JP2011075949A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気光学結晶に印加する電圧を生成する電圧供給回路の構造が簡単で小型の回路規模にできる画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像信号に応じて強度変調された光を出射する光源部と、前記光源部から出射される光を主走査方向及び副走査方向に走査する走査部と、前記一方の走査方向への走査の位置に応じた偏向量で、他方の走査方向へ光を偏向して前記走査部の走査軌跡を補正する補正部と、を備え、前記補正部は、電気光学結晶と、前記電気光学結晶を挟んで対向し、前記電気光学結晶内に電場勾配を形成する複数の電極と、を備え、前記電極の形状を、前記電気光学結晶への光の入射位置に応じた偏向量で前記光を前記他方の走査方向へ偏向する電場勾配を形成する形状とした画像表示装置。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像信号に応じて強度変調された光を走査して画像を形成する画像表示装置に関する。
従来より、画像信号に応じて強度変調された光を主走査方向及び副走査方向に走査し、被投射対象に投射して画像を表示する走査型画像表示装置が知られている。走査型画像表示装置として、例えば、投射対象をユーザの眼の網膜とする網膜走査型画像表示装置や投射対象をスクリーンとするスクリーン走査型画像表示装置が知られている。
一般に、この走査型画像表示装置では、光を1次元方向に走査する2組の偏向素子(スキャナ)を備え、各偏向素子に主走査と副走査を受け持たせている。
鋸波形状の駆動信号でそれぞれ主走査方向に光を走査しつつ、副走査方向に光を走査した場合には、図13の実線に示すように、投射対象において光は主走査方向に移動しつつも副走査方向にも少しずつ移動することになる。従って、各走査線は一様に斜めに傾くものの、走査線同士は互いに平行となる。
しかし近年では、解像度向上のため、主走査を受け持つ側の偏向素子に対して走査速度の高速化(副走査方向の解像度上昇に必要)と走査振幅の拡大(主走査方向の解像度上昇に必要)の両立が求められており、高速かつ大振幅で動作可能な共振型の偏向素子を採用する必要が生じている(例えば、特許文献1参照)。さらに、共振型の偏向素子であっても高速動作には限界があるため、上述の走査のような片側走査ではなく、走査線の往路部分と復路部分の両側を画像形成に用いた往復走査を用いることも考えられている。往復走査を採用すれば、偏向素子が一周期に2本(片側では1本)の走査線を形成できるので、同一の副走査解像度を得るために必要な走査速度が片側走査の半分で済むというメリットがある。しかし、共振型の偏向素子では、共振振動を利用していることから、原理的に光は等速度で走査されず、図14に示すように副走査を等速として、投射対象での光の走査軌跡が歪んで直線性を失った正弦状の軌跡となる。そのため、図13に示すような場合に比べ、特に画面端で著しく走査線の間隔が狭い部分と広い部分が生じてしまう。この現象をラスタピンチと呼び、かかる現象が発生すると画像品質を著しく損なってしまう。そのため、主走査方向の範囲Kを本来の振幅よりも小さくせざるを得ず、せっかく共振現象を利用したにも関わらず主走査方向の解像度をある程度犠牲にせざるを得なかった。
そこで、補正用光学素子を設け、この補正用光学素子により、主走査方向に偏向素子で走査した光の走査軌跡を副走査方向に補正して、走査線間の間隔を一定にする技術が提案されている(特許文献2参照)。
この補正用光学素子は、電気光学結晶を用いて構成されており、電気光学結晶を挟む電極に加える電圧に応じた偏向角を持つ特性を利用している。すなわち、電気光学結晶への印加電圧を時間的に変動させることにより、偏向素子で走査した光の走査軌跡を補正している。なお、補正用光学素子として、例えば、AOM(音響光学変調素子)を用いることも考えられるが、AOMは結晶中を伝搬する超音波の粗密によって結晶内に回折格子を形成し、光の回折現象を用いて走査を行うデバイスであるから、格子ピッチに対応する波長が一意に決まる。従って、特定波長以外の回折効率が落ちてしまうので電気光学結晶に比べ、放射パワーロスが避けられない、加えて偏光依存があり、また、小型化に適さない。
特開2004−177543号公報 特開2008−287149号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の技術では、電気光学結晶を挟む電極に印加する電圧を変動させて補正を行うが、その際に電圧制御を精度よく行う必要がある。さらに、印加電圧だけを変えることで、1走査線の走査開始点から走査終了点までの範囲に亘って、副走査方向の走査角補正をする必要があるので、印加電圧のダイナミックレンジを広く取ることが要求される。そのため、電極に印加する電圧を生成する電圧供給回路の回路構成が複雑になり、結果としてコストの上昇を招いてしまう。
本発明は、上述したような課題に鑑みてなされたものであり、コストの上昇を抑制しつつ偏向素子で走査した光の走査軌跡を補正することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、画像信号に応じて強度変調された光を出射する光源部と、前記光源部から出射される光を主走査方向及び副走査方向に走査する走査部と、前記一方の走査方向への走査の位置に応じた偏向量で、他方の走査方向へ光を偏向して前記走査部の走査軌跡を補正する補正部と、を備え、前記補正部は、電気光学結晶と、前記電気光学結晶を挟んで対向し、前記電気光学結晶内に電場勾配を形成する複数の電極と、を備え、前記電極の形状を、前記電気光学結晶への光の入射位置に応じた偏向量で前記光を前記他方の走査方向へ偏向する電場勾配を形成する形状としたことを特徴とする画像表示装置とした。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像表示装置において、前記電気光学結晶への光の入射位置に応じて、当該入射位置からの光の進行方向の電極の長さを異ならせていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の画像表示装置において、前記複数の電極は、少なくとも2つの電極対であることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載の画像表示装置において、各前記電極の形状を、一方の電極対による電場勾配と他方の電極対による電場勾配とが、前記一方の走査方向に対する光走査軌跡の中心に対して略対称となる形状とし、前記一方の走査方向へ光を往復走査するときに、その往路走査と復路走査とで、前記一方の電極対と前記他方の電極対とに印加する電圧を反転させる制御部を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載の画像表示装置において、前記補正部は、前記電気光学結晶を各前記電極対に対応させて分割した分割結晶片を組み合わせて構成したことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像表示装置において、前記補正部による補正後の光の走査軌跡を検出する検出部と、前記検出部で検出した走査軌跡が予め設定された軌跡から外れたときに、前記走査部による走査位置に応じて前記補正部に印加する電圧を調整する電圧調整部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像表示装置において、前記走査部は、前記主走査方向に光を走査する第1走査部と、前記副走査方向に光を走査する第2走査部とを有しており、前記補正部は、前記第1走査部と前記第2走査部との間に配置され、前記主走査方向に走査された光を前記副走査方向に偏向することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像表示装置において、前記補正部は、前記第1走査部と光学的に共役関係にある位置の近傍に配置されたことを特徴とする。
本発明によれば、電気光学結晶と、電気光学結晶を挟んで対向して電気光学結晶内に電場勾配を形成する複数の電極とで補正部を構成し、この電気光学結晶の複数の電極に所定の電圧を印加することで、電気光学結晶への光の入射位置に応じた偏向量で偏向する電場勾配を形成することができるため、電気光学結晶に印加する電圧を生成する電圧供給回路の構造が簡単で小型の回路規模にできる画像表示装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像表示装置の構成を示す図である。 高速走査部及び低速走査部の走査軌跡を説明する図である。 高速走査部の走査軌跡に対する補正前後のずれ量変化を示す図である。 補正した走査軌跡を説明する図である KTN結晶に入射された光の偏向を示す図である。 KTN結晶に入射された光の偏向を示す図である。 補正部により補正される光の偏向を説明する図である。 電極の形状による光の変更率と補正部への電圧の印加タイミングを示す図である。 KTN結晶に入射された光の偏向量変化を示す図である。 検出部の構成を説明する図である。 検出部で検出した高速走査部の走査軌跡に対する微調整処理を示す図である。 補正部の変形例の構成を示す図である。 主走査部の走査軌跡に対するずれ量変化を示す図である。 主走査部の走査軌跡に対するずれ量変化を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では画像表示装置の一例として、画像信号に応じて強度変調した光を走査して、ユーザの少なくとも一方の網膜に画像を投影し、画像を表示する網膜走査型画像表示装置を例に挙げて説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、画像信号に応じて強度変調した光を走査してスクリーン上に画像を投影表示するスクリーン走査型画像表示装置等、画像信号に応じて強度変調した光を走査して画像を表示する他の画像表示装置に対して適用することができる。
[1.網膜走査型画像表示装置の構成]
まず、第1実施形態に係る網膜走査型画像表示装置(以下、「RSD1」という)の構成について、図1を参照して具体的に説明する。図1は本発明の一実施形態に係るRSD1の構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係るRSD1は、駆動信号供給回路10、光源部20、光ファイバー30、コリメート光学系40、高速走査部50、第1リレー光学系55、低速走査部60、第2リレー光学系65、ハーフミラー70、補正部80、検出部90を備えている。なお、高速走査部50が第1走査部の一例であり、低速走査部60が第2走査部の一例である。
駆動信号供給回路10は、入力される画像信号Sに基づいて、画像を形成するための要素となる三原色それぞれの色に応じた各色(赤色、緑色、青色)の画像信号を画素単位で生成する。すなわち、駆動信号供給回路10からは、各色の画像信号として、R(赤色)駆動信号11r,G(緑色)駆動信号11g,B(青色)駆動信号11bが画素単位で生成されて順次出力される。また、駆動信号供給回路10は、高速走査部50で使用される高速駆動信号12と、低速走査部60で使用される低速駆動信号13とをそれぞれ出力す
る。
光源部20には、Rレーザドライバ21r,Gレーザドライバ21g,Bレーザドライバ21bが設けられる。Rレーザドライバ21r,Gレーザドライバ21g,Bレーザドライバ21bは、それぞれ駆動信号供給回路10から出力されるR駆動信号11r,G駆動信号11g,B駆動信号11bをもとに、Rレーザ22r,Gレーザ22g,Bレーザ22bへそれぞれ駆動電流を供給する。各レーザ22r,22g,22bは、各レーザドライバ21r,21g,21bから供給される駆動電流に応じて強度変調されたレーザ光(「光束」とも呼ぶ。)を出射する。各レーザ22r,22g,22bは、例えば、半導体レーザや高調波発生機構付き固体レーザとして構成することが可能である。なお、半導体レーザを用いる場合は駆動電流を直接変調して、レーザ光の強度変調を行うことができるが、固体レーザを用いる場合は、各レーザそれぞれに外部変調器を備えてレーザ光の強度変調を行う必要がある。
さらに、光源部20には、コリメート光学系23,24,25と、このコリメートされたレーザ光を合波するためのダイクロイックミラー26,27,28と、結合光学系29とが設けられている。各レーザ22r,22g,22bから出射したレーザ光は、コリメート光学系23,24,25によってそれぞれ平行光化された後に、ダイクロイックミラー26,27,28に入射される。その後、これらのダイクロイックミラー26,27,28により、3原色の各レーザ光が波長選択的に反射・透過して結合光学系29に達し、合波されて光ファイバー30へ出射される。このように光ファイバー30へ出射されるレーザ光は、画像光Lbであり、強度変調された各色のレーザ光が合波されたものである。
コリメート光学系40は、光源部20で生成され、光ファイバー30を介して出射されるレーザ光を平行光化する。
高速走査部50及び低速走査部60は、光ファイバー30から入射されたレーザ光を、ユーザの網膜101bに二次元の像として投影可能な状態にするために、主走査方向と副走査方向に走査して走査光束とする走査部を構成する。高速走査部50は、コリメート光学系40で平行光化されて入射するレーザ光を画像表示のために主走査方向に往復走査する。また、低速走査部60は、高速走査部50で主走査方向に走査され、第1リレー光学系55を介して入射するレーザ光を主走査方向に略直交する副走査方向に走査する。なお、ここでは、表示する画像の水平方向を主走査方向をとし、表示する画像の垂直方向を副走査方向とするが、主走査方向が垂直方向、副走査方向が水平方向であっても良い。
高速走査部50は、レーザ光を主走査方向に走査する偏向面(反射面)52を有する共振型の偏向素子51と、この偏向素子51を共振させて偏向素子51の偏向面52を揺動させる駆動信号を高速駆動信号12に基づいて発生する高速走査駆動回路53を備えている。一方、低速走査部60は、レーザ光を副走査方向に走査する偏向面(反射面)62を有する非共振型の偏向素子61と、この偏向素子61の偏向面62を非共振状態で揺動させる駆動信号を低速駆動信号13に基づいて発生する低速走査駆動回路63とを備える。この低速走査部60は、表示すべき画像の1フレームごとに、画像を形成するためのレーザ光を最初の走査線から最後の走査線に向かって副走査方向に走査する。ここで「走査線」とは、高速走査部50による主走査方向への1走査を意味する。偏向素子51,61は、ここではガルバノミラーを用いることとするが、レーザ光を走査するようにその偏向面52,62を揺動又は回転させられるものであれば、圧電駆動、電磁駆動、静電駆動等いずれの駆動方式によるものであってもよい。
高速走査部50と低速走査部60との間でレーザ光を中継する第1リレー光学系55は、偏向素子51の偏向面52によって主走査方向に走査されたレーザ光を偏向素子61の
偏向面62に収束させる。そして、このレーザ光が偏向素子61の偏向面62によって副走査方向に走査される。偏向素子61によって走査されたレーザ光は、正の屈折力を持つ2つのレンズ65a,65bが直列配置された第2リレー光学系65を介して、眼101の前方に位置させたハーフミラー70で反射されてユーザの瞳孔101aに入射する。これにより、網膜101b上に画像信号Sに応じた画像が投影され、ユーザは瞳孔101aに入射するレーザ光(画像光Lb)を画像として認識する。また、ハーフミラー70は外光Laを透過してユーザの瞳孔101aに入射させるようにしており、これによりユーザは外光Laに基づく外景に画像光Lbに基づく画像を重ねた画像を視認することができる。
なお、第2リレー光学系65においては、レンズ65aによって、それぞれのレーザ光がそのレーザ光の中心線を相互に略平行にされ、かつそれぞれ収束レーザ光に変換される。そして、レンズ65bによってそれぞれほぼ平行なレーザ光となると共に、これらのレーザ光の中心線(主光線)がユーザの瞳孔101aの中心位置に収束するように変換される。
さらに、本実施形態に係るRSD1においては、高速走査部50と第1リレー光学系55との間に補正部80を備えている。詳細は後述するが、補正部80は、駆動信号供給回路10から出力される補正信号14により制御され、補正部80を通過するレーザ光を、主走査方向への走査の位置に応じた偏向量で、副走査方向へ光を偏向して高速走査部50の走査軌跡を補正する。
また、補正部80は、高速走査部50と光学的に共役関係にある位置の近傍に設けることにより小型化することができる。なお、補正部80の配設位置を光学的に共役関係にある位置と完全に一致させると、偏光量の補正を走査位置に応じて変えることができなくなる。そのため、補正部80の配設位置は共役位置近傍でかつ共役位置とは一致しない位置としている。図1に示す例では、補正部80の配設位置を、高速走査部50と第1リレー光学系55との間であって、高速走査部50の近傍に配置しているが、補正部80の配設位置を、第1リレー光学系55と低速走査部60との間であって、低速走査部60の近傍としてもよい。また、補正部80の配設位置を、低速走査部60と第2リレー光学系65との間であって、低速走査部60の近傍としてもよい。
さらに、第2リレー光学系65を構成するレンズ65aとレンズ65bとの中間位置に検出部90を備えている。詳細は後述するが、検出部90は、補正部80で補正された高速走査部50の走査軌跡を検出するためのものであり、検出した走査軌跡を検出信号15として駆動信号供給回路10へ供給する。そして、駆動信号供給回路10は、高速走査部50の走査軌跡が所定値以上のずれであった場合は、補正部80へ供給する補正信号14を変更する。これにより、高速走査部50の走査軌跡の補正が微調整される。
[1.2.走査部による光の走査]
上述したように、高速走査部50及び低速走査部60は、光源部20から出射される光を主走査方向及び副走査方向に走査する。
本実施形態に係るRSD1では、高速駆動信号12は正弦波状の波形の電圧信号としており、高速駆動信号12の周波数は偏向素子51の共振周波数と一致させている。高速走査駆動回路53は、この高速駆動信号12を増幅して偏向素子51に出力し、偏向素子51を共振させて偏向面52を揺動させる。また、低速駆動信号13は鋸波形状の波形(以下、「鋸波形」とする。)の電圧信号としている。低速走査駆動回路63は、この低速駆動信号13を増幅して偏向素子61に出力し、偏向素子61の偏向面62を鋸波形状に揺動させる。
従って、図2に示すように、偏向素子51の偏向面52の角度軌跡β1は、正弦波状に変化し、偏向素子61の偏向面の62角度軌跡β2は鋸波形状に変化する。そのため、高速走査部50及び低速走査部60に対して常に光が入射していると仮定したとき、高速走査部50と低速走査部60とによる網膜101b上での光の走査軌跡は、図2に示す軌跡γとなる。
高速走査部50及び低速走査部60による走査位置が走査範囲Zにあるときに、光源部20から画像信号Sに応じて強度変調された光が出射される。すなわち、偏向素子61の偏向面62が角度+Y1から角度−Y1へ変位する間であって、偏向素子51の偏向面52が角度+X1と角度−X1との間で変位する間に,光源部20から画像信号Sに応じて強度変調された光が出射され、高速走査部50及び低速走査部60により走査される。
偏向素子61の偏向面62が角度+Y1から角度−Y1へ変位するとき、その変位速度は一定である。一方、偏向素子51の偏向面52が角度+X1から角度−X1へ変位するとき、その変位速度は等速ではなく、略正弦波状に変わってゆくので、角度X0付近で最も変位速度が速く、角度+X1又は角度−X1のときに変位速度が最も遅くなる。
このように偏向素子51の変位速度は等速ではなく、図3(a)に示すように、往路走査における偏向面52の角度+X1から角度−X1までの光の走査軌跡は、正弦波状に変化した走査軌跡γ1となる。同様に、復路走査における偏向面52の角度−X1から角度+X1までの光の走査軌跡は、正弦波状に変化した走査軌跡γ2となる。
すなわち、往路走査及び復路走査における走査軌跡γ1,γ2は、偏向面52の角度+X1及び角度−X1の時点において最も歪んでしまい直線性を失う。そのため、偏向面52の角度−Xにおいて、往路走査の終端位置と復路走査の始端位置とがより近接してしまい、走査線間の間隔が狭くなる。また、同様に、偏向面52の角度+Xにおいて、復路走査の終端位置と往路走査の始端位置とがより近接してしまい、走査線間の間隔が狭くなる一方、往路走査の始端位置と次の往路走査の終端位置が離れてしまい、走査線間の間隔が広くなる。このことは、偏向素子51の変位速度が等速でも同様であるが、上述のように非等速の場合は、走査線間の間隔がさらに近接してしまう。このように近接したり離隔したりする部分ができると、この部分での画像品質が悪くなることから、画像提示に用いる走査範囲を制限して、走査線間の間隔がある程度揃うようにする必要が生じる。このことは主走査の走査端部(+X1や−X1の近傍)を利用しないことに他ならない。すなわち、走査範囲の制限をしない場合と同一の画像提示領域としての画角を確保しようとした時に、より大きな走査振幅で光を走査することが偏向素子51に求められることを意味している。従って、より高性能な偏向素子を利用しなければならず、コストアップを招く要因となってしまう。
そこで、本実施形態に係るRSD1では、偏向素子51の走査軌跡γ1を、図3(a)に示す水平軌跡γ3に補正する補正部80を設けている。この補正部80は、主走査方向への走査軌跡γ1の水平軌跡γ3に対するずれ量Mに応じた偏向量で、副走査方向へ光を偏向して高速走査部50の走査軌跡γ1を補正する。同様に、補正部80は、主走査方向への走査軌跡γ2の水平軌跡γ4に対するずれ量Mに応じた偏向量で、副走査方向へ光を偏向して高速走査部50の走査軌跡γ2を補正する。
このようにすることで、図3(b)に示すように、走査軌跡γ1は水平軌跡γ3となるように補正され、走査軌跡γ2は水平軌跡γ4となるように補正される。そのため、走査線間の間隔が一定である領域が増加し、主走査方向で画像提示に利用する走査範囲を拡大できる。
[1.3.補正用光学素子の特性]
ここで、補正用光学素子による光の偏向について、その原理を図5及び図6を参照して簡単に説明する。補正用光学素子は、電気光学結晶を用いた光学素子であり、本実施形態では、電気光学結晶の一例としてKTN結晶(タンタル酸ニオブ酸カリウム、KTa1−xNb3)を電気光学結晶として用いた補正用光学素子を説明する。
KTN結晶は、立方体の結晶構造を持つこと、光学的異方性がないこと、熱や水に対して安定性が高いこと、さらに、加えた電界の二乗に屈折率変化が比例する2次の電気光学効果(所謂、カー効果)に優れていることなどの特性を持つ電気光学結晶である。
図5(a)を参照して、補正用光学素子による光の偏向について説明する。図5(a)に示す補正用光学素子は、KTN結晶と、このKTN結晶の上下面に対向する上部電極及び下部電極からなる電極対を備えている。上部電極及び下部電極として、方形状のチタン(Ti)電極を用いている。また、KTN結晶は立方体形状としている。なお、説明の便宜上、KTN結晶の入射面をx−y平面に配置し、入射面に直交するz軸方向から光が入射することとする。また、電極対には一定の電圧を印加するものする。
KTN結晶の入射面からKTN結晶の内部に入射した光R1は、KTN結晶の内部を通過して、KTN結晶の入射面と対向する出射面から外部に出射される。このとき、上部電極と下部電極との間に電圧が印加されていなければ、KTN結晶の内部に入射した光R1はKTN結晶の内部を直進して、出射面から出射される。
一方、上部電極を陽極とし、下部電極を陰極として電圧を印加すると、入射面に入射した光R1は、図5(b)に示すように、KTN結晶の内部で下部電極側に屈折し下部電極側に偏向された状態で出射面から出射する。また、上部電極を陰極とし、下部電極を陽極として電圧を印加すると、入射面に入射した光R1は、図5(c)に示すように、KTN結晶の内部で上部電極側に屈折し上部電極側に偏向された状態で出射面から出射する。
このように補正用光学素子において、KTN結晶を挟んで上下に対向させた上部電極及び下部電極に電圧を印加することにより、KTN結晶に入射した光は陰極側に偏向して出射される。これは、チタン電極対とKTN結晶との界面にできるショットキー障壁が低いために、電極対に電圧を印加すると、陰極側の電極からKTN結晶内に電子が注入され、このように注入された電子が陰極側により多く分布するためである。このように陰極から陽極かけての電子の分布が生じて電場勾配が形成されると、この電場勾配に応じた電気光学効果により、KTN結晶内に陽極側から陰極側にかけて大きくなる屈折率分布が生じる。KTN結晶内にはこのような屈折率分布が形成されるため、KTN結晶に入射した光R1は陰極側に偏向するのである。
屈折率分布が生じる領域は、電圧を印加した上部電極と下部電極との間である。KTN結晶の内部を通過する光R1は、上部電極及び下部電極によりz軸方向に延在する屈折率分布領域を通過する間、図5(b)及び図5(c)に示すように、陰極側に屈折、すなわち陰極側に偏向された状態で出射面から出射される。
従って、補正用光学素子での光の偏向角は、キャリア注入量、すなわち印可電圧だけでなく、屈折率分布領域の長さによって変更することができる。この点について、図6(a)〜(c)を参照して、簡単に説明する。図6(a)〜(c)に示す補正用光学素子は、上部電極と下部電極の形状を、漸次幅広となる三角形板状としている。すなわち、上部電極と下部電極の形状を、xaからxbにかけてz軸方向の長さが長くなる三角形板状としている。
この補正用光学素子では、x軸方向における入射面への光の入射位置により、KTN結晶の内部を通過して出射面から外部に出射される光の偏向角が異なる。
図6(a)に示すように、入射面のxb側位置P1からKTN結晶の内部に光R1を入射し、入射面のxa側位置P2からKTN結晶の内部に光R2を入射したとする。
このとき、KTN結晶の入射面の位置P1から入射した光R1は、図6(b)に示すように、z軸方向に延在する長さz1の屈折率分布領域を通過する間、下部電極側に屈折し下部電極側に偏向されて出射面から出射する。一方、KTN結晶の入射面の位置P2からの入射した光R2は、図6(c)に示すように、z軸方向に延在する長さz2の屈折率分布領域を通過する間、下部電極側に屈折し下部電極側に偏向されて出射面から出射する。
光R1が通過する屈折率分布領域の長さz1の方が、光R2が通過する屈折率分布領域の長さz2よりも長いため、図6(b),(c)に示すように、光R1の方が光R2よりも下部電極側への偏向角が大きくなる。
このように、電気光学結晶であるKTN結晶への光の入射位置に応じて、当該入射位置からの光の進行方向の電極の長さを異ならせた電極の形状により、KTN結晶内に形成される屈折率の分布領域を異ならせて、入射面におけるx方向の光の入射位置に応じて、長さの異なる屈折率分布領域を通過させる。これにより、光の入射位置に応じて光の偏向角を変化させることができる。
本実施形態では、このように、電極の形状により、光の入射位置に応じて偏向角を変えることができる点に着目し、電極の形状を、図3に示す高速走査部50による走査軌跡γ1,γ2のずれ量Mを補正することができる形状としたものであり、以下に具体的に説明する。
また、上述したように電極対に印加する電圧を大きくすると、KTN結晶内に多くの電子が注入され、誘起される結晶内の屈折率勾配が増大するので、KTN結晶内を通過する光の陰極側への偏向角も大きくなる。従って電極対に印加する電圧を調整することにより、所望の偏向角を得ることができる。
[1.3.補正部の構成]
ここで、上述した補正部80の構成を、図7を参照して説明する。
補正部80は、図7に示すように、補正用光学素子81からなる。補正用光学素子81は、電気光学結晶である立方体形状のKTN結晶82と、このKTN結晶82を挟んで上下に対向し、KTN結晶82内にそれぞれ電場勾配を形成する第1電極対83Aと第2電極対83Bとを備える。この二つの電極対は、チタンにより形成される。
第1電極対83Aは、KTN結晶82の上面に形成された電極83aと,KTN結晶82の下面に形成された電極83bとからなる。また、第2電極対83Bは、KTN結晶82の上面に形成された電極83cと,KTN結晶82の下面に形成された電極83dとからなる。
このように、KTN結晶82の上下面に対向して二つの電極対83A,83Bが形成される。これらの電極対83A,83Bにそれぞれ異なる電圧を印加することにより、KTN結晶82内に2つの電場勾配が形成される。すなわち、KTN結晶82内に第1電極対83Aによる電場勾配と、第2電極対83Bによる電場勾配とが発生する。そのため、KTN結晶82内には、第1電極対83Aの電極83a,83b間で第1屈折率分布領域が発生し、第2電極対83Bの電極83c,83d間で第2屈折率分布領域が発生する。二つの電極対の対向方向と直交する方向からKTN結晶82に入射された光は、第1屈折率分布領域で屈折し、さらに第2屈折率分布領域で屈折して、出射面82bから出射することになる。
[1.4.補正部による光の補正]
以下、図7〜図9を用いて、補正部80による光の補正を詳細に説明する。
本実施形態に係る補正用光学素子81では、上述したように、第1電極対83Aと第2電極対83Bを備えている。高速走査部50で走査された光は、偏向素子51の偏向面52の角度に応じて補正用光学素子81の入射面82aへの光の入射位置が異なる。そして、入射面82aへの光の入射位置に応じて、KTN結晶82の内部を通過する光の偏向角が異なるように、電極83a〜83dの形状を形成している。ここでは、電極83a〜8
3dの形状を三角形状としており、電極83a,83bの形状と電極83c,83dの形状とを互いに180度回転対称となるように形成している。
以下においては、説明の便宜上、KTN結晶82の入射面82aをx−y平面に配置する。また、偏向素子51の偏向面52の角度が+X〜−Xの範囲でされた光が、x軸方向に沿った位置−x1〜+x1までの範囲で入射面82aに入射されることとし、偏向面52の角度が0のときには、入射面82aの位置x0に光が垂直に入射することとする。入射位置x0では入射面82aに直交する方向であるz軸方向から光が入射し、それ以外の入射位置では、x軸方向に角度を持って入射される。また、y軸方向に関しては、KTN結晶82のy軸方向の中心y0に偏向素子51で走査された光のうち、走査中心に相当する光束が入射するものとする。また、第1電極対83Aと第2電極対83Bとに印加する電圧は、主走査方向への1走査線を形成する期間に亘り略一定の電圧であるものする。
図7(a)に示すように、偏向素子51によって光が往路走査されるとき、第1電極対83Aにおいて電極83aを陽極、電極83bを陰極とし、第2電極対83Bにおいて電極83cを陰極、電極83dを陽極として所定の電圧が印加される。ここでは、第1電極対83Aへの印加電圧と第2電極対83Bへの印加電圧とは互いに同一電圧値で極性を変えており、第1屈折率分布領域の屈折率分布と第2屈折率分布領域の屈折率分布とは、KTN結晶82のy軸方向の中心y0に対して対称となるようにしている。
往路走査開始時に入射面82aの入射位置−x1から入射した光R1は、図8(a)に示すように、第1電極対83Aにより形成される第1屈折率分布領域85aを通過する。これにより、光R1は、第1電極対83Aの陰極である電極83b側に屈折する。その後、光R1は、第2電極対83Bにより形成される第2屈折率分布領域85bを通過する。これにより、光R1は、第1電極対83Aの陰極である電極83b側とは反対の第2電極対83Bの陰極である電極83c側に屈折する。
光R1が第1屈折率分布領域85aを通過する長さはz10であり、光R1が第2屈折率分布領域85bを通過する長さはz10よりも短いz10’である。従って、入射面82aから入射した光R1は、図7(a)に示すように、電極83b,83d側に偏向して出射面82bから出射される。入射位置−x1と入射位置x0との間に入射した光も同様に、第1屈折率分布領域85aよりも第2屈折率分布領域85bを通過する長さが短いため、電極83b,83d側に偏向して出射面82bから出射される。
往路走査の中間時に入射面82aから入射位置x0からに入射した光R2は、図8(a)に示すように、光R1と同様に、第1屈折率分布領域85aと、第2屈折率分布領域85bとを通過する。このとき、光R2が第1屈折率分布領域85aを通過する長さz20と、光R2が第2屈折率分布領域85bを通過する長さz20’とは等しい。そのため、KTN結晶82に入射した光R2は、一旦、第1電極対83Aの陰極である電極83b側に屈折するが、電極83b側への屈折率と同等の屈折率で第2電極対83Bの陰極である電極83c側に屈折する。そのため、入射面82aから入射位置x0に入射した光R2は、図7(a)に示すように、y軸方向に偏向することなく出射面82bから出射される。
往路走査終了時に入射面82aの入射位置+x1から入射した光R3は、図8(a)に示すように、第1屈折率分布領域85aを通過する長さよりも、第2屈折率分布領域85bを通過する長さが長い。そのため、光R3は、図7(a)に示すように、第2電極対83Bの陰極である電極83c側に偏向して出射面82bから出射される。入射位置x0と入射位置+x1どの間の入射位置に入射した光も同様に、第1屈折率分布領域85aよりも第2屈折率分布領域85bを通過する長さが長いため、電極83a,83c側に偏向して出射面82bから出射される。
このように、1回の往路走査において入射面82aへの光の入射軌跡α1は、図9に示すように、x軸方向にのみ変化する軌跡であるが、KTN結晶82の内部に形成される2つの屈折率分布領域を通過することで、x軸方向の中心を境に所定の偏向量Nでy軸方向に偏向されて出射軌跡α3として補正される。
次に、図7(b)に示すように、復路走査においては、第1電極対83Aは電極83aを陰極、電極83bを陽極として、第2電極対83Bは電極83cを陽極、電極83dを陰極として電圧が印加される。
この復路走査では、往路走査とは反対の極性で同一電圧値の電圧が印加されるため、図8(a)に示す第1屈折率分布領域85aの屈折率分布と第2屈折率分布領域85bの屈折率分布とが反転する。そのため、復路走査では、入射する光に対する偏向特性が往路走査のときの偏向特性とは偏向方向が反転する特性となる。すなわち、復路走査においては、図7(b)に示すように、入射面82aの入射位置x0から入射した光R2は、往路走査の場合と同様に、y軸方向に偏向することなく出射面82bから出射されるが、入射位置+x1から入射した光R1は、第2電極対83Bの陰極側である電極83d側に偏向され、入射位置−x1から入射した光R3は、第1電極対83Aの陰極である電極83a側に偏向される。
従って、1回の復路走査の間の入射面82aへの光の入射軌跡α2は、図9に示すように、x軸方向にのみ変化する軌跡となるが、KTN結晶82の内部に形成される2つの屈折率分布領域を通過することで、x軸方向の中心x0を境に所定の偏向量Nでy軸方向に偏向され、出射軌跡α4として補正される。この出射軌跡α4は、x軸方向の中心x0を境に出射軌跡α3とx軸対称となる。これは、復路走査では、往路走査とは反対の極性で同一電圧値の電圧が電極対83A,83Bに印加されるためである。
高速走査部50による光の走査は、往路走査と復路走査の繰り返しであるため、各電極83a〜83dには、図8(b)に示すように、所定間隔で所定電圧Vaと接地電圧(0V)とを交互に印加することになる。なお、図8(b)は、1回の往復走査に要する時間を1/30000Secとしており、印加する電圧を切り換える時間を1/60000Sec単位で行うようにした例を示している。これは、高速走査部50に共振型の素子を想定していて、その共振駆動周波数を30000[Hz]と仮定していることによる。
このように、補正部80により往路走査された光に対して入射軌跡α1を出射軌跡α3とする偏向を行うことで、図3(a)に示すように、走査軌跡γ1を水平軌跡γ3へ補正している。また、補正部80により復路走査された光に対して入射軌跡α1を出射軌跡α3とする偏向を行うことで、図3(a)に示すように、走査軌跡γ2を水平軌跡γ4へ補正している。このようにすることで、高速走査部50及び低速走査部60からなる走査部による走査軌跡を、図2に示す軌跡γから図4に示す軌跡γ’へ補正することができる。
なお、電極の形状によっては、往路走査時に補正部80を通過した光の光軸と復路走査時に補正部80を通過した光の光軸とがずれる場合がある。このような場合には、補正用の電極対を別途設けることにより、往路走査と復路走査とで補正部80を通過した光の光軸を一致させることができる。
[1.5.検出部の構成]
ここで、図10を用いて、補正部80により補正された後の走査軌跡γ1’を検出する検出部90の構成について説明する。この検出部90は、網膜と共役関係にある中間像面位置に設けられている(図1参照)。
本実施形態における検出部90は、補正部80で補正された走査軌跡γ1’で走査された光を検出し、検出結果に応じた検出信号15を駆動信号供給回路10へ供給する。そして、走査軌跡γ1’が所定値以上ずれていた場合は、駆動信号供給回路10は、補正部80へ供給される補正信号14の電圧を変更して、走査軌跡γ1’の補正が微調整される。
図10(a)に示すように、検出部90の前方には、走査軌跡γ1’を検出するために複数のダイヤ型開口部K1〜K7が検出窓として設けられている。検出部90は、PD(フォトダイオード)で構成されており、高速走査部50及び低速走査部60により走査された光のうち、このダイヤ型開口部K1〜K7を通過した光を検出する。
検出部90は、ダイヤ型開口部K1〜K7を通過した光の検出時間であるPD検出時間t1〜t7だけそれぞれHレベルとなる検出信号15を駆動信号供給回路10へ供給する。
また、検出部90で検出される走査軌跡γ1は非等速であり、中央のほうが両端よりも速度が速い。走査軌跡γ1’が水平軌跡であるときには、図10(a)に示すように、いずれのダイヤ型開口部K1〜K7を通過した場合でも光の検出時間が同じになるように、ダイヤ型開口部K1〜K7を形成している。すなわち、ダイヤ型開口部K1〜K7は、走査軌跡γ1’の速度変化に応じて、中央のダイヤ型開口部K4からダイヤ型開口部K1にかけて、また、ダイヤ型開口部K4からダイヤ型開口部K7にかけてその幅を狭くしている。
図10(a)に示すように、走査軌跡γ1’の軌跡がほぼ一直線であり、水平軌跡に近い場合は、PD検出時間t1〜t7は一定となり、各PD検出時間t1〜t7はほぼ一定で変動しない。従って、駆動信号供給回路10は、補正部80へ供給される補正信号14を変更しない。
しかし、図10(b)に示すように、例えば、走査軌跡γ1’の軌跡が正弦波形状にずれていた場合は、PD検出時間t1〜t7は、中央から両端に向かって大きく変動して、PD検出時間t1とt4及びPD検出時間t4とt7とでは時間の差が大きくなる。このような場合、走査軌跡γ1’の補正が正常に行われていない。従って、駆動信号供給回路10は、後述するように、補正部80へ供給する補正信号14の電圧を変動させて、走査軌跡γ1’を補正する。なお、ここでの補正信号14の電圧変動は、その変動幅が小さいいので補正電圧のダイナミックレンジが狭くて良い。従って精度良く、駆動信号供給回路10の回路規模を大きくすることなく、走査軌跡γ1’の補正を行うことができる。
なお、本実施形態においては、上述した構成の検出部90としたが、これに限定されるものではない。すなわち、検出部90のようなラインセンサではなく、CCDカメラなどのエリアセンサを用いて、このエリアセンサで撮像した走査軌跡γ1’を解析することにより走査軌跡γ1’を補正してもよい。また、検出部90やエリアセンサの配設位置は、網膜と共役関係にある中間像面位置に設けるようにしてもよい。中間像面位置では、検出部90やエリアセンサに入射する光の径が小さいため、走査軌跡γ1’を精度よく解析することができる。
[1.6.補正部によるフィードバック補正]
以下に、検出した補正後の高速走査部50の走査軌跡γ1’に対するフィードバック補正を行うための処理について図11を用いて説明する。
上述では、電極対83A,83Bに印加する電圧を主走査方向への1走査期間で一定の電圧として、補正部80によって走査軌跡γ1’が水平軌跡とする点について説明したが、補正用光学素子81の個体差や偏向素子51の個体差などで補正部80によって走査軌跡γ1’が水平軌跡に補正できない場合がある。そこで、本実施形態では、上述のように、走査軌跡γ1’を検出する検出部90を設けており、検出部90による検出の結果、走査軌跡γ1’が実質的に水平軌跡となっていない場合には、主走査方向への1走査期間内で電極対83A,83Bに印加する電圧を変動させて、走査軌跡γ1’を補正するようにしている。
この図11に示す検出部90で検出した走査軌跡γ1’に対する補正処理は、本実施形態に係る駆動信号供給回路10で実行されるものである。すなわち、本実施形態に係る駆動信号供給回路10は、電圧調整部として機能することになる。駆動信号供給回路10は図示しないマイコンCPU,ROM,RAMなどから構成されており、高速走査部50の走査軌跡γ1’に対する補正処理は、ROMに記憶された補正用プログラムがCPUにより読み出されて実行される。
まず、検出部90で検出した走査軌跡γ1’に対する補正処理においては、電圧調整部に設けられたCPU(以下、CPUという)は、走査歪量測定(ステップS101)を行う。この処理において、CPUは検出部90から供給された検出信号15から「ずれ量」を測定する。
次に、CPUは上記走査歪量測定(ステップS101)で測定した「ずれ量」と、予めROM等の記憶された補正を行うか否か判定する閾値となる「ずれ量」とを比較(ステップS102)する。
続いて、CPUは上記ステップS102の比較結果、すなわち、測定した「ずれ量」と、予めROM等の記憶された「ずれ量」との差が許容範囲か否かを判定(ステップS103)する。このとき、CPUはPD検出時間t1〜t7がそれぞれ許容範囲内であるかを判定する。
そして、許容範囲であると判別(ステップS103:Yes)すると、検出部90で検出した走査軌跡γ1’に対する補正は必要ないのでこの処理を終了する。一方、許容範囲ではないと判別(ステップS103:No)した場合はステップS104へ処理を移す。
ステップS104において、CPUは、補正部80を構成するKTN結晶82に設けられている二つの電極対83A,83Bに印加する電圧を増減させる。すなわち、PD検出時間t1〜t7により副走査方向に対するずれ量分布が分かるため、CPUは、補正用光学素子81への光の入射位置に応じて補正信号14の電圧を増減させて偏向量のずれ量を調整する。なお、補正用光学素子81による入射位置に応じた偏向比率が一定で、偏向度合いが少ない又は大きいときには、CPUは、補正用光学素子81への光の入射位置によらず、補正信号14の電圧を増減させることで、偏向量のずれ量を調整することができる。
このように、本実施形態におけるチタンの電極83a〜83dを設けたKTN結晶82は、電極に印加される電圧に応じて、KTN結晶82内を通過する光の陰極側への偏向角を変化させるという特性を有するため、補正部80に供給する電圧を変化させることで、補正部80による主走査方向から副走査方向への光の偏向を変化させるのである。
そして、この処理が終了するとCPUはステップS101の走査歪量測定に処理を移し、再度「ずれ量」を測定する。そして、このステップS101〜ステップS104の処理は、測定した「ずれ量」と予めROM等の記憶された「ずれ量」との差が許容範囲になるまで繰り返し実行される。
上述したように、この走査軌跡γ1に対する微調整処理においては、補正部80で補正され、検出部90で検出した走査軌跡γ1の「ずれ量」が許容範囲以内か否かを判別して、許容範囲で無かった場合は、「ずれ量」が許容範囲以内に収まるまで補正部80に印加する電圧を変更する構成としている。
なお、本実施形態においては、ステップS104において、CPUは補正部80に印加する電圧を変化させる場合に、例えば、補正部80に印加する電圧を変更する前に測定した「ずれ量」と、補正部80に印加する電圧を変更した後に測定した「ずれ量」とを比較して、その「ずれ量」が大きくなったと判断した場合、つまり、補正部80に印加する電
圧を0.1V大きくしたことで変更後の「ずれ量」が大きくなった場合は、次に電圧を変更するときには、電圧を減少させる処理が行われる。
[1.7.補正部の変形例]
ここで、上述した図7に示す補正部80の変形例を、図12を参照して説明する。図12は補正部80の変形例の構成を示す図である。なお、以下の変形例においては、上述した図7の補正部80の構成と異なる箇所以外は、理解を容易とするため同じ符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、変形例における補正用光学素子81’は、KTN結晶82’を各電極対に対応させて分割した分割結晶片82c,82dを組み合わせて構成している。すなわち、一方の分割結晶片82cには、上下に対向する一対の電極83a’,83b’からなる第1電極対が設けられており、他方の分割結晶片82dには、上下に対向する一対の電極83c’,83d’からなる第2電極対が設けられている。そして、この場合も同様に、第1電極対への印加電圧の極性を第2極性対への印加電圧の極性と反転させる。
分割結晶片82c,82dは電気的に絶縁した状態であるため、例えば、二つの電極対83A,83Bに同時に電圧が印加された場合でも、例えば、電極83a’と電極83c’との間及び電極83b’と電極83d’との間のクロストークを防ぐことができる。すなわち、この変形例においては、電極83a’〜電極83d’の各電極間のクロストークを防ぐことができる。従って、電極対間での相互作用がなくなり、第1電極対によってのみ分割結晶片82c内に電場勾配が形成され、第2電極対によってのみ分割結晶片82d内に電場勾配が形成される。そのため、電極対間での相互作用を考慮して設計する必要がなくなり、補正用光学素子81’の設計が容易になる。
上述してきたように、本実施形態においては、複数の電極の形状により、これらの電極に印加する電圧を一定電圧とした場合でも、KTN結晶82への光の入射位置に応じて屈折率分布領域の長さを変えることで光の偏向量を変えることができる。そのため、KTN結晶82に印加する電圧を生成する駆動信号供給回路10の回路規模の増大を抑制しつつ偏向素子で走査した光の走査軌跡を補正することができる。
また、本実施形態においては、電気光学結晶としてKTN結晶82を用いて説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、同様の特性をもつ電気光学結晶であればどのような電気光学結晶であってもよい。
なお、本実施形態においては、電気光学結晶を介して対向する電極の形状は、光の入射位置に応じた偏向角になるようにKTN結晶82の内部に電場勾配を形成するものであればよく、上述した三角形状に限られない。また、電極の形状は長方形状として電極の厚みを変えることで、KTN結晶82に注入される電子の量を変化させてもよい。
また、本実施形態においては、電極にチタンを用いて説明してきたが、本発明はこれに限らず、例えば、チタン同様にショットキー障壁が低く陰極側の電極からKTN結晶内に電子が注入される通電可能な金属であればそれを用いてもよい。
以上、本発明の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本発明を、上述してきた実施形態を通して説明したが、本実施形態のRSD1によれば、以下の効果が期待できる。
(1)画像信号Sに応じて強度変調された光を出射する光源部20と、光源部20から出射される光を主走査方向及び副走査方向に走査する高速走査部50及び低速走査部60(走査部)と、主走査方向への走査の位置に応じた偏向量で、副走査方向へ光を偏向して走査部の走査軌跡を補正する補正部80とを備え、補正部80は、電気光学結晶としてのKTN結晶82と、KTN結晶82を挟んで対向し、KTN結晶82内に電場勾配を形成する複数の電極83a〜83dと、を備え、電極の形状を、KTN結晶82への光の入射位置に応じた偏向量で光を他方の走査方向へ偏向する電場勾配を形成する形状としたので、例えば、電極83a〜83dへの印加電圧を主走査方向への走査の位置に応じて変化させずとも、走査部による走査軌跡を補正することができることから、KTN結晶82に印加する電圧を生成する電圧供給回路としての駆動信号供給回路10の構造を簡単なものにすることが可能となる。
(2)KTN結晶82への光の入射位置に応じて、当該入射位置からの光の進行方向の電極83a〜83dの長さを異ならせているため、例えば、電極83a〜83dに一定の電圧を印加しても、KTN結晶82への光の入射位置に応じた偏向量で光を他方の走査方向へ偏向する電場勾配を形成することができる。
(3)複数の電極83a〜83dは、少なくとも2つの電極対であることとしたため、例えば、2つの電極対の極性を異ならせることで、屈折率分布領域を複数形成することができ、KTN結晶82への光の入射位置に応じて異なる方向に偏向することができる。
(4)各電極83a〜83dの形状を、一方の電極83aと83bとによる電極対による電場勾配と他方の電極83cと電極83dとによる電極対による電場勾配とが、一方の走査方向に対する光走査軌跡の中心に対して略対称となる形状とし、一方の走査方向へ光を往復走査するときに、その往路走査と復路走査とで、一方の電極対と他方の電極対とに印加する電圧を反転させる制御部を備えたため、例えば、往路走査における正弦波状に変化した走査軌跡γ1と、復路走査における正弦波状に変化した走査軌跡γ1とでは、水平軌跡γ3に対して歪む方向が異なる場合でも、電極対に印加する電圧の極性を反転させることで、一つの補正部80により往路走査と復路走査との両方の走査軌跡γ1を補正することができる。
(5)補正部80は、電気光学結晶としてのKTN結晶82’を各電極対に対応させて分割した分割結晶片82c,82dを組み合わせて構成したため、電極対間のクロストー
クを防ぐことができ、補正部80により正確に補正ができるという利点を有する。
(6)補正部80による補正後の光の走査軌跡を検出する検出部90と、検出部90で検出した走査軌跡が予め設定された軌跡から外れたときに、走査部による走査位置に応じて補正部80に印加する電圧を調整する電圧調整部を備えたため、補正部80により一定の直流電圧を補正部80の電極に印加した状態では十分に軌跡の補正ができない場合であっても走査部の走査位置に応じて電極に供給される電圧を変更する、すなわちフィードバック補正を制御することで、補正部80による補正後の光の走査軌跡を微調整することができる。
(7)走査部は、主走査方向に光を非等速に走査する第1走査部としての高速走査部50と、副走査方向に光を等速に走査する第2走査部としての低速走査部60とを有しており、補正部80は、高速走査部50と低速走査部60との間に配置され、前記主走査方向に走査された光を副走査方向に偏向することとしたので、低速走査部60により走査された後の光を入射して補正部80で偏向する場合に比べて、補正部80の大きさを小型化することができる。すなわち、補正部80を高速走査部50と低速走査部60との間に配置することで、副走査方向に走査されていない光が入射することから、副走査方向へ入射面を広げる必要がなく、小型化を図ることができる。
(8)補正部80は、第1走査部としての高速走査部50と光学的に共役関係にある位置の近傍に配置されたので、例えば、入射面へ光が入射する範囲を可及的に小さくすることが可能となり、補正部80の小型化を図ることができる。
1 RSD
10 駆動信号供給回路
20 光源部
30 光ファイバー
40 コリメート光学系
50 高速走査部
55 第1リレー光学系
60 低速走査部
65 第2リレー光学系
70 ハーフミラー
80 補正部
82 KTN結晶
90 検出部

Claims (8)

  1. 画像信号に応じて強度変調された光を出射する光源部と、
    前記光源部から出射される光を主走査方向及び副走査方向に走査する走査部と、
    前記一方の走査方向への走査の位置に応じた偏向量で、他方の走査方向へ光を偏向して前記走査部の走査軌跡を補正する補正部と、を備え、
    前記補正部は、電気光学結晶と、前記電気光学結晶を挟んで対向し、前記電気光学結晶内に電場勾配を形成する複数の電極と、を備え、
    前記電極の形状を、前記電気光学結晶への光の入射位置に応じた偏向量で前記光を前記他方の走査方向へ偏向する電場勾配を形成する形状としたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記電気光学結晶への光の入射位置に応じて、当該入射位置からの光の進行方向の電極の長さを異ならせていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記複数の電極は、少なくとも2つの電極対であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 各前記電極の形状を、一方の電極対による電場勾配と他方の電極対による電場勾配とが、前記一方の走査方向に対する光走査軌跡の中心に対して略対称となる形状とし、
    前記一方の走査方向へ光を往復走査するときに、その往路走査と復路走査とで、前記一方の電極対と前記他方の電極対とに印加する電圧を反転させる制御部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記補正部は、前記電気光学結晶を各前記電極対に対応させて分割した分割結晶片を組み合わせて構成したことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像表示装置。
  6. 前記補正部による補正後の光の走査軌跡を検出する検出部と、
    前記検出部で検出した走査軌跡が予め設定された軌跡から外れたときに、前記走査部による走査位置に応じて前記補正部に印加する電圧を調整する電圧調整部と、を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記走査部は、前記主走査方向に光を走査する第1走査部と、前記副走査方向に光を走査する第2走査部とを有しており、
    前記補正部は、前記第1走査部と前記第2走査部との間に配置され、前記主走査方向に走査された光を前記副走査方向に偏向することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記補正部は、前記第1走査部と光学的に共役関係にある位置の近傍に配置されたことを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
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