JP5040322B2 - 野菜移植機 - Google Patents
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Description
該公報に記載されている野菜移植機(公開特許公報の発明の名称は「苗移植機」)は、原動機、及びその動力を変速伝動する走行ミッション装置を機体前部の機体幅の略中央に配置し、かつ、作業者が投入した苗を所定位置まで移送する苗供給装置、及び移送された苗を受けて圃場に植え付ける苗植付装置からなる植付部を機体後部に配置し、この植付部を上記原動機及び走行ミッションより幅方向寸法を大きく多条植え用に構成したものであって、上記植付部の前側には、原動機、及び走行ミッションを挟んだ左右の機体側部にそれぞれ作業用座席を設け、これら作業用座席は、後方配置の上記苗供給装置に臨んで配置した構成であることが、明細書と添付図面に開示されている。
すなわち、請求項1に係る発明は、植付軌跡(T)に従って回動しながら圃場に苗を植え付ける苗植付装置(1)が車体(2)に設けられ、該車体(2)の前記苗植付装置(1)より進行方向の前方位置に植終りセンサ(3)が装備され、該植終りセンサ(3)は、畝の上に接地する接地体(33)と、回動して接地体(33)を昇降させる支持アーム(34)を備え、支持アーム(34)の回動角度に基づいて畝の有無を検出し、畝が無くなったことを検出すると植付終了の情報を出力する構成とし、苗植付装置(1)の植付作業を中止又は終了させる操作に関連して支持アーム(34)を回動させて接地体(33)を畝が有ると検出する位置で且つ畝に接地しない非作用位置まで上昇させることにより、植付終了の情報が出力されない構成とした野菜移植機とした。
また、請求項2に係る発明は、車体(2)の前部にエンジン(10)及び植終りセンサ(3)を設け、車体(2)の後部にハンドル(7)及び苗植付装置(1)を設け、車体(2)の後部で苗植付装置(1)の上方位置に苗供給装置(18)を設け、苗供給装置(18)は、複数の供給カップ(19)を周回移動させる移動機構と、供給カップ(19)の底蓋を開放して供給カップ(19)内に収容する野菜を落下させて苗植付装置(1)へ供給する解放機構を設け、車体(2)の前部寄りの位置には、苗供給装置(18)の供給カップ(19)に野菜を順次補給する作業者が座る座席(25)を、車体(2)の進行方向に対して後向きに設け、植終りセンサ(3)には支持アーム(34)の回動角度を検出するポテンショメータ(35)を設け、ポテンショメータ(35)から畝が無くなったことの検出情報がコントローラに出力され、コントローラから植付終了の情報を出力する構成とした請求項1に記載の野菜移植機とした。
また、請求項3に係る発明は、トレッド調節が可能な左右の前輪(5)を設け、ステー(37)上で植終りセンサ(3)を移動させて左右位置を変更可能に構成した請求項1又は請求項2に記載の野菜移植機とした。
また、請求項4に係る発明は、左右の苗植付装置(1)の後側には、畝に植えた苗の根元を鎮圧する左右各々の覆土鎮圧輪(42)を設け、左右の覆土鎮圧輪(42)から上方に延びる左右各々のロット(44)を設け、ロット(44)の上部に形成した握り部(45)を作業者が確認できる位置に設けた請求項1から請求項3の何れか1項に記載の野菜移植機とした。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加えて、作業者が車体(2)の進行方向に対して後向きの座席(25)に座るのにも拘らず、苗植付装置(1)の植付作業を中止又は終了させる操作に関連して支持アーム(34)を回動させて接地体(33)を畝に接地しない非作用位置まで上昇させることにより、植付終了の情報の出力が中止されるから、野菜移植機の運転が楽にできる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加えて、左右の前輪(5)のトレッド調節に応じて植終りセンサ(3)の左右位置を変更できる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に係る発明の効果に加えて、作業中に左右の苗植付装置(1)の植付深さを確認できる。
まず、野菜移植機は、図1、及び図2に示すように、車体2に左右一対の前輪5,5と後輪6,6とを設け、後部に操縦ハンドル7を設けており、前記車体2の後部に寄った位置に昇降駆動する上下動機構8と連結して昇降作動する開閉可能なくちばし状の苗植付装置1を備えた構成としている。なお、以下の各実施例についての説明では、野菜移植機の前進方向に向かって、前側と後側とをそれぞれ前・後といい、前進方向に向かって見た状態を基準にして左・右という。
そして、野菜移植機は、上述した前・後輪で走行する構成であるが、車体2の前部に搭載されているエンジン10で前記後輪6,6を駆動して走行する構成としている。
そして、前記昇降油圧シリンダ14のすぐ上側に配置したステップ17は、実施例の場合、そのシリンダ14の取付部(ミッションケース11側)から補強ステーを出して取り付け、補強した構成にしている。
まず、植終りセンサ3は、図面に示すように、既に説明した苗植付装置1の前方位置において、車体2前部に搭載したエンジン10の下方に設けるが、畝の上を転動するローラ33と、該ローラ33を軸架した支持アーム34と、該支持アーム34の回転角度を検出するポテンショメーター35とから構成している。そして、植終りセンサ3は、図3に示すように、上記ローラ33と支持アーム34とポテンショメーター35とが一体に組み立てられて、右の前輪アーム36に取り付けられたステー37に回動自由に嵌合して支持した構成としている。そして、植終りセンサ3は、左右両側の前輪5,5の中間位置(中心位置)で、前記苗植付装置1の前方位置に配置し、その苗植付装置1が苗を植える畝を検出することを目的とするものであって、畝が検出できない(畝がなくなった)ときには、その検出情報を図外のコントローラに出力する構成としている。実施例の場合、コントローラは、植終りセンサ3から畝の検出ができない情報(畝が無い情報)が入力されると、植終りの警報を発する構成としているが、その他の構成例として、苗植付装置1のクラッチを自動切断する制御に構成しても良い。
まず、覆土鎮圧輪42,42は、図面に示すように、左右の苗植付装置1,1のすぐ後ろ側にそれぞれ配置して設け、畝の上に植終わった苗の根元を左右両側から鎮圧して根つきを促進する機能を有するが、車体2に横向きに設けたロック軸43に上下に挿し通したロット44の下部に軸架した構成としている。そして、前記ロック軸43は、下部に覆土鎮圧輪42を有する2本のロット44を上下に貫通させているが、上下に自由に移動(摺動)できる状態と移動を制限するロック状態とに切替できる位置に回転する構成にしている。
そして、他の実施例は、苗供給装置18の高さの位置にバックミラー48を設け、供給カップ19に苗補給をしながら同時にミラー48も見ることができるように構成している。
なお、植付深調節レバー55は、車体2を上下昇降させて植付深さを調節する構成であるが、実施例の場合、既に説明した昇降用油圧シリンダ14を調節して伝動ケース12,12を昇降させて後輪6,6を上下させ、結局、車体2の昇降調節を行うことができる構成となっている。
3 植終りセンサ T 植付軌跡。
Claims (4)
- 植付軌跡(T)に従って回動しながら圃場に苗を植え付ける苗植付装置(1)が車体(2)に設けられ、該車体(2)の前記苗植付装置(1)より進行方向の前方位置に植終りセンサ(3)が装備され、該植終りセンサ(3)は、畝の上に接地する接地体(33)と、回動して接地体(33)を昇降させる支持アーム(34)を備え、支持アーム(34)の回動角度に基づいて畝の有無を検出し、畝が無くなったことを検出すると植付終了の情報を出力する構成とし、苗植付装置(1)の植付作業を中止又は終了させる操作に関連して支持アーム(34)を回動させて接地体(33)を畝が有ると検出する位置で且つ畝に接地しない非作用位置まで上昇させることにより、植付終了の情報が出力されない構成とした野菜移植機。
- 車体(2)の前部にエンジン(10)及び植終りセンサ(3)を設け、車体(2)の後部にハンドル(7)及び苗植付装置(1)を設け、車体(2)の後部で苗植付装置(1)の上方位置に苗供給装置(18)を設け、苗供給装置(18)は、複数の供給カップ(19)を周回移動させる移動機構と、供給カップ(19)の底蓋を開放して供給カップ(19)内に収容する野菜を落下させて苗植付装置(1)へ供給する解放機構を設け、車体(2)の前部寄りの位置には、苗供給装置(18)の供給カップ(19)に野菜を順次補給する作業者が座る座席(25)を、車体(2)の進行方向に対して後向きに設け、植終りセンサ(3)には支持アーム(34)の回動角度を検出するポテンショメータ(35)を設け、ポテンショメータ(35)から畝が無くなったことの検出情報がコントローラに出力され、コントローラから植付終了の情報を出力する構成とした請求項1に記載の野菜移植機。
- トレッド調節が可能な左右の前輪(5)を設け、ステー(37)上で植終りセンサ(3)を移動させて左右位置を変更可能に構成した請求項1又は請求項2に記載の野菜移植機。
- 左右の苗植付装置(1)の後側には、畝に植えた苗の根元を鎮圧する左右各々の覆土鎮圧輪(42)を設け、左右の覆土鎮圧輪(42)から上方に延びる左右各々のロット(44)を設け、ロット(44)の上部に形成した握り部(45)を作業者が確認できる位置に設けた請求項1から請求項3の何れか1項に記載の野菜移植機。
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