JP5921396B2 - 乗用型田植機 - Google Patents

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Description

本発明は、運転座席を備えた走行機体の後端に苗植付装置を連結し、前記走行機体の側部位置に予備苗載台を備え、前後向き姿勢の揺動軸芯を中心にした揺動により、前記予備苗載台を苗の支持が可能な支持姿勢と、前記予備苗載台の苗載置面が縦向となる格納姿勢とに切り換えて保持する切換機構を備えている乗用型田植機に関する。
上記のように構成された乗用型田植機として特許文献1には、走行機体(文献では自走車)の前部位置に前後向き姿勢の揺動軸芯を中心とした揺動により、予備苗載台の載置面が略水平となる支持姿勢と、予備苗載台の外端側を上方に持ち上げた格納姿勢とに切換自在となる予備苗載台が示されている。
この特許文献1では、走行機体の前部位置の支柱の上端部に対して揺動軸芯を中心にして揺動自在に揺動枠体を備え、この揺動枠体に対して予備苗載台を備えた構成を有しており、揺動枠体の下面側には、外周の一部が円弧状となる連結体を備えている。この連結体の外周には位置決め凹部が形成され、この位置決め凹部に係入するロックアームの揺動端が係入することで、予備苗載台を格納姿勢に保持できるように構成されている。
特開2009‐178061号公報
前後向き姿勢の揺動軸芯を中心にして予備苗載台を支持姿勢と、格納姿勢とに切り換えるものでは、非作業時に格納姿勢に設定することにより、外方への張り出し量を少なくして、田植機を保管する駐車空間の省スペースを実現する。
田植機による苗植付作業では、予備苗載台に予備苗を載置する状態では、この予備苗載台を横方向に張り出した姿勢に設定するため、走行機体が畦に沿って走行する際には、畦際の家屋の壁面や、畦の電柱等に予備苗載台の外端が接触することもある。
この接触を回避するためには、予備苗載台を格納姿勢に切り換えることが有効であるが、予備苗載台に予備苗が載置されている場合には格納姿勢に切り換えることが出来ず改善の余地がある。
本発明の目的は、前後向き姿勢の揺動軸芯を中心にして揺動自在に構成された予備苗載台を、畦際の壁面等に接触させずに苗植付作業を可能にする乗用型田植機を合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、運転座席を備えた走行機体の後端に苗植付装置を備え、前記走行機体の側部位置に予備苗載台を備え、前後向き姿勢の揺動軸芯を中心にした揺動により前記予備苗載台を苗の支持が可能な支持姿勢と、前記予備苗載台の苗載置面が縦向となる格納姿勢とに切り換えて保持する切換機構を備え、前記切換機構が、前記格納姿勢に対応する格納係合部を有するロックプレートと、前記支持姿勢と前記格納姿勢との中間となる中間姿勢で前記予備苗載台を保持する中間係合部を有する中間係合部材と、前記格納係合部又は前記中間係合部に係合することで前記予備苗載台の揺動を規制するロック部材と、を備え、前記中間係合部材及び前記ロックプレートが前記予備苗載台と一体的に揺動するように構成され、前記中間係合部材が、前記ロックプレートに着脱可能に取り付けられている点にある。
この構成によると、予備苗載台を作業姿勢に設定することで予備苗の載置が可能になり、予備苗載台を格納姿勢に設定することで、この予備苗載台の外方への突出量の抑制が可能となる。更に、苗植付作業を行うため、走行機体を畦に沿って走行させる場合に、予備苗載台の外端が畦際の壁面等に接触する状況に陥った場合には、予備苗載台の外端側を少し持ち上げ、中間保持部により中間姿勢に保持することにより、壁面等との接触を回避できる。
さらに、予備苗載台を格納姿勢に設定した場合にはロックプレートの格納係合部にロック部材が係合することで予備苗載台を格納姿勢に保持できる。また、予備苗載台を中間姿勢に設定した場合にはロックプレートの中間保持部にロック部材が係合することで予備苗載台を中間姿勢に保持できる。
従って、前後向き姿勢の揺動軸芯を中心にして揺動自在に構成された予備苗載台を、畦際の壁面等に接触させずに苗植付作業を可能にする乗用型田植機が構成された。
本発明は、前記ロック部材を係合方向に付勢する付勢機構を備えていても良い。
これによると、ロック部材が付勢機構で係合方向に付勢されているので、予備苗載台の姿勢を変更する操作を行うだけでロック部材が格納係合部又は中間保持部に係合し、揺動を規制する状態へ簡単に移行できる。
本発明は、前記ロックプレートが、前記揺動軸芯を中心とする円弧状の外周面を有すると共に、前記格納係合部が、前記ロックプレートの前記外周面から前記揺動軸芯の方向の入り込む凹状に形成され、前記中間係合部が、前記ロックプレートの前記外周面から突出する突起状に形成され、前記ロック部材が、機体フレーム側に揺動自在に基端部が支持され、前記格納係合部又は前記中間係合部に係脱する係脱部を揺動端に備え前記予備苗載台を前記支持姿勢から前記中間姿勢の方向に揺動操作した場合に、前記ロック部材の前記係脱部が前記突起状の部位を乗り越えて前記中間係合部に係合し、更に、前記格納姿勢の方向に操作した場合に、前記係脱部が前記中間係合部から離間した後に前記凹状の前記格納係合部に係合しても良い。
これによると、予備苗載台を作業姿勢から格納姿勢の方向に揺動操作した場合には、ロック部材の係合端部が、ロックプレートの外周に接触する状態で相対移動し、突起状の部位を乗り越えた後に、突起状に形成される中間係合部に係合し、予備苗載台を中間姿勢に保持する。この後に、予備苗載台を更に格納姿勢の方向に揺動操作した場合には、ロック部材の係合端部がロックプレートの外周に接触する状態で相対移動し、凹状の格納係合部に係入し、予備苗載台を格納姿勢に保持する。特に、この構成では、予備苗載台を支持姿勢から格納姿勢の方向に操作する一連の操作の途中で中間姿勢に保持することが可能であるため、この中間姿勢に保持する際にも、格納姿勢に保持する際にも同じ方向への操作で済み、中間姿勢から格納姿勢への移行も簡単に行える。
乗用型田植機の全体側面図である。 乗用型田植機の全体平面図である。 予備苗収容装置の支持姿勢で正面図である。 予備苗収容装置の支持姿勢(苗補給状態)での側面図である。 予備苗収容装置の支持姿勢(作業状態)での側面図である。 予備苗収容装置の支持姿勢(苗植付装置に対する苗補給状態)での側面図である。 予備苗収容装置の格納姿勢での側面図である。 予備苗収容装置の一方が格納姿勢にあり他方が中間姿勢にある正面図である。 支持体の側面図である。 揺動枠体の平面図である。 揺動枠体の支持姿勢での正面図である。 揺動枠体の横断後面図である。 (a)は、揺動枠体支持構造の支持姿勢での後面図、(b)は、揺動枠体支持構造の格納姿勢での後面図である。 (a)は、ロックレバーのロック解除状態での後面図、(b)は、ロックレバーのロック状態での後面図である。 支持体の係合ローラとロックアームの配設部での側面図である。 (a)は、苗すくい板ホルダーの側面図、(b)は、苗すくい板ホルダーの正面図である。 分割予備苗載台の連結構造の平面図である。 分割予備苗載台の平面図である。 分割予備苗載台の裏面図である。 分割予備苗載台の側面図である。 分割予備苗載台の正面図である。 分割予備苗載台の後面図である。 図19のXXIII−XXIII線断面図である。 中間姿勢でのロック機構を示す後面図である。 ロック機構の分解斜視図である。 別実施形態(a)の構成を示す平面図である。 別実施形態(b)のサスペンションを示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔田植機の全体構成〕
図1及び図2に示すように、本発明の実施例に係る乗用型田植機は、左右一対の前車輪1と、左右一対の後車輪2とを走行機体に備え、この走行機体の前部位置には、運転座席3とステアリングハンドル4とを有した運転部5を備え、走行機体の前部位置にはボンネットBにエンジン6を収容した原動部7を備えて構成されている。
ボンネットBの内部にはエンジン6と、この後方位置(運転部5の方向の位置)にラジエータ15を配置しており、運転部5の方向から吸引した冷却風を、ラジエータ15を通過させエンジン6に送るように構成されている。
この乗用型田植機では、機体フレーム8の後部にリンク機構9を介して昇降自在に苗植付装置10を備え、走行機体の後部位置には施肥装置20を備えている。これにより、乗用型田植機は、複数条の苗植え作業と施肥作業とを行えるように構成されている。
走行機体には、エンジン6の駆動力を、前車輪1を支持する前車軸ケース16と、後車輪2を支持する後車軸ケース17とに伝える走行駆動系を備えると共に、中間伝動軸11を介して苗植付装置10に伝える作業駆動系を備えている。
後車軸ケース17は、前端位置をミッションケースに支持することで後端側が上下に変位する揺動型の伝動ケース17Aの後端位置に連結支持され、この伝動ケース17Aの上下揺動を減衰させるサスペンションユニット18が伝動ケース17Aの前端部に備えられている。
この乗用型田植機は、機体フレーム8の下面に、空気やエンジン排気等が供給されることで下方に膨らむバッグ部90Aを有するエアージャッキ90を備えている。
このエアージャッキ90は、圃場で前車輪1や後車輪2が圃場の泥面に深く沈み込み、脱出が困難な状況に陥った場合に走行機体を持ち上げるために使用される。図面には示していないが、専用のエアーコンプレッサや、エンジン6の排気ガスをバッグ部90Aに供給するガス供給部を備えており、このガス供給部から排気ガスや空気を供給することでバッグ部90Aが膨らみ、圃場面に接触して走行機体を持ち上げ脱出を容易にする。
リンク機構9は、伸縮作動する油圧シリンダ9aを備えており、この油圧シリンダ9aの伸縮作動により苗植付装置10の昇降を実現する。苗植付装置10は苗載台14と、この苗載台14に載置されたマット状苗の下端から苗を切り出して圃場面に植え付ける複数の植付機構13を備えている。
施肥装置20は、肥料タンク21の下部に設けた複数の肥料繰り出し機構(図示せず)によって肥料タンク21の粒状の肥料を繰り出し、このように繰り出した肥料を電動ブロワ22からの搬送風によって複数本の施肥ホース23に供給する。この複数の施肥ホース23からの肥料は、苗植付装置10において横方向に並列する複数の作溝器24に供給するように構成されている。複数の作溝器24は、整地フロート12に支持され植付機構13で圃場面に植え付けられた苗の近傍に溝を形成し、この溝に施肥ホース23からの肥料を供給する。
このような構成から、苗植付作業時には、下部の整地フロート12が圃場面に接地するレベルまで苗植付装置10を下降させて植付作業を開始することにより、走行と同期して複数の植付機構13が、苗載台14に載置された苗を切り出して、圃場面に植え付けると共に、施肥装置20の複数の作溝器24に肥料が供給され、苗の植付位置の近傍に施肥を行う形態での作業が実現する。
〔予備苗収容装置〕
図1、2、3に示すように、走行機体の前部の原動部7のボンネットBの左右の側方には、作業者が畦と運転部5と間で移動するための乗降ステップSが形成され、この乗降ステップSの更に外方位置に予備苗収容装置Aを備えている。
図4は、左側の予備苗収容装置Aの側面図である。右側の予備苗収容装置Aは左側の予備苗収容装置Aと共通する構成を備えているため、この右側の予備苗収容装置Aの詳細な図示を省略する。同図及び図3に示すように、左右の予備苗収容装置Aは、前後一対の支柱31を有した支持体30と、この支持体30に支持された予備苗載台50とを備えている。
予備苗載台50は、前後の支柱31に対して機体前後向きの揺動軸芯P(図3参照)を中心にして揺動操作自在に支持され、かつ、支持体30に備えられる一対のガイドレール38(図10参照)に沿わせて機体前後方向にスライド操作自在に支持されている。特に、図3に実線示す如く略水平でマット状の予備苗の載置が可能となる姿勢を、支持姿勢と称し、同図に二点鎖線で示す如く外端側が上方に向かう姿勢を、格納姿勢と称し、この支持姿勢と格納姿勢との中間で、図8において左側の予備苗載台50の姿勢を中間姿勢と称する。
図4、9、10に示すように、支持体30は、前後一対の支柱31と、これらの上部に連結する連結杆33と、前後一対の支柱31の上端に揺動自在に連結する揺動枠体35とを有する支柱枠体32を備えている。前後一対の支柱31のうちの前側の支柱31は、機体フレーム8を構成するエンジン搭載フレーム8aに連結されている。前後一対の支柱31のうちの後側の支柱31は、乗降ステップSの裏面に連結されている。
支持体30は、走行機体の前端の畦超アーム87よりも後方位置に配置されている。この支持体30の支柱枠体32と揺動枠体35とが運転座席3の前端3aより前方に配置され、運転部5に対する乗り降りを支持体30に支障なく行わせる。
図10、11、12に示すように、揺動枠体35は、揺動軸芯Pを中心にして揺動自在に支持される揺動枠本体37を備えると共に、機体前後向きに長寸となる一対のガイドレール38と、前後位置のロックプレート39とを備えている。
ロックプレート39は、揺動枠本体37の枠部37aと、この枠部37aに隣接するガイドレール38とに連結し、このロックプレート39に挿通する連結軸36が、前後一対の支柱31の上端部を前後方向に貫通する状態で支持されている。連結軸36は揺動軸芯Pと同軸芯上に配置され、揺動枠体35は、揺動軸芯Pを中心にしてロックプレート39と一体的に揺動する。このロックプレート39でロック機構(切換機構の一例)が構成され、このロック機構は、予備苗載台50を格納姿勢と、中間姿勢とに保持する。このロック機構の詳細は後述する。
図9、10、11に示すように、揺動枠本体37の前端位置には、ローラ支軸43で回転自在に支承される2つの前部ローラ40が左右に並列状態で備えられ、揺動枠本体37の後端位置には、ローラ支軸43で回転自在に支承される2つの後部ローラ41が左右に並列状態で備えられている。これら前部ローラ40と後部ローラ41とは、予備苗載台50の裏面側のレール部50bに当接することにより、予備苗載台50をガイドレール38に沿って前後方向にスライド移動自在に受け止め支持する。
図10、11に示すように、揺動枠本体37の枠部37aの前部位置と後部位置とには、回転自在に規制ローラ45が備えられている。この規制ローラ45は、予備苗載台50の横側壁部51の上面52に当接することにより、予備苗載台50の浮き上がりを規制する。また、予備苗載台50の裏面側には、横向き姿勢のローラ支持軸44の両端に案内ローラ42が支持され、この左右の案内ローラ42が、断面形状がチャンネル状となるガイドレール38の内面に当接することにより、予備苗載台50の上方への浮き上がりを規制する。更に、図9、10に示すように、予備苗載台50は、予備苗載台50の裏面側に設けた脱落防止レール46が揺動枠体35の後側の後部ローラ41に係合することでも、予備苗載台50の持ち上がりを防止する。
図4に示すように、予備苗載台50は、予備苗載台50の前半部分を構成する前部予備苗載台53と、予備苗載台50の後半部分を構成する後部予備苗載台54とを屈伸自在に連結して構成されている。
図17〜図22に示すように、前部予備苗載台53と後部予備苗載台54とは、樹脂材の成型によって共通する構造に製造されている。前部予備苗載台53と後部予備苗載台54とにおいて、端部に把手57が形成された側と反対側の端部の裏面側に左右一対の連結体55を備えている。この連結体55、56は板金製であり、横向き姿勢で配置される連結ピン59により屈伸軸芯Xを中心にして相対回転自在に連結されている。
連結ピン59は、予備苗載台50の前端側の前部予備苗載台53の連結体55と、予備苗載台50の後端側の後部予備苗載台54の連結体56とを相対回転自在に連結する。また、予備苗載台50は、屈伸軸芯Xを中心に揺動操作されることにより、図7に二点鎖線で示す如く前部予備苗載台53と後部予備苗載台54とが機体前後方向に並んだ伸展状態と、図7に実線で示す如く前部予備苗載台53と後部予備苗載台54とが重なり合う短縮状態とに伸縮する。
図3〜図6及び図11に示すように、予備苗載台50を格納姿勢から、揺動軸芯Pを中心にして揺動させることにより、揺動枠本体37の前後向き枠部37aが前後一対の支柱31の上端部に当接する支持姿勢に達し、自重によりこの姿勢に保持される。この支持姿勢では、予備苗載台50が略水平となり予備苗の載置が可能となる。また、支持姿勢では、予備苗載台50の前部予備苗載台53を、屈伸軸芯Xを中心にして機体前方側に揺動操作し、前部予備苗載台53と後部予備苗載台54とが機体前後方向に並んだ状態に設定することにより、予備苗載台と一体的に予備苗の支持が可能な伸展状態に達する。
この伸展状態では、前部予備苗載台53の苗載置面53aと後部予備苗載台54の苗載置面54aとにマット状の予備苗の支持が可能となり、予備苗載台50には、2枚の予備苗を機体前後向きに並べて載置できる。
揺動枠体35の後端側に設けたステー60に揺動アーム61を介して揺動自在に係合ローラ62(図10、15参照)が支持され、揺動アーム61を上方に揺動させる係合バネ63が設けられている。この構成により、図4に示される把手57の人為操作により予備苗載台50を前後方向にスライド操作した場合には、係合ローラ62が後部予備苗載台54の下面側に形成した3つの係合凹部の何れかに係合して保持状態に達する。
尚、係合凹部は、図9に示す前係合凹部64と中間係合凹部65と後係合凹部66との総称であり、予備苗載台50を前方にスライド操作した場合には係合ローラ62が前係合凹部64に係入して前スライド位置で保持状態に達する。この位置保持状態から、予備苗載台50を後方に引き操作した場合には、係合ローラ62が中間係合凹部65に係合して中スライド位置で保持状態に達する。この位置保持状態から予備苗載台50を更に引き操作した場合には、係合ローラ62が後係合凹部66に係合して後スライド位置で保持状態に達する。
〔ロックレバー〕
この予備苗収容装置Aでは、予備苗載台50が前スライド位置と中スライド位置と後スライド位置とにある場合に、揺動枠体35の後端側に設けたロックレバー80(図10参照)により、夫々の位置に固定できるように構成されている。
すなわち、図10、14に示すように、ロックレバー80は、揺動枠本体37の後端側に設けたレバーステー81に支軸82を介して支持されている。このロックレバー80は、支軸82の軸芯を中心にした揺動によりロック位置ONと解除位置OFFとに操作自在であり、トグルスプリング84の付勢力によりロック位置ONと解除位置OFFとに保持できるように構成されている。
後部予備苗載台54には、前スライド位置、中間スライド位置、後スライド位置に対応して3つのロック凹部83が形成され、図14(b)示すように、ロックレバー80をロック位置ONに操作した場合には、ロック凹部83にロックレバー80の先端部80aが入り込んで後部予備苗載台54に係合する。この係合状態では、トグルスプリング84の付勢力によりロック位置ONが保持され、予備苗載台50の位置は固定される。
また、ロックレバー80を解除位置OFFに操作した場合には、図14(a)に示すように、先端部80aがロック凹部83から抜け出てロックが解除され、トグルスプリング84の付勢力により、ロックレバー80が解除位置OFFに保持される。
ロックレバー80をロック位置ONに操作した場合に、重ね合わせ状態にある前部予備苗載台53と後部予備苗載台54とを重ね合わせ状態に保持して開かないように固定する固定体86がロックレバー80に支持されている。
この固定体86は、レバーステー81の支軸82に対して、その基端部分が揺動自在に支持され、この固定体86のフック部86aを図14(b)に示す如く、前部予備苗載台53に係合させる形態で使用される。このように係合させることにより前部予備苗載台53を後部予備苗載台54に引き寄せた位置関係に固定することが可能となる。
尚、前部予備苗載台53を後部予備苗載台54から分離する場合には、固定体86のフック部86aを前部予備苗載台53から人為的に分離させることになる。
図7、図8に示すように、予備苗載台50の前部予備苗載台53を、屈伸軸芯Xを中心にして機体後方側に揺動操作する場合には、予備苗載台50を機体前方側にスライド操作して、規制ローラ45から機体前方側に外れる位置まで前部予備苗載台53を移動させておく。この状態で屈伸軸芯Xを中心にした揺動操作により前部予備苗載台53が後部予備苗載台54に重なり合った状態に達する。このように重なり合った状態に達した後に、この予備苗載台50の格納姿勢への切換が可能となる。
〔ロック機構〕
図12、13、24、25に示すように、ロック機構は、後側のロックプレート39と、後側の支柱31に対して揺動自在に支持されたロックアーム70(ロック部材の一例)と、このロックアーム70の係脱部70Bをロックプレート39の外周に接触させる方向に付勢するロックスプリング71(付勢機構の一例)とを備えて構成されている。
ロックプレート39は、前述したように揺動枠本体37の枠部37aとガイドレール38とに連結固定され、中央部の孔部に対して相対回転自在に連結軸36が挿通している。これによりロックプレート39は支持体30と一体的に揺動軸芯Pを中心に揺動する。ロックプレート39は、揺動軸芯Pを中心とする円弧状部分を有する外周面39Sが形成されると共に、この外周面39Sにおいて支持姿勢に対応する部位には凹状となる格納係合部72が形成され、中間姿勢に対応する部位に突起状となる中間係合部73(中間保持部の一例)が形成されている。
また、格納係合部72は、ロックプレート39の外周面39Sから揺動軸芯Pの方向に切り込んだ凹状に形成されている。ロックプレート39に対して中間係合部材92を締結ボルト93で締結固定することにより、この中間係合部材92の一部を外周面39Sから外方に突出する突起状の部位を形成している。中間係合部73は、中間係合部材92の突起状の部位のうち、揺動軸芯Pの回転方向で格納係合部72の方向に形成されている。また、この中間係合部材92のうち揺動軸芯Pを中心とする回転方向で格納係合部72と反対側には案内面92Sが形成されている。特に、この構成では、締結ボルト93を取り外し、中間係合部材92を連結軸36から抜き出すことで、この中間係合部材92を取り外せるものである。従って、中間係合部材92を取り外した場合には、予備苗載台50を中間姿勢で保持せず、支持姿勢と格納姿勢との2種の姿勢に保持することも可能となる。
ロックアーム70は、一方の端部を折り曲げて形成した基端部70Aが支柱31に挿通しており、このロックアーム70の他方の端部を折り曲げることにより格納係合部72と中間係合部73に係合可能な係脱部70Bが形成されている。そして、このロックアーム70に対してロックスプリング71の付勢力が作用する。
このような構成から、予備苗載台50を支持姿勢から格納姿勢の方向に揺動操作した場合には、支持体30の揺動枠体35が揺動軸芯Pを中心に揺動し、ロックスプリング71の付勢力によりロックアーム70の係脱部70Bがロックプレート39の外周面39Sに接触する状態で移動する。この移動により係脱部70Bが中間係合部材92の案内面92Sを乗り越え、中間係合部73の位置に達して係合状態となる。この係合状態では、予備苗載台50を中間姿勢に保持する。
特に、この中間姿勢は、格納姿勢ほど大きく揺動するものではないため、予備苗載台50に予備苗を載置することも可能である。従って、例えば、走行機体を畦に沿って走行させる場合に、予備苗載台50の外端が畦際の壁面等に接触する状況に陥った場合には、予備苗載台の外端側を少し持ち上げ、中間保持部により中間姿勢に保持することにより、壁面等との接触を回避することを可能にする。
更に、予備苗載台50を格納姿勢の方向に揺動操作した場合には、ロックスプリング71の付勢力によりロックアーム70の係脱部70Bが格納係合部72に係合して、予備苗収容装置Aが格納姿勢に保持される。
尚、予備苗載台50を格納姿勢から作業姿勢に揺動させる場合には、人為操作によりロックアーム70の係脱部70Bを格納係合部72から分離させることになる。また、前側のロックプレート39は、後側のロックプレート39と共通する形状のものを使用しているが、この前側のロックプレート39はロック機構としては機能しない。
〔ステップ等の構造〕
図1に示すように、走行機体は、後輪フェンダー75の後端部の上面側に設けた作業ステップ76を備えている。この作業ステップ76は、苗植付装置10の苗載台14に対する苗補給を行う際、足置き場に使用されることによって苗補給作業を行いやすくする。
図5、6に示すように、支持体30は、予備苗載台50の伸展状態において、予備苗載台50がステアリングハンドル4の上端4aよりも低い配置高さに位置している。また、予備苗載台50を作業ステップ76よりも高い配置高さに支持する構成を備えており、予備苗載台50から苗載台14へのマット状苗の持ち運びを楽な姿勢で行わせる。
図13(a)に示すように、予備苗載台50の伸展状態において、支柱枠体32の上端32aとしての支柱31の上端と、揺動枠体35の上端35aとしてのロックプレート39の上端とが、予備苗載台50の最上端部としての側壁部上端51aの配置高さよりも低い配置高さに設定されている。これにより、支持体30が予備苗載台50から上方に突出せず、予備苗載台50のマット状苗の取扱いを支持体30による障害を受けない状態で行わせる。
図13に示すように、支持体30の揺動軸芯Pは、前部予備苗載台53の機体横向き姿勢において、前部予備苗載台53の下方に、前部予備苗載台53の機体内側端58から機体横外側に離れて位置するよう配置されている。
これにより、予備苗載台50を格納姿勢に設定する際には、予備苗載台50を機体内側に大きく入り込ませ、この格納姿勢で予備苗載台50の機体横外側への突出が少なくなる。また、前部予備苗載台53において、前部予備苗載台53と後部予備苗載台54の機体内側部分が揺動軸芯Pよりも機体内側に向かって下降し、前部予備苗載台53と後部予備苗載台54の機体外側部分が機体内側部分による引き上げ操作を受けて上昇揺動する。これにより、予備苗載台50の機体内側部分は、予備苗載台50の上昇格納操作を軽くする。
〔苗すくい板ホルダー〕
図2、3に示すように、左側の予備苗収容装置Aと右側の予備苗収容装置Aとの一方の予備苗載台50に対して、後部予備苗載台54の横端部に苗すくい板ホルダー77を備えている。
図16に示すように、苗すくい板ホルダー77は、予備苗載台50が支持姿勢にある状態で、運転部5の作業者が予備苗載台50から苗載台14への苗の補給を行う際に、苗取扱いの障害にならない予備苗載台50の機体横外側に位置する端部に配置されている。
苗すくい板ホルダー77は、基端側に連結軸部77aと、自由端部77bとを形成しており、連結軸部77aを後部予備苗載台54に固定された支持部材78に挿通する形態で支持されている。この苗すくい板ホルダー77は、連結軸部77aの軸芯を中心にして揺動自在に支持した状態で、自由端部77bが支持部材78の外面に接触する位置に配置されている。また、連結軸部77aと支持部材78との間に付勢力を作用させる保持スプリング79を備えている。
この構成から、苗すくい板ホルダー77の先端側を、後部予備苗載台54の苗載置面54aの方向に揺動させた場合には、連結軸部77aの軸芯を中心にした揺動により、苗すくい板ホルダー77の先端側が後部予備苗載台54の苗載置面54aの上面側に倒れ込む倒伏姿勢になると共に、この姿勢が保持スプリング79によって保持される。これにより、苗すくい板は、苗すくい板ホルダー77により後部予備苗載台54に押し付ける状態で保持されることになる。
尚、苗すくい板ホルダー77の先端側を起立姿勢に操作した場合には、連結軸部77aの軸芯を中心にした揺動により、自由端部77bが支持部材78に当接するとともに保持スプリング79の付勢力により起立姿勢に保持されて苗載置面54aの上方を開放する。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)図26に示すように、ボンネットBの内部にエンジン6の前部位置にラジエータ15を配置する。この構成では、走行機体の前部位置から吸引した冷却風を、ラジエータ15を通過させることになる。
(b)図27に示すように、走行機体の後部に複数枚の板バネを重ね合わせたサスペンションユニット18を備え、サスペンションユニット18の中間位置に対して連結体17Bにより後車軸ケース17を支持するように後車輪2の支持系を構成しても良い。
このように構成することにより、比較的安価な構成を用いて後車輪2の支持が可能となり、後車輪2が上下動した場合には、板バネ同士が摺接する際の摩擦により減衰力を作用させて良好な減衰効果を奏する。
(c)実施形態で説明したように、ロック機構のロックプレート39に対し中間係合部材92を取り付ける構造を採用することなく、ロックプレート39と一体的に中間係合部73を形成しても良い。このように構成することにより、中間係合部材92を用いることなく中間係合部を形成することが可能となる。
本発明は、支持姿勢と格納姿勢とに切換自在な予備苗載台を有する田植機に利用することができる。
3 運転座席
10 苗植付装置
39 ロックプレート
39S 外周面
50 予備苗載台
70 ロック部材(ロック部材)
70A 基端部
70B 係脱部
71 付勢機構
72 格納係合部
73 中間保持部・中間係合部
92 中間係合部材
P 揺動軸芯

Claims (3)

  1. 運転座席を備えた走行機体の後端に苗植付装置を備え、前記走行機体の側部位置に予備苗載台を備え、
    前後向き姿勢の揺動軸芯を中心にした揺動により前記予備苗載台を苗の支持が可能な支持姿勢と、前記予備苗載台の苗載置面が縦向となる格納姿勢とに切り換えて保持する切換機構を備え、
    前記切換機構が、前記格納姿勢に対応する格納係合部を有するロックプレートと、前記支持姿勢と前記格納姿勢との中間となる中間姿勢で前記予備苗載台を保持する中間係合部を有する中間係合部材と、前記格納係合部又は前記中間係合部に係合することで前記予備苗載台の揺動を規制するロック部材と、を備え、
    前記中間係合部材及び前記ロックプレートが前記予備苗載台と一体的に揺動するように構成され、
    前記中間係合部材が、前記ロックプレートに着脱可能に取り付けられている乗用型田植機。
  2. 前記ロック部材を係合方向に付勢する付勢機構を備えている請求項1記載の乗用型田植機。
  3. 前記ロックプレートが、前記揺動軸芯を中心とする円弧状の外周面を有すると共に、前記格納係合部が、前記ロックプレートの前記外周面から前記揺動軸芯の方向の入り込む凹状に形成され、前記中間係合部が、前記ロックプレートの前記外周面から突出する突起状に形成され、
    前記ロック部材が、機体フレーム側に揺動自在に基端部が支持され、前記格納係合部又は前記中間係合部に係脱する係脱部を揺動端に備え
    前記予備苗載台を前記支持姿勢から前記中間姿勢の方向に揺動操作した場合に、前記ロック部材の前記係脱部が前記突起状の部位を乗り越えて前記中間係合部に係合し、更に、前記格納姿勢の方向に操作した場合に、前記係脱部が前記中間係合部から離間した後に前記凹状の前記格納係合部に係合する請求項2記載の乗用型田植機。
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