JP2023165158A - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光による高速加工を行うとともにレーザ光のビーム径内の全ての領域に均一の加工を行う。【解決手段】被加工物Wに向けてレーザ光L0を軸線Z1に沿って照射する照射部10と、照射部10から照射されたレーザ光L0が入射するとともに軸線Z1および軸線Z1に直交する軸線Y1により形成される平面に沿った偏光方向のレーザ光の軸線Z1に対する出射方向θyを印加される電圧に応じて調整するKTN結晶素子70と、KTN結晶素子70に電圧を印加する電圧印加部と、KTN結晶素子70により出射方向θyが調整されたレーザ光を被加工物Wに出射する出射部80と、KTN結晶素子70と出射部80との間に配置される1/4波長板90と、を備えるレーザ加工装置100を提供する。【選択図】図2

Description

本開示は、レーザ加工装置に関するものである。
従来、100kHz~1MHz程度の発振周波数を有する短パルスレーザ発振器などのレーザ発振器が知られている。一方、レーザ光を走査するために広く用いられるガルバノ光学系は、機械的にミラーを振動させるものであり、走査周波数が最大でも1kHz程であるためレーザ発振器の発振周波数に比べて1~2桁周波数が低い。
そして、電圧制御によってレーザ光の走査を行うことが可能な電気光学材料であるKTN結晶を利用した光ビームスキャナが提案されている(特許文献1)。特許文献1に開示される光ビームスキャナは、機械的にミラーを振動させるものではなく電圧制御によりレーザ光の走査を行うため、200kHzを超える高速な動作を実現することが可能となっている。特許文献1に開示される光ビームスキャナを用いて電圧制御によりレーザ光の走査を行うことで高速走査による高速加工が可能となる。
特開2019-105811号公報
しかしながら、特許文献1に開示される光ビームスキャナは、所定の偏光方向の直線偏光成分のみを走査するものであり、光ビームスキャナが走査するレーザ光は直線偏光成分のみを有するものとなる。そのため、例えば、レーザ光のビーム径内の全ての領域に均一の加工を行いたい場合など、直線偏光成分のみのレーザ光では所望の加工を行うことができない可能性がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、レーザ光による高速加工を行うとともにレーザ光のビーム径内の全ての領域に均一の加工を行うことが可能なレーザ加工装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るレーザ加工装置は、被加工物に向けてレーザ光を第1軸線に沿って照射する照射部と、前記照射部から照射された前記レーザ光が入射するとともに前記第1軸線および前記第1軸線に直交する第2軸線により形成される平面に沿った第1偏光方向の前記レーザ光の前記第1軸線に対する第1出射方向を印加される電圧に応じて調整する第1結晶素子と、前記第1結晶素子に電圧を印加する第1電圧印加部と、前記第1結晶素子により前記第1出射方向が調整された前記レーザ光を前記被加工物に出射する出射部と、前記第1結晶素子と前記出射部との間に配置される1/4波長板と、を備える。
本開示によれば、レーザ光による高速加工を行うとともにレーザ光のビーム径内の全ての領域に均一の加工を行うことが可能なレーザ加工装置を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成を示す正面図である。 本開示の一実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成を示す平面図である。 1/4波長板を示す斜視図である。 1/4波長板の光学軸の方向と、レーザ光の偏光方向との関係を示す図である。 直線偏光を円偏光に変換して被加工物を加工する例を示す図である。 直線偏光の偏光方向を変換せずに被加工物を加工する例を示す図である。
以下、本開示の一実施形態に係るレーザ加工装置100について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るレーザ加工装置100の概略構成を示す正面図である。図2は、本実施形態に係るレーザ加工装置100の概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態のレーザ加工装置100は、照射部10と、直線偏光子20と、縮小光学系30と、KTN結晶素子(第2結晶素子)40と、電圧印加部(第2電圧印加部)45と、平凹レンズ47と、接続用光学系50と、半波長板60と、KTN結晶素子(第1結晶素子)70と、電圧印加部(第1電圧印加部)75と、出射部80と、1/4波長板90と、調整機構91と、制御部95と、を備える。
照射部10は、金属板等の被加工物Wに向けてランダム偏光のレーザ光L0を軸線(第1軸線)Z1に沿って照射する装置である。照射部10は、20W以上かつ1000W以下の出力を有するレーザ光L0を照射する。
直線偏光子20は、照射部10により照射されたレーザ光L0が入射される素子である。直線偏光子20は、レーザ光L0の軸線Z1および軸線Z1に直交する軸線X2により形成されるX2-Z1平面に沿った偏光方向(第2偏光方向)の成分である直線偏光(第2直線偏光)L2を軸線Z1に沿って透過させる。直線偏光L2の偏光方向は、後述する直線偏光L1の偏光方向と偏光方向が90度異なる。
また、直線偏光子20は、直線偏光L2の偏光方向と90度異なる偏光方向の成分である直線偏光L3を軸線(第2軸線)X2に沿って出射する。直線偏光子20は、例えば、方解石や水晶により形成されている。
縮小光学系30は、直線偏光子20を透過した直線偏光L2のビーム径を絞り、KTN結晶素子40に向けて軸線Z1に沿って出射する光学系である。縮小光学系30は、第1両凸レンズ31および第2両凸レンズ32を軸線Z1に沿って配置したものである。
KTN結晶素子40は、カリウム(K),タンタル(Ta),ニオブ(Nb)からなる酸化物結晶である。KTN結晶素子40は、電圧印加部45により印加される電圧に応じて、一定の偏光方向の直線偏光の出射方向を調整可能な電気光学結晶である。ここでは、電気光学結晶としてKTN結晶素子を例として出しているが、ニオブ酸リチウムやタンタル酸リチウムでも適用可能である。
図1に示すKTN結晶素子40は、直線偏光子20を通過したX1-Z1平面に沿った偏光方向の直線偏光L2の出射方向を調整可能とするように配置されている。KTN結晶素子40には、直線偏光子20を通過した直線偏光L2が入射する。KTN結晶素子40は、レーザ光L0のX1-Z1平面に沿った偏光方向の成分である直線偏光L2の軸線Z1に対する出射方向(第2出射方向)θxを電圧印加部45により印加される電圧に応じて調整する。
電圧印加部45は、KTN結晶素子40に電圧を印加する装置である。電圧印加部45は、KTN結晶素子40が直線偏光L2を出射する出射方向θxを任意の角度に調整するように、KTN結晶素子40に印加する電圧を調整する。電圧印加部45は、制御部95から伝達される制御信号に応じてKTN結晶素子40に印加する電圧を調整する。電圧印加部45が出力する電圧の周波数は、例えば、1kHz以上かつ1MHz以下に設定される。
接続用光学系50は、KTN結晶素子40から出射されて平凹レンズ47を通過した直線偏光L2を半波長板60に導く光学系である。接続用光学系50は、凸部分が対向して配置される平凸レンズ51および平凸レンズ52を有する。
半波長板60は、KTN結晶素子40を通過して接続用光学系50から出射される直線偏光L2の偏光方向をX1-Z1平面に沿った偏光方向と90度異なる偏光方向(第1偏光方向)に変えた直線偏光(第1直線偏光)L1をKTN結晶素子70へ導く部材である。半波長板60は、入射される直線偏光L2に半波長分の180度の位相差を与えることにより、直線偏光L2の偏光方向をX1-Z1平面に沿った偏光方向から90度異なる偏光方向に変換する。
半波長板60で直線偏光L2の偏光方向を90度変えているのは、KTN結晶素子70においてX1-Z1平面に直交するY1-Z1平面に沿った偏光方向を有する直線偏光L1の軸線Z1に対する出射方向(第1出射方向)θyを電圧印加部75により印加される電圧に応じて調整するためである。KTN結晶素子40が調整する出射方向θxとKTN結晶素子70が調整する出射方向θyとを90度異ならせることにより、直線偏光L1の被加工物Wへの照射位置を2次元平面上の任意の位置に調整することができる。
KTN結晶素子70は、カリウム(K),タンタル(Ta),ニオブ(Nb)からなる酸化物結晶である。KTN結晶素子70は、電圧印加部75により印加される電圧に応じて、一定の偏光方向の直線偏光の出射方向を調整可能な電気光学結晶である。ここでは、電気光学結晶としてKTN結晶素子を例として出しているが、ニオブ酸リチウムやタンタル酸リチウムでも適用可能である。
図1に示すKTN結晶素子70は、半波長板60を通過したY1-Z1平面に沿った偏光方向を有する直線偏光L1の出射方向を調整可能とするように配置されている。KTN結晶素子70には、半波長板60を通過した直線偏光L1が入射する。KTN結晶素子70は、Y1-Z1平面に沿った偏光方向を有する直線偏光L1の軸線Z1に対する出射方向(第1出射方向)θyを電圧印加部75により印加される電圧に応じて調整する。
電圧印加部75は、KTN結晶素子70に電圧を印加する装置である。電圧印加部75は、KTN結晶素子70が直線偏光L1を出射する出射方向θyを任意の角度に調整するように、KTN結晶素子70に印加する電圧を調整する。電圧印加部75は、制御部95から伝達される制御信号に応じてKTN結晶素子70に印加する電圧を調整する。電圧印加部75が出力する電圧の周波数は、例えば、1kHz以上かつ1MHz以下に設定される。
出射部80は、KTN結晶素子40により出射方向θxが調整され、かつKTN結晶素子70により出射方向θyが調整された直線偏光L1を被加工物Wに出射する装置である。出射部80は、両凸レンズである集光レンズ81と、ガスノズル82とを有する。
集光レンズ81は、KTN結晶素子70から出射されて平凹レンズ77を通過した直線偏光L1を軸線Z1の近傍に集光するためのレンズである。ガスノズル82は、軸線Z1に沿って延びる円錐台状の筒であり、軸線Z1に沿って集光レンズ81から被加工物Wに向けて噴射される不活性ガス(例えば、窒素ガス)が内部を流通する。ガスノズル82により被加工物Wに向けて不活性ガスを噴射することにより、レーザ光により溶融した被加工物Wを吹き飛ばすことができる。
1/4波長板90は、KTN結晶素子70と出射部80との間の軸線Z1上に配置される部材である。1/4波長板90は、直線偏光を円偏光に変換することが可能な光学部材である。1/4波長板90は、KTN結晶素子70から入射される直線偏光L1を円偏光L4に変換するように配置されている。
調整機構91は、軸線Z1回りの1/4波長板90の光学軸OPの方向を調整する機構である。調整機構91は、例えば、制御部95からの制御信号に応答して駆動する電動モータ(図示略)を用いて1/4波長板90を軸線Z1回りに回転させることにより、軸線Z1回りの1/4波長板90の光学軸OPの方向を調整する。
ここで、図3および図4を参照して、1/4波長板90の光学軸OPとレーザ光の偏光方向との関係について説明する。図3は、1/4波長板90を示す斜視図である。図4は、1/4波長板90の光学軸OPの方向と、レーザ光の偏光方向との関係を示す図である。
図3に示すように、1/4波長板90は、KTN結晶素子70から出射した直線偏光L1が入射する入射面90aがX3-Y3平面と一致するように配置される。軸線X3は、軸線Z1に直交する軸線である。軸線Y3は、軸線Z1と軸線X3の双方に直交する軸線である。図3に示すように、光学軸OPは、X3-Y3平面において、軸線Y3に対して角度αだけ傾斜して配置される。角度αは、調整機構91により調整される。調整機構91は、角度αが45度となるように、軸線Z1回りの1/4波長板90の光学軸OPの方向を調整する。
図4に示すように、直線偏光子20を通過してから半波長板60に入射するまでのレーザ光である直線偏光L2の偏光方向L2pは、軸線X3(軸線X1,軸線X2と同じ方向の軸線)に沿った方向となる。一方、半波長板60を通過してから1/4波長板90に入射するまでのレーザ光である直線偏光L1の偏光方向L1pは、軸線Y3(軸線Y1と同じ方向の軸線)に沿った方向となる。X3-Y3平面において、1/4波長板90の光学軸OPは、軸線Y3に対して角度αだけ傾斜して配置される。
調整機構91は、直線偏光L1を円偏光L4に変換する場合、角度αが45度となるように、軸線Z1回りの1/4波長板90の光学軸OPの方向を調整する。角度αが45度となるように配置された1/4波長板90は、直線偏光L1を円偏光L4に変換する。図4に示すように、円偏光L4の偏光方向L4pは、軸線Z1回りに周期的に周回する方向となる。
調整機構91は、直線偏光L1の偏光方向を変換せずに1/4波長板90を通過させる場合、角度αが0度または90度となるように、軸線Z1回りの1/4波長板90の光学軸OPの方向を調整する。角度αが0度または90度となるように配置された1/4波長板90は、直線偏光L1の偏光方向を変換せずに通過させる。
次に、図5および図6を参照して、直線偏光L1を円偏光L4に変換して被加工物Wを加工する場合と、直線偏光L1の偏光方向を変換せずに被加工物Wを加工する場合について説明する。図5は、直線偏光L1を円偏光L4に変換して被加工物Wを加工する例を示す図である。図6は、直線偏光L1の偏光方向を変換せずに被加工物Wを加工する例を示す図である。図5および図6において、加工領域PAは、照射部10からレーザ光が照射されるオン状態の期間に金属板等の被加工物Wに形成される溶融部分を示す。
図5に示すように、直線偏光L1を円偏光L4に変換して被加工物Wを加工する場合、加工領域PAはレーザ光のビーム径BDの略真円形状となる。これは、出射部80から出射される円偏光L4の偏光方向が周期的に変化し、レーザ光が照射される領域(ビーム径BD内の全ての領域)における加工量が均一化されるからである。ビーム径BD内の全ての領域における加工量が均一化されるため、図5に示す円形の加工形状PSの各領域を均等に加工して被加工物Wに円形の穴を空ける加工等に適している。
一方、図6に示すように、直線偏光L1の偏光方向を変換せずに被加工物Wを加工する場合、加工領域PAはレーザ光のビーム径BDが長軸でビーム径BDよりも短い幅Wが短軸の楕円形状となる。これは、出射部80から出射される直線偏光L1の偏光方向L1pが固定されており、レーザ光が照射される領域(ビーム径BD内の全ての領域)における加工量が偏光方向L1pに沿った方向(軸線Y3に沿った方向)で多くなるからである。レーザ光が照射される領域における加工量が偏光方向L1pに沿った方向で多くなるため、偏光方向L1pに沿って直線状に加工する切断加工等に適している。
以上において、調整機構91は、角度αを45度となるようにして直線偏光L1を円偏光L4に変換するか、角度αを0度または90度となるようにして直線偏光L1の偏光方向を変換せずに1/4波長板90を通過させるかのいずれかを実行するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、調整機構91は、角度αを0より大きく45度未満の任意の角度、または45度より大きく90度未満の任意の角度に設定しても良い。この場合、図6に示す幅Wを変化させることができる。幅Wを適切な長さに設定することで、被加工物Wに行いたい加工に応じた適切な加工領域PAを被加工物Wに形成することができる。
制御部95は、電圧印加部45および電圧印加部75に制御信号を伝達する装置である。制御部95は、電圧印加部45がKTN結晶素子40に印加する電圧を調整するための制御信号を電圧印加部45に伝達し、電圧印加部75がKTN結晶素子70に印加する電圧を調整するための制御信号を電圧印加部75に伝達する。
以上説明した本実施形態のレーザ加工装置100は、以下の作用及び効果を奏する。
本実施形態のレーザ加工装置100によれば、照射部10から照射されたレーザ光がKTN結晶素子70に入射され、電圧印加部75により印加される電圧に応じて、軸線Z1および軸線Z1に直交する軸線Y1により形成される平面に沿った偏光方向L1pの直線偏光L1の軸線Z1に対する出射方向θyが調整される。出射方向θyが調整された偏光方向L1pの直線偏光L1は、出射部80により被加工物Wに出射される。
本実施形態のレーザ加工装置100によれば、KTN結晶素子70と出射部80との間に1/4波長板90が配置されるため、1/4波長板90の光学軸OPの方向を調整することにより、1/4波長板90で直線偏光L1の偏光方向L1pを円偏光L4に変換することができる。そのため、出射部80から出射されるレーザ光の偏光方向が周期的に変化し、レーザ光のビーム径BD内の全ての領域における加工量が均一化される。したがって、本実施形態のレーザ加工装置100によれば、電圧に応じてレーザ光の出射方向θyを調整することによる高速加工を行うとともにレーザ光のビーム径BD内の全ての領域に均一の加工を行うことが可能となる。
また、本実施形態のレーザ加工装置100によれば、調整機構91により軸線Z1回りの1/4波長板90の光学軸OPの方向を調整して、直線偏光L1を円偏光L4に変換することにより、レーザ光のビーム径BD内の全ての領域に均一の加工を行うことが可能となる。また、調整機構91により軸線Z1回りの1/4波長板90の光学軸OPの方向を調整して、直線偏光L1を直線偏光のまま通過させることにより、ビーム径BD内の直線偏光L1の偏光方向L1pの領域の加工量を他の領域の加工量よりも多くし、例えば、偏光方向L1pに沿って直線的にレーザ光を移動させて加工する際の加工量を多くすることができる。
本実施形態のレーザ加工装置100によれば、直線偏光子20を配置することにより、照射部10から照射されるランダム偏光のレーザ光のうち偏光方向L1pと90度異なる偏光方向L2pの成分である直線偏光L2がKTN結晶素子40に入射されるが、偏光方向L2pとは異なる方向のレーザ光の成分はKTN結晶素子40に入射されない。偏光方向L2pとは異なる方向のレーザ光の成分は、KTN結晶素子40による出射方向θxの調整ができない成分である。KTN結晶素子40に入射されるレーザ光を直線偏光L2に絞ることにより、KTN結晶素子40に入射されるレーザ光の光量を抑制し、KTN結晶素子40の温度上昇によるレーザ光の出射方向θxの変動を抑制することができる。
また、本実施形態のレーザ加工装置100によれば、KTN結晶素子40を通過した直線偏光L2は半波長板60を通過する際に偏光方向L2pと偏光方向が90度異なる偏光方向L1pに変わり、偏光方向L1pに偏光された直線偏光L1がKTN結晶素子70に入射される。KTN結晶素子70は、電圧印加部75により印加される電圧に応じて軸線Z1に対する出射方向θyを調整する。出射方向θyが調整された直線偏光L1は、出射部80により被加工物Wに出射される。本実施形態のレーザ加工装置によれば、直線偏光L1の出射方向θyと直線偏光L2の出射方向θxとを調整することにより、レーザ光が2次元方向の任意の照射位置へ照射されるように調整することができる。
以上説明した本実施形態に記載のレーザ加工装置は、例えば以下のように把握される。
本開示の第1態様に係るレーザ加工装置(100)は、被加工物(W)に向けてレーザ光(L0)を第1軸線(Z1)に沿って照射する照射部(10)と、前記照射部から照射された前記レーザ光が入射するとともに前記第1軸線および前記第1軸線に直交する第2軸線(Y1)により形成される平面に沿った第1偏光方向の前記レーザ光の前記第1軸線に対する第1出射方向(θy)を印加される電圧に応じて調整する第1結晶素子(70)と、前記第1結晶素子に電圧を印加する第1電圧印加部(75)と、前記第1結晶素子により前記第1出射方向が調整された前記レーザ光を前記被加工物(W)に出射する出射部(80)と、前記第1結晶素子と前記出射部との間に配置される1/4波長板(90)と、を備える。
本開示に係るレーザ加工装置によれば、照射部から照射されたレーザ光が第1結晶素子に入射され、第1電圧印加部により印加される電圧に応じて、第1軸線および第1軸線に直交する第2軸線により形成される平面に沿った第1偏光方向のレーザ光の第1軸線に対する第1出射方向が調整される。第1出射方向が調整された第1偏光方向のレーザ光は、出射部により被加工物に出射される。
本開示に係るレーザ加工装置によれば、第1結晶素子と出射部との間に1/4波長板が配置されるため、1/4波長板の結晶光学軸の方向を調整することにより、1/4波長板でレーザ光の第1偏光方向を円偏光に変換することができる。そのため、出射部から出射されるレーザ光の偏光方向が周期的に変化し、レーザ光のビーム径内の全ての領域における加工量が均一化される。したがって、本開示に係るレーザ加工装置によれば、電圧に応じてレーザ光の出射方向を調整することによる高速加工を行うとともにレーザ光のビーム径内の全ての領域に均一の加工を行うことが可能となる。
本開示の第2態様に係るレーザ加工装置は、第1態様において、前記1/4波長板が、前記レーザ光の前記第1偏光方向の成分である第1直線偏光(L1)を円偏光(L4)に変換するように配置されている。
本開示の第2態様に係るレーザ加工装置によれば、1/4波長板により第1直線偏光が円偏光に変換されるため、レーザ光のビーム径内の全ての領域に均一の加工を行うことが可能となる。
本開示の第3態様に係るレーザ加工装置は、第1態様または第2態様において、前記第1軸線回りの前記1/4波長板の光学軸(OP)の方向を調整する調整機構(91)を備える。
本開示の第3態様に係るレーザ加工装置によれば、調整機構により第1軸線回りの1/4波長板の光学軸の方向を調整して、第1直線偏光を円偏光に変換することにより、レーザ光のビーム径内の全ての領域に均一の加工を行うことが可能となる。また、調整機構により第1軸線回りの1/4波長板の光学軸の方向を調整して、第1直線偏光を直線偏光のまま通過させることにより、ビーム径内の第1直線偏光の偏光方向の領域の加工量を他の領域の加工量よりも多くし、例えば、偏光方向に沿って直線的にレーザ光を移動させて加工する際の加工量を多くすることができる。
本開示の第4態様に係るレーザ加工装置は、第1態様から第3態様のいずれかにおいて、前記照射部により照射されたランダム偏光の前記レーザ光が入射されるとともに前記レーザ光の前記第1偏光方向と90度異なる第2偏光方向の成分である第2直線偏光(L2)を前記第1軸線(Z1)に沿って透過させる直線偏光子(20)と、前記直線偏光子を通過した前記第2直線偏光が入射するとともに前記第2直線偏光の前記第1軸線に対する第2出射方向(θx)を印加される電圧に応じて調整する第2結晶素子(40)と、前記第2結晶素子に電圧を印加する第2電圧印加部(45)と、前記第2結晶素子を通過した前記第2直線偏光の前記第2偏光方向を前記第1偏光方向に変えて前記第1結晶素子へ導く半波長板(60)と、を備える。
本開示の第4態様に係るレーザ加工装置によれば、照射部から照射されるランダム偏光のレーザ光のうち第1偏光方向と90度異なる第2偏光方向の成分である第2直線偏光が第2結晶素子に入射されるが、第2偏光方向とは異なる方向のレーザ光の成分は第2結晶素子に入射されない。第2偏光方向とは異なる方向のレーザ光の成分は、第2結晶素子による第2出射方向の調整ができない成分である。第2結晶素子に入射されるレーザ光を第2直線偏光に絞ることにより、第2結晶素子に入射されるレーザ光の光量を抑制し、第2結晶素子の温度上昇によるレーザ光の出射方向の変動を抑制することができる。
また、本開示の第4態様に係るレーザ加工装置によれば、第2結晶素子を通過した第2直線偏光は半波長板を通過する際に第2偏光方向と偏光方向が90度異なる第1偏光方向に変わり、第1偏光方向に偏光された第1直線偏光が第1結晶素子に入射される。第1結晶素子は、第1電圧印加部により印加される電圧に応じて第1軸線に対する第1出射方向を調整する。第1出射方向が調整された第1直線偏光は、出射部により被加工物に出射される。本開示の第4態様に係るレーザ加工装置によれば、第1直線偏光の第1出射方向と第2直線偏光の第2出射方向とを調整することにより、レーザ光が2次元方向の任意の照射位置へ照射されるように調整することができる。
10 照射部
20 直線偏光子
30 縮小光学系
31 第1両凸レンズ
32 第2両凸レンズ
40 KTN結晶素子(第2結晶素子)
45 電圧印加部(第2電圧印加部)
47 平凹レンズ
50 接続用光学系
51 平凸レンズ
52 平凸レンズ
60 半波長板
70 KTN結晶素子(第1結晶素子)
75 電圧印加部(第1電圧印加部)
77 平凹レンズ
80 出射部
81 集光レンズ
82 ガスノズル
90 1/4波長板
90a 入射面
91 調整機構
95 制御部
100 レーザ加工装置
BD ビーム径
L0 レーザ光
L1 直線偏光
L1p 偏光方向
L2 直線偏光
L2p 偏光方向
L3 直線偏光
L4 円偏光
L4p 偏光方向
OP 光学軸
PA 加工領域
PS 加工形状
W 被加工物
X1,X2,X3,Y1,Y3,Z1 軸線
α 角度
θx 出射方向(第2出射方向)
θy 出射方向(第1出射方向)

Claims (4)

  1. 被加工物に向けてレーザ光を第1軸線に沿って照射する照射部と、
    前記照射部から照射された前記レーザ光が入射するとともに前記第1軸線および前記第1軸線に直交する第2軸線により形成される平面に沿った第1偏光方向の前記レーザ光の前記第1軸線に対する第1出射方向を印加される電圧に応じて調整する第1結晶素子と、
    前記第1結晶素子に電圧を印加する第1電圧印加部と、
    前記第1結晶素子により前記第1出射方向が調整された前記レーザ光を前記被加工物に出射する出射部と、
    前記第1結晶素子と前記出射部との間に配置される1/4波長板と、を備えるレーザ加工装置。
  2. 前記1/4波長板は、前記レーザ光の前記第1偏光方向の成分である第1直線偏光を円偏光に変換するように配置されている請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記第1軸線回りの前記1/4波長板の光学軸の方向を調整する調整機構を備える請求項1または請求項2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記照射部により照射されたランダム偏光の前記レーザ光が入射されるとともに前記レーザ光の前記第1偏光方向と90度異なる第2偏光方向の成分である第2直線偏光を前記第1軸線に沿って透過させる直線偏光子と、
    前記直線偏光子を通過した前記第2直線偏光が入射するとともに前記第2直線偏光の前記第1軸線に対する第2出射方向を印加される電圧に応じて調整する第2結晶素子と、
    前記第2結晶素子に電圧を印加する第2電圧印加部と、
    前記第2結晶素子を通過した前記第2直線偏光の前記第2偏光方向を前記第1偏光方向に変えて前記第1結晶素子へ導く半波長板と、を備える請求項1または請求項2に記載のレーザ加工装置。
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