JP5918681B2 - 鉄道車両用台車 - Google Patents

鉄道車両用台車 Download PDF

Info

Publication number
JP5918681B2
JP5918681B2 JP2012222009A JP2012222009A JP5918681B2 JP 5918681 B2 JP5918681 B2 JP 5918681B2 JP 2012222009 A JP2012222009 A JP 2012222009A JP 2012222009 A JP2012222009 A JP 2012222009A JP 5918681 B2 JP5918681 B2 JP 5918681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
axle
carriage
wheel
axle box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012222009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014073748A (ja
Inventor
理優 成川
理優 成川
克行 岩▲崎▼
克行 岩▲崎▼
隆夫 渡邊
隆夫 渡邊
敬 高平
敬 高平
憲次郎 合田
憲次郎 合田
正隆 干鯛
正隆 干鯛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2012222009A priority Critical patent/JP5918681B2/ja
Publication of JP2014073748A publication Critical patent/JP2014073748A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5918681B2 publication Critical patent/JP5918681B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Description

本発明は、鉄道車両用台車に関し、特に、操舵機構を備えた鉄道車両用の操舵台車に関する。
一般的に鉄道車両用台車では、輪軸を回転自由に保持した軸箱体と台車枠の間を、軸箱支持装置によって前後・左右方向に弾性支持され、軸バネによって上下方向に弾性支持されている。また、台車装置と車体の間は、空気バネにより前後・左右・上下方向に弾性支持されている。
軸箱支持装置による前後方向の支持剛性は比較的大きいため、曲線通過時に輪軸が十分に曲線に追従せず過大な横圧が発生し、車輪およびレールの摩耗の促進や、車輪とレール間のきしみによる騒音の原因となるため、横圧の低減が必要であった。
そこで曲線通過時の横圧低減を図るため、特開平10−203364号公報(特許文献1)には、台車枠に対して鉛直軸回りに回動可能に設けられた前後2組の輪軸組立体と、前後2本の車輪軸を台車の前後方向中心線に対して対称に回動させる操舵機構とを備えた鉄道車両用の操舵装置であって、操舵機構は車体に対する台車の相対回動角度をとらえ、この角度に対応する、台車枠に対する車輪軸の相対回動角度をもたらすべく車輪軸に回動を与えるよう構成されている、と記載されている。
特開平10−203364号公報
特許文献1に示される鉄道車両用台車は、台車枠の回転中心と同心の回転軸を有し、曲線軌道では車体と同様の回転運動をする操舵梁と、台車枠の左右の側梁前後方向中央付近に各々回転中心を持つ台車枠左右の一対の水平テコと、操舵梁と水平テコを連結するリンクと、水平テコの回転中心から左右に等距離の点と台車装置の左右同じ側の前後の軸箱体とを連結する連結棒から構成されている。
上記の操舵台車では、水平テコと連結棒が、台車枠を構成する側梁(以下、台車枠側梁)の枕木方向の外側にて配置されているため、台車の枕木方向の寸法が、操舵機構の分だけ拡大している。そのため、車両限界が狭小な路線に対して該構成の操舵台車を適用する場合、操舵機構が車両限界を侵すことが懸念される。さらに、操舵機構によって輪軸を回動させる際に、車体と台車との摩擦等によって輪軸の回動が不足し、横圧を十分低減できないことが懸念される。
上記の操舵台車の操舵機構が車両限界を侵さないために、水平テコと連結棒を台車枠側梁の枕木方向の軌道中心側に配置すると、台車枠側梁の外側(軌道中心側の反対側)に備えられる軸箱体を連結棒によって押すためには、連結棒を側梁と軌道面と輪軸の間を通すように配置する必要があり、操舵機構の構成が複雑になる。
本発明の目的は、鉄道車両用台車において、車両限界が狭小な路線に対しても適用可能な操舵機構を有した台車を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の鉄道車両用台車では、車輪と車軸とからなる輪軸を回動可能に支持する軸箱が前記車輪の前記車軸の長手方向中心側に配置されるインナーフレーム台車であって、前記車輪の前記車軸の長手方向中心側に前記輪軸を操舵する操舵機構を配置し、前記操舵機構は、前記車体と等しくヨー運動するボルスタと、前記ボルスタの長手方向の両端部から下方に延伸する伝達腕と、前記伝達腕の下端部に一方の端部を回動可能に接続された操舵レバーと、前記操舵レバーに一方の端部を回動可能に接続されるとともに他方の端部が前記台車をなす台車枠に固定される案内リンクと、前記操舵レバーと前記軸箱とを接続する2本の操舵リンクと、から構成されており、前記各操舵リンクは、前記案内リンクの一方の端部に回動可能に接続される前記操舵レバーとの接続部から上下方向に同寸法離れた位置において、前記操舵レバーに回動可能に接続され、前記操舵機構により前記車体に対する前記台車の相対ヨー角をとらえ、ヨー角に対応した操舵量を前記輪軸に与えることを特徴とする。
上記の構成により、操舵機構が車両限界を侵すことなく、操舵機構を配置した鉄道車両用台車を提供できる。
第1の実施例の鉄道車両用台車を、軌道中心側から見た断面図である。 図1に示した台車の平面図である。 図1に示した台車が直線軌道上を走行する場合の操舵機構主要部の拡大図である。 図1に示した台車が曲線軌道上を走行する場合の操舵機構主要部の拡大図である。 第2の実施例の鉄道車両用台車を、軌道中心側から見た断面図である。 図5に示した台車の平面図である。 図5に示した台車の平面図であって、操舵機構の説明図である。 図5に示した台車が直線軌道上を走行する場合の操舵機構主要部の拡大図である。 図5に示した台車が曲線軌道上を走行する場合の操舵機構主要部の拡大図である。 第3の実施例の鉄道車両用台車を、軌道中心側から見た断面図である。 図10に示した台車の平面図である。 図10に示した台車が直線軌道上を走行する場合の操舵機構主要部の拡大図である。 図10に示した台車が曲線軌道上を走行する場合の操舵機構主要部の拡大図である。 本発明の第1、第2、第3の実施例とは別形態の軸箱支持装置を第1の実施例に用いた場合の、軌道中心側から見た断面図である。
本発明を実施するための形態を説明する。
以下に第1の実施例を、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、第1の実施例の鉄道車両用台車を、軌道中心側から見た断面図であり、図2は、図1に示した台車の平面図であり、図3は、図1に示した台車が直線軌道上を走行する場合の操舵機構主要部の拡大図であり、図4は、図1に示した台車が曲線軌道上を走行する場合の操舵機構主要部の拡大図である。
本実施例の鉄道車両用台車は、レール方向に沿って離置される一対の側梁17と側梁17同士を接続する横梁15とから構成される台車枠10と、一対の車輪14aをその両端部に備える車軸14bからなる輪軸14と、台車枠10に備えられるととともに輪軸14を回転可能に保持する軸箱11と、曲線通過時に輪軸14を回動する操舵装置と、から構成される。
操舵装置は、ボルスタ16の長手方向の両端部に備えられるとともに上述した回転運動を操舵レバー20に伝達する伝達腕23と、一端を台車枠10に回転可能に固定されるとともに他端に操舵レバー22を回転可能に備える案内リンク22と、一端を操舵レバー22に接続するとともに他端を軸箱11に接続する操舵リンク21と、から主に構成されている。
なお、本発明による台車は、輪軸14をなす車輪14aの車軸14bの長手方向中心側(軌道中心側)に軸箱11(側梁17)を備えるインナーフレーム式台車である。
軸箱11は、車輪14a近傍で車輪14aより内側(軌道中心側)の車軸14bにそれぞれ計4つ設けられている。軸箱11は側梁17直下に配置された軸箱支持装置13によって、車輪14aに対して枕木方向中心側で弾性支持される。
ボルスタ16は、前後方向(レール方向)に配置される2つの輪軸14の間で台車枠10の上部に横方向(枕木方向)にわたって設けられており、車体とボルスタ16の間には空気バネ12を介しており、ボルスタ16は車体1と等しくヨー運動をする。ボルスタ16は台車枠10と同一の回転中心を持ち、曲線通過時には車体1と同様の水平面内での回転運動を行う。さらに回転運動を操舵レバー20に伝達するために両側に2つの伝達腕23が、側梁17の内側(軌道中心側)の位置でそれぞれ鉛直方向下方に伸びている。
操舵レバー20の上端部が伝達腕23の下端部に、横方向(枕木方向)を回転軸として回転自在にピン結合され、また、同様に、案内リンク22とも横方向(枕木方向)を回転軸として回転自在に結合され、さらに案内リンク22との結合点から上下方向にそれぞれ等距離離れた2点に操舵リンク21がそれぞれ取り付けられている。
案内リンク22は一端を操舵レバー20と回転自在に結合され、他端を台車枠10に剛に結合された案内腕26と回転自在に結合されている。
操舵リンク21は一端を軸箱11に、他端を操舵レバー20に回転自在に支持されている。操舵リンク21は車輪14aより内側(軌道中心側)に位置しており、軸箱11とは枕木方向の中心側でそれぞれ支持されている。
以下に本実施例の操舵機構の動作を、図2から図4を用いて説明する。
車両が曲線に進入した際、車体に対する台車の相対ヨー角が発生し、台車枠10に対してボルスタ16が回転する。すると曲線の外軌側の操舵レバー20は伝達腕23を介してボルスタ16の矢印C(図4参照)方向への変位を受け、案内リンク22との回転中心を回転軸として矢印D(図4参照)方向へ傾く。このときの傾きの方向は、上側の操舵リンク21に接続された軸箱11と下側の操舵リンク21に接続された軸箱11の前後方向の距離を離す傾きとなる。このため、操舵リンク21が操舵レバー20の動きに合わせて、曲線の外軌側は矢印A方向(図2参照、軸距を拡大する方向)へ軸箱11を押す。一方、曲線の内軌側の操舵レバー20は、外軌側の操舵レバー20とは逆に、上側の操舵リンク21に接続された軸箱11と下側の操舵リンク21に接続された軸箱11の前後方向の距離を近づける方向に傾くように構成されている。このため、操舵リンク21が操舵レバー20の動きに合わせて、曲線の内軌側は矢印B方向(図2参照、軸距を縮小する方向)へ軸箱11を引く。これらの結果、曲線通過に合わせて、曲線の外軌側では、前後の輪軸14の距離が離れ、曲線の内軌側では前後の輪軸14の距離が近づくように操舵されるため、曲線走行時の横圧が低減される。
操舵機構が車輪14aの軌道中心側に備えられるため、小さい車両限界にも対応できる。
操舵機構によって輪軸14を回動させる場合、車体と台車との間の回動に対する摩擦等によって、輪軸14を理想的な角度に回動できず回動角度が不足する場合がある(特許文献1参照)。本発明による台車は、インナーフレーム式台車に操舵機構を備えたものであり、輪軸14を構成する車輪14aに対して枕木方向中心側に軸箱支持装置13が配置されている。このため、通常の台車(台車枠の軌道中心の反対側に車輪と軸箱が配置される台車)に比較して、輪軸14を弾性支持する軸箱11の枕木方向の間隔が小さくなり輪軸14の鉛直軸回りの回転剛性が小さくなるとともに、輪軸14の自己操舵性が期待できる。したがって、上述した操舵機構の回動角度の不足分を輪軸14の自己操舵性による輪軸14の回動で補うことができるので横圧を更に低減できる。
また車輪14aに対して枕木方向中心側に軸箱支持装置13が配置されているため車軸が短くなり輪軸14の質量が低減されるため、軌道に与える影響を小さく出来る。
さらに軸箱支持装置13に対して並列に設けられる操舵リンク21によって軸箱11が支持され、走行安定性が向上する。そのため輪軸14を弾性支持する剛性を低下させられるため、より横圧を低減可能になる。
以下に第2の実施例を図5〜9を用いて説明する。
図5は、第2の実施例の鉄道車両用台車を、軌道中心側から見た断面図であり、図6は、図5に示した台車の平面図であり、図7は、図5に示した台車の平面図であって、操舵機構の説明図であり、図8は、図5に示した台車が直線軌道上を走行する場合の操舵機構主要部の拡大図であり、図9は、図5に示した台車が曲線軌道上を走行する場合の操舵機構主要部の拡大図である。
本実施例の鉄道車両用台車は実施例1で記した構成とほぼ同様であり、台車枠10、軸箱支持装置13、軸箱11、輪軸14、ボルスタ16、操舵レバー20、操舵レバー取付ブラケット25、案内リンク22、操舵リンク21により主に構成されている。
台車枠10は、レール方向に沿って枕木方向の両側に配置される2つの側梁17と、2つの側梁17の間を接続して固定する横梁15とを有している。
輪軸14は、両側の車輪14aとそれらを接続する車軸14bによって構成され、2つの輪軸14が台車枠10のレール方向の前方と後方にそれぞれ備えられている。なお、台車枠10の側梁17は、車輪14aより内側(軌道中心側)に位置している。
軸箱11は、車輪14a近傍で車輪14aより内側の車軸14bにそれぞれ計4つ設けられている。軸箱11は側梁17直下に配置された軸箱支持装置13によって、車輪14aに対して枕木方向の中心側で弾性支持される。
ボルスタ16は、レール方向の前後に配置される2つの輪軸14の間で台車枠10の上部に横方向(枕木方向)にわたって設けられており、車体1とボルスタ16の間には空気バネ12を介しており、ボルスタ16は車体1と等しくヨー運動をする。ボルスタ16は台車枠10と同一の回転中心を持ち、曲線通過時には車体1と同様の水平面内での回転運動を行う。ボルスタ16の長手方向(枕木方向)両側の側梁17の直上部には、それぞれ鉛直方向下方にピンが取り付けられ、案内リンク22と水平方向に回転自在に結合される。
案内リンク22は一端をボルスタ16と回転自在に結合され、他端を操舵レバー20と回転自在に結合される。
操舵レバー20は、一端を案内リンク22と鉛直方向を回転軸として水平方向に回転自在に結合され、また台車枠10の側梁17の前後方向中央付近に側梁17よりも枕木方向中心側に配置された操舵レバー取付ブラケット25上の回転支点を中心に鉛直方向を回転軸として水平方向に回転自在に支持されている。さらに操舵レバー取付ブラケット25から枕木方向中心側と外側、それぞれ等距離離れた2点に操舵リンク21がそれぞれ取り付けられている。
操舵リンク21は一端を軸箱11に、他端を操舵レバー20に回転自在に支持されている。
以下に本実施例の操舵機構の動作を図7から図9を用いて説明する。
車両が曲線に進入した際、車体1に対する台車の相対ヨー角が発生し、台車枠10に対してボルスタ16が回転する。すると曲線の外軌側の操舵レバー20は案内リンク22を介してボルスタ16の矢印G(図9参照)方向への変位を受け、操舵レバー取付ブラケット25上の回転支点を中心として矢印H(図9参照)方向に回転して傾く。このときの傾きの方向は、外側の操舵リンク21に接続された軸箱11と内側の操舵リンク21に接続された軸箱11の前後方向の距離を離す傾きの方向となる。このため、操舵リンク21が操舵レバー20の動きに合わせて、外軌側は矢印E(図7参照)方向(軸距を拡大する方向)へ軸箱11を押す。一方、曲線の内軌側の操舵レバー20は、外軌側の操舵レバー20とは逆に、外側の操舵リンク21に接続された軸箱11と内側の操舵リンク21に接続された軸箱11の前後(レール)方向の距離を近づける方向矢印F(図7参照)に傾くように構成されている。このため、操舵リンク21が操舵レバー20の動きに合わせて、内軌側は矢印F方向(図7参照、軸距を縮小する方向)へ軸箱11を引く。これらの結果、曲線通過に合わせて、曲線の外軌側では、前後の輪軸14の距離が離れ、曲線の内軌側では前後の輪軸14の距離が近づくように操舵されるため、曲線走行時の横圧が低減される。
操舵機構が車輪14aの軌道中心側に備えられるため、小さい車両限界にも対応できる。
操舵機構によって輪軸14を回動させる場合、車体と台車との間の回動に対する摩擦等によって、輪軸14を理想的な角度に回動できず回動角度が不足する場合がある(特許文献1参照)。本発明による台車は、インナーフレーム式台車に操舵機構を備えたものであり、輪軸14を構成する車輪14aに対して枕木方向中心側に軸箱支持装置13が配置されている。インナーフレーム式台車は、通常の台車(台車枠の軌道中心の反対側に車輪と軸箱が配置される台車)に対して輪軸14を弾性支持する軸箱11の枕木方向の間隔が小さくできるので、輪軸14の鉛直軸回りの回転剛性が小さくなるとともに、輪軸14の自己操舵性が期待できる。したがって、上述した操舵機構の回動角度の不足分を輪軸14の自己操舵性による輪軸14の回動で補うことができるので、横圧を更に低減できる。
また車輪14aに対して枕木方向中心側に軸箱支持装置13が配置されているため車軸が短くなり輪軸14の質量が低減されるため、軌道に与える影響を小さく出来る。
さらに軸箱支持装置13に対して並列に設けられる操舵リンク21によって軸箱11が支持され、走行安定性が向上する。そのため輪軸14を弾性支持する剛性を低下させられるため、より横圧を低減可能になる。
以下に第3の実施例を、図10〜13を用いて説明する。
図10は、第3の実施例の鉄道車両用台車を、軌道中心側から見た断面図であり、図11は、図10に示した台車の側面図であり、図12は、図10に示した台車が直線軌道上を走行する場合の操舵機構主要部の拡大図であり、図13は、図10に示した台車が曲線軌道上を走行する場合の操舵機構主要部の拡大図である。
実施例3の鉄道車両用台車は、台車枠10、軸箱支持装置13、軸箱11、輪軸14、伝達リンク24、案内リンク22、操舵レバー20、操舵リンク21によって主に構成されている。なお、実施例3の鉄道車両用台車は、実施例1および実施例2で備えられていたボルスタ16(図2参照)を備えていない。
台車枠10は、レール方向に沿うとともに枕木方向の両側に配置される2つの側梁17と、2つの側梁17の間を接続して固定される横梁15とを有している。
輪軸14は、両側の車輪14aとそれらを接続する車軸14bによって構成され、台車枠10に対して前方と後方にそれぞれ備えられている。なお、台車枠10の側梁17は、車輪14aより内側に位置している。
軸箱11は、車輪14a近傍で車輪14aより内側の車軸14bにそれぞれ計4つ設けられている。軸箱11は側梁17直下に配置された軸箱支持装置13によって、車輪14aに対して枕木方向中心側で弾性支持される。
車体1の下面に両側の側梁17近傍で側梁17より内側に、伝達リンク24の上端がそれぞれ結合されている(図11では一方の図示を省略)。伝達リンク24は(横梁15を避けた位置で)鉛直方向下方に伸び、下端は案内リンク22と回転自在に結合される。
操舵レバー20は上端が案内リンク22と横方向を回転軸として回転自在に結合され、また台車枠側梁17とも横方向を回転軸として回転自在に結合され、さらに台車枠側梁17との結合点から上下方向にそれぞれ等距離離れた2点に操舵リンク21が取り付けられている。
操舵リンク21は一端を軸箱11に、他端を操舵レバー20に回転自在に結合されている。
以下に本実施例の操舵機構の動作を、図11から図13を用いて説明する。
車両が曲線に進入した際、車体1に対する台車の相対ヨー角が発生し、台車枠10に対して車体1は回転する。すると曲線の外軌側の操舵レバー20は伝達リンク24と案内リンク22とを介して車体1の矢印K方向(図13参照)への変位を受け、台車枠側梁17との結合点を回転軸として矢印L(図13参照)方向へ傾く。このときの傾きの方向は、上側の操舵リンク21に接続された軸箱11と下側の操舵リンク21に接続された軸箱11の前後方向の距離を離れる傾きとなる。このため、操舵リンク21が操舵レバー20の動きに合わせて、外軌側は図11の矢印I方向(軸距を拡大する方向)へ軸箱11を押す。一方、曲線の内軌側の操舵レバー20は、外軌側の操舵レバー20とは逆に、上側の操舵リンク21に接続された軸箱11と下側の操舵リンク21に接続された軸箱11の前後方向の距離を近づける方向に傾くように構成されている。このため、操舵リンク21が操舵レバー20の動きに合わせて、内軌側は矢印J方向(図11参照、軸距を縮小する方向)へ軸箱11を引く。これらの結果、曲線通過に合わせて、曲線の外軌側では、前後の輪軸14の距離が離れ、曲線の内軌側では前後の輪軸14の距離が近づくように輪軸14が操舵されるため、横圧が低減される。
本構成は実施例1および実施例2で説明した台車に備えられるボルスタ16を有しないボルスタレス台車となっているため、ボルスタ付きの台車に対して軽量化できる。また、側梁17が車輪に対して枕木方向中心側に配置されているため、通常の台車(台車枠をなす側梁の軌道中心の反対側に車輪と軸箱が配置される台車)に対して、空気バネ12用のブラケットを設けることなく空気バネ12の枕木方向の間隔が小さくなる。そのため、曲線通過時に発生する空気バネ12の前後方向の反力(旋回に抗する力)による旋回抵抗モーメントが低減されるので、車体に対する台車の旋回抵抗が小さく、結果的に操舵装置による回動の不足分が小さくなるため曲線通過時の横圧が低減される。
また、輪軸14を構成する車輪14aに対して枕木方向中心側に軸箱支持装置13が配置されており、通常の台車(台車枠をなす側梁の軌道中心の反対側に車輪と軸箱が配置される台車)に対して輪軸14を弾性支持する間隔が狭くなり輪軸14の鉛直軸回りの回転剛性が小さくなるため、輪軸14の自己操舵性によって輪軸14の回動不足を補うので、横圧を更に低減できる。
また車輪14aの枕木方向中心側に軸箱支持装置13が配置されているため車軸が短くなり輪軸14の質量が低減されるため、軌道に与える影響を小さく出来る。
さらに軸箱支持装置13に対して並列に設けられる操舵リンク21によって軸箱11が支持され、走行安定性が向上する。そのため輪軸14を弾性支持する剛性を低下させられるため、より横圧を低減可能になる。
図14は、本発明の第1、第2、第3の実施例とは別形態の軸箱支持装置を第1の実施例に用いた場合の、軌道中心側から見た断面図である。第1、第2、第3の実施例においては、軸箱支持方式は1本のリンク(たとえば、図1の軸箱支持装置13)により弾性支持する1本リンク式を用いているが、本発明は他の形態の軸箱支持装置を用いている台車にも適用できる。例えば軸箱の前後に2組の軸バネを対象に配置した構造である、ウイング式の軸箱支持装置に適用した例を図14に示す。
1 車体
10 台車枠
11 軸箱
12 空気バネ
13 軸箱支持装置
14 輪軸
14a 車輪
14b 車軸
15 横梁
16 ボルスタ
17 側梁
20 操舵レバー
21 操舵リンク
22 案内リンク
23 伝達腕
24 伝達リンク
25 操舵レバー取付ブラケット
26 案内腕

Claims (1)

  1. 車輪と車軸とからなる輪軸を回動可能に支持する軸箱が前記車輪の前記車軸の長手方向中心側に配置されるインナーフレーム台車であって、
    前記車輪の前記車軸の長手方向中心側に前記輪軸を操舵する操舵機構を配置し
    前記操舵機構は、
    前記車体と等しくヨー運動するボルスタと、
    前記ボルスタの長手方向の両端部から下方に延伸する伝達腕と、
    前記伝達腕の下端部に一方の端部を回動可能に接続された操舵レバーと、
    前記操舵レバーに一方の端部を回動可能に接続されるとともに他方の端部が前記台車をなす台車枠に固定される案内リンクと、
    前記操舵レバーと前記軸箱とを接続する2本の操舵リンクと、から構成されており、
    前記各操舵リンクは、前記案内リンクの一方の端部に回動可能に接続される前記操舵レバーとの接続部から上下方向に同寸法離れた位置において、前記操舵レバーに回動可能に接続され、
    前記操舵機構により前記車体に対する前記台車の相対ヨー角をとらえ、ヨー角に対応した操舵量を前記輪軸に与えること
    を特徴とする鉄道車両用台車。
JP2012222009A 2012-10-04 2012-10-04 鉄道車両用台車 Active JP5918681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012222009A JP5918681B2 (ja) 2012-10-04 2012-10-04 鉄道車両用台車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012222009A JP5918681B2 (ja) 2012-10-04 2012-10-04 鉄道車両用台車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014073748A JP2014073748A (ja) 2014-04-24
JP5918681B2 true JP5918681B2 (ja) 2016-05-18

Family

ID=50748268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012222009A Active JP5918681B2 (ja) 2012-10-04 2012-10-04 鉄道車両用台車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5918681B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6510807B2 (ja) * 2014-12-17 2019-05-08 川崎重工業株式会社 鉄道車両用の操舵台車
JP6383282B2 (ja) * 2014-12-17 2018-08-29 川崎重工業株式会社 鉄道車両用台車
KR101731105B1 (ko) * 2015-10-16 2017-04-28 한국철도기술연구원 트램트레인용 저상대차
JP6577834B2 (ja) * 2015-10-29 2019-09-18 川崎重工業株式会社 鉄道車両用操舵台車
JP6506677B2 (ja) * 2015-10-29 2019-04-24 川崎重工業株式会社 鉄道車両用操舵台車
KR101759606B1 (ko) * 2015-11-30 2017-07-21 한국철도기술연구원 트램트레인용 저상대차의 구동장치 및 트램트레인용 저상대차
CN107628052B (zh) * 2017-09-27 2019-10-22 中车长春轨道客车股份有限公司 用于轴箱内置式转向架的内置式轮对组成
CN108032864B (zh) * 2017-12-19 2020-03-24 中车株洲电力机车有限公司 一种纵向驱动的轴箱内置式转向架

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4134343A (en) * 1976-09-27 1979-01-16 General Steel Industries, Inc. Radial axle railway truck
JPS55148648A (en) * 1979-05-04 1980-11-19 Canadair Ltd Railway truck assembled body
JP3448445B2 (ja) * 1997-01-17 2003-09-22 財団法人鉄道総合技術研究所 鉄道車両用台車の操舵装置
JP2002211394A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Fuji Heavy Ind Ltd 鉄道車両用台車
JP2006282060A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Hitachi Ltd 鉄道車両用輪軸操舵装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014073748A (ja) 2014-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5918681B2 (ja) 鉄道車両用台車
JP5187311B2 (ja) 鉄道車両用操舵台車、鉄道車両および連接車両
US10065663B2 (en) Steering bogie and vehicle
KR101297938B1 (ko) 궤도계 차량용 대차
TWI623457B (zh) Steering frame for rail vehicles
KR20060116168A (ko) 관절형 열차 레이크 및 이러한 레이크를 구성하기 위한차량
JP4317836B2 (ja) 軌道系車両の台車構造
JP3448445B2 (ja) 鉄道車両用台車の操舵装置
JP5838780B2 (ja) 鉄道車両用操舵台車の操舵装置
WO2018096699A1 (ja) 鉄道車両用台車
JP7319550B2 (ja) 鉄道車両用のリンク装置及び台車
JP6275403B2 (ja) 鉄道車両用台車、鉄道車両及び鉄道システム
JP6426997B2 (ja) 鉄道車両用の操舵台車
KR101040375B1 (ko) 3절 링크 방식을 이용한 철도차량용 조향대차
JP2002211394A (ja) 鉄道車両用台車
JP2016010987A (ja) ボギー角連動式操舵台車
KR20100076711A (ko) 센터 피봇 요운동을 이용한 철도차량용 조향대차
JP6510807B2 (ja) 鉄道車両用の操舵台車
JP6426998B2 (ja) 鉄道車両用操舵台車
WO2018020980A1 (ja) 鉄道車両用台車、及びその台車を備えた鉄道車両
JP2003137092A (ja) 鉄道車両用台車
JP2011037335A (ja) 鉄道車両用軸箱支持装置
JP5562882B2 (ja) 鉄道車両
JP4742946B2 (ja) 鉄道車両の軸箱支持装置
KR101231834B1 (ko) 차체와 대차간 상대변위를 이용한 철도차량용 조향 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5918681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150