JP5919168B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、用紙にトナー像を定着させる定着装置と、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置には、用紙にトナー像を定着させる定着装置が設けられている。この定着装置には、熱源によって加熱される加熱部材(例えば、ヒートローラーやべルト)と、この加熱部材に圧接する加圧部材(例えば、プレスローラー)と、が設けられている。そして、加熱部材と加圧部材の間に形成される定着ニップを用紙が通過することで、用紙が加熱及び加圧されてトナー像が用紙に定着されるようになっている。
このような構成の定着装置において、省エネルギー化を図るための手段としては、加熱部材や加圧部材の低熱容量化が挙げられる。例えば、加圧部材の材料をシリコンゴムからシリコンスポンジに変更すれば、加圧部材の体積を小さくすることができるため、省エネルギー化に関して大きな効果を得る事が可能となる。
しかしながら、加圧部材の材料をシリコンスポンジにすると、永久歪(Cセット)と呼ばれる問題が加圧部材に発生する。永久歪とは、加熱部材と加圧部材が圧接したままの状態で定着装置が長時間放置されることで、シリコンスポンジを構成するセルの壁面が圧縮されたまま塑性変形し、これに伴って、定着ニップ周辺において加圧部材に歪みが発生する現象である。永久歪が加圧部材に発生すると、用紙に対する印刷動作が行われる際に、加圧部材に周期的な異音が発生したり、用紙の搬送に影響が出たり、画像不良や定着不良が発生したりする。
永久歪の大きさや程度を決定する要因としては、加圧部材にかかる荷重の大きさ、シリコンスポンジの圧縮量、加圧部材の熱量(温度の高さ)、定着装置の放置時間、を挙げることができる。そして、これらの要因が増大すると、より深刻な永久歪が生じることになり、これに伴って、異音、搬送不良、画像不良、定着不良が発生し易くなる。特に、用紙に対するトナー像の定着が完了し、熱源による加熱部材の加熱が停止された直後は、加圧部材が高温化しているため、そのままの状態で定着装置が放置されると、加圧部材の永久歪が悪化し易くなる。
このような永久歪を緩和するため、例えば特許文献1には、加圧部材(特許文献1の「加圧ローラ41b」参照)を回転させてニップ位置を変更するニップ位置変更動作を、所定の時間間隔で実行する構成が開示されている。
特開2005−345894号公報
ところで、加熱部材の加熱が停止された後に、加圧部材の温度が低下していく速度は、加熱部材の加熱が停止される直前の定着装置の使用条件や使用環境によって、大きく異なる。例えば、加熱部材の加熱が停止される直前まで、何十枚もの用紙に対して連続印字が行われていたような場合には、定着装置全体が高温化しているため、加圧部材の温度はゆっくり低下する。これに対して、加熱部材の加熱が停止される直前に、1枚の用紙だけに印字が行われていたような場合には、定着装置全体がそれ程高温化していないため、加圧部材の温度は急激に低下する。
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、所定の時間間隔で加圧部材を回転させているため、加圧部材の温度が低下する速度に関わらず、同じタイミングで加圧部材を回転させて、ニップ位置を変更することになる。そのため、加圧部材の温度が低下する速度が速い場合と遅い場合とで、ニップ位置を変更する際の加圧部材の温度が異なってしまい、結果として、加圧部材の永久歪を防止する効果にばらつきが発生しやすくなっていた。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、加圧部材の永久歪を確実に防止することが可能な定着装置を、安価且つ簡易な構成で実現することを目的とする。
本発明の定着装置は、熱源によって加熱される加熱部材と、該加熱部材に圧接し、該加熱部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、前記加熱部材の温度を検出する温度検出部と、前記加圧部材を回転させる駆動部と、前記温度検出部が検出した前記加熱部材の温度を受信可能且つ前記駆動部への駆動指令信号を送信可能な制御部と、前記熱源によって加熱されている時の前記加熱部材の温度である加熱基準温度と、前記熱源による加熱が停止された後に温度低下が停止した時の前記加熱部材の温度である冷却基準温度と、の間に設定される複数の回転基準温度を記憶する記憶部と、を備え、前記制御部は、前記熱源による前記加熱部材の加熱が停止された後、前記温度検出部によって検出される前記加熱部材の温度が前記各回転基準温度まで低下するごとに、前記駆動部によって前記加圧部材を所定角度回転させて該加圧部材の回転位置を変化させることを特徴とする。
このような構成を採用することで、加熱部材の温度が各回転基準温度まで低下した段階で、加圧部材の回転位置を変化させて、加圧部材において定着ニップを形成する部分を変更することができる。これに伴って、所定の時間間隔で加圧部材の回転位置を変化させる場合と比較して、加圧部材の回転位置を変化させる際の加圧部材の温度のばらつきを小さくすることができるため、加圧部材の永久歪を確実に防止することができる。また、加圧部材を加熱部材から分離させなくても、加圧部材の永久歪を確実に防止することができるため、加圧部材を加熱部材から分離させる機構が不要となる。これに伴って、定着装置を安価且つ簡易なものとすることが可能となる。
前記加熱基準温度と前記冷却基準温度の間には、第1の温度領域と、該第1の温度領域よりも低温な第2の温度領域と、が設定され、前記第1の温度領域における前記複数の回転基準温度の間隔が、前記第2の温度領域における前記複数の回転基準温度の間隔よりも小さくても良い。
このような構成を採用することで、第2の温度領域よりも高温で永久歪が発生し易い第1の温度領域において、第2の温度領域よりも短いサイクルで加圧部材の回転位置を変化させることができる。これに伴って、加圧部材の永久歪を一層効果的に防止することができる。
前記複数の回転基準温度は、等間隔で設定されていても良い。
このような構成を採用することで、回転基準温度を容易に決定することができる。
前記制御部は、前記温度検出部によって検出される前記加熱部材の温度が、最も高い前記回転基準温度まで低下した際に、前記加圧部材を180度回転させても良い。
このような構成を採用することで、最も高い回転基準温度まで加熱部材の温度が低下した際に、加圧部材を反転させて、加圧部材において定着ニップを形成していた部分を、定着ニップから最も離間した位置まで移動させることができる。これに伴って、加圧部材全体を均一に冷却することが可能となる。
前記加圧部材は、シリコンスポンジの弾性層を備えたプレスローラーであっても良い。
このようにプレスローラーがシリコンスポンジの弾性層を備えている場合には、プレスローラーにかかる圧力によってシリコンスポンジに塑性変形が生じやすく、これに伴って、プレスローラーの永久歪が発生しやすくなる。そのため、本発明の構成を用いて、プレスローラーの永久歪を防止する効果が大きい。
前記駆動部は、前記加熱部材に接続されるモーターであり、該モーターによって前記加熱部材を回転させると、該加熱部材に従動して前記加圧部材が回転しても良い。
このような構成を採用することで、加圧部材を回転させるための専用の駆動部を設けることなく、加圧部材を回転させることが可能となる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、加圧部材の永久歪を確実に防止することが可能な定着装置を、安価且つ簡易な構成で実現することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、用紙にトナー像を定着する動作が完了した後の制御を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、ヒートローラーの回転位置の変化例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、回転基準温度の設定例を示す表である。
まず、図1を用いて、画像形成装置としてのプリンター1の全体の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図である。以下、図1における紙面手前側を、プリンター1の正面側(前側)とする。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には用紙(図示せず)を収納する給紙カセット3が設けられ、プリンター本体2の上端には排紙トレイ4が設けられている。
プリンター本体2の右上部には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器5が配置され、プリンター本体2の左部には、画像形成部6が設けられている。画像形成部6には、像担持体である感光体ドラム7が回転可能に設けられており、感光体ドラム7の周囲には、帯電器8と、トナーコンテナ9に接続された現像ユニット10と、転写ローラー11と、クリーニング装置12とが、感光体ドラム7の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の左部には、下方から上方に向かって用紙の搬送経路13が設けられている。つまり、本実施形態のプリンター1は、縦搬送である。搬送経路13の上流端には給紙部14が設けられ、搬送経路13の中流部には、感光体ドラム7と転写ローラー11によって構成される転写部15が設けられ、搬送経路13の下流部には定着装置16が設けられている。搬送経路13の左側には、両面印刷用の反転経路17が設けられている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。
プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置16の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器8によって感光体ドラム7の表面が帯電された後、露光器5からのレーザー光(図1の矢印P参照)により感光体ドラム7に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム7の表面に静電潜像が形成される。次に、トナーコンテナ9から供給されるトナーによって、現像ユニット10が静電潜像をトナー像に現像する。
一方、給紙部14によって給紙カセット3から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部15へと搬送され、転写部15において感光体ドラム7上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路13を下流側へと搬送されて定着装置16に進入し、この定着装置16において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、搬送経路13の下流端から排紙トレイ4に排出される。なお、感光体ドラム7上に残留したトナーは、クリーニング装置12によって回収される。
次に、図2を用いて、定着装置16の構成について説明する。
定着装置16は、箱型形状を成す定着フレーム20と、定着フレーム20の右下部に収容される加熱部材としてのヒートローラー21と、ヒートローラー21と対向して定着フレーム20の左側部に収容される加圧部材としてのプレスローラー22と、定着フレーム20の上方を覆うカバー部材23と、カバー部材23の右端側に設けられる上下一対の排出ローラー24と、を備えている。以下、これらについて順番に説明する。
まず、定着フレーム20について説明する。定着フレーム20の右側部には第1フレーム部材26が設けられている。第1フレーム部材26には、ヒートローラー収容部27が形成されている。
定着フレーム20の左側部には、第1フレーム部材26と用紙の搬送経路13を介して対向する第2フレーム部材28が設けられている。第2フレーム部材28には、プレスローラー収容部30が形成されている。第2フレーム部材28の右上部には、分岐ガイド31が設けられている。第2フレーム部材28の右上部には、分岐ガイド31の近傍に、排出スイッチ32が設けられている。排出スイッチ32は、支点部33を中心に回転することで、搬送経路13及び反転経路17を開放するように構成されている(図2の一点鎖線参照)。
次に、ヒートローラー21について説明する。ヒートローラー21は、前後方向に長い形状を成しており、定着フレーム20の第1フレーム部材26に設けられたヒートローラー収容部27に収容されている。ヒートローラー21は、例えば、アルミニウムや鉄等の金属から成る円筒状の芯材と、この芯材に周設されるシリコンゴム等から成る弾性層と、この弾性層を被覆するPFA等のフッ素樹脂から成る離型層と、を備えている。ヒートローラー21は、定着フレーム20に回転可能に支持されている。
ヒートローラー21の内部空間には、例えばハロゲンヒーターやセラミックヒーター等によって構成される熱源としてのヒーター34が収容されている。ヒートローラー21の下側には、ヒートローラー21の温度を検出する温度検出部としてのサーミスター35が設けられている。サーミスター35は、ヒートローラー21に接触している。ヒートローラー21の上側(用紙の搬送方向における下流側)には分離爪36が設けられている。分離爪36は、付勢部材(図示せず)の付勢力によってヒートローラー21の外周面に当接している。これにより、分離爪36によってヒートローラー21の外周面から用紙を分離できるようになっている。
次に、プレスローラー22について説明する。プレスローラー22は、定着フレーム20の第2フレーム部材28に設けられたプレスローラー収容部30に収容されている。プレスローラー22は、ヒートローラー21と同様に前後方向に長い形状を成している。プレスローラー22は、例えば、アルミニウムや鉄等の金属から成る円筒状の芯材と、この芯材に周設される多孔質のシリコンスポンジから成る弾性層と、この弾性層を被覆するPFA等のフッ素樹脂から成る離型層と、を備えている。
プレスローラー22は、付勢手段(図示せず)の付勢力によってヒートローラー21に圧接しており、ヒートローラー21とプレスローラー22の間には、定着ニップ37が形成されている。プレスローラー22は、ヒートローラー21の回転に伴ってヒートローラー21とは逆方向に従動回転するように構成されている(図2の矢印参照)。なお、本実施形態の定着装置16には、ヒートローラー21からプレスローラー22を離間させる機構は、設けられていない。
次に、カバー部材23について説明する。カバー部材23は、定着装置16の最上部に位置している。カバー部材23は、下側部材38と、下側部材38の上側を覆う上側部材40と、を備えている。下側部材38の上面には挿入筒41が突設されている。下側部材38には、挿入筒41の左右両側に係合穴42が穿設されている。上側部材40の下面には挿入片43が突設されており、この挿入片43が下側部材38の挿入筒41に挿入されている。上側部材40の下面には、挿入片43の左右両側にフック44が突設されており、各フック44が下側部材38の各係合穴42に係合している。
次に、上下一対の排出ローラー24について説明する。上側の排出ローラー24は、ローラー軸45に支持されている。ローラー軸45には、カバー部材23の右端部側が回転可能に支持されており、これにより、カバー部材23が右端部側を支点に回転可能となっている。下側の排出ローラー24は上側の排出ローラー24に圧接している。
次に、図3を用いて、定着装置16の制御システムについて説明する。
定着装置16には、制御部47が設けられている。制御部47は、ROM、RAM等の記憶装置で構成される記憶部48と接続されており、記憶部48に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて、制御部47が定着装置16の各部の制御を行うように構成されている。
記憶部48は、ヒートローラー21の加熱基準温度(ヒーター34によって加熱されている時のヒートローラー21の温度。例えば、200℃)と冷却基準温度(ヒーター34によるヒートローラー21の加熱が停止された後、十分に時間が経過し、温度低下が停止した時のヒートローラー21の温度。例えば、170℃)の間に設定される複数の回転基準温度(第1の回転基準温度T、第2の回転基準温度T、第3の回転基準温度T、…、第nの回転基準温度T)を記憶している。なお、上記各回転基準温度について、Tk−1>T、k=2、3、4、…、nである。
制御部47は、サーミスター35と接続されている。そして、サーミスター35が検出したヒートローラー21の温度を、制御部47が受信するようになっている。
制御部47は、ヒーター34に接続されている。そして、制御部47からの信号に基づいてヒーター34が通電して発熱することで、ヒーター34によってヒートローラー21が加熱されるように構成されている。
制御部47は、駆動部としてのモーター50に接続されており、モーター50は、ヒートローラー21に接続されている。そして、制御部47がモーター50に駆動指令信号を送信し、この駆動指令信号に基づいてモーター50がヒートローラー21を回転させると、ヒートローラー21に従動してプレスローラー22が回転するように構成されている。つまり、モーター50によってプレスローラー22を回転させられるようになっている。
このように構成された定着装置16において、用紙にトナー像を定着させる際の制御について、以下に説明する。
まず、制御部47にプリント信号が送信されると、制御部47は、ヒーター34を通電させてヒーター34によってヒートローラー21及びプレスローラー22を加熱すると共に、モーター50によってヒートローラー21を回転させる。そして、サーミスター35によって検出されるヒートローラー21の温度が加熱基準温度まで上昇すると、用紙にトナー像を定着させることが可能な状態となる。
この状態で、未定着のトナー像が形成された用紙が搬送経路13に沿って上流側(下方)から搬送されてくると、この用紙が定着フレーム20内に進入し、定着ニップ37を通過する。これにより、用紙が加熱及び加圧され、用紙にトナー像が定着される。トナー像を定着された用紙は、カバー部材23によってガイドされながら搬送経路13を下流側へと搬送され、一対の排出ローラー24によって排紙トレイ4へと排出される。
次に、上記のように構成された定着装置16において、用紙にトナー像を定着させる動作が完了した後の制御について、主に図4を参照しつつ説明する。
用紙が排出ローラー24を通過した後、制御部47は、モーター50によるヒートローラー21及びプレスローラー22の回転を停止すると共に、ヒーター34によるヒートローラー21の加熱を停止する(ステップS101)。このようにヒートローラー21の加熱が停止されると、ヒートローラー21の温度は、加熱基準温度から冷却基準温度に向かって次第に低下していく。このようにヒートローラー21の温度が低下していくと、これに伴って、プレスローラー22の温度も低下していく。サーミスター35は、ヒートローラー21の加熱が停止された後もヒートローラー21の温度を検出し、その検出温度tを定期的に制御部47に出力している。
上記のようにヒートローラー21の加熱が停止されると、制御部47は、サーミスター35から出力されるヒートローラー21の検出温度tが、記憶部48に記憶された第1の回転基準温度T以上であるか否かを判定する(ステップS102)。このステップS102の判定がYesの場合には、制御部47は、サーミスター35から出力される検出温度tが、第1の回転基準温度Tに低下するまで待機する(ステップS103)。
サーミスター35から出力されるヒートローラー21の検出温度tが第1の回転基準温度Tまで低下すると、制御部47は、モーター50に駆動指令信号を送信し、モーター50によってヒートローラー21をα°回転させる。これに伴って、ヒートローラー21に圧接するプレスローラー22が、ヒートローラー21とは逆方向にβ°(0<β<360)従動回転する(ステップS104)。この回転により、プレスローラー22の回転位置が変化し、プレスローラー22において定着ニップ37を形成する部分が変更される。なお、ステップS102の判定がNoの場合には、ステップS103とステップS104を行わずに、以下に説明するステップS105に移行する。
ステップS104が終了した後、制御部47は、サーミスター35から出力されるヒートローラー21の検出温度tが、記憶部48に記憶された第2の回転基準温度T(T<T)以上であるか否かを判定する(ステップS105)。このステップS105の判定がYesの場合には、制御部47は、サーミスター35から出力される検出温度tが、第2の回転基準温度Tに低下するまで待機する(ステップS106)。
サーミスター35から出力される検出温度tが第2の回転基準温度Tまで低下すると、制御部47は、モーター50に駆動指令信号を送信し、モーター50によってヒートローラー21をα°回転させる。このようにヒートローラー21がα°回転すると、ヒートローラー21に圧接するプレスローラー22が、ヒートローラー21とは逆方向にβ°(0<β<360)従動回転する(ステップS107)。この回転により、プレスローラー22の回転位置が再び変化し、プレスローラー22において定着ニップ37を形成する部分も再び変更される。なお、ステップS105の判定がNoの場合には、ステップS106とS107を行わずに、次のステップ(図示せず)に移行する。
以上のように、制御部47は、検出温度tが回転基準温度以上であるか否かを判定するステップと、検出温度tが回転基準温度に低下するまで待機するステップと、プレスローラー22を回転させるステップと、を繰り返す。この繰り返しは、永久歪の発生の虞の無い温度にプレスローラー22の温度が低下するまで、回転基準温度の個数nに応じて、n回行われる。
本実施形態では以上のように、ヒーター34によるヒートローラー21の加熱が停止された後、サーミスター35によって検出されるヒートローラー21の温度が記憶部48に記憶された各回転基準温度まで低下するごとに、制御部47がモーター50によってプレスローラー22を所定角度回転させて、プレスローラー22の回転位置を変化させている。そのため、ヒートローラー21の温度が各回転基準温度まで低下した段階で、プレスローラー22の回転位置を変化させて、プレスローラー22において定着ニップ37を形成する部分を変更することができる。これに伴って、所定の時間間隔でプレスローラー22の回転位置を変化させる場合と比較して、プレスローラー22の回転位置を変化させる際のプレスローラー22の温度のばらつきを小さくすることができ、プレスローラー22の永久歪を確実に防止することができる。また、プレスローラー22をヒートローラー21から分離させなくても、プレスローラー22の永久歪を確実に防止することができるため、プレスローラー22をヒートローラー21から分離させる機構が不要となる。これに伴って、定着装置16を安価且つ簡易なものとすることが可能となる。
特に、第1の回転基準温度Tをヒートローラー21の加熱基準温度に近い温度に設定しておけば、プレスローラー22の温度が最も高い状態から永久歪の防止対策を行うことができる。そのため、高温状態でプレスローラー22が放置されるのを回避し、永久歪の発生を一層効果的に防止することが可能となる。
また、本実施形態では、プレスローラー22がシリコンスポンジの弾性層を備えているため、プレスローラー22にかかる圧力によってシリコンスポンジに塑性変形が生じやすく、プレスローラー22の永久歪が発生しやすい。そのため、上記のような構成を用いてプレスローラー22の永久歪を防止する効果が大きい。
また、ヒートローラー21に接続されるモーター50によってヒートローラー21を回転させると、ヒートローラー21に従動してプレスローラー22が回転するように構成されている。そのため、プレスローラー22を回転させるための専用の駆動部を設けることなく、プレスローラー22を回転させることが可能となる。
次に、用紙にトナー像を定着させる動作が完了した後の制御におけるプレスローラー22の回転位置の変化例について、図5を用いて説明する。なお、図5のA、B、C、Dは、プレスローラー22の各部分を示しており、90°ずつ位相が異なっている。以下、時計方向又は反時計方向と記載する場合には、正面視を基準とする。
図5において(a)は、ヒーター34によるヒートローラー21の加熱が停止された直後(印刷終了直後)の状態を示している。この時、プレスローラー22のA部分が、ヒートローラー21と圧接して定着ニップ37を形成している。
その後、サーミスター35によって検出されるヒートローラー21の温度が、加熱基準温度から第1の回転基準温度T(最も高い回転基準温度)まで低下すると、制御部47は、モーター50によってヒートローラー21を時計方向に一定角度回転させ、これに従動して、プレスローラー22を反時計方向に180度(半周)回転させる(図5の(b)参照)。即ち、この例では、β=180である。この回転により、ヒートローラー21と圧接して定着ニップ37を形成する部分が、プレスローラー22のA部分からC部分(A部分とは反対側の部分)に変更される。
その後、サーミスター35によって検出されるヒートローラー21の温度が第2の回転基準温度Tまで低下すると、制御部47は、モーター50によってヒートローラー21を時計方向に一定角度回転させ、これに従動して、プレスローラー22を反時計方向に270度(3/4周)回転させる(図5の(c)参照)。即ち、この例では、β=270である。この回転により、ヒートローラー21と圧接して定着ニップ37を形成する部分が、プレスローラー22のC部分からB部分に変更される。
その後、ヒートローラー21の温度が第3の回転基準温度Tまで低下すると、制御部47は、モーター50によってヒートローラー21を時計方向に一定角度回転させ、これに従動して、プレスローラー22を反時計方向(ヒートローラー21とは逆方向)に180度(半周)回転させる(図5の(d)参照)。即ち、この例では、β=180である。この回転により、ヒートローラー21と圧接して定着ニップ37を形成する部分が、プレスローラー22のB部分からD部分に変更される。
その後、ヒートローラー21の温度が第4の回転基準温度Tまで低下すると、制御部47は、モーター50によってヒートローラー21を時計方向に一定角度回転させ、これに従動して、プレスローラー22を反時計方向に90度(1/4周)回転させる(図5の(a)参照)。即ち、この例では、β=90である。この回転により、ヒートローラー21と圧接して定着ニップ37を形成する部分が、プレスローラー22のD部分からA部分に変更され、プレスローラー22が加熱停止直後の回転位置に復元する。このようなサイクルが繰り返される。
なお、モーター50によってヒートローラー21を回転させる角度(α、α、α、…、α)は、プレスローラー22の回転角度(β、β、β、…、β)から逆算される。例えば、プレスローラー22を180°回転させたい場合、ヒートローラー21とプレスローラー22の外径が同一であれば、ヒートローラー21も180°回転させれば良いし、ヒートローラー21の外径がプレスローラー22の外径の1.5倍であれば、ヒートローラー21を、180°×(1/1.5)=120°回転させれば良い。
本実施形態では上記のように、サーミスター35によって検出されるヒートローラー21の温度が第1の回転基準温度Tまで低下した際に、プレスローラー22を180度回転させている。そのため、第1の回転基準温度Tまでヒートローラー21の温度が低下した際に、プレスローラー22を反転させて、プレスローラー22において定着ニップ37を形成していたA部分を、定着ニップ37から最も離間した位置まで移動させることができる。これに伴って、プレスローラー22全体を均一に冷却することが可能となる。
本実施形態では、プレスローラー22の1回ごとの回転角度を90度、180度又は270度とした。つまり、本実施形態では、プレスローラー22の1回ごとの回転角度を90度の整数倍とした。一方で、他の異なる実施形態では、プレスローラー22の1回ごとの回転角度を、45度の整数倍、120度の整数倍等としても良い。つまり、プレスローラー22の回転角度は、任意に設定することが可能である。また、本実施形態では、プレスローラー22の1回ごとの回転角度を90度、180度又は270度とする場合について説明したが、他の異なる実施形態では、プレスローラー22を毎回同じ角度だけ回転させても良い。
次に、回転基準温度の設定例について、図6を用いて説明する。
図6(a)では、ヒートローラー21の回転基準温度を、10度ずつ等間隔で設定している。このような構成を採用することで、回転基準温度を容易に決定することができる。
一方で、プレスローラー22の永久歪は、プレスローラー22が高温で長時間放置された場合に、より深刻になる。そのため、プレスローラー22の温度が高い時ほど、プレスローラー22における定着ニップ37を形成する部分を短いサイクルで変化させるのが好ましい。
そこで、図6(b)では、ヒートローラー21の加熱基準温度と冷却基準温度の間に、第1の温度領域R1(130℃〜150℃の領域)と、第1の温度領域よりも低温な第2の温度領域R2(90℃〜130℃の領域)と、第2の温度領域よりも低温な第3の温度領域R3(50℃〜90℃の領域)と、を設定している。そして、第1の温度領域R1では回転基準温度の間隔を5℃とし、第2の温度領域R2では回転基準温度の間隔を10℃とし、第3の温度領域R3では回転基準温度の間隔を20℃としている。このような構成を採用することで、第2の温度領域R2や第3の温度領域R3よりも高温で永久歪が発生し易い第1の温度領域R1において、第2の温度領域R2や第3の温度領域R3よりも短いサイクルでプレスローラー22の回転位置を変化させることができる。これに伴って、プレスローラー22の永久歪を一層効果的に防止することができる。
本実施形態では、温度領域をR1〜R3の3個としたが、他の異なる実施形態では、温度領域を2個又は4個以上とすることも可能である。
本実施形態では、接触式のサーミスター35を温度検出部として用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、非接触式の温度検出部を用いても良いし、接触式の温度検出部と非接触式の温度検出部を併用しても良い。
本実施形態では、加熱部材をヒートローラー21によって構成する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、加熱部材をベルトによって構成しても良い。
本実施形態では、熱源としてヒーター34を用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、例えばIHコイル等の他の熱源を用いても良い。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
16 定着装置
21 ヒートローラー(加熱部材)
22 プレスローラー(加圧部材)
34 ヒーター(熱源)
35 サーミスター(温度検出部)
37 定着ニップ
47 制御部
48 記憶部
50 モーター(駆動部)

Claims (3)

  1. 熱源によって加熱される加熱部材と、
    該加熱部材に圧接し、該加熱部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記加熱部材の温度を検出する温度検出部と、
    前記加圧部材を回転させる駆動部と、
    前記温度検出部が検出した前記加熱部材の温度を受信可能且つ前記駆動部への駆動指令信号を送信可能な制御部と、
    前記熱源によって加熱されている時の前記加熱部材の温度である加熱基準温度と、前記熱源による加熱が停止された後に温度低下が停止した時の前記加熱部材の温度である冷却基準温度と、の間に設定される複数の回転基準温度を記憶する記憶部と、を備え、
    前記制御部は、前記熱源による前記加熱部材の加熱が停止された後、前記温度検出部によって検出される前記加熱部材の温度が前記各回転基準温度まで低下するごとに、前記駆動部によって前記加圧部材を所定角度回転させて該加圧部材の回転位置を変化させ、
    前記駆動部は、前記加熱部材に接続されるモーターであり、該モーターによって前記加熱部材を回転させると、該加熱部材に従動して前記加圧部材が回転し、
    前記モーターによって前記加熱部材を回転させる角度は、前記加熱部材の外径及び前記加圧部材の外径に基づいて、前記加圧部材の回転角度から逆算され
    前記加熱基準温度と前記冷却基準温度の間には、第1の温度領域と、該第1の温度領域よりも低温な第2の温度領域と、が設定され、
    前記第1の温度領域における前記複数の回転基準温度の間隔が、前記第2の温度領域における前記複数の回転基準温度の間隔よりも小さく、
    前記制御部は、前記温度検出部によって検出される前記加熱部材の温度が、最も高い前記回転基準温度である第1の回転基準温度まで低下した際に、前記加圧部材を180度回転させ、前記第1の回転基準温度の次に高い前記回転基準温度である第2の回転基準温度まで低下した際に、前記加圧部材を所定方向に270度回転させ、前記第2の回転基準温度の次に高い前記回転基準温度である第3の回転基準温度まで低下した際に、前記加圧部材を180度回転させ、前記第3の回転基準温度の次に高い前記回転基準温度である第4の回転基準温度まで低下した際に、前記加圧部材を前記所定方向に90度回転させることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加圧部材は、シリコンスポンジの弾性層を備えたプレスローラーであることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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