JP5924567B2 - 光偏向装置、光走査装置および画像形成装置 - Google Patents
光偏向装置、光走査装置および画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5924567B2 JP5924567B2 JP2011202008A JP2011202008A JP5924567B2 JP 5924567 B2 JP5924567 B2 JP 5924567B2 JP 2011202008 A JP2011202008 A JP 2011202008A JP 2011202008 A JP2011202008 A JP 2011202008A JP 5924567 B2 JP5924567 B2 JP 5924567B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- optical
- voltage
- light beam
- deflection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laser Beam Printer (AREA)
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
- Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
Description
この光学結晶は、光軸方向に複数のプリズム部が配列され、結晶の上面と下面とにそれぞれ電極が設けられている。電極間に電圧を印加すると、ポッケルス効果により、プリズム部の屈曲率が変化する。その結果、光学結晶に入射した光が、光学結晶のプリズム部に入射すると、所定角度偏向される。そして、複数のプリズム部を通過することで、光学結晶へ入射した光ビームを設定された偏向角度に偏向して、光学結晶から出射させることができる。また、一方の電極の極性がプラス極性となるような電圧を印加したときと、一方の電極の極性がマイナス極性となるような電圧を印加したときとで、光学結晶に入射した光ビームは、光軸を挟んで互いに反対方向に偏向される。また、電圧の絶対値が同じ値であれば、一方の電極の極性がプラス極性となるような電圧を印加したときの光ビームの光軸に対する偏向角度と、一方の電極の極性がマイナス極性となるような電圧を印加したときの光ビームの光軸に対する偏向角度が同じとなる。
上記光偏向素子に電圧を印加する電圧印加手段と、上記光偏向素子から出射された光ビームを照射対象物へ導くための光学系とを備えた光偏向装置において、上記光偏向素子は、プラス極性の電圧を印加したときとマイナス極性の電圧を印加したときとで、電圧を印加していないときに上記光偏向素子から出射する光ビームの光軸を挟んで互いに反対方向に上記光ビームを偏向するものであり、上記光学系は、所定のプラス極性の電圧を印加された上記光偏向素子から出射された光ビームの照射対象物への照射位置と、所定のマイナス極性の電圧を印加された上記光偏向素子から出射された光ビームの照射対象物への照射位置とが重なるように構成され、上記電圧印加手段は、上記光偏向素子に極性の異なる電圧を周期的に印加することを特徴とするものである。
図に示すように、光偏向装置1は、光源2と、電気光学効果を有する光学結晶からなる光偏向素子3と、光偏向素子3により偏向された光ビームを図示しない照射対象物へ導くための光学系4とを備えている。また、光偏向素子3に電圧を印加する電圧印加手段としての電圧供給部5、電圧供給部5を制御して、光偏向素子3に印加する電圧を制御して偏向角度を制御したり、光源2に印加する電圧を制御して光源が出力する光強度を制御する制御部6を有している。
光偏向素子3は光学結晶基板で形成されている。ここで光学結晶とは、具体的には、ニオブ酸リチウム、マグネシウム添加ニオブ酸リチウムやタンタル酸リチウム、それらの混晶材料などに代表される酸化物の強誘電性結晶である。この光学結晶でできた基板に複数の分極反転領域3aが光軸方向に並んで形成されている。これら分極反転領域3aは、三角形形状の連鎖で形成されるプリズム型の分極ドメインを分極反転技術によって形成する。分極反転領域3aの三角形状の幅や高さは、偏向角などの素子の仕様によって、適宜決定される。例えば、幅1mm、高さ2mmの二等辺三角形の形状などである。
図に示すように、電圧が大きくなるにつれてポッケルス効果により屈折率変化が大きくなるため、線形に偏向角θも大きくすることができる。図4においては、光が伝搬する部分の厚みが10μmの光偏向素子3で調べたため、最大偏向角を得るための電圧も、150V程度と低電圧で駆動させることができた。また、図4からわかるように、任意電圧を印加することで、任意偏向角を実現できる。つまり、偏向角と偏向周波数を電圧源によってのみ決定させることができるのである。このような駆動は、機械的な駆動では困難であり、ランダムアクセスによる偏向方向の走査も可能である。また、図4からわかるように、印加電圧がプラス極性のときは、偏向角度は、光軸に対してプラス方向(図2中の上側:+Y方向)に偏向し、印加電圧がマイナス極性のときは、光軸に対してマイナス方向(図2中下側:−Y方向)に偏向させることがわかる。また、印加する電圧の絶対値が同じ場合、プラス側とマイナス側とで偏向角度が、ほぼ同じであることもわかる。
図19は出力光電圧測定装置の概略構成図である。
図に示すように、光偏向素子3よりも光進行方向下流側に、第1光学系101と、透過率可変フィルター102と、第2光学系103と、光検出器104とが配置されている。第1光学系101は、光路を平行にするもので、第2光学系102は光を光検出器104に集光するものである。透過率可変フィルター102は、光偏向素子3の偏向角度が+θMAX(光偏向素子3が+方向に偏向可能な最大偏向角度)のとき、透過率が最大となり、偏向角度が−θMAX(光偏向素子3が−方向に偏向可能な最大偏向角度)のとき、透過率が最小となるものである。光偏向素子3に電圧を供給する電圧供給部5は、シグナルジェネレータ5bとアンプ5aとからなり、シグナルジェネレータ5bから出力される数ボルトの電圧をアンプ5aで100倍に増幅して光偏向素子3に印加している。
光偏向素子3に、一定の周波数で極性が変化する電圧を印加する。その結果、光偏向素子3からは、−θと+θ(θの絶対値は、同じ)に偏向された光が、交互に第1光学系101に入射する。+θに偏向された光は、透過率可変フィルター102により遮光されずに、そのほとんどが透過率可変フィルター102を透過して、光検出器104に入射する。その結果、光検出器104により所定の出力光電圧が出力される。一方、−θに偏向された光は、透過率可変フィルター102によりそのほとんどが遮光され、わずかな光が光検出器104に入射する。その結果、光検出器104から出力される出力光電圧は、大幅に低下する。これにより、光検出器104には、光偏向素子3に印加した電圧と同じような周波数の出力光電圧が、検出される。上記図5では、光偏向素子3の動作電圧の周波数に対する出力光電圧の最大値(+θのときの出力光電圧)をプロットしたものである。
また、この場合、光偏向素子3への印加電圧の極性の切り替えに合わせて、光源2から出射する光強度を変更させることになるため、光強度の切り替えもミリ秒またはマイクロ秒オーダー周期で行うことになる。しかし、本実施形態においては、光源2として半導体レーザーを用いているので、MHz以上の高速なスイッチングスピードが可能であることから、上記の短い周期に対する反応速度にも対応可能であり、光偏向素子3への印加電圧の極性の切り替えに対して、光源2から出射する光強度の変更が遅延することはない。
検証実験に用いた光学結晶は酸化マグネシウムがドープされたニオブ酸リチウムであり、この光学結晶にレーザ光(波長532nm、パワー1mW)を入射すると同時に、交流電圧600Vを光学結晶に周波数を変化させて印加した。
図10は、100Hzの交流電圧を印加したときの照射対象物Tのビーム形状を撮影した図であり、図11は、1KHzの交流電圧を印加したときの照射対象物Tのビーム形状を撮影した図である。また、図12は、10KHzの交流電圧を印加したときの照射対象物Tのビーム形状を撮影した図である。
図13は、変形例1の光偏向装置1Aの要部を示す概略構成図である。
図13に示すように、この変形例1の光偏向装置1Aは、第1、第2ハーフミラーの代わりに第1、第2偏光ビームスプリッター431,441を設け、第2偏光ビームスプリッター441と反転ミラー46との間に1/4波長板47を配置したものである。
偏光ビームスプリッターは、ある特定の直線偏光に対しては反射し、それとは直交する直線偏光に対しては透過する性質を持ち、多層膜や異方性材料により形成される光素子である。また、1/4波長板47は、は2つの直交する偏光成分の位相をπ、すなわち、1/4波長ずらすことができるものであり、直線偏光の光を円偏光に変換、あるいは円偏光の光を直線偏光に変換することができるものである。
垂直方向)として光ビームを光偏向素子3に入射する。第1偏光ビームスプリッター431は、紙面と直交する方向に振動する直線偏光(以下、S波という)の光は、反射し、紙面と平行に振動する直線偏光(以下、P波という)の光は透過するように配置されているので、光偏向素子3、コリメート光学系41を通過した+θ偏向された光は、第1偏光ビームスプリッターで全反射して、照射対象物Tの所定の位置へ入射する。
図14は、変形例2の光偏向装置1Bの要部を示す概略構成図である。
上述した変形例1の光偏向装置1Aにおいては、光偏向素子3により+θ偏向された光が、照射対象物Tに照射されるときの直線偏光の位相と、光偏向素子3により−θ偏向された光が、照射対象物Tに照射されるときの直線偏光の位相とが、π(1/4波長)異なっている。よって、照射対象物Tのビーム形状に、干渉縞が生じるおそれがあった。そこで、この変形例2は、照射対象物Tのビーム形状に干渉縞を生じさせず、また、照射対象物Tへ照射される光の強度低下を抑えるように光学系を構成した。
図15は、画像形成装置の要部構成を示す構成図である。図15に示すように、この画像形成装置は、シアン(C),イエロー(Y),マゼンタ(M),ブラック(BK)の有色トナー像を作像するための4つの画像形成ユニット301Y,M,C,BKを備えている。以下添字C,Y,M,BKはシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの各色をそれぞれ示す。この画像形成ユニット301C,Y,M,BKは、それぞれ各色のトナー像を担持し、図中矢印A方向に回転する感光体302Y,M,C,BKを備えている。この各色用の各感光体302としては、通常OPC感光体が用いられる。これら各感光体302Y,M,C,BKの周囲には、各感光体302表面を一様に帯電する帯電装置303Y,M,C,BKや、一様に帯電された各感光体302表面を画像データに基づきレーザ光を露光走査して静電潜像を形成する露光装置304Y,M,C,BK、各感光体302表面に形成される静電潜像を現像する現像装置305Y,M,C,BK、トナー像転写後の各感光体302表面をクリーニングするクリーニング装置306Y,M,C,BK、クリーニング後の各感光体302表面の残留電荷を除去する図示しない除電装置等を備えている。上記現像装置305Y,M,C,BKには、2成分磁気ブラシ現像方式を用いている。なお、画像データとは、図示しない外付けのスキャナによる原稿読取で得られた画像情報や、外部のパーソナルコンピュータから送られている画像情報等である。また、画像形成ユニット301Y,M,C,BKは、感光体302の周囲に配設される帯電装置303、現像装置305、クリーニング装置306とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、プリンタ本体に対して着脱可能になっている。
露光装置304は、図1に示した光偏向装置1、ポリゴンスキャナ501、fθレンズ507、湾曲軸型トロイダルレンズ508、反射ミラー511などを有し、これらが光学ハウジング504に収納されている。
図15に示すように、画像形成ユニット301Bkの右側方には、中間転写ベルト320のおもて面の一端と他端とに対して所定の間隙を介して対向するように配設された2つの光学センサ321が配置されている。中間転写ベルト320の幅方向の一端部と他端部とにそれぞれ、図17に示すようなシェブロンパッチと呼ばれるY,M,C,Kの各色トナー像からなる色ずれ検知用画像を形成する。シェブロンパッチは、図17に示すように、Y,M,C,Kの各色のトナー像を主走査方向から約45[°]傾けた姿勢で、副走査方向であるベルト移動方向に所定ピッチで並べたラインパターン群である。図17が1セットとなり、このセットが連続して形成される。
(1)
光源2と、光源2から出射された光ビームを偏向する電気光学効果を有する光学結晶からなる光偏向素子3と、光偏向素子3に電圧を印加する電圧供給部5などの電圧印加手段と、光偏向素子3から出射された光ビームを照射対象物Tへ導くための光学系4とを備えた光偏向装置1において、光偏向素子3に電圧を印加していないときに光偏向素子3から出射する光ビームの光軸に対して一方向に所定角度だけ光偏向素子3によって光ビームを偏向したときと、一方向に所定角度だけ偏向された光ビームに対して光軸を挟んで反対方向に所定角度だけ光偏向素子3によって光ビームを偏向したときとで、照射対象物Tへの照射位置が同じ位置となるよう、光学系4を構成し、電圧印加手段は、光偏向素子3に極性の異なる電圧を周期的に印加する。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、光ビームのビーム歪みを抑制して、照射対象物Tの所定の位置に所定時間光ビームを照射することができる。
また、上記(1)に記載の態様の光偏向装置1において、上記一方向に偏向された光ビームに対して上記光軸を挟んで反対方向に上記光偏向素子3により偏向された光ビームの光軸に対する偏向角度が、上記一方向に偏向された光ビームの光軸に対する偏向角度と同じとき、照射対象物Tへの照射位置が同じ位置となるよう、上記光学系4を構成した。
かかる構成を備えることで、容易に照射対象物Tへの照射位置が同じとなる光学系4を構成することができる。
また、上記(2)に記載の態様の光偏向装置1において、上記電圧印加手段は、マイナス極性のときの電圧の絶対値と、プラス極性のときの電圧の絶対値とを同じ値にした。
かかる構成とすることで、上記一方向と、この一方向に対して光軸を挟んで反対方向とに、同じ偏向角度で光ビームを偏向することができる。
また、上記(1)乃至(3)いずれかに記載の態様の光偏向装置1において、上記電圧印加手段は、上記光偏向素子3に極性の異なる電圧を10KHz以上の周波数で印加する。
かかる構成を備えることで、検証実験で説明したように、長時間、照射対象物Tの所定の位置に光ビームを照射し続けても、ビーム歪みが生じないようにすることができる。
また、上記(1)乃至(4)いずれかに記載の態様の光偏向装置1において、上記光学系4は、上記光軸に対して一方向に偏向された光ビームのうち、半分の光を反射して、上記照射対象物Tへ導く第1ハーフミラー43と、上記第1ハーフミラー43の反射面に対して反射面が直交するように、上記第1ハーフミラー43に隣接配置され、上記一方向に偏向された光ビームに対して上記光軸を挟んで反対方向に偏向された光ビームのうち半分を反射する第2ハーフミラーと、上記第2ハーフミラー44から反射された光を反転させる反転ミラー46とを備えた。
光学系4をかかる構成にすることで、実施形態で説明したように、光軸に対して一方向に所定角度だけ光ビームを偏向したときの照射対象物Tへの照射位置と、上記一方向に偏向された光ビームに対して光軸を挟んで反対方向に同じ偏向角度だけ光ビームを偏向したときとの照射対象物Tへの照射位置とを同じ位置にすることができる。
また、偏光ビームスプリッターや1/4波長板などの高価な部材を使用せずに、光軸に対して一方向に所定角度だけ光ビームを偏向したときと、上記一方向に偏向された光ビームに対して光軸を挟んで反対方向に同じ偏向角度だけ光ビームを偏向したときとの照射対象物Tへの照射位置を同じにすることができ、後述する(7)や(8)に記載の態様の光偏向装置に比べて、装置を安価にすることができる。
また、上記(5)に記載の態様の光偏向装置1において、光偏向素子3に印加する電圧と同じ周期で、光源2の光量を変化させる。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、光偏向素子3により光軸に対して一方向に偏向したときの照射対象物Tへの光ビームの光強度と、上記一方向に偏向された光ビームに対して光軸を挟んで反対方向に偏向したときの照射対象物Tへの光ビームの光強度とが異なるのを防止することができる。
また、上記(1)乃至(4)いずれかに記載の態様の光偏向装置1において、上記光学系4は、光軸に対して一方向に偏向された光ビームを反射して、上記照射対象物Tへ導く第1偏光ビームスプリッター431と、上記第1偏光ビームスプリッター431の反射面に対して反射面が直交するように、上記第1偏光ビームスプリッターに隣接配置され、上記一方向に偏向された光ビームに対して上記光軸を挟んで反対方向に偏向された光ビームを反射する第2偏光ビームスプリッター441と、上記第2偏光ビームスプリッター441から反射された光を反転させる反転ミラー46と、上記反転ミラー46の反射面と対向するように配置された1/4波長板47とを備えた。
光学系4をかかる構成にすることでも、変形例1で説明したように、光偏向素子3により光軸に対して一方向に所定角度だけ光ビームを偏向したときの照射対象物Tへの照射位置と、上記一方向に偏向された光ビームに対して上記光軸を挟んで反対方向に同角度だけ光ビームを偏向したときの照射対象物Tへの照射位置とを同じ位置にすることができる。
また、光源からの光強度を低下させることなく、照射対象物Tへ光ビームを照射することができる。よって、上記(3)に記載の態様の光偏向装置に比べて、光源のビーム出力を抑えて、照射対象物T上に所定の光強度の光ビームを照射することができ、上記(3)に記載の態様の光偏向装置に比べて、装置の消費電力を低減することができる。
また、上記(1)乃至(4)いずれかに記載の態様の光偏向装置1において、上記光学系4は、光軸に対して一方向に偏向された光ビームのうち、半分の光を反射して、上記照射対象物Tへ導くハーフミラー43と、上記一方向に偏向された光ビームに対して上記光軸を挟んで反対方向に偏向された光ビームが入射する1/2波長板48と、上記ハーフミラー43の反射面に対して反射面が直交するように、上記ハーフミラー43に隣接配置され、上記1/2波長板を通過した光ビームを反射する偏光ビームスプリッター442と、上記偏光ビームスプリッター442から反射された光を反転させる反転ミラー46と、上記反転ミラー46の反射面と対向するように配置された1/4波長板47とを備えた。
光学系4をかかる構成にすることでも、変形例2で説明したように、光軸に対して一方向に偏向された光ビームを偏向したときの照射対象物Tへの照射位置と、上記一方向に偏向された光ビームに対して上記光軸を挟んで反対方向に同角度だけ光ビームを偏向したときの照射対象物Tへの照射位置とを同じ位置にすることができる。
また、光軸に対して一方向に偏向したときに照射対象物Tに照射される光ビームの偏光方向と、上記一方向に偏向された光ビームに対して上記光軸を挟んで反対方向に偏向したときに照射対象物Tに照射される光ビームの偏光方向とを同じにすることができる。これにより、照射対象物T上のビームスポットに干渉縞が生じるのを防止することができる。
また、上記一方向に偏向された光ビームに対して上記光軸を挟んで反対方向に偏向したときに照射対象物Tに照射される光ビームの光強度の低下を、上記(5)に記載の態様の光偏向装置に比べて、抑えることができる。よって、上記(5)に記載の態様の光偏向装置に比べて、光源のビーム出力を抑えて、照射対象物T上に所定の光強度の光ビームを照射することができ、装置の消費電力を低減することができる。
光源2と、上記光源2から発射された光束を主走査方向に偏向走査せしめるポリゴンスキャナ501などの偏向手段と、上記偏向手段によって偏向せしめられた光束を感光体302などの被走査面に導くfθレンズ507、トロイダルレンズ508、反射ミラー511などの複数の光学素子とを備えた露光装置304などの光走査装置において、上記被走査面の副走査方向のずれを調整する調整手段を設け、上記調整手段として、上記(1)乃至(8)いずれかに記載の態様の光偏向装置を用いた。
かかる構成を備えることで、被走査面の副走査方向のズレや、走査線の傾き(スキュー)を精度よく補正することができる。また、被走査面に照射される光ビームが歪むのを抑制することができる。
また、潜像を担持する感光体302など潜像担持体と、潜像担持体の表面に潜像を書き込むための露光装置304などの光書込手段とを備えた画像形成装置において、上記光書込手段として、上記(9)に記載の態様の光走査装置を用いる。
かかる構成を備えることで、画像の副走査方向のズレや画像の傾きが抑制された高品位な画像を得ることができる。
2:光源
3:光偏向素子
3a:分極反転領域
3b:電極
4:光学系
5:電圧供給部
6:制御部
41:コリメート光学系
42:光学部品
43,44:ハーフミラー
45:透過部材
46:反転ミラー
47:1/4波長板
48:1/2波長板
302:感光体
304:露光装置
321:光学センサ
431,441,442:偏光ビームスプリッター
T:照射対象物
θ:偏向角
Claims (10)
- 光源と、
上記光源から出射された光ビームを印加された電圧に応じて偏向する電気光学効果を有する光学結晶からなる光偏向素子と、
上記光偏向素子に電圧を印加する電圧印加手段と、
上記光偏向素子から出射された光ビームを照射対象物へ導くための光学系とを備えた光偏向装置において、
上記光偏向素子は、プラス極性の電圧を印加したときとマイナス極性の電圧を印加したときとで、電圧を印加していないときに上記光偏向素子から出射する光ビームの光軸を挟んで互いに反対方向に上記光ビームを偏向するものであり、
上記光学系は、所定のプラス極性の電圧を印加された上記光偏向素子から出射された光ビームの照射対象物への照射位置と、所定のマイナス極性の電圧を印加された上記光偏向素子から出射された光ビームの照射対象物への照射位置とが重なるように構成され、
上記電圧印加手段は、上記光偏向素子に極性の異なる電圧を周期的に印加することを特徴とする光偏向装置。 - 請求項1の光偏向装置において、
所定のプラス極性の電圧を印加された上記光偏向素子から出射された光ビームの上記光軸に対する偏向角度と、所定のマイナス極性の電圧を印加された上記光偏向素子から出射された光ビームの上記光軸に対する偏向角度とが同じとき、上記照射対象物への照射位置が重なるよう、上記光学系を構成したことを特徴とする光偏向装置。 - 請求項2の光偏向装置において、
上記光偏向素子は、印加する電圧の絶対値が同じとき、プラス極性の電圧を印加したときの上記光軸に対する偏向角度と、マイナス極性の電圧を印加したときの上記光軸に対する偏向角度とが同じとなるものであって、
上記電圧印加手段は、マイナス極性のときの電圧の絶対値と、プラス極性のときの電圧の絶対値とを同じ値にしたことを特徴とする光偏向装置。 - 請求項1乃至3いずれかの光偏向装置において、
上記電圧印加手段は、上記光偏向素子に極性の異なる電圧を10KHz以上の周波数で印加することを特徴とする光偏向装置。 - 請求項1乃至4いずれかの光偏向装置において、
上記光学系は、上記光軸に対して一方向に偏向された光ビームのうち、半分の光を反射して、上記照射対象物へ導く第1ハーフミラーと、
上記第1ハーフミラーの反射面に対して反射面が直交するように、上記第1ハーフミラーに隣接配置され、上記一方向に偏向された光ビームに対して上記光軸を挟んで反対方向に偏向された光ビームのうち半分を反射する第2ハーフミラーと、
上記第2ハーフミラーから反射された光を反転させる反転ミラーとを備えたことを特徴とする光偏向装置。 - 請求項5の光偏向装置において、
上記偏向素子に印加する電圧と同じ周期で、上記光源の光量を変化させることを特徴とする光偏向装置。 - 請求項1乃至4いずれかの光偏向装置において、
上記光学系は、光軸に対して一方向に偏向された光ビームを反射して、上記照射対象物へ導く第1偏光ビームスプリッターと、
上記第1偏光ビームスプリッターの反射面に対して反射面が直交するように、上記第1偏光ビームスプリッターに隣接配置され、上記一方向に偏向された光ビームに対して上記光軸を挟んで反対方向に偏向された光ビームを反射する第2偏光ビームスプリッターと、
上記第2偏光ビームスプリッターから反射された光を反転させる反転ミラーと、
上記反転ミラーの反射面と対向するように配置された1/4波長板とを備えたことを特徴とする光偏向装置。 - 請求項1乃至4いずれかの光偏向装置において、
上記光学系は、光軸に対して一方向に偏向された光ビームのうち、半分の光を反射して、上記照射対象物へ導くハーフミラーと、
上記一方向に偏向された光ビームに対して上記光軸を挟んで反対方向に偏向された光ビームが入射する1/2波長板と、
上記ハーフミラーの反射面に対して反射面が直交するように、上記ハーフミラーに隣接配置され、上記1/2波長板を通過した光ビームを反射する偏光ビームスプリッターと、
上記第2偏光ビームスプリッタから反射された光を反転させる反転ミラーと、
上記反転ミラーの反射面と対向するように配置された1/4波長板とを備えたことを特徴とする光偏向装置。 - 光源と、
上記光源から発射された光束を主走査方向に偏向走査せしめる偏向手段と、
上記偏向手段によって偏向せしめられた光束を被走査面に導く複数の光学素子とを備えた光走査装置において、
上記被走査面の副走査方向のずれを調整する調整手段を設け、
上記調整手段として、請求項1乃至8いずれかの光偏向装置を用いたことを特徴とする光走査装置。 - 潜像を担持する潜像担持体と、
該潜像担持体の表面に潜像を書き込むための光書込手段とを備えた画像形成装置において、
上記光書込手段として、請求項9の光走査装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011202008A JP5924567B2 (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | 光偏向装置、光走査装置および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011202008A JP5924567B2 (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | 光偏向装置、光走査装置および画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013064773A JP2013064773A (ja) | 2013-04-11 |
JP5924567B2 true JP5924567B2 (ja) | 2016-05-25 |
Family
ID=48188356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011202008A Expired - Fee Related JP5924567B2 (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | 光偏向装置、光走査装置および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5924567B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019003079A (ja) * | 2017-06-16 | 2019-01-10 | 株式会社Screenホールディングス | 光偏向器、描画装置、照明装置、障害物検出装置、光偏向方法 |
JP2023165158A (ja) * | 2022-05-02 | 2023-11-15 | 三菱重工業株式会社 | レーザ加工装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2576484B2 (ja) * | 1987-01-26 | 1997-01-29 | キヤノン株式会社 | 走査光学系 |
JPH03288126A (ja) * | 1990-04-04 | 1991-12-18 | Mitsubishi Electric Corp | 投写型表示装置 |
JP2008181104A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-08-07 | Canon Inc | 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 |
JP2011075949A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Brother Industries Ltd | 画像表示装置 |
-
2011
- 2011-09-15 JP JP2011202008A patent/JP5924567B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013064773A (ja) | 2013-04-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100564957B1 (ko) | 색 불합치 보정 방법, 광 기록 장치 및 화상 형성 장치 | |
US7916161B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP5531458B2 (ja) | 速度検出装置及び多色画像形成装置 | |
JP4597697B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007226130A (ja) | 光走査装置、画像形成装置、及び位相変調方法 | |
JP2012053438A (ja) | 光走査装置及び画像形成装置 | |
JP5924567B2 (ja) | 光偏向装置、光走査装置および画像形成装置 | |
US8829422B2 (en) | Optical scanning apparatus using MEMS mirror and image forming apparatus provided with the same | |
US20100166464A1 (en) | Light scanning unit capable of compensating for zigzag error, imaging apparatus having the same, and method of compensating for zigzag error of the light scanning unit | |
JP4376571B2 (ja) | 光走査装置、画像形成装置及びカラー画像形成装置 | |
JP2011095561A (ja) | 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP4909603B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2000318211A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2015215576A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4716420B2 (ja) | 光走査装置及び画像形成装置 | |
JP5310301B2 (ja) | 光書込装置及び画像形成装置 | |
JP2000003110A (ja) | 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 | |
JP2009300833A (ja) | 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
KR100607997B1 (ko) | 화상 형성장치 | |
JP2009066834A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004184527A (ja) | 光走査装置及び画像形成装置 | |
JP6758906B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5263684B2 (ja) | 光走査装置及び画像形成装置 | |
JP2012192577A (ja) | 光走査装置及び画像形成装置 | |
JP5999578B2 (ja) | 装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140812 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150715 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150821 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151020 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160325 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160407 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5924567 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |