JP4053400B2 - アウターガイド竿 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、竿状に形成された竿本体の外側に釣糸ガイドが備えられてなるアウターガイド竿に関し、特に、穂先の調子が柔軟な筏竿等に好適なアウターガイド竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、釣竿としては、釣糸を竿本体内に挿通させて穂先から出す中通し竿と、竿本体の外側に釣糸ガイドが備えられ、釣糸を竿本体の外側に沿わせて使用するアウターガイド竿とが知られている。
【0003】
ところで、釣りの種類によっては、穂先の柔軟さが必要とされる場合あるところ、このように穂先の柔軟さが要求される釣りに於いては、竿本体内に釣糸を挿通させる必要がなく穂先径を比較的細くできることから、アウターガイド竿が主流となっている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−233274号公報(図1)
【0005】
しかしながら、このようなアウターガイド竿であっても、穂先を細くすると折れやすくなる等の問題があり、穂先を細くすることには限界があることから、自ずと穂先の柔軟さにも限界がある。
【0006】
従って、釣りの種類、対象魚等によっては、穂先の柔軟さが不十分となる場合があり、更に穂先の柔軟なアウターガイド竿が要望されている。
特に、筏釣りに於いては、チヌ等の当たりの微妙な対象魚をフカセ釣りで釣る場合が多いことから、筏釣りに使用される筏竿としては、極めて穂先の柔軟なアウターガイド竿が要望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記問題点及び要望に鑑み、穂先が十分に柔軟で且つ折れにくいものとしうるアウターガイド竿を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明に係るアウターガイド竿は、竿状に形成された竿本体の外側に複数の釣糸ガイドが備えられてなるアウターガイド竿であって、前記釣糸ガイドの内、前記竿本体の先部に設けられたトップガイドには、金属線材が螺旋状に巻回されることにより筒状に形成され、内周側に釣糸を挿通させうるように構成されたガイド部が備えられてなり、
該ガイド部は、竿本体から先方向に延出してなることを特徴とする。
【0009】
斯かる構成からなるアウターガイド竿に於いては、トップガイドのガイド部が竿本体から先方向に延出してなるため、ガイド部が竿の穂先となり、しかも、穂先たる該ガイド部は、金属線材が螺旋状に巻回されることにより形成されてなるので、螺旋軸が屈曲する際に生じる応力を周方向に走る線材全体に分散させることができ、柔軟で折れにくいものとしうる。即ち、穂先の調子が非常に良好で、微細な当たり等に対しても十分に撓ると共に、撓りに対して粘り強く対応でき非常に折れにくい穂先を備えたものとしうる。
【0010】
本発明に於いて、前記ガイド部には、外周面を被覆するフィルムが設けられてなる。
斯かる構成によれば、穂先の柔軟性を殆ど損なわないまま、螺旋状に巻回された金属線材に釣糸の絡まる虞が低減する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のアウターガイド竿を示す側面斜視図である。
本実施形態のアウターガイド竿は、繊維強化樹脂からなる竿状に形成された竿本体1と、釣糸Lを竿本体1に沿わせるための複数の釣糸ガイド2、3とを備えて構成されている。
【0012】
前記竿本体1は、繊維強化樹脂からなる複数の竿体(即ち、元竿1aと穂先竿1b)が並次式で連結されて構成されている。
前記竿体1a、1bは、それぞれ炭素繊維又はガラス繊維等の強化繊維が引き揃えられたシートにエポキシ樹脂等の樹脂を含浸させてなるプリプレグを、マンドレルに巻回し焼成することにより製造され、長尺状に形成されている。
【0013】
前記竿体の内、元竿1aには、リールRを装着するためのリールシート9が備えられている。
尚、図1に於いては、該リールシート9にリールRが装着されている状態が示されている。
【0014】
前記釣糸ガイド2、3は、竿本体1の先部1b1(即ち穂先竿の先部)と、該竿本体1の先部1b1と元竿のリールシート9との間の所定複数箇所とに、それぞれ設けられている。
【0015】
図2は、本実施形態の釣糸ガイド2、3を示す側面斜視図である。
前記釣糸ガイド2、3の内、竿本体1の先部1b1に設けられた釣糸ガイド3は、一般にトップガイド3と称されており、該トップガイド3は、図2(イ)に示すように、筒状の形態を成し内周側に釣糸Lが挿通されるガイド部3aと該ガイド部3aを竿本体1に固定する固定部3bとを備えて構成されている。
【0016】
前記ガイド部3aは、金属線材6が螺旋状に巻回されることにより筒状に形成され、内周側に釣糸Lを挿通させうるように構成されている。尚、前記ガイド部3aには、該ガイド部3aの外周面(側面の周面)を被覆するフィルム7が貼着されている。前記トップガイド3は、このガイド部3aが竿本体1から先方向(即ち、竿本体1が延長する方向)に延出するように、竿本体1の先部1b1に固定されている。
前記ガイド部3aの先部1b1からの延出長さは、通常、15〜80mm、好ましくは30〜50mmとされている。
【0017】
前記金属線材6の単位長さ当たりの巻数は、4〜20回/10mmに設定されている。
この金属線材6の断面円形の線材で、断面径(最長部分)は、通常、0.15〜0.3mmとされている。
また、前記コイル体の内径は、内側に釣糸Lが十分に挿通しうるように1.2〜1.8mm程度とされている。
【0018】
前記ガイド部3aの軸方向の長さは、通常、15〜80mm、好ましくは、30〜50mmの範囲に設定されている。
【0019】
前記金属線材6としては、鉄鋼線材、銅線材、ステンレス線材等を挙げることができる。
この金属線材6を構成する金属材料の弾性率は、通常、5000〜50000kg/mm2の範囲内であり、好ましくは、15000〜30000kg/mm2の範囲内である。
【0020】
前記フィルム7としては、実質上ガイド部3aの柔軟性を殆ど阻害しないように、合成樹脂製のフィルム7が使用されている。
具体的には、ナイロン、ウレタン又は塩化ビニル等からなる厚さ5〜200μmのフィルムが使用されている。
【0021】
前記固定部3bは、前記ガイド部3aを構成する金属線材6の端部と連続する金属線材が螺旋軸方向に直線状とされて構成されている。
前記トップガイド3は、固定部3bを竿本体1の先部1b1に接合させて外側から糸を巻回し、巻回された糸を接着剤で固定すること等により竿本体1の先部1b1に固定されている。
【0022】
前記トップガイド3以外の釣糸ガイド2は、金属又は合成樹脂等からなり、図2(ロ)に示すように、内側に釣糸Lを挿通させる環状のガイド部2aと、該ガイド部2aの一箇所から該ガイド部2aの軸方向に沿って延在する固定部2bとを備えて構成されている。
この釣糸ガイド2は、トップガイド3と同様、糸を巻回することにより竿本体1の所定の箇所に固定されている。
【0023】
本実施形態のアウターガイド竿は、リールRから引き出された釣糸Lを順次竿尻側から先部1b1側に向けて釣糸ガイド2のガイド部2aに通し、最後にトップガイド3のガイド部3aの内周側を通して使用することにより、ガイド部3aを竿の穂先とすることができる。そして、該ガイド部3aが、金属線材6が螺旋状に巻回されて形成されている構成であるが故、螺旋軸が屈曲する際に生じる応力を周方向に走る線材全体に分散させることができることから、より柔軟で折れにくいものに形成しうるという利点を有する。
【0024】
尚、本実施形態のアウターガイド竿は、上記の如く構成されたが、本発明に於いては、上記構成に限定されず、適宜設計変更可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るアウターガイド竿は、穂先を十分に柔軟なものにしうるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のアウターガイド竿を示す側面斜視図。
【図2】同実施形態の釣糸ガイドであって、
(イ)は、トップガイドを示す側面斜視図。
(ロ)は、それ以外の釣糸ガイドを示す側面斜視図。
【図3】トップガイドを示す側面斜視図。
【符号の説明】
1・・・竿本体、2・・・釣糸ガイド、3・・・トップガイド(釣糸ガイド)、3a・・・トップガイドのガイド部、6・・・金属線材、7・・・フィルム
Claims (1)
- 竿状に形成された竿本体(1)の外側に複数の釣糸ガイド(2、3)が備えられてなるアウターガイド竿であって、
前記釣糸ガイド(2,3)の内、前記竿本体(1)の先部に設けられたトップガイド(3)には、金属線材(6)が螺旋状に巻回されることにより筒状に形成され、内周側に釣糸を挿通させうるように構成されたガイド部(3a)が備えられてなり、
該ガイド部(3a)は、竿本体(1)から先方向に延出してなり、
前記ガイド部(3a)には、外周面を被覆するフィルム(7)が設けられていることを特徴とするアウターガイド竿。
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