JP2576484B2 - 走査光学系 - Google Patents

走査光学系

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JP2576484B2 JP62016486A JP1648687A JP2576484B2 JP 2576484 B2 JP2576484 B2 JP 2576484B2 JP 62016486 A JP62016486 A JP 62016486A JP 1648687 A JP1648687 A JP 1648687A JP 2576484 B2 JP2576484 B2 JP 2576484B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は走査光学系、特に変調されたレーザー等の光
源からの光束を利用して所定面上、例えば感光体面上を
往復走査し、該感光体面上に情報を記録するレーザービ
ームプリンター装置等に好適な走査光学系に関するもの
である。
(従来の技術) 走査光学系を用いた装置、例えばレーザービームプリ
ンター等では少なくとも、2本の走査用光束を必要とす
る場合がある。例えば、2色刷りにしたい場合、あるい
は2台の計算機の各々のデータを前記プリンターから別
々に出力したい場合等である。一般にレーザービームプ
リンターにおいて2本の走査用光束を得る為には、光
源、光走査手段、fθレンズ等から成る走査光学系を平
行に2組設置すれば良い。しかしながら、この方法は装
置全体が大型化し、コスト高になるという欠点がある。
そこで従来より、2本の総作用光束を得る為に2つの
走査光学系の内、一部分を共有化することにより、装置
全体の小型化及び低コスト化を計ろうとする提案が種々
となされてきた。例えば、特開昭58−79215号公報では
一個の走査光学系で2つの光源からの光束を用いて所定
面上の2ケ所を走査する走査装置を提案している。又、
特開昭59−193413号公報では光源とポリゴンミラーを各
々一個づつ設置し、2組のfθレンズを用いて2ケ所の
被走査面上を走査する走査装置を提案している。しかし
ながら、これらで提案されている走査装置はいづれも2
個の光源を用いたり、2組のfθレンズを必要としたり
する為に、装置の小型化や低コスト化という目的には必
ずしも十分ではなかった。
又、fθレンズのfθ特性が完全ではなくfθレンズ
の光軸近傍と周辺部とで完全に一致していなく、例えば
一単位走査で被走査面を複数回走査すると、被走査面上
の各走査位置での走査速度が異なり走査情報が良好に記
録、若しくは再生されない等の問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、光源と光走査手段とレンズ系とを各々一組
づつ有し、被走査面上を往復走査する際、レンズ系のf
θ特性の不完全さを補正しつつ走査することができ、例
えば四色刷りレーザービームプリンター等に好適な簡易
な構成の走査光学系の提供を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 光源からの変調した光束を走査手段で偏向させ、レン
ズ系に導光し、該レンズ系の有効径の直径方向の一方向
を通過する光束を光分割手段で光軸を境にして2つの光
束を分割し、このうち一方の光束で第1ミラーを介して
該所定面上を一方向に走査して第1の走査線を形成し、
他方の光束を第2ミラーを介して該所定面上に導光する
とき該分割した2つの光束のうち該レンズ系の光軸に対
して対称な位置を通過する2つの光束が該一方向と直交
する方向であって所定間隔、隔てた点に導光させて、該
一方の光束と他方の光束で該所定面上を往復走査して情
報を書き込む際、前記第2の走査線の情報は、前記第1
の走査線の情報が書き込まれた後に反転させることによ
り、情報の前後の向きを変えてから書き込むようにした
ことである。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例の光学系の概略図である。
図中1は光走査手段で本実施例ではポリゴンミラーより
成っている。2はfθレンズ等のレンズ系、3は光分割
手段で、2つはミラー30,31より成っている。100は光分
割手段3が無いときの被走査面、6は被走査面で例えば
感光体等である。7はレーザー等の光源である。
尚、点A,B,C,A1,B1,C1,A2,B2,C2…等は各々被走査面1
00上における主走査方向であり、各々各点に対応する走
査点を示している。
本実施例では光源7からの光束を、ポリゴンミラー1
により偏向させ、レンズ系2によって本来なら被走査面
100上の点Aから点Cに至る走査線WACの走査線を形成す
るように走査するが光分割手段3のミラー30と31そして
ミラー(第1ミラー)40とミラー(第2ミラー)41によ
って被走査面100上に点Aから点Bに至る走査線(第1
の走査線)WABと点Bから点Cに至る走査線(第2の走
査線)WBCの2つの走査線に分割している。
このとき例えば各々の走査線WAB,WBCの情報は既に時
分割で変調されるように構成されている。これにより各
々の走査線WAB,WBCを感光体6上に導光して潜像を形成
している。
このとき本実施例ではレンズ系2を通過する光束のう
ち、第2図に示すようにレンズ系2の有効径の直径方向
を通過する光束21で第3図に示すように被走査面6の往
復走査を行っている。
そしてレンズ系2の光軸に対して対称な位置を通過す
る光束、例えば光束24,25が被走査面6上の走査方向と
直交する方向と同一方向例えば点24a,25aに導光され、
走査するようにしている。
即ち本実施例ではレンズ系2の光軸Sに対して片側の
2つの光束22,23で被走査面6上を往復走査するときレ
ンズ系2の周辺部の光束22alと光軸に対して対称な周辺
部の光束23alが被走査面6上の走査方向の直交する方向
の同一方向の点22a2,22a2に導光され、同様にレンズ系
2の光軸近傍の光束22blと光軸に対して対称な光束23bl
が被走査面6上の走査方向と直交する方向の同一方向の
点22b2,23b2に導光し走査するようにしている。これに
より例えばレンズ系2のfθ特性の不完全さによる記録
情報や再生情報の乱れを防止している。
例えば被走査面上における等時間における走査点位置
がfθ特性の不完全さにより第4図に示すように光軸中
心にかけて順次間隔が狭くなってきても被走査面6上の
両側では走査面全体にわたり常に同じ状態で走査が行な
われる為、情報の記録、再生が多少歪んだ状態となる
が、良好なる解像力をもって記録、再生等を行うことが
可能となる。
第5図に示す実施例は、第1図に示した実施例に新た
にミラー50,51を付加し装置全体の小型化を図ったもの
であり、他の部分は第1図に示す実施例と同一の構成と
なっている。即ち本実施では光源7からの光束をポリゴ
ンミラー1とレンズ系2を介した後、ミラー30,(31)
とミラー40,(41)そしてミラー50,(51)とにより3回
偏向させることにより、走査光学系と感光体6を、より
近づけて装置全体の小型化を計ったものである。
第1図と第5図に示す各実施例においては2つの分割
された光束による走査線の内、走査線WBCの情報は、そ
のままの状態では情報の向きが前後逆になって感光体に
書き込まれる為、該走査線WBCの情報は、走査線WABの情
報が書き込まれた後に電気的に反転させることにより、
情報の前後の向きを変えてから書き込むようにしてい
る。
以上、説明した各実施例においては走査用光束の導光
手段として、ミラー等の反射部材を用いた場合を示した
が、必ずしも反射を利用した部材を用いる必要はなく、
屈折を利用したプリズムや、その他ホログラム、E−O
素子、A−O素子等を用いても良い。又、光走査手段と
してはポリゴンミラーを用いたが、ガルハノミラーや、
その他ホログラム、E−O端子、A−O端子等で構成さ
れた光走査手段も用いても良い。
(発明の効果) 本発明に依れば、光走査手段による主走査方向を複数
に分割する為の光分割手段を光走査手段と被走査面との
間に配置すると共にレンズ系を通過する光束を前述の如
く分割して被走査面上に導光し、往復走査することによ
り、1つの光源の1つのスキャナー(走査系)という簡
易な構成で複数の走査線が得られ、しかもレンズ系のf
θ特性が多少不完全であっても多くの種類の情報を高い
光学性能を有しつつ、該感光体上に書き込むことができ
る為、大幅な低コスト化と装置全体の小型化を図った高
い光学性能を有した走査光学系を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の概略図、第2図は本発明に
係るレンズ系を通過する走査用光束の説明図、第3図,
第4図は被走査面上を走査する光束の説明図、第5図は
本発明の他の一実施例の概略図である。 図中1はポリゴンミラー、2はレンズ系、3は光分割手
段、30,31,40,41,50,51は各々ミラー、6は感光体、7
はレーザ等の光源、点A,B,C,Dは各々走査点である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの変調した光束を走査手段で偏向
    させ、レンズ系に導光し、該レンズ系の有効径の直径方
    向の一方向を通過する光束を光分割手段で光軸を境にし
    て2つの光束を分割し、このうち一方の光束で第1ミラ
    ーを介して該所定面上を一方向に走査して第1の走査線
    を形成し、他方の光束を第2ミラーを介して該所定面上
    に導光するとき該分割した2つの光束のうち該レンズ系
    の光軸に対して対称な位置を通過する2つの光束が該一
    方向と直交する方向であって所定間隔、隔てた点に導光
    させて、該一方の光束と他方の光束で該所定面上を往復
    走査して情報を書き込む際、前記第2の走査線の情報
    は、前記第1の走査線の情報が書き込まれた後に反転さ
    せることにより、情報の前後の向きを変えてから書き込
    むようにしたことを特徴とする走査光学系。
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