JP4317836B2 - 軌道系車両の台車構造 - Google Patents

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Description

本発明は、予め定められた軌道上を、例えばゴムタイヤ式の走行輪によって走行する軌道系車両の台車構造に関するものである。
ゴムタイヤで車体を支持し、これを駆動回転することによって走行する新交通システムの車両においては、通常、レール上を走行する鉄道車両と異なり、走行輪であるゴムタイヤを定められた軌道に沿って転向するために、操舵用の案内用車輪が設けられ、この案内用車輪が軌道に沿って設けられた案内軌道に接触することによって、車両を機械的に操舵し走行させている。
このような案内軌道には、側方案内方式と呼ばれるものと、中央案内方式と呼ばれるものとがある。
例えば、側方案内方式のものとしては、特許文献1(特開昭59−11955号公報)には、車体の両側に突出した案内ビームの先端に設けられた案内用車輪を案内軌道に接触させて、案内ビームの左右への動きに連動して車輪の操舵を行なう案内軌道式車両用台車が開示されている。
この特許文献1の第2図、第3図に示されている台車構造について、第13図、第14図を参照して説明する。なお、これは1車軸分を示している。
図示されない電動機の出力軸が、車軸本体010に支持された差動装置012に入力され、差動装置012の出力軸は車軸本体010に内蔵された図示しないアクスルシャフトおよび自在継ぎ手を介してゴムタイヤの左右の走行輪014、014を駆動するようになっている。
この走行輪014は、車軸本体010の両端部に水平動揺自在にキングピン016でそれそれぞれ支持され、そのキングピン016のすぐ内側において車軸本体010は、フレーム018の下面に設けられた取り付け座020の部分にボルト結合されている。
そしてフレーム018と車両019の台枠022との間に懸架用空気ばね024が設けられて上下方向に支持している。
また、図14に示すように、フレーム018と台枠022に固定されたブラケット026との間には上部ロッド028が取り付けられ、台枠022のブラケット026と車軸本体010に固定されたブラケット030との間には下部ロッド032が取り付けられ、また、図13に示すように台枠022に固定されたブラケット034とフレーム018との間には水平ロッド036が取り付けられている。これら上部ロッド028、下部ロッド032、および水平ロッド036は、それぞれ懸架系の支持ロッドを構成している。
また、操舵機構については、車両左右方向に延びる案内ビーム040の左右端部に取り付けられた案内輪042、042が図示しない左右の案内軌道に沿って転動し、ガイドされるようになっている。そして、案内輪042の車両左右方向の変位は、左右2本の回転アーム044、044で案内されて、案内ビーム040からなる案内輪装置046に伝えられ、ステアリングロッド048、050を介して、ステアリングアーム052に伝えられ、さらにタイロッド054を介して、左右の走行輪014、014を旋回させる構造である。このようにして、左右の案内軌道によるガイドに沿って左右の走行輪014、014が同期して操舵されるようになっている。
また、特許文献2(特開平9−315297号公報)にも、同様に、車体の両側に突出した案内ビームの先端に設けられた案内用車輪を案内軌道に接触させて、案内ビームの左右への動きに連動して車体の操舵を行なう案内軌道式車両用台車が開示されている。
さらに、中央案内方式としては、特許文献3(特開2002−019603号公報)に、自動走行車両のタイヤが自動操舵許容量以上の横方向に変位した際に、道路上に接したガイドレールにガイド輪が係合して、自動走行車両の走行をガイドするようになっている構成が開示されている。
特開昭59−11955号公報特開 特開平9−315297号公報特開 特開2002−019603号公報
しかし、特許文献1に開示されたような側方案内方式の軌道車両の台車構造では、両端に案内輪042、042を装着した車両左右方向に延びる案内ビーム040、およびそれを回転支持する左右の2本のアーム044等の部品を必要とし、さらにそれら部品は、重量物であるため重量増加となるとともに、大物であるため、広いスペースを占める問題があった。さらに、走行中、案内輪042は、案内軌道と断続的または連続的に衝撃を伴って接触するため、磨耗が激しく案内輪042、042、案内ビーム040、アーム044、044等は定期的にメンテナンス、部品交換の作業が行なわれるため、大物で重量物であると、メンテナンス性にも問題があった。
このため、台車構造を簡素化し、軽量化するための構造、さらにはメンテナンス性のよい構造が望まれていた。
また、特許文献3に示すような中央案内方式においは、車両の下部と走行路面との間は限られたスペースしかなく、この部分に案内輪等の必要な機構を収納する必要が生じる。
このため、車両の下部と案内軌道との間のスペースが、一層狭いものとなっても車両の下部に案内輪等の必要な機構を収納することができ、軽量で、かつ、メンテナンス性のよい、新たな案内輪機構を備えた台車構造が要望されていた。
そこで、本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、いわゆる中央案内方式と呼ばれる、案内輪が、軌道に設けられた案内軌道に沿って移動することによって、予め定められた軌道上を走行する軌道系交通システムの車両の台車構造において、構造の簡素化、軽量化を達成でき、高速運転を可能とするとともに、メンテナンス性も向上する台車構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、予め定められた軌道に沿って走行する軌道系車両の台車構造であって、前記軌道に設けられた案内軌道と、該案内軌道に接触して該案内軌道に沿って移動可能な案内輪と、該案内輪を取り付けたアーム部材と、該アーム部材を車両左右方向に回動自在に前記車両の車軸の下方に支持する案内輪支持ブラケットと、前記アーム部材の前記回動を左右輪に連動させる旋回連動部材とを備え、前記アーム部材は車両前後方向に延びて形成され両端部に前記案内輪が装着され中央部が前記案内輪支持ブラケットに支持され、前記案内輪支持ブラケットはアーム部材回動支持部を前記車軸の中央部に配置された差動機構部分の下部下方に支持するとともに、前記アーム部材の回動を左右輪に連動させる連動ロッドおよびタイロッドを前記車軸より下方に配置し、さらに、前記アーム部材および前記案内輪が前記案内輪支持ブラケットに取り付けられてユニット化されるとともに、該ユニット化された案内輪支持ブラケットが前記車軸または車両の台車枠に取り付けられて構成されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、案内輪を取り付けたアーム部材を車軸の下方、特に差動機構部分の下方に案内輪支持ブラケットを介して取り付けるため、車軸とその下部の案内軌道とのわずかなスペースに案内輪を支持できる構造を達成するとともに、構造の簡素化、軽量化を達成することができる。
また、案内輪およびアーム部材が取り付けられた案内輪支持ブラケットを車軸または台車枠に取り付けるだけでよいため、台車枠の構造を変更することなく、既存の側方案内方式で使用した台車をそのまま共用できる。
さらには、アーム部材と案内輪と案内輪支持ブラケットとによってユニット化されて構成されているため、定期点検、部品交換等のメンテナンスの際の作業性、また、台車の組み立て作業性を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の軌道系車両の台車構造であって、前記案内輪支持ブラケットは、アーム部材回動支持部を前記車軸の差動機構部分の下方に支持して前記台車枠に取り付けられることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、案内輪支持ブラケットが台車枠に取り付けられるため、既存の側方案内方式で使用した台車をそのまま共用できる。また、アーム部材回動支持部を車軸の差動機構部分の下方に配設したことによって、台車構造の最も下部に位置するためアーム部材の回動範囲に障害物による規制を受けることがない。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の軌道系車両の台車構造であって、前記案内輪支持ブラケットは、アーム部材回動支持部を前記車軸の差動機構部分の下方に支持して前記車軸の車軸本体部分に取り付けられることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、支持ブラケットが車軸の車軸本体部分に取り付けられるため、既存の側方案内方式で使用した台車をそのまま共用でき、さらに、剛性の高い車軸の車軸本体部分に取り付けられることにより取り付け強度を確保できる。さらに、支持ブラケットを小型化でき、軽量化を達成できる。
また、アーム部材回動支持部を車軸の差動機構部分の下方に配設したことによって、前記請求項2と同様に、アーム部材の回動範囲に障害物による規制を受けることがない。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の軌道系車両の台車構造であって、前記案内輪支持ブラケットは、アーム部材回動支持部を前記車軸の差動機構部分の下方に支持して前記車軸の差動機構部分の底部に取り付けられることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、支持ブラケットが車軸の差動機構部の底部に取り付けられるため、既存の側方案内方式で使用した台車をそのまま共用でき、さらに、剛性の高い車軸の差動機構部分に取り付けられることにより取り付け強度を確保できる。さらに、支持ブラケットを小型化でき、軽量化を達成できる。
また、アーム部材回動支持部を車軸の差動機構部分の下方に配設したことによって、前記請求項2と同様にアーム部材の回動範囲に障害物による規制を受けることがない。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載の軌道系車両の台車構造であって、前記アーム部材回動支持部が、前記アーム部材を前記支持ブラケットに片持支持された回動支軸によって支持するように構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、アーム部材回動支持部を構成する回動支軸が片持支持構造のため、構造が簡素化され、軽量化を達成することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載の軌道系車両の台車構造であって、前記アーム部材回動支持部が、前記アーム部材を前記支持ブラケットに両持支持された回動支軸によって支持するように構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、アーム部材回動支持部を構成する回動支軸が両持支持構造のため、支持強度を確保することができる。
本発明によれば、いわゆる中央案内方式と呼ばれる、案内輪が、軌道に設置された案内軌道に沿って移動することによって、予め定められた軌道上を走行する軌道系交通システムの車両の台車構造において、構造の簡素化、軽量化を達成でき、高速運転を可能とするとともに、メンテナンス性も向上する台車構造を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
参照する図面において、図1は、本発明に係る軌道系車両の台車構造の第1実施形態を示す平面図であり、図2は、側面図であり、図3は正面図である。図4は、本発明に係る軌道系車両の台車構造の第2実施形態を示す平面図であり、図5は、側面図であり、図6は正面図である。図7は、本発明に係る軌道系車両の台車構造の第3実施形態を示す平面図であり、図8は、側面図であり、図9は正面図である。図10は、本発明に係る軌道系車両の台車構造の第4実施形態を示す平面図であり、図11は、側面図であり、図12は正面図である。なお、従来の装置(図13、図14)において説明した要素と同一要素について、同一符号を付して説明を省略する。
なお、実施の形態の説明中、左右方向は車内から車両進行方向を見た状態での方向を示す。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1〜図3に示す。軌道系交通システムに用いられる車両10は1車両あたり4輪を備え、軌道12に沿って走行する。この軌道12の略中央部には、断面形状がU字状の案内軌道14が路面16に対して溝状をなして設けられている。このU字状の案内軌道14は、U字形鋼を路面6に敷設することによって形成されている。
図1〜図3に示す台車構造18は、車両10の前後部分にそれぞれ配設され、左右にゴムタイヤの前車輪20a、20bを備える。車両前輪側と、後輪側との台車構造は同様の構造からなるため、ここでは車両前方部分に配置される台車構造18について説明する。
図1に示すように、左右前輪20a、20bは、車両の左右方向に延びる車軸22の両端部にそれぞれ水平動揺自在にキングピン24、24で支持され、そのすぐ内側において、車軸22は、閉断面構造を有する台車枠26の下面部にボルト結合によって、一体的に連結されている。
なお、台車枠26は、車両前後方向に延びる左右のサイド台車枠28、28と、左右のサイド台車枠28、28の前端部間を連結したセンタ台車枠30とから構成されている。左右のサイド台車枠28、28の上面に、図2に鎖線で示すように空気ばね30、30が、左右2個ずつ懸架用のばねとして設けられ、車両10を防振的に支持している。
駆動装置としては、図2に鎖線で示すように電動機32の出力軸が、車軸22の中央部に配置された差動機構部分34に入力され、差動機構部分34の出力は車軸本体部分36に内蔵された図示しないアクスルシャフト、さらに自在継ぎ手を介して前輪20a、20bを駆動するようになっている。
また、前輪20a、20bは、図示しない中子式のゴムタイヤが装着されて構成され、また前輪20a、20bの内部には基礎ブレーキ装置38が装備されている。
図1に示すように、操舵機構は、左側の前輪20aに接続されて前方に延びるステアリングアーム40と、後方に延びるタイロッドアーム42とが設けられている。また、右側の前輪20bには、後方に延びるタイロッドアーム44が設けられている。左右のタイロッドアーム42、44の後端部間には、タイロッド46が架設されている、このタイロッドアーム42、44とタイロッド46とは、それぞれ球面ジョイントによって回転可能に接合されている。
また、ステアリングアーム40の前端部は、案内アーム(アーム部材)48の前端部と、連動ロッド(旋回連動部材)50で連結されている。
案内アーム48は、両端部に案内輪51、51を有して、その回動中心を車軸22の軸中心線に位置されて、差動機構部分34の下方に支持する案内輪支持ブラケット52に取り付けられている。案内輪支持ブラケッ52は、上端部分がセンタ台車枠30の側壁部分31にボルトで取り付けられ、差動機構部分34に沿って下方へ回り込んで延び、下端部分に差動機構部分34の下方に案内アーム48を回動自在に支持するためのアーム部材回動支持部54を備えている。
このアーム部材回動支持部54は、案内アーム48の回動支軸56を上下から挟み込むように保護枠57を案内輪支持ブラケッ52の下部に下方からボルト結合して、両持支持構造を構成し、回動支軸56の支持強度を確保している。さらに、保護枠57は、左右に縦壁60、60が形成されており、案内アーム48の回動範囲を規制する機能も有している。
以上のように案内輪51、51と案内アーム48と案内輪支持ブラケット52とは、案内輪支持ブラケット52に、案内輪51、51と案内アーム48とが組みつけられた状態で、一体化し1つのユニットとして取り扱うことができ、このユニット単位で、台車枠26への取り付け、取り外しを行なうことができる。
また、案内アーム48は、車両前後方向に延び、ゆるい山形状からなり、その頂部部分で案内輪支持ブラット52に支持され、その裾部分の両端部に案内輪51、51が取り付けられている。また先端部近傍には連動ロッド50が連結するフランジ部54が形成されている。
さらに、案内輪51の材質は、防振性と耐磨耗性の高いウレタンゴム、または、ゴムタイヤなどに用いられるスチールベルトを用いた素材などを使用するのが望ましい。また、通常、案内輪51は案内軌道14の側壁に対して所定の隙間(例えば、0mm〜100mm程度)に設定されている。
前後の案内輪51、51が案内軌道14に接触して案内されることによって、案内アーム48がアーム部材回動支持部54を中心にして車両左右方向に回動し、その動きが連動ロッド50によってステアリングアーム40へと伝わり、さらに、左のタイロッドアーム42、タイロッド46、右のタイロッドアーム44へと伝わり、案内軌道14の案内にしたがって左右の前輪20a、20bが同期して操行される。
このような第1実施形態の台車構造を採用することによって、案内輪51、51を取り付けた案内アーム48を車軸22の差動機構部分34の下方に案内輪支持ブラケット52を介して取り付けるため、差動機構部分34の下面と案内軌道14とのわずかなスペースに案内輪51、51を支持できる構造を達成するとともに、従来の側方案内方式で必要となる案内ビーム等の部品を必要とせず、構造の簡素化、軽量化を達成することができる。
また、案内輪51、51および案内アーム48が取り付けられた案内輪支持ブラケット52を、台車枠26を構成するセンタ台車枠30に取り付けるだけでよいため、台車枠26の構造を変更することなく、既存の側方案内方式で使用した台車をそのまま共用できる。
さらに、案内アーム48と案内輪51、51と案内輪支持ブラケット52とによってユニット化されて構成されているため、定期点検、部品交換等のメンテナンスの際の作業性、また、台車の組み立て作業性をも向上することができる。
また、車両下方から支持ブラケット本体58に取り付けられた保護枠57を取り外すことができるため、案内アーム48のメンテナンスも行ないやすい。
さらに、アーム部材回動支持部54を車軸22の差動機構部分34の下方に配設したことによって、台車構造の最も底部に位置するため、案内アーム48の回動範囲に障害物による制約を受けることがない。さらには、案内軌道14に近づけた位置に設置することで、案内アーム48のゆるい山形状からなる、その頂部の部分に、車両左右方向の回転力以外に、上下差による捩れ力等の力が作用して支持部の強度に悪影響を与えることを抑えることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について図4〜図6を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態の案内輪支持ブラケット52の変形例を示すものであり、第1実施形態と同一の要素については、同一符号を用いて説明を省略する。
図5の側面図に示すように、第1実施形態と同様に、案内アーム48は、その回動中心を車軸22の軸中心線に位置されて、差動機構部分34の下方に支持する案内輪支持ブラケット60に取り付けられているが、図6の正面図に示すように、案内輪支持ブラケット60は、車軸22の下方に車軸方向に沿って配置され、その両端部分を車軸本体部分36に設けられた車軸受座62、62にボルト結合、または溶接結合によって取り付けられている。また、アーム部材回動支持部54の構造は、第1実施形態と同様に回動支軸56を上下から挟み込むように保護枠57を下方から案内輪支持ブラケット60にボルト結合し、両持支持構造として支持強度を確保している。
第2実施形態によると、案内輪支持ブラケット60が、車軸22の車軸本体部分36に取り付けられるため、既存の側方案内方式で使用した台車をそのまま共用でき、さらに、剛性の高い車軸本体部分36に取り付けられることにより取り付け強度を確保できる。
さらに、案内輪支持ブラケット60は、第1実施形態のように台車枠26へ取り付ける構造に比べて小型化でき、軽量化を達成できる。
さらに、案内アーム48と案内輪51、51と案内輪支持ブラケット60とによってユニット化されて構成されているため、車両下方から案内支持ブラケット60の取り外し、組み付けが容易にできるようになる。
また、保護枠57も車両下方から取り外し作業ができるため、案内アーム48等の定期点検、部品交換等のメンテナンスの際の作業性を向上することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について図7〜図9を参照して説明する。第3実施形態は、第2実施形態の案内輪支持ブラケット60の変形例を示すものであり、第2実施形態と同一の要素については、同一符号を用いて説明を省略する。
図8の側面図、図9の正面図に示すように、案内輪支持ブラケット70に備えられたアーム部材回動支持部72の構造が、両持支持構造ではなく、片持支持構造となっている。すなわち、第2実施形態で説明した保護枠57に相当する部品を用いて、回動支軸56を上下から支持するのではなく、回動支軸56を案内輪支持ブラケット70だけで支持する構造である。
第3実施形態によると、第2実施形態の保護枠57に相当する部品を用いないため、構造簡素化、軽量化を達成できる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について図10〜図12を参照して説明する。第4実施形態は、第3実施形態の案内輪支持ブラケット70のさらなる変形例を示すものであり、第3実施形態と同一の要素については、同一符号を用いて説明を省略する。
図11の側面図、図12の正面図に示すように、案内輪支持ブラケット80が車軸22の差動機構部分34の下面に取り付けられている。この取り付け座84、84は、溶接によって差動機構部分34のハウジングに結合してもよく、ハウジング製作時に鋳物で一体的に製作しておいてもよい。
第4実施形態によると、第3実施形態で説明したような車軸22に沿った案内輪支持ブラケット70をさらに小型化でき、構造簡素化、軽量化を達成できる。
以上の実施形態においては、案内輪51、51が、案内軌道14に接触することによって、案内軌道14に沿って操舵される車両について説明したが、予め操舵情報が決められて、その情報に基づいて自動操舵走行する軌道系交通システムの車両において、自動操舵走行の操舵機構が故障等した場合の安全装置として、同様の台車構造を採用することができることは勿論である。すなわち、上記実施形態で説明した案内輪をフェールセーフ機能としての保護輪として機能させて、案内軌道に沿って車両を操舵する場合にも使用できるものである。つまり、常時案内輪として操舵させる車両の台車として使用するか、異常時にのみ案内輪として操舵させる車両の台車として使用するかの違いだけであり、どちらの車両にも適用することができるものである。
本発明によれば、案内輪が、軌道路面に設置された案内軌道に沿って移動することによって、予め定められた軌道上を走行する軌道系交通システムの車両に対して、その台車構造の簡素化、軽量化を達成でき、高速運転を可能とするとともに、メンテナンス性も向上することができるので、軌道系交通システムの車両への適用に際して有益である。
本発明の第1実施形態に係る軌道系車両の台車構造を示す平面図である。 第1実施形態における側面図である。 第1実施形態における正面図である。 本発明の第2実施形態に係る軌道系車両の台車構造を示す平面図である。 第2実施形態における側面図である。 第2実施形態における正面図である。 本発明の第3実施形態に係る軌道系車両の台車構造を示す平面図である。 第3実施形態における側面図である。 第3実施形態における正面図である。 本発明の第4実施形態に係る軌道系車両の台車構造を示す平面図である。 第4実施形態における側面図である。 第4実施形態における正面図である。 従来技術の平面説明図である。 従来技術の側面説明図である。
符号の説明
10 車両
12 軌道
14 案内軌道
18 台車構造
22 車軸
26 台車枠
28 サイド台車枠
30 センタ台車枠
34 差動機構部分
36 車軸本体部分
48 案内アーム(アーム部材)
50 連動ロッド(旋回連動部材)
51 案内輪
52、60、70、80 案内輪支持ブラケット
54、72 アーム部材回動支持部
56 回動支軸

Claims (6)

  1. 予め定められた軌道に沿って走行する軌道系車両の台車構造であって、
    前記軌道に設けられた案内軌道と、該案内軌道に接触して該案内軌道に沿って移動可能な案内輪と、該案内輪を取り付けたアーム部材と、該アーム部材を車両左右方向に回動自在に前記車両の車軸の下方に支持する案内輪支持ブラケットと、前記アーム部材の前記回動を左右輪に連動させる旋回連動部材とを備え、
    前記アーム部材は車両前後方向に延びて形成され両端部に前記案内輪が装着され中央部が前記案内輪支持ブラケットに支持され、前記案内輪支持ブラケットはアーム部材回動支持部を前記車軸の中央部に配置された差動機構部分の下部下方に支持するとともに、前記アーム部材の回動を左右輪に連動させる連動ロッドおよびタイロッドを前記車軸より下方に配置し、さらに、前記アーム部材および前記案内輪が前記案内輪支持ブラケットに取り付けられてユニット化されるとともに、該ユニット化された案内輪支持ブラケットが前記車軸または車両の台車枠に取り付けられて構成されることを特徴とする軌道系車両の台車構造。
  2. 前記案内輪支持ブラケットは、アーム部材回動支持部を前記車軸の差動機構部分の下方に支持して前記台車枠に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の軌道系車両の台車構造。
  3. 前記案内輪支持ブラケットは、アーム部材回動支持部を前記車軸の差動機構部分の下方に支持して前記車軸の車軸本体部分に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の軌道系車両の台車構造。
  4. 前記案内輪支持ブラケットは、アーム部材回動支持部を前記車軸の差動機構部分の下方に支持して前記車軸の差動機構部分の底部に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の軌道系車両の台車構造。
  5. 前記アーム部材回動支持部は、前記アーム部材を前記案内輪支持ブラケットに片持支持された回動支軸によって支持するように構成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の軌道系車両の台車構造。
  6. 前記アーム部材回動支持部は、前記アーム部材を前記案内輪支持ブラケットに両持支持された回動支軸によって支持するように構成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の軌道系車両の台車構造。
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