JP6817027B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加工対象物にレーザを照射して加工を行うレーザ加工装置に関する。
従来、レーザを偏向する光偏向器を備えるレーザ加工装置として、第1プリズムと第2プリズムとを有する偏向光学系と、偏向光学系を回転させる回転機構とを備えたレーザ加工装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このレーザ加工装置は、レーザの発振周波数が1kHz未満のときに、回転機構により偏向光学系を120rpm以上で回転させ、レーザの発振周波数が1kHz以上のときに、回転機構により偏向光学系を1200rpm以上で回転させている。
また、光偏向器として、KTN結晶を用いた電気光学偏向器が知られている(例えば、特許文献2参照)。KTN結晶を用いた電気光学偏向器は、高速動作が可能となっている。一方で、電気光学偏向器において、KTN結晶は、そのサイズが小さく、使用可能なビーム径が限られており、一例として、1mmのKTN結晶に対して、ビーム径が0.5mmとなるビームを照射している。
特開2013−184191号公報 特開2012−141498号公報
ここで、特許文献1のレーザ加工装置は、レーザの発振周波数が1kHzのオーダーとなっているが、一方で、レーザ加工装置には、より高速なレーザ加工が求められている。例えば、レーザ加工装置は、レーザの発振周波数を100〜1000kHzとしており、この発振周波数に応じてレーザを高速に偏向する場合、特許文献2の電気光学偏向器を適用することが考えられる。
ところで、特許文献1のレーザ加工装置は、コリメート光学系により平行光となったレーザを、偏向光学系により偏向している。平行光となったレーザのビーム径は、偏向光学系の第1プリズム及び第2プリズム部分において、20mm〜100mm程度となる。しかしながら、上記したように、KTN結晶は、レンズ光学系に比べて、そのサイズが小さいことから、KTN結晶を用いた電気光学偏向器を、特許文献1のレーザ加工装置の偏向光学系の偏向部分に適用することは困難である。
そこで、本発明は、電気光学結晶を用いて、レーザの偏向を高速に実行することができるレーザ加工装置を提供することを課題とする。
本発明のレーザ加工装置は、加工対象物へ向けてレーザを照射するレーザ照射装置と、前記レーザの光路上に設けられる電気光学結晶と前記電気光学結晶に電圧を印加する電極とを含む電気光学偏向器を有し、前記レーザが照射される照射方向において、前記レーザ照射装置の下流側に設けられ、前記レーザ照射装置から照射された前記レーザを前記電気光学偏向器により偏向する偏向光学系と、前記照射方向において、前記偏向光学系の下流側に設けられ、前記レーザのビーム径を拡大するビーム径拡大光学系と、前記照射方向において、前記ビーム径拡大光学系の下流側に設けられ、前記ビーム径が拡大された前記レーザを集光し、集光した前記レーザを前記加工対象物へ照射する集光光学系と、を備えることを特徴とする。
本発明のレーザ加工装置は、偏向光学系の電気光学結晶に、ビーム径が拡大される前のビーム径が小さいレーザが入射するため、電気光学結晶の大きさが小さい場合であっても、電気光学偏向器を用いて、レーザの偏向を高速に実行することが可能となる。
図1は、第1の実施形態に係るレーザ加工装置を模式的に示す図である。 図2は、案内光学系から集光光学系に至る構成を模式的に示す図である。 図3は、レーザ加工装置によるレーザ加工の一例を模式的に示す図である。 図4は、第2の実施形態に係るレーザ加工装置の偏向光学系を模式的に示す図である。 図5は、第3の実施形態に係るレーザ加工装置の偏向光学系を模式的に示す図である。 図6は、第4の実施形態に係るレーザ加工装置の偏向光学系を模式的に示す図である。 図7は、第5の実施形態に係るレーザ加工装置を模式的に示す図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るレーザ加工装置を模式的に示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るレーザ加工装置10は、加工対象物8に対してレーザLを照射することで、切断加工、穴あけ加工等の各種加工を行う装置となっている。なお、加工の種類は特に限定されないが、第1の実施形態のレーザ加工装置10は、穴あけ、切断等のレーザ加工を行う。
加工対象物8としては、種々の材料を適用することが可能となっており、例えば、インコネル(登録商標)、ハステロイ(登録商標)、ステンレス、セラミック、鋼、炭素鋼、セラミックス、シリコン、チタン、タングステン、樹脂、プラスチックス、ガラス等で作成された部材を用いることができる。また、加工対象物8としては、CFRP(炭素繊維強化プラスチック、Carbon Fiber Reinforced Plastics)、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)、GMT(ガラス長繊維強化プラスチック)等の繊維強化プラスチック、鋼板以外の鉄合金、アルミ合金等の各種金属、その他複合材料等で作成された材料も用いることができる。
レーザ加工装置10は、レーザ照射装置12と、紫外線照射装置14と、案内光学系16と、偏向光学系18と、ビーム径拡大光学系20と、集光光学系22と、移動機構24と、支持台26と、制御装置28と、を備える。ここで、第1の実施形態では、水平面をX方向とX方向に直交するY方向を含むXY平面とし、水平面に直交する鉛直方向をZ方向とする。
レーザ照射装置12は、レーザLを出力する装置である。レーザ照射装置12には、光ファイバを媒質に用いてレーザLを出力するファイバレーザ照射装置や、短パルスのレーザLを出力する短パルスレーザ照射装置を用いることができる。ファイバレーザ照射装置としては、ファブリペロー型ファイバレーザ照射装置またはリング型ファイバレーザ照射装置が例示される。また、ファイバレーザ照射装置は、連続波発振(Continuous Wave Operation)とパルス発振(Plused Operation)のいずれの方式を用いるレーザ照射装置12でもよい。ファイバレーザ照射装置のファイバには、例えば希土類元素(Er、Nd、Yb)を添加したシリカガラスを使用することができる。また、短パルスとは、パルス幅が100ピコ秒以下のパルスである。短パルスレーザ出力装置のレーザの発生源としては、例えばチタンサファイアレーザーを用いることができる。なお、第1の実施形態では、非熱加工が可能な短パルスレーザ照射装置を用いている。つまり、第1の実施形態のレーザ加工装置10は、レーザ照射装置12として、短パルスレーザ照射装置を適用したときの構成となっている。
このようなレーザ照射装置12から照射されるレーザLは、加工用レーザとなっており、1W以上の出力となる高出力レーザとなっている。具体的に、レーザLは、その周波数が1kHz〜1000kHz程度となっており、またその出力が、100W〜10kW程度となっている。なお、レーザLの波長については、特に限定されないが、後述する偏向光学系18に設けられる電気光学結晶であるKTN結晶に適した波長帯域とすることがよい。
紫外線照射装置14は、紫外線Uを出力する装置である。紫外線照射装置14は、後述のKTN結晶を初期状態にリセットすべく、偏向光学系18へ向かって紫外線Uを照射している。紫外線照射装置14は、偏向光学系18の光軸に沿うように、紫外線Uを照射している。このため、紫外線Uは、KTN結晶において、レーザLと重なり合う位置に照射される。また、紫外線照射装置14は、紫外線Uの照射領域がレーザLのビーム径よりも大きくなるように、つまり、レーザLのビーム径よりも広い照射領域となるように、紫外線Uを照射している。なお、紫外線照射装置14は、紫外線Uの照射領域が、後述のKTN結晶よりも大きくなるように照射することが、より好ましい。また、紫外線照射装置14は、KTN結晶から出射する紫外線Uの出射光の照射面積が、KTN結晶に入射する紫外線Uの入射光の照射面積に比して大きくなる拡散光となるように、紫外線Uを照射してもよい。
案内光学系16は、レーザ照射装置12から照射されたレーザL、及び紫外線照射装置14から照射された紫外線Uを、偏向光学系18に案内する光学系である。案内光学系16は、ミラー31を有している。ここで、第1の実施形態において用いるミラー31は、いわゆるダイクロイックミラーが好適である。このミラー31は、一方の面がレーザLを反射する反射面となり、他方の面が紫外線Uを透過する透過面となる、いわゆるビームスプリッターとして機能する光学部材である。ミラー31は、レーザ照射装置12から照射されたレーザLを反射面において反射させることで、レーザLを偏向光学系18に案内する。一方で、ミラー31は、紫外線照射装置14から照射された紫外線Uを透過面において透過させることで、紫外線Uを偏向光学系18に案内する。
偏向光学系18は、レーザ照射装置12から照射されたレーザLを偏向する光学系である。偏向光学系18は、レーザLが照射される照射方向において、レーザ照射装置12の下流側に設けられている。図2に示すように、偏向光学系18は、加工対象物8に照射されるレーザLの照射位置が、例えば、円形となる所定の軌跡(後述するビーム回転径d)を描くように、レーザLを偏向している。ここで、偏向光学系18の光軸は、Z方向に沿う方向となっており、偏向光学系18は、光軸に直交する直交面(XY面)内において、レーザLをX方向及びY方向に偏向している。
偏向光学系18は、ビーム角度可変光学系35と、ビーム回転径可変光学系36と、冷却装置(冷却部)37と、筐体38と、を有している。ビーム角度可変光学系35は、レーザLの照射方向において、ビーム回転径可変光学系36の上流側に設けられている。なお、第1の実施形態では、ビーム角度可変光学系35をビーム回転径可変光学系36の上流側に設けたが、ビーム角度可変光学系35とビーム回転径可変光学系36との位置関係は、特に限定されず、ビーム角度可変光学系35をビーム回転径可変光学系36の下流側に設けてもよい。
ビーム角度可変光学系35は、偏向光学系18の光軸に対するレーザLのビーム角度が所定の角度となるように、レーザLを偏向している。ビーム角度可変光学系35は、X方向用電気光学偏向器41と、Y方向用電気光学偏向器42と、を有している。
X方向用電気光学偏向器41は、偏向光学系18の光軸に直交する直交面内において、X方向にレーザLを偏向する。X方向用電気光学偏向器41は、電気光学結晶45と、電気光学結晶45を挟んでX方向に対向して設けられる一対の電極46と、を含んで構成されている。電気光学結晶45としては、例えば、KTN結晶が用いられており、レーザLの光路上に設けられている。KTN結晶は、その大きさが小さく、例えば、10mm程度となっている。このX方向用電気光学偏向器41は、一対の電極46により電気光学結晶45に電圧が印加されることで、電気光学結晶45中の屈折率を変化させ、レーザLをX方向に偏向させる。なお、KTN結晶を用いた電気光学偏向器の動作原理は、例えば、参考技術文献としてのJ Miyazu 著「New Beam Scanning Model for High-Speed Operation Using KTa1-xNbxO3 Crystals」Applied Physics Express 4 (2011)111501に記載されているとおりである。
Y方向用電気光学偏向器42は、偏向光学系18の光軸に直交する直交面内において、Y方向にレーザLを偏向する。Y方向用電気光学偏向器42は、X方向用電気光学偏向器41と同様に、レーザLの光路上に設けられる電気光学結晶45であるKTN結晶と、電気光学結晶45を挟んでY方向に対向して設けられる一対の電極46と、を含んで構成されている。このY方向用電気光学偏向器42は、一対の電極46により電気光学結晶45に電圧が印加されることで、電気光学結晶45中の屈折率を変化させ、レーザLをY方向に偏向させる。
ここで、図2に示すように、Y方向用電気光学偏向器42の後段(照射方向の下流側)には、凸レンズ201と凹レンズ202とが照射方向に沿って順に設けられている。このため、凸レンズ201及び凹レンズ202を通過したレーザLは、その進行方向(照射方向)が光軸と平行となり、ビーム角度可変光学系35の偏向制御によって、光軸と直交する垂直方向に平行移動する。これにより、レーザLのビーム角度は、後述する集光レンズ65の通過後において、光軸側または光軸の反対側となる外側に振ることができる。
ビーム回転径可変光学系36は、加工対象物8に照射されるレーザLのビーム回転径dが所定のビーム回転径dとなるように、レーザLを偏向する。ビーム回転径可変光学系36は、X方向用電気光学偏向器51と、Y方向用電気光学偏向器52と、を有している。
X方向用電気光学偏向器51は、偏向光学系18の光軸に直交する直交面内において、X方向にレーザLを偏向して、レーザLのビーム回転径dをX方向に可変させる。X方向用電気光学偏向器51は、X方向用電気光学偏向器41と同様に、レーザLの光路上に設けられる電気光学結晶45であるKTN結晶と、電気光学結晶45を挟んでX方向に対向して設けられる一対の電極46と、を含んで構成されている。このX方向用電気光学偏向器51は、一対の電極46により電気光学結晶45に電圧が印加されることで、電気光学結晶45中の屈折率を変化させ、レーザLをX方向に偏向して、レーザLのビーム回転径dをX方向に可変させる。
Y方向用電気光学偏向器52は、偏向光学系18の光軸に直交する直交面内において、Y方向にレーザLを偏向して、レーザLのビーム回転径dをY方向に可変させる。Y方向用電気光学偏向器52は、X方向用電気光学偏向器41と同様に、レーザLの光路上に設けられる電気光学結晶45であるKTN結晶と、電気光学結晶45を挟んでY方向に対向して設けられる一対の電極46と、を含んで構成されている。このY方向用電気光学偏向器52は、一対の電極46により電気光学結晶45に電圧が印加されることで、電気光学結晶45中の屈折率を変化させ、レーザLをY方向に偏向して、レーザLのビーム回転径dをY方向に可変させる。そして、上記のビーム角度可変光学系35及びビーム回転径可変光学系36は、加工対象物8に照射されるレーザLの照射位置と同時に、レーザLの照射角度も変化させることができる。
冷却装置37は、ビーム角度可変光学系35のX方向用電気光学偏向器41及びY方向用電気光学偏向器42と、ビーム回転径可変光学系36のX方向用電気光学偏向器51及びY方向用電気光学偏向器52とを冷却する。冷却装置37は、空冷及び水冷等のいずれの冷却方式を適用してもよい。
筐体38は、長方形状となる箱状に形成され、その内部にビーム角度可変光学系35、ビーム回転径可変光学系36及び冷却装置37を収容して一体とすることで、偏向光学系18をパッケージ化している。
このような偏向光学系18は、レーザ照射装置12から照射されたレーザLを偏向した後、偏向後のレーザLを、ビーム径拡大光学系20へ向けて出射させる。このとき、偏向光学系18に設けられる電気光学結晶45には、ビーム径拡大光学系20によりビーム径が拡大される前のレーザLが入射する。そして、偏向光学系18は、レーザLを偏向することで、光軸に直交する直交面内において、加工対象物8に対するレーザLの照射位置を、X方向及びY方向に掃引することができる。
ビーム径拡大光学系20は、偏向光学系18から出射されたレーザLを平行光とするコリメータ光学系である。ビーム径拡大光学系20は、凹レンズ61と、コリメータレンズ62と、を含んで構成されている。凹レンズ61は、出射するレーザLの照射領域が、入射するレーザLの照射領域に比して大きくなるように、レーザLを拡散させる。コリメータレンズ62は、凹レンズ61から出射されたレーザLを平行光とし、平行光となったレーザLを集光光学系22へ向けて出射させる。
集光光学系22は、ビーム径拡大光学系20から出射されたレーザLを集光し、集光したレーザLを加工対象物8に照射する光学系である。集光光学系22は、集光レンズ65を含んで構成されている。集光レンズ65は、平行光となるレーザLを加工対象物8において集光する。
移動機構24は、図1に示すように、案内光学系16、偏向光学系18、ビーム径拡大光学系20及び集光光学系22を一体にしてこれらを移動させる。移動機構24は、例えば、XYZの三次元の方向に加え、光軸を中心とするθ方向に移動させる。なお、移動機構24としては、XYZステージ及びθテーブル等を用いた機構であってもよく、特に限定されない。
支持台26は、加工対象物8を所定位置に支持する。なお、支持台26は、加工対象物8をXY方向に移動させるXYステージとしてもよい。
制御装置28は、レーザ照射装置12、紫外線照射装置14、偏向光学系18及び移動機構24を含む各部に接続され、各部を制御することで、レーザ加工装置10の動作を制御している。制御装置28は、例えば、レーザ照射装置12を制御することで、レーザ照射装置12から照射されるレーザLの各種条件を調整する。また、制御装置28は、例えば、紫外線照射装置14を制御することで、紫外線照射装置14から照射される紫外線Uの各種条件を調整する。さらに、制御装置28は、例えば、偏向光学系18の各電気光学偏向器41,42,51,52を制御することで、レーザLのビーム角度及びビーム径を調整する。また、制御装置28は、例えば、移動機構24を制御して、加工対象物8に対するレーザLの照射位置を調整する。
ここで、紫外線照射装置14から照射される紫外線Uの照射タイミングについて説明する。偏向光学系18の各電気光学結晶45は、電圧が印加されることによって、経時的に屈折率の再現性が低下し、その作動状態が不安定化する。この場合、偏向光学系18により偏向されたレーザLは、加工対象物8における照射位置がドリフトする。このため、制御装置28は、紫外線照射装置14から紫外線Uを、偏向光学系18の各電気光学結晶45に照射することで、電気光学結晶45を初期状態に戻している。このとき、制御装置28は、紫外線照射装置14による紫外線Uの照射タイミングとして、レーザ加工の合間に、紫外線Uを照射している。具体的に、制御装置28は、レーザ加工時において、レーザLの照射状態から非照射状態となったときに、紫外線Uを照射している。または、制御装置28は、レーザ加工が終了し、次のレーザ加工を行うまでの間に、紫外線Uを照射している。
上記のように構成されるレーザ加工装置10は、レーザ照射装置12からレーザLを照射させ、照射されたレーザLを、案内光学系16により偏向光学系18に案内する。レーザ加工装置10は、偏向光学系18に入射したレーザLを、偏向光学系18により適宜偏向させることで、加工対象物8におけるレーザLの照射位置及びビーム回転径dを可変させる。レーザ加工装置10は、偏向光学系18から出射したレーザLを、ビーム径拡大光学系20を介して集光光学系22に入射させ、加工対象物8に集光したレーザLを照射する。
ここで、図3を参照して、レーザ加工装置10によって加工対象物8に加工されるレーザ加工の一例について説明する。図3は、レーザ加工の一例を模式的に示す図である。図3に示すように、加工対象物8に穴あけ加工を行う場合、加工される穴としては、例えば、ストレート穴、テーパ穴、逆テーパ穴等がある。図3(1)に示すように、ストレート穴は、加工対象物8に貫通形成される中空円柱形状の穴である。図3(2)に示すように、テーパ穴は、レーザLの照射方向に向かって細径となる穴である。図3(3)に示すように、逆テーパ穴は、レーザLの照射方向に向かって太径となる穴である。
レーザ加工装置10は、図3(1)に示すストレート穴をレーザ加工する場合、偏向光学系18のビーム角度可変光学系35により、レーザLを光軸の直交面内において、ビーム回転径dに倣うように平行移動させる。また、ビーム回転径可変光学系36は、ビーム角度可変光学系35においてビーム回転径dに倣って平行移動するレーザLを偏向せずに通過させることで、ビーム回転径dに倣うように移動させている。これにより、レーザLは、加工対象物8に対して、光軸と平行な方向(垂直)となり、ストレート穴を形成できる。
レーザ加工装置10は、図3(2)に示すテーパ穴をレーザ加工する場合、偏向光学系18のビーム角度可変光学系35により、レーザLを光軸の直交面内において、ビーム回転径dの外側に位置するように平行移動させる。また、ビーム回転径可変光学系36は、ビーム角度可変光学系35においてビーム回転径dの外側で平行移動するレーザLを、ビーム回転径dに倣うように偏向させ移動させている。これにより、レーザLは、加工対象物8において、光軸側に向かう角度(内向き)となり、テーパ穴を形成できる。
レーザ加工装置10は、図3(3)に示す逆テーパ穴をレーザ加工する場合、偏向光学系18のビーム角度可変光学系35により、レーザLを光軸の直交面内において、ビーム回転径dの内側に位置するように平行移動させる。また、ビーム回転径可変光学系36は、ビーム角度可変光学系35においてビーム回転径dの内側で平行移動するレーザLを、ビーム回転径dに倣うように偏向させ移動させている。これにより、レーザLは、加工対象物8において、外側に向かう角度(外向き)となり、逆テーパ穴を形成できる。
以上のように、第1の実施形態によれば、レーザ照射装置12から照射されたレーザLを、偏向光学系18により偏向した後、偏向後のレーザLを、ビーム径拡大光学系20によりビーム径を拡大することができる。つまり、偏向光学系18の電気光学結晶45には、ビーム径が拡大される前のレーザLが入射するため、電気光学結晶45の大きさが小さい場合であっても、レーザLを偏向することができる。このため、レーザ加工装置10は、電気光学偏向器41,42,51,52を用いて、レーザLの偏向を高速に実行することが可能となる。
また、第1の実施形態によれば、レーザLは、出力が1W以上となる加工用レーザであるため、高出力レーザの場合でも、偏向光学系18によるレーザLの偏向を高速に実行することができる。
また、第1の実施形態によれば、偏向光学系18は、ビーム角度可変光学系35とビーム回転径可変光学系36とを含むため、レーザLのビーム角度及びビーム回転径dを可変することができる。なお、第1の実施形態では、偏向光学系18は、ビーム角度可変光学系35とビーム回転径可変光学系36との両方を含む構成であるが、少なくとも一方を含む構成であればよく、ビーム角度可変光学系35のみを含む構成であってもよいし、ビーム回転径可変光学系36のみを含む構成であってもよい。
また、第1の実施形態によれば、ビーム角度可変光学系35は、X方向用電気光学偏向器41によりレーザLをX方向に偏向することができ、また、Y方向用電気光学偏向器42によりレーザLをY方向に偏向することができる。
また、第1の実施形態によれば、偏向光学系18は、冷却装置37を有するため、レーザLの出力が大きい場合であっても、冷却装置37により各電気光学偏向器41,42,51,52を冷却することができる。このため、電気光学結晶45に与えられる熱の影響を抑制することができる。また、偏向光学系18は、筐体38によりパッケージ化することができるため、偏向光学系18の取り扱いを容易なものとすることができる。
また、第1の実施形態によれば、紫外線照射装置14により電気光学結晶45へ向けて紫外線Uを照射することができるため、電気光学結晶45を初期状態に戻すことができる。このため、電気光学結晶45の作動状態を安定化させることができるため、偏向光学系18により偏向されたレーザLを、加工対象物8に精度よく照射することができる。
また、第1の実施形態によれば、紫外線Uを偏向光学系18の光軸に沿って照射することができるため、紫外線Uを電気光学結晶45に容易に照射することができる。
また、第1の実施形態によれば、紫外線Uの照射領域を、レーザLのビーム径よりも大きくすることができるため、少なくともレーザLが照射される部位の電気光学結晶45を、初期状態に近づけることができる。なお、紫外線Uの照射領域は、電気光学結晶45よりも大きいことが、より好ましい。
また、第1の実施形態によれば、レーザ加工の合間に、電気光学結晶45に紫外線Uを照射することができるため、レーザLに重なることなく、紫外線Uを照射することができ、紫外線Uの照射によるレーザ加工への影響を抑制することができる。なお、レーザ加工と同時に、紫外線Uを照射してもよい。
なお、第1の実施形態において、紫外線照射装置14は、偏向光学系18の光軸に沿って紫外線Uを照射したが、光軸の外側から照射してもよい。つまり、紫外線照射装置14は、電気光学結晶45に紫外線Uを照射可能であれば、いずれの位置から紫外線Uを照射してもよい。
また、第1の実施形態では、レーザ加工の合間に紫外線Uを照射したが、電気光学結晶45を監視して、電気光学結晶45の状態が不安定となった場合に、紫外線Uを照射する構成としてもよい。この場合、電気光学結晶45を監視するための計測器を設置し、この計測器と制御装置28を接続し、制御装置28が、計測器の計測結果に基づいて、紫外線Uを照射する。
[第2の実施形態]
次に、図4を参照して、第2の実施形態に係るレーザ加工装置100について説明する。なお、第2の実施形態では、重複した記載を避けるべく、第1の実施形態と異なる部分について説明し、第1の実施形態と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図4は、第2の実施形態に係るレーザ加工装置の偏向光学系を模式的に示す図である。
第2の実施形態のレーザ加工装置100は、第1の実施形態の偏向光学系18におけるビーム角度可変光学系35に、偏向原点をそろえるためのリレー光学系101をさらに有するものとなっている。なお、第2の実施形態では、リレー光学系101をビーム角度可変光学系35に適用して説明するが、リレー光学系101をビーム回転径可変光学系36に適用してもよい。
リレー光学系101は、ビーム角度可変光学系35のX方向用電気光学偏向器41とY方向用電気光学偏向器42との間に設けられている。リレー光学系101は、複数のリレーレンズ102を有し、X方向用電気光学偏向器41から出射されたレーザLを、Y方向用電気光学偏向器42において結像している。
以上のように、第2の実施形態によれば、X方向用電気光学偏向器41とY方向用電気光学偏向器42との間にリレー光学系101を設け、X方向用電気光学偏向器41から出射されたレーザLを、Y方向用電気光学偏向器42において結像させることで、光軸の直交面内において、レーザLのX方向用電気光学偏向器41とY方向用電気光学偏向器42とにおける偏向原点をそろえることができる。このとき、リレー光学系101を用いることで、構成が簡易なものとなり、また、設計が容易なものとなる。
[第3の実施形態]
次に、図5を参照して、第3の実施形態に係るレーザ加工装置110について説明する。なお、第3の実施形態でも、重複した記載を避けるべく、第1及び第2の実施形態と異なる部分について説明し、第1及び第2の実施形態と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図5は、第3の実施形態に係るレーザ加工装置の偏向光学系を模式的に示す図である。
第3の実施形態のレーザ加工装置110は、第1の実施形態の偏向光学系18におけるビーム角度可変光学系35に、偏向原点をそろえるための複数のシリンドリカルレンズ112をさらに有するものとなっている。
複数のシリンドリカルレンズ112は、レーザLの照射方向において、ビーム角度可変光学系35のX方向用電気光学偏向器41の下流側に設けられるX方向用シリンドリカルレンズ112aと、Y方向用電気光学偏向器42の下流側に設けられるY方向用シリンドリカルレンズ112bと、を有している。X方向用シリンドリカルレンズ112aは、X方向用電気光学偏向器41とY方向用電気光学偏向器42との間に設けられ、X方向用電気光学偏向器41から出射されたレーザLを、X方向に亘ってビーム径を拡大し、Y方向用電気光学偏向器42へ照射する。Y方向用シリンドリカルレンズ112bは、Y方向用電気光学偏向器42から出射されたレーザLを、Y方向に亘ってビーム径を拡大する。なお、この場合、ビーム径拡大光学系20の凹レンズ61は、省いた構成となる。
以上のように、第3の実施形態によれば、X方向用電気光学偏向器41から出射されたレーザLを、X方向用シリンドリカルレンズ112aによりX方向に亘ってビーム径を拡大することができる。また、Y方向用電気光学偏向器42から出射されたレーザLを、Y方向用シリンドリカルレンズ112bによりY方向に亘ってビーム径を拡大することができる。このとき、複数のシリンドリカルレンズ112を用いることで、第2の実施形態のリレー光学系101に比してコンパクトな構成とすることができる。
[第4の実施形態]
次に、図6を参照して、第4の実施形態に係るレーザ加工装置120について説明する。なお、第4の実施形態でも、重複した記載を避けるべく、第1から第3の実施形態と異なる部分について説明し、第1から第3の実施形態と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図6は、第4の実施形態に係るレーザ加工装置の偏向光学系を模式的に示す図である。
第4の実施形態のレーザ加工装置120は、第3の実施形態の偏向光学系18におけるビーム角度可変光学系35に設けられる複数のシリンドリカルレンズ112の配置を異ならせたものとなっている。
複数のシリンドリカルレンズ112は、第3の実施形態と同様に、X方向用シリンドリカルレンズ112aと、Y方向用シリンドリカルレンズ112bと、を有している。そして、第4の実施形態では、レーザLの照射方向において、X方向用シリンドリカルレンズ112aが、Y方向用電気光学偏向器42の下流側に設けられ、Y方向用シリンドリカルレンズ112bが、X方向用シリンドリカルレンズ112aの下流側に設けられている。このため、X方向用シリンドリカルレンズ112aとY方向用シリンドリカルレンズ112bとは、隣接して設けられている。
以上のように、第4の実施形態においても、X方向用電気光学偏向器41から出射されたレーザLを、X方向用シリンドリカルレンズ112aによりX方向に亘ってビーム径を拡大することができる。また、Y方向用電気光学偏向器42から出射されたレーザLを、Y方向用シリンドリカルレンズ112bによりY方向に亘ってビーム径を拡大することができる。このとき、複数のシリンドリカルレンズ112を用いることで、第2の実施形態のリレー光学系101に比してコンパクトな構成とすることができる。
[第5の実施形態]
次に、図7を参照して、第5の実施形態に係るレーザ加工装置130について説明する。なお、第5の実施形態でも、重複した記載を避けるべく、第1から第4の実施形態と異なる部分について説明し、第1から第4の実施形態と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図7は、第5の実施形態に係るレーザ加工装置を模式的に示す図である。
第5の実施形態では、レーザ照射装置12として、熱加工となるファイバレーザ照射装置を適用している。つまり、第5の実施形態のレーザ加工装置130は、レーザ照射装置12として、ファイバレーザ照射装置を適用したときの構成となっている。
レーザ照射装置12としてファイバレーザ照射装置を適用する場合、図7に示すように、案内光学系16は、ミラー31の他、コリメータレンズ132をさらに有するものとなっている。コリメータレンズ132は、レーザ照射装置12に隣接して設けられ、レーザ照射装置12から出射したレーザLを平行光とし、平行光となったレーザLをミラー31へ向けて出射する。ミラー31は、第1の実施形態とは反対の構成となっており、一方の面がレーザLを透過する透過面となり、他方の面が紫外線Uを反射する反射面となる、いわゆるビームスプリッターとして機能する光学部材である。ミラー31は、レーザ照射装置12から照射されたレーザLを透過面において透過させることで、レーザLを偏向光学系18に案内する。一方で、ミラー31は、紫外線照射装置14から照射された紫外線Uを反射面において反射させることで、紫外線Uを偏向光学系18に案内する。
なお、第5の実施形態において、レーザ照射装置12及び案内光学系16の他の構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、第5の実施形態においても、レーザ照射装置12から照射されたレーザLを、偏向光学系18により偏向した後、偏向後のレーザLを、ビーム径拡大光学系20によりビーム径を拡大することができる。
なお、第1から第5の実施形態のレーザ加工装置10,100,110,120,130に、半波長板及び1/4波長板を含む偏光光学部材をさらに設置してもよい。偏光光学部材は、レーザLの電界の向きと、電圧の印加時にKTN結晶の内部に発生する電界の向きと、が同じ向きとなるように設置される。具体的に、偏光光学部材は、レーザLの照射方向において、各電気光学偏向器41,42,51,52の入射側に適宜設けられる。そして、X方向用電気光学偏向器41,51の入射側に設けられる偏光光学部材は、レーザLがX方向の直線偏光となるように設置され、Y方向用電気光学偏向器42,52の入射側に設けられる偏光光学部材は、レーザLがY方向の直線偏光となるように設置される。
8 加工対象物
10 レーザ加工装置
12 レーザ照射装置
14 紫外線照射装置
16 案内光学系
18 偏向光学系
20 ビーム径拡大光学系
22 集光光学系
24 移動機構
26 支持台
28 制御装置
31 ミラー
35 ビーム角度可変光学系
36 ビーム回転径可変光学系
37 冷却装置
38 筐体
41 X方向用電気光学偏向器
42 Y方向用電気光学偏向器
45 電気光学結晶
46 電極
51 X方向用電気光学偏向器
52 Y方向用電気光学偏向器
61 凹レンズ
62 コリメータレンズ
65 集光レンズ
100 レーザ加工装置(第2の実施形態)
101 リレー光学系
102 リレーレンズ
110 レーザ加工装置(第3の実施形態)
112 シリンドリカルレンズ
112a X方向用シリンドリカルレンズ
112b Y方向用シリンドリカルレンズ
120 レーザ加工装置(第4の実施形態)
130 レーザ加工装置(第5の実施形態)
132 コリメータレンズ
L レーザ
U 紫外線

Claims (11)

  1. 加工対象物へ向けてレーザを照射するレーザ照射装置と、
    前記レーザの光路上に設けられる電気光学結晶と前記電気光学結晶に電圧を印加する電極とを含む電気光学偏向器を有し、前記レーザが照射される照射方向において、前記レーザ照射装置の下流側に設けられ、前記レーザ照射装置から照射された前記レーザを前記電気光学偏向器により偏向する偏向光学系と、
    前記照射方向において、前記偏向光学系の下流側に設けられ、前記レーザのビーム径を拡大するビーム径拡大光学系と、
    前記照射方向において、前記ビーム径拡大光学系の下流側に設けられ、前記ビーム径が拡大された前記レーザを集光し、集光した前記レーザを前記加工対象物へ照射する集光光学系と、を備え、
    前記偏向光学系は、
    前記偏向光学系の光軸に対する前記レーザのビーム角度を偏向するビーム角度可変光学系と、
    前記レーザのビームを偏向するビーム回転径可変光学系と、の両方を含むことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 加工対象物へ向けてレーザを照射するレーザ照射装置と、
    前記レーザの光路上に設けられる電気光学結晶と前記電気光学結晶に電圧を印加する電極とを含む電気光学偏向器を有し、前記レーザが照射される照射方向において、前記レーザ照射装置の下流側に設けられ、前記レーザ照射装置から照射された前記レーザを前記電気光学偏向器により偏向する偏向光学系と、
    前記照射方向において、前記偏向光学系の下流側に設けられ、前記レーザのビーム径を拡大するビーム径拡大光学系と、
    前記照射方向において、前記ビーム径拡大光学系の下流側に設けられ、前記ビーム径が拡大された前記レーザを集光し、集光した前記レーザを前記加工対象物へ照射する集光光学系と、を備え、
    前記偏向光学系は、
    前記偏向光学系の光軸に対する前記レーザのビーム角度を偏向するビーム角度可変光学系と、
    前記レーザのビームを偏向するビーム回転径可変光学系とのうち、少なくとも一方を含み、
    前記ビーム角度可変光学系及び前記ビーム回転径可変光学系の少なくとも一方は、
    前記光軸に直交する直交面内において、一方向となるX方向に前記レーザを偏向させるX方向用電気光学偏向器と、
    前記直交面内において、X方向に直交するY方向に前記レーザを偏向させるY方向用電気光学偏向器と、
    前記X方向用電気光学偏向器の下流側に設けられ、前記X方向用電気光学偏向器から出射された前記レーザを、X方向に亘ってビーム径を拡大するX方向用シリンドリカルレンズと、
    前記Y方向用電気光学偏向器の下流側に設けられ、前記Y方向用電気光学偏向器から出射された前記レーザを、Y方向に亘ってビーム径を拡大するY方向用シリンドリカルレンズと、を有することを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 前記レーザは、1W以上の出力となる加工用レーザであることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記ビーム角度可変光学系及び前記ビーム回転径可変光学系の少なくとも一方は、
    前記光軸に直交する直交面内において、一方向となるX方向に前記レーザを偏向させるX方向用電気光学偏向器と、
    前記直交面内において、X方向に直交するY方向に前記レーザを偏向させるY方向用電気光学偏向器と、を有することを特徴とする請求項に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記ビーム角度可変光学系及び前記ビーム回転径可変光学系の少なくとも一方は、
    前記X方向用電気光学偏向器と前記Y方向用電気光学偏向器との間に設けられ、前記X方向用電気光学偏向器から出射された前記レーザを、前記Y方向用電気光学偏向器において結像するリレー光学系を、さらに有することを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記ビーム角度可変光学系及び前記ビーム回転径可変光学系の少なくとも一方は、
    前記X方向用電気光学偏向器の下流側に設けられ、前記X方向用電気光学偏向器から出射された前記レーザを、X方向に亘ってビーム径を拡大するX方向用シリンドリカルレンズと、
    前記Y方向用電気光学偏向器の下流側に設けられ、前記Y方向用電気光学偏向器から出射された前記レーザを、Y方向に亘ってビーム径を拡大するY方向用シリンドリカルレンズと、をさらに有することを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記偏向光学系は、
    前記電気光学偏向器を冷却する冷却部と、
    前記電気光学偏向器と前記冷却部とを内部に収容して一体とする筐体と、をさらに有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  8. 前記電気光学結晶へ向けて紫外線を照射する紫外線照射装置を、さらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  9. 前記紫外線照射装置は、前記紫外線を前記偏向光学系の光軸に沿って照射することを特徴とする請求項8に記載のレーザ加工装置。
  10. 前記紫外線の照射領域は、前記レーザの前記ビーム径よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載のレーザ加工装置。
  11. 前記紫外線照射装置は、レーザ加工の合間に、前記紫外線を照射することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
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