混合燃料のアルコール濃度Aolが高いときほど、その絶対値が大きくなるように設定されている。そしてこうした水温/アルコール濃度補正係数kthwaolにより、アルコール濃度Aolによる機関冷却水温thwに対する燃料付着量qmwの感度の違いを吸収するようにしている。
続いて電子制御ユニット22は、こうして求められたトータル補正量Qtotal を即時補正項kmw1及びテーリング補正項Σkmw2に分配する。このときの電子制御ユニット22は、分配率KMWを用いてその分配を行うようにしている。なお即時補正項kmw1は、機関負荷変化時に直ちに適用される補正項であり、その補正は、機関負荷の変化後の最初の燃料噴射に限り適用される。またテーリング補正項Σkmw2は、機関負荷変化後の時間の経過とともに減衰される補正項であり、その補正は、即時補正項kmw1の適用後の数サイクルに亘り適用される。なおここでのテーリング補正項Σkmw2の値は、そうしたテーリング補正の総量を示すものとなっている。そして噴射毎のテーリング補正の量は、噴射毎に一定の減衰率にてその絶対値が減少されるように算出されるようになっている。
さて、こうした即時補正項kmw1とテーリング補正項Σkmw2との分配比率を決定する上記分配率KMWは、「0」から「1」までの値を取り、その値は、機関回転速度NE、現在使用中の混合燃料のアルコール濃度Aol、及び機関冷却水温thwに基づき算出される。そしてトータル補正量Qtotal にこの分配率KMWを乗算した値が即時補正項kmw1の値に、こうして求められた即時補正項kmw1をトータル補正量Qtotal から減算した残りがテーリング補正項Σkmw2の値にそれぞれ設定されるようになっている。したがって分配率KMWの値が小さいほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率は大きく設定されることとなる。なお本実施の形態では、こうした分配率KMWをアルコール濃度Aolと基づき算出することで、即時補正項kmw1とテーリング補正項Σkmw2との分配比率をアルコール濃度Aolに応じて可変とするようにしている。
ちなみに本実施の形態では、電子制御ユニット22は、機関負荷の増加時であり、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときには、アルコール濃度が高いときほど、上記分配率KMWを小さくして、テーリング補正項Σkmw2の分配比率を大きく設定するようにしている。これは、機関負荷の増加により吸気圧がアルコールの蒸気圧よりも低くなるときや、吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときには、混合燃料の気化性が大幅に低下して、燃料の壁面付着量の変化の影響がより長く続くためである。なお吸気通路10の壁面温度は、機関冷却水温thwから推定して求められている。
また本実施の形態では、電子制御ユニット22は、機関負荷の低下時であり、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときには、アルコール濃度が高いときほど、上記分配率KMWを大きくして、テーリング補正項Σkmw2の分配比率を小さく設定するようにもしている。これは、機関負荷の低下により吸気圧がアルコールの蒸気圧よりも高くなるときや、吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときには、混合燃料の気化性が向上して、燃料の壁面付着量の変化の影響の続く期間が短くなるためである。
図4は、機関負荷の増加時であり、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときの壁面付着補正量の設定態様を示している。同図の曲線L0は、アルコール濃度が「0%」のときの壁面付着補正量の推移を、曲線L85は、アルコール濃度が「85%」のときの壁面付着補正量の推移をそれぞれ示している。また同図の曲線Lcは、即時補正項kmw1とテーリング補正項Σkmw2との分配比率をアルコール濃度「0%」時と同じとして、トータル補正量Qtotal のみをアルコール濃度が「85%」時の値としたときの壁面付着補正量の推移を示している。
時刻t0より空気充填率KLが増加すると、その直後に即時補正項kmw1が適用され、燃料噴射量は大幅に増大補正されるようになる。その後は、テーリング補正項Σkmw2が適用されることとなり、壁面付着補正量の絶対値は、時間の経過とともに徐々に減少されるようになる。ここで、機関負荷の増加により吸気圧がアルコールの蒸気圧を跨いで減少し、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度を下回る状況では、アルコールの気化性が著しく悪化し、壁面付着量の変化の影響が及ぶ期間が長期化する。そこで、即時補正項kmw1とテーリング補正項Σkmw2との分配比率をアルコール濃度「0%」時と同じとして、トータル補正量Qtotal のみをアルコール濃度が「85%」時の値としただけでは、テーリング補正が不足して、同図に一点鎖線で示すように空燃比の一時的なリーン化を招いてしまうようになる。その点、本実施の形態では、このときのテーリング補正項Σkmw2の分配比率が、アルコール濃度Aolに応じて大きく設定されてテーリング補正の適用期間が増大されるため、不足なくテーリング補正を行って、空燃比を好適に保持することができるようになっている。
一方、図5は、機関負荷の減少時であり、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときの壁面付着補正量の設定態様を示している。同図の曲線L0は、アルコール濃度が「0%」のときの壁面付着補正量の推移を、曲線L85は、アルコール濃度が「85%」のときの壁面付着補正量の推移をそれぞれ示している。また同図の曲線Lcは、即時補正項kmw1とテーリング補正項Σkmw2との分配比率をアルコール濃度「0%」時と同じとして、トータル補正量Qtotal のみをアルコール濃度が「85%」時の値としたときの壁面付着補正量の推移を示している。
時刻t0より空気充填率KLが減少すると、その直後に即時補正項kmw1が適用され、燃料噴射量は大幅に減少補正されるようになる。その後は、テーリング補正項Σkmw2が適用されることとなり、壁面付着補正量の絶対値は、時間の経過とともに徐々に減少されるようになる。ここで、機関負荷の増加により吸気圧がアルコールの蒸気圧を跨いで増加し、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度を上回る状況では、アルコールの気化が著しく活発となり、壁面付着量の変化の影響が及ぶ期間が短くなる。そこで、即時補正項kmw1とテーリング補正項Σkmw2との分配比率をアルコール濃度「0%」時と同じとして、トータル補正量Qtotal のみをアルコール濃度が「85%」時の値としただけでは、テーリング補正が過剰となり、同図に一点鎖線で示すように空燃比の一時的なリーン化を招いてしまうようになる。その点、本実施の形態では、このときのテーリング補正項Σkmw2の分配比率が、アルコール濃度Aolに応じて小さく設定され、テーリング補正の適用期間が短縮されるため、空燃比を好適に保持することができるようになっている。
図6は、こうした本実施の形態での壁面付着補正制御に係る壁面付着補正ルーチンのフローチャートを示している。本ルーチンの処理は、フレキジブル機関が過渡運転状態にあることが確認されたとき、すなわち機関負荷の変化が確認されたときに、電子制御ユニット22によって実行されるものとなっている。
さて本ルーチンの処理が開始されると、電子制御ユニット22はまずステップS10において、図2に示した演算マップを用いて燃料付着量qmwの変化量Δqmwを算出する。そして電子制御ユニット22は、続くステップS20において、その算出した変化量Δqmwと、図3の演算マップを用いて機関冷却水温thwとアルコール濃度Aolとに基づき算出された水温/アルコール濃度補正係数kthwaolとの積算値として、トータル補正量Qtotal を算出する。
次に電子制御ユニット22は、ステップS30において、そのときの機関回転速度NE、アルコール濃度Aol及び機関冷却水温thwに基づいて分配率KMWを算出する。そして電子制御ユニット22は、機関負荷の増加時であり、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いのであれば(S40:YES)、ここで算出した分配率KMWをアルコール濃度Aolに応じて減少補正する(S50)。すなわち、このときには、アルコール濃度Aolが高いほど、分配率KMWを小さい値に設定するようにしている。また機関負荷の減少時であり、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いのであれば(S60:YES)、ここで算出した分配率KMWをアルコール濃度Aolに応じて増大補正する(S70)。すなわち、このときには、アルコール濃度Aolが高いほど、分配率KMWを大きい値に設定するようにしている。
こうして分配率KMWを設定すると、電子制御ユニット22は、ステップS80において、上記トータル補正量Qtotal と分配率KMWとの積算値を即時補正項kmw1として設定する。更にステップS90においてトータル補正量Qtotal から即時補正項kmw1を減算した値をテーリング補正項Σkmw2として設定した上で、本ルーチンの処理を終了する。
なおこうした本実施の形態では、電子制御ユニット22の上記壁面付着補正ルーチンの処理を通じて、上記可変手段の行う処理が実施されるようになっている。
以上説明した本実施の形態のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置によれば、次の効果を奏することができる。
(1)本実施の形態では、電子制御ユニット22は、混合燃料のアルコール濃度Aolに応じて、壁面付着補正の総量、すなわちトータル補正量Qtotal を可変とするようにしている。より具体的には、アルコール濃度Aolが高いほど、トータル補正量Qtotal を増大させて、即時補正項kmw1の絶対値とテーリング補正項Σkmw2の絶対値とを増大させている。混合燃料のアルコール濃度Aolが高まれば、燃料の気化性が悪化して壁面に付着する燃料の量が増大するため、上記のような各補正項の絶対値を増大させることで、そのときの燃料の壁面付着状況に応じた適正な補正を行うことが可能となる。したがって、アルコールとガソリンとの混合燃料を吸気通路10内に噴射して運転されるフレキシブル燃料機関にあっても、過渡運転時における燃料噴射量の壁面付着補正を適正に行うことができるようになる。
(2)本実施の形態では、電子制御ユニット22は、即時補正項kmw1とテーリング補正項Σkmw2との分配比率をアルコール濃度Aolに応じて可変とするようにしている。使用中の混合燃料のアルコール濃度Aolの変化によっては、フレキシブル燃料機関の運転状況の変化後における上述の遅延消費燃料量の推移の状況が変化する。そしてその結果、運転状態の変化から燃料噴射量と消費燃料量とが等しくなるまでの期間、すなわち消費燃料量の過渡期間が変化する。その点、本実施の形態では、即時補正項kmw1とテーリング補正項Σkmw2との分配比率がアルコール濃度Aolに応じて可変とされるため、アルコール濃度Aolに応じた遅延消費燃料量の推移状況の変化に合せて適正な補正を行うことができるようになる。
(3)本実施の形態では、電子制御ユニット22は、機関負荷の増加時には、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率を大きく設定するようにしている。機関負荷の増加により、吸気圧がアルコールの蒸気圧を跨いで増加すると、アルコールの気化性が一気に低下するため、上記消費燃料量の過渡期間が長くなる。その点、本実施の形態では、機関負荷の増加時には、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率が大きく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
(4)本実施の形態では、電子制御ユニット22は、吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときには、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率を大きく設定するようにしている。吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときには、混合燃料の気化性が低下するため、上記消費燃料量の過渡期間が長くなる。その点、本実施の形態では、吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときには、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率が大きく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
(5)本実施の形態では、電子制御ユニット22は、機関負荷の低下時には、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率を小さく設定するようにしている。機関負荷の低下により、吸気圧がアルコールの蒸気圧を跨いで低下すると、混合燃料の気化性が一気に増大するため、上記消費燃料量の過渡期間はアルコール濃度Aolが高くとも、あまり長くはならないようになる。一方、アルコール濃度Aolが高いときには、テーリング補正項Σkmw2の絶対値が増大されるが、上記のような機関負荷の低下時には、このテーリング補正項Σkmw2による燃料噴射量の補正が過補正となってしまうことがある。その点、本実施の形態では、機関負荷の低下時には、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率が小さく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
(6)本実施の形態では、電子制御ユニット22は、吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときには、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率を小さく設定するようにしている。吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときには、アルコール濃度Aolが高くても、燃料の気化性は十分に高くなるため、上記消費燃料量の過渡期間はアルコール濃度Aolが高くとも、あまり長くはならないようになる。一方、アルコール濃度Aolが高いときには、テーリング補正項Σkmw2の絶対値が増大されるが、壁面温度が十分に高いときには、そうしたテーリング補正項Σkmw2による燃料噴射量の補正が過補正となってしまうことがある。その点、本実施の形態では、吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときには、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率が小さく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
(第2の実施の形態)
続いて本発明に係るフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置を具体化した第2の実施の形態を、図7及び図8を参照して詳細に説明する。なお以下では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明することとし、共通する要素については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
第1の実施の形態では、テーリング補正項Σkmw2の分配比率を調整することで、機関負荷の増加時や減少時等にテーリング補正期間をアルコール濃度Aolに応じて増減させるようにしていた。こうしたテーリング補正期間の増減は、テーリング補正項Σkmw2の減衰率を減増することによっても行うことが可能である。具体的には、テーリング補正項Σkmw2の減衰率を減少させることで、テーリング補正の適用期間を長くし、テーリング補正項Σkmw2の減衰率を増大させることで、テーリング補正の適用期間を短くすることが可能である。
図7は、機関負荷の増加時であり、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときの壁面付着補正量の設定態様を示している。同図の曲線L0は、アルコール濃度が「0%」のときの壁面付着補正量の推移を、曲線L85は、アルコール濃度が「85%」のときの壁面付着補正量の推移をそれぞれ示している。また同図の曲線Lcは、テーリング補正項Σkmw2の減衰率及びその分配比率をアルコール濃度「0%」時と同じとして、トータル補正量Qtotal をアルコール濃度が「85%」時の値としたときの壁面付着補正量の推移を示している。
時刻t0より空気充填率KLが増加すると、その直後に即時補正項kmw1が適用され、燃料噴射量は大幅に増大補正されるようになる。その後は、テーリング補正項Σkmw2が適用されることとなり、壁面付着補正量の絶対値は、時間の経過とともに徐々に減少されるようになる。ここで、機関負荷の増加により吸気圧がアルコールの蒸気圧を跨いで減少し、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度を下回る状況では、アルコールの気化性が著しく悪化し、壁面付着量の変化の影響が及ぶ期間が長期化する。そこで、テーリング補正項Σkmw2との分配比率及びその減衰率をアルコール濃度「0%」時と同じとして、トータル補正量Qtotal のみをアルコール濃度が「85%」時の値としただけでは、テーリング補正が不足して、同図に一点鎖線で示すように空燃比の一時的なリーン化を招いてしまうようになる。その点、本実施の形態では、このときのテーリング補正項Σkmw2の減衰率が、アルコール濃度Aolに応じて小さく設定されて、テーリング補正の適用期間が増大されるため、不足なくテーリング補正を行って、空燃比を好適に保持することができるようになっている。
一方、図8は、機関負荷の減少時であり、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときの壁面付着補正量の設定態様を示している。同図の曲線L0は、アルコール濃度が「0%」のときの壁面付着補正量の推移を、曲線L85は、アルコール濃度が「85%」のときの壁面付着補正量の推移をそれぞれ示している。また同図の曲線Lcは、テーリング補正項Σkmw2の減衰率及びその分配比率をアルコール濃度「0%」時と同じとして、トータル補正量Qtotal のみをアルコール濃度が「85%」時の値としたときの壁面付着補正量の推移を示している。
時刻t0より空気充填率KLが減少すると、その直後に即時補正項kmw1が適用され、燃料噴射量は大幅に減少補正されるようになる。その後は、テーリング補正項Σkmw2が適用されることとなり、壁面付着補正量の絶対値は、時間の経過とともに徐々に減少されるようになる。ここで、機関負荷の増加により吸気圧がアルコールの蒸気圧を跨いで増加し、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度を上回る状況では、アルコールの気化が著しく活発となり、壁面付着量の変化の影響が及ぶ期間が短くなる。そこで、テーリング補正項Σkmw2の分配比率及びその減衰率をアルコール濃度「0%」時と同じとして、トータル補正量Qtotal のみをアルコール濃度が「85%」時の値としただけでは、テーリング補正が過剰となり、同図に一点鎖線で示すように空燃比の一時的なリーン化を招いてしまうようになる。その点、本実施の形態では、このときのテーリング補正項Σkmw2の減衰率が、アルコール濃度Aolに応じて大きく設定されて、テーリング補正の適用期間が短縮されるため、空燃比を好適に保持することができるようになっている。
こうした本実施の形態のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置によれば、上記(1)、(2)に記載の効果に加え、更に次の効果を奏することができる。
(7)本実施の形態では、電子制御ユニット22は、テーリング補正項Σkmw2の減衰率をアルコール濃度Aolに応じて可変とするようにしている。使用中の混合燃料のアルコール濃度Aolの変化によっては、フレキシブル燃料機関の運転状況の変化後における上述の遅延消費燃料量の推移の状況が変化する。そしてその結果、運転状態の変化から燃料噴射量と消費燃料量とが等しくなるまでの期間、すなわち消費燃料量の過渡期間が変化する。その点、本実施の形態では、テーリング補正項Σkmw2の減衰率がアルコール濃度Aolに応じて可変とされるため、アルコール濃度Aolに応じた遅延消費燃料量の推移状況の変化に合せて適正な補正を行うことができるようになる。
(8)本実施の形態では、電子制御ユニット22は、機関負荷の増加時には、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の減衰率を小さく設定するようにしている。機関負荷の増加により、吸気圧がアルコールの蒸気圧を跨いで増加すると、混合燃料の気化性が一気に低下するため、上記消費燃料量の過渡期間が長くなる。その点、本実施の形態では、機関負荷の増加時には、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項nΣkmw2の減衰率が小さく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
(9)本実施の形態では、電子制御ユニット22は、吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときには、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の減衰率を小さく設定するようにしている。吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときには、燃料の気化性が低下するため、上記消費燃料量の過渡期間が長くなる。その点、本実施の形態では、吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときには、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の減衰率が小さく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
(10)本実施の形態では、電子制御ユニット22は、機関負荷の低下時には、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の減衰率を大きく設定するようにしている。機関負荷の低下により、吸気圧がアルコールの蒸気圧を跨いで低下すると、混合燃料の気化性が一気に増大するため、上記消費燃料量の過渡期間はアルコール濃度Aolが高くとも、あまり長くはならないようになる。一方、アルコール濃度Aolが高いときには、テーリング補正項Σkmw2の絶対値が増大されるが、上記のような機関負荷の低下時には、このテーリング補正項Σkmw2による燃料噴射量の補正が過補正となってしまうことがある。その点、上記構成では、機関負荷の低下時には、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の減衰率が大きく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
(11)本実施の形態では、電子制御ユニット22は、吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときには、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の減衰率を大きく設定するようにしている。吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときには、アルコール濃度Aolが高くても、燃料の気化性は十分に高くなるため、上記消費燃料量の過渡期間はアルコール濃度Aolが高くとも、あまり長くはならないようになる。一方、アルコール濃度Aolが高いときには、テーリング補正項Σkmw2の絶対値が増大されるが、壁面温度が十分に高いときには、そうしたテーリング補正項Σkmw2による燃料噴射量の補正が過補正となってしまうことがある。その点、本実施の形態では、吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときには、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の減衰率が大きく設定されるため、適正な補正を行うことができるようになる。
なお以上の各実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施の形態では、機関負荷の増大時で、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときに、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率を大きく設定したり、テーリング補正項Σkmw2の減衰率を小さく設定したりするようにしていた。こうしたアルコール濃度Aolに応じた分配比率の増大、又は減衰率の減少を、機関負荷の増大時であること、或いは吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いこと、のいずれか一方の成立を条件に行うようにしても良い。
・上記実施の形態では、機関負荷の減少時で、且つ吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときに、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率を小さく設定したり、テーリング補正項Σkmw2の減衰率を大きく設定したりするようにしていた。こうしたアルコール濃度Aolに応じた分配比率の増大、又は減衰率の減少を、機関負荷の減少時であること、或いは吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いこと、のいずれか一方の成立を条件に行うようにしても良い。
・機関負荷の増大時や吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも低いときに、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率を大きくするとともに、その減衰率を小さく設定するようにしても良い。
・機関負荷の減少時や吸気通路10の壁面温度がアルコールの気化温度よりも高いときに、アルコール濃度Aolが高いときほど、テーリング補正項Σkmw2の分配比率を小さくするとともに、その減衰率を大きく設定するようにしても良い。
・上記実施の形態では、機関負荷の増大/減少や吸気通路10の壁面温度に応じて、アルコール濃度Aolに応じたテーリング補正項Σkmw2の分配比率、減衰率の増大/減少を行うようにしていた。もっとも、そうした分配比率、減衰率の変更を行わずとも、壁面付着補正の総量を、アルコール濃度が高いほど増大させるようにすれば、フレキシブル燃料機関における過渡運転時の燃料噴射量の壁面付着補正をある程度に適正化することが可能である。
上記実施の形態では、トータル補正量Qtotal を即時補正項kmw1及びテーリング補正項Σkmw2に分配して壁面付着補正を行うようにしていた。なお壁面付着補正は、これ以外の態様で行う場合もある。そうした場合にも、アルコール濃度Aolが高いほど、その補正の総量が増大されるようにすれば、フレキシブル燃料機関における過渡運転時の燃料噴射量の壁面付着補正の適正化を図ることが可能である。
本発明の第1実施形態についてその適用対象となるフレキシブル燃料機関の構成を模式的に示した略図。 同実施形態に使用される燃料付着量演算マップの設定態様の一例を示すグラフ。 同実施形態に使用される水温/アルコール濃度補正係数演算マップの設定態様の一例を示すグラフ。 同実施形態における機関負荷増加時の壁面付着補正の適用態様の一例を示すタイムチャート。 同実施形態における機関負荷減少時の壁面付着補正の適用態様の一例を示すタイムチャート。 同実施形態に適用される壁面付着補正ルーチンの処理手順を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態についてその機関負荷増加時の壁面付着補正の適用態様の一例を示すタイムチャート。 同実施形態における機関負荷減少時の壁面付着補正の適用態様の一例を示すタイムチャート。 従来の一般的な内燃機関における機関負荷の増大時における壁面付着補正量の設定態様の一例を示すタイムチャート。
符号の説明
10…吸気通路、11…燃焼室、12…排気通路、13…エアクリーナ、14…吸気温センサ、15…エアフローメータ、16…スロットルバルブ、17…吸気圧センサ、18…インジェクタ、19…点火プラグ、20…酸素濃度センサ、21…触媒コンバータ、22…電子制御ユニット(可変手段)、23…アクセルセンサ、24…NEセンサ、25…水温センサ。

Claims (13)

  1. アルコールとガソリンとの混合燃料を吸気通路内に噴射して運転されるフレキシブル燃料機関に適用され、前記混合燃料の壁面付着の影響による機関負荷変化時の消費燃料量の過不足を補償するための燃料噴射量の壁面付着補正を行うフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、
    前記混合燃料のアルコール濃度に応じて前記補正の総量を可変とする可変手段を備える
    ことを特徴とするフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
  2. アルコールとガソリンとの混合燃料を吸気通路内に噴射して運転されるフレキシブル燃料機関に適用され、前記混合燃料の壁面付着の影響による機関負荷変化時の消費燃料量の過不足を補償するための燃料噴射量の壁面付着補正を行うフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置において、
    前記壁面付着補正は、その補正の総量を、機関負荷変化時に直ちに適用される即時補正項と、機関負荷変化後の時間の経過とともに減衰されるテーリング補正項とに分配して行われ、
    前記即時補正項の絶対値と前記テーリング補正項の絶対値とが前記混合燃料のアルコール濃度が高いほど増大されるように前記補正の態様を前記アルコール濃度に応じて可変とする可変手段を備える
    ことを特徴とするフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記可変手段は、前記アルコール濃度が高いほど、前記補正の総量を増大させることで、前記即時補正項の絶対値及び前記テーリング補正項の絶対値を増大させる
    請求項2に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
  4. 前記可変手段は、前記即時補正項と前記テーリング補正項との分配比率をアルコール濃度に応じて可変とする
    請求項2又は3に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
  5. 前記可変手段は、機関負荷の増加時には、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の分配比率を大きく設定する
    請求項4に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
  6. 前記可変手段は、前記吸気通路の壁面温度が前記アルコールの気化温度よりも低いときには、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の分配比率を大きく設定する
    請求項4又は5に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
  7. 前記可変手段は、機関負荷の低下時には、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の分配比率を小さく設定する
    請求項4乃至6いずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
  8. 前記可変手段は、前記吸気通路の壁面温度が前記アルコールの気化温度よりも高いときには、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の分配比率を小さく設定する
    請求項4乃至7のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
  9. 前記可変手段は、前記テーリング補正項の減衰率を前記アルコール濃度に応じて可変とする
    請求項2乃至8のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
  10. 前記可変手段は、機関負荷の増加時には、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の減衰率を小さく設定する
    請求項9に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
  11. 前記可変手段は、前記吸気通路の壁面温度が前記アルコールの気化温度よりも高いときには、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の減衰率を小さく設定する
    請求項9又は10に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
  12. 前記可変手段は、機関負荷の低下時には、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の減衰率を大きく設定する
    請求項9乃至11のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
  13. 前記可変手段は、前記吸気通路の壁面温度が前記アルコールの気化温度よりも低いときには、前記アルコール濃度が高いときほど、前記テーリング補正項の減衰率を大きく設定する
    請求項9乃至12のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料噴射制御装置。
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