JP5912937B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、車両の静電気を路面に放電することが可能な空気入りタイヤに関する。
近年、空気入りタイヤにおいては、転がり抵抗を減じて低燃費性を高めるために、カーボンブラックに代えてシリカをゴムの補強剤として用いることが提案されている。しかしシリカは電気絶縁性が高いため、タイヤの電気抵抗の増加を招く。その結果、静電気が車両に蓄積され、ラジオノイズ等の電波障害が引き起こされるおそれを招く。
そこで、下記の特許文献には、タイヤの導電性を確保しながら、カーボンブラック配合の導電性のゴムの使用を低く抑えた構造のタイヤが提案されている(特許文献1参照)。
このタイヤは、カーカスのタイヤ半径方向外側に、トレッド補強コード層とトレッドゴムとを具える。前記トレッド補強コード層は、ベルト層及びバンド層からなり、リム組時にリムと電気的に導通するように、トレッド補強コード層のトッピングゴム及びカーカスのトッピングゴムには、導電性のゴムが使用される。
又前記トレッドゴムは、接地面をなすキャップゴム部と、その半径方向内側のベースゴム部と、端子ゴム部とを含み、前記キャップゴム部とベースゴム部とは、シリカ配合の非導電性のゴムから形成される。又前記端子ゴム部は導電性のゴムからなり、前記キャップゴム部とベースゴム部とを半径方向内外に貫通することで、一端が接地面に露出しかつ他端が前記トレッド補強コード層に電気的に接続される。
しかし前記構造のタイヤの場合、バンド層のトッピングゴムにも、導電性のゴムを使用する必要があるなど、転がり抵抗の低減においてさらなる改善の余地が残されている。
特開2010−115935号公報
本発明は、前記特許文献1の改善に係わり、バンド層のトッピングゴムに非導電性のゴムを使用しながらもタイヤの導電性を確保でき、タイヤの転がり抵抗をさらに低減しうる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、
トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカス、
前記カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配され、しかもリムに組み付けられたときに該リムと電気的に導通するベルト層、
前記ベルト層のタイヤ半径方向外側に配されて該ベルト層を覆うバンド層、
及び前記バンド層のタイヤ半径方向外側に配されかつ非導電性のゴムからなるベースゴム部と、このべースゴム部のタイヤ半径方向外側に配されて接地面を構成する非導電性のゴムからなるキャップゴム部と、タイヤ半径方向外端部が前記接地面に露出しかつタイヤ半径方向内端部が前記ベルト層に接続される導電性のゴムからなる端子ゴム部とを有するトレッドゴムを具える空気入りタイヤであって、
前記バンド層は、バンドコードの配列体を非導電性のゴムで被覆した巾狭帯状のバンドストリップが、一方のトレッド端側から他方のトレッド端側まで連続して螺旋状に巻き付けられるバンドストリップ巻回体から形成され、
しかも前記バンドストリップ巻回体は、前記バンドストリップがその幅Swa以下の螺旋ピッチPa1で巻き付けられるタイヤ軸方向両側のバンド密巻き領域と、このバンド密巻き領域間に配されかつ前記幅Swaよりも大の螺旋ピッチPa2でバンドストリップが一周巻きされることによりその巻回部分が前記バンド密巻き領域のバンドストリップの巻回部分と離間するバンド離間部を有するバンド疎巻き領域とからなるとともに、
前記ベースゴム部は、巾狭帯状のベースゴムストリップが、一方のトレッド端側から他方のトレッド端側まで前記バンドストリップと同じ巻回方向にて連続して螺旋状に巻き付けられるベースゴムストリップ巻回体から形成され、
しかも前記ベースゴムストリップ巻回体は、前記ベースゴムストリップがその幅Swb以下の螺旋ピッチPb1で巻き付けられるタイヤ軸方向両側のベース密巻き領域と、このベース密巻き領域間に配され、かつ前記幅Swbよりも大の螺旋ピッチPb2でベースゴムストリップが一周巻きされることによりその巻回部分が前記ベース密巻き領域のベースゴムストリップの巻回部分と離間するベース離間部を有するベース疎巻き領域とからなり、
前記バンド疎巻き領域と、ベース疎巻き領域とがタイヤ半径方向内外に重複する疎巻き重置部が形成されるとともに、
前記端子ゴム部は、前記接地面からキャップゴム部を貫通してタイヤ半径方向内側にのびかつ該端子ゴム部のタイヤ半径方向内端部が前記疎巻き重置部でベルト層に接続されることを特徴としている。
また請求項2では、前記前記バンド疎巻き領域は、タイヤ赤道上を通ることを特徴としている。
また請求項3では、前記バンド疎巻き領域のタイヤ軸方向の幅Waは50mm以下、かつ前記疎巻き重置部のタイヤ軸方向の幅Woは30mm以上であることを特徴としている。
また請求項4では、前記ベース疎巻き領域のタイヤ軸方向の幅Wbは、前記バンド疎巻き領域のタイヤ軸方向の幅Wa以上であり、かつ前記幅Waは前記疎巻き重置部のタイヤ軸方向の幅Woと等しいことを特徴としている。
また請求項5では、前記端子ゴム部は、巾狭帯状のゴムストリップが連続して螺旋状に巻き付けられるゴムストリップ巻回体から形成されることを特徴としている。
本明細書において、「導電性のゴム」は、加硫後における体積固有電気抵抗値が1.0×10(Ω・cm)未満のゴムを意味し、「非導電性のゴム」は、加硫後における体積固有電気抵抗値が1.0×10(Ω・cm)以上のゴムを意味する。又前記「体積固有電気抵抗値」は、15cm四方かつ厚さ2mmのゴム試料に対し、印加電圧500V、気温25℃、湿度50%の条件で電気抵抗測定器を用いて測定した値である。
又本明細書において「接地面」とは、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された正規状態のタイヤに正規荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させたときに該平面と接地するトレッド部2の表面を意味する。又前記接地面のタイヤ軸方向最外側の位置をトレッド端と呼ぶ。
又前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば"標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" とする。前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。又前記「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば"最大負荷能力"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" であるが、タイヤが乗用車用の場合には前記荷重の88%に相当する荷重とする。
本発明は叙上の如く、バンドストリップを連続して螺旋状に巻き付けたバンドストリップ巻回体によってバンド層が形成される。このバンドストリップ巻回体は、バンドストリップの幅Swa以下の螺旋ピッチPa1でバンドストリップが巻き付けられるタイヤ軸方向両側のバンド密巻き領域の間に、前記幅Swaよりも大の螺旋ピッチPa2で一周巻きされるバンド疎巻き領域を具える。このバンド疎巻き領域は、バンドストリップの巻回部分が、前記バンド密巻き領域のバンドストリップの巻回部分と離間するバンド離間部を具える。
又前記ベースゴム部も同様に、ベースゴムストリップが前記バンドストリップと同方向に連続して螺旋状に巻き付けられるベースゴムストリップ巻回体から形成される。このベースゴムストリップ巻回体も、タイヤ軸方向両側のベース密巻き領域の間に、ベース疎巻き領域を具え、このベース疎巻き領域も、ベースゴムストリップの巻回部分が、前記ベース密巻き領域のベースゴムストリップの巻回部分と離間するベース離間部を具える。
そして前記タイヤは、前記バンド疎巻き領域とベース疎巻き領域とがタイヤ半径方向内外に重複する疎巻き重置部を有する。これにより、バンド離間部とベース離間部との少なくとも一部が互いに連続する。従って、接地面からキャップゴム部を貫通してタイヤ半径方向内側にのびる端子ゴム部の内端部を、この疎巻き重置部の位置にて、ベルト層と電気的に接続させることができる。
このように本発明のタイヤは、タイヤの導電性を確保しながら、前記バンド層のトッピングゴムに非導電性のゴムを使用でき、タイヤの転がり抵抗をさらに低減させることができる。
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 その主要部を拡大して示す断面図である。 (A)はバンドストリップを示す斜視図、(B)はベースゴムストリップを示す斜視図である。 (A)はバンドストリップの巻回状態を示す展開図、(B)はそのA−A断面図である。 (A)はベースゴムストリップの巻回状態を示す展開図、(B)はそのB−B断面図である。 疎巻き重置部を誇張して示す展開図である。 (A)、(B)は、疎巻き重置部の例の例を示す展開図である。 タイヤの電気抵抗測定装置を概念的に示す略断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1において、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、前記カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されるベルト層7と、前記ベルト層7のタイヤ半径方向外側に配されて該ベルト層7を覆うバンド層9と、前記バンド層9の半径方向外側に配されて接地面2Sを構成するトレッドゴム2Gとを具える。
なお本例の空気入りタイヤ1には、前記カーカス6のタイヤ軸方向外側に配されて前記サイドウォール部3の外側面を構成するサイドウォールゴム3Gと、前記カーカス6のタイヤ軸方向外側に配されて前記ビード部4の外側面を構成するクリンチゴム4Gaと、前記ビード部4の底面を構成するリムズレ防止用のチェーファ4Gbとがさらに配される。前記サイドウォールゴム3Gは、トレッドゴム2Gのタイヤ軸方向外端に連なり、前記クリンチゴム4Gaは、サイドウォールゴム3Gの半径方向内端に連なる。前記チェーファ4Gbは、シート状をなし、前記ビード部4の底面に沿った後、ビードヒール部で立ち上がりカーカス6のプライ折返し部6bと隣接する。
前記カーカス6は、タイヤ周方向に対して例えば70〜90°の角度で配列したカーカスコードの配列体をトッピングゴムにて被覆した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは、ビードコア5、5間を跨るトロイド状のプライ本体部6aの両側に、前記ビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に向けて折り返されたプライ折返し部6bを一連に具える。本例では、前記プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間に、前記ビードコア5から半径方向外側に向かって先細状にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8が設けられる。
前記ベルト層7は、タイヤ周方向に対して例えば10〜40°の角度で配列したベルトコードの配列体をトッピングゴムにて被覆した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成される。このベルト層7は、ベルトコードがプライ間相互で交差し、これによってベルト剛性を高め、トレッド部2をタガ効果を有して補強する。
前記バンド層9は、巾狭帯状のバンドストリップ10(図3(A)に示す。)が、一方のトレッド端e1側から他方のトレッド端e2側まで連続して螺旋状に巻き付けられるバンドストリップ巻回体11から形成される。前記バンドストリップ10としては、図3(A)に示すように、複数本のバンドコード10aを並列させた配列体を、トッピングゴム10bにて被覆することにより形成される。バンドコード10aとして、従来のバンドコードが好適に採用できる。
前記バンドストリップ巻回体11は、図4(A)に平面に展開して示すように、タイヤ軸方向両側のバンド密巻き領域Y1と、このバンド密巻き領域Y1、Y1間に配されるバンド疎巻き領域Y2とを具える。前記バンド密巻き領域Y1では、前記バンドストリップ10の幅Swa以下の螺旋ピッチPa1で、バンドストリップ10が巻き付けられる。これに対して前記バンド疎巻き領域Y2では、前記幅Swaよりも大の螺旋ピッチPa2で、バンドストリップ10が一周巻きされる。これによりバンド疎巻き領域Y2には、バンド疎巻き領域Y2のバンドストリップ10の巻回部分n2(以下に「バンド巻回部分n2」という場合がある。)が、バンド密巻き領域Y1のバンドストリップ10の巻回部分n1(以下に「バンド巻回部分n1」という場合がある。)と離間するバンド離間部12が形成される。巻き付けバラツキにより、前記バンド密巻き領域Y1において、バンド巻回部分n1、n1間に隙間が部分的に形成されても良い。なお図4(B)は図4(A)のA−A断面図である。
次に、前記トレッドゴム2Gは、図2に拡大して示すように、前記バンド層9のタイヤ半径方向外側に配されるベースゴム部15と、このべースゴム部15のタイヤ半径方向外側に配さて前記接地面2Sを構成するキャップゴム部16と、タイヤ半径方向外端部17aが前記接地面2Sに露出しかつタイヤ半径方向内端部17bが前記ベルト層7に接続される端子ゴム部17とを有する。
ここで、本例では、前記ベルト層7のトッピングゴム、カーカス6のトッピングゴム、及びチェーファ4Gbが導電性のゴムで形成される。これにより、タイヤ1がリムRに組み付けられたとき、ベルト層7は、リムRと電気的に導通しうる。従って本例では、前記サイドウォールゴム3G、クリンチゴム4Gaを非導電性のゴムで形成することができる。
又前記バンド層9のトッピングゴム10bも、非導電性のゴムで形成される。又前記トレッドゴム2Gでは、ベースゴム部15とキャップゴム部16とが非導電性のゴムで形成され、かつ前記端子ゴム部17が導電性のゴムで形成される。
前記非導電性のゴムとしては、シリカを多く配合したシリカリッチ配合ゴムが用いられる。このようなシリカリッチ配合ゴムは、ヒステリシスロスが低いためタイヤの転がり抵抗を減じることができる。特に、ベースゴム部15では、路面グリップ性や耐摩耗性などの特性を考慮する必要がないため、キャップゴム部16に比してシリカの配合量をさらに増やすなど、低転がり抵抗性に特化させることができ、従って、低転がり抵抗性への貢献度をより高めることができる。
次に、前記ベースゴム部15は、巾狭帯状のベースゴムストリップ20(図3(B)に示す。)が、一方のトレッド端e1側から他方のトレッド端e2側まで前記バンドストリップ10と同じ巻回方向にて連続して螺旋状に巻き付けられるベースゴムストリップ巻回体21から形成される。なおベースゴム部15のタイヤ軸方向幅は、バンド層9の幅よりも大であり、このベースゴム部15のタイヤ軸方向外端部は、前記サイドウォールゴム3Gの半径方向外端部に接続される。
前記ベースゴムストリップ巻回体21は、図5(A)に平面に展開して示すように、タイヤ軸方向両側のベース密巻き領域X1と、このベース密巻き領域X1、X1間に配されるベース疎巻き領域X2とを具える。前記ベース密巻き領域X1では、前記ベースゴムストリップ20の幅Swb以下の螺旋ピッチPb1で、ベースゴムストリップ20が巻き付けられる。これに対して前記ベース疎巻き領域X2では、前記幅Swbよりも大の螺旋ピッチPb2で、ベースゴムストリップ20が一周巻きされる。これによりベース疎巻き領域X2には、ベース疎巻き領域X2のベースゴムストリップ20の巻回部分m2(以下に「ベース巻回部分m2」という場合がある。)が、ベース密巻き領域X1のベースゴムストリップ20の巻回部分m1(以下に「ベース巻回部分m1」という場合がある。)と離間するベース離間部22が形成される。巻き付けバラツキにより、前記ベース密巻き領域X1において、ベース巻回部分m1、m1間に隙間が部分的に形成されても良い。なお図5(B)は図5(A)のB−B断面図である。
そして前記タイヤ1には、図6に誇張して示すように、前記バンド疎巻き領域Y2と、ベース疎巻き領域X2とがタイヤ半径方向内外に重複する疎巻き重置部24(斜線模様で示される。)が形成される。その結果、この疎巻き重置部24内には、前記バンド離間部12とベース離間部22との少なくとも一部が互いに連続する隙間部分25(ドット模様で示される。)が形成される。従って、図2に示すように、前記接地面2Sからキャップゴム部16を貫通してタイヤ半径方向内側にのびる前記端子ゴム部17は、その内端部17bを、この疎巻き重置部24の位置にて、具体的には前記隙間部分25を通ってベルト層7と電気的に接続させることができる。
即ち、接地面2Sから、端子ゴム部17とベルト層7とを通ってリムRに通電する通電路を形成することができ、前記バンド層9のトッピングゴム10bに非導電性のゴムを使用して転がり抵抗をさらに低減しながら、タイヤの導電性を確保しうる。
ここで、タイヤの操縦安定性を確保するために、前記バンド疎巻き領域Y2は、タイヤ赤道Co上を通ることが好ましい。これは、バンド疎巻き領域Y2を設けることによりバンド層9によるベルト層7への拘束力が低下するが、タイヤ赤道Co上に設けることにより、その影響を最小限に抑えることができる。又同目的で、前記バンド疎巻き領域Y2のタイヤ軸方向の幅Waは、50mm以下であることが好ましく、50mmを超えると拘束力が減じて、操縦安定性の低下を招く。そのため前記幅Waの上限値は、40mm以下がより好ましい。
又通電性の観点から、前記疎巻き重置部24のタイヤ軸方向の幅Woは30mm以上であるのが好ましい。前記幅Woが30mm未満では、製造バラツキや加硫時のゴム流れのバラツキなどによって、生産されるタイヤの中に、通電性が十分確保されないタイヤが発生する恐れを招く。なお疎巻き重置部24の幅が変化する場合は、その最小の幅を前記幅Woとする。
又前記バンドストリップ10の巻き付け方向と、ベースゴムストリップ20の巻き付け方向が異なる場合、前記隙間部分25の面積が減じるなど通電性への不利が大となる。そのため本発明では、バンドストリップ10の巻き付け方向と、ベースゴムストリップ20の巻き付け方向とを同一としている。又通電性のために、前記バンド巻回部分n2とベース巻回部分m2との重なり部分を、巻回部分の全長に亘って形成するのが好ましい。より好ましくは、本例の如く、バンドストリップ10の疎巻きの開始位置Qaと、ベースゴムストリップ20の疎巻きの開始位置Qbとのタイヤ周方向の位相を略一致させるのが好ましい。なお前記「略一致」とは位相差が±15度以下を意味する。
前記バンド疎巻き領域Y2の幅Waの下限値は、前記疎巻き重置部24の幅Woの下限値から30mm以上である。又疎巻き重置部24の幅Woの上限値は、バンド疎巻き領域Y2の幅Waの上限値から50mm以下である。又ベース疎巻き領域X2の幅Wbの下限値も、疎巻き重置部24の幅Woの下限値から30mm以上である。
又本例のように、前記ベース疎巻き領域X2の幅Wbを、バンド疎巻き領域Y2の幅Wa以上とし、かつ前記幅Waを前記疎巻き重置部24の幅Woと等しくするのが好ましい。これにより、疎巻き重置部24内で空気溜まりが発生するのを抑制できる。なお前記幅Wbの上限値は、特に規制されない。しかし前述の如く、ベースゴム部15は、低転がり抵抗性への貢献度が大であるため、前記幅Wbはできるだけ狭いことが好ましく、例えば幅Waとの差(Wa−Wb)を10mm以下とするのが好ましい。なおバンドストリップ10の幅Swaは、前記幅Waの50%以下が好ましく、又ベースゴムストリップ20の幅Swbは、前記幅Wbの50%以下が好ましい。
図7(A)は、バンド疎巻き領域Y2の幅Wa及びベース疎巻き領域X2の幅Wbが、図6に示す幅Wa、Wbと同じではあるが、バンド疎巻き領域Y2がベース疎巻き領域X2に対してタイヤ軸方向に相対的に位置ズレすることにより、疎巻き重置部24の幅Wo、及び隙間部分25の面積がそれぞれ減じた場合が示される。又図7(B)は、バンドストリップ10の疎巻きの開始位置Qaと、ベースゴムストリップ20の疎巻きの開始位置Qbとの位相がズレすることにより、隙間部分25の面積が減じた場合が示される。
次に本例では、前記キャップゴム部16は、図2に示すように、前記疎巻き重置部24の近傍で分割された一方のトレッド端e1側の第1のキャップ部16Aと他方のトレッド端e2側の第2のキャップ部16Bとから形成される。そして前記端子ゴム部17は、前記接地面2Sから第1のキャップ部16Aと第2のキャップ部16Bとの間をタイヤ半径方向内側にのびる主部17Aと、この主部17Aに連なり疎巻き重置部24の前記隙間部分25に充填される充填部17Bとを具える。前記主部17Aの厚さは、導電性の観点から0.5mm以上、さらには1.0mm以上が好ましい。又転がり抵抗と偏摩耗の観点から5.0mm以下さらには3.0mm以下が好ましい。
このような端子ゴム部17は、例えば前記ベースゴム部15と同様、巾狭帯状のゴムストリップが連続して螺旋状に巻き付けられるゴムストリップ巻回体によって、容易に形成することができる。又第1、第2のキャップ部16A、16Bも巾狭帯状のゴムストリップが連続して螺旋状に巻き付けられるゴムストリップ巻回体によって形成することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
表1に示す基本構造を有する空気入りタイヤ(サイズ:215/45R17)が試作され、各試供タイヤの電気抵抗、転がり抵抗、操縦安定性、及び不良品の発生率が測定された。表1に記載以外は、実質的に同仕様である。
共通仕様として、各タイヤとも、キャップゴム部、ベースゴム部、サイドウォールゴム、及びクリンチゴムに、シリカリッチの非導電性のゴムが使用され、又端子ゴム部、カーカスのトッピングゴム、ベルト層のトッピングゴム、及びチェーファに、カーボンリッチの導電性のゴムが使用された。配合は各タイヤとも同一である。バンドストリップとして幅Swa=11mmのものが使用され、又ベースゴムストリップとして幅Swb=23mmのものが使用された。又バンド疎巻き領域Y2は、タイヤ赤道上に形成された。又端子ゴム部17の主部17Aの厚さは1.0mmである。
<タイヤの電気抵抗>
図8に示されるように、絶縁板30(電気抵抗値が1012Ω以上)の上に設置された表面が研磨された金属板31(電気抵抗値は10Ω以下)と、タイヤ・リム組立体を保持する導電性のタイヤ取付軸32と、電気抵抗測定器33とを含む測定装置を使用し、JATMA規定に準拠してテストタイヤTとリムRとの組立体の電気抵抗値を測定した。各テストタイヤ1は、予め表面の離型剤や汚れが十分に除去されており、かつ、十分に乾燥した状態のものを用いた。また他の条件は、次の通りである。
リム材料:アルミニウム合金製
リムサイズ:17×7J
内圧:200kPa
荷重:5.3kN
試験環境温度(試験室温度):25℃
湿度:50%
電気抵抗測定器の測定範囲:10 〜1.6×1016Ω
試験電圧(印可電圧):1000V
試験の要領は、次の通りである。
(1)供試タイヤをリムに装着しタイヤ・リム組立体を準備する。この際、両者の接触部に潤滑剤として石けん水が用いられる。
(2)タイヤ・リム組立体を試験室内で2時間放置させた後、タイヤ取付軸32に取り付ける。
(3)タイヤ・リム組立体に前記荷重を0.5分間負荷し、解放後にさらに0.5分間、解放後にさらに2分間負荷する。
(4)試験電圧が印可され、5分経過した時点で、タイヤ取付軸32と金属板31との間の電気抵抗値を電気抵抗測定器33によって測定する。前記測定は、タイヤ周方向に90°間隔で4カ所で行われ、そのうちの最大値を当該タイヤTの電気抵抗値(測定値)とする。
<転がり抵抗>
転がり抵抗試験器を使用し、下記の条件での転がり抵抗が測定された。評価は、従来例を100とする指数で評価した。数値が大きいほど転がり抵抗が小さく良好である。
リム:17×7J
内圧:200kPa
荷重:4.7kN
速度:80km/h
<操縦安定性>
各試供タイヤをリム(17×7J)、内圧(200kPa )の条件にて車両(国産車3500cc、FF車)の4輪に装着し、ドライアスファルトのタイヤテストコースを走行し、操縦安定性として、速度140km/hで舵角に対しての車両応答性を官能評価を行い、従来例を100とする指数で評価した。数値が大きいほど良好である。
<不良品の発生率>
各試供タイヤを1000本製造してタイヤの電気抵抗を測定したとき、電気抵抗が1.0×10Ω以上となったタイヤを不良品としその発生率を比較した。
Figure 0005912937
表に示すように、実施例のタイヤは、バンド層のトッピングゴムに非導電性のゴムを使用しながらもタイヤの導電性を確保でき、転がり抵抗をより低減させうるのが確認できる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
2G トレッドゴム
2S 接地面
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
9 バンド層
10 バンドストリップ
10a バンドコード
10b ゴム
11 バンドストリップ巻回体
12 バンド離間部
15 ベースゴム部
16 キャップゴム部
17 端子ゴム部
17a 外端部
17b 内端部
20 ベースゴムストリップ
21 ベースゴムストリップ巻回体
22 ベース離間部
24 疎巻き重置部
e1、e2 トレッド端
m1、m2 巻回部分
n1、n2 巻回部分
X1 ベース密巻き領域
X2 ベース疎巻き領域
Y1 バンド密巻き領域
Y2 バンド疎巻き領域

Claims (5)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカス、
    前記カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配され、しかもリムに組み付けられたときに該リムと電気的に導通するベルト層、
    前記ベルト層のタイヤ半径方向外側に配されて該ベルト層を覆うバンド層、
    及び前記バンド層のタイヤ半径方向外側に配されかつ非導電性のゴムからなるベースゴム部と、このべースゴム部のタイヤ半径方向外側に配されて接地面を構成する非導電性のゴムからなるキャップゴム部と、タイヤ半径方向外端部が前記接地面に露出しかつタイヤ半径方向内端部が前記ベルト層に接続される導電性のゴムからなる端子ゴム部とを有するトレッドゴムを具える空気入りタイヤであって、
    前記バンド層は、バンドコードの配列体を非導電性のゴムで被覆した巾狭帯状のバンドストリップが、一方のトレッド端側から他方のトレッド端側まで連続して螺旋状に巻き付けられるバンドストリップ巻回体から形成され、
    しかも前記バンドストリップ巻回体は、前記バンドストリップがその幅Swa以下の螺旋ピッチPa1で巻き付けられるタイヤ軸方向両側のバンド密巻き領域と、このバンド密巻き領域間に配されかつ前記幅Swaよりも大の螺旋ピッチPa2でバンドストリップが一周巻きされることによりその巻回部分が前記バンド密巻き領域のバンドストリップの巻回部分と離間するバンド離間部を有するバンド疎巻き領域とからなるとともに、
    前記ベースゴム部は、巾狭帯状のベースゴムストリップが、一方のトレッド端側から他方のトレッド端側まで前記バンドストリップと同じ巻回方向にて連続して螺旋状に巻き付けられるベースゴムストリップ巻回体から形成され、
    しかも前記ベースゴムストリップ巻回体は、前記ベースゴムストリップがその幅Swb以下の螺旋ピッチPb1で巻き付けられるタイヤ軸方向両側のベース密巻き領域と、このベース密巻き領域間に配され、かつ前記幅Swbよりも大の螺旋ピッチPb2でベースゴムストリップが一周巻きされることによりその巻回部分が前記ベース密巻き領域のベースゴムストリップの巻回部分と離間するベース離間部を有するベース疎巻き領域とからなり、
    前記バンド疎巻き領域と、ベース疎巻き領域とがタイヤ半径方向内外に重複する疎巻き重置部が形成されるとともに、
    前記端子ゴム部は、前記接地面からキャップゴム部を貫通してタイヤ半径方向内側にのびかつ該端子ゴム部のタイヤ半径方向内端部が前記疎巻き重置部でベルト層に接続されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記前記バンド疎巻き領域は、タイヤ赤道上を通ることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記バンド疎巻き領域のタイヤ軸方向の幅Waは50mm以下、かつ前記疎巻き重置部のタイヤ軸方向の幅Woは30mm以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ベース疎巻き領域のタイヤ軸方向の幅Wbは、前記バンド疎巻き領域のタイヤ軸方向の幅Wa以上であり、かつ前記幅Waは前記疎巻き重置部のタイヤ軸方向の幅Woと等しいことを特徴とする請求項1記載の請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記端子ゴム部は、巾狭帯状のゴムストリップが連続して螺旋状に巻き付けられるゴムストリップ巻回体から形成されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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