JP5916202B2 - スイッチトリラクタンスモータの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチトリラクタンスモータの制御装置に関するものである。
複数の突極を有するロータと、ロータを外囲するように配設された複数の内向突極を有するステータと、各内向突極に巻回された巻線とを有し、これらの巻線に選択的に通電することにより、内向突極にロータの突極を磁気的に吸引してロータに回転トルクを発生するスイッチトリラクタンスモータが知られている。
スイッチトリラクタンスモータを車両に搭載して動力源として使用する場合、このスイッチトリラクタンスモータは、レシプロエンジン等を動力源とする車両に比較すると、動作音が非常に小さいため、歩行者が車両の接近に気付かないことがあるという問題点がある。
そこで、特許文献1に示すように、モータの駆動信号に音を発生させるための信号を重畳して供給し、モータの回転軸から音を発生する技術が存在する。
特開2011−55697号公報
ところで、特許文献1に示す技術では、モータに接続された負荷の特性(慣性モーメントおよび粘性制動係数等)に応じた適切な信号を設定する必要があり、制御が煩雑になるという問題点がある。
そこで、本発明はスイッチトリラクタンスモータの回転に応じた音を簡単な制御で発生することが可能なスイッチトリラクタンスモータの制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車両に搭載されたスイッチトリラクタンスモータを制御するスイッチトリラクタンスモータの制御装置において、前記車両が所定の速度未満となった場合に、前記スイッチトリラクタンスモータから音を発生させるための通電を行うと判定する判定手段と、前記判定手段によって、音を発生させるための通電を行うと判定された場合、ロータ突極とステータ突極とが対向する角度の直前のタイミングに関する第1のデータと、前記ロータ突極と前記ステータ突極とが対向する角度の直後のタイミングに関する第2のデータとを記憶する音発生タイミング記憶部と、前記第1のデータに基づいて前記ステータ突極の巻線に通電を行うとともに、前記第2のデータに基づいて前記ステータ突極の巻線の通電を停止させる制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする
このような構成によれば、スイッチトリラクタンスモータの回転に応じた音を簡単な制御で発生することが可能となる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記制御手段は、前記ロータ突極と前記ステータ突極とが対向する角度を基準とした場合に、進角方向の通電角と遅角方向の通電角が略同じになるように制御することにより、トルクの発生を抑えつつ、音を発生する制御を行うことを特徴とする。
このような構成によれば、トルクを殆ど発生することなく、回転速度に応じた音を発生することができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記制御手段は、前記ロータ突極と前記ステータ突極とが対向する角度を基準とした場合に、進角方向の通電角が遅角方向の通電角よりも大きくなるように制御することにより、正トルクを発生しながら、音を発生する制御を行うことを特徴とする。
このような構成によれば、正トルクを発生しながら、回転速度に応じた音を発生することができるので、例えば、車速を維持しながら音を発生させることができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記制御手段は、前記ロータ突極と前記ステータ突極とが対向する角度を基準とした場合に、遅角方向の通電角が進角方向の通電角よりも大きくなるように制御することにより、負トルクを発生しながら、音を発生する制御を行うことを特徴とする。
このような構成によれば、負トルクを発生しながら、回転速度に応じた音を発生することができるので、例えば、減速しながら音を発生させることができる。
本発明によれば、スイッチトリラクタンスモータの回転に応じた音を簡単な制御で発生することが可能なスイッチトリラクタンスモータの制御装置を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係るスイッチトリラクタンスモータの制御装置の構成例を示すブロック図である。 ロータとステータの詳細な構成を説明するための図である。 ロータの回転位置とトルクおよび通電角を示す図である。 ロータの回転位置とラジアル力およびトルクの関係を示す図である。 図1に示す実施形態において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示す実施形態において実行される他の処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示す実施形態において実行されるさらに他の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態のスイッチトリラクタンスモータの制御装置の構成例を示す図である。この図に示すように、スイッチトリラクタンスモータの制御装置20は、通電タイミング判定処理部21、音発生通電タイミング記憶部22、通常通電タイミング記憶部23、通電タイミング出力処理部24、ドライブ回路25、および、回転数検出処理部26を有しており、アクセル11およびブレーキ12の操作量、車速、ならびに、回転センサ40の検出値に応じてSR(スイッチトリラクタンス)モータ30を制御する。なお、図1に示す装置は、例えば、自動四輪車、自動二輪車、自転車等の車両に搭載されており、SRモータ30によって、車両の駆動輪に駆動力が与えられる。なお、SRモータ30のみによって駆動力が与えられる車両ではなく、例えば、レシプロエンジン等によっても駆動力が与えられるハイブリッド車両に搭載するようにしてもよい。
ここで、通電タイミング判定処理部21は、アクセル11およびブレーキ12の操作量、車速、ならびに、SRモータ30の回転数に基づいて、音を発生するための通電を行うか、または、通常の通電を行うかを判定する。そして、音を発生するための通電を行う場合には、音発生通電タイミング記憶部22に記憶されているデータを読み出し、通常の通電を行う場合には、通常通電タイミング記憶部23に記憶されているデータを読み出し、読み出したデータに基づいて通電タイミング出力処理部24を制御する。
音発生通電タイミング記憶部22は、音発生のための通電を行う場合の各相における通電のタイミングに関するデータを記憶している。通常通電タイミング記憶部23は、通常通電を行う場合の各相における通電のタイミングおよび回生のタイミングに関するデータを記憶している。
通電タイミング出力処理部24は、回転センサ40によって検出されたSRモータ30の回転位置に基づいてU相、V相、および、W相の通電パターン信号を形成し、形成された通電パターン信号を、通電タイミング判定処理部21から供給されるデータに基づいてタイミングを調整し、ドライブ回路25を制御する。
ドライブ回路25は、例えば、半導体スイッチによって構成され、通電タイミング出力処理部24の制御に応じて、半導体スイッチをスイッチングし、SRモータ30の各相の巻線に電流を通じることにより、SRモータ30を駆動する。
回転数検出処理部26は、回転センサ40から供給される信号に基づいてSRモータ30の回転速度を検出し、通電タイミング判定処理部21に供給する。
SRモータ30は、図2に示すように、ステータSと、ステータSに対し回転自在に配置されたロータRとを備えている。ステータSは、複数のステータ突極(Su,Sv,Sw)が一体形成されているステータコアSCと、ステータ突極(Su,Sv,Sw)にそれぞれ巻装されたU相、V相およびW相の巻線(U,V,W)を備えている。また、ロータRには、複数のロータ突極(R1,R2,R3,R4)が一体形成されている。
回転センサ40は、ロータRの回転位置を検出して回転数検出処理部26および通電タイミング出力処理部24に出力する。
(B)実施形態の動作の説明
つぎに、以上の実施形態の動作について説明する。まず、図3,4に基づいて、本実施形態の動作の概略について説明し、つぎに、図5〜7に基づいて詳細な動作について説明する。
図3,4は実施形態の動作の概略を説明するための図である。図3(A)〜(C)は、ロータRの回転位置に応じたロータ突極(R1,R2,R3,R4)とステータ突極(Su,Sv,Sw)との位置関係を示す図である。なお、図3,4では、ロータRは時計方向に回転するものとする。図3(A)ではロータ突極R1はステータ突極Suよりも反時計方向にずれた位置にあり、図3(B)ではロータ突極R1とステータ突極Suが対向した位置にあり、図3(C)ではロータ突極R1はステータ突極Suよりも時計方向にずれた位置にある。
図3(D)は、ロータRの回転位置に応じたU相巻線のインダクタンスの変化を示している。この図に示すように、図3(A)に示すロータRの位置からインダクタンスが徐々に増加し、図3(B)の位置でインダクタンスが最大になり、その後は図3(C)の位置まで徐々に減少する。
図3(E),(F)は、通常通電時における駆動通電のタイミングと、回生通電のタイミングとをそれぞれ示している。図3(E)に示すように、通常動作時においては、インダクタンスが増加する領域である正トルク発生領域においてU相巻線に対して通電がなされ、また、図3(F)に示すように、回生動作時においては、インダクタンスが減少する領域である負トルク発生領域においてU相巻線に対して通電およびU相巻線からバッテリに対して回生がなされる。
一方、音を発生するための通電を行う場合には、図3(G)に示すように、ロータ突極R1とステータ突極Suが対向する角度を基準とした場合に、進角方向(反時計方向)の通電角(=d1)と遅角方向(時計方向)の通電角(=d2)が略同じになるように制御する。これにより、正トルク領域における通電角と、負トルク発生領域における通電角が等しくなるので、正トルクと負トルクが相殺してトルクが殆ど発生しない。
図4はロータ突極の位置と、トルクおよびラジアル力の関係を示す図である。なお、ラジアル力とは、巻線への通電によってステータSの突極(Su,Sv,Sw)が中心方向に吸引される力をいう。図4(E)に示すロータ突極R1がステータ突極Suよりも反時計方向にずれた位置では、図4(D)に示すようにトルクは最大となる。このとき、図4(A)に矢印で示す磁気エネルギーの大半はトルクに転化され、ラジアル力への転化は少ない。つぎに、図4(F)に示すロータ突極R1がステータ突極Suに更に接近した位置では、図4(D)に示すようにトルクは図4(E)よりは減少した状態となる。このとき、図4(B)に矢印で示す磁気エネルギーのラジアル力への転化が増加する。そして、図4(G)に示すロータ突極R1がステータ突極Suと完全に対向した位置では、図4(D)に示すようにトルクは図4(B)よりはさらに減少した状態となる。このとき、図4(C)に矢印で示す磁気エネルギーのラジアル力への転化はさらに増加する。
なお、以上は、U相についての説明であるが、V相およびW相についても同様の制御がなされる。
本実施形態では、ラジアル力が最も大きくなるロータ突極R1がステータ突極Suと完全に対向した位置を基準として、進角方向の通電角(=d1)と遅角方向の通電角(=d2)が略同じになるように巻線に通電するので、ステータSの突極(Su,Sv,Sw)には大きなラジアル力が作用する。この結果、ステータSは中心に向かって引っ張られる力が作用することから歪が発生する。この歪が発生する位置は、ロータRの回転に応じてU相、V相、W相の順に変化することから、ステータSは歪に応じて変形し、その変形に伴って音が発生する。なお、この音の大きさは、巻線に通じる電流の大きさを調節したり、通電角d1,d2の角度を調節したり、あるいは、これらを組み合わせて調節したりすることにより所望の大きさに調節可能である。
なお、以上の例では、正トルク領域における通電角と、負トルク発生領域における通電角を等しく設定することで、正トルクと負トルクを相殺し、トルクが発生しないようにしたが、音を発生しながら正トルクまたは負トルクを発生することも可能である。すなわち、図3(H)に示すように、正トルク領域における通電角が負トルク領域の通電角よりも大きくなるように設定することで、音を発生しながら正トルクを発生することができる。また、図3(I)に示すように、負トルク領域における通電角が正トルク領域の通電角よりも大きくなるように設定することで、音を発生しながら負トルクを発生することができる。このように、音を発生しながら正トルクを発生するように制御することで、例えば、車両の低速走行時に速度を維持(または加速)しながら音を発生したり、減速しながら音を発生したりすることができる。
つぎに、図5〜7に基づいて、本実施形態の詳細な動作について説明する。図5は、図1に示す通電タイミング判定処理部21において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。このフローチャートでは、車速が所定の閾値未満になった場合に、音発生通電が実行される。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10では、通電タイミング判定処理部21は、アクセル11がオフの状態(例えば、アクセル11から足が離された状態)にされたか否かを判定し、アクセル11がオフの状態にされたと判定した場合(ステップS10:Yes)にはステップS12に進み、それ以外の場合(ステップS10:No)にはステップS11に進む。例えば、アクセル11から足が離された状態となった場合にはステップS12に進む。
ステップS11では、通電タイミング判定処理部21は、通常通電制御を実行する。具体的には、通電タイミング判定処理部21は、通常通電タイミング記憶部23に記憶されている通電タイミングを示すデータ(例えば、進角マップ、通電角マップ、および、還流角マップ)から、アクセル11の操作量および回転数検出処理部26から供給される回転数に対応するデータを読み出して通電タイミング出力処理部24へ供給する。通電タイミング出力処理部24は、通電タイミング判定処理部21から供給されたデータと、回転センサ40から供給されるロータRの回転位置に基づいて、ドライブ回路25を制御する。ドライブ回路25は、通電タイミング出力処理部24の制御に基づいて、スイッチング動作を実行し、U相、V相、W相の巻線に電流を通じる。これにより、アクセル11の操作量に応じてSRモータ30が駆動され、車両の駆動輪に動力が伝達される。
ステップS12では、通電タイミング判定処理部21は、例えば、SRモータ30の回転数から推定される車速または車速パルスによって推定される車速が所定の閾値Th未満であるか否かを判定し、所定の閾値Th未満と判定した場合(ステップS12:Yes)にはステップS13に進み、それ以外の場合(ステップS12:No)には処理を終了する。具体的には、車速が20km/h(=Th)未満の場合には、ステップS13に進み、それ以外の場合には処理を終了する。もちろん、これ以外の閾値であってもよい。
ステップS13では、通電タイミング判定処理部21は、音発生通電制御を実行する。具体的には、通電タイミング判定処理部21は、音発生通電タイミング記憶部22に記憶されている通電タイミングを示すデータ(例えば、通電開始タイミングと通電終了タイミングを示すデータ)を読み出して通電タイミング出力処理部24へ供給する。通電タイミング出力処理部24は、通電タイミング判定処理部21から供給されたデータと、回転センサ40から供給されるロータRの回転位置に基づいて、ドライブ回路25を制御する。ドライブ回路25は、通電タイミング出力処理部24の制御に基づいて、スイッチング動作を実行し、U相、V相、W相の巻線に図3(G)に示すようなタイミングで電流を通じる。これにより、ロータRの回転に応じて各巻線に通電され、ステータSから回転速度に応じた音が発生する。
以上に説明したように、図5に示すフローチャートによれば、アクセルがオフであって、車速が所定の閾値Th未満である場合には音を発生するための通電を行うようにしたので、走行音の発生が少ない低速走行時(例えば、20km/h未満の走行時)において、SRモータ30からロータRの回転速度に応じた音を発生させることができる。このように、ロータRの回転速度に応じた音を発生することで、歩行者等に車両の接近を認知させるとともに、どの程度の速度で接近しているかをある程度推測させることができるので、歩行者等に必要に応じて回避行動を促すことができる。なお、アクセルがオフの状態に限定して音発生通電を行うようにしたのは、アクセルがオンの状態では、SRモータ30が通常動作するので、ある程度の音が発生するためである。
つぎに、図6を参照して、ブレーキが操作された場合に音発生弱負トルク発生通電を実行する処理について説明する。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。なお、以下の実施形態の動作を可能にするために、図1に示す音発生通電タイミング記憶部22に、図3(I)に示すような音発生弱負トルク発生通電用のタイミングを示す情報が格納されているものとする。
ステップS30では、通電タイミング判定処理部21は、アクセル11がオフの状態(例えば、アクセル11から足が離された状態)にされたか否かを判定し、アクセル11がオフの状態にされたと判定した場合(ステップS30:Yes)にはステップS32に進み、それ以外の場合(ステップS30:No)にはステップS31に進む。例えば、アクセル11から足が離された状態となった場合にはステップS32に進む。
ステップS31では、通電タイミング判定処理部21は、通常通電制御を実行する。なお、この処理の詳細は、図5のステップS11と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
ステップS32では、通電タイミング判定処理部21は、ブレーキ12がオン(操作)されたか否かを判定し、オンされたと判定した場合(ステップS32:Yes)にはステップS33に進み、それ以外の場合(ステップS32:No)には処理を終了する。具体的には、ブレーキが所定量操作された場合には、ステップS33に進み、それ以外の場合には処理を終了する。
ステップS33では、通電タイミング判定処理部21は、音発生弱負トルク発生通電処理を実行する。具体的には、通電タイミング判定処理部21は、音発生通電タイミング記憶部22に記憶されている音を発生しながら弱負トルクを発生させる通電タイミングを示すデータ(例えば、通電開始タイミングと通電終了タイミングを示すデータ)を読み出して通電タイミング出力処理部24へ供給する。通電タイミング出力処理部24は、通電タイミング判定処理部21から供給されたデータと、回転センサ40から供給されるロータRの位置に基づいて、ドライブ回路25を制御する。ドライブ回路25は、通電タイミング出力処理部24の制御に基づいて、スイッチング動作を実行し、U相、V相、W相の巻線に図3(I)に示すようなタイミングで、電流を通じる。これにより、ロータRの回転に応じて各巻線に通電され、ステータSから回転速度に応じた音が発生するとともに、弱負トルクが発生する。
以上の実施形態によれば、例えば、アクセルがオフの状態にされ、かつ、ブレーキがオンの状態にされた場合には、SRモータ30の回転速度に応じた音が発生するとともに、弱負トルクが発生する。これにより、歩行者等に車両の接近を認識させることができるとともに、SRモータ30が発生する負トルクにより車両に制動がかかり、停止までの時間を短縮することができる。なお、ブレーキの操作量に応じて巻線への通電量を制御するようにしてもよい。このようにすることで、例えば、急ブレーキがかけられた場合には大きな電流を流し、より大きな音と負トルクが発生するようにしてもよい。
つぎに、図7を参照して、アクセルが操作された場合に音発生弱正トルク発生通電を実行する処理について説明する。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。なお、以下の実施形態の動作を可能にするために、図1に示す音発生通電タイミング記憶部22に音発生弱正トルク発生通電用のタイミングを示す情報が格納されているものとする。
ステップS50では、通電タイミング判定処理部21は、アクセル11がオンの状態であって操作量が所定量未満であるか否かを判定し、所定量未満である場合と判定した場合(ステップS50:Yes)にはステップS51に進み、それ以外の場合(ステップS50:No)には処理を終了する。例えば、アクセル11が所定量操作された場合にはステップS51に進む。
ステップS51では、通電タイミング判定処理部21は、車速が閾値Th未満であるか否かを判定し、Th未満であると判定した場合(ステップS51:Yes)にはステップS52に進み、それ以外の場合(ステップS51:No)には処理を終了する。具体的には、車速が20km/h(=Th)未満である場合にはステップS52に進み、それ以外の場合には処理を終了する。
ステップS52では、通電タイミング判定処理部21は、音発生弱正トルク発生通電処理を実行する。具体的には、通電タイミング判定処理部21は、音発生通電タイミング記憶部22に記憶されている音を発生しながら弱正トルクを発生させる通電タイミングを示すデータ(例えば、通電開始タイミングと通電終了タイミングを示すデータ)を読み出して通電タイミング出力処理部24へ供給する。通電タイミング出力処理部24は、通電タイミング判定処理部21から供給されたデータと、回転センサ40から供給されるロータRの回転位置に基づいて、ドライブ回路25を制御する。ドライブ回路25は、通電タイミング出力処理部24の制御に基づいて、スイッチング動作を実行し、U相、V相、W相の巻線に図3(H)に示すようなタイミングで、電流を通じる。これにより、ロータRの回転に応じて各巻線に通電され、ステータSから回転速度に応じた音が発生するとともに、弱正トルクが発生する。
以上の実施形態によれば、例えば、アクセルがオンであって所定の操作量未満であり、かつ、車速が所定の閾値未満の場合には、SRモータ30の回転速度に応じた音が発生するとともに、弱正トルクが発生する。これにより、歩行者等に車両の接近を認識させることができるとともに、車両に駆動力が印加され、例えば、車速を維持することができる。なお、アクセルの操作量が所定の操作量未満であることを判定するのは、例えば、急加速のためにアクセルが操作された場合には、通常通電によって音が発生するのでそのような場合を除外するためである。また、アクセルの操作量に応じて通電量を変化させ、操作量に応じた大きさの音と正トルクを発生させるようにしてもよい。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、SRモータ30として、ステータ突極が6極で、ロータ突極が4極のものを例に挙げて説明したが、これ以外の個数の組み合わせであってもよい。
また、以上の実施形態では、図3(G)〜(I)に示す通電では、通電中は電流は略一定としたが、電流を時間の経過とともに変化させることも可能である。例えば、図3(G)の場合には、ステータ突極とロータ突極が対向する位置において電流が最大になり、それ以外では増加または減少するようにしてもよい。また、一定の電流を通じるのではなく、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御によって、電流を制御するようにしてもよい。もちろん、必要な音の大きさに応じて流す電流を制御するようにしてもよい。
また、図5,7に示すフローチャートでは、車速と閾値との比較に基づいて判定するようにしたが、車速ではなく、SRモータ30の回転数に基づいて判定することも可能である。
また、以上の実施形態では、U相に通電して音を発生する場合を例に挙げて説明したが、実際には、U相、V相、W相の全ての相に対して通電して音を出すようにすることができる。なお、全ての相に対して通電するのではなく、例えば、これらの1つ以上を組み合わせて通電する(間引きして通電する)ようにしてもよい。
11 アクセル
12 ブレーキ
20 制御装置
21 通電タイミンク判定処理部(判定手段)
22 音発生通電タイミング記憶部
23 通常通電タイミング記憶部
24 通電タイミング出力処理部(制御手段)
25 ドライブ回路(制御手段)
26 回転数検出処理部
30 SRモータ
40 回転センサ

Claims (4)

  1. 車両に搭載されたスイッチトリラクタンスモータを制御するスイッチトリラクタンスモータの制御装置において、
    前記車両が所定の速度未満となった場合に、前記スイッチトリラクタンスモータから音を発生させるための通電を行うと判定する判定手段と、
    前記判定手段によって、音を発生させるための通電を行うと判定された場合、ロータ突極とステータ突極とが対向する角度の直前のタイミングに関する第1のデータと、前記ロータ突極と前記ステータ突極とが対向する角度の直後のタイミングに関する第2のデータとを記憶する音発生タイミング記憶部と、
    前記第1のデータに基づいて前記ステータ突極の巻線に通電を行うとともに、前記第2のデータに基づいて前記ステータ突極の巻線の通電を停止させる制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とするスイッチトリラクタンスモータの制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記ロータ突極と前記ステータ突極とが対向する角度を基準とした場合に、進角方向の通電角と遅角方向の通電角が略同じになるように制御することにより、トルクの発生を抑制しつつ、音を発生する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のスイッチトリラクタンスモータの制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記ロータ突極と前記ステータ突極とが対向する角度を基準とした場合に、進角方向の通電角が遅角方向の通電角よりも大きくなるように制御することにより、正トルクを発生しながら、音を発生する制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチトリラクタンスモータの制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記ロータ突極と前記ステータ突極とが対向する角度を基準とした場合に、遅角方向の通電角が進角方向の通電角よりも大きくなるように制御することにより、負トルクを発生しながら、音を発生する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスイッチトリラクタンスモータの制御装置。
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