JP5920208B2 - 連続鋳造設備列およびそれを用いた熱電発電方法 - Google Patents
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Description
近年、製鉄工場等の製造設備では、例えば、上記のような熱電発電素子を用いた発電により、これまで廃熱として棄ててきたエネルギー、例えば、熱間スラブなどの鋼材の輻射による熱エネルギーを利用する取組みが推進されている。
特許文献2には、廃熱として処理されている熱エネルギーに、熱電素子モジュールを接触させて電気エネルギーに変換し、回収する方法が記載されている。
また、特許文献2では、モジュールを、熱源に対して固定する必要があるため、連続鋳造設備のように、移動する熱源に対しては、モジュールが設置できないという問題がある。
本発明は上記知見に立脚するものである
1.スラブ冷却装置とスラブ切断装置とを備えた熱間スラブを連続鋳造する連続鋳造設備列において、
スラブ冷却装置出側からスラブ切断装置の上流、スラブ切断装置の下面およびスラブ切断装置出側のうちから選んだ少なくとも一の位置で、該熱間スラブに対峙し、該熱間スラブの温度および/または熱電発電ユニットの出力に応じて移動可能に設置された熱電発電ユニットを有する熱電発電装置を備え、
前記熱電発電ユニットを、熱間スラブの幅方向温度分布に応じ、高温部に対して低温部では近接して設置することを特徴とする連続鋳造設備列。
スラブ冷却装置出側からスラブ切断装置の上流、スラブ切断装置の下面およびスラブ切断装置出側のうちから選んだ少なくとも一の位置で、該熱間スラブに対峙し、該熱間スラブの温度および/または熱電発電ユニットの出力に応じて移動可能に設置された熱電発電ユニットを有する熱電発電装置を備え、
前記熱電発電ユニット中の熱電発電モジュールを、熱間スラブの幅方向温度分布に応じ、低温部に対して高温部を密に配置することを特徴とする連続鋳造設備列。
スラブ冷却装置出側からスラブ切断装置の上流、スラブ切断装置の下面およびスラブ切断装置出側のうちから選んだ少なくとも一の位置で、該熱間スラブに対峙し、該熱間スラブの温度および/または熱電発電ユニットの出力に応じて移動可能に設置された熱電発電ユニットを有する熱電発電装置を備え、
前記熱電発電ユニットを、熱間スラブの幅方向温度分布に応じ、高温部に対して低温部では近接して設置し、かつ前記熱電発電ユニット中の熱電発電モジュールを、熱間スラブの幅方向温度分布に応じ、低温部に対して高温部を密に配置することを特徴とする連続鋳造設備列。
図1は、本発明の熱電発電装置の一実施形態を説明する模式図である。図中、1は熱電発電ユニットおよび2は熱源である。
本発明において、熱電発電装置は、熱源2に対峙して、熱源2の温度および/または熱電発電ユニットの出力に応じて配置された熱電発電ユニット1を具備している。
また、本発明の熱電発電装置は、スラブの幅方向および長手方向に少なくとも一つの、熱電発電ユニットを具備している。そして、その熱電発電ユニットは、スラブに対峙する受熱手段と、少なくとも一つの熱電発電モジュールと、放熱手段とを有する。
なお、アルミニウムは融点が低いため、熱源に応じた熱設計を行い、熱に耐えられる場合に使用することができる。また、セラミックスは、熱伝導率が小さいため、受熱手段の中で温度差がついてしまうが、スラブとスラブの間に熱源が無い状態が発生する箇所においては、蓄熱効果も期待できるので使用することが可能である。
また、低温側をスプレー冷却などで水冷しても、熱電発電ユニットの低温側は効率よく冷却される。特に、熱電発電ユニットを熱源より下方に設置する場合には、スプレー冷却を適用しても、スプレーを適切に配置すれば、残水はテーブル下に落下して、加熱面を冷却することなく、熱電発電ユニットの低温側は効率よく冷却される。スプレー冷却を行う場合には、スプレー冷媒が接触して冷却される側が放熱手段となる。
また、受熱手段および/または冷却板自体が絶縁材であったり、表面に絶縁材が被覆されたりしている場合は、絶縁材の代替としても良い。本発明の一実施形態に伴う熱電発電ユニット1は、熱電発電モジュールと、その外側に設けた受熱手段7および放熱手段8からなる。
また、熱電発電出力用の配線群も備えている。熱電発電ユニットの温度をモニタリングする熱電対を備えていても良い。
また、熱電発電ユニットの大きさは、1m2以下とすることが好ましい。ユニットを1m2以下とすることで熱電発電モジュールの相互間や、熱電発電ユニット自体の変形を抑制することができるからである。より好ましくは、2.5×10−1m2以下である。本発明では、上記した熱電発電ユニットを複数個同時に用いることができる。
図3に示すように、かかる熱電発電ユニットを、連続鋳造装置のスラブ切断装置14の上流側やスラブ切断装置の下面およびスラブ切断装置出側のいずれかの位置(図中A)に、それぞれのスラブの温度に応じて移動可能に設置することで、実操業における熱源の温度変動等に対応して、効率的な発電をすることができる。
また、熱電発電ユニットを、調整用スラブを回収する、いわゆるダミーバーテーブル17下面に、取り付けることも、設備の構造物を増やさないという点で好ましい。
なお、本発明における熱電発電装置(熱電発電ユニット)の設置は、スラブの上方に限らず下方にも設置することができ、設置箇所も1箇所に限らず、複数箇所でも良い。また、熱電発電ユニットは、ローラー群の脇や、下部にも設置することもできる。
そして、スラブの温度と最も熱電発電の効率のよい距離との関係をあらかじめ求めておけば、上記の温度計の測定値に応じて、上記した熱電発電ユニットとスラブ表面との距離を、その温度変動に応じて適切に変更することができる。
上掲図4に示したような関係を求めることで、熱電発電ユニットの出力に応じて、鋼材と熱電発電ユニットの距離を調節することが可能である。本発明では、上記した鋼材の代わりに熱源をスラブとし、熱電発電ユニットの出力が大きくなるように熱電発電ユニットとスラブとの距離を調整する。その際、実測出力を用いても良いし、スラブの温度などから予測される出力値を用いても良い。
ここに、幅方向の温度分布は、スラブの板厚分程度の位置で急激に低下する場合が多いので、特に、スラブ端部であってスラブの板厚に相当する部分について上記したように距離を制御することが好ましい。
なお、この実施形態に対し、熱電発電ユニットとスラブとの距離を制御する手段を付加すれば、実操業における熱源の温度変動等があった場合でも、適切に熱電発電ユニットとスラブとの距離を制御して、一層効率良く発電できる熱電発電装置とすることができる。
かかる装置もまた、温度の変更があまりない連続ラインに向いている。というのは、スラブの幅方向(スラブの進行方向に直角な方向)の温度分布および/または熱電発電ユニットの出力を、あらかじめ測定して、上記した配置密度に反映することで、単に一定間隔で熱電発電ユニットを設置した場合に比べて、熱電発電ユニットの発電効率を最適化することができるからである。
例えば、図5において、熱源がスラブの場合、ユニット中央部分の熱電発電モジュールの配置を70mm間隔で、端部分は83mm間隔とすると、効率良く熱電発電が行える。また、前掲図4に示した熱電発電ユニット中の熱電発電モジュール間隔をパラメータとして熱電発電出力を調査し、その間隔を設定しても良い。
なお、上記の実施形態は、ユニット中の熱電発電モジュールの配置を粗密にしても良いし、ユニット自体を粗密に設置しても良い。
なお、熱反射材は、図6に示したように、スラブ(熱源2)の両脇(図中、スラブの進行方向は、図面奥から手前である。)に、設置するのが好ましい。
なお、本発明における熱反射材としては、熱エネルギー(赤外線)を反射できるものであれば特に定めはなく、鏡面仕上げをした鉄などの金属や耐熱タイル等に錫メッキなど、設置場所、物品の調達コスト等を考慮して、適宜選択することができる。
本発明における熱電発電ユニットは、図7(A)および(B)として示したように、スラブ(熱源2)の外周部を囲む形状とすることもできる。
また、図7(A)にしたように、本発明にかかる熱電発電装置は、少なくとも1箇所の開口部を設けることができる。
従って、図中例示した、距離:aおよびcは、上述した距離:duに相当するものとすれば、距離:bおよびdは、上述した距離:dsに相当するものとなる。なお、図中同一の記号で表したbは、それぞれが異なる距離であっても良いが、それぞれの距離が上記duおよびdsの関係を満足していることが重要である。
このように、本発明では、熱源と熱電発電ユニットとの距離を、同一装置内であっても、適宜変えることができる。
一方、スラブ切断装置出側ではスラブ切断から次のスラブ切断までの間、熱源であるスラブが熱電発電ユニット近くを通過する割合が間欠的になり、熱電発電出力量が小さくなる。そのため、例えば、切断後のスラブ搬送を連続鋳造速度と同等とし、熱源であるスラブが熱電発電装置近傍に位置するようにし、熱電発電出力量を大きくすることが好ましい。スラブの搬送速度をV1、連続鋳造速度をV0とすれば、V1≧V0を満足すればよく、V0≦V1≦1.1V0となる条件が更に好ましい。熱電発電装置近傍をスラブが抜けた後は、従来プロセス程度に、スラブの搬送速度を上げて搬送すると、物流への影響が無視できると同時に効率の良い熱電発電が行えるため、そのように搬送することが好ましい。なお、本発明で熱電発電装置近傍とは、熱電発電ユニットがスラブから受ける熱量で、スラブ切断装置の位置より90%程度減少するところまでを言う。熱量がそれ未満では、効率的な熱電発電が行えないからである。
上記の移動する手段としては、熱電発電ユニットを一体で上下に昇降移動できるものが挙げられる。また、前後左右に移動できるものであっても、特に問題はなく使用できる。
また、製造開始もしくは終了時などの非定常状態においては、スラブの高さ変動などに起因する装置の破損を防ぐため、発電領域から非発電領域の退避位置に移動させたり、再度発電領域に移動させたりすることができる。
すなわち、生成される電力予測により、熱電発電ユニットを稼動させる電力が、発電電力より小さいと予測される場合は、熱電発電ユニットを動作させなくてよい。さらに、熱電素子の耐熱温度を超えることが予測される場合は、熱電発電ユニットを、少なくとも耐熱温度以下となるまで退避させるのが好ましい。
また、上記稼働判断手段は、熱電発電ユニットの出力に応じ、発電領域から非発電領域への移動の可否を判断することができる。
もちろん、本発明は、全ての実施形態の機能を同時に備えていても良いことは言うまでもない。
その際、前述した実施形態に従うことが重要であるが、例えば、スラブ切断装置の上流側に昇降機能付きで設置することもまたスラブ切断装置の下面に設置することもできる。さらには、調整用スラブを回収する、いわゆるダミーバーテーブル下面に、取り付けることも、設備の構造を増やさないという点で好ましい。
発明例1は、熱間スラブ温度が1000℃の場合、熱電発電ユニットと熱間スラブとの距離を280mmに、熱間スラブ温度が975℃の場合、上記距離を200mmに、それぞれ制御した。一方、比較例1は、上記距離を525mmに固定した。なお、スラブの厚さは250mm、幅は900mmとした。
それぞれ、1m2の面積を有する熱電発電ユニットを設置し、熱間スラブ温度が1000℃で0.5時間、熱間スラブ温度が975℃で0.5時間の熱電発電を行った。 なお、本実施例は、図3に記載の熱電発電装置の設置場所において実施した。
その結果、発明例1では、5kWの発電することができたのに対し、比較例1では、熱間スラブ温度が変化した際に発電量が低下して、2kWの発電量となった。
発明例2は、図1に示した構成とし、中央部分は、熱電発電ユニットと熱間スラブとの距離を280mmに、端部分はその距離を200mmに制御した。一方、比較例2は、単純に熱電発電ユニットを平面的に設置した。
それぞれ、1m2の面積を有する熱電発電ユニットを設置し、熱間スラブ中央部温度が1000℃で1時間の熱電発電を行った。なお、本実施例は、図3に記載の熱電発電装置の設置場所において実施した。
その結果、発明例2では、5kWの発電量を達成したのに対し、比較例2では、2kWの発電量にとどまった。
発明例3は、熱電発電ユニット中の熱電モジュールの配置を、図5の中央部分で58mm間隔とし、端部分で60mm間隔とした。比較例3は、単純に熱電発電モジュールを67mm間隔で配置した。なお、熱電発電ユニットとスラブとの距離を640mmとした。
それぞれ、1m2の面積を有する熱電発電ユニットを設置し、熱間スラブ中央部温度が1000℃で1時間の熱電発電を行った。なお、本実施例は、図3に記載の熱電発電装置の設置場所において実施した。
その結果、発明例3では、5kWの発電量を達成したのに対し、比較例3では、2kWの発電量にとどまった。
発明例4は、図6aに示した構成とし、熱電発電ユニットを平面的に設置し、さらに熱を集約する熱反射材を設置した。比較例4は、単純に熱電発電ユニットを平面的に設置し、熱反射材を設置しなかった。
それぞれ、1m2の面積を有する熱電発電ユニットを設置し、熱間スラブ温度が1000℃で1時間の熱電発電を行った。なお、本実施例は、図3に記載の熱電発電装置の設置場所において実施した。
その結果、発明例4では、5kWの発電量を達成したのに対し、比較例4では、2kWの発電量にとどまった。
発明例5は、熱間スラブの直上において、熱間スラブ中央部温度が1000℃の場合、熱電発電ユニットと熱間スラブとの距離を280mmに、熱間スラブ中央部温度が975℃の場合、その距離を200mmに制御した。さらに、熱電発電ユニットの端においては、上記距離を、熱間スラブ中央部温度が1000℃の場合、200mmに、975℃の場合、90mmに、それぞれ制御した。
1m2の面積を有する熱電発電ユニットを用い、熱間スラブ中央部温度が1000℃で0.5時間、熱間スラブ中央部温度が975℃で0.5時間の熱電発電を行ったところ、発明例5では、熱間スラブ中央部温度が1000℃の場合と、975℃の場合の両方の合計で6kWの発電量を実現した。なお、本実施例は、図3に記載の熱電発電装置の設置場所において実施した。
発明例6は、熱電発電ユニット中の熱電モジュールを中央部分では58mm間隔に配置し、端部分では60mm間隔配置とし、さらに、熱間スラブ中央部温度が1000℃の場合、ユニットと熱間スラブとの距離を200mmに、また熱間スラブ中央部温度が950℃の場合は、その距離を40mmに制御した。
1m2の面積を有する熱電発電ユニットを用い、熱間スラブ中央部温度が1000℃で0.5時間、熱間スラブ中央部温度が950℃で0.5時間の熱電発電を行ったところ、発明例6では、熱間スラブ中央部温度が1000℃の場合と、950℃の場合の両方の合計で6kWの発電量を実現した。なお、本実施例は、図3に記載の熱電発電装置の設置場所において実施した。
発明例7は、熱間スラブ中央部温度が1000℃の場合、熱電発電ユニットと熱間スラブとの距離を200mmに、熱間スラブ中央部温度が950℃の場合、その距離を40mmに制御した。さらに、熱電発電ユニットの端部における上記距離を、それぞれ、90mm、20mmに制御した。加えて、熱電発電ユニット中の熱電モジュールを中央部分は58mm間隔に配置し、端部分は60mm間隔に配置した。
1m2の面積を有する熱電発電ユニットを用い、熱間スラブ中央部温度が1000℃で0.5時間、熱間スラブ中央部温度が950℃で0.5時間の熱電発電を行ったところ、発明例7では、熱間スラブ中央部温度が1000℃の場合と、950℃の場合の両方の合計で7kWの発電量を実現した。なお、本実施例は、図3に記載の熱電発電装置の設置場所において実施した。
2 熱源
3 熱電素子
4 電極
5 熱電発電モジュール
6 絶縁材
7 受熱手段
8 放熱手段
9 取鍋
10 タンディッシュ
11 鋳型
12 スラブ冷却装置
13 矯正ロール等ローラー群
14 スラブ切断装置
15 温度計
16 熱電発電装置
17 ダミーバーテーブル
18 熱反射材
Claims (12)
- スラブ冷却装置とスラブ切断装置とを備えた熱間スラブを連続鋳造する連続鋳造設備列において、
スラブ冷却装置出側からスラブ切断装置の上流、スラブ切断装置の下面およびスラブ切断装置出側のうちから選んだ少なくとも一の位置で、該熱間スラブに対峙し、該熱間スラブの温度および/または熱電発電ユニットの出力に応じて移動可能に設置された熱電発電ユニットを有する熱電発電装置を備え、
前記熱電発電ユニットを、熱間スラブの幅方向温度分布に応じ、高温部に対して低温部では近接して設置することを特徴とする連続鋳造設備列。 - スラブ冷却装置とスラブ切断装置とを備えた熱間スラブを連続鋳造する連続鋳造設備列において、
スラブ冷却装置出側からスラブ切断装置の上流、スラブ切断装置の下面およびスラブ切断装置出側のうちから選んだ少なくとも一の位置で、該熱間スラブに対峙し、該熱間スラブの温度および/または熱電発電ユニットの出力に応じて移動可能に設置された熱電発電ユニットを有する熱電発電装置を備え、
前記熱電発電ユニット中の熱電発電モジュールを、熱間スラブの幅方向温度分布に応じ、低温部に対して高温部を密に配置することを特徴とする連続鋳造設備列。 - スラブ冷却装置とスラブ切断装置とを備えた熱間スラブを連続鋳造する連続鋳造設備列において、
スラブ冷却装置出側からスラブ切断装置の上流、スラブ切断装置の下面およびスラブ切断装置出側のうちから選んだ少なくとも一の位置で、該熱間スラブに対峙し、該熱間スラブの温度および/または熱電発電ユニットの出力に応じて移動可能に設置された熱電発電ユニットを有する熱電発電装置を備え、
前記熱電発電ユニットを、熱間スラブの幅方向温度分布に応じ、高温部に対して低温部では近接して設置し、かつ前記熱電発電ユニット中の熱電発電モジュールを、熱間スラブの幅方向温度分布に応じ、低温部に対して高温部を密に配置することを特徴とする連続鋳造設備列。 - 前記熱電発電装置が、熱間スラブの温度および/または熱電発電ユニットの出力を測定して求めた温度および/または出力に応じて、該熱電発電ユニットと該熱間スラブとの距離を制御する移動手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の連続鋳造設備列。
- 前記熱電発電装置が、さらに熱反射材を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の連続鋳造設備列。
- 前記熱電発電装置が、熱間スラブの外周部を囲む形状になることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の連続鋳造設備列。
- 前記熱電発電装置は、少なくとも1箇所の開口部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の連続鋳造設備列。
- 前記熱電発電装置が、さらに、熱電発電ユニットの一体移動を行う移動手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の連続鋳造設備列。
- 前記熱電発電装置が、さらに、前記熱電発電ユニットの出力に応じて、熱電発電ユニットの稼働非稼働を判断する稼動判断手段を具えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の連続鋳造設備列。
- 請求項1乃至9のいずれかに記載の熱電発電装置を備えた連続鋳造設備列を用い、スラブの熱を受熱して熱電発電を行うことを特徴とする熱電発電方法。
- スラブ切断装置出側に熱電発電装置を備えた連続鋳造設備列を用い、前記熱電発電装置に対峙した熱間スラブの搬送速度を、連続鋳造速度以上、連続鋳造速度の1.1倍以下の速度にすることを特徴とする請求項10に記載の熱電発電方法。
- 前記連続鋳造設備列の稼動判断手段を用いて、熱電発電ユニットの稼働を制御することを特徴とする請求項10または11に記載の熱電発電方法。
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