JP5918634B2 - フラットケーブルコネクタ - Google Patents
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図9に示すフラットケーブルコネクタ100は、フラットケーブル140が挿抜可能なフラットケーブル受容開口111を有する絶縁性のハウジング110を備えている。フラットケーブル受容開口111は、ハウジング110の前端面(図9における左端面)から後側に向けて延びている。ハウジング110には、その幅方向(図9において紙面に対して直交する方向)に沿って複数のコンタクト120が取り付けられている。各コンタクト120は、フラットケーブル受容開口111に挿入されたフラットケーブル140の上面に接触する上側接触ビーム124及びフラットケーブル140の下面に接触する下側接触ビーム123を有する。上側接触ビーム124及び下側接触ビーム123のそれぞれの先端には、接触突部124a,123aが形成されている。コンタクト120は、前側から後側に向けて細長く延びる基部121を有する。基部121は、ハウジング110の後方からハウジング110に対して圧入固定される。下側接触ビーム123は、基部121の前後方向略中央部から上方に延びる支点部122の上端に設けられる。下側接触ビーム123は、支点部122を挟んで前後方向に細長く延びている。上側接触アーム124は、下側接触ビーム123の支点部122よりも後側の部分から立ち上がり、下側接触ビーム123に対向するように前方に向けて延びる。
図10に示すフラットケーブルコネクタ200は、フラットケーブル250が挿抜可能なフラットケーブル受容開口211を有する絶縁性のハウジング210を備えている。フラットケーブル受容開口211は、ハウジング210の前端面(図10における左端面)から後側に向けて延びている。ハウジング210には、その幅方向(図10において紙面に対して直交する方向)に沿って複数のコンタクト220が取り付けられている。各コンタクト220は、ハウジング210の後端から圧入される基部221を備えている。基部221の前縁の上端からは、連結部223が前方に延び、連結部223の前端に回動支持部222が設けられている。また、連結部223の下端縁の前後方向略中央部からは、下側接触アーム224が延びている。下側接触アーム224は、連結部223から下方に延び更に前方に延びる。下側接触アーム224は、フラットケーブル受容開口211に挿入されたフラットケーブル250の下面に接触する。
更に、従来のフラットケーブルコネクタのもう一つ他の例として、例えば、図11に示すものも知られている(特許文献3参照)。図11は、従来のフラットケーブルコネクタのもう一つ他の例の断面図である。
即ち、図9に示したフラットケーブルコネクタ100の場合、アクチュエータ130が回動操作終了位置にある状態では、アクチュエータ130の駆動部131によって作動部125がロックされている。このため、挿入が完了したフラットケーブル140が図9における矢印Xで示す上方に煽られた場合には、下側接触ビーム123がフラットケーブル140に追従できない。これにより、下側接触ビーム123のフラットケーブル140に対する接圧が低下するので、下側接触ビーム123の接触不良が生じるおそれがあった。
図1に示すフラットケーブルコネクタ1は、ハウジング10と、複数の第1コンタクト20及び第2コンタクト30と、アクチュエータ40と、一対の左側半田ペグ50及び右側半田ペグ60とを備えている。
ここで、ハウジング10は、幅方向(図1における左右方向)及び前後方向(図2において、下側が前方で、上側が後方)に延びる略矩形に形成され、絶縁性の合成樹脂を成形することによって一体的に形成される。ハウジング10には、フラットケーブル70(図8(A),(B),(C)参照)が挿抜可能なフラットケーブル受容開口11が設けられている。このフラットケーブル受容開口11は、ハウジング10の幅方向に沿い且つハウジング10の前端面(図2における下端面、図4及び図5における左端面)から後方に向けて延びている。フラットケーブル70は、本実施形態では、フレキシブル回路基板(FPC)で構成されている。フラットケーブル70は、フラットケーブル受容開口11に対してフラットケーブル挿入方向(前後方向)に沿って挿入され、その反対方向に沿って抜去される。
各第1コンタクト20は、図4に示すように、基板部21、下側接触ビーム23、上側接触ビーム26、下側接触ビーム作動部24及び上側接触ビーム作動部27を備えている。各第1コンタクト20は、金属板を打抜き加工することによって形成される。
右側半田ペグ60は、図6に示すように、略矩形平板状の基部61と、圧入部62と、上方延出部63とを備え、金属板を打抜き加工することによって形成される。基部61は、その下端縁が回路基板上に半田固定される。圧入部62は、基部61の後端縁から後方に延び、ハウジング10の前方からハウジング10に圧入固定される。また、上方延出部63は、基部61の上縁から上方に延び、後縁に回動軸部45が入り込む切欠64が形成されている。
先ず、図7(A)に示すように、アクチュエータ40が回動操作開始位置にあるときには、アクチュエータ40は水平方向に対して略90°の角度で起立した位置にある。この状態で、図8(A)に示すように、フラットケーブル70を前側からフラットケーブル受容開口11内に挿入する。この際には、第1コンタクト20の下側接触ビーム23及び上側接触ビーム26、第2コンタクト30の第2下側接触ビーム32及び第2上側接触ビーム33からフラットケーブル70に対し接圧は付与されない。
また更に、図7(B)に示すように、アクチュエータ40の第3駆動部49の傾斜面49aが第1コンタクト20の上側接触ビーム作動部27を矢印bで示す前方に押圧する。
従って、アクチュエータ40の回動操作が終了した状態では、第1コンタクト20の下接点23aが上方に変位し、上接点26aが下方に変位し、この状態でフラットケーブル70の上下面にそれぞれ接触している。このため、第1コンタクト20の下接点23a及び上接点26aはフラットケーブル70に対して確実に接触している。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、フラットケーブル70は、FPCに限らず、FFCなどの他のフラットケーブルであってもよい。
10 ハウジング
11 フラットケーブル受容開口
20 第1コンタクト(コンタクト)
21 基板部
22 下側連結片
23 下側接触ビーム
23a 下接点
24 下側接触ビーム作動部
25 上側連結片
26 上側接触ビーム
26a 上接点
27 上側接触ビーム作動部
30 第2コンタクト
32 第2下側接触ビーム
33 第2上側接触ビーム
40 アクチュエータ
70 フラットケーブル
Claims (3)
- 前端面から後方に向けて延びる、フラットケーブルが挿抜可能なフラットケーブル受容開口を有する絶縁性のハウジングと、
該ハウジングに取り付けられたコンタクトであって、前記フラットケーブル受容開口に挿入された前記フラットケーブルの上面に接触する上接点を有する上側接触ビーム及び前記フラットケーブルの下面に接触する下接点を有する下側接触ビームを備えたコンタクトと、
前記ハウジングに対し、回動操作開始位置から後側に回動することによって回動操作終了位置に至るように回動可能に支持されたアクチュエータであって、前記フラットケーブルが前記フラットケーブル受容開口に挿入された際に、回動操作によって前記フラットケーブルに対する接圧を付与するアクチュエータとを備えたフラットケーブルコネクタにおいて、
前記コンタクトは、前記下側接触ビームから延び、前記アクチュエータの回動操作によって駆動され、前記下側接触ビームの下接点を上方に変位させて前記下側接触ビームによる前記フラットケーブルに対する接圧を付与する下側接触ビーム作動部と、前記上側接触ビームから延び、前記アクチュエータの回動操作によって前記上側接触ビームを前方に向けて移動させるとともに前記上接点を下方に変位させて前記上側接触ビームによる前記フラットケーブルに対する接圧を付与する上側接触ビーム作動部とを備えることを特徴とするフラットケーブルコネクタ。 - 前記コンタクトが、前記ハウジングに固定される基板部を備え、
前記上側接触ビームが、前記基板部の上縁から延びる、前記基板部の前後方向幅よりも小さな幅を有する上側連結片の上端から前方に向けて延びると共に、前記上側接触ビーム作動部が、前記上側接触ビームの後端且つ前記上側連結片の上端から後方に向けて延びることを特徴とする請求項1記載のフラットケーブルコネクタ。 - 前記下側接触ビームが、前記基板部の前縁から延びる、前記基板部の上下方向幅よりも小さな幅を有する下側連結片の前端から前方に向けて延びると共に、前記下側接触ビーム作動部が、前記下側接触ビームの後端且つ前記下側連結片の前端から前方に向けて延びていることを特徴とする請求項2記載のフラットケーブルコネクタ。
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