JP5921295B2 - ブランク及び釣竿 - Google Patents

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Description

この発明は、釣竿及び釣竿を構成するブランクの構造に関するものである。
一般に、釣竿は、ブランクと、これを支持するバットとを有する。ブランクは、細長のパイプ状に形成されており、このブランクを形成する材料の物性及びブランクの断面係数によって、当該釣竿の曲げ剛性や変形態様(いわゆる「調子」と称される。)が決定される。なお、複数のブランクが連結されることによって構成される釣竿では、各ブランクは「節」と称され、元節(最も釣人側に配置される節)がバットを兼ねる場合もある。釣りにおいてターゲットとなる魚は様々であり、そのため、ターゲットに対応した様々な仕様(釣竿の全長、調子等)の釣竿が提供されている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
実釣において、釣人が意図的に釣竿の長さや調子を変更させることができれば非常に便利である。一例としてワカサギ釣りでは、いわゆる魚の活性は刻々と変化するものであり、活性が高い場合には、ブランクの剛性が高く且つ胴調子であることが望ましく、また、活性が低い場合には、ブランクの剛性が低く且つ先調子であることが望ましい。ワカサギ釣りの実釣では、釣人は予め複数のブランクを用意し、魚の活性の変化に応じて適宜ブランクを交換する。
特許第4053400号公報 特開平9−191800号公報
しかしながら、実釣におけるブランクの交換作業は、釣人にとって面倒である。なぜなら、一般にブランクは、釣糸を支持するラインガイドを備えているから、ブランクが交換される際には、釣人は、釣糸をラインガイドから外した後にブランクを交換し、当該新たなブランクに設けられたラインガイドに再び釣糸を通さなければならないからである。つまり、ブランクの交換時に、釣人にとって釣糸の始末が非常に面倒である。
本発明はかかる背景のもとになされたものであって、その目的は、調子を変更することができるブランクを提供すること、及びブランクを交換することなく調子を変更することができる釣竿を提供することである。
(1) 上記目的を達成するため、本発明に係る釣竿は、線状の繊維強化樹脂が螺旋状に巻回形成され、当該繊維強化樹脂の螺旋ピッチが当該繊維強化樹脂の線径よりも大きく設定されているブランクと、当該ブランクの内側に釣糸が挿通される状態で当該ブランクの基端部を支持するバットとを備える。上記バットは管状に形成され、当該バットの内部に上記ブランクの基端部が挿入されている。上記バットの内周面に上記ブランクの基端部が螺合する螺旋溝が形成されており、当該螺旋溝に上記ブランクの基端部が螺合している。
この構成では、バットにブランクが支持されることにより釣竿が構成される。ブランクは、繊維強化樹脂からなるコイルバネ状に形成される。したがって、きわめて軽量のブランクが構成され、ひいては釣竿の軽量が図られる。また、上記繊維強化樹脂の物性、線径及び螺旋ピッチ並びにブランクの外径が変更されることにより、当該ブランクの曲げ剛性及び調子が精度良く調整される。そのため、当該ブランクの設計者の意図する曲げ剛性及び調子を備えた釣竿が製造され得る。
釣糸は、上記ブランクの内部に挿通される。つまり、この釣竿は、いわゆるインナーガイドタイプである。また、上記繊維強化樹脂の螺旋ピッチが当該繊維強化樹脂の線径よりも大きく設定されているから、巻回されることにより隣り合う線状の繊維強化樹脂間に隙間が生じる。当該ブランクに挿通された釣糸は、この隙間からブランク外に導出される。
上記釣糸が上記ブランクの隙間から導出されているから、当該ブランクが軸方向を回転中心として回転されると、当該釣糸が当該ブランクから導出されるポイント(「導出ポイント」)が軸方向に沿って移動する。つまり、上記ブランクが一の方向(たとえば時計回り)に回転されたときは、上記導出ポイントは軸方向一側(たとえばブランクの基端側)に移動し、一方、上記ブランクが他の方向(たとえば反時計回り)に回転されたときは、上記導出ポイントは軸方向他側(たとえばブランクの先端側)に移動する。このように導出ポイントが移動すれば、釣糸が引っ張られることによりブランクに作用する曲げモーメントが変化する。換言すれば、釣糸に同じ大きさの引張力が作用した場合であっても、導出ポイントが異なればブランクの変形も異なることを意味している。すなわち、ブランクが回転されることにより、当該ブランクの曲げ剛性が変化し、釣竿の調子が変化する。
上記ブランクは、回転されることにより上記バットに対して進退する。つまり、上記ブランクが一の方向(たとえば時計回り)に回転されたときは、当該ブランクが上記バットに対して軸方向に沿って突出し、一方、上記ブランクが他の方向(たとえば反時計回り)に回転されたときは、当該ブランクが上記バットに対して退避する。
ところで、ブランクが回転すると上記導出ポイントは前述のように軸方向沿ってに移動する。そうすると、ブランクが回転したとしても、上記導出ポイントは、相対的に上記軸方向に沿って移動することはない。つまり、上記バットから上記導出ポイントまでを釣竿の「長さ」であると定義づけられるならば、ブランクが回転したとしても釣竿の長さは不変である。その結果、実釣においてブランクが操作されたとしても、仕掛けが揺動することがないという利点がある。
(2) 上記繊維強化樹脂の線径が0.5mm〜3.0mmに設定されると共に上記螺旋ピッチが1.0mm〜6.0mmに設定され、且つ軸方向長さが50mm〜250mmに設定され得る。
この場合、当該ブランクは、ワカサギ釣りに供される釣竿の釣竿本体として好適なものとなる。
(3) 上記ブランクの先端部の外径は、軸方向先端側に向かって漸次拡大されているのが好ましい。
この構成によれば、ブランクの先端部は、いわゆる漏斗状に形成される。このため、釣糸の導出ポイントがブランクの先端である場合に、釣糸が当該ブランクの先端で極端に屈曲されることなく、滑らかに湾曲してブランクから導き出される。これにより、釣糸に微小な外力が作用した場合に、ブランクの先端部の変位ないし振動が明確に現れ、釣竿のいわゆる感度が向上する。
(4) 上記ブランクの先端に目印が設けられていてもよい。
この構成では、釣糸に外力が作用したときのブランクの先端部の変位ないし振動が一層明確に現れるという利点がある。
この発明によれば、釣人は、ブランクを軸方向を中心に回転させることにより、釣糸の、導出ポイントを変化させ、意図的にブランクあるいはこのブランクを構成要素とする釣竿の調子を意図的に変化させることができる。その結果、実釣において、釣人は、ブランクを交換することなくターゲットの活性に応じて釣竿の調子を迅速に変更することができるという利点がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿10の外観斜視図である。 図2は、釣竿10の断面図である。 図3は、釣竿10の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されながら説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る釣竿の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿10の外観斜視図である。
この釣竿10は、ワカサギ釣りに供される。釣竿10は、釣竿本体11(特許請求の範囲に記載された「ブランク」に相当)と、これを支持するバット12とを有する。なお、同図において、釣竿本体11の構造については、簡略化のために釣竿本体11の外形線のみが二点鎖線で描かれている。本実施形態では、釣竿10は、ワカサギ釣り専用の電動リール13に装着されている。この電動リール13は、釣糸14が巻き取られたスプール15を備えており、このスプール15から引き出された釣糸14がバット12及び釣竿本体11の内部に挿通されている。同図では、釣竿本体11の構造が詳細に示されていないが、この釣竿10は、いわゆるインナーガイドタイプである。なお、電動リール13は、支持アーム16を備えており、この支持アーム16に釣竿10が固定されている。電動リール13の構造についての説明は省略される。
本実施形態に係る釣竿10の特徴とするところは、釣竿本体11の構造及びバット12が釣竿本体11を支持する支持構造である。すなわち、釣竿本体11が後述のようなコイル状に形成されている点、及び釣竿本体11が後述のようにバット12に螺合している点が当該釣竿10の特徴点である。
図2及び図3は、釣竿10の断面図である。
同図が示すように、釣竿本体11は、全体として円筒状に形成されている。この釣竿本体11の基端部17は、後に詳述されるバット12に支持されている。釣竿本体11は、繊維強化樹脂18から構成されている。具体的には、釣竿本体11は、線状の繊維強化樹脂18が螺旋状に巻回されることにより形成されている。この繊維強化樹脂18は、炭素繊維に樹脂を含浸させて糸状に形成されたものである。釣竿本体11は、この繊維強化樹脂18が芯金(マンドレル)に螺旋状に巻回され、所定の温度で所定の時間だけ加熱されることにより焼成される。
繊維強化樹脂18の線径dは、1.0mmに設定されている。また、この繊維強化樹脂18の螺旋ピッチpは、4.0mmに設定されている。したがって、隣り合う繊維強化樹脂18間に隙間Sが形成されている。本実施形態では、この隙間Sから釣糸14が外部に導出されている。この隙間Sの寸法は特に限定されるものではないが、釣糸14が挿通可能なように1.0mm〜6.0mmに設定される。繊維強化樹脂18の線径dは特に限定されるものではないが、0.5mm〜3.0mmの範囲で設定され得る。また、上記螺旋ピッチpも特に限定されないが、上記隙間Sが生じるように1.0mm〜6.0mmの範囲で設定され得る。
さらに、上記繊維強化樹脂18の長さL(特許請求の範囲に記載された「軸方向長さ」に相当)は、本実施形態では150mmに設定されている。ただし、この長さLは、50mm〜250mmの範囲で設定され得る。なお、上記繊維強化樹脂18の引張強度は、一般に24ton/mm〜46ton/mmの範囲で設定され得るが、さらに高弾性の繊維強化樹脂が採用されてもよい。
本実施形態では、繊維強化樹脂18の断面形状が円形に形成されているが、他の形状であってもよいことは勿論である。たとえば、繊維強化樹脂18の断面形状が楕円形状や矩形であってもよい。断面が矩形の場合は、縦×横寸法は、たとえば1.4mm×2.0mm程度に設定される。ただし、その場合であっても、上記螺旋ピッチpは、隣り合う繊維強化樹脂18間に隙間Sが生じるように設定される。
もっとも、釣竿本体11が金属製線状部材から構成されていてもよい。この場合、釣竿本体11を構成する材料は、典型的にはステンレス鋼である。この場合、金属製線状部材の線径dは、上記繊維強化樹脂18の線径dと同様に1.0mmに設定され、螺旋ピッチpは、4.0mmに設定され得る。そのため、隣り合う金属製線状部材の間に隙間Sが形成される。この隙間Sは、前述と同様に1.0mm〜6.0mmの範囲で設定され得る。金属製線状部材の線径dは特に限定されるものではないが、上記繊維強化樹脂18と同様に0.5mm〜3.0mmの範囲で設定され得る。また、上記螺旋ピッチpも特に限定されないが、上記隙間Sが生じるように1.0mm〜6.0mmの範囲で設定され得る。なお、金属製線状部材の断面形状は、上記繊維強化樹脂18と同様に、円形のほか楕円形状が矩形が採用され得る。
また、本実施形態では、釣竿本体11は、全体として略漏斗状に形成されている。すなわち、釣竿本体11の外径寸法Dが、釣竿本体11の中間部から先端部19に向かって漸次拡大されている。本実施形態では、釣竿本体11の基端部17の外径D1が4.0mmに設定されており、先端部19の外径D2が9.0mmに設定されている。もっとも、これらの寸法D1、D2は特に限定されるものではなく、寸法D1は、2.0mm〜10.0mmの範囲で設定され、寸法D2は、4.0mm〜35.0mmの範囲で設定され得る。このように先端部19の外径が拡径されることによる作用効果については後述される。
本実施形態では、釣竿本体11の先端、すなわち繊維強化樹脂18の先端に目印31(図1参照)が設けられている。この目印31は球状に形成されており、典型的には発泡樹脂から構成される。目印31に鮮やかなカラーが配色されているのが好ましい。なお、この目印31は、省略されてもよい。
バット12は、全体として筒状に形成されている。本実施形態では、バット12は、外筒20と、内筒21と、外筒20の後端に装着された導入リング22とを備えている。バット12は典型的には樹脂により構成される。ただし、導入リング22は、シリコンカーバイド(SiC)で構成されるのが好ましい。
外筒20は、円筒状に形成されている。外筒20の先端及び後端に、それぞれ、先端リング23及び後端リング24が装着されている。外筒20は、これら先端リング23及び後端リング24に挟み込まれており、先端リング23及び後端リング24に対して相対的に回転することができる。すなわち、各図が示すように、先端リング23及び後端リング24の外側を囲繞するように固定テープ25が巻き付けられており、先端リング23及び後端リング24は、固定テープ25によって支持アーム16に固定されている。この状態で、外筒20は、先端リング23及び後端リング24に対して軸方向を中心にして回転することができる。また、外筒20の内周面に雌ねじ26(特許請求の範囲に記載された「螺旋溝」に相当)が形成されている。この雌ねじ26の作用効果については後述される。
内筒21は、略円筒状に形成されており、本体27及び頭部28を備えている。頭部28は本体27の先端に延設されており、頭部28の外径は、本体27の内径よりも大きく設定されている。このため、内筒21は、外筒20の内部に埋設されることはなく、必ず頭部28が外筒20から露出する。上記本体27の外周面に雄ねじ29が形成されている。この雄ねじ29は、上記雌ねじ26と螺合していする。したがって、内筒21が軸方向を中心にして回転されると、当該内筒21は、回転しつつ外筒20に対して軸方向に進退する。
内筒21の内周面に溝30が形成されている。この溝30の壁面は円弧状に形成されており、当該壁面の曲率は、上記釣竿本体11を構成する繊維強化樹脂18の線径に対応している。また、溝30のピッチは、上記繊維強化樹脂18のピッチpに対応している。そして、上記繊維強化樹脂18は、上記溝30に嵌め込まれており、当該繊維強化樹脂18(すなわち、釣竿本体11)と上記内筒21とが固着されている。つまり、内筒21は、釣竿本体11の基端部17を兼ねており、釣竿本体11が軸方向を中心に回転されることにより、当該釣竿本体11は、内筒21を介してバット12に対して軸方向に沿って進退するようになっている。なお、内筒21が省略され、釣竿本体11が直接に外筒20と螺合していてもよい。その場合、釣竿本体11を構成する繊維強化樹脂18が上記雄ねじ29を構成する。
導入リング22は、釣糸14が釣竿10の内部に挿通される際に案内する部材である。導入リング22は、図2が示すように後端リング24に嵌め込まれており、導入リング22の内径は、後端リング24の内径よりも小さく設定されている。釣糸14が滑らかに案内されるために、導入リング22の内面は内側に突出した円弧状に形成されている。
本実施形態では、釣竿本体11は、繊維強化樹脂18からなるコイルバネ状に形成されているから、釣竿本体11がきわめて軽量であり、したがって、釣竿10も軽量が図られる。しかも、上記繊維強化樹脂18の物性、線径d、螺旋ピッチp及び釣竿本体11の外径Dが変更されると、釣竿本体11の曲げ剛性及び調子が精度良く調整される。これにより、設計者の意図する曲げ剛性及び調子を備えた釣竿が製造され得る。
釣糸14は、図2が示すように釣竿本体11の内部に挿通される。隣り合う繊維強化樹脂18間に隙間Sが形成されているから、釣糸14は、所定の隙間Sから釣竿本体11の外部に導出され、垂下する。このため、釣竿本体11が軸方向を中心として回転されると、釣糸14が釣竿本体11から導き出される導出ポイント32が軸方向に沿って移動する。たとえば、釣竿本体11が時計回りに回転されたときは、上記導出ポイント32は釣竿本体11の基端部17側に移動し、一方、反時計回りに回転されたときは、上記導出ポイント32は先端部19側に移動する。
このように導出ポイント32が移動するから、釣糸14が引っ張られた場合に、釣竿本体11に作用する曲げモーメントが変化する。すなわち、釣糸14に同じ大きさの引張力が作用した場合であっても、導出ポイント32が異なれば釣竿本体11の変形のしかたも異なる。換言すれば、釣竿本体11が回転されることにより、当該釣竿本体11の曲げ剛性が変化し、釣竿10の調子が変化する。その結果、実釣において、釣人は、釣竿本体11を他のものに交換することなく、ターゲットの活性に応じて釣竿10の調子を迅速に、しかも無段階に変更することができる。
本実施形態では、前述のように釣竿本体11の基端部17がバット12に螺合しているから、釣竿本体11は、回転されることによりバット12に対して進退し、たとえば、図3が示すように、バット12から伸長し、釣竿10の全長Aが長くなる。ここで、釣竿10の全長とは、導入リング22の後端から釣竿本体11の先端までの距離である。一方、釣竿本体11が回転すると、上記導出ポイント32(図2参照)が軸方向沿って前述のように移動することから、釣竿本体11が回転したとしても、上記雄ねじ29及び雌ねじ26のピッチが釣竿本体11を構成する繊維強化樹脂18の螺旋ピッチpと一致しているならば、上記導出ポイント32が相対的に移動することはない。
つまり、上記バット12の後端(すなわち導入リング22の後端)から上記導出ポイント32までの距離が釣竿10の「実質長」であると定義づけられるならば、釣竿本体11が回転したとしても釣竿10の実質長は不変である。その結果、実釣において釣竿本体11が操作されて釣竿10の調子が変更される場合であっても、上記導出ポイント32の位置が不変であるから、仕掛けがぶれたり揺動することが抑えられるという利点がある。
その一方で、釣竿10の全長Aが長くなった状態で、釣人が意図的に上記導出ポイント32を操作して、つまり、釣糸14を操作して導出ポイント32を釣竿本体11の先端に移動させると、上記実質長が最も長くなり、釣竿10を軟調子の設定とすることができる。このように、釣竿の調子に関する釣人の様々な要求に対して、釣竿本体11の交換をすることなく迅速に対応することができる。
特に、本実施形態では、釣竿本体11の先端部19の外径D2が図2及び図3が示すように漸次拡大されている。すなわち、釣竿本体11の先端部19が漏斗状に形成されている。このため、上記導出ポイント32が釣竿本体11の先端である場合に、釣糸14が釣竿本体11から導出される際に極端に屈曲されることがなく、滑らかに湾曲して釣竿本体11から導き出される。したがって、釣糸14に微小な外力が作用した場合であっても、釣竿本体11の先端部19の変位ないし振動が明確に現れる。つまり、釣竿10感度が向上する。
また、本実施形態では、釣竿本体11の先端に目印31が設けられていているから、実釣において釣糸14に外力が作用したときに、釣竿本体11の先端部19の変位ないし振動が一層明確に現れるという利点がある。
10・・・釣竿
11・・・釣竿本体
12・・・バット
14・・・釣糸
17・・・基端部
18・・・繊維強化樹脂
19・・・先端部
20・・・外筒
21・・・内筒
26・・・雌ねじ
27・・・本体
28・・・頭部
29・・・雄ねじ
31・・・目印
32・・・導出ポイント

Claims (4)

  1. 線状の繊維強化樹脂が螺旋状に巻回形成され、当該繊維強化樹脂の螺旋ピッチが当該繊維強化樹脂の線径よりも大きく設定されているブランクと、
    当該ブランクの内側に釣糸が挿通される状態で当該ブランクの基端部を支持するバットとを備え
    上記バットは管状に形成され、当該バットの内部に上記ブランクの基端部が挿入されており、
    上記バットの内周面に上記ブランクの基端部が螺合する螺旋溝が形成されており、当該螺旋溝に上記ブランクの基端部が螺合している釣竿
  2. 上記繊維強化樹脂の線径が0.5mm〜3.0mmに設定されると共に上記螺旋ピッチが1.0mm〜6.0mmに設定され、且つ軸方向長さが50mm〜200mmに設定されている請求項1に記載の釣竿。
  3. 上記ブランクの先端部の外径が軸方向先端側に向かって漸次拡大されている請求項1又は2に記載の釣竿。
  4. 上記ブランクの先端に目印が設けられている請求項1から3のいずれかに記載の釣竿。
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