JP5924607B1 - タイル剥離防止金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物の壁面に取り付けたタイルパネルからタイルが剥離して落下することを防止することができるタイル剥離防止金具を提供する。【解決手段】タイル剥離防止金具は、タイルの裏面に形成された逆台形状の凸条に係止して前記タイルの裏面に打設したコンクリートから前記タイルが剥離することを防止するタイル剥離防止金具であって、前記タイルに対して外方に突出するように湾曲させて弾力を持たせた湾曲面と、前記湾曲面の両端からそれぞれ前記タイルに向かって延ばされ前記湾曲面の弾力により開閉可能なアームと、前記アームの先端から閉方向に突出させた爪片と、を有し、前記湾曲面は、前記コンクリートを通すための切欠部が空けられ、前記アームは、双方の先端が前記凸条の幅よりも狭い間隔で閉じており、前記爪片が、前記アームの先端を開いて前記凸条を両側から挟み込むように掛けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の壁面に取り付けたタイルパネルからタイルが剥離して落下することを防止するタイル剥離防止金具に関する。
建築物の壁面には、コンクリート等の基板の表面を覆う外装材又は内装材として、複数のタイルを貼付したタイルパネルが取り付けられる。タイルは、基板に対して接着剤で直貼りされることが多いが、接着剤が経年により劣化し、又は基板が水分等により腐食することで剥離して落下すると、周囲に対して非常に危険なものとなる。そのため、特許文献1に記載されているように、外装タイルの裏面にタイル剥落防止具が係止されたコンクリートブロックの発明も公開されている。
特許第5721589号公報
しかしながら、特許文献1に記載のタイル剥落防止具は、M字状の左右両側の脚部を弾性力により内側に撓ませて、タイルの裏面にアリの足のように逆台形状に形成した凹凸(アリ足)に脚部から外側に出た爪部を掛けているが、タイルの裏面にコンクリートを打設する際に外側からの圧力によりタイル剥落防止具が外れてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、建築物の壁面に取り付けたタイルパネルからタイルが剥離して落下することをより効果的に防止することができるタイル剥離防止金具を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明であるタイル剥離防止金具は、タイルの裏面に形成された逆台形状の凸条に係止して前記タイルの裏面に打設したコンクリートから前記タイルが剥離することを防止するタイル剥離防止金具であって、前記タイルに対して外方に突出するように湾曲させて弾力を持たせた湾曲面と、前記湾曲面の両端からそれぞれ前記タイルに向かって延ばされ前記湾曲面の弾力により開閉可能なアームと、前記アームの先端から閉方向に突出させた爪片と、を有し、前記湾曲面は、前記コンクリートを通すための切欠部が空けられ、前記アームは、双方の先端が前記凸条の幅よりも狭い間隔で閉じており、前記爪片、前記アームの先端を開いて前記凸条を両側から挟み込むように掛けられ、かつ、前記アームの一端側が一のタイルに掛けられ、他端側が一のタイルに隣接する他のタイルに跨るように掛けられる、ことを特徴とする。

前記爪片は、前記アームの一端側が一のタイルに掛けられ、他端側が一のタイルに隣接する他のタイルに跨るように掛けられる、ことを特徴とする。
前記アームは、前記アームの先端から一のタイルと他のタイルの間の目地に向かって突出させた突片を有する、ことを特徴とする。
前記爪片は、一方のアームの一端側が一のタイルに掛けられ、他方のアームの一端側が一のタイルと他方側に隣接する他のタイルに跨るように掛けられる、ことを特徴とする。
前記爪片は、前記タイルの内部を貫通する通孔に通された鉄筋に掛けられる、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載のタイル剥離防止金具。
本発明であるタイルパネルは、上記タイル剥離防止金具が取り付けられたタイルの裏面にコンクリートが打設された、ことを特徴とする。
本発明は、建築物の壁面に取り付けたタイルパネルからタイルが剥離して落下することを防止することができる。すなわち、タイル剥離防止金具は、上下両側のアームを弾性力により外側に撓ませて、アリ足にアームから内側に出た爪片を掛けているので、タイル裏面にコンクリートを打設する際に外側からの圧力により外れてしまうことがない。また、湾曲面に切欠部を設けているので、軽量になった上に、コンクリートがタイル剥離防止金具の外側から内部に入り込みやすくなり、タイル剥離防止金具がより外れ難くなる。そのため、タイルとコンクリートとが強固に連結され、タイルが剥離することをより効果的に防止することができる。
本発明の実施例1に係るタイル剥離防止金具を取り付けたタイルパネル背面側の正面図である。 本発明の実施例1に係るタイル剥離防止金具を取り付けたタイルパネル背面側の平面図である。 本発明の実施例1に係るタイル剥離防止金具を取り付けたタイルパネル背面側の側面図である。 本発明の実施例1に係るタイル剥離防止金具の斜視図である。 本発明の実施例1に係るタイル剥離防止金具の正面図である。 本発明の実施例1に係るタイル剥離防止金具の平面図である。 本発明の実施例1に係るタイル剥離防止金具の側面図である。 本発明の実施例1に係るタイル剥離防止金具を四方のタイルの間に取り付けた場合の正面図である。 本発明の実施例2に係るタイル剥離防止金具をタイル内に通した鉄筋に掛ける場合の正面図である。 本発明の実施例2に係るタイル剥離防止金具をタイル内に通した鉄筋に掛ける場合の側面図である。 本発明の実施例2に係るタイル剥離防止金具の正面図である。 本発明の実施例2に係るタイル剥離防止金具の平面図である。 本発明の実施例2に係るタイル剥離防止金具の側面図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
まず、タイル剥離防止金具を取り付けたタイルパネルについて説明する。図1は、タイル剥離防止金具を取り付けたタイルパネル背面側の正面図であり、図2は、その平面図であり、図3は、その側面図である。
図1〜3に示すように、タイルパネル100は、タイル剥離防止金具200が取り付けられたタイル110、110aの裏面に基板としてコンクリート130等が打設されたプレキャストコンクリートである。すなわち、タイルパネル100は、所定のサイズの基板に、複数のタイル110、110aが縦横に並んで配置されたものとなる。そして、予め製造された複数のタイルパネル100が、建築現場において壁の表面に設置される。
タイル110、110aは、陶磁器などを素材とした装飾板であり、建築物の外壁又は内壁等を保護する建築資材である。タイル110、110aは、道路側に面する表面に模様などの装飾が施される。タイル110とタイル110aの隙間である目地120には、コンクリート130を充填して防水すると共に、タイル110、110aが剥離するのを防止する。なお、目地120にモルタルやセメント等を充填しても良い。
タイル110、110aは、基板に接着される裏面に凹凸状の裏足が形成される。具体的には、タイル110、110aの左端から右端にかけて所定の幅で突出する凸条111と、同様に所定の幅で陥没する凹条112とが、上下方向に交互に繰り返すようにする。なお、凸条111及び凹条112は、タイル110、110aの上端から下端にかけて延ばされ、それが左右方向に交互に繰り返すようにしても良い。
凸条111は、断面が逆台形状に突出し、逆に、凹条112は、断面が台形状に陥没しており、凹条112から凸条111に至る部分に、裏足が蟻の足状になったアリ足113が形成される。タイル110、110aの裏面にコンクリート130を打設した際に、コンクリート130がアリ足113に入り込んで引っ掛かるので、タイル110、110aとコンクリート130とが強固に連結される。
タイル110、110aは、基板が劣化して剥離する場合や、周囲からの飛来物や衝突物が当たって割れる等して剥離する場合があるので、タイル剥離防止金具200を使用してタイル110、110aの裏面に打設したコンクリート130からタイル110、110aが剥離することを防止する。
タイル剥離防止金具200は、タイル110、110aの裏面に形成された凸条111に係止する。すなわち、タイル剥離防止金具200は、凸条111の上側に形成されたアリ足113から、凸条111を上下に跨ぐように縦断させて、凸条111の下側に形成されたアリ足113に掛けられる。その上で、タイル110、110aの裏面にコンクリート130が打設されるので、タイル剥離防止金具200を介してタイル110、110aとコンクリート130とがより強固に連結される。
図4は、タイル剥離防止金具の斜視図であり、図5は、その正面図であり、図6は、その平面図であり、図7は、その側面図である。なお、左側、右側、上側、下側、奥側及び手前側の表現については、図5の正面図を基準にして示す。
図4〜7に示すように、タイル剥離防止金具200は、金属板を加工することにより成形された留具であり、タイル110、110aに対して外方に突出するように湾曲させて弾力を持たせた湾曲面210、211と、湾曲面210、211の両端からそれぞれタイル110、110aに向かって延ばされ湾曲面210、211の弾力により開閉可能なアーム220、221と、アーム220、221の先端から閉方向に突出させた爪片240、241、242、243と、を有する。
湾曲面210は、タイル剥離防止金具200の左端部において、上端から下端にかけて手前側に湾曲しており、湾曲面211は、タイル剥離防止金具200の右端部において、上端から下端にかけて湾曲面210と同じ側に湾曲している。湾曲面210、211の上端部にはアーム220が連設され、湾曲面210、211の下端部にはアーム221が連設される。なお、湾曲面210と湾曲面211の間には、コンクリート130を通すための切欠部230が空けられる。
アーム220は、湾曲面210、211の上端部から奥側に下方に傾いて延ばされ、アーム221は、湾曲面210、211の下端部からアーム220と同じ側に上方に傾いて延ばされる。すなわち、アーム220とアーム221とが、お互いに近接するように閉じている。なお、切欠部230が湾曲面210、211からアーム220、221にまで及んでいても良い。
爪片240は、アーム220の左下端において下方に突出し、爪片241は、アーム220の右下端において下方に突出し、爪片242は、アーム221の左下端において上方に突出し、爪片243は、アーム221の右下端において上方に突出する。すなわち、爪片240と爪片242とはお互いに対向し、爪片241と爪片243とはお互いに対向する。
アーム220、221は、さらに、突片250、251を有する。突片250は、アーム220の中下端において奥側に突出し、突片251は、アーム221の中下端において奥側に突出する。
次に、タイル剥離防止金具の取付けについて説明する。例えば、図1〜3に示すように、タイル110の裏面右端部からタイル110aの裏面左端部に渡るようにタイル剥離防止金具200を係止する。
タイル剥離防止金具200の湾曲面210、211の弾力を利用して、アーム220を上方に開くように、かつアーム221を下方に開くように応力を加える。そして、タイル110の凸条111の上側のアリ足113に爪片240を掛け、タイル110aの凸条111の上側のアリ足113に爪片241を掛け、タイル110の凸条111の下側のアリ足113に爪片242を掛け、タイル110aの凸条111の下側のアリ足113に爪片243を掛ける。湾曲面210、211に加えた応力を解放することで、爪片240、241、242、243が、凸条111を上下両側から挟み込む。
爪片240、241は下方に戻る力が掛かり、爪片240、241は上方に戻る力が掛かるが、凸条111を掴むために、閉じた状態において、アーム220、221双方の先端同士の間隔は、凸条111の幅よりも狭くする。
アーム220の先端に設けた爪片240、241において、一端側の爪片240がタイル110に掛けられ、他端側の爪片241が横方向に隣接するタイル110aに跨るように掛けられる。同様に、アーム221の先端に設けた爪片242、243において、一端側の爪片242がタイル110に掛けられ、他端側の爪片243が横方向に隣接するタイル110aに跨るように掛けられる。
このとき、突片250、251がアーム220、221の先端からタイル110とタイル110aの間の目地120に向かって突出している。突片250、251を目地120に収めることにより、タイル剥離防止金具200が横方向にスライド移動することを防止する。
タイル110、110aの裏面にタイル剥離防止金具200を取り付けた状態でコンクリート130を打設してタイルパネル100を製造する。このとき、タイル剥離防止金具200の外部からコンクリート130により圧力が掛かってもアーム220、221を閉じる力が強まるだけで、タイル剥離防止金具200は外れにくい。さらに、湾曲面210、211に空けた切欠部230からタイル剥離防止金具200の内部にコンクリート130が入り込むため、タイル剥離防止金具200により連結されたタイル110とタイル110aが、さらにコンクリート130とも連結される。
タイル剥離防止金具200は、タイル110、110aとコンクリート130の連結に加え、タイル110とタイル110aとが連結されるので、よりタイル110、110aの剥離が防止されると共に、仮にタイル110が剥離したとしても、タイル110aとの連結によりタイル110の落下を防止することができる。
図8は、タイル剥離防止金具を四方のタイルの間に取り付けた場合の正面図である。図8に示すように、タイル110の裏面右下部、タイル110aの裏面左下部、タイル110bの裏面右上部、及びタイル110cの裏面左上部に跨るようにタイル剥離防止金具200を係止する。
すなわち、タイル110の凸条111の上側のアリ足113に爪片240を掛け、タイル110aの凸条111の上側のアリ足113に爪片241を掛け、タイル110bの凸条111の下側のアリ足113に爪片242を掛け、タイル110cの凸条111の下側のアリ足113に爪片243を掛ける。
アーム220の一端側の爪片240がタイル110に掛けられ、アーム221の一端側の爪片242が縦方向に隣接するタイル110bに跨るように掛けられる。同様に、アーム220の他端側の爪片241がタイル110aに掛けられ、アーム221の他端側の爪片243が縦方向に隣接するタイル110cに跨るように掛けられる。
タイル剥離防止金具200によれば、建築物の壁面に取り付けたタイルパネル100からタイル110、110aが剥離して落下することを防止することができる。すなわち、タイル剥離防止金具200は、上下両側のアーム220、221を弾性力により外側に撓ませて、アリ足113にアーム220、221から内側に出た爪片240、241、242、243を掛けているので、タイル110、110aの裏面にコンクリート130を打設する際に外側からの圧力により外れてしまうことがない。また、湾曲面210、211に切欠部230を設けているので、軽量になった上に、コンクリート130がタイル剥離防止金具200の外側から内部に入り込みやすくなり、タイル剥離防止金具200がより外れ難くなる。そのため、タイル110、110aとコンクリート130とが強固に連結され、タイル110、110aが剥離することをより効果的に防止することができる。
タイル剥離防止金具の他の実施例として、タイル剥離防止金具をタイル内に通した鉄筋に掛ける場合について説明する。図9は、タイル剥離防止金具をタイル内に通した鉄筋に掛ける場合の正面図であり、図10は、その側面図である。
図9〜10に示すように、タイルパネル100aには、横方向に内部を貫通する複数の通孔141が、上部から下部に渡って間欠的に空けられる。そして、通孔141のうち、任意の箇所に鉄筋142、142aが通される。タイル剥離防止金具200aは、鉄筋142,142aを利用して係止する。
図11は、タイル剥離防止金具の正面図であり、図12は、その平面図であり、図13は、その側面図である。なお、左側、右側、上側、下側、奥側及び手前側の表現については、図11の正面図を基準にして示す。
図11〜13に示すように、タイル剥離防止金具200aは、タイル剥離防止金具200と同様に、金属板を加工することにより成形された留具であり、タイル140、140aに対して外方に突出するように湾曲させて弾力を持たせた湾曲面210aと、湾曲面210aの両端からそれぞれタイル140、140aに向かって延ばされ湾曲面210aの弾力により開閉可能なアーム220a、221aと、アーム220a、221aの先端から閉方向に突出させた爪片240a、242aと、を有する。
湾曲面210aは、タイル剥離防止金具200aにおいて、上端から下端にかけて手前側に湾曲している。湾曲面210aの上端部にはアーム220aが連設され、湾曲面210aの下端部にはアーム221aが連設される。なお、湾曲面210aには、コンクリート130を通すための切欠部230aが空けられる。
アーム220aは、湾曲面210aの上端部から下方に延ばされ、アーム221aは、湾曲面210aの下端部から上方に延ばされる。すなわち、アーム220aとアーム221aとが、お互いに近接するように閉じている。
爪片240aは、アーム220aの先端から一旦上方に向かって湾曲させてから下方に向かって湾曲させることで閉方向に突出させ、爪片242aは、アーム221aの先端から一旦下方に向かって湾曲させてから上方に向かって湾曲させることで閉方向に突出させる。すなわち、爪片240aと爪片242aとはお互いに対向する。
アーム220a、221aは、突片250a、251aを有する。突片250aは、爪片240a先端において奥側に突出し、突片251は、爪片242aの先端において奥側に突出する。
図9〜10に示すように、爪片240aは、タイル140、140aの内部を貫通する通孔141に通された鉄筋142に掛けられ、爪片242aは、タイル140、140aの内部を貫通する通孔141に通された鉄筋142aに掛けられる。タイル140、140aの裏面に凸条111が形成されていない場合や、アリ足113に係止しづらい場合に、タイル剥離防止金具200aを使用すれば良い。
タイル剥離防止金具200aによっても、建築物の壁面に取り付けたタイルパネル100aからタイル140、140aが剥離して落下することを防止することができる。すなわち、タイル剥離防止金具200aは、上下両側のアーム220a、221aを弾性力により外側に撓ませて、鉄筋142、142aにアーム220a、221aから内側に出た爪片240a、242aを掛けているので、タイル140、140aの裏面にコンクリート130を打設する際に外側からの圧力により外れてしまうことがない。また、湾曲面210aに切欠部230aを設けているので、軽量になった上に、コンクリート130がタイル剥離防止金具200aの外側から内部に入り込みやすくなり、タイル剥離防止金具200aがより外れ難くなる。そのため、タイル140、140aとコンクリート130とが強固に連結され、タイル140、140aが剥離することをより効果的に防止することができる。
以上、本発明の実施例を述べたが、これらに限定されるものではない。例えば、タイル剥離防止金具200(200a)は、タイル110(140)とタイル110a(110b、110c、140a)の間に(跨って)取り付ける場合に限られず、1枚のタイル110内に取り付けても良い。すなわち、コンクリート130内に鉄筋を通す場合に、鉄筋とコンクリートとのかぶりを確保するためのスペーサーとして使用しても良い。
湾曲面210(210a)は、タイル110(110a、110b、110c、140、140a)に対して外方に突出している場合に限られず、弾力によりアーム220、221(220a、221a)を開閉させることができれば、タイル110(110a、110b、110c、140、140a)に向かって突出、又は凹凸等その他の状態になっていても良い。
切欠部230(230a)は、湾曲面210(210a)の中央に空ける場合に限られず、中央を狭く残して左右両側を空けるようにしても良い。なお、切欠部230(230a)の大きさは任意であり、コンクリート130を打設する際にコンクリート130がタイル剥離防止金具200(200a)の内部に入り込むのに邪魔とならなければ、切欠部230(230a)が無くても良い。
アーム220、221(220a、221a)は、タイル110(110a、110b、110c、140、140a)に対して垂直、又は閉方向に傾いている場合に限られず、閉じた状態で凸条111の幅よりも狭くなっていれば、開方向に傾いていても良い。
爪片240、241、242、243は、アーム220、221の一端に設けたもの(240、242)と、アーム220、221の他端に設けたもの(241、243)とが離れている場合に限られず、一端から他端まで繋がっていても良い。
爪片240、241、242、243(240a、242a)は、凸条111(鉄筋142、142a)の上下両側に掛かれば良く、アーム220、221との角度は任意である。同様に、突片250、251(250a、251a)も、目地120に収まれば良く、アーム220、221との角度は任意である。
100,100a:タイルパネル
110,110a,110b,110c:タイル
111:凸条
112:凹条
113:アリ足
120:目地
130:コンクリート
140,140a:タイル
141:通孔
142,142a:鉄筋
200,200a:タイル剥離防止金具
210,210a,211:湾曲面
220,220a,221,221a:アーム
230,230a:切欠部
240,240a,241,242,242a,243:爪片
250,250a,251,251a:突片

Claims (5)

  1. タイルの裏面に形成された逆台形状の凸条に係止して前記タイルの裏面に打設したコンクリートから前記タイルが剥離することを防止するタイル剥離防止金具であって、
    前記タイルに対して外方に突出するように湾曲させて弾力を持たせた湾曲面と、
    前記湾曲面の両端からそれぞれ前記タイルに向かって延ばされ前記湾曲面の弾力により開閉可能なアームと、
    前記アームの先端から閉方向に突出させた爪片と、を有し、
    前記湾曲面は、前記コンクリートを通すための切欠部が空けられ、
    前記アームは、双方の先端が前記凸条の幅よりも狭い間隔で閉じており、
    前記爪片、前記アームの先端を開いて前記凸条を両側から挟み込むように掛けられ、かつ、前記アームの一端側が一のタイルに掛けられ、他端側が一のタイルに隣接する他のタイルに跨るように掛けられる、
    ことを特徴とするタイル剥離防止金具。
  2. 前記アームは、前記アームの先端から一のタイルと他のタイルの間の目地に向かって突出させた突片を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載のタイル剥離防止金具。
  3. 前記爪片は、一方のアームの一端側が一のタイルに掛けられ、他方のアームの一端側が一のタイルと他方側に隣接する他のタイルに跨るように掛けられる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイル剥離防止金具。
  4. 前記爪片は、前記タイルの内部を貫通する通孔に通された鉄筋に掛けられる、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一に記載のタイル剥離防止金具。
  5. 請求項1乃至の何れか一に記載のタイル剥離防止金具が取り付けられたタイルの裏面にコンクリートが打設された、
    ことを特徴とするタイルパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0357232U (ja) * 1989-10-09 1991-05-31
JPH0462733U (ja) * 1990-10-03 1992-05-28
JPH0732347A (ja) * 1993-07-16 1995-02-03 Toto Ltd Pc板化のための大型タイル取付け構造
JPH0978793A (ja) * 1995-09-11 1997-03-25 Taisei Corp 電波吸収壁用化粧タイル取付け構造

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