JP6380586B2 - 苗移植機 - Google Patents

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    • A01C11/02Transplanting machines for seedlings

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Description

本発明は、コンテナ等の苗収容用の容器を装備可能な容器支持部を備える苗移植機に関するものである。
玉ねぎなど葉茎菜類の苗を植付ける苗移植機では、植付準備段階で苗をコンテナ等の苗収容用の容器に入れ、その容器をそのまま苗移植機へ装備し、そこから作業者が苗を苗供給部へ供給するものがある。特許文献1には二本の棒状のコンテナ受けを起立させた容器支持部を備える苗移植機が開示されている。棒状のコンテナ受けの上方には、コンテナの側面孔部に引掛け、その部分で容器重量を受ける係合部材を設け、二本のコンテナ受けの間に水平に渡した受部材にコンテナ側面を接触させ、コンテナの姿勢を保持する構成となっている。
特開2006−320212号公報
しかしながら、特許文献に記載の容器支持部は、コンテナの重量が係合部材にそのまま作用する構成であるため、係合部材を含め容器支持部が破損しやすいという問題があった。またコンテナについても、その重量が側面孔部のみに作用するため同じように破損しやすいという問題があった。発明が解決しようとする課題は、苗収容用の容器であるコンテナ等が破損しにくく、またより堅固な構成を有する容器支持部を備えた苗移植機を提供することである。また、コンパクトな構成としながら、作業者の視界を良好にし、作業能率が向上する苗移植機を提供することである。
本発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の発明は、作業者が着座する座席(46)と移植物を苗植付装置(5)に供給する苗供給装置(6)とを前後に配置し、座席(46)に着座する作業者用の反射鏡(111)を、苗供給装置(6)を挟んで前記座席(46)がある側と反対側に設け、前記座席(46)の側方には機体前端近傍に亘ってステップ(49)を延設し、前記座席(46)に着座する作業者が操作する主クラッチペダル(106)を、前記ステップ(49)上の走行車体(4)の左右一方向に偏倚して設け、前記主クラッチペダル(106)とステップ(49)に設けたペダル孔(107)の間に、前記主クラッチペダル(106)の操作速度を緩和するグロメット(108)を設けたことを特徴とする苗移植機である。
また、請求項2記載の発明は、前記主クラッチペダル(106)と連繋機構(109)により連繋するクラッチ操作部(112)を、前記ステップ(49)の下方であって、且つ前記主クラッチペダル(106)よりも前記走行車体(4)の左右中央寄りに設け、左右の走行車輪の一方を他方に対して上下動させるローリング用アクチュエータ(110)を、前記ステップ(49)の下方に、前記主クラッチペダル(106)側よりも前記クラッチ操作部(112)側が高くなる前後傾斜姿勢で設け、前記連繋機構(109)が前記ローリング用アクチュエータ(110)よりも上方に位置する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機である。
また、請求項3記載の発明は、前記座席(46)は、苗供給装置(6)の前側に配置され、且つ作業者が苗供給装置(6)に向かって後向き姿勢で着座する構成であり、反射鏡(111)は、苗供給装置(6)の後側で、且つステップ(49)と同じ左右位置又はステップ(49)よりも機体左右方向外側位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機である。
また、請求項4記載の発明は、移植物を収容する直方体状の容器(C)を支持する容器支持部(101)を設け、容器支持部(101)を、前記容器(C)の側面を保持する側面保持部(102)と、前記容器(C)の底面を保持する底面保持部(103)とにより構成し、側面保持部(102)は、前記容器(C)の側面に沿って上方へ延びる外方部分(102a)と、この外方部分(102a)から延伸する側面孔挿入部分(102b)とから構成され、側面孔挿入部分(102b)が、外方部分(102a)とのなす角度(θ)を鈍角とするように前記容器(C)側に傾斜し、容器(C)の側面の孔に挿入されると共に、前記底面保持部(103)が、平坦な上面を有する容器底面接触部(103a)と、前記容器(C)の底面凹部に係合する凸形状部(103b)とにより構成され、且つ底面保持部(103)が機体外方へ向けて下り傾斜姿勢となる構成としたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の苗移植機である。
さらに、上記の請求項1から請求項4に記載の発明に関連する、第1の関連発明は、移植物を収容する直方体状の容器(C)を支持する容器支持部(101)を設け、容器支持部(101)を、作業者が苗供給装置(6)に苗を供給する場合の作業位置と容器(C)を苗移植機に装備する装備位置との間で上下方向の容器回動軸(104)を中心に回動可能であり、容器支持部(101)が前記装備位置にあるときに、容器支持部(101)の底面保持部(103)が機体外方へ向けて下り傾斜姿勢となる構成としたことを特徴とする苗移植機である。
請求項1記載の発明によれば、作業者用の反射鏡(111)を、苗供給装置(6)を挟んで、座席(46)がある側と反対側に設けることにより、コンパクトな構成としながら、作業者の視界を良好にすることができる。これにより作業者が振り向いて背後を確認する動作を省略でき、作業能率が向上する。
また、主クラッチペダル(106)とペダル孔(107)の間にグロメット(108)を設けたことにより、主クラッチペダル(106)の操作荷重を適切に得ることができ、適切な速度で主クラッチペダル(106)を操作できる。
また、主クラッチペダル(106)をステップ(49)上の左右一方向に偏倚して設けることにより、走行車体(2)の左右中央に設けた座席(46)に着席する作業者が容易に主クラッチペダル(106)を足で操作することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、クラッチ操作部(112)を主クラッチペダル(106)よりも走行機体(2)の左右中央寄りに設けると共に、連繋機構(109)がローリング用アクチュエータ(110)よりも上方に位置する構成としたことにより、連繋機構(109)とローリング用アクチュエータ(110)の干渉を防止することができるので、苗移植機をコンパクトに構成することができる
請求項3記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、作業者は、機体前方からステップ(49)に乗降することができると共に、座席(46)に着座する状態で、座席(46)の側方に設けたステップ(49)の上方の空間を介して機体前方の様子を反射鏡(111)に映して見ることができ、作業者の視界を良好にすることができる
請求項4記載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれか1項の発明の効果に加えて、容器支持部(101)を、容器(C)の側面を保持する側面保持部(102)と、容器(C)の底面を保持する底面保持部(103)とにより構成したので、底面保持部(103)で容器(C)の重量を受ける構成となり、容器(C)の側面孔に容器重量の作用する割合が少なくなる。これにより容器(C)が破損することが少なくなる。
また、容器重量が作用する底面保持部(103)は、容器支持部(101)の下部となるので、容器支持部(101)をより堅固な構成とすることができる。更に、側面保持部(102)の側面孔挿入部分(102b)が、外方部分(102a)とのなす角度(θ)を鈍角とするように容器(C)側に傾斜しているので、容器(C)の側面の孔に容易に側面孔挿入部分(102b)を挿入することができ、容器(C)の交換作業が容易になる。
加えて、容器(C)が傾斜姿勢で保持されるので、作業者が苗を取り出すのが容易になる。
さらに、第1の関連発明によれば、請求項1から請求項4に記載の発明の効果に加えて、容器支持部(101)が容器(C)の装備位置にあるときに、容器支持部(101)の底面保持部(103)が機体外方へ向けて下り傾斜姿勢となるので、容器(C)を容器支持部(101)へ装着する作業が容易になり、作業能率が向上する。
本発明の第一実施形態にかかる苗移植機の側面図である。 図1の苗移植機の平面図である。 図1の苗移植機の正面図である。 図1の苗移植機の容器支持部の拡大正面図である。 図4の容器支持部の底面保持部の斜視拡大図である。 本発明の第二実施形態にかかる容器支持部の拡大正面図である。 図1の苗移植機のローリング用アクチュエータ周辺の拡大平面図である。
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。なお以下の説明では、操縦ハンドル2を配置した側を後とし、その反対側、即ちエンジン3を配置した側を前とする。そして、機体後側から機体前側に向かって右手側を右とし、左手側を左とする。
図1には本発明の第一実施形態にかかる苗移植機の側面図を、図2には図1の苗移植機の平面図を、図3には図1の苗移植機の正面図を示す。図3においては、操縦ハンドル2等の走行車体4の後方に位置するものは省略している。
この苗移植機は、機体を前進走行可能とする走行車体4と、該走行車体4の後部に設けた歩行操縦用の操縦ハンドル2と、圃場に苗を植付ける苗植付装置5と、該苗植付装置5に苗を供給する苗供給装置6を備えた構成としている。
走行車体4は、図示例では、エンジン3と、該エンジン3の動力が伝達されて駆動回転する左右一対の駆動車輪である後輪7と、該後輪7の前方に転動自在に支持した左右一対の前輪8とを備えたものとしている。
エンジン3の後側にはミッションケース9を配置し、そのミッションケース9は、その左側部からエンジン3の左側方に延びるケース部分を有し、これがエンジン3の左側部と連結している。このケース部分にエンジン3の出力軸が入り込んでミッションケース9内の伝動機構に動力が伝達する構成となっている。ミッションケース9の左右両側部には、前後に長い走行用の伝動ケース10の前部を回動自在に取り付けている。具体的には、走行用の伝動ケース10の前部の機体内側部に、該伝動ケース10と一体回転可能に設けたアクスルケース11を設け、このアクスルケース11をミッションケース9の左右両側部に回動自在に取付けて、走行用の伝動ケース10をミッションケース9の左右両側部に対して回動自在に取付けている。アクスルケース11は、畝幅に対応して左右に伸縮調節可能に設けている。そして、この走行用の伝動ケース10の後部側方に突出させた車軸12に後輪7を装着している。伝動ケース10の前部の回動軸心位置には、ミッションケース9から左右両外側方に延出させた車輪駆動軸の先端が入り込んで、ミッションケース9内の走行部系変速伝動部を経た走行用の動力が伝動ケース10内の伝動機構に伝達している。そして、走行用の動力は伝動ケース10内の伝動機構を介して、伝動ケース10の後端側の車軸12に伝動し、後輪7が駆動回転するようになっている。
なおミッションケース9内に設けた左右それぞれのサイドクラッチ(図示せず)により、左右各々の後輪7の駆動を断つことができる構成になっている。したがって、機体を旋回させるときには、前記サイドクラッチにより旋回内側となる左右一方の後輪7を非駆動状態にしてスム−ズに旋回できるようになっている。
走行用の伝動ケース10には、該伝動ケース10の前部側を回動支点として後輪7を上下させるよう上下回動する駆動手段が連結している。具体的には、伝動ケース10のミッションケース9への取付部には、上方に延びるアーム13を一体的に取り付けていて、これがミッションケース9に固定された昇降用油圧シリンダのピストンロッド先端に取り付けた連結体の左右両側部と連結している。左右一方側(右側)は、ロッドで連結し、他方側(左側)は、機体の傾斜に応じて伸縮作動可能な左右水平制御用の油圧シリンダであるローリング用アクチュエータ110で連結している。
昇降用油圧シリンダが作動してそのピストンロッドが機体後方に突出すると、左右の前記アーム13は前方に回動し、これに伴い伝動ケース10が下方に回動して、機体が上昇する。反対に、昇降用油圧シリンダのピストンロッドが機体前方に移動してシリンダ内に引っ込むと、左右の前記アーム13は前方に回動し、これに伴い伝動ケース10が上方に回動して、機体が下降する。この昇降用油圧シリンダは、畝面に接地して機体と畝面との上下間隔の変動にともなって動作するセンサー14によって作動する。センサー14の動作は機体に対する畝上面高さを検出する動作となり、そのセンサー14の検出動作に基づいて機体を畝上面高さに対して設定高さになるよう昇降用油圧シリンダが作動するよう構成している。また、操縦ハンドル2近傍に配置した植付・昇降操作具15の人為操作によって機体を上昇或は下降させるよう昇降用油圧シリンダが作動する構成ともしている。尚、この植付・昇降操作具15は、苗植付装置5及び苗供給装置6の駆動の入切も行える構成となっている。
前記ローリング用アクチュエータ110が伸縮作動すると、そのローリング用アクチュエータ110と連結する左側のアーム13が回動して、左側の後輪7のみを上下動させ、機体を左右に傾斜させる。このローリング用アクチュエータ110は、左右水平に対する機体の左右傾斜を検出するセンサの検出結果に基づいて機体を左右水平になるように作動するよう構成している。
前記左右前輪8は、エンジン3下方の左右中央位置で前後方向の軸心周りに回動自在に取り付けた横フレーム16の左右両側部に、上下に長い縦フレーム17を取付け、その下端部側方に固着した車軸18に回転自在に取り付けている。従って、左右前輪8は、機体の左右中央の前後方向の軸心周りにローリング動自在となっている。横フレーム16の左右両側部に対して縦フレーム17を上下調節可能に設けていて、前輪8の高さ調節をすることができるようになっている。
前記操縦ハンドル2は、機体後部に設けていて、後輪7の車軸12より機体後側に位置している。具体的には、ミッションケース9に前端部を固定した機体フレーム19の後端部に取り付けている。機体フレーム19は、機体の左右中央で後方に延び、また、前後中間部から斜め後上方に延びている。操縦ハンドル2は、機体フレーム19の後端部から左右に後方に延びてその各後端部を操縦ハンドル2のグリップ部2aとしている。操縦ハンドル2の左右のグリップ部2aは、作業者がそのグリップ部2aを楽に手で握れるように適宜高さに設定する。なお、図例ではグリップ部2aを左右に分かれた構成としているが、操縦ハンドル2の左右の後端部を互いに左右に連結してその連結部分をグリップ部としても良い。
上記走行車体4は、接地して駆動回転する走行駆動部を、前後車輪を備えた四輪式の走行駆動部の構成としたものであるが、クローラー式の走行駆動部の構成とすることもできる。
苗植付装置5は、先端が下方に向かうくちばし状の苗植付け体20と、該苗植付け体20の下端部が圃場面より上方となる位置と圃場面より下方となる位置とに苗植付け体20を上下動させる上下動機構21と、くちばし状の苗植付け体20の下端部が閉じて上方から苗を受け入れて内側に苗を収容可能する閉状態と苗植付け体20の下端部が左右に開いて内側に収容した苗を下方に放出可能する開状態とに苗植付け体20を開閉する開閉機構とを備え、苗供給装置6は、苗を上方から受け入れて内側に苗を収容する複数の苗収容体22と、該苗収容体22を苗植付け体20の上方を通過するように周回移動させる移動機構と、苗植付け体20の上方位置で苗収容体22の底部を開放して内側に収容した苗を落下させて苗植付け体20に苗を供給する苗落下供給機構とを備えた苗供給装置6を備える。
苗植付け体20は、上下動機構21に装着している。前記上下動機構21は、後部を苗植付け体20に連結した上側と下側の昇降リンクを備えている。そして、別途設けた駆動機構からの動力で上下の昇降リンクを上下動させ、左右の苗植付け体20が上下動する構成となっている。この上下動の上昇位置では苗植付け体20の下端部が圃場面より上方に位置し、下降位置では苗植付け体20の下端部が圃場面より下方に位置する。苗植付け体20の開閉機構は、上下動機構21の作動に連動して、苗植付け体20が下降下端位置に達すると該苗植付け体20の下部側を左右に開いて下方に開放状態とし、苗植付け体20が上昇上端位置に達すると該苗植付け体20の下部側を閉じて閉塞状態とする構成である。
苗供給装置6は、上下に開口する筒状体と該筒状体の下側の開口部を開閉する底蓋とを有し互いにループ状に連結する複数の苗収容体22と、該苗収容体22を前記苗植付け体20の上方近傍を通過する状態で機体平面視左右に長い長円形状のループ状の軌跡で左回りに周回動させる移動機構と、前記苗収容体22の底蓋を苗植付け体20の上方位置で開放する開放機構を設けた構成である。この苗供給装置6は、前記苗収容体22の外周に円筒外周部を形成し、該円筒外周部に外側から回動自在に係合する係合部を有して二つの苗収容体22を連結する連結体を複数設け、該連結体の係合部を苗収容体22の円筒外周部に回動自在に係合し該円筒外周部を回動軸として隣の苗収容体22が回動自在に連結する状態として複数の苗収容体22を互いに連結した構成としている。即ち、苗収容体22と連結体とで無端チェーンのように連結した構成である。これにより、苗収容体22は、直線的に移動する部分28でも円弧状に移動する部分29でも隣接する苗収容体22との間隔が変わらないので、苗収容体22から苗植付け体20に苗を供給する個所で苗収容体22が苗植付け体20に対して位置ズレが生じにくくなり苗供給が適正に行われて適確な苗の移植ができる。苗収容体22の個数と周回動する範囲を設定したうえで、苗収容体22の上側開口部を可能な限り広く形成できて、機体のコンパクト化を図りつつ苗収容体22への苗補給作業をできるだけ容易に行えるものとなる。
苗供給装置6の回転は、無端チェーンのように互いに連結する苗収容体22を左右に設けたスプロケットの外周の円弧状切欠部に係合させて巻き掛け、この左右のスプロケットを駆動回転することにより、各苗収容体22を周回動させる構成としている。
苗収容体22が周回する周回移動経路は、平面視で左右方向に延びる直線状部分28とスプロケットにより前記直線状部分28から前側又は後側に円弧状に曲がる円弧状部分29とを備えた長円状であり、左右の後輪7より機体内側に配置している。また、苗植付け体20は、後輪7の車軸12位置より後側に配置している。
苗収容体22の底蓋が開くタイミングは、苗植付け体20が苗収容体22の直下まで上昇したときとなるように調整しておく。また、上記構成に代えて、苗植付け体20が苗収容体22の直下まで上昇したときに、苗植付け体20に設けた開放作動部材が、苗植付け体20の上方に位置する苗収容体22の底蓋が開くのを規制する規制手段を規制解除動作させる構成も採用できる。
また、苗移植機は、苗植付け体20が植付けた苗に対して覆土鎮圧するための覆土鎮圧輪37を各苗植付け体20の苗植付け個所の後方左右両側近傍位置に設けている。この覆土鎮圧輪37は、転動輪であって、機体に固定された取付部材25に左右方向の回動支点軸38回りに上下回動自在に取り付けられた覆土鎮圧輪支持フレ−ム39の回動先端側(後側)に取り付けられている。前記覆土鎮圧輪支持フレ−ム39は、パイプフレ−ムを適宜折り曲げて構成されている。この覆土鎮圧輪支持フレ−ム39の後端部には上下方向に延びるロッド40の下端を連結している。
この苗移植機1は、苗供給装置6に苗を補給する作業者が乗車して苗補給作業が行えるよう、作業者が座る作業者用座席46を設けている。具体的には、苗供給装置6の前側となる機体左右中央位置に後向きに作業者用座席46を配置している。この座席46に座る作業者は、苗供給装置6の前側部に向って後側向き姿勢で着座して、苗供給装置6の前側部、特に苗収容体22の周回移動経路における前側の直線状部分28に対して苗補給作業を行う。また、第一実施形態の苗移植機は、畝溝を走行する後輪7の後側で機体後部に設けた操縦ハンドル2の左右方向外側に、作業者が立って前に歩きながら苗供給装置6の後側部に苗を補給する作業を可能とする作業空間Wを形成しており、この作業空間Wに立つ作業者から苗供給装置6の後側部に対して苗補給作業を行うこともできる。なお、座席46を載せて支持する略水平方向に延びる座席フレーム47を設け、座席46は前記座席フレーム47に対して後側の回動支点軸回りに後方へ回動できる構成となっており、前記座席フレーム47よりその近傍に位置する燃料タンクの給油キャップ48が低い位置にある。これにより、燃料タンクに燃料を補給するときは、座席46を後方へ回動させ、座席フレーム47に燃料を収容する補給タンク等を置いて、手動ポンプ等により容易に燃料タンクへ燃料を補給することができる。
また第一実施形態にかかる苗移植機は、座席46に着座する作業者用の反射鏡111を、苗供給装置6を挟んで、座席46がある側と反対側で、ステップ49と同じ左右位置又はステップ49よりも機体左右方向で外側位置に設ける。このような構成により、苗移植機をコンパクトな構成としながら、座席46に着座する作業者が、座席46の側方の後述するステップ49の上方の空間を介して機体前方の様子を反射鏡111に映して見ることができ、作業者の視界を良好にすることができる。これにより作業者が振り向いて背後を確認する動作を省略でき、作業能率が向上する。
作業者用座席46の後側及び左右両側には、ステップ49を設けている。このステップ49は、機体側面視で作業者用座席46の下方位置から前輪8の上方位置すなわち機体前端近傍にわたって延設している。従って、作業者は、機体前方から該ステップ49に乗降することができる。後輪7は大径車輪で、前輪8は小径車輪であり、機体側面視で、この小径車輪の前輪8の上方にステップ49の前側部分が位置するように設けている。
ステップ49の機体外側には、苗植付装置5へ供給する液剤のタンクTを備えるタンク載置台105を設ける。液剤は主に苗植付装置5が苗を植付ける際に供給する灌水であるが、液体肥料などを含む。タンクTは左右に2個ずつ載置できるようにし、タンク載置台105と後述する容器支持部101とが平面視で重複するように配置する。平面視で重複するとは、一部が重複するものを含む。
苗移植機の走行車体4に、座席46と苗供給装置6とを前後に位置させ、座席46の左右側方には、ステップ49とタンク載置台105とをこの順に設け、このタンク載置台105と容器支持部101とが平面視で重複する構成としたことにより、複数の液剤用のタンクTを装着しながら、苗移植機をコンパクトに構成できる。また、苗供給装置6から走行車体4の前後端部に亘る前後方向のステップ49を設けたことにより、作業者の乗降性がよくなる。
図4には、本発明の第一実施形態にかかる苗移植機の容器支持部101の拡大した正面図を示す。図4では、走行機体2の左側に備えた容器支持部101を示している。
玉ねぎなど葉茎菜類の裸苗を植付ける苗移植機では、植付準備段階で苗をコンテナ等の苗収容用の容器Cに入れ、その容器をそのまま苗移植機の容器支持部101へ装備し、この容器から直接作業者が苗を苗供給部装置6へ供給する。第一実施形態にかかる容器支持部101は座席46の外側方に設ける。容器支持部101は、容器Cの側面を保持する側面保持部102と、容器の底面を保持する底面保持部103とにより構成する。側面保持部102と底面保持部103とは正面視で略垂直に構成する。そして底面保持部103を作業者側に向けて下り傾斜姿勢の平板形状に構成することで、上方が開口した直方体状の容器Cの開口部が作業者側に向く傾斜姿勢となる。
容器支持部101を、容器Cの側面を保持する側面保持部102と、容器Cの底面を保持する底面保持部103とにより構成することにより、平板状の底面保持部103で容器Cの重量を受ける構成となり、容器Cの側面孔に容器重量の作用する割合が少なくなる。
これにより容器Cが破損することが少なくなる。また、容器重量が作用する底面保持部103は、容器支持部101の下部となるので、容器支持部101をより堅固な構成とすることができる。加えて、容器(C)が傾斜姿勢で保持されるので、作業者が苗を取り出すのが容易になる。
側面保持部102は1本のパイプフレームを歪曲し、側面視で逆U字型を形成するように構成する(図1参照)。このパイプフレームよりなる側面保持部102を途中で作業者側に折り曲げ、折り曲げた箇所より下の部分を、容器Cの側面に沿って上方へ延びる外方部分102aとし、折り曲げた箇所より上の部分を、外方部分102aから延伸する側面孔挿入部分102bとする。折り曲げる前は、外方部分102aと側面孔挿入部分102bがなす角θは180度であるが、折り曲げることにより側面孔挿入部分102bが、外方部分102aとのなす角度θを鈍角とするように構成する。この側面孔挿入部分102bは、コンテナ等の容器Cの持ち運び用に設ける側面孔に挿入できる形状とする。
図5には容器支持部101の底面保持部103の拡大した斜視図を示す。底面保持部103は平板状であり、その上面が平坦な容器底面接触部103aと、容器Cの底面凹部に係合する凸形状部103bとにより構成する。なお、前記底面凹部は、容器Cの底板部を貫通する孔により構成することもできる。この凸形状部103bにより、容器Cが下側にずれるのを防止する。底面保持部103と側面保持部102とは、容器底面接触部103aに設けた切欠きにパイプフレームを挿入し、溶接することで固定する。第一実施形態において凸形状部103bは、ボルトとナットにより構成し、容器底面接触部103aに設けた長穴にボルトを差し込みナットで固定する。容器Cに対しては、容器底面接触部103aから突出したボルトねじ部が、容器Cの底面に設けた孔にはまり込むことにより容器Cを固定する。この場合、凸形状部103bは容器Cの底面凹部の形状に合わせて、底面凹部に係合する位置に自在に変更できる。
側面保持部102の側面孔挿入部分102bが、外方部分102aとのなす角度を鈍角とするように容器C側に傾斜していることにより、容器Cの側面上部の孔に容易に側面孔挿入部分を挿入することができ、容器の交換作業が容易になる。
また底面保持部103が、平坦な上面を有する容器底面接触部103aと、容器Cの底面凹部に係合する凸形状部103bとにより構成されることにより、容器Cの容器支持部101への固定が堅固となり、苗移植機の移動の際などに容器Cが安定する。
更に凸形状部103bの位置が可変であることにより、異なる形態の容器Cに対応できる。
容器支持部101の下方には、容器支持部101のパイプフレームを固定する水平回動バー113を設け、この水平回動バー113は、鉛直な上下方向の容器回動軸104を中心にして回動可能な構成である。容器支持部101は、作業者が苗供給装置6に苗を供給する場合の作業位置(図2に示す位置)と、容器Cを苗移植機に装備する装備位置との間で回動する。ここで装備位置は、図2に示す位置から、容器回動軸104を中心として180度回転した位置を言い、この位置まで容器支持部101を回動させると、作業者の乗降が容易になる。また、このとき容器支持部101の底面保持部103は、機体外方へ向けて下り傾斜姿勢となる。
容器支持部101が容器Cの装備位置にあるときに、容器支持部101の底面保持部103が、機体外方へ向けて下り傾斜姿勢であることにより、容器Cを容器支持部101へ装着する作業が容易になり、作業能率が向上する。
図6には本発明の第二実施形態にかかる容器支持部101の拡大正面図を示す。第二実施形態の容器支持部101は、二以上の底面保持部103を有し、このうちのいずれかの底面保持部103を着脱可能、又は取付姿勢を変更可能とする。図6には側面保持部102に5つの底面保持部103を設け、そのうちの上から2番目と4番目の底面保持部103を、側面保持部102を挟んで反対側に取付姿勢を変更し、他の底面保持部103の上方から外した位置に装着した図を示している。
上下に二以上の底面保持部103を設け、このうちいずれかの底面保持部103を着脱可能又は取付姿勢を変更可能としたことにより、上下に複数の容器Cを装着することができる。また、苗の大きさに合わせて容器Cの大きさを変更した場合でも、同じ容器支持部101を用いて容器Cを装着できる。
図7には図1の苗移植機のローリングアクチュエータ110周辺の拡大平面図を示す。
第一実施形態にかかる苗移植機は、座席に着席する作業者が苗移植機の動力の入り切りをするクラッチを操作できる主クラッチペダル106をステップ49上であって、走行機体2の左右一方向に偏倚して設ける。この際ステップ49のペダル孔107と主クラッチペダル106との間には、主クラッチペダル106を踏み込んだ際に、主クラッチペダル106の上下操作速度を緩和するグロメット108を設ける。
主クラッチペダル106とペダル孔107との間に、この主クラッチペダル106の上下操作速度を緩和するグロメット108を設けたことにより、主クラッチペダル106の操作荷重を適切に得ることができ、適切な速度で主クラッチペダル106を操作できる。
また主クラッチペダル106を、ステップ49上の走行機体2の左右一方向に偏倚して設けることにより、走行車体2中央に設けた座席46に着席する作業者が、容易に主クラッチペダル106を足で操作できる。
主クラッチペダル106は、クラッチ操作部112と金属ワイヤである連繋機構109によってステップ49の下方で連繋しており、クラッチ操作部112は主クラッチペダル106よりも走行車体4の中央よりに設けているので、連繋機構109は、走行車体4の前後軸に対して斜めに配置するようになる。この連繋機構109をローリング用アクチュエータ110の上方に位置するようにする。ローリングアクチュエータ110は、走行車体4中央近辺に配置されるが、このように配置することにより連繋機構109とローリング用アクチュエータ110との干渉を避けることができ、苗移植機をコンパクトに構成することができる。
苗移植機の別実施形態として、エンジン3の端部のリコイルケース(リコイル及び冷却ファンを収容するケース)にパンチングメタル等で直径2[mm]程度の孔を有し開口率が50[%]程度の部材を用いることができる。これにより、リコイルケース内への吸気性を維持しながら、リコイルケース内への枯れ苗や苗の表皮を含む塵芥の侵入を防止でき、エンジン3の冷却効果も所望に維持できる。また、リコイルケースの外側(又は上側)にフィルタを設けることもできる。吸気スリットよりも細かいフィルタを設けたことにより塵埃の侵入を防止できる。なお、フィルタは、着脱可能に設けるとよい。
<付記>
本願の出願当初の特許請求の範囲に記載した発明及びその効果は、以下の通りである。
(a)出願当初の特許請求の範囲に係る発明
[1]
移植物を収容する直方体状の容器(C)を支持する容器支持部(101)を備える苗移植機において、
前記容器支持部(101)を、前記容器(C)の側面を保持する側面保持部(102)と、前記容器(C)の底面を保持する底面保持部(103)とにより構成し、
この底面保持部(103)が作業者側に向けて下り傾斜姿勢の平板形状である苗移植機。
[2]
前記側面保持部(102)が、
前記容器(C)の側面に沿って上方へ延びる外方部分(102a)と、この外方部分(102a)から延伸する側面孔挿入部分(102b)とから構成され、
この側面孔挿入部分(102b)が、
前記外方部分(102a)とのなす角度(θ)を鈍角とするように前記容器(C)側に傾斜し、前記容器(C)の側面上部の孔に挿入されると共に、
前記底面保持部(103)が、
平坦な上面を有する容器底面接触部(103a)と、
前記容器(C)の底面凹部に係合する凸形状部(103b)とにより構成される[1]に記載の苗移植機。
[3]
前記凸形状部(103b)の位置が可変である[2]に記載の苗移植機。
[4]
前記容器支持部(101)は、
作業者が苗供給装置(6)に苗を供給する場合の作業位置と、
前記容器(C)を苗移植機に装備する装備位置との間で、
上下方向の容器回動軸(104)を中心に回動可能であり、
前記容器支持部(101)が前記装備位置にあるときに、
前記容器支持部(101)の底面保持部(103)が、機体外方へ向けて下り傾斜姿勢である[2]又は[3]に記載の苗移植機。
[5]
前記容器支持部(101)には、
上下に二以上の底面保持部(103)を設け、
このうちいずれかの底面保持部(103)を着脱可能又は取付姿勢を変更可能とした[1]から[4]のいずれかに記載の苗移植機。
[6]
走行車体(4)には、作業者が着座する座席(46)と、移植物を苗植付装置(5)に供給する苗供給装置(6)とを前後に位置させ、
前記座席(46)の左右側方には、
前記苗供給装置(6)から走行車体の前後いずれかの端部に亘る前後方向のステップ(49)を設け、
更にこのステップ(49)の機体外側に、苗植付装置(5)へ供給する液剤のタンク(T)を載せるタンク載置台(105)を設け、
このタンク載置台(105)と前記容器支持部(101)とが平面視で重複する[1]から[5]のいずれかに記載の苗移植機。
[7]
前記座席(46)に着座する作業者が操作する主クラッチペダル(106)を、前記ステップ(49)上の走行車体(4)の左右一方向に偏倚して設けると共に、前記主クラッチペダル(106)と、前記ステップ(49)に設けたペダル孔(107)との間には、この主クラッチペダル(106)の操作速度を緩和するグロメット(108)を設け、更に前記主クラッチペダル(106)と連繋機構(109)により連繋するクラッチ操作部(112)を、前記ステップ(49)の下方であって、
前記主クラッチペダル(106)よりも前記走行車体(4)左右中央寄りに設け、左右の走行車輪の一方を他方に対して上下動させるローリング用アクチュエータ(110)を、前記ステップの下方であって、前記主クラッチペダル(106)側よりも前記クラッチ操作部(112)側が高くなる前後傾斜姿勢で設け、
前記連繋機構(109)が、前記ローリング用アクチュエータ(110)よりも上方に位置する構成とした[6]に記載の苗移植機。
[8]
前記座席(46)に着座する作業者用の反射鏡(111)を、
前記苗供給装置(6)を挟んで、前記座席(46)がある側と反対側に設けた[6]又は[7]に記載の苗移植機。
(b)出願当初の特許請求の範囲に記載した発明の効果
[1]記載の発明によれば、容器支持部(101)を、容器(C)の側面を保持する側面保持部(102)と、容器(C)の底面を保持する底面保持部(103)とにより構成し、この底面保持部(103)が作業者側に向けて下り傾斜姿勢の平板形状であることにより、底面保持部(103)で容器(C)の重量を受ける構成となり、容器(C)の側面孔に容器重量の作用する割合が少なくなる。これにより容器(C)が破損することが少なくなる。また、容器重量が作用する底面保持部(103)は、容器支持部(101)の下部となるので、容器支持部(101)をより堅固な構成とすることができる。加えて、容器(C)が傾斜姿勢で保持されるので、作業者が苗を取り出すのが容易になる。
[2]記載の発明によれば、[1]に記載の発明の効果に加えて、側面保持部(102)の側面孔挿入部分(102b)が、外方部分(102a)とのなす角度を鈍角とするように容器(C)側に傾斜していることにより、容器(C)の側面上部の孔に容易に側面孔挿入部分を挿入することができ、容器の交換作業が容易になる。
また底面保持部(103)が、平坦な上面を有する容器底面接触部(103a)と、容器(C)の底面凹部に係合する凸形状部(103b)とにより構成されることにより、容器(C)の容器支持部(101)への固定が堅固となり、苗移植機の移動の際などに容器(C)が安定する。
[3]記載の発明によれば、[2]に記載の発明の効果に加えて、凸形状部(103b)の位置が可変であることにより、異なる形態の容器(C)に対応できる。
[4]記載の発明によれば、[2]または[3]に記載の発明の効果に加えて、容器支持部(101)が容器(C)の装備位置にあるときに、容器支持部(101)の底面保持部(103)が、機体外方へ向けて下り傾斜姿勢であることにより、容器(C)を容器支持部(101)へ装着する作業が容易になり、作業能率が向上する。
[5]記載の発明によれば、[1]から[4]のいずれかに記載の発明の効果に加えて、上下に二以上の底面保持部(103)を設け、このうちいずれかの底面保持部(103)を着脱可能又は取付姿勢を変更可能としたことにより、上下に複数の容器(C)を装着することができると共に、苗の大きさに合わせて容器(C)の大きさを変更した場合でも、同じ容器支持部(101)を用いて容器(C)を装着できる。
[6]記載の発明によれば、[1]から[5]のいずれかに記載の発明の効果に加えて、苗移植機の走行車体(4)に、座席(46)と苗供給装置(6)とを前後に位置させ、座席(46)の左右側方には、ステップ(49)とタンク載置台(105)とをこの順に設け、このタンク載置台(105)と容器支持部(101)とが平面視で重複する構成としたことにより、機体前端部又は機体後端部からの乗降性がよいので、例えば複数の液剤用のタンク(T)を前後に並べて載置でき、液剤の補給回数を低減できると共に、液剤用のタンク(T)を植付装置(5)に近づけて配置でき、液剤散布装置のコンパクト化及び散布性能の向上が図れる。そして苗移植機をコンパクトに構成できる。
[7]記載の発明によれば、[6]に記載の発明の効果に加えて、主クラッチペダル(106)と、ペダル孔(107)との間には、この主クラッチペダル(106)の上下操作速度を緩和するグロメット(108)を設けたことにより、主クラッチペダル(106)の操作荷重を適切に得ることができ、適切な速度で主クラッチペダル(106)を操作できる。
また主クラッチペダル(106)を、前記ステップ(49)上の走行車体(2)の左右一方向に偏倚して設けることにより、走行車体(2)の左右中央に設けた座席(46)に着席する作業者が、容易に主クラッチペダル(106)を足で操作できる。
加えて、クラッチ操作部(112)を、主クラッチペダル(106)よりも走行機体(2)の左右中央寄りに設け、連繋機構(109)が、ローリング用アクチュエータ(110)よりも上方に位置する構成としたことにより、連繋機構(109)とローリング用アクチュエータ(110)との干渉を避けることができ、苗移植機をコンパクトに構成することができる。
[8]記載の発明によれば、[6]又は[7]に記載の発明の効果に加えて、作業者用の反射鏡(111)を、苗供給装置(6)を挟んで、座席(46)がある側と反対側に設けることにより、コンパクトな構成としながら、作業者の視界を良好にすることができる。これにより作業者が振り向いて背後を確認する動作を省略でき、作業能率が向上する。
1 苗移植機
4 走行車体
5 苗植付装置
6 苗供給装置
46 座席
49 ステップ
101 容器支持部
102 側面保持部
102a 外方部分
102b 側面孔挿入部分
103 底面保持部
103a 容器底面接触部
103b 凸形状部
104 容器回動軸
105 タンク載置台
106 主クラッチペダル
107 ペダル孔
108 グロメット
109 連繋機構
110 ローリング用アクチュエータ
111 反射鏡
112 主クラッチ操作部
C 容器
T タンク
θ 側面孔挿入部分が外方部分となす角度

Claims (4)

  1. 作業者が着座する座席(46)と移植物を苗植付装置(5)に供給する苗供給装置(6)とを前後に配置し、座席(46)に着座する作業者用の反射鏡(111)を、苗供給装置(6)を挟んで前記座席(46)がある側と反対側に設け、前記座席(46)の側方には機体前端近傍に亘ってステップ(49)を延設し、
    前記座席(46)に着座する作業者が操作する主クラッチペダル(106)を、前記ステップ(49)上の走行車体(4)の左右一方向に偏倚して設け、前記主クラッチペダル(106)とステップ(49)に設けたペダル孔(107)の間に、前記主クラッチペダル(106)の操作速度を緩和するグロメット(108)を設けたことを特徴とする苗移植機。
  2. 前記主クラッチペダル(106)と連繋機構(109)により連繋するクラッチ操作部(112)を、前記ステップ(49)の下方であって、且つ前記主クラッチペダル(106)よりも前記走行車体(4)の左右中央寄りに設け、
    左右の走行車輪の一方を他方に対して上下動させるローリング用アクチュエータ(110)を、前記ステップ(49)の下方に、前記主クラッチペダル(106)側よりも前記クラッチ操作部(112)側が高くなる前後傾斜姿勢で設け、前記連繋機構(109)が前記ローリング用アクチュエータ(110)よりも上方に位置する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
  3. 前記座席(46)は、苗供給装置(6)の前側に配置され、且つ作業者が苗供給装置(6)に向かって後向き姿勢で着座する構成であり、反射鏡(111)は、苗供給装置(6)の後側で、且つステップ(49)と同じ左右位置又はステップ(49)よりも機体左右方向外側位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
  4. 移植物を収容する直方体状の容器(C)を支持する容器支持部(101)を設け、容器支持部(101)を、前記容器(C)の側面を保持する側面保持部(102)と、前記容器(C)の底面を保持する底面保持部(103)とにより構成し、側面保持部(102)は、前記容器(C)の側面に沿って上方へ延びる外方部分(102a)と、この外方部分(102a)から延伸する側面孔挿入部分(102b)とから構成され、側面孔挿入部分(102b)が、外方部分(102a)とのなす角度(θ)を鈍角とするように前記容器(C)側に傾斜し、容器(C)の側面の孔に挿入されると共に、
    前記底面保持部(103)が、平坦な上面を有する容器底面接触部(103a)と、前記容器(C)の底面凹部に係合する凸形状部(103b)とにより構成され、且つ底面保持部(103)が機体外方へ向けて下り傾斜姿勢となる構成としたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の苗移植機。
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