JP2000003110A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法

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JP2000003110A
JP2000003110A JP10169611A JP16961198A JP2000003110A JP 2000003110 A JP2000003110 A JP 2000003110A JP 10169611 A JP10169611 A JP 10169611A JP 16961198 A JP16961198 A JP 16961198A JP 2000003110 A JP2000003110 A JP 2000003110A
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liquid crystal
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image forming
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Makoto Yanagida
真 柳田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的制御を行うことなく、感光ドラムの回
転むらに応じてレーザ光路を偏向して、感光ドラムの回
転むらに起因する走査線のピッチむらを補正すること。 【解決手段】 周速度検知センサ9により検知される感
光体の周速度の変動に基づいて、液晶セル駆動装置21
により印加される電圧に応じて透過される光ビームの光
路を偏向可能な液晶セル3への印加電圧を補正量演算回
路51,制御装置22が制御する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力される画像情
報に基づいて光ビームを照射して回転駆動される感光体
上を走査して、前記感光体上に静電潜像を形成する画像
形成装置および画像形成装置の制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザ光学系を用いるデジタルカ
ラープリンタ等においては多色トナーによる重ね合わせ
により画像を形成しているが、トナーは各色ごとに順番
に感光ドラム上に現像される。現像は事前に感光ドラム
上に形成された電荷密度パターンである静電潜像に対し
てなされ、この潜像はレーザ光によって一様帯電された
感光ドラム上を露光する事により形成される。
【0003】一般に露光は、レーザ光源から発せられる
レーザ光を回転ミラー体であるポリゴンミラーにより反
射し、ポリゴンミラーの回転により感光ドラムの長手方
向に主走査して、画像情報に対応するレーザのドットパ
ターンを1ライン形成し、感光ドラムの回転進行と共に
順次主走査していく事により行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の画
像形成装置では、上記感光ドラムの走査時に感光ドラム
が画像形成装置本体内部の機械的な要因、例えば感光ド
ラムの構成上および設置上での偏心やモータの駆動振動
などにより、感光ドラムの回転の周速度が規定値を中心
に変動するために感光ドラムへのレーザ光の走査線のピ
ッチが一様ではなくなってしまう。
【0005】この走査線のピッチむらはかなり微少であ
るため通常のモノクロ複写機では大きな問題となる事は
少ないが、カラープリンタ等でイエロー,マゼンタ,シ
アン,ブラック等の色別の画像情報を重ね合わせる時に
は色ずれを起こし、色情報の混乱した画像が再現されて
しまうという問題点があった。
【0006】この問題に対し、感光ドラムの周速度むら
を抑制する手段として、いわゆるフライホイールと呼ば
れる慣性モーメントの大きい部材を感光ドラムの駆動機
構に直結して周速度の変動を少なくし、感光ドラムの回
転の安定化を図る事により、多色像重ね合わせ時の色ず
れを防止する画像形成装置が従来より実現されている。
【0007】しかし、上記従来から行われているような
フライホイールによる感光ドラムの回転安定化による色
ずれ防止は十分な効果を挙げるためには、機械の規模に
応じて異なるが、数10〔kg〕から100〔kg〕以
上になるフライホイールを用いなければならない。
【0008】これは、画像形成装置本体の過分な重量ア
ップを引き起こすと共に材料コスト面でも大きな負担と
なるという問題点があった。
【0009】また、上記フライホイールによる感光ドラ
ムの回転の安定化を図る代わりに、感光ドラムの回転む
らに対応してレーザ光の照射位置の補正手段を組み込む
事によりフライホイール部材を省略する構成があり、そ
の方法として機械的な制御によりミラー部材を振動させ
光路を偏向する手段も考案されている。
【0010】しかし、この方法は新たな振動要因を生む
と共に、長期使用される複写機等においては耐久性が疑
問視されているという問題点があった。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明に係る第1の発明〜第10の発
明の目的は、センサにより検出される感光体の周速度の
変動に基づいて、印加される電圧に応じて透過される光
ビームの光路を偏向可能な1つまたは複数の光路偏向手
段への印加電圧を制御することにより、機械的制御を行
うことなく、感光ドラムの回転むらに応じてレーザ光路
を偏向して、感光ドラムの回転むらに起因する走査線の
ピッチむらを補正することができる画像形成装置および
画像形成装置の制御方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、入力される画像情報に基づいて光ビームを照射して
回転駆動される感光体(図1に示す感光ドラム2)上を
露光して、前記感光体上に静電潜像を形成する光学系手
段(図4に示すレーザ発振器101)と、前記光学系手
段と前記感光体との間の光ビームの光路上に介在して、
印加される電圧に応じて透過される光ビームの光路を偏
向可能な1つまたは複数の光路偏向手段(図4に示す液
晶セル3)と、前記1つまたは複数の光路偏向手段に電
圧を印加する駆動手段(図4に示す液晶セル駆動装置2
1)と、前記回転駆動される感光体の周速度を検知する
第1の検知手段(図1に示す周速度検知センサ9)と、
前記第1の検知手段により検知される前記感光体の周速
度の変動に基づいて、前記駆動手段による光路偏向手段
への印加電圧を制御する制御手段(図6に示す補正量演
算回路51,制御装置22(補正フィードバック回路5
3)、または図10に示す同期検出回路54,同期回路
55,制御装置22)とを有するものである。
【0013】本発明に係る第2の発明は、前記制御手段
は、前記第1の検知手段により検知される前記感光体の
周速度の変動に応じて光ビーム光路補正量を(図6に示
す補正量演算回路51が)算出し、該算出される光ビー
ム光路補正量に基づいて、前記駆動手段による光路偏向
手段への印加電圧を(制御装置22が)制御するもので
ある。
【0014】本発明に係る第3の発明は、前記光学系手
段により照射される感光体上の光ビーム位置を検知する
第2の検知手段(図6に示す光位置検出センサ105,
光位置演算回路52)を設け、前記制御手段は、前記第
2の検知手段により検知される光ビーム位置および算出
される光ビーム光路補正量に基づいて、(図6に示す制
御装置22が行う)前記駆動手段による光路偏向手段へ
の印加電圧制御に(図6に示す補正フィードバック回路
53が)フィードバック制御をかけるものである。
【0015】本発明に係る第4の発明は、予め測定され
た前記感光体の回転むらに対応して作成された前記駆動
手段の制御シーケンスを格納する制御シーケンス手段
(図10に示す制御シーケンス回路56)を設け、前記
制御手段は、前記第1の検知手段により検知される前記
感光体の周速度の変動と前記制御シーケンス手段に格納
される制御シーケンスとの同期を(図10に示す同期検
出回路54,同期回路55が)とり、該同期タイミング
で制御シーケンス手段に格納される制御シーケンスを
(図10に示す制御装置22が)実行して、前記駆動手
段による光路偏向手段への印加電圧を同期制御するもの
である。
【0016】本発明に係る第5の発明は、前記1つまた
は複数の光路偏向手段は、二枚の透明基板(図3に示す
基盤31a,31b)を対向させ所定の角度で傾斜配置
し縁部を塞ぎ内部に液晶(図3に示す液晶36)が封入
されているものである。
【0017】本発明に係る第6の発明は、前記液晶は、
ネマティック液晶で誘電異方性が正の液晶である。
【0018】本発明に係る第7の発明は、前記二枚の基
板は対向面に透明電極が被覆され、更に液晶分子の配向
方向を決定する配向膜(図3に示す33a,33b)が
積層されているものである。
【0019】本発明に係る第8の発明は、前記配向膜
は、前記液晶の分子がホモジニアス配向となるように形
成され、かつ、二枚の基板に対する液晶分子のプレティ
ルト角の開いてる方向が互いに逆向きであるように形成
されているものである。
【0020】本発明に係る第9の発明は、入力される画
像情報に基づいて光ビームを照射して回転駆動される感
光体上を露光して、前記感光体上に静電潜像を形成する
光学系と前記感光体との間の光ビームの光路上に介在し
て、駆動部より印加される電圧に応じて透過される光ビ
ームの光路を偏向可能な1つまたは複数の光路偏向素子
を有する画像形成装置の制御方法において、前記感光体
の周速度を検知する第1の検知工程(図7のステップ
(1))と、該検知される前記感光体の周速度の変動に
応じて光ビーム光路補正量を算出する算出工程(図7の
ステップ(1))と、該算出される光ビーム光路補正量
に基づいた電圧を前記駆動部により光路偏向素子に印加
させる電圧印加工程(図7のステップ(2))と、前記
光学系により照射される光ビーム位置を検知する第2の
検知工程(図7のステップ(3))と、該検知される光
ビーム位置および算出される光ビーム光路補正量を比較
して、前記駆動部による光路偏向素子への印加電圧制御
にフィードバック制御をかけるフィードバック工程(図
7のステップ(4),(5))とを有するものである。
【0021】本発明に係る第10の発明は、入力される
画像情報に基づいて光ビームを照射して回転駆動される
感光体上を露光して、前記感光体上に静電潜像を形成す
る光学系と前記感光体との間の光ビームの光路上に介在
して、駆動部より印加される電圧に応じて透過される光
ビームの光路を偏向可能な1つまたは複数の光路偏向素
子を有する画像形成装置の制御方法において、前記感光
体の周速度を検知する第1の検知工程(図11のステッ
プ(1))と、該検知される前記感光体の周速度の変動
と予め測定された前記感光体の回転むらに対応して作成
された駆動部の制御シーケンスとの同期をとり、前記制
御シーケンスを前記駆動部に対して実行する制御シーケ
ンス実行工程(図11のステップ(1)〜(3))とを
有するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1は、本発明
の第1実施形態を示す画像形成装置を適用可能なカラー
レーザプリンタの構成を説明する断面図である。
【0023】図において、1はレーザ光学系で、不図示
のコントローラから送出される画像信号(各色情報)に
基づいてレーザ光Aを発振する。このレーザ光Aはレー
ザ光学系1内部に設置された液晶セル(後述する液晶セ
ル3)により光路を偏向可能で、ミラー11により反射
されて感光ドラム2面上を走査露光する。
【0024】5Y,5M,5C,5Kはそれぞれイエロ
ー,マゼンタ,シアン,ブラック現像装置で、感光ドラ
ム2上の各々の色情報に対応して形成された潜像を順
次,イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色トナ
ーで現像する。6は転写ドラムで、感光ドラム2上に現
像されたトナー像を順次、給紙トレイ12から給送され
転写ドラム6により固定搬送(静電吸着搬送)される転
写紙Bへ重ね転写する。8は剥離帯電器で、転写ドラム
6に静電吸着された転写紙Bを転写ドラム6から剥離す
る。
【0025】10は定着装置で、転写紙Bに担持された
多重トナー像を該転写紙Bに定着させる。7はクリーニ
ング装置で、感光ドラム2上の残留トナーを清掃する。
4は露光前帯電器で、感光ドラム2を一様帯電させる。
【0026】以上の画像形成行程において、レーザ光学
系1でレーザ光Aによる露光を行う過程で前述したごと
く走査線の間隔むらが生じるため、レーザ光学系1内部
でレーザ光の光路を偏向することにより、この光路の偏
向による補正を行う。この光路偏向による補正を行うた
めに、走査線の間隔むらの検知手段として感光ドラムに
近接して周速度検知センサ9が配置されている。この周
速度検知センサ9は、感光ドラム2の周速度を検知す
る。
【0027】以下、図2,図3を参照して、本発明の画
像形成装置に適用可能な光学系の光路偏向原理を模式的
に説明する。
【0028】図2は、本発明に適用可能なレーザ光学系
による光路偏向原理を説明する図であり、図1と同一の
ものには同一の符号を付してある。
【0029】図において、101はレーザ発振器で、不
図示のコントローラから送出される画像信号(各色情
報)に基づいてレーザ光Aを発振する。3は液晶セル
で、レーザ発振器101から発振されレンズ102a,
102bを介して入光されるレーザ光Aを印加電圧に応
じて光路を変化させる。なお、液晶セル3についての詳
細は後述する。103はポリゴンミラーで、液晶セル3
(詳細は後述する)を介して入光されたレーザ光Aを反
射させ、レンズ102c,102dを介して感光ドラム
2を走査露光する。
【0030】以下、各部の作用について説明する。
【0031】レーザ発振器101から発振されるレーザ
光Aはレンズ102aにより平行光束となりレンズ10
2bにより液晶セル3を通過してポリゴンミラー103
の面上に集光される。このとき液晶セル3の状態により
光路が変化するので液晶セルヘ電圧が印加されていない
時のレーザ光の光路の分岐をAで示し、液晶セルヘ電圧
が印加された時のレーザ光の光路の分岐をA’で示す。
ポリゴンミラー103で反射されたレーザ光A,A’は
レンズ102c,102dにより感光ドラム2上で所定
のスポット径を持って結像される。即ち電気的な制御に
よって感光ドラム2上の結像位置が可変となる。
【0032】図3は、本発明に適用可能な液晶セルの構
成の一例を示す図である。
【0033】図において、31a,31bは基板で、透
明なガラス等の材質で、基板31a,31bの対向面は
ITOなどの透明電極32a,32bで被覆され、更に
透明な配向膜33a,33bが積層される。
【0034】基板31a,31bは所定の角度を持って
傾斜配向されるように長さの異なるスペーサ34,35
によって固定され側面は不図示のシール部材で密閉し内
部に液晶36を封入する事により液晶セルは構成されて
いる。
【0035】液晶36は正の誘電異方性を持つP型のネ
マティック液晶を用い液晶セル内で基板に平行なホモジ
ニアス配向とする。そのために液晶分子の長軸の向きを
決める配向膜の配向方向を揃える。図3ではX軸(図中
矢印)の方向に液晶分子が配向するように配向膜を方向
づけている。また、この時、2枚の基板に対する液晶分
子のプレティルト角が逆向きになるように配向方向の向
きも特徴づけるのがより望ましい。
【0036】ここで、(a)は、液晶セルに対する印加
電圧Vが「V=0」の場合〔状態A〕を示し、液晶分子
が配向膜の配向方向に沿って整列している。(b)は、
液晶セルに対する印加電圧Vが「V=V1>0」の場合
〔状態B〕を示し、(c)は、液晶セルに対する印加電
圧Vが「V=V2>V1」の場合〔状態C〕を示してい
る。即ち、液晶セルへ印加する電圧を大きくしていくご
とに〔状態A〕から〔状態B〕,〔状態C〕へと移行し
ていく。
【0037】この時、それぞれの状態に入射する光は、
光がX軸方向に振動する電界を持つ成分の光だけで成っ
ていれば、それぞれの状態で異なる角度で屈折する。
【0038】液晶から見て〔状態A〕において光は異常
光であり、〔状態C〕においては常光である。従って、
光は〔状態A〕において大きく屈折し、〔状態C〕にお
いて小さく屈折し、〔状態B〕においてはそれらの間の
角度で屈折する。
【0039】このようにして液晶セルに対する印加電圧
の制御により液晶セルに入光されるレーザ光の液晶セル
に対する屈折角は可変する。
【0040】光路を可変する液晶セルには、上記液晶セ
ル以外にも他の性質の液晶や構成を組み合わせて作る事
もでき、本発明に使う液晶セルは、上記の構成に限定す
るものでない。
【0041】図4は、図1に示した画像形成装置のレー
ザ光学系1の内部構成を説明する図であり、図2と同一
のものには同一の符号を付してある。
【0042】以下、構成および作用について説明する。
【0043】レーザ発振器101は半導体レーザで、例
えば680〔nm〕の波長の直線偏光を発振し紙面に垂
直方向の電界成分を持つように配置されている。発振さ
れたレーザ光Aはレンズ102a,102b,液晶セル
3を通過する。
【0044】なお、液晶セル3は、電気的な制御により
光の進行(光路)を制御しうる光学的素子であり、レー
ザ光の光路に1個ないし複数個配置されている。
【0045】21は前記液晶セル3を駆動する液晶セル
駆動装置で、液晶セル3に対して可変する電圧を印加
し、液晶セル3を透過するレーザ光の光路を可変する。
22は制御装置で、入力される光路補正量に基づいて、
液晶セル3に対して液晶セル駆動装置21より印加され
る電圧の電圧値を制御する。液晶セル3は、制御装置2
2により制御され液晶セル駆動装置21により印加され
る印加電圧に対応して、液晶セル3を透過するレーザ光
の屈折角を変化させる。即ち、制御装置22は、液晶セ
ル液晶セル駆動装置21により印加される印加電圧を制
御することにより、液晶セル3の屈折率制御する。
【0046】液晶セル3を通過したレーザ光はハーフミ
ラー104に達し、ここで光量の例えば95%はそのま
ま通過し、5%は反射して反射光Cが光位置検知センサ
105に達する。
【0047】そして通過光Aはポリゴンミラー103で
反射され、レンズ102c,102dを通過して感光ド
ラム2に結像される。この過程でポリゴンミラー103
は回転しており、レーザ光Aは感光ドラム2の端面から
端面まで走査される。
【0048】また、上記光位置検出センサ105は、反
射光Cの位置を検出し、幾何光学的な関係から光位置検
出センサ105により検出される反射光Cの位置と感光
ドラム2上に結像するレーザ光Aの位置は厳密に対応づ
けられる。
【0049】図5は、図4に示した液晶セル3の構成を
説明する断面図である。
【0050】図において、31a,31b,31cは基
板で、透明なガラス材料で構成されており、特に透明度
の高い処方の物を使用しており、基板31a,31b,
31cは、例えば4〔mm〕四方の正方形で厚みが0.
3〔mm〕であり電極と配向膜が積層され、基板31c
は両面に電極と配向膜が積層され形成されている。34
a,34bは短スペーサで、例えば1〔μm〕である。
35a,35bは長スペーサで、例えば9〔μm〕であ
る。
【0051】36aは液晶で、基板31a,31c、長
さの異なるスペーサ34a,35aで密閉された内部に
封入されている。36bは液晶で、基板31b,31
c,長さの異なるスペーサ34b,35bで密閉された
内部に封入されている。また、液晶36a,36bは、
正の誘電異方性を持つP型のネマティック液晶で常光に
対する屈折率が、例えば「n0=1.49」で異常光に
対する屈折率が、例えば「ne=1.69」であり複屈
折が、例えば「Δn=0.20」である。
【0052】また、基板31cにより2つの部分に分け
られ液晶セル3の液晶36a,36bには、別々に制御
された電圧が印加される。ただし実際の動作時には一方
の部分に「0〔V〕」でない電圧が印加される時は、他
方の印加電圧は0〔V〕である。
【0053】さらに、液晶の配向方向は図中矢印で示さ
れたX軸の方向であり、この液晶セル3をレーザ光学系
1の適切な位置に配置する事により印加電圧を変化させ
て感光ドラム上での結像位置を最大±200〔μm〕の
範囲で可変することができる。
【0054】このように、液晶セル3は、二枚の透明基
板を対向させ所定の角度で傾斜配置し縁部を塞ぎ内部に
液晶が封入されている。
【0055】また、液晶セル3に封入する液晶はネマテ
ィック液晶で誘電異方性が正の液晶が用られる。
【0056】さらに、液晶セル3の二枚の基板は対向面
に透明電極が被覆され、更に液晶分子の配向方向を決定
する配向膜が積層されている。
【0057】また、前記配向膜は液晶分子がホモジニア
ス配向となるように形成され、かつ、二枚の基板に対す
る液晶分子のプレティルト角の開いてる方向が互いに逆
向きであるように形成されている。
【0058】以下、図6を参照して、液晶セル3に対す
る印加電圧の制御機構に関して説明する。
【0059】図6は、本発明の画像形成装置の制御構成
の一部を説明するブロック図である。
【0060】図において、51は補正量演算回路で、周
速度検知センサ9から入力される周速度信号の変動に応
じて、感光ドラム2の周速度むらによって発生するレー
ザ光の副走査方向である感光ドラム2上の回転方向にお
ける記録密度むらを補正するように、レーザ光路の補正
量を算出し、位置補正信号を出力する。52は光位置演
算回路で、光位置検出センサ105から入力される光位
置信号に応じた光位置を計算し、光位置信号を出力す
る。53は補正フィードバック回路で、補正量演算回路
51および光位置演算回路52から補正量および光位置
の演算信号を入力して、補正量演算回路51から入力さ
れる補正量に相当する光位置の変動を達成するように、
液晶セル駆動装置21を制御する制御装置22にフィー
ドバック制御をかける。
【0061】以下、各部の作用について説明する。
【0062】周速度検知センサ9からの周速度信号が位
置補正信号を計算する補正量演算回路51に入力され、
感光ドラム2の周速度むらによって発生するレーザ光の
副走査方向である感光ドラム2上の回転方向における記
録密度むらを補正するように、レーザ光路の補正量が算
出される。また、光位置検出センサ105から光位置信
号が光位置演算回路52に入力され光位置が計算され
る。補正量および光位置の演算信号の出力が補正フィー
ドバック回路53に入力され液晶セル駆動装置21を制
御する制御装置22にフィードバックをかける。
【0063】このようにして、実際に液晶セル3が変動
するレーザ光位置をモニタしながら前記液晶セル3が変
動するレーザ光位置の変動量にフィードバックをかけて
常に適正な光路制御を行う事により感光ドラム2の周速
度変動に伴う走査線の間隔むらを補正してカラープリン
タの色ずれ防止を行う事ができる。
【0064】以下、図7のフローチャートを参照して、
本発明の画像形成装置の第1のレーザ光路偏向制御動作
について説明する。
【0065】図7は、本発明の画像形成装置の第1のレ
ーザ光路偏向制御手順の一例を示すフローチャートであ
り、レーザ光路偏向フィードバック制御手順に対応し、
補正量演算回路51,光位置演算回路52,補正フィー
ドバック回路53,制御装置22などにより実行されて
も、図示しない記憶手段に格納されるプログラムに基づ
いて、図示しないCPUが実行してもよい。なお、
(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0066】まず、周速度検知センサ9により検知され
る感光ドラム2の周速度に基づいて、補正量演算回路5
1がレーザ光路の補正量を算出すると(1)、制御装置
22が補正量演算回路51により算出される補正量に基
づく電圧を液晶セル駆動装置21により液晶セル3に印
加させる(2)。
【0067】次に、光位置検知センサ105により検知
される光位置に基づいて、光位置演算回路52が感光ド
ラム2上の光位置を算出し(3)、補正フィードバック
回路53が感光ドラム2上の光位置変動量とステップ
(1)で算出した補正量とを比較して、偏差の有無を判
定し(4)、偏差があると判定された場合は、補正フィ
ードバック回路53がレーザ光路の補正量を前記偏差に
修正し(5)、ステップ(1)の処理に戻る。
【0068】一方、ステップ(4)で、補正フィードバ
ック回路53が感光ドラム2上の光位置変動量とステッ
プ(1)で算出した補正量との偏差がないと判定された
場合は、処理を終了する。
【0069】以上の処理により、従来のフライホイール
等の慣性モーメントの大きい部材を用いることなく、感
光ドラム2の回転むらに起因する走査線のピッチむらを
正確に補正することができ、画像形成装置のコストダウ
ン,軽量化を図る事ができる。
【0070】また、ミラー部材を機械的に制御すること
なく、簡単な構成で、感光ドラムの回転むらに対応して
レーザ光の照射位置を補正することができ、感光ドラム
2の回転むらに起因する走査線のピッチむらを正確に補
正して、高品位な画像を精度よく形成することができ
る。特に、カラー画像に関しては、色ずれのない高品位
なカラー画像を形成することができる。
【0071】なお、本実施形態では、補正量演算回路5
1により演算された補正量と光位置演算回路52により
演算された光位置に基づいて、液晶セル駆動装置21を
制御する制御装置22にフィードバック制御をかけるよ
うに構成したが、補正量演算回路51により演算された
補正量のみに基づいて、制御装置22が液晶セル駆動装
置21を制御するように構成してもよい。
【0072】これにより、補正精度は多少落ちる可能性
があるものの、極めて簡単な構成により、感光ドラム2
の回転むらに対する光学系の光路補正可能な画像形成装
置を安価に提供することができる。
【0073】〔第2実施形態〕上記第1実施形態では、
周速度検知センサ9により検知される感光ドラム2の周
速度に基づいて実際に液晶セル3が変動するレーザ光位
置をモニタしながら、液晶セル3が変動するレーザ光位
置の変動量にフィードバックをかけて、液晶セル駆動装
置21をフィードバック制御する構成について説明した
が、予め生成された感光ドラム2の回転むらの変動パタ
ーンに対する液晶セル駆動装置21の制御シーケンスに
より、液晶セル駆動装置21をシーケンス制御するよう
に構成してもよい。以下、その実施形態について説明す
る。なお、本実施形態の画像形成装置を適用可能なカラ
ープリンタの構成は、第1実施形態で示した図1と同様
である。
【0074】本発明により解決しようとする課題は、感
光ドラムの回転の不均一に起因するものであったが、こ
の感光ドラムの回転の不均一は周期的変動成分の部分が
多くを占める場合がある。この周期成分の周期は機械構
成によって異なるものであるが同一の設計においては同
じ周波数成分が観測される。この周波数成分のうち比較
的大きな振れ幅を持つ成分のいくつかを補正すれば、画
像上の乱れはほぼ無くなるので、同一設計された機械で
の感光ドラムの回転むらを予め測定しておき、変動パタ
ーンに対する制御シーケンスを予め作成しておく。
【0075】図8は、感光ドラムの振動の周波数の測定
結果の一例を示す特性図であり、横軸は周波数を示し、
縦軸は相対強度を示す。
【0076】図において、周波数25〔Hz〕,30
〔Hz〕,50〔Hz〕,55〔Hz〕にピークが見ら
れるが、50〔Hz〕のピークは、電源の交流周波数に
よる電気的ノイズで機械的な要因によるものではない。
【0077】よって、機械的な要因によるピークは、周
波数25〔Hz〕,30〔Hz〕,55〔Hz〕とな
る。
【0078】本実施形態では、上記図8に示すように、
例えばフーリエ分析により55〔Hz〕,30〔H
z〕,25〔Hz〕に大きなピークが測定された場合
に、それらの重ね合わせパターンに対応する制御信号を
発する制御装置を用意したが、当然、画像形成装置の設
計内容によって異なった周波数制御になる。
【0079】図9は、本発明の第2実施形態を示す画像
形成装置の光路偏向素子である液晶セルの構成を説明す
る模式図であり、図6と同一のものには同一の符号を付
してある。
【0080】なお、本実施形態の液晶セルは、構造的に
は第1実施形態の液晶セルを8層重ねて接続面の基板を
一体化した構造となっている。
【0081】図において、31dは基板で、基板31
c,3ldは、両面に電極層,配向膜層が積層される。
【0082】液晶セルは液晶の応答性により厚みが制限
されるが薄型多層にする事により変位幅を広く保ちなが
ら応答性を上げる事ができる、ただし、透過光量の減衰
が大きくなるので光源の出力を大きめにする必要があ
る。
【0083】また、多層にする事により各層のon/o
ff制御のみでのデジタル制御ができ、液晶の中間状態
を使わなくても済むので微妙な変動に追随できないが制
御性が良い。
【0084】基板31a,31b,31c,31dは、
例えば4〔mm〕四方の厚さ0.2〔mm〕で液晶は間
隔が1〔μm〕と2〔μm〕の端部スペーサで封入され
ている。
【0085】従って、無補正状態を含め17段階の制御
が可能で、感光ドラム2上では5〔μm〕きざみで±4
0〔μm〕の補正が行われる。即ち、制御装置が発する
制御信号は制御パターンに合わせて17段階にデジタル
化された信号であり制御信号に沿って駆動装置は液晶セ
ルを駆動する。
【0086】図10は、本発明の第2実施形態を示す画
像形成装置の制御機構を示すブロック図であり、図6と
同一のものには同一の符号を付してある。
【0087】図において、56は制御シーケンス回路
で、予め測定された感光ドラム2の回転むらに対して設
定された液晶セル3の変動シーケンス(液晶セル駆動装
置21の制御シーケンス)を格納した回路である。54
は同期検出回路で、周速度検知センサ9により検知され
た感光ドラム2の周速度信号から同期タイミングを算出
する。55は同期回路で、同期検出回路54により算出
された同期回路タイミングに基づいて感光ドラム2の周
速度変動と制御シーケンス回路56に格納された液晶セ
ル駆動装置21の制御シーケンスとの同期をとり、制御
装置22に対して同期信号を送る。制御装置22は、同
期回路55からの出力信号に同期して制御シーケンス回
路56に格納された液晶セル3の変動シーケンス(液晶
セル駆動装置21の制御シーケンス)に応じた駆動信号
を駆動装置21に送り液晶セルを動作させる。
【0088】上記構成により、周速度検知センサ9は感
光ドラム2の周速度を検知し、この周速度信号から同期
検出回路54により同期タイミングが計算され、同期回
路55が制御装置22に同期信号を送り同期シーケンス
に応じた駆動信号を駆動装置21に送り液晶セルを動作
させる。
【0089】以下、図11のフローチャートを参照し
て、本発明の画像形成装置の第2のレーザ光路偏向制御
動作について説明する。
【0090】図11は、本発明の画像形成装置の第2の
レーザ光路偏向制御手順の一例を示すフローチャートで
あり、レーザ光路偏向シーケンス制御手順に対応し、同
期検出回路54,同期回路55,制御シーケンス回路5
6,制御装置22等により実行されても、図示しない記
憶手段に格納されるプログラムに基づいて、図示しない
CPUが実行してもよい。なお、(1)〜(3)は各ス
テップを示す。
【0091】まず、周速度検知センサ9により検知され
る感光ドラム2の周速度に基づいて、同期検出回路54
が同期タイミングを算出する(1)。次に、同期回路5
5が同期検出回路54により算出された同期タイミング
に基づいて、感光ドラム2の周速度変動と制御シーケン
ス回路56に格納された制御シーケンスとの同期をと
り、制御装置22に同期信号を出力する。これに同期し
て制御装置22は制御シーケンス回路56に格納される
感光ドラム2の回転むらに対する液晶セル駆動装置21
の制御シーケンスを実行して、液晶セル駆動装置21に
よる液晶セル3の印加電圧を制御する(3)。
【0092】以上の処理により、従来のフライホイール
等の慣性モーメントの大きい部材を用いることなく、感
光ドラム2の回転むらに起因する走査線のピッチむらを
正確に補正することができ、画像形成装置のコストダウ
ン,軽量化を図る事ができる。
【0093】また、ミラー部材を機械的に制御すること
なく、簡単な構成で、感光ドラムの回転むらに対応して
レーザ光の照射位置を補正することができ、感光ドラム
2の回転むらに起因する走査線のピッチむらを正確に補
正して、色ずれのないカラー画像を形成することができ
る。
【0094】なお、上記第1実施形態および第2実施形
態では、液晶セル3をレーザ光路上に1つ配設する構成
としたが、レーザ光路上に複数の液晶セルを配設するよ
うに構成してもよい。
【0095】以上より、本発明の画像形成装置は、回転
する感光体ドラムと、その感光体ドラムを一様帯電する
帯電手段と、一様帯電された該感光体ドラムをレーザ光
によって走査し露光するレーザ光学系を有する電子写真
装置において、該感光体ドラムの周速度むらによって発
生するレーザ光の副走査方向である該感光体ドラム上の
回転方向における記録密度むらを補正するためにレーザ
光学系内に電気的な制御により光の進行を制御しうる電
気光学素子である一個ないし複数個の液晶セルを透過す
るレーザ光の光路を可変させるべく該液晶セルに電圧を
印加する駆動装置を有し、前記周速度むらに合わせてそ
の駆動装置が該液晶セルに印加する電圧を可変して該液
晶セルの屈折率制御によるレーザ光の光路制御で前記記
録密度むらを補正する機構を備える。
【0096】また、感光体ドラムの周速度を検知する周
速度検知手段を備え感光体の周速度むらに対応して発生
するレーザ光の感光体ドラムヘの走査線の副走査方向へ
間隔むらを補正するために周速度検知手段により検知さ
れた周速度信号を処理し感光体上で走査線密度を均一に
すべく電気光学素子の駆動装置を制御する制御機構を有
する。
【0097】さらに、電気光学素子を動作させる駆動装
置の制御機構は、レーザ光学系内に配置された電気光学
素子を通過したレーザ光の電気光学素子によるレーザ光
の光路の変位を検知し光路信号を発する光路検知手段を
備える。
【0098】また、周速度信号からレーザ光の光路の補
正量を演算し補正量信号を発する補正演算回路を備え
る。
【0099】さらに、光路信号と補正量信号とからレー
ザ光の光路の補正量に相当する補正を達成すべく電気光
学素子を動作させる駆動装置の制御にフィードバックを
かける光路制御フィードバック機構を備える。
【0100】また、電気光学素子を動作させる駆動装置
の制御機構は、周期的な感光体ドラムの変動むらに対応
した予め用意された電気光学素子の駆動シーケンスを備
えている。
【0101】さらに、周速度信号から制御シーケンスと
速度変動との同期をとり、その駆動装置を同期制御する
同期回路を備えている。
【0102】上記構成により、本発明はフライホイール
部材を用いず安価で軽量な装置を提供する上で、感光ド
ラムの回転むらに起因する色ずれ防止を達成すことがで
きる。
【0103】本発明では、ミラー部材を振動させ光路を
偏向するような機械的な制御を必要としない光路偏向手
段をレーザ光学系に組み込む事により色ずれ防止を達成
することができる。
【0104】具体的な手段としては光路偏向素子として
透明電極と配向膜が積層された透明基盤に電気的作用で
光学的特性が変化する液晶を挟み込んで封入した液晶セ
ルを用い、液晶セルに印加する電圧を制御して、液晶セ
ルを通過するレーザ光の光路を可変することとによりレ
ーザ光の走査線の副走査方向へのピッチむらを補正し色
ずれを解消する。
【0105】よって、感光ドラムの回転むらに起因する
走査線のピッチむらを補正する手段が提供され、画像形
成装置のコストダウン,軽量化を図ることができる。
【0106】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
て実行することによっても、本発明の目的が達成される
ことは言うまでもない。
【0107】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0108】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディ
スク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,C
D−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,RO
M,EEPROM等を用いることができる。
【0109】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0110】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0111】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適応できることは言うまでもない。この場合、本発明
を達成するためのソフトウエアによって表されるプログ
ラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読
み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本
発明の効果を享受することが可能となる。
【0112】さらに、本発明を達成するためのソフトウ
エアによって表されるプログラムをネットワーク上のデ
ータベースから通信プログラムによりダウンロードして
読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、
本発明の効果を享受することが可能となる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明ならびに第2の発明および第5の発明〜第8の発
明によれば、第1の検知手段により検知される感光体の
周速度の変動に基づいて、印加される電圧に応じて透過
される光ビームの光路を偏向可能な1つまたは複数の光
路偏向手段を駆動する駆動手段による光路偏向手段への
印加電圧を制御手段が制御するので、機械的制御を行う
ことなく、感光体ドラムの回転むらに応じてレーザ光路
を偏向して、感光体ドラムの回転むらに起因する走査線
のピッチむらを補正することができる。
【0114】第3の発明によれば、前記光学系手段によ
り照射される感光体上の光ビーム位置を検知する第2の
検知手段を設け、前記制御手段は、前記第2の検知手段
により検知される光ビーム位置および算出される光ビー
ム光路補正量に基づいて、前記駆動手段による光路偏向
手段への印加電圧制御にフィードバック制御をかけるの
で、機械的制御を行うことなく、感光体の回転むらに応
じてレーザ光路を確実に偏向して、感光体の回転むらに
起因する走査線のピッチむらを確実に補正することがで
きる。
【0115】第4の発明によれば、予め測定された前記
感光体の回転むらに対応して作成された前記駆動手段の
制御シーケンスを格納する制御シーケンス手段を設け、
前記制御手段は、前記第1の検知手段により検知される
前記感光体の周速度の変動と前記制御シーケンス手段に
格納される制御シーケンスとの同期をとり、該同期タイ
ミングで制御シーケンス手段に格納される制御シーケン
スを実行して、前記駆動手段による光路偏向手段への印
加電圧を同期制御するので、予め測定された感光体の回
転むらに応じて設定された変動パターンによりレーザ光
路を偏向するという簡単かつ安価な構成で、感光体の回
転むらに起因する走査線のピッチむらを補正することが
できる。
【0116】第9の発明によれば、入力される画像情報
に基づいて光ビームを照射して回転駆動される感光体上
を露光して、前記感光体上に静電潜像を形成する光学系
と前記感光体との間の光ビームの光路上に介在して、駆
動部より印加される電圧に応じて透過される光ビームの
光路を偏向可能な1つまたは複数の光路偏向素子を有す
る画像形成装置の制御方法において、前記感光体の周速
度を検知し、該検知される前記感光体の周速度の変動に
応じて光ビーム光路補正量を算出し、該算出される光ビ
ーム光路補正量に基づいた電圧を前記駆動部により光路
偏向素子に印加させ、前記光学系により照射される光ビ
ーム位置を検知し、該検知される光ビーム位置および算
出される光ビーム光路補正量を比較して、前記駆動部に
よる光路偏向素子への印加電圧制御にフィードバック制
御をかけるので、機械的制御を行うことなく、感光体の
回転むらに応じてレーザ光路を確実に偏向して、感光体
の回転むらに起因する走査線のピッチむらを確実に補正
することができる。
【0117】第10の発明によれば、入力される画像情
報に基づいて光ビームを照射して回転駆動される感光体
上を露光して、前記感光体上に静電潜像を形成する光学
系と前記感光体との間の光ビームの光路上に介在して、
駆動部より印加される電圧に応じて透過される光ビーム
の光路を偏向可能な1つまたは複数の光路偏向素子を有
する画像形成装置の制御方法において、前記感光体の周
速度を検知し、該検知される前記感光体の周速度の変動
と予め測定された前記感光体の回転むらに対応して作成
された駆動部の制御シーケンスとの同期をとり、前記制
御シーケンスを前記駆動部に対して実行するので、予め
測定された感光体の回転むらに応じて設定された変動パ
ターンによりレーザ光路を偏向するという簡単かつ安価
な構成で、感光体の回転むらに起因する走査線のピッチ
むらを補正することができる。
【0118】従って、機械的制御を行うことなく、感光
体の回転むらに応じてレーザ光路を偏向して、感光体の
回転むらに起因する走査線のピッチむらを補正すること
ができ、画像を精度よく形成することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像形成装置を適
用可能なカラーレーザプリンタの構成を説明する断面図
である。
【図2】本発明に適用可能なレーザ光学系による光路偏
向原理を説明する図である。
【図3】本発明に適用可能な液晶セルの構成の一例を示
す図である。
【図4】図1に示した画像形成装置のレーザ光学系の内
部構成を説明する図である。
【図5】図4に示した液晶セルの構成を説明する断面図
である。
【図6】本発明の画像形成装置の制御構成の一部を説明
するブロック図である。
【図7】本発明の画像形成装置の第1のレーザ光路偏向
制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】感光ドラムの振動の周波数の測定結果の一例を
示す特性図である。
【図9】本発明の第2実施形態を示す画像形成装置の光
路偏向素子である液晶セルの構成を説明する模式図であ
る。
【図10】本発明の第2実施形態を示す画像形成装置の
制御機構を示すブロック図である。
【図11】本発明の画像形成装置の第2のレーザ光路偏
向制御手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 感光ドラム 3 液晶セル 9 周速度検知センサ 21 液晶セル駆動装置 22 制御装置 51 補正量演算回路 52 光位置演算回路 53 補正フィードバック回路 101 レーザ発振器 105 光位置検出センサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される画像情報に基づいて光ビーム
    を照射して回転駆動される感光体上を露光して、前記感
    光体上に静電潜像を形成する光学系手段と、 前記光学系手段と前記感光体との間の光ビームの光路上
    に介在して、印加される電圧に応じて透過される光ビー
    ムの光路を偏向可能な1つまたは複数の光路偏向手段
    と、 前記1つまたは複数の光路偏向手段に電圧を印加する駆
    動手段と、 前記回転駆動される感光体の周速度を検知する第1の検
    知手段と、 前記第1の検知手段により検知される前記感光体の周速
    度の変動に基づいて、前記駆動手段による光路偏向手段
    への印加電圧を制御する制御手段と、を有することを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記第1の検知手段に
    より検知される前記感光体の周速度の変動に応じて光ビ
    ーム光路補正量を算出し、該算出される光ビーム光路補
    正量に基づいて、前記駆動手段による光路偏向手段への
    印加電圧を制御することを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記光学系手段により照射される感光体
    上の光ビーム位置を検知する第2の検知手段を設け、 前記制御手段は、前記第2の検知手段により検知される
    光ビーム位置および算出される光ビーム光路補正量に基
    づいて、前記駆動手段による光路偏向手段への印加電圧
    制御にフィードバック制御をかけることを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 予め測定された前記感光体の回転むらに
    対応して作成された前記駆動手段の制御シーケンスを格
    納する制御シーケンス手段を設け、 前記制御手段は、前記第1の検知手段により検知される
    前記感光体の周速度の変動と前記制御シーケンス手段に
    格納される制御シーケンスとの同期をとり、該同期タイ
    ミングで制御シーケンス手段に格納される制御シーケン
    スを実行して、前記駆動手段による光路偏向手段への印
    加電圧を同期制御することを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記1つまたは複数の光路偏向手段は、
    二枚の透明基板を対向させ所定の角度で傾斜配置し縁部
    を塞ぎ内部に液晶が封入されていることを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記液晶は、ネマティック液晶で誘電異
    方性が正の液晶であることを特徴とする請求項5記載の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記二枚の基板は対向面に透明電極が被
    覆され、更に液晶分子の配向方向を決定する配向膜が積
    層されていることを特徴とする請求項6記載の画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 前記配向膜は、前記液晶の分子がホモジ
    ニアス配向となるように形成され、かつ、二枚の基板に
    対する液晶分子のプレティルト角の開いてる方向が互い
    に逆向きであるように形成されていることを特徴とする
    請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 入力される画像情報に基づいて光ビーム
    を照射して回転駆動される感光体上を露光して、前記感
    光体上に静電潜像を形成する光学系と前記感光体との間
    の光ビームの光路上に介在して、駆動部より印加される
    電圧に応じて透過される光ビームの光路を偏向可能な1
    つまたは複数の光路偏向素子を有する画像形成装置の制
    御方法において、 前記感光体の周速度を検知する第1の検知工程と、 該検知される前記感光体の周速度の変動に応じて光ビー
    ム光路補正量を算出する算出工程と、 該算出される光ビーム光路補正量に基づいた電圧を前記
    駆動部により光路偏向素子に印加させる電圧印加工程
    と、 前記光学系により照射される光ビーム位置を検知する第
    2の検知工程と、 該検知される光ビーム位置および算出される光ビーム光
    路補正量を比較して、前記駆動部による光路偏向素子へ
    の印加電圧制御にフィードバック制御をかけるフィード
    バック工程と、を有することを特徴とする画像形成装置
    の制御方法。
  10. 【請求項10】 入力される画像情報に基づいて光ビー
    ムを照射して回転駆動される感光体上を露光して、前記
    感光体上に静電潜像を形成する光学系と前記感光体との
    間の光ビームの光路上に介在して、駆動部より印加され
    る電圧に応じて透過される光ビームの光路を偏向可能な
    1つまたは複数の光路偏向素子を有する画像形成装置の
    制御方法において、 前記感光体の周速度を検知する第1の検知工程と、 該検知される前記感光体の周速度の変動と予め測定され
    た前記感光体の回転むらに対応して作成された駆動部の
    制御シーケンスとの同期をとり、前記制御シーケンスを
    前記駆動部に対して実行する制御シーケンス実行工程
    と、を有することを特徴とする画像形成装置の制御方
    法。
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