JP4710801B2 - 走査型光学装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走査型光学装置に関する。
近年、レーザ光などのビーム状の光を被投射面上でラスタースキャンして画像を表示する走査型画像表示装置が提案されている。この装置では、レーザ光の供給を停止することで完全な黒を表現できるため、例えば液晶ライトバルブを用いたプロジェクタ等に比べて高コントラストの表示が可能である。また、レーザ光を使用した画像表示装置は、レーザ光が単一波長であるために色純度が高い、コヒーレンスが高いためにビームを整形しやすい(絞りやすい)等の特性を持つことから、高解像度、高色再現性を実現する高画質ディスプレイとして期待されている。また、走査型画像表示装置は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどと異なり、固定された画素を持たないため、画素数という概念がなく、解像度を変換し易いという利点も持っている。
走査型画像表示装置で画像を生成するには、ポリゴンミラー、ガルバノミラーなどのスキャナを用いて光を2次元に走査する必要がある。1個のスキャナを水平方向、垂直方向の2方向に振りつつ光を2次元に走査する方法もあるが、その場合、走査系の構成や制御が複雑になるという問題がある。そこで、光を1次元に走査するスキャナを2組用意し、各々に水平走査と垂直走査を受け持たせるようにした走査型画像表示装置が提案されている。従来は、双方のスキャナともにポリゴンミラーやガルバノミラーを使用するのが普通であり、双方のスキャナに回転多面鏡(ポリゴンミラー)を用いた投写装置が下記の特許文献1に開示されている。
特開平1−245780号公報
しかしながら、特許文献1ではポリゴンミラーを用いた装置が紹介されているが画像フォーマットの高解像度化に伴い、スキャン周波数も高くなってきており、ポリゴンミラーやガルバノミラーでは限界を迎えつつある。そこで、近年、高速側のスキャナにMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を利用したシステムが発表されている。MEMS技術を利用したスキャナ(以下、単にMEMSスキャナという)とは、シリコン等の半導体材料の微細加工技術を用いて製作するものであり、トーションバネ等で支持したミラーを静電力等により駆動するものである。このスキャナは、静電力とバネの復元力との相互作用でミラーを往復運動させて、光を走査することができる。MEMSスキャナを用いることにより、従来のスキャナに比べて高周波数、大偏角のスキャナを実現することができる。これにより、高解像度の画像を表示することが可能になる。
ところで、高速のMEMSスキャナを実現するには、ミラーを共振点で往復運動させなければならないため、光利用効率などを考えると、走査線が視聴者から見て左から右へスキャンした後に、次の走査線は右から左にスキャンする(両側スキャン)システムとなる。
一方、画像信号はCRT(Cathode Ray Tube)をベースに規格が決まっているため、左から右へスキャンした後は短い時間で左に戻り、再度右へスキャンする(片側スキャン)に合わせたフォーマットとなっている。したがって、MEMSスキャナの場合、一部のデータは入力された信号の順番を反転して表示しなければならないため、信号の制御が複雑となる。
そこで、MEMSスキャン以外の走査手段としては、電気光学(EO:Electro Optic)スキャナが考えられる。EOスキャナとはEO結晶に電圧を加えることにより、その結晶中を透過する光の進行方向を変える素子である。このようにEOスキャナでは、電圧によりスキャン角を制御できるので、CRTと同様に片側スキャンによる描画が可能となる。
また、EOスキャナとは、EO結晶に電圧を印加することにより電子が注入され電子分布に偏りが生じる。そのため、カー効果による屈折率変化にも分布が生じ、入射された光が屈折率の高い側に曲がっていくので、光の走査を可能にしている。また、EO結晶内部の屈折率分布の傾きが、電子注入量、つまり、印加電圧によるため、印加電圧を変化させることで、EO結晶から射出される光のスキャン角度を制御することができる。
ところで、図8に示すように、光源装置101から射出された光を走査する第1走査手段102と、第1走査手段102により走査された光をスクリーン105上で直交する方向に走査する第2走査手段103とを備えた走査装置110を考える。このような走査装置110の場合、第2走査手段103としてEOスキャナを用いると、第2走査手段103に入射する光の入射角の違いにより、第1走査手段102の電圧無印加時に第2走査手段103内を進行する光と、第1走査手段102の電圧印加時に第2走査手段103内を進行する光との光路差Kが生じる。これにより、第1走査手段102が光を走査している間、第2走査手段103への印加電圧を一定にしても、スクリーン105上を走査される光の軌跡は直線を保つことができない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡易な構成で、所定の位置にレーザ光を射出させることができ、高精度にレーザ光の走査を行うことが可能な走査型光学装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の走査型光学装置は、レーザ光を射出する光源装置と、前記光源装置から射出されるレーザ光を一方向に走査する第1走査手段と、該第1走査手段から射出されたレーザ光を前記一方向と異なる方向に走査する第2走査手段とを備え、前記第1走査手段及び前記第2走査手段のうち少なくとも前記第2走査手段は、内部に生じる電界の大きさに応じて屈折率分布が変化することによってレーザ光を走査し、前記電界を発生させる電極を有する電気光学素子であり、前記第1走査手段によるレーザ光の走査に伴って、前記電気光学素子の内部を進行するレーザ光の光路長が変化する構成とされ、該電気光学素子の電極に印加する電圧を前記光路長に応じて変化させる電圧制御部を備え、前記電圧が、前記第1走査手段によってレーザ光が走査される際に、1走査ライン毎にステップ状に上昇するとともに、各ステップの始点側に対して終点側が徐々に下降し、かつ、各ステップの始点側から終点側に向けての勾配が、ステップ状の電圧波形における低電圧側のステップから高電圧側のステップに向けて順次大きくなる波形とされていることを特徴とする。
本発明に係る走査型光学装置では、光源装置から射出されたレーザ光は第1走査手段により一方向に走査される。そして、一方向に走査されたレーザ光は、電気光学素子である第2走査手段により一方向と異なる方向に走査される。この電気光学素子は、電圧が印加されることにより内部に電界が生じ、屈折率分布が電界方向に向かって連続的に増加あるいは減少する。このため、電気光学素子の内部に生じる電界と垂直な方向に進行する光は、屈折率が低い側から高い側に向かって曲げられ、電気光学素子から射出される。
このとき、第1走査手段により走査されているレーザ光が電気光学素子に入射すると、電気光学素子の内部を進行するレーザ光の光路長の差により、被投射面上を走査されるレーザ光の軌跡は湾曲してしまう。しかしながら、本発明では、電圧制御部により、電気光学素子の電極に印加する電圧を光路長に応じて変化させている。すなわち、例えば、光路長が長く電気光学素子から射出されるレーザ光の偏角が大きくなる場合は、電気光学素子に小さい電位差が生じるように電圧を印加する。このように、電気光学素子の電極に光路長に応じた電圧を印加することにより、被投射面上を走査されるレーザ光の軌跡を直線にすることが可能となる。したがって、電気光学素子の電極に印加する電圧の制御のみでレーザ光の軌跡を直線にすることができるので、簡易な構成で、所定の位置にレーザ光を射出させることが可能となる。
また、本発明の走査型光学装置は、前記電圧制御部が、前記電気光学素子の電極に印加する電圧を前記第1走査手段から射出されるレーザ光の偏角から算出された前記光路長に応じて変調することが好ましい。
本発明に係る走査型光学装置では、電圧制御部により、第1走査手段から射出されるレーザ光の偏角から、電気光学素子の内部を進行するレーザ光の光路長を算出する。そして、算出された光路長に応じた電圧が、電圧制御部により、電気光学素子の電極に印加される。したがって、電気光学素子の電極に印加する電圧がより正確に求められるため、精度良くレーザ光の軌跡を直線にすることが可能となる。
また、本発明の走査型光学装置は、前記電極が、前記電気光学素子内のレーザ光の進行方向に沿って複数に分割された分割電極を有し、該複数の分割電極のそれぞれに印加される電圧が異なることが好ましい。
本発明に係る走査型光学装置では、電極が、電気光学素子の内部に生じる電界方向に直交する方向に沿って複数に分割されている。これにより、各分割電極に異なる電圧を印加することで、光路長に応じた電圧を電気光学素子の電極に印加することが可能となる。
また、本発明の走査型光学装置は、前記電極が、前記電気光学素子内のレーザ光の進行方向に沿って複数に分割された分割電極を有し、該複数の分割電極間が抵抗で接続されていることが好ましい。
本発明に係る走査型光学装置では、複数の分割電極間が抵抗で接続されているので、1つの電源を用いて1つの分割電極に電圧を印加することにより、複数の分割電極間で電圧降下が起こる。これにより、光路長に応じた電圧を電気光学素子に印加することが可能となる。すなわち、抵抗により電圧勾配が制御されるため、各分割電極を電圧制御が容易になる。
また、本発明の走査型光学装置は、前記電気光学素子がKTa1−xNb3の組成を有することが好ましい。
本発明に係る走査型光学装置では、電気光学素子が、高い誘電率を有する誘電体材料であるKTa1−xNb3(タンタル酸ニオブ酸カリウム)の組成を有する結晶である(以下、KTN結晶と称す)。KTN結晶は、立方晶から正方晶さらに菱面体晶へと温度により結晶系を変える性質を有しており、立方晶においては、大きい2次の電気光学効果を有することが知られている。特に、立方晶から正方晶への相転移温度に近い領域では、比誘電率が発散する現象が起こり、比誘電率の自乗に比例する2次の電気光学効果はきわめて大きい値となる。したがって、KTa1−xNb3の組成を有する結晶は、他の結晶に比べて屈折率を変化させる際に必要になる印加電圧を低く抑えることが可能となる。これにより、省電力化を実現可能な走査型光学装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係る走査型光学装置の実施形態について説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
[第1実施形態]
本実施形態に係る走査型光学装置1は、スクリーンに画像を投影させる画像表示装置である。
走査型光学装置1は、図1に示すように、レーザ光を射出する光源装置(LD:レーザダイオード)11と、光源装置11から射出されたレーザ光を走査する光走査部20とを備えている。
光走査部20は、光源装置11から射出されるレーザ光を一方向に走査する第1電気光学素子(第1走査手段)21と、第1電気光学素子21から射出されたレーザ光をスクリーン(図示略)に向かって一方向と異なる方向に走査する第2電気光学素子(第2走査手段)26とを備えている。
第1電気光学素子21は、照明領域Sにおいて2方向(垂直方向v、水平方向h)の走査のうち、光源装置11から射出される光を水平方向(一方向)hに走査する水平走査用スキャナであり、第2電気光学素子26は、第1電気光学素子21から射出される光を垂直方向(一方向と異なる方向)vに走査する垂直走査用スキャナである。
なお、ここで言う「水平走査用スキャナ」は、2方向の走査のうち、高速側の走査を担うスキャナであり、「垂直走査用スキャナ」は、低速側の走査を担うスキャナである。
次に、第1,第2電気光学素子について説明する。なお、第1,第2電気光学素子21,26は同一構成であり、印加される電圧,素子の大きさ及び配置が異なるため、構成については、第1電気光学素子21のみ説明する。
第1電気光学素子21は、図1に示すように、内部に生じる電界の大きさに応じて屈折率分布が変化することによって、光源装置11から射出されるレーザ光を走査するものであり、図1に示すように、第1電極22と、第2電極23と、光学素子24とを備えている。
光学素子24は、電気光学効果を有する誘電体結晶(電気光学結晶)であり、本実施形態ではKTN(タンタル酸ニオブ酸カリウム、KTa1−xNb3)の組成を有する結晶材料で構成されている。また、KTN結晶はカー効果(等方性材料に電場をかけると複屈折性が生じる現象であり、印加電圧により発生した電界の強さの二乗に比例する)を利用した結晶である。
また、光学素子24は、直方体形状であり、光学素子24の上面24aには第1電極22が配置され、下面24bには第2電極23が配置されている。この第1電極22及び第2電極23には、電圧を印加する電源Eが接続されている。この電源Eには、第1電極22及び第2電極23に印加する電圧を制御する電圧制御部(図示略)が設けられている。また、第1電極22及び第2電極23は、図1に示すように、光学素子24内を進行するレーザ光L1の進行方向の寸法がほぼ同じである。これにより、第1電極22と第2電極23との間の光学素子24に電界が生じるようになっている。例えば、第2電極23より第1電極22に高い電圧が印加されると、第1電極22から第2電極23に向かって(矢印Aに示す方向)電界が生じる。その結果、電気光学結晶の屈折率は第1電極22から第2電極23に向かって高くなる。
また、光学素子24は、図1に示すように、第1電気光学素子21の入射端面21aの第1電極22に近い側からレーザ光を入射させるように配置されている。これにより、本実施形態の第1電気光学素子21は、入射したレーザ光を基準に片側に走査する片側走査を行う。つまり、第1電気光学素子21の屈折率分布により、光学素子24に入射したレーザ光は第2電極23側のみに曲げられるため、光学素子24の第1電極22側からレーザ光を入射させることにより、スキャン範囲を大きく取ることが可能となっている。
さらに、光源装置11は、射出されたレーザ光L1が電気光学素子21の入射端面21aに対して垂直に入射するように配置されている。
次に、第1電気光学素子の動作について説明する。
第1電極22には、電源Eにより例えば+100Vの電圧が印加され、第2電極23には、電源Eにより例えば0Vの電圧が印加される。第1,第2電極22,23に電圧を印加することで、光学素子24には第1電極22から第2電極23に向かって電界が生じる。これにより、光学素子24の屈折率は、第1電極22側が低くなり、第2電極23側に向かって屈折率が徐々に高くなる。この結果、光学素子24の内部に生じる電界方向Aと垂直な方向に進行するレーザ光は屈折する。具体的には、第1電気光学素子21の入射端面21aから入射したレーザ光L1は、光学素子24の屈折率が高い第2電極23側に向かって曲げられる。
次に、光源装置から射出されるレーザ光の走査について説明する。
第1電極22に印加される電圧の波形は、例えば、図2に示すように、鋸歯状の波形である。この初期値S1(0V)の電圧を第1電極22に印加すると、図1に示すように、光源装置11から射出され光学素子24を進行するレーザ光Laは直進し第1電気光学素子21の射出端面21bから射出される。
また、第1電極22に印加する電圧値を、図2の電圧の波形に示すように徐々に上げると、光学素子24の屈折率勾配が大きくなる。これにより、第1電極22に印加する電圧を上げ徐々に最大の電圧値S2(+100V)まで上げると、図1に示すように、光源装置11から射出され光学素子24を進行するレーザ光Lbは、光学素子24内において印加電圧の上昇とともに徐々に大きく屈折する。これにより、第1電気光学素子21の射出端面21bから射出されるレーザ光は、スキャン範囲において電界方向Aと同じ方向に走査される。
このように、図2に示す波形の電圧を第1電極22に印加することで、光源装置11から射出されたレーザ光L1は、電気光学素子21によりレーザ光Laからレーザ光Lbまでのスキャン範囲(走査範囲)内を走査されるようになっている。すなわち、第1電極22に印加する電圧を変化させることで、第1電気光学素子21の射出端面21bから射出されるレーザ光は1次元方向に走査される。
なお、第1電気光学素子21に印加される印加電圧の値である初期値0V,最大電圧値+100Vは一例に過ぎず、第1電気光学素子21から射出されるレーザ光の偏角の大きさや、光学素子24の厚みによって適宜変更が可能である。
次に、第2電気光学素子の配置について説明する。
第1電極27に例えば+100Vの電圧が印加されると、図1に示すように、第1電極27から第2電極28に向かって(矢印Bに示す方向)電界が生じる。その結果、電気光学結晶の屈折率は第1電極27から第2電極28に向かって高くなる。
KTN結晶は、電圧の印加方向Aとスキャン方向とが略一致するため、第1電気光学素子21が光源装置11から射出されたレーザ光を水平方向に走査し、第2電気光学素子26が第1電気光学素子21から射出されたレーザ光を垂直方向に走査するには、第1電気光学素子21の電圧の印加方向Aと、第2電気光学素子26の電圧の印加方向Bとを略直交させて配置する。具体的には、第2電気光学素子26は、第1電気光学素子21の配置に対して、レーザ光Laの光路を中心に90度回転させた状態で、光源装置11から射出されたレーザ光の光路上に配置されている。これにより、第2電気光学素子26の射出端面26bから射出されるレーザ光は、スキャン範囲において電界方向Bと同じ方向に走査される。
次に、第1電気光学素子から射出されたレーザ光の走査について説明する。
第1電気光学素子21から射出されたレーザ光Laは、図1に示すように、第2電気光学素子26によりレーザ光La1からレーザ光La2までのスキャン範囲(走査範囲)内を走査されるようになっている。同様に、第1電気光学素子21から射出されたレーザ光Lbも、第2電気光学素子26によりレーザ光Lb1からレーザ光Lb2までのスキャン範囲(走査範囲)内を走査されるようになっている。
次に、第2電気光学素子の詳細について説明する。
第2電気光学素子26は、第1電気光学素子21と同一の構成であり、印加される電圧,素子の大きさ及び配置の点で第1電気光学素子21と異なる。すなわち、第2電気光学素子26は、第1電気光学素子21と同様に、第1電極27と、第2電極28と、光学素子29とにより構成されている。なお、第2電気光学素子26も第1電気光学素子21と同様に、入射したレーザ光を基準に片側に走査する片側走査となっている。なお、第2電極28には、電源Eにより例えば0Vの電圧が印加される。
ここで、従来のように、第2電気光学素子26の第1電極27に一定の電圧を印加する場合の電圧の波形は、図3に示すように、第1電気光学素子21の第1電極22に印加される電圧が変化している間、第2電気光学素子26の第1電極27には一定の電圧となる波形である。また、第1電気光学素子21の第1電極22に印加される電圧が最大の電圧値S2から初期値S1に戻る間に、第1電極27に印加される電圧が1ステップ高くなる波形となっている。
このような波形の電圧が第1電極27に印加されると、図8に示したように、光路差Kが発生してしまい、スクリーン上を走査されるレーザ光の軌跡が直線を保つことができない。すなわち、第1電気光学素子21から射出されたレーザ光の偏角が大きい側では、小さい側に比べて長い距離第2電気光学素子26の光学素子29内を進行するので、曲がりすぎてしまう。
そこで、本実施形態では、第2電気光学素子26の第1電極27に印加される電圧の波形は、図2に示すように、1ラインPごとの第1電気光学素子21の第1電極22に印加される電圧が大きくなるに連れて、第2電極27に印加される電圧は徐々に小さくなる。この1ラインPごとの第2電極27に印加される電圧は、第2電気光学素子26に電圧を印加していないときと、電圧を印加したときとの内部を進行するレーザ光の光路長に応じた電位差が生じる電圧が印加されるようになっている。
次に、レーザ光の光路長と第2電気光学素子の第1電極に印加する印加電圧との関係について説明する。なお、図4に示す第2電気光学素子26は、レーザ光の光路を分り易くするために第1,第2電極27,28を省略した図となっている。
ここで、第2電気光学素子26の射出端面26bにおいて、図4に示すように、レーザ光が距離Dだけ走査される場合について考える。
まず、第1,第2電気光学素子21,26が電圧無印加状態のときの光学素子29の内部を進行するレーザ光L1の光路長(KTN結晶の長さ)をLとした場合、第2電気光学素子26に電圧を印加し、距離Dだけレーザ光が走査されるときのレーザ光L2のスキャン角(偏角)θは、
Figure 0004710801
となる。また、このときの第2電気光学素子26の内部を進行するレーザ光L2の光路長lは、
Figure 0004710801
となる。
次に、第1電気光学素子21に電圧を印加し、第2電気光学素子26が電圧無印加状態のときの第1電気光学素子21から射出されたレーザ光L3のスキャン角(偏角)をφとする。このとき、第2電気光学素子26にはレーザ光L3が入射端面26aに対して斜めから(角度をなして)入射するため、内部を進行するレーザ光の光路長L’は光路長Lより長くなり、
Figure 0004710801
となる。したがって、第1電気光学素子21に電圧を印加し、第2電気光学素子26にも電圧を印加し、距離Dだけレーザ光L4が走査されるときの第2電気光学素子26から射出されるレーザ光L4のスキャン角(偏角)θ’は、
Figure 0004710801
となる。また、このときの第2電気光学素子26の内部を進行するレーザ光L4の光路長l’は、
Figure 0004710801
となる。
また、第1電気光学素子21が電圧無印加時に、第2電気光学素子26のスキャン角がθとなるときの第1電極27に印加される電圧をVとする。また、第1電気光学素子21に電圧を印加したときに、第2電気光学素子26のスキャン角がθ’となる第1電極27に印加される電圧をV’とする。ここで、KTN結晶は、射出されるレーザ光のスキャン角と印加電圧とが比例し、スキャン角と光路長とも比例する。これにより、スキャン角の比と光路長の比とから、電圧V’は、
Figure 0004710801
となる。ここで、光路長(KTNの長さ)Lと距離Dとの比をRとすると、
Figure 0004710801
となり、V’は、
Figure 0004710801
となり、既知であるR(D,L)、φで表現できる。これを詳細に図示すると、第2電気光学素子26の第1電極27に印加される電圧の波形は、図5に示すように、1ラインPの中で第1電気光学素子21の第1電極22に印加される電圧が変化している間、第2電気光学素子26の第1電極27に印加される電圧は従来のように一定ではなく、徐々に小さくなる波形となる。
また、レーザ光が第2電極28側に向かうに連れて、第2電気光学素子26の第1電極27に印加される電圧は、1つ前のラインPを走査する電圧波形に比べて1ラインPの電位差の勾配は徐々に大きくなる。
したがって、図5から分るように、第1電気光学素子21のレーザ光L3のスキャン角φが大きくなる、言い換えると、第2電気光学素子26の入射端面26aから入射するレーザ光の角度が大きくなるに伴い、[数5]より第2電気光学素子26の内部を進行する光路長l’の値も大きくなる。これにより、レーザ光L2の光路長lと、レーザ光L4の光路長l’との光路差は次第に大きくなる。そして、この光路差に基づいて、第2電気光学素子26の入射端面26aから入射するレーザ光がどのような角度であっても、射出端面26bにおいて距離Dだけレーザ光が走査されるように第2電極27への印加電圧V’を算出している。このため、第2電気光学素子26の射出端面26bから射出されるレーザ光の軌跡は直線を描くことになる。
本実施形態に係る走査型光学装置1では、第2電気光学素子26には、光路長に応じた電位差が生じるように電圧が印加されるため、スクリーン上の各ラインPを走査するレーザ光の軌跡は直線を描くことになる。したがって、画像が歪むことがないので、すべての画素を漏れなく表示できるため、高解像度な画像を表示することができる。
つまり、本実施形態の走査型光学装置1は、第2電気光学素子26の第1電極27に印加させる電圧の制御のみでレーザ光の軌跡を直線にすることができるので、簡易な構成で、所定の位置にレーザ光を射出させることができ、高精度にレーザ光の走査を行うことが可能となる。
なお、光源装置から射出されたレーザ光を走査する第1走査手段として電気光学素子を用いたが、これに限るものではなく、可動型の走査手段であるガルバノミラーやポリゴンミラーを用いても良い。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る第2実施形態について、図6を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、上述した第1実施形態に係る走査型光学装置1と構成を共通とする箇所には同一符号を付けて、説明を省略することにする。
第1実施形態では、第2電気光学素子26に印加する電圧は第1電極27の面内では(空間的には)一定であり、時間的に変化させることによりレーザ光が直線状に走査されるようにした。本実施形態の走査型光学装置では、第2電気光学素子31の第1電極32及び第2電極33の構成により、走査されるレーザ光の距離Dを一定に保つ点において第1実施形態と異なる。
第2電気光学素子31の第1電極32及び第2電極33が、第2電気光学素子31の内部に生じる電界方向Bに対して直交する方向Qに沿って複数に帯状(ライン状)に分割された電極ライン(分割電極)を有する。本実施形態では、第1,第2電極32,33は、4つの電極ライン32a〜32d,33a〜33dにより構成されている。この電極ライン32a〜32d,33a〜33dは、射出端面31b側の間隔が、第1電気光学素子21のレーザ光L3のスキャン角(偏角)φが大きくなる方向に広がるように配置されている。
第1電極32及び第2電極33には、電極ライン32aと電極ライン33aとの間に電圧を印加する電源V1が接続されている。同様に、電極ライン32bと電極ライン33bとの間、電極ライン32cと電極ライン33cとの間、電極ライン32dと電極ライン33dとの間には、電源V2、V3、V4がそれぞれ接続されている。そして、この電源V1〜V4により、電極ライン32a〜32dには[数8]を満たす電圧が印加されるようになっている。すなわち、第2電気光学素子31に印加される電圧は、V1>V2>V3>V4となるような電圧が印加される。
これにより、図4に示すように、第1電気光学素子21のレーザ光L3のスキャン角(偏角)φが変化するので、第2電気光学素子31に入射したレーザ光は、入射端面31aの位置に応じて印加された電圧により生じる電界を受けて射出端面31bから射出される。このようにして、第1実施形態の走査型光学装置1と同様に、スクリーン上の各ラインを走査するレーザ光の軌跡は直線を描くことになる。
[第2実施形態の変形例1]
図6に示す第2実施形態では、複数の電極ライン32a〜32d,33a〜33dに電圧を印加する電源V1〜V4をそれぞれ設けたが、第1電極32の隣接する電極ライン32a〜32dを抵抗R1,R2,R3により接続された構成の第2電気光学素子35であっても良い。このような変形例1について、図7を参照して説明する。
第2電極33の隣接する電極ライン33a〜33dも同様に抵抗R4,R5,R6により接続されている。また、第1電極32の電極ライン32aと第2電極33の電極ライン33aとは電源36により接続されており、第1電極32の電極ライン32dと第2電極33の電極ライン33dとは抵抗R7により接続されている。また、電極ライン32aには[数8]を満たす電圧が印加されるようになっている。
このように、抵抗R1〜R7により電極ライン32a〜32d,33a〜33dに印加される電圧が制御されている。このため、各電極ライン32a〜32d間、各電極ライン33a〜33d間には電圧降下(電圧勾配)が起こり、第2実施形態の走査型光学装置と同様に、スクリーン上の各走査ラインを走査するレーザ光の軌跡は直線を描くことになる。
なお、本変形例1において、抵抗R1〜R7が可変抵抗であっても良い。この構成により、電圧勾配を調整することができるため、電気光学素子35に印加される電圧の微調整を行うことが可能となる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、電気光学素子としてKTN結晶を例に挙げて説明したが、これに限ることはなく、屈折率が線形的に変化する素子であれば良い。例えば、LiNbO(ニオブ酸リチウム)等の電気光学効果を有する誘電体結晶であっても良いが、LiNbO3等の組成を有する結晶は、KTN結晶に比べて走査偏角が小さく、また、駆動電圧が高いため、KTN結晶を用いることが好ましい。
さらに、電気光学素子を2つ用いて説明したが、個数はこれに限るものではない。例えば、第2電気光学素子から射出される光の偏角を大きくしたり、歪みを補正するために、第2電気光学素子の後段側に電気光学素子を設けても良い。
また、第1,第2実施形態(変形例を含む)では、走査型光学装置として画像表示装置について説明したが、これに限らず、レーザ光を2方向に走査する装置に適用することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る走査型光学装置を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る走査型光学装置の電気光学素子の電極に印加する電圧の波形を示す図である。 従来の電気光学素子の電極に印加する電圧の波形を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る走査型光学装置の第2電気光学素子の内部を進行するレーザ光を示す光路図である。 本発明の第1実施形態に係る走査型光学装置の第2電気光学素子の電極に印加する電圧の波形を詳細に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る走査型光学装置の第2電気光学素子を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る走査型光学装置の第2電気光学素子の変形例を示す斜視図である。 従来の走査型光学装置を示す平面図である。
符号の説明
1…走査型光学装置、11…光源装置、21…第1電気光学素子(第1走査手段)、26,31,35,40…第2電気光学素子(第2走査手段)、27,32,41…第1電極、28,33,42…第2電極、32a〜32d,33a〜33d…電極ライン(分割電極)

Claims (5)

  1. レーザ光を射出する光源装置と、
    前記光源装置から射出されるレーザ光を一方向に走査する第1走査手段と、
    該第1走査手段から射出されたレーザ光を前記一方向と異なる方向に走査する第2走査手段とを備え、
    前記第1走査手段及び前記第2走査手段のうち少なくとも前記第2走査手段は、内部に生じる電界の大きさに応じて屈折率分布が変化することによってレーザ光を走査し、前記電界を発生させる電極を有する電気光学素子であり、
    前記第1走査手段によるレーザ光の走査に伴って、前記電気光学素子の内部を進行するレーザ光の光路長が変化する構成とされ、
    該電気光学素子の電極に印加する電圧を前記光路長に応じて変化させる電圧制御部を備え、
    前記電圧が、前記第1走査手段によってレーザ光が走査される際に、1走査ライン毎にステップ状に上昇するとともに、各ステップの始点側に対して終点側が徐々に下降し、かつ、各ステップの始点側から終点側に向けての勾配が、ステップ状の電圧波形における低電圧側のステップから高電圧側のステップに向けて順次大きくなる波形とされていることを特徴とする走査型光学装置。
  2. 前記電圧制御部が、前記電気光学素子の電極に印加する電圧を前記第1走査手段から射出されるレーザ光の偏角から算出された前記光路長に応じて前記波形で表される電圧に変調することを特徴とする請求項1に記載の走査型光学装置。
  3. 前記電極が、前記電気光学素子の内部に生じる電界方向に対して直交し、かつ、前記第1走査手段によってレーザ光が走査される方向に複数に分割された分割電極を有し、
    該複数の分割電極のそれぞれに印加される電圧が異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の走査型光学装置。
  4. 前記電極が、前記電気光学素子の内部に生じる電界方向に対して直交し、かつ、前記第1走査手段によってレーザ光が走査される方向に複数に分割された分割電極を有し、
    該複数の分割電極間がそれぞれ抵抗で接続されるとともに、前記第1走査手段による偏角が小さい側に配置された前記分割電極に電源が接続され、
    各抵抗による電圧降下の作用によって偏角が小さい側に配置された前記分割電極から偏角が大きい側に配置された前記分割電極に向けて各分割電極への印加電圧が低くなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の走査型光学装置。
  5. 前記電気光学素子がKTa1−xNb3の組成を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の走査型光学装置。
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