JP5924591B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、端子収容部と筒状嵌合部との間に嵌合空間が形成された第1ハウジングと、嵌合空間内に挿入されるフード部を有する第2ハウジングと、嵌合空間内に収容されて端子収容部の外周とフード部の内周との隙間をシールするシールリングとを備えたコネクタが開示されている。シールリングは、全体として略方形をなし、4つの直線部を四隅の弧状部で繋げた形態となっている。シールリングには、4つの弧状部に沿って外周側へ張り出す耳状のフランジが形成されている。両ハウジングが嵌合した状態では、嵌合空間の奥端面とフード部の先端部との間で弾性的に圧縮変形させられたフランジの弾性復元力により、両ハウジングの嵌合方向におけるガタ付きが規制されている。
特開2005−005135号公報
上記コネクタは、シールリングの四隅にフランジを配置したことにより、両ハウジングの嵌合方向と直交する二次元方向における両ハウジング間の傾きも防止している。この二次元方向における傾き防止機能を高めるためには、フランジの周方向における形成領域を広く確保することが望ましい。しかし、フランジを周方向に長くすると、その分、フランジの体積が増えて、フランジの弾性復元力が大きくなるため、両ハウジングの嵌合過程における終期に嵌合抵抗が増大することになる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジング間の傾き防止機能の向上と嵌合抵抗の低減を両立させることを目的とする。
本発明のコネクタは、
端子収容部を筒状嵌合部で包囲した形態の第1ハウジングと、
前記端子収容部と前記筒状嵌合部との間に構成された嵌合空間と、
前記嵌合空間内に挿入されるフード部を有する第2ハウジングと、
四隅が弧状部で構成された略方形状をなし、前記端子収容部の外周に取り付けられて、前記端子収容部の外周と前記フード部の内周との隙間をシールするシールリングと、
前記四隅の弧状部に沿って外周側へ張り出す形態で前記シールリングに形成され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合した状態では、前記嵌合空間の奥端面と前記フード部の先端面との間で弾性的に圧縮変形させられることで、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合方向のガタ付きを規制する耳状張出部と、
前記耳状張出部における前記フード部との対向面を突出させた形態であって、溝部によって周方向に分断された形態の複数の受圧部と、
前記耳状張出部のうち前記嵌合空間の前記奥端面との対向面に形成され、前記複数の受圧部と対応する領域を突出させた形態の複数の突部とを備えているところに特徴を有する。
耳状張出部のうちフード部に当接する領域を、周方向において溝部により複数の受圧部に分断したので、周方向における耳状張出部の形成範囲を拡大しても、耳状張出部のうち圧縮変形させられる体積の増加量を、溝部の分だけ抑えることができる。したがって、ハウジング間の傾きを防止する機能を向上させると同時に、両ハウジングの嵌合過程終期における嵌合抵抗を低減することができる。
また、耳状張出部のうち圧縮変形するのは主として受圧部であり、この受圧部の突出端面の面積に対する突出寸法の比率が大きくなる程、圧縮時に受圧部が座屈して両ハウジングが不正な位置ずれを生じ易くなる。そこで、本発明は、耳状張出部に、受圧部に背中合わせとなるように突出する突部を形成し、嵌合方向における耳状張出部の圧縮変形量を、受圧部と突部とで分担させた。これにより、受圧部と突部の突出寸法が比較的小さく抑えられるので、座屈する虞がない。
実施例1において第1ハウジングにシールリングを取り付けた状態をあらわす正面図 図1のX−X線断面図 第1ハウジングを構成するアウタハウジングの正面図 図3のY−Y線断面図 シールリングの平面図 シールリングの正面図 シールリングの背面図 シールリングの側面図 第2ハウジングの正面図 第1ハウジングと第2ハウジングを嵌合した状態をあらわす断面図
(1)本発明のコネクタは、
前記嵌合空間の前記奥端面を凹ませた形態であり、前記耳状張出部の少なくとも一部を収容して当接させる収容凹部を備えていてもよい。
この構成によれば、耳状張出部の少なくとも一部が収容凹部に収容されて当接することにより、耳状張出部が第1ハウジングに対して位置決めされる。
(2)本発明のコネクタは、
前記収容凹部は、前記複数の突部を収容する複数の収容空間と、隣り合う前記収容空間同士を連通させる連通空間とを備えていてもよい。
この構成によれば、突部が圧縮変形した際に、突部の一部が連通空間内に進出できるので、突部の圧縮変形が阻害されない。したがって、両ハウジングの嵌合過程終期における嵌合抵抗の増大を回避できる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図10を参照して説明する。本実施例1のコネクタは、合成樹脂製の第1ハウジング10と、合成樹脂製の第2ハウジング20と、ゴム製のシールリング30とを備えて構成されている。尚、以下の説明において、前後の方向に関しては、図2における左側を、前側と定義する。
図2に示すように、第1ハウジング10は、部品構成としては、アウタハウジング11と、アウタハウジング11に対し前方から組み付けられるインナハウジング12とを備えて構成されている。第1ハウジング10は、形状的には、ブロック状をなす端子収容部13と、端子収容部13を全周に亘って包囲する筒状嵌合部14とを一体に形成して構成されている。端子収容部13は、アウタハウジング11の一部とインナハウジング12とで構成されており、端子収容部13内には、周知形態の雌端子金具(図示省略)が収容されている。筒状嵌合部14は、アウタハウジング11に形成されている。
筒状嵌合部14の後端部と端子収容部13の外周は、端子収容部13の外周からフランジ状に張り出す支持部15によって連なっている。端子収容部13の外周と筒状嵌合部14の内周との間は、第1ハウジング10の前端面に開口する筒状の嵌合空間16となっている。支持部15の前面は、嵌合空間16の奥端面16Sを構成する。また、端子収容部13の外周における後端側領域には、インナハウジング12の後端から嵌合空間16の奥端に至る領域を、全周に亘って凹ませた形態のシール溝17が形成されている。
図10に示すように、第2ハウジング20は、端子保持部21と、端子保持部21から正面側(第1ハウジング10と対向する方向)へ筒状に突出した形態のフード部22と一体に形成して構成されている。端子保持部21には、周知形態の雄端子金具(図示省略)が取り付けられていて、その雄端子金具の先端のタブがフード部22で包囲されている。フード部22の先端面22Sは、両ハウジング10,20の嵌合方向と直角な平坦面となっている。
図6,7に示すように、シールリング30は、全体として概ね角筒状をなすリング本体部31と、リング本体部31の後端外周から突出した4つの耳状張出部36とを一体に形成して構成されている。リング本体部31は、上下一対の板状をなす水平部32と、左右一対の板状をなす側面部33と、四隅に配されて水平部32と側面部33を連結する四半円弧状の弧状部34とから構成されている。リング本体部31の内周面と外周面には、夫々、リップ部35が形成されている。図10に示すように、シールリング30は、端子収容部13の外周に対し、リング本体部31をシール溝17内に嵌合させた状態で組み付けられている。シールリング30が組み付けられた状態では、リング本体部31の内周のリップ部35が、端子収容部13の外周面(シール溝17の溝底面)に対し弾性的に密着している。
図5,8に示すように、前後方向(両ハウジング10,20の嵌合方向と平行な方向)において、4つの耳状張出部36は、リング本体部31の後端部に配置されている。図6,7に示すように、4つの耳状張出部36は、上下対称であり、且つ左右対称な形態及び配置さとされている。上側の左右一対の耳状張出部36は、上側の弧状部34の外周全体に沿った領域と、側面部33の外周における上端部に沿った領域とに亘って形成され、リング本体部31から外周側へフランジ状に突出している。下側の左右一対の耳状張出部36は、下側の弧状部34の外周全体に沿った領域と、側面部33の外周における下端部に沿った領域とに亘って形成され、リング本体部31から外周側へフランジ状に突出している。
耳状張出部36は、リング本体部31の後端面と面一状に外周側へ耳状(フランジ状)に張り出した板状部37と、板状部37に形成された第1及び第2の2つの受圧部38A,38Bと、板状部37に形成された第1及び第2の2つの突部40A,40Bとを備えて構成されている。
図5,8に示すように、2つの受圧部38A,38Bは、板状部37の前面(フード部22との対向面)から部分的に突出した形態であり、図6に示すように、溝部39によって周方向に分断された形態となっている。周方向における第1受圧部38A(請求項に記載の受圧部)の形成領域は、弧状部34のみと対応する範囲であり、周方向における第2受圧部38B(請求項に記載の受圧部)の形成領域は、弧状部34の一部及び側面部33の一部と対応する範囲である。図5,8に示すように、受圧部38A,38Bの前面(突出端面)は、板状部37の前面と平行であり、両ハウジング10,20の嵌合方向と直角な平面である。板状部37の前面からの第1受圧部38Aの突出寸法と第2受圧部38Bの突出寸法は、同じ寸法である。
第1受圧部38Aと第2受圧部38Bの周方向の長さは、互いに、概ね同じ寸法となるように設定されている。また、1つの受圧部38A,38Bの周方向の長さは、溝部39の溝幅(2つの受圧部38A,38Bの間隔)より大きい寸法とされている。第1受圧部38Aの周方向両端面のうち溝部39と反対側の端面と、第2受圧部38Bの周方向両端面のうち溝部39と反対側の端面は、板状部37の周方向の端面と面一状に連なっている。受圧部38A,38Bの外周面は、板状部37の外周面と面一状に連なっている。
第1突部40A(請求項に記載の突部)は、板状部37の後面(嵌合空間16の奥端面16Sとの対向面)のうち第1受圧部38Aと対応する領域のみを部分的に突出させた形態であり、第2突部40B(請求項に記載の突部)は、板状部37の後面のうち第2受圧部38Bと対応する領域のみを部分的に突出させた形態である。図7に示すように、2つの突部40A,40Bは、切欠部41によって周方向に分断されている。
第1突部40Aと第2突部40Bの周方向の長さは、互いに、概ね同じ寸法となるように設定されている。1つの突部40A,40Bの周方向の長さ寸法は、切欠部41の幅寸法(2つの突部40A,40Bの間隔)より大きい。第1突部40Aの周方向両端面のうち切欠部41と反対側の端面と、第2突部40Bの周方向両端面のうち切欠部41と反対側の端面は、板状部37の周方向の端面と面一状に連なっている。突部40A,40Bの外周面は、板状部37及び受圧部38A,38Bの外周面と面一状に連なっている。
図7,8に示すように、突部40A,40Bの後面(突出端面)は、板状部37の後面と平行であり、両ハウジング10,20の嵌合方向と直角な平面である。板状部37の後面はリング本体部31の後面に対して面一状に連なっている。したがって、図8に示すように、突部40A,40Bは、リング本体部31の後端面よりも後方へ突出している。図5,8に示すように、板状部37の後面からの第1突部40Aの突出寸法と第2突部40Bの突出寸法は、同じ寸法である。板状部37の後面からの突部40A,40Bの突出寸法は、板状部37の前面からの受圧部38A,38Bの突出寸法よりも大きく設定されている。
また、図2,3に示すように、第1ハウジング10には、嵌合空間16の奥端面16Sを部分的に凹ませた形態の収容凹部50が、4つの耳状張出部36と対応するように4カ所に分かれて形成されている。1つの収容凹部50は、対応する耳状張出部36の第1突部40Aを収容する第1収容空間51A(請求項に記載の収容空間)と、対応する耳状張出部36の第2突部40Bを収容する第2収容空間51B(請求項に記載の収容空間)と、この周方向に隣り合う2つの収容空間51A,51Bを連通させる連通空間52と、第2収容空間51Bのうち連通空間52とは反対側の端部に連通する余剰空間53とにより、周方向に細長く延びた形態に形成されている。第1収容空間51Aの内面は、第1突部40Aの内周面と外周面に対し、面当たりで当接、又は接近して対向している。同様に、第2収容空間51Bの内面は、第2突部40Bの内周面と外周面に対し、面当たりで当接、又は接近して対向している。連通空間52は、切欠部41と対応している。
第1ハウジング10と第2ハウジング20を嵌合すると、フード部22が嵌合空間16内に進入し、シールリング30の外周側のリップ部35がフード部22の内周に密着するとともに、シールリング30の内周側のリップ部35が端子収容部13の外周に密着する。これにより、端子収容部13の外周面とフード部22の内周面との隙間が、シールリング30によって液密状にシールされる。
同じく、両ハウジング10,20を嵌合した状態では、フード部22の先端面22Sが耳状張出部36の受圧部38A,38Bを前方から弾性的に押圧し、その押圧力は、嵌合空間16の奥端面16S(収容凹部50の奥底面)で受け止められる。フード部22の先端面22Sと嵌合空間16の奥端面16Sとの前後方向の間隔は、耳状張出部36が弾性変形していない状態の前後方向の厚さ寸法よりも小さいので、耳状張出部36は弾性的に潰される。
このとき、主として圧縮変形するのは、板状部37ではなく、受圧部38A,38Bと突部40A,40Bである。この理由は、次の通りである。まず、圧縮方向と直角な断面積は、板状部37全領域に比べると、受圧部38A,38B及び突部40A,40Bの方が小さい。また、板状部37の外周面と内周面が、夫々、全周に亘って筒状嵌合部14の内周面と端子収容部13の外周面に対して当接又は接近して対向しており、板状部37の内周側と外周側には、板状部37の圧縮変形時に生じる余肉を収容するための撓みスペースが確保されていないことも原因である。
一方、受圧部38A,38Bに関しては、受圧部38A,38Bの周方向における両端側に、圧縮変形時に生じる余肉を収容するための溝部39を含む撓みスペースが確保されているとともに、受圧部38A,38Bの内周側にも、圧縮変形時の余肉を収容するための撓みスペースが、リング本体部31の外周面との間に確保されている。また、第1突部40Aに関しては、切欠部41及び連通空間52が、第1突部40Aの圧縮変形時に生じる余肉を収容するための撓みスペースとして機能する。さらに、第2突部40Bに関しては、切欠部41、連通空間52及び余剰空間53が、第2突部40Bの圧縮変形時に生じる余肉を収容するための撓みスペースとして機能する。
このように、フード部22の先端面22Sと嵌合空間16の奥端面16Sとの間で、耳状張出部36を前後方向に押し潰して弾性的に圧縮変形させると、耳状張出部36の弾性復元力により、両ハウジング10,20間の前後方向のガタ付きが防止される。また、耳状張出部36は、概ね角筒状をなすシールリング30の四隅の弧状部34に分散し、且つ上下方向及び左右方向に関して対称な形状及び配置とされている。したがって、両ハウジング10,20が、左右方向の軸回りに姿勢を傾けることも、上下方向の軸回りに姿勢を傾けることも、確実に規制されている。これにより、4つの耳状張出部36の弾性復元力が均一状態に保たれるので、両ハウジング10,20間のガタ付き防止機能が安定する。
このように、本実施例1では、シールリング30の四隅に4つの耳状張出部36を配置して、両ハウジング10,20の嵌合方向と直交する二次元方向における両ハウジング10,20間の傾きを防止しているが、この二次元方向における傾き防止機能を高めるためには、耳状張出部36の周方向における形成領域を広く確保することが望ましい。しかし、耳状張出部36の全長を周方向に長くしてしまうと、その分、耳状張出部36の圧縮変形させられる体積が増えて弾性復元力が大きくなるため、両ハウジング10,20の嵌合過程における終期に、耳状張出部36の弾性復元力に起因する嵌合抵抗が増大することになる。
そこで本実施例1では、両ハウジング10,20間の傾き防止機能の向上と嵌合抵抗の低減を両立させる手段として、耳状張出部36におけるフード部22との対向面を突出させた形態であって、溝部39によって周方向に分断された形態の2つの受圧部38A,38Bを設けている。この構成によれば、周方向における耳状張出部36の形成範囲を拡大しても、耳状張出部36のうち圧縮変形させられる体積の増加量を、溝部39の分だけ抑えることができる。したがって、両ハウジング10,20間の傾きを防止する機能を向上させることができると同時に、両ハウジング10,20の嵌合過程終期における嵌合抵抗を低減することも実現できる。
また、本実施例1のコネクタは、耳状張出部36のうち嵌合空間16の奥端面16Sとの対向面(後面)に、2つの受圧部38A,38Bと対応する領域を突出させた形態の2つの突部40A,40Bを形成している。もし、耳状張出部36に突部40A,40Bを形成しない場合、耳状張出部36のうち圧縮変形するのは主として受圧部38A,38Bとなる。この場合、受圧部38A,38Bの前面(突出端面)の面積に対し、板状部37からの受圧部38A,38Bの突出寸法の比率が大きくなる程、圧縮時に受圧部38A,38Bが座屈するような不正な変形を生じ、両ハウジング10,20が不正な位置ずれを生じ易くなる。
そこで、本実施例1では、耳状張出部36に、受圧部38A,38Bに対して背中合わせとなるような位置関係で突出する突部40A,40Bを形成し、嵌合方向(前後方向)における耳状張出部36の圧縮変形量を、前側の受圧部38A,38Bと後側の突部40A,40Bとで分担させた。これにより、本実施例1では、受圧部38A,38Bと突部40A,40Bの突出寸法が比較的小さく抑えられるので、座屈する虞がなくなった。
また、本実施例1のコネクタは、嵌合空間16の奥端面16Sを凹ませた形態であって、耳状張出部36の突部40A,40Bを収容して当接させる収容凹部50を形成している。この構成によれば、第1突部40Aの周方向両端面のうち切欠部41とは反対側の端面が、収容凹部50の内面に対して周方向(左方向または右方向)に当接するとともに、第2突部40Bの内周面と外周面が収容凹部50の内面に当接することにより、耳状張出部36が第1ハウジング10に対して左右方向に位置決めされる。
また、第1突部40Aの内周面と外周面が収容凹部50の内面に当接することにより、耳状張出部36が、第1ハウジング10に対し、シールリング30の対角方向に位置決めされる。さらに、第1突部40Aの内周面と外周面が収容凹部50の内面に対して周方向と交差する方向(概ね上方向又は下方向)に当接することにより、耳状張出部36が第1ハウジング10に対して上下方向に位置決めされる。
また、本実施例1では、突部40A,40Bを収容凹部50に収容しているので、耳状張出部36が圧縮変形する際に、突部40A,40Bの弾性変形が、収容凹部50の内面との干渉によって阻害されることが懸念される。そこで、収容凹部50には、隣り合う第1収容空間51Aと第2収容空間51Bを連通させる連通空間52を設けている。この構成によれば、突部40A,40Bが圧縮変形した際には、突部40A,40Bの一部が連通空間52内に進出できるので、突部40A,40Bの圧縮変形が阻害されない。したがって、両ハウジング10,20の嵌合過程終期における嵌合抵抗の増大を回避できる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、1つの耳状張出部に形成する溝部を1つだけとて受圧部の数を2つとしたが、1つの耳状張出部に複数の溝部を形成し、受圧部の数を3つ以上としてもよい。
(2)上記実施例1では、嵌合空間の奥端面に収容凹部を形成したが、嵌合空間の奥端面に収容凹部を形成しない形態としてもよい。
<参考例>
(1)上記実施例1では、耳状張出部に受圧部と対応する突部を形成したが、本発明の参考例として、耳状張出部に突部を形成しない形態とすることが考えられる。
10…第1ハウジング
13…端子収容部
14…筒状嵌合部
16…嵌合空間
16S…嵌合空間の奥端面
20…第2ハウジング
22…フード部
22S…フード部の先端面
30…シールリング
34…弧状部
36…耳状張出部
38A…第1受圧部(受圧部)
38B…第2受圧部(受圧部)
39…溝部
40A…第1突部(突部)
40B…第2突部(突部)
50…収容凹部
51A…第1収容空間(収容空間)
51B…第2収容空間(収容空間)
52…連通空間

Claims (3)

  1. 端子収容部を筒状嵌合部で包囲した形態の第1ハウジングと、
    前記端子収容部と前記筒状嵌合部との間に構成された嵌合空間と、
    前記嵌合空間内に挿入されるフード部を有する第2ハウジングと、
    四隅が弧状部で構成された略方形状をなし、前記端子収容部の外周に取り付けられて、前記端子収容部の外周と前記フード部の内周との隙間をシールするシールリングと、
    前記四隅の弧状部に沿って外周側へ張り出す形態で前記シールリングに形成され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合した状態では、前記嵌合空間の奥端面と前記フード部の先端面との間で弾性的に圧縮変形させられることで、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合方向のガタ付きを規制する耳状張出部と、
    前記耳状張出部における前記フード部との対向面を突出させた形態であって、溝部によって周方向に分断された形態の複数の受圧部と、
    前記耳状張出部のうち前記嵌合空間の前記奥端面との対向面に形成され、前記複数の受圧部と対応する領域を突出させた形態の複数の突部とを備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記嵌合空間の前記奥端面を凹ませた形態であり、前記耳状張出部の少なくとも一部を収容して当接させる収容凹部を備えていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記収容凹部は、前記複数の突部を収容する複数の収容空間と、隣り合う前記収容空間同士を連通させる連通空間とを備えていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
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