JP5924260B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に液体を吐出して画像を記録する記録装置に関する。
特許文献1には、矩形状の薄板からなる2つの搬送ガイド141,142と、これら搬送ガイド141,142をインクジェットヘッド150と対向する対向位置と対向しない退避位置との間において移動させる2つの駆動部143,144とを有するインクジェットプリンタについて記載されている。2つの搬送ガイド141,142は、フレーム106の上面上に配置されている。このインクジェットプリンタにおいては、印刷時に2つの搬送ガイド141,142が対向位置に配置され、フラッシングやキャッピングなどのメンテナンス時に2つの搬送ガイド141,142が退避位置に配置される。
特開2010−208241号公報(図2及び図4)
上記特許文献1に記載されたインクジェットプリンタにおいて、印刷時には、2つの搬送ガイド141,142が対向位置に配置される。このとき、フレーム106の上面の上流端部分は、給紙機構から搬送されてきた用紙を支持するガイド面を構成すると考えられる。この結果、このガイド面と上流側の搬送ガイド141とによって、搬送ガイド141の上流部分に段差が形成される。さらに、この段差部分には、ガイド面と搬送ガイド141との間に形成された鉛直方向の隙間が存在する。このため、給紙機構から搬送されてきた用紙の先端が、段差の特に隙間部分に引っ掛かってジャムが生じ得る。
本発明の目的は、記録媒体のジャムの発生を抑制することが可能な記録装置を提供することである。
本発明の第1の観点における記録装置は、液体を吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面を有するヘッドと、前記吐出面と対向する領域に記録媒体を搬送するための搬送部と、前記吐出面と対向する記録媒体を支持するための支持部と、前記支持部が前記吐出面と対向する対向位置と前記吐出面と対向しない退避位置とを取り得るように、前記搬送部によって搬送される記録媒体の搬送方向に沿って前記支持部を移動させる移動部と、前記搬送方向に関して前記ヘッドよりも上流に配置され、記録媒体を支持するためのガイド面を有するガイド部とを備えている。前記ガイド部は、前記対向位置にある前記支持部よりも前記搬送方向上流に形成された穴部と、前記穴部を介して前記ガイド面から一部が突出する突起部とを有しており、前記突起部は、前記搬送方向における上流端部から前記搬送方向下流に向かうに連れて上方に傾斜する第1傾斜面と、前記支持部の前記搬送方向の上流端部以上の高さに位置する頂部とを含む。
また、本発明の第2の観点における記録装置は、液体を吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面を有するヘッドと、前記吐出面と対向する領域に記録媒体を搬送するための搬送部と、前記吐出面と対向する記録媒体を支持するための支持部と、前記支持部が前記吐出面と対向する対向位置と前記吐出面と対向しない退避位置とを取り得るように、前記搬送部によって搬送される記録媒体の搬送方向に沿って前記支持部を移動させる移動部と、前記搬送方向に関して前記ヘッドよりも上流に配置され、記録媒体を支持するためのガイド面を有するガイド部とを備えている。そして、前記ガイド部は、前記対向位置にある前記支持部よりも上流に配置され、前記ガイド面と一体的に形成されかつ前記ガイド面から突出する突起部を有しており、前記突起部は、前記搬送方向における上流端部から前記搬送方向下流に向かうに連れて上方に傾斜する第1傾斜面と、前記支持部の前記搬送方向の上流端部以上の高さに位置する頂部とを含む。
また、本発明の第3の観点における記録装置は、液体を吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面を有するヘッドと、前記吐出面と対向する領域に記録媒体を搬送するための搬送部と、前記吐出面と対向する記録媒体を支持するための支持部と、前記支持部が前記吐出面と対向する対向位置と前記吐出面と対向しない退避位置とを取り得るように、前記搬送部によって搬送される記録媒体の搬送方向に沿って前記支持部を移動させる移動部と、前記搬送方向に関して前記ヘッドよりも上流に配置され、記録媒体を支持するためのガイド面を有するガイド部とを備えている。そして、前記ガイド部は、前記対向位置にある前記支持部よりも上流に配置され、前記ガイド面よりも突出する突起部を有しており、前記突起部は、前記ガイド面以下の高さに位置する上流端部と、前記上流端部から前記搬送方向下流に向かうに連れて上方に傾斜する第1傾斜面と、前記支持部の前記搬送方向の上流端部以上の高さに位置する頂部とを含む。
本発明の第1の観点における記録装置によると、搬送方向に沿って移動可能な支持部を有していても、支持部が対向位置にあるときに、支持部よりも上流には突起部が配置されている。この突起部はガイド部に形成された穴部を介してガイド面から突出している。さらに突起部は、上流端部から搬送方向下流に向かうに連れて上方に傾斜する第1傾斜面を含むため、ガイド面に対して鉛直方向に隙間がない。このため、搬送されてきた記録媒体の先端が突起部の第1傾斜面に沿って案内されて、支持部上に導かれる。したがって、記録媒体のジャムの発生を抑制することができる。
また、本発明の第2の観点における記録装置によると、搬送方向に沿って移動可能な支持部を有していても、支持部が対向位置にあるときに、支持部よりも上流には突起部が配置されている。この突起部はガイド面と一体的に形成されている。さらに突起部は、上流端部から搬送方向下流に向かうに連れて上方に傾斜する第1傾斜面を含むため、ガイド面に対して鉛直方向に隙間がない。このため、搬送されてきた記録媒体の先端が突起部の第1傾斜面に沿って案内されて、支持部上に導かれる。したがって、記録媒体のジャムの発生を抑制することができる。
また、本発明の第3の観点における記録装置によると、搬送方向に沿って移動可能な支持部を有していても、支持部が対向位置にあるときに、支持部よりも上流には突起部が配置されている。この突起部の上流端部は、ガイド面以下の高さに位置する。さらに突起部は、上流端部から搬送方向下流に向かうに連れて上方に傾斜する第1傾斜面を含むため、ガイド面に対して鉛直方向に隙間がない。このため、搬送されてきた記録媒体の先端が突起部の第1傾斜面に沿って案内されて、支持部上に導かれる。したがって、記録媒体のジャムの発生を抑制することができる。
本発明の記録装置の第1実施形態によるインクジェットプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 (a)はプラテンが対向位置にあるときの状況を示すプリンタの拡大側面図であり、(b)は図2(a)中の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図であり、(c)はプラテンが退避位置にあるときの状況を示すプリンタの拡大側面図である。 プラテン及び移動機構の平面図である。 ガイド部と上流支持部の斜視図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 プリンタの部分側面図であり、(a)はプラテンが退避位置にあって対向部材が待機位置にあるときの状況を示す図であり、(b)はプラテンが退避位置にあって対向部材がインク受容位置にあるときの状況を示す図であり、(c)はプラテンが退避位置にあって環状部材がインク受容位置にある対向部材に当接する位置にあるときの状況を示す図である。 第1実施形態のガイド部及び突起部の第1変形例を示す斜視図である。 第1実施形態のガイド部及び突起部の第2変形例を示す斜視図である。 第1実施形態のガイド部及び突起部の第3変形例を示す部分断面図である。 第2実施形態の突起部及び上流支持部の斜視図である。 第2実施形態のプリンタの部分側面図であり、(a)はプラテンが対向位置にあるときの状況を示す図であり、(b)はプラテンが退避位置にあって突起部が上流支持部内に収容されている状況を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明に係る記録装置の第1実施形態としてのインクジェットプリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、排紙部4が設けられている。筐体1aの内部空間は、上から順に空間A,Bに区分されている。空間A,Bには、給紙部23から排紙部4に向かう用紙搬送経路が形成されており、用紙Pが図1中黒太矢印に沿って搬送される。空間Aでは、用紙Pへの画像記録、及び、用紙Pの排紙部4への搬送が行われる。空間Bでは、給紙部23から用紙搬送経路への給紙が行われる。
空間Aには、ブラックインクを吐出するヘッド2、搬送装置3、対向部材10及び対向部材昇降機構11(図5参照)等が配置されている。また、空間Aには、図示しないカートリッジが装着されている。このカートリッジには、ブラックインクが貯留されている。カーリッジは、チューブ(図示せず)及びポンプ8(図5参照)を介してヘッド2と接続され、インクがヘッド2に供給される。
ヘッド2は、主走査方向に長尺な略直方体形状を有するライン式のヘッドである。ヘッド2の下面は、多数の吐出口(不図示)が開口した吐出面2aである。記録に際して、吐出面2aの吐出口からブラックインクが吐出される。ヘッド2は、ヘッドホルダ2bを介して筐体1aに支持されている。ヘッドホルダ2bは、吐出面2aがプラテン51(後述する)との間に記録に適した所定の間隙が形成されるように、ヘッド2を保持している。
搬送装置3は、上流ガイド部30、下流ガイド部40、及び、記録支持部50を有している。記録支持部50は、ヘッド2の吐出面2aと対向するプラテン51を有している。プラテン(支持部)51は、吐出面2aとの間に記録領域(用紙搬送経路の一部)を構成する。
上流ガイド部30と下流ガイド部40は、プラテン51を挟んで配置されている。上流ガイド部30は、4つのガイド部31〜34と、2つの搬送ローラ対35,36とを有し、記録領域(プラテン51とヘッド2との間)と、給紙部23とを繋ぐ。2つの搬送ローラ対35,36(搬送部)は、制御装置100の制御によって搬送モータ35M,36M(図5参照)が駆動されることで回転し、用紙Pを記録領域に向けて搬送する。
下流ガイド部40は、3つのガイド部41〜43と、3つの搬送ローラ対45〜47とを有し、記録領域と排紙部4とを繋ぐ。3つの搬送ローラ対45〜47は、制御装置100の制御によって搬送モータ45M〜47M(図5参照)が駆動されることで回転し、用紙Pを排紙部4に向けて搬送する。なお、用紙搬送経路は、7つのガイド部31〜34,41〜43、プラテン51及びヘッド2によって規定されている。
対向部材10は、図1に示すように、プラテン51よりも下方に配置され、プラテン51を介して吐出面2aと対向している。また、対向部材10は、矩形平面形状を有するガラス板から構成されており、平面サイズが吐出面2aよりも一回り大きい(図4参照)。なお、対向部材10は、ガラス以外の材質から構成されていてもよく、特に限定するものではない。
対向部材昇降機構11は、対向部材10を鉛直方向に昇降させ、対向部材10が待機位置とインク受容位置との間で移動する。待機位置は、図1及び図6(a)に示す位置であって、対向部材10が吐出面2aから最も離れた位置である。インク受容位置は、図6(b)に示すように、対向部材10が吐出面2aに最も近づく位置であり、ヘッド2から排出されたインクを受容する位置及び受容したインクを表面10aから払拭する位置、及び、ヘッド2の吐出面2aを封止する位置である。また、ヘッド2の側方には、吐出面2aの外周を覆う環状部材12が配置されている。環状部材昇降機構13は、インク受容位置にある対向部材10に環状部材12が当接する位置(図6(c)に示す位置)と当接しない位置(図6(a)に示す位置)とをとるように、環状部材12を鉛直方向に昇降させる。これら対向部材10、対向部材昇降機構11、環状部材12、及び、環状部材昇降機構13により、メンテナンス機構が構成されている。これにより、ヘッド2をメンテナンスすることが可能となる。
空間Bには、給紙部23が配置されている。給紙部23は、給紙トレイ24及び給紙ローラ25を有する。このうち、給紙トレイ24が、筐体1aに対して着脱可能となっている。給紙トレイ24は、上方に開口する箱であり、複数の用紙Pを収容可能である。給紙ローラ25は、制御装置100の制御によって給紙モータ25M(図5参照)が駆動されることで回転し、給紙トレイ24内で最も上方にある用紙Pを送り出す。
ここで、副走査方向とは、搬送ローラ対36によって搬送される用紙搬送方向Dと平行な方向であり、主走査方向とは、水平面に平行且つ副走査方向に直交する方向である。
制御装置100は、プリンタ1各部の動作を制御してプリンタ1全体の動作を司る。制御装置100は、外部装置(プリンタ1と接続されたPC等)から供給された記録指令に基づいて、記録動作を制御する。制御装置100は、記録指令を受けると、給紙ローラ25、搬送ローラ対35,36,45〜47を駆動する。給紙トレイ24から送り出された用紙Pは、上流側ガイド部30によりガイドされプラテン51上に送られる。用紙Pは、ヘッド2の真下を副走査方向(搬送方向D)に通過する際に、制御装置100の制御により、吐出面2aからインクが吐出され、所望の画像が形成される。なお、インクの吐出タイミングは、用紙センサ7からの検知信号により決められる。そして、画像が形成された用紙Pは、下流側ガイド部40によりガイドされて、筐体1aの上部から排紙部4に排出される。用紙センサ7は、搬送方向Dに関して、搬送ローラ対36とヘッド2との間に配置されている。
また、制御装置100は、ヘッド2の液体吐出特性の回復を行うメンテナンス動作を制御する。メンテナンス動作には、パージ動作、吐出面2a及び対向部材10に対する払拭動作、キャップ動作等が含まれる。パージ動作では、ポンプ8が駆動されて、すべての吐出口に対してインクが強制的に圧送され、対向部材10上にインクが排出される。払拭動作は、パージ動作後に行われ、吐出面2a上の残留したインクなどの異物、及び、対向部材10の表面10aの残留したインクなどの異物が取り除かれる。キャップ動作は、環状部材12が、インク受容位置にある対向部材10と当接することにより、吐出面2aと対向部材10との間の空間を外部空間に対して封止する。これら対向部材10と環状部材12とによって吐出面2aを封止するキャップが構成される。
次に、図2〜図4を参照しつつ、ガイド部33,34,41及び記録支持部50について、詳細に説明する。記録支持部50のプラテン51は、図2及び図3に示すように、上流支持部51aと、搬送方向Dに関して上流支持部51aの下流に配置された下流支持部51bとを有する。これら上流及び下流支持部51a,51bは、矩形平面形状を有する板状部材である。上流支持部51aには、図2(b)に示すように、2つの傾斜面51a1,51a2が形成されている。傾斜面51a1(第3傾斜面)は、搬送方向Dに関して、上流支持部51aの上流端部から下流に向かうに連れて上方に傾斜する。傾斜面51a2は、搬送方向Dに関して、上流支持部51aの上流端部から下流に向かうに連れて下方に傾斜する。
記録支持部50は、図3に示すように、移動機構53をさらに有する。移動機構53は、上流支持部51aの両側面から突出した2つの突出部53a,53bと、下流支持部51bの両側面から突出した2つの突出部54a,54bと、2つのラック55a,55bと、2本のガイド軸56a,56bと、2つの駆動モータ57とを有している。なお、移動機構53の全体構成は、説明の便宜上、図3にのみ示す。
各突出部53a,53b,54a,54bの中央には、副走査方向に貫通する孔が形成されている。2本のガイド軸56a,56bは、副走査方向に平行に延在し、副走査方向に関してプラテン51を挟んでいる。ガイド軸56aは突出部53a,54aの孔に挿通され、ガイド軸56bは突出部53b,54bの孔に挿通されており、上流支持部51a及び下流支持部51bを副走査方向に移動可能に支持している。各駆動モータ57の駆動軸の先端にはピニオン57a,57bが固定されている。ラック55aは、ピニオン57aと噛み合う状態で突出部53aに固定されている。ラック55bは、ピニオン57bと噛み合う状態で突出部54aに固定されている。
この構成において、移動機構53は、制御装置100の制御により、2つの駆動モータ57が駆動されることで、2つのラック55a,55bが副走査方向に沿って互いに反対方向に移動する。るまり、移動機構53は、プラテン51が吐出面2aと対向する対向位置と吐出面2aと対向しない退避位置との間において、上流支持部51a及び下流支持部51bを副走査方向に沿って互いに反対方向に移動させる。具体的には、プラテン51が対向位置から退避位置に移動する際は、上流支持部51aが搬送方向上流側に、下流支持部51bが搬送方向下流側に向かって移動する。なお、プラテン51が退避位置から対向位置に移動する際は、この逆に移動する。
対向位置は、図2(a)及び図3に示す位置であって、上流支持部51aと下流支持部51bの互いに対向する端部同士が突き合わされる位置である。プラテン51が対向位置にあるときは、上流支持部51aの上面及び下流支持部51bの上面が搬送方向に沿って隙間なく連続した平面となり、当該平面において、用紙Pを支持する。なお、上流及び下流支持部51a,51bの上面は互いに平面であり、且つ、同じ高さレベルに配置されている。退避位置は、図2(c)に示す位置であって、上流支持部51aと下流支持部51bの互いに対向する端部がガイド部33,41と重なる位置に配置される位置である。このとき、吐出面2aとプラテン51とは対向せず、吐出面2aは、対向部材10と空間を介して直接対向する。このため、対向部材10が昇降可能となる。なお、上流支持部51a及び下流支持部51bは、通常、対向位置に配置され、メンテナンス時に退避位置に配置される。
ガイド部33は、図2〜図4に示すように、矩形平面形状を有する板状部材であり、対向位置にあるプラテン51よりも搬送方向上流に配置されている。ガイド部41は、図2及び図3に示すように、矩形平面形状を有する板状部材であり、対向位置にあるプラテン51よりも搬送方向下流に配置されている。ガイド部33,41の上面は用紙Pを支持するガイド面33a,41aである。ガイド面33a,41aは、互いに平面であり、且つ同じ高さレベルに配置されている。また、ガイド部33,41は、鉛直方向に関して、ガイド面33a,41aがプラテン51の下面とスライド可能に当接している。つまり、プラテン51は、ガイド面33a,41aよりも上方に配置されている。
ガイド部33は、図2〜図4に示すように、ガイド面33aから上方に突出可能な突起部37を有している。突起部37は、図3及び図4に示すように、主走査方向に沿って延在し、その長さは吐出面2aよりも長い。突起部37は、図2(b)に示すように、三角形断面形状を有しており、2つの傾斜面37a,37bを有する。傾斜面37a(第1傾斜面)は、突起部37の上流端部から頂部37cにかけて形成され、搬送方向下流に向かうに連れて上方に傾斜する。傾斜面37bは、突起部37の頂部37cから下流端部にかけて形成され、搬送方向下流に向かうに連れて下方に傾斜する。
ガイド部33は、搬送方向Dに関して、対向位置にあるプラテン51より上流に形成された断面が凹形状の穴部33bと、穴部33bの底面に配置された付勢部材(付勢部)38とを有している。ガイド面33aには、穴部33bの開口が形成されている。当該開口は、突起部37の平面サイズよりも一回り大きい。穴部33bは、突起部37の高さよりも深く形成されている。これにより、穴部33b内に突起部37が収容可能となる。つまり、突起部37は、ガイド面33aから突出する位置と、突起部37の頂部37cがガイド面33aから突出しない収容位置との間を移動可能に構成されている。穴部33bは、ガイド面33aの搬送方向下流端部近傍であって、搬送方向Dに関して、対向位置にある上流支持部51aの上流端部と部分的に重なる位置に配置されている。突起部37は、少なくとも下端が穴部33b内に配置されている。付勢部材38は、例えば、コイルバネから構成されている。付勢部材38は、突起部37の下面と穴部33bの底面との間に配置され、突起部37を上方に付勢する。換言すると、付勢部材38は、突起部37を収容位置から突出位置に向けて付勢している。なお、付勢部材38は、突起部37を上方に付勢することが可能であれば、どのような付勢部材から構成されていてもよい。
突起部37の傾斜面37bと上流支持部51aの傾斜面51a2は、水平面に対する傾斜角度がほぼ同じである。傾斜面37bは、図2(b)に示すように、プラテン51が対向位置にあるときに、傾斜面51a2と当接する。このように突起部37と上流支持部51aとが当接することで、突起部37が突出位置(図2(b)に示す位置)に位置付けられ、突起部37のガイド面33aからの突出量が規制される。このとき、本実施形態の突起部37の頂部37cの高さは、上流支持部51aの上流端部よりも高く上流支持部51aの上面と同じである。なお、突起部37の頂部37cの高さは、上流支持部51aの上流端部以上であり、上流支持部51aの上面以上であればよい。換言すると、プラテン51の上面の高さは、突起部37の頂部37c以下となればよい。また、このとき、本実施形態の突起部37の上流端部(下面)の高さは、ガイド面33aより低く、当該上流端部が穴部33b内にある。なお、突起部37の上流端部の高さは、ガイド面33a以下であればよい。プラテン51が対向位置から退避位置に移動(上流支持部51aの搬送方向上流側への移動)すると、上流支持部51aの傾斜面51a2が突起部37の傾斜面37bと当接しながら、突起37が下方に移動する。つまり、図2(c)に示すように、突起部37が付勢部材38の付勢力に抗して下方の収容位置に移動し、穴部33b内に収容される。収容位置では、突起部37の頂部37cと上流支持部51aの下面とが当接している。
ガイド部(ガイド板)34は、図2に示すように、搬送方向Dに関してヘッド2よりも上流に配置され、突起部37と対向する平面(対向面)34aを有する板状部材である。ガイド部34は、図3に示すように、主走査方向に関して吐出面2aとほぼ同じ長さを有する。ガイド部34は、図2(b)に示すように、突起部37の傾斜面37aに沿って延在する直線Lと平面34aとの交点Eよりも搬送方向下流側の平面34aの部分と、当該直線Lとがなす角度θが鈍角となるように、配置されている。本実施形態の平面34aの下流端部は、上流支持部51aの上面(上端)よりも高く、吐出面2aより低い位置に配置されている。なお、平面34aの下流端部の高さは、吐出面2aと同じであってもよい。
次に、図5を参照し、プリンタ1の電気的構成について説明する。
制御装置100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)101に加えて、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)103、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )104、I/F(Interface)105、I/O(Input/Output Port)106等を有する。ROM102には、CPU101が実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAM103には、プログラム実行時に必要なデータが一時的に記憶される。ASIC104では、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)が行われる。I/F105は、外部装置(プリンタ1に接続されたPC等)とのデータ送受信を行う。I/O106は、各種センサの検知信号の入力/出力を行う。
制御装置100は、給紙モータ25M、搬送モータ35M,36M,45M〜47M,駆動モータ57、用紙センサ7、ポンプ8、対向部材昇降機構11、環状部材昇降機構13、及び、ヘッド2の制御基板等に接続されている。
続いて、制御装置100が実行する記録動作について、以下に説明する。プリンタ1は、記録指令を受信すると、上述の記録動作を実行する。
このとき、プラテン51が退避位置にあるときは、用紙Pの搬送を開始する前に、制御装置100が移動機構53を制御して、プラテン51を対向位置に移動させる。また、プラテン51が対向位置にあるときは、この状態が維持される。そして、制御装置100は、各モータを制御して、給紙ローラ25、搬送ローラ対35,36,45〜47を駆動する。給紙トレイ24から送り出された用紙Pは、上流側ガイド部30によりガイドされプラテン51上に送られる。
搬送ローラ対36によって搬送される用紙Pは、ガイド面33aに沿いながら搬送される。そして、用紙Pの先端が突起部37に達すると、当該先端が傾斜面37aによってガイド面33aから持ち上げられ、用紙Pが傾斜面37aに沿って斜め上方に案内される。このとき、突起部37は突出位置、すなわち、穴部33bを介してガイド面33aから突出している。そして、突起部37の上流端部の高さがガイド面33a以下にあるため、用紙Pの先端が突起部37に引っ掛からない。これは、ガイド面33aと突起部37との間に、鉛直方向の隙間が形成されないためである。この後、用紙Pは、先端が突起部37の頂部37cを越えてプラテン51の上面上に搬送される。このときの突起部37の頂部37cの高さは、上流支持部51aの上流端部以上であるため、用紙Pの先端が上流支持部51aの上流端部に引っ掛からない。また、上流支持部51aには傾斜面51a1が形成されているため、頂部37cを越えた用紙Pの先端が頂部37cよりも下方に落ち込んでも、傾斜面51a1によって用紙Pの先端がスムーズにプラテン51の上面上に導かれる。このため、用紙Pのジャムの発生をより一層抑制することができる。
また、用紙Pが突起部37の傾斜面37aによって斜め上方に案内されても、傾斜面37aの延長線上には、ガイド部34が配置されている。このため、比較的速い搬送速度で用紙Pが搬送されてきても、用紙Pがヘッド2の上流側面に衝突するのを抑制することが可能となる。このため、用紙Pのジャムを抑制することができる。
制御装置100は、用紙Pがヘッド2の真下を搬送方向Dに通過する際に、ヘッド2を制御して、吐出面2aからインクが吐出し、用紙Pに所望の画像を記録する。その後、用紙Pは、下流側ガイド部40によりガイドされて、筐体1aの上部から排紙部4に排出される。
続いて、制御装置100が実行するメンテナンス動作について、以下に説明する。プリンタ1は、メンテナンス指令(例えば、パージ信号、キャップ信号)を受信すると、メンテナンス動作を実行する。
制御装置100は、移動機構53を制御して、図6(a)に示すように、プラテン51を退避位置に移動させる。この後、制御装置100は、図6(b)に示すように、対向部材昇降機構11を制御して、対向部材10を待機位置からインク受容位置に移動させる。次に、制御装置100は、ポンプ8を制御して、ヘッド2のすべての吐出口からインクを排出し(パージ動作)、対向部材10の表面10aでインクを受容する。これにより、吐出口から排出されたインクを受容することが可能となり、装置内が汚れにくくなる。
次に、制御装置100は、図示しない払拭機構を制御して、吐出面2a及び対向部材10の表面10aを払拭する(払拭動作)。これにより、吐出面2a上の残留したインクなどの異物、及び、対向部材10の表面10aの残留したインクなどの異物が取り除かれる。なお、除去したインクなどは、廃液処理部(不図示)に排出される。そして、制御装置100がキャップ信号を受信した場合、制御装置100は環状部材昇降機構13を制御して、環状部材12を対向部材10の表面10aに当接させて吐出面2aを封止する。これにより、複数の吐出口において、インクの乾燥を抑制することが可能となる。こうして、メンテナンス動作が完了する。この後、制御装置100は、記録指令を受信すると、環状部材昇降機構13を制御して、環状部材12を元の位置(図6(a)に示す位置であって対向部材10と当接しない位置)に戻す。さらに制御装置100は、対向部材10を待機位置に移動させ、プラテン51を対向位置に移動させるように、対向部材昇降機構11及び移動機構53を制御する。そして、上述した記録動作が実行される。
以上に述べたように、本実施形態によるプリンタ1によると、搬送方向Dに沿って移動可能なプラテン51を有していても、プラテン51が対向位置にあるときに、プラテン51よりも上流には突起部37が配置されている。この突起部37はガイド面33aに対して鉛直方向に隙間がない。このため、搬送されてきた用紙Pの先端が突起部37の傾斜面37aに沿って案内されて、プラテン51上に導かれる。したがって、用紙Pのジャムの発生を抑制することができる。
上流支持部51aの上流端部は、プラテン51が対向位置にあるときに、搬送方向Dに関して、突起部37の上流端部と下流端部との間に配置され、傾斜面37bと接触している。このため、搬送されてきた用紙Pの先端が、突起部37の傾斜面37aからスムーズにプラテン51上に導かれる。したがって、用紙Pのジャムの発生をより抑制することができる。
また、突起部37は穴部33b内に収容可能に構成されている。これにより、上流支持部51a(プラテン51)を退避位置に移動させるときに、上流支持部51a内に突起部37を収容する必要がなくなって、上流支持部51aの厚みを小さくすることが可能となる。この結果、用紙Pの厚み方向に関して、用紙Pの搬送の変動を小さくすることが可能となる。
また、プラテン51が対向位置から退避位置に移動する際に、上流支持部51aが突起部37の傾斜面37bに当接することで、突起部37が穴部33b内に収容される。このため、プラテン51を対向位置から退避位置移動させるだけで、突起部37を簡単に収容位置に移動させることができる。
また、プラテン51の上面の高さが、突起部37の頂部37c以下である。これにより、搬送されてきた用紙Pの先端がスムーズにプラテン51の上面上に導かれる。このため、用紙Pのジャムの発生をより一層抑制することができる。
本実施形態における突起部37は、主走査方向に沿って長尺に形成されていたが、図7に示すように、3つの突起部237が主走査方向に沿って、互いに離隔して等間隔に配置されていてもよい。この第1変形例の場合、突起部237よりも平面サイズが一回り大きな穴部233bがガイド面33aに3つ形成され、各穴部233b内に上述の付勢部材38が設けられることで、各突起部237も上述の第1実施形態と同様に、突出位置から収容位置へと鉛直方向に移動可能に構成される。また、各突起部237は、上述の傾斜面37a,37bと同様な傾斜面237a,237bを有している。この第1変形例においては、搬送されてきた用紙Pの先端辺が、複数の突起部237と部分的に接触する。このため、用紙Pの先端辺全体が突起部37と接触する上述の第1実施形態と比して、用紙Pの搬送負荷を小さくすることが可能となる。第2変形例として、図8に示すように、これら3つの突起部237のうち、主走査方向中央にある突起部237が他の2つの突起部237よりも搬送方向上流に配置されていてもよい。このように突起部237を搬送方向Dに関して異なる位置に配置することで、用紙Pの先端辺を互いに異なるタイミングで、部分的に傾斜面237aに沿って案内することが可能となる。このため、用紙Pを傾斜面237aに沿って案内する際の搬送負荷を小さくすることが可能となる。加えて、主走査方向中央にある突起部237が他の2つの突起部237よりも搬送方向上流に配置されていることで、用紙Pの傾斜面237aに沿って案内する際の搬送負荷を効果的に小さくすることが可能となる。
第3変形例として、図9に示すように、突起部337は、搬送方向Dの上流端部が穴部33b内において回動可能にガイド部33に支持されていてもよい。この場合、プラテン51(上流支持部51a)が対向位置から退避位置への移動する際に、突起部337がスムーズに安定して回動する。このため、プラテン51の移動を妨げない。なお、突起部337には、上述の傾斜面37a,37bと同様の傾斜面337a,337bが形成されている。なお、傾斜面337aのガイド面33aに対する傾斜角度は、傾斜面337bのガイド面33aに対する傾斜角度よりも小さい。これにより、傾斜面337aのガイド面33aに対する傾斜角度と、傾斜面337bのガイド面33aに対する傾斜角度とが同じ場合と比較して、小型化しつつ搬送される用紙Pが傾斜面337aに当接したときの搬送負荷を小さくすることができる。なお、上述の第1実施形態の傾斜面37a、37bのガイド面33aに対する傾斜角度も同様に、傾斜面37aのガイド面33aに対する傾斜角度が、傾斜面37bのガイド面33aに対する傾斜角度よりも小さくてもよい。
続いて、第2実施形態のインクジェットプリンタについて説明する。本実施形態のプリンタは、突起部437とプラテン451の構成が、第1実施形態と異なるだけで、これら以外は第1実施形態と同様である。第1実施形態における突起部37は、ガイド部33の穴部33b内に収容可能に構成されていたが、本実施形態の突起部437は複数設けられ、且つ上流支持部451a内に収容可能に構成されている。本実施形態においては、図10及び図11に示すように、ガイド部33のガイド面33aに3つの突起部437が一体的に形成されている。つまり、各突起部437の上流端部の高さはガイド面33aと同じであり、突起部437とガイド面33aとの間に鉛直方向の隙間がない。これら3つの突起部437は、主走査方向に沿って、互いに離隔して等間隔に配置されている。また、各突起部437は、上述の突起部37の2つの傾斜面37a,37bと同様な、2つの傾斜面437a,437bを有する。
プラテン451は、上流支持部451aと下流支持部451bとを有する。下流支持部451bは、上述の下流支持部51bよりも厚みが大きいだけで、それ以外は下流支持部51bと同様である。上流支持部451aは、上述の上流支持部51aよりも厚みが大きく、ガイド面33aと対向する下面には3本の溝(凹部)452を有する。なお、下流支持部451bは下流支持部51bと同じ厚みであってもよい。また、上流支持部451bは上流支持部51bと同じ厚みであってもよい。この場合には、突起部437の頂部437cの高さを、突起部37の頂部37cの高さよりも低くすればよい。これら溝452は、副走査方向に沿って延在し、深さ(上流支持部451aの下面(ガイド面33)から溝452の底面までの高さ)が突起部437の高さよりも大きい。つまり、上流支持部451aの上面は、突起部437の頂部437cよりも高い。また、3本の溝452は、主走査方向に沿って互いに離隔して等間隔に配置され、突起部437のそれぞれを収容可能に構成されている。上流支持部451aには、傾斜面451a1が形成されている。傾斜面451a1(第3傾斜面)は、搬送方向Dに関して、上流支持部451aの上流端部から下流に向かうに連れて上方に傾斜する。また、上流支持部451aは、図11(a)に示すように、対向位置にあるときに、搬送方向Dに関して、上流端部が突起部437と重なる位置に配置されている。換言すると、上流支持部451aの上流端部は、搬送方向Dに関して、突起部437の上流端部と下流端部との間に配置されている。
この構成において、記録動作が実行されると、プラテン451が退避位置にあるときは、用紙Pの搬送を開始する前に、制御装置100が移動機構53を制御して、プラテン451を対向位置に移動させる。また、プラテン451が対向位置にあるときは、この状態が維持される。そして、制御装置100は、上述の第1実施形態と同様に、各モータを制御して、給紙ローラ25、搬送ローラ対35,36,45〜47を駆動し、給紙トレイ24から送り出された用紙Pをプラテン451上に送る。
搬送されてきた用紙Pは、ガイド面33aに沿いながら搬送される。そして、用紙Pの先端が突起部437に達すると、当該先端が傾斜面437aによってガイド面33aから持ち上げられ、用紙Pが傾斜面437aに沿って斜め上方に案内される。このとき、突起部437の上流端部はガイド面33a内にあるので、用紙Pの先端が突起部37に引っ掛からない。この後、用紙Pは、先端が突起部437の頂部437cを越えてプラテン451の上面上に搬送される。このときの突起部437の頂部437cの高さは、上流支持部451aの上面より低いが、上流支持部451aの上流端部が搬送方向Dに関して突起部437と重なり、傾斜面451a1も突起部437と重なっているため、用紙Pの先端が上流支持部451aに引っ掛からず、傾斜面451a1に沿ってスムーズにプラテン451の上面上に導かれる。このため、用紙Pのジャムの発生を抑制することができる。
制御装置100は、用紙Pがヘッド2の真下を搬送方向Dに通過する際に、上述の第1実施形態と同様にヘッド2を制御し、用紙Pに所望の画像を記録する。その後、用紙Pは、下流側ガイド部40によりガイドされて、筐体1aの上部から排紙部4に排出される。
また、この構成において、メンテナンス動作が実行されると、制御装置100は、移動機構53を制御して、図11(b)に示すように、プラテン451を退避位置に移動させる。このとき、各突起部437は溝452内に収容される。この後、制御装置100は、上述の第1実施形態と同様に、対向部材昇降機構11及びポンプ8を制御して、インク受容位置に配置された対向部材で、ヘッド2から排出されたインクを受容する。次に、制御装置100は、上述の第1実施形態と同様に、図示しない払拭機構、対向部材昇降機構11及び移動機構53を制御して、吐出面2a及び対向部材10の表面10aを払拭する。そして、制御装置100は、環状部材昇降機構13を制御してキャップ動作を行う。こうして、メンテナンス動作が完了する。この後、制御装置100は、記録指令を受信すると、上述の第1実施形態と同様に、環状部材12を元の位置に戻し、対向部材10を待機位置に移動させ、プラテン51を対向位置に移動させるように、環状部材昇降機構13、対向部材昇降機構11及び移動機構53を制御する。
本実施形態においても、プラテン451を退避位置に移動させるときに、上流支持部451aの溝452内に突起部437を収容することが可能となる。このため、ガイド部33に突起部437を収容するための構成が不要となって、ガイド部33の構成が簡単になる。また、搬送されてきた用紙Pの先端辺が、複数の突起部437と部分的に接触する。このため、用紙Pの先端辺全体が突起部37と接触する上述の実施形態と比して、用紙Pの搬送負荷を小さくすることが可能となる。
さらに、本実施形態においても、上述の第2変形例のように、3つの突起部437のうち、主走査方向中央にある突起部437が他の2つの突起部437よりも搬送方向上流に配置されていてもよい。こうすることで、上述の第2変形例と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、プラテン51,451の上流端部は、対向位置にあるときに、搬送方向Dに関して、突起部37,237,337,437よりも下流に配置されていてもよい。また、突起部37,237,337,437には、傾斜面37b,237b,337b,437bが形成されていなくてもよい。第1実施形態及び第1〜第3変形例においては、上流支持部51aに傾斜面51a1,51a2が形成されていなくてもよい。第2実施形態の3つの突起部437に代えて、突起部37と同様な主走査方向に長尺な1つの突起部をガイド部33が有していてもよい。
プラテン51は、対向位置にあるときは突起部37と当接せず、対向位置から退避位置に移動する際に突起部37と当接してもよい。この場合、プラテン51が対向位置にあるときに、突起部37が突出位置に位置付ける規制部をガイド部33に設ければよい。また、複数の突起237,437は、2又は4以上設けられていてもよい。また、ガイド部34は、設けられていなくてもよい。また、上述の第1及び第2実施形態及び各変形例においては、プラテン51,451が搬送方向Dに沿って互いに反対方向に開く両開きタイプであったが、対向位置から退避位置に移動する際に搬送方向上流側に開く片開きタイプのプラテンであってもよい。これにおいても、上述と同様の効果を得ることができる。また、環状部材12を設けず、対向部材10だけが設けられていてもよい。この場合、ヘッド2から排出されたインクを受容する受容部として対向部材10が設けられた構成となる。また、メンテナンス機構が設けられていなくてもよい。
本発明は、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能であり、さらに、インク以外の液体を吐出させることで記録を行う記録装置にも適用可能である。本発明は、インクジェット式に限定されず、例えばレーザー式、サーマル式等の記録装置にも適用可能である。記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な様々な媒体であってよい。
1 プリンタ(記録装置)
2 ヘッド
2a 吐出面
10 対向部材(受容部:キャップの一部)
12 環状部材(キャップの一部)
33 ガイド部
33a ガイド面
33b 穴部
34 ガイド部(ガイド板)
34a 平面(対向面)
36 搬送ローラ対(搬送部)
37,237,337,437 突起部
37a,237a,337a,437a 傾斜面(第1傾斜面)
37b,237b,337b,437b 傾斜面(第2傾斜面)
37c,437c 頂部
38 付勢部材(付勢部)
51,351 プラテン(支持部材)
51a1,451a1 傾斜面(第3傾斜面)
53 移動機構(移動部)
452 溝(凹部)

Claims (16)

  1. 液体を吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面を有するヘッドと、
    前記吐出面と対向する領域に記録媒体を搬送するための搬送部と、
    前記吐出面と対向する記録媒体を支持するための支持部と、
    前記支持部が前記吐出面と対向する対向位置と前記吐出面と対向しない退避位置とを取り得るように、前記搬送部によって搬送される記録媒体の搬送方向に沿って前記支持部を移動させる移動部と、
    前記搬送方向に関して前記ヘッドよりも上流に配置され、記録媒体を支持するためのガイド面を有するガイド部とを備えており、
    前記ガイド部は、前記対向位置にある前記支持部よりも前記搬送方向上流に形成された穴部と、前記穴部を介して前記ガイド面から一部が突出する突起部とを有しており、
    前記突起部は、前記搬送方向における上流端部から前記搬送方向下流に向かうに連れて上方に傾斜する第1傾斜面と、前記支持部の前記搬送方向の上流端部以上の高さに位置する頂部とを含むことを特徴とする記録装置。
  2. 前記突起部は、前記頂部が前記ガイド面から突出する突出位置と、前記頂部が前記ガイド面から突出しない収容位置との間を移動可能に構成されており、
    前記ガイド部は、前記収容位置から前記突出位置に向けて前記突起部を付勢する付勢部をさらに有しており、
    前記移動部は、前記支持部を前記対向位置から前記退避位置に移動させる際に、前記支持部を前記搬送方向上流に向かって移動させ、
    前記突起部は、前記支持部が前記退避位置に移動する際に、前記支持部と当接することで前記付勢部の付勢力に抗して前記収容位置に移動することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記突起部は、前記頂部から前記搬送方向下流に向かうに連れて下方に傾斜する第2傾斜面を含み、
    前記突起部は、前記支持部が前記退避位置に移動する際に、前記支持部が前記第2傾斜面と当接することで前記収容位置に移動することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 液体を吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面を有するヘッドと、
    前記吐出面と対向する領域に記録媒体を搬送するための搬送部と、
    前記吐出面と対向する記録媒体を支持するための支持部と、
    前記支持部が前記吐出面と対向する対向位置と前記吐出面と対向しない退避位置とを取り得るように、前記搬送部によって搬送される記録媒体の搬送方向に沿って前記支持部を移動させる移動部と、
    前記搬送方向に関して前記ヘッドよりも上流に配置され、記録媒体を支持するためのガイド面を有するガイド部とを備えており、
    前記ガイド部は、前記対向位置にある前記支持部よりも上流に配置され、前記ガイド面と一体的に形成されかつ前記ガイド面から突出する突起部を有しており、
    前記突起部は、前記搬送方向における上流端部から前記搬送方向下流に向かうに連れて上方に傾斜する第1傾斜面と、前記支持部の前記搬送方向の上流端部以上の高さに位置する頂部とを含むことを特徴とする記録装置。
  5. 前記支持部の前記ガイド面と対向する面には、前記搬送方向に沿って延在し前記突起部を収容可能な凹部を有しており、
    前記移動部は、前記支持部を前記対向位置から前記退避位置に移動させる際に、前記支持部を前記搬送方向上流に向かって移動させ、
    前記突起部は、前記支持部が前記退避位置に移動する際に、前記凹部内に収容されることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記支持部の上面の高さが、前記突起部の前記頂部以下である請求項1〜のいずれか一項に記載の記録装置。
  7. 前記支持部は、前記対向位置にあるときに、前記搬送方向に関して前記支持部の前記上流端部が前記突起部の前記上流端部と下流端部との間に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。


  8. 前記支持部は、前記支持部の前記上流端部から前記搬送方向下流に向かうに連れて上方に傾斜する第3傾斜面を有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記ガイド部は、前記搬送方向と直交する方向に関して互いに離隔して配置された複数の前記突起部を有していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の記録装置。
  10. 前記複数の突起部は、前記搬送方向に関して互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
  11. 前記複数の突起部は、前記直交する方向に関して、中央にある前記突起部が端部にある前記突起部よりも前記搬送方向上流に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. 前記搬送方向に関して前記ヘッドよりも上流に配置され、前記突起部と対向する対向面を有するガイド板をさらに備えており、
    前記ガイド板は、前記第1傾斜面に沿って延在する直線と前記対向面との交点よりも前記搬送方向下流側の前記対向面の部分と、当該直線とがなす角度が鈍角となるように、配置されており、
    前記対向面の前記搬送方向の下流端部は、前記支持部の上面よりも高く、前記吐出面以下にあることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の記録装置。
  13. 前記対向位置にある前記支持部を挟んで前記吐出面と対向する位置に配置され、前記支持部が前記退避位置にあるときに前記吐出面をメンテナンスするメンテナンス機構をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の記録装置。
  14. 前記メンテナンス機構が、前記吐出面を封止するためのキャップを有していることを特徴とする請求項13に記載の記録装置。
  15. 前記メンテナンス機構が、前記吐出口から排出された液体を受容するための受容部を有していることを特徴とする請求項13に記載の記録装置。
  16. 液体を吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面を有するヘッドと、
    前記吐出面と対向する領域に記録媒体を搬送するための搬送部と、
    前記吐出面と対向する記録媒体を支持するための支持部と、
    前記支持部が前記吐出面と対向する対向位置と前記吐出面と対向しない退避位置とを取り得るように、前記搬送部によって搬送される記録媒体の搬送方向に沿って前記支持部を移動させる移動部と、
    前記搬送方向に関して前記ヘッドよりも上流に配置され、記録媒体を支持するためのガイド面を有するガイド部とを備えており、
    前記ガイド部は、前記対向位置にある前記支持部よりも上流に配置され、前記ガイド面よりも突出する突起部を有しており、
    前記突起部は、前記ガイド面以下の高さに位置する上流端部と、前記上流端部から前記搬送方向下流に向かうに連れて上方に傾斜する第1傾斜面と、前記支持部の前記搬送方向の上流端部以上の高さに位置する頂部とを含むことを特徴とする記録装置。
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