JP5910592B2 - エンジンユニット - Google Patents

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Description

本発明は、自走式作業用車両に搭載されるエンジンユニットに関する。
従来より、自走式作業用車両には車両の駆動源としてのエンジンシステムが搭載されているとともに、車体の所定の部位にエンジンを収容するためのエンジン収容部が設けられている。また、エンジン収容部内はエンジンの駆動に伴い高温となるため、エンジン収容部内に収容されている各種機器の熱害を抑制するべく、および、エンジンの吸気系機器が高温となりエンジンに吸入される空気温度が高くなることによりエンジン性能が悪化するのを抑制するべく、エンジン収容部内の熱気を掃気することが行われている。
例えば、特許文献1には、キャブの後方にエンジン収容部が配置された自走式作業用車両であって、エンジン収容部の前端面にエンジン収容部内に前方から空気を導入するための導風口が形成されているとともに、エンジン収容部の底板にエンジン収容部内の空気をエンジン収容部の外側に排出するための排出口が形成されており、導風口を介して前方からエンジン収容部内に空気が導入され、この空気がエンジン収容部に収容されているエンジン本体等を冷却した後、前記排出口を介してエンジン収容部の下方に排出されるものが開示されている。
特開2010−179707号公報
前記のように、エンジン収容部の前端部にエンジン収容部に空気を導入するための導風口が形成されるとともにエンジン収容部の底板にエンジン収容部内の空気を排出するための排出口が形成されたものでは、エンジン収容部の前方に設けられたキャブ等によって外気を十分にエンジン収容部内に流入させることができない、また、排出口を介して一旦エンジン収容部外に放出された高温の空気が上昇してエンジン収容部に再流入するため、エンジン収容部内の温度を十分に低下できず、各種機器の熱害を十分に抑制することができない、また、吸気温度が高くなりエンジン性能を十分に高めることができないおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、エンジン収容部内の温度を十分に低下することのできるエンジンユニットの提供を目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、自走式作業用車両に搭載されるエンジンユニットであって、エンジン本体を有するエンジンシステムと、前記エンジン本体を収容するエンジン収容部と、前記エンジン収容部内の熱を当該エンジン収容部の外側に放出するための放熱部とを備え、前記エンジン収容部は、当該エンジン収容部の車両前後方向後端部に設けられて車両前後方向後方に開口してこのエンジン収容部の車両前後方向後方からこのエンジン収容部内に空気を導入する導風口と、当該エンジン収容部の上部の車両前後方向前端部に設けられて上方に開口してこのエンジン収容部内の空気をこのエンジン収容部の上方に排出するための排出口とを有し、前記放熱部は、前記エンジン収容部の車両前後方向前端部の上方に設けられており、前記排出口を通って前記エンジン収容部から上方に排出された空気が流入する空間が内側に形成された形状を有するとともに、前記排出口を通って前記エンジン収容部からこの放熱部内に流入した空気を車両前後方向後方に向かって放出するための放出口を有し、前記エンジンシステムは、前記エンジン本体に接続されて当該エンジン本体に吸気を導入するための吸気導入部を有し、前記吸気導入部は、当該吸気導入部の上流端部に設けられて当該吸気導入部内に空気を導入するための吸入口を有し、前記吸入口を備えた前記吸気導入部の上流端部は、前記エンジン収容部の車両前後方向後端部の上方であって前記エンジン収容部の外側かつ前記放熱部から後方に離間した位置に配置されていることを特徴とするエンジンユニットを提供する(請求項1)。
この構造によれば、エンジン収容部内の温度をより低くすることができるとともに、吸気の温度を低く抑えて吸気効率を高く維持することができる。
具体的には、この構造では、エンジン収容部にエンジン収容部の外側の空気すなわち外気を導入するための導風口がエンジン収容部の後端部において後方に開口しているとともに、エンジン収容部内の空気を最終的に外部に排出する放熱部がエンジン収容部の前端部の上方に設けられている。そのため、エンジン収容部の前方に設けられるキャブ等に妨害されることなくエンジン収容部内により多くの外気を流入させることができ、かつ、この外気をエンジン収容部の後端から前端まで通過させてエンジン本体と十分に接触させることができるとともに、エンジン収容部内の高温の空気を上方に放出してこの空気がエンジン収容部に再流入するのを抑制することができ、エンジン収容部内の温度をより確実に低下させることができる。また、この構造では、放熱部に形成された放出口が後方に開口しているので、エンジン収容部内を前方に向かって進んだ後エンジン収容部の上方に位置する放熱部に向かって上方に進む外気を円滑にエンジン収容部および放熱部の外側に放出することができ、エンジン収容部内の掃気性を高めてエンジン収容部内をより効果的に冷却することができる。
この構造では、吸気導入部の上流端部が、エンジン収容部の車両前後方向後端部の上方であってエンジン収容部の車両前後方向前端部の上方に設けられた放熱部から後方に離間した位置に配置されている。そのため、吸気導入部の上流端部が、エンジン収容部内の熱気および放熱部から放熱された高温の空気に晒されるのを抑制することができ、吸気導入部の上流端部の温度を低く維持して吸気効率を高く維持することができる
また、本発明において、前記吸入口は、車両前後方向後方に開口しているが好ましい(請求項2)。
の構造では、吸気導入部の上流端部に設けられて吸気導入部内に空気を導入する吸入口が後方に開口しているため、前記のように吸気導入部の上流端部を放熱部の後方に設けたにも係らず、吸入口内に放熱部から放出された高温の空気が流入するのを抑制することができ、高い吸気効率を維持することができる。
本発明において、前記エンジン収容部内のうち前記導風口よりも前方となる位置に配置されて、当該導風口を介して前記エンジン収容部の外側の空気をこのエンジン収容部内に吸引するためのファンを有し、前記吸入口は、車両前後方向において前記導風口とほぼ同じ位置に配置されているのが好ましい(請求項3)。
このようにすれば、ファンの吸引力によってエンジン収容部内に外気をより多く導入してエンジン本体をより確実に冷却することができるとともに、ファンの吸引力により導風口の周囲に形成される前方向きの空気の流れを利用して吸入口へよりスムーズに空気を導くことができ、吸気量をより確実に確保することができる。
また、本発明において、前記吸気導入部の上流端部と前記放熱部との間に配置されて、当該吸気導入部の上流端部を前記放熱部側から覆う遮熱部を有するのが好ましい(請求項4)。
このようにすれば、吸気導入部の上流端部が放熱部から放出された高温の空気により温められるのを抑制することができ、吸気効率をより確実に高めることができる。
また、本発明において、前記エンジンシステムは、過給機と、前記エンジン本体に接続されて当該エンジン本体から排出された排ガスを大気中に放出するための排気管とを有し、前記過給機は、前記吸気導入部の途中に設けられて回転することで前記エンジン本体に導入される空気を圧縮するコンプレッサと、前記排気管の途中に設けられて前記コンプレッサを回転させるためのタービンとを有し、前記過給機は、前記エンジン収容部内のうち車両前後方向において前記吸気導入部の上流端部よりも前方となる位置に、前記コンプレッサが前記タービンよりも車両前後方向後方となる姿勢で配置されており、前記吸気導入部のうち前記コンプレッサよりも上流側の部分は、当該コンプレッサから前記エンジン収容部の車両前後方向後端部の上方に配置された前記吸気導入部の上流端部に向かって後方に延びているのが好ましい(請求項5)。
このようにすれば、コンプレッサがタービンの前方に位置している場合に比べて、コンプレッサと吸気導入部の上流端との距離が短くなるため、吸気抵抗を小さく抑えて吸気効率をより一層高めることができるとともに、吸気導入部のうちコンプレッサよりも上流側の部分の形状を簡素化することができる。
また、前記構成において、前記エンジンシステムは、前記排気管のうち前記タービンよりも下流に設けられて当該排気管内を通過する排ガスを浄化するための浄化装置を有し、前記浄化装置は、平面視または側面視で前記エンジン本体と重複する位置に、車両前後方向に延びてその前側が上流側となる姿勢で配置されており、前記排気管のうち前記タービンと前記浄化装置との間に介在する部分は、前記タービンから前方に向かって延びた後後方に曲がって前記浄化装置に接続されているのが好ましい(請求項6)。
このようにすれば、浄化装置を含むエンジンシステム全体の車両前後方向の長さを短くすることができるとともに、排気管のうちタービンから浄化装置に向かう部分の構造を簡素化することができる。
また、前記構成において、前記浄化装置は、前記エンジン収容部よりも上方に配置されており、前記エンジン収容部は、上方に開口して、前記エンジン本体から前記浄化装置に向かう前記排気管が挿通される排気管挿通孔を有するのが好ましい(請求項7)。
このようにすれば、高温の浄化装置がエンジン収容部内に収容される場合に比べてエンジン収容部内の温度を低く抑えることができる上に、排気管挿通孔を通じてエンジン収容部内の高温の空気をエンジン収容部外に放出することができ、エンジン収容部内の温度をより低くすることができる。
また、前記構成において、前記浄化装置は、前記エンジン収容部の放熱部の後方に配置されているのが好ましい(請求項8)。
このようにすれば、放熱部から排出されるエンジン収容部内の空気によって浄化装置を冷却することができる。
また、前記構成において、前記エンジン収容部の上方に設けられて、前記浄化装置を内側に収容する触媒収容部を有し、前記触媒収容部は、前記排気管挿通孔と連通しているのが好ましい(請求項9)。
このようにすれば、エンジン収容部の上方に配置される吸気導入部の上流端部が浄化装置周辺の熱気に晒されるのを抑制してこの上流端部の温度を低く維持することができるとともに、排気管挿通孔を通ってエンジン収容部内から流入した空気によって浄化装置を冷却することができる。
以上説明したように、本発明によれば、エンジン収容部内の温度を十分に低下することができる。
本発明の実施形態に係るエンジンユニットが適用されるクレーン車の概略側面図である。 図1の一部を示した概略平面図である。 図1の一部であるエンジンユニットを示した概略斜視図である。 図3に示したエンジンユニットを反対側から見た概略斜視図である。 図3に示したエンジンユニットの内部構造を示した概略側面図である。 図3に示したエンジンユニットの内部構造を示した概略側面図である。 図3に示したエンジンユニットの内部構造を示した概略平面図である。 図3に示したエンジンユニットの内部構造を示した概略後面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
ここでは、本発明の実施形態に係るエンジンユニット5が、クレーン車(自走式作業用車両)1に搭載された場合について説明する。図1は、クレーン車1の概略平面図である。図2は、図1に示したクレーン車1の後側部分を示した概略平面図である。以下、クレーン車1の車両前後方向を単に前後方向といい、車幅方向を左右方向といい、図2の右側を単に右側、図1の左側を単に左側という場合がある。
図1に示すように、クレーン車1は、左右それぞれ4個の車輪2が設けられた移動式クレーン車であり、このクレーン車1には、車輪2を駆動するためのエンジンシステム10を備えたエンジンユニット5が搭載されている。クレーン車1の左右中央には、クレーン部3が配置されており、このクレーン部3の右側であって、クレーン車1の右前側部分には、キャブ4が設けられている。エンジンユニット5は、クレーン車1の右後側部分であってキャブ4の後方に搭載されている。
エンジンユニット5は、エンジンシステム10に加えて、エンジン収容部52と、放熱部54と、触媒収容部56と、遮蔽部58とを有する。
図3、図4は、エンジンユニット5を示した概略斜視図である。図5、図6は、エンジンユニット5の内部構造を示した概略側面図である。図7は、エンジンユニット5の内部構造を示した概略平面図である。図8は、エンジンユニット5の内部構造を示した概略後面図である。これら図5〜図8において、エンジンユニット5のうちエンジン収容部52、放熱部54、触媒収容部56、遮蔽部58の各壁、および後述する雨よけ用カバー57は、鎖線で示している。
本実施形態では、図6等に示すように、エンジンシステム10は、少なくとも、エンジン本体11と、吸気導入部20と、排気管30と、コンプレッサ12bおよびタービン12aを含む過給機12と、排ガスを浄化する浄化装置であって排ガス中の粒子状物質を捕集するDPF(Diesel Particulate Filter)35とを有する。吸気導入部20は、エンジン本体11に接続されてエンジン本体11に吸気を導入するためのものである。排気管30は、エンジン本体11に接続されてエンジン本体11からの排ガスを大気中に放出するためのものである。DPF35は、エンジン本体11からの排ガスに含まれる微粒子を除去するためのものであり、排気管30の途中に設けられている。過給機12のコンプレッサ12bは、回転することでエンジン本体11に導入される空気を圧縮するものであり、吸気導入部20の途中に設けられている。過給機12のタービン12aは、エンジン本体11からの排ガスのエネルギを利用してコンプレッサ12bを回転させるものであり、排気管30の途中に設けられている。詳細には、タービン12aは、DPF35よりも上流側に設けられている。
エンジン収容部52内には、エンジン本体11が収容されている。エンジン収容部52は、前部に設けられた上下左右に延びる前壁52aと、後部に設けられてエンジン本体11を後方から覆う上下左右に延びる後壁52eと、これら前壁52aと後壁52eの左右両縁間にわたってそれぞれ延びる右壁52bおよび左壁52cと、エンジン本体11を上方から覆う水平方向に延びる天壁52dとを有し、これら壁部52a〜52eで囲まれた領域内にエンジン本体11を収容するエンジンルームを区画している。天壁52dは、前壁52aの上縁よりも後方の位置から後壁52eの上縁まで延びており、エンジン収容部52の上部前端部には、右壁52bから左壁52cにわたって上方に開口する排出口52fが形成されている。エンジン収容部52は、キャブ4の後方に、その前壁52aがキャブ4の後面に対向する姿勢で設けられている。
エンジン収容部52内には、エンジン本体11および過給機12に加えて、少なくとも、ファン41と、ラジエータ42とが収容されている。ファン41は、エンジン収容部52の外側の空気をこのエンジン収容部52内に吸引するためのものである。ラジエータ42は、エンジン本体11に供給される冷却液を冷却するためのものである。
エンジン収容部52の後壁52eには、エンジン収容部52内に外気を導入するための導風口52gが開口している。本実施形態では、図3等に示すように、後壁52eに、左右に延びる長方形の導風口52gが上下に複数形成されている。
ファン41とラジエータ42とは、導風口52gが形成されたエンジン収容部52の後壁52eの前方に配置されている。具体的には、ラジエータ42は、上下方向に延びる箱状を有し、この後壁52eのすぐ前方にこの後壁52eに沿う姿勢で配置されている。ファン41は、ラジエータ42のすぐ前方に配置されている。
エンジン本体11は、ファン41の前方に配置されている。本実施形態では、エンジン本体11は、多気筒のディーゼルエンジンであり、エンジン収容部52内に、車両前後方向に気筒が並ぶ姿勢すなわ縦置き姿勢で配置されている。また、エンジン本体11は、エンジン本体11に設けられて気筒内に吸気を導入するインテークマニホールドがエンジン本体11の後側部分に位置し、気筒から排気を導出するエギゾーストマニホールドがエンジン本体11の前側部分に位置するように配置されている。なお、前述のように、ここでは、車両前後方向を単に前後方向といっており、エンジン本体11の後側部分とは、エンジン本体11のうち車両前後方向の後側部分をいい、エンジン本体11の前側部分とは、エンジン本体11のうち車両前後方向の前側部分をいう。
過給機12は、エンジン収容部52内であって、エンジン本体11の左側面に、タービン12aとコンプレッサ12bとを連結するタービンシャフトが前後に延び、かつ、タービン12a、コンプレッサ12bがこの順で前後に並ぶように配置されている。
吸気導入部20のうちコンプレッサ12bよりも下流側の部分は、コンプレッサ12bから上方に延びた後、後方に折れ曲がって後方に延び、その後、さらに上方に折れ曲がって上方に延びて、エンジン収容部52の天壁52dを突き抜けて、この天壁52dよりも上方にまで延びている。すなわち、エンジン収容部52の天壁52dには、その左後端部であってコンプレッサ12bよりも後方の位置に、吸気導入部20を挿通するための吸気導入部挿通孔52hが形成されており、吸気導入部20は、この吸気導入部挿通孔52hが形成された部分まで上方および後方に延びた後、この吸気導入部挿通孔52hを通って上方に延びている。さらに、吸気導入部20は、この吸気導入部挿通孔52hを通って天壁52dよりも上方に延びた後、左に傾斜しつつ上方に延び、その後右に折れて右方に延びている。吸気導入部20のうち、このエンジン収容部52の天壁52dよりも上方に位置する部分は、吸気導入部挿通孔52hが形成されたエンジン収容部52の天壁52dの左端部と右端部とにわたって延びている。エンジン収容部52の天壁52dよりも上方に位置する部分の右側部分には、エアクリーナ22が設けられている。
エアクリーナ22は、円柱状であって左右に延びる姿勢で天壁52dの後端部上方に配置されている。エアクリーナ22の左側部分の外周面からは、エアクリーナ22内に空気を導入するためのエアクリーナ導入部22aが後方に延びている。詳細には、このエアクリーナ導入部22aは、エアクリーナ22の左側部分の後面から後斜め下方に向かって延びている。エアクリーナ導入部22aの後端からは、吸入口カバー23が後方に延びている。この吸入口カバー23は、エアクリーナ導入部22aを、このエアクリーナ導入部22aと前後方向に連通した状態で囲む箱状部材である。吸入口カバー23は、上下左右に伸びる後面23aを有し、この吸入口カバー23の後面23aには、吸入口カバー23、エアクリーナ導入部22aおよびエアクリーナ22ひいては吸気導入部20及びエンジン本体11に空気を導入するための吸入口23bが後方に向かって開口している。このように、本実施形態では、この吸入口カバー23が、吸気導入部20の上流端部であって吸入口23bが形成された部分として機能している。
本実施形態では、前記のように、過給機12が、タービン12aが前、コンプレッサ12bが後ろとなるように配置されているとともに、吸入導入部20の上流端部がエンジン収容部52の後端部の上方に配置されて、吸気導入部20のうちタービン12aよりも上流側の部分が、コンプレッサ12bからこの吸気導入部20の上流端部の吸入口カバー23に向かって後方に延びている。そのため、吸気導入部20のうちこのコンプレッサ12bよりも上流側の部分の長さが短く抑えられており、これにより、吸気抵抗が小さく抑えられている。
排気管30のうちタービン12aよりも下流側の部分は、タービン12aから上方に延びた後、前方に折れ曲がって前方に延び、その後、さらに上方に折れ曲がって上方に延びて、エンジン収容部52の天壁52dを突き抜けて、この天壁52dよりも上方まで延びている。すなわち、エンジン収容部52の天壁52dには、その左側かつ前後中央よりも前寄りの部分であってタービン12aよりも前方の位置に、排気管30を挿通するための排気管挿通孔52iが形成されており、排気管30は、この排気管挿通孔52iが形成された部分まで上方および前方に延びた後、この排気管挿通孔52iを通って上方に延びている。さらに、排気管30は、この排気管挿通孔52iを通ってエンジン収容部52の天壁52dよりも上方に延びた後、後方に折れ曲がって後方に延びている。排気管30は、エンジン収容部52の後端部まで延びている。
DPF35は、排気管30のうちエンジン収容部52の天壁52dよりも上方に位置する部分に設けられている。DPF35は円柱部材であり、その上流側が前方を向く姿勢で、エンジン収容部52の天壁52dよりも上方に位置して前後方向に延びる排気管30の途中に介設されている。
本実施形態では、このように、DPF35が、その上流端が前方を向くようにしてエンジン収容部52の天壁52dの上方において前後方向に延びるよう配置されており、DPF35は、エンジン本体11の上方においてエンジン本体11に並列されている。そのため、DPF35をエンジン本体11よりも前方または後方に配置する場合に比べてエンジンシステム10全体の前後方向の長さが短くされている。さらに、DPF35がこのように配置されているとともに、過給機12が、タービン12aが前、コンプレッサ12bが後ろとなるように配置されていることに伴って、排気管30のうちタービン12aよりも下流側の部分の長さが短くされており、排気抵抗が小さく抑えられている。
図7等に示すように、排気管30およびDPF35は、天壁52bの左側部分の上方に配置されており、この排気管30の後端部の右側にエアクリーナ22が配置されている。前述のように、吸気導入部20は、エンジン収容部52の天壁52dの左後端部に形成された吸気導入部挿通孔52hを通って天壁52dの上方に延びている。そのため、図7および図8に示すように、この天壁52dの左後端部の上方では、排気管30と吸気導入部20とが交差している。具体的には、前述のように、吸気導入部20は、吸気導入部挿通孔52hを通って天壁52dよりも上方に延びた後、左に傾斜しつつ上方に延び、その後右に折れており、排気管30は、DPF35から後方に延びた後、吸気導入部20の傾斜部分の上方において、吸気導入部20を避けるようにして左側すなわち吸気導入部20から離間する方向に傾斜しつつ後方に向かい、その後、後方に折れ曲がって天壁52bの左縁に沿って後方に延びている。
触媒収容部56は、DPF35を収容する部分である。触媒収容部56は、エンジン収容部52の上方左側部分に設けられて前後方向に延びる箱状を有する。具体的には、触媒収容部56は、その前部に設けられてエンジン収容部52の天壁52dから上方に延びる前壁56aと、この前壁56aの上縁からエンジン収容部52の天壁52dと平行に後方に延びる天壁56dと、前壁56aの左右両縁からそれぞれ後方に延びるとともにエンジン収容部52の天壁52dから上方に延びる右壁56bおよび左壁56cと、後部に設けられて右壁56b、左壁56c、天壁56dの後縁とエンジン収容部52の天壁52dとにわたって延びる後壁56eとを有する。触媒収容部56の前壁56aは、排気管挿通孔52iよりも前方に位置しており、触媒収容部56は、排気管挿通孔52iと連通した状態でこの排気管挿通孔52iより前方の位置から後方に延びている。触媒収容部56は、排気管30と吸気導入部20とが交差する部分の直前、具体的には、エアクリーナ22の前端部が位置する付近までのびており、触媒収容部56内には、DPF35とともに、排気管30のうち排気管挿通孔52iを通ってエンジン収容部52の天壁52bよりも上方に延びた部分のほぼ全体が収容されている。
触媒収容部56の右壁52bおよび左壁52cには、それぞれこれら壁を貫通する複数の冷却用孔56fが形成されている。これら冷却用孔56fは、触媒収容部56内の熱気を外部に排出するためのものであり、特に高温となるDPF35と対向する位置に設けられている。詳細には、左壁52dには、DPF35と対向する部分全体にわたって冷却用孔56fが形成されており、右壁52cに形成された冷却用孔56fはDPF35の前端部分と対向する部分に設けられている。
放熱部54は、エンジン収容部52の排出口52fを通じて放熱部54内に流入した高温の空気を外部に放出することで、エンジン収容部52内の熱をエンジン収容部52外に放出する部分であり、エンジン収容部52の排出口52fを覆う形状を有し、その内側には、排出口52fと連通して排出口52fからエンジン収容部52外に排出された高温の空気が流入する空間が形成されている。具体的には、放熱部54は、箱状部材であって、エンジン収容部52の天壁52dの前端部およびこの天壁52dの上方に、エンジン収容部52の上前端部に形成された排出口52fと上下に連通した状態で配置されている。具体的には、放熱部54は、その前部に位置する前壁54aと、この前壁54aの上縁から後方に延びる天壁54dと、前壁54aの左右両縁からそれぞれ後方に延びる右壁54bおよび左壁54cと、後部に位置して天壁54d、右壁54b、左壁54cの後縁にわたって延びる後壁54eとを有する。前壁54aは、エンジン収容部52の前壁52aの上縁からこれと連続して上方に延びている。右壁54bは、エンジン収容部52の右壁52bの上縁前端部からこれと連続して上方に延びている。左壁54cは、エンジン収容部52の左壁52cの上縁前端部からこれと連続して上方に延びている。後壁54eは、エンジン収容部52の天壁52dの上縁から上方に延びている。
放熱部54の後壁54eには、エンジン収容部52内の空気を外部に放出するための放出口54fが開口している。本実施形態では、図3等に示すように、この後壁54eにはルーバーが形成されており、複数の放出口54fが開口している。具体的には、後壁54eの左右両側に、左右に延びる長方形の放出口54fが上下に複数形成されている。これら放出口54fは、放熱部54の後壁54eの左右全体にわたって形成されており、エンジン収容部52内の高温の空気は、放熱部54の後壁54eのほぼ全体から後方に排出される。
遮蔽部58は、放熱部54の放出口54fから後方に放出された高温の空気が、この放熱部54の後方に位置する吸気導入部20に直接あたるのを回避するためのものであり、吸入口23bが形成された吸入口カバー23およびこの吸入口カバー23に連設されるエアクリーナ導入部22aおよびこのエアクリーナ導入部22aが形成されたエアクリーナ22の左側部分を覆っている。具体的には、遮蔽部58は、前部に位置してエンジン収容部52の天壁52dから上方に延びる前壁(遮熱部)58aと、この前壁58aの左右両縁から後方にそれぞれ延びる右壁58bおよび左壁58cと、前壁58aの上縁から後方に延びる天壁58dと、後部に位置して天壁58b、右壁58b、左壁58cの後縁にわたって延びる後壁58eとを有する。遮蔽部58は、触媒収容部56よりも右側に設けられており、遮蔽部58の前壁58aは、触媒収容部56の後端よりわずかに前方の位置に配置されている。本実施形態では、この前壁58aは、触媒収容部56の後端よりわずかに前方の位置から上斜め後方に傾斜している。遮蔽部58の後壁58eには、吸入口23bが形成された吸入口カバー23の後面23aを外部に露出させる開口部58fが形成されている。遮蔽部58の左壁58cには、吸気導入部20のうちエアクリーナ22よりも下流側の部分が挿通される開口部58gが形成されており、吸気導入部20は、この開口部58gを通じてエアクリーナ22から左側に延びている。また、遮蔽部58は、前記のように、エアクリーナ22のうち吸入口カバー23が位置する左側部分を主として覆っており、エアクリーナ22の右端部は遮蔽部58の外側に露出している。すなわち、遮蔽部58の右壁58bには、開口部58hが形成されており、エアクリーナ22の右端部は、この開口部58hを通して遮蔽部58の外部に露出している。
なお、本実施形態では、触媒収容部56の後方および遮蔽部58の左側であって、吸気導入部20と排気管30とが交差する部分に、これら吸気導入部20および排気管30を覆う雨よけ用カバー57が設けられている。また、エンジン収容部52および遮蔽部58内には、前記に説明した以外の種々の機器が収容されている。例えば、エンジン収容部52と放熱部54とにわたってオイルタンク43が配設されている。
次に、以上のように構成された本実施形態に係るエンジンユニット5のエンジン収容部52内の冷却および吸気に関する作用効果について説明する。
前述のように、このエンジンシステム収容部5では、図3等に示したように、エンジン収容部52内に外気を導入するための導風口52gがエンジン収容部52の後壁52eに後方に開口するよう形成され、エンジン収容部52内の高温の空気を排出するための放熱部54がエンジン収容部52の前端上方に設けられるとともに放出口54fがこの放熱部54の後壁54eに後方に向かって開口している。そのため、図6の破線矢印に示すように、外気は、後方から前方に向かってエンジン収容室52内に導入される。そして、この外気は、エンジン本体11等を冷却しつつ前方に向かって進みエンジン収容部52の前端部で後方に湾曲しつつ上昇して放熱部54の放出口54fから後方に向かって排出される。排出された空気は、触媒収容部56に当たってこの触媒収容部56ひいては触媒収容部56内のDPF35を冷却しつつ後方および上方に移動して大気中に拡散していく。なお、エンジン収容部52から排出される空気は、DPF35よりも低温であるため、この空気によりDPF35は冷却される。また、エンジン収容部52内の高温の空気の一部は、排気管連通孔52i内を通ってエンジン収容部52外に排出される。排気管連通孔52iを通って上方に移動した高温の空気は、触媒収容部56内に導入され、DPF35を冷却しつつ、触媒収容部56に形成された冷却用孔56fを通じて外部に排出される。
このように、本実施形態では、導風口52gがエンジン収容部52の後端に形成され、放熱部54がエンジン収容部52の前端に設けられているため、キャブ4に邪魔されることなくエンジン収容部52内により多くの外気を流入させることができるとともに、導風口52gから導入された空気を、エンジン収容部52の前端に移動するまでの間十分にエンジン本体11等と接触させることができる。また、放熱部54に形成された放出口54fが後方に向かって開口しているため、図6の破線矢印で示したように、エンジン収容部52内を前方に向かって進んだ後放熱部54に向かって後方に湾曲しつつ上方に移動した高温の空気を円滑に外部に放出することができる。これらより、本実施形態では、エンジン収容部52内の温度を十分に低下させることができ、エンジン収容部52内に収容されている各種機器の熱害を抑制することができるとともに、エンジンの吸気系機器の温度を低下させてエンジン性能を高めることができる。
また、DPF35がエンジン収容部52の外側に設けられているため、DPF35の熱によってエンジン収容部52内の温度が上昇するのが回避されているとともに、このDPF35をエンジン収容部52外に配置するためにエンジン収容部52の天壁52dに形成された排気管連通孔52iを通じても、エンジン収容部52内の高温の空気がエンジン収容部52外に排出されるため、より一層エンジン収容部52内の温度を低下させることができる。そして、前述のように、放熱部54の後方にDPF35が配置されていることで、放熱部54から排出された空気によってDPF35を冷却することができる。
また、本実施形態では、前述のように、吸入口カバー23すなわち吸気導入部20の上流端部がエンジン収容部52の天壁52dの後端部上方に設けられており、エンジン収容部52の外側、かつ、放熱部54から離間した位置に設けられている。そのため、吸入口23b付近がエンジン収容部52内の熱気および放熱部54から放熱された高温の空気に晒されて高温となり、吸気が高温となるのが抑制されており、これによっても吸気性能が高められている。
ここで、このように、吸入口23bが形成された吸気導入部20の上流端部をエンジン収容部52の天壁52dの後端部上方に設ければ、この上流端部がエンジン収容部52内の熱気および放熱部54から放熱された高温の空気に晒されて高温となるのが抑制されるという効果を得ることができる。また、前述のように、エンジン収容部52内に外気を導入するための導風口52gをエンジン収容部52の後壁52eに形成し、かつ、エンジン収容部52内の高温の空気を排出するための放熱部54をエンジン収容部52の前端上方に設けるとともに放出口54fを放熱部54の後壁54eに形成することで、エンジン収容部52内の冷却効果および吸気性能を高めることができる。
また、本実施形態では、前記のような吸気導入部20の上流端部が放熱部54の後方に配置されて放出口54fが後方に開口するという構造を有しつつ、吸気導入部20の上流端部に形成された吸入口23bが、放熱部54が位置する前側に向かってではなく反対の後方に向かって開口しているため、放熱部54から排出された高温の空気の一部が吸気導入部20の上流端部側に向かって流れることに伴いこの高温の空気が吸入口23bから吸気導入部20内に流入するのを回避することができ、吸入口23bから吸気導入部20内に流入する空気の温度を低く抑えて高いエンジン性能を維持することができる。
しかも、本実施形態では、遮蔽部58によって吸気導入部20の上流端部が覆われている。特に、遮蔽部58の前壁58aが放熱部54と吸気導入部20の上流端部との間に介在している。そのため、放熱部54からの高温の空気によって吸気導入部20の上流端部が温められるのが回避され、これによっても、低い吸気温度を維持することができる。
また、本実施形態では、DPF35が触媒収容部56内に収容されているため、、DPF35が吸気導入部20の上流端部とともにエンジン収容部52の上方に配置されることでDPF35によって吸気導入部20の上流端部が温められるおそれがあるにも係らず、DPF35周囲の熱気が吸気導入部20の上流端部に悪影響を及ぼすことがより確実に回避されている。特に、前述のように、触媒収容部56の冷却用孔56fが、主として触媒収容部56のうち吸気導入部20の上流端部と反対側の左壁56cに形成されており、前記悪影響が生じるのが確実に回避されている。
さらに、本実施形態では、エンジン収容部52の後面52eのすぐ前方にファン41が設けられて、吸入口23bが開口する吸気カバー23の後面23aが、このエンジン収容部52の後面52eに沿って配置されている。そのため、ファン41の吸引力を吸入口23bにも及ぼすことができ、吸入口23bを通して吸気導入部20内により多くの空気を導入することができる。すなわち、ファン41の駆動に伴いエンジン収容部52の後面52eの周囲の空気の流れは前方向きとされ、この流れによって吸入口23bにより多くの空気が導入される。
以上のように、本実施形態に係る構造によれば、エンジン収容部52内の温度をより低くすることができるとともに、吸気の温度を低くして吸気効率を高く維持することができる。
ここで、前記実施形態では、過給機12をタービン12a、コンプレッサ12bがこの順で前後に並ぶように配置した場合について説明したが、過給機12の配置はこれに限らない。ただし、このように配置すれば、吸気導入部20のうちコンプレッサ12bよりも上流側の部分の長さを短くして構造を簡素化できるとともに吸気抵抗を小さく抑えて吸気性能を高めることができる。
また、前記DPF35の位置は前記に限らない。ただし、DPF35を、タービン12aの下流に設けるとともに、平面視または側面視で前記エンジン本体11と重複する位置に、車両前後方向に延びてその前側が上流側となる姿勢で配置すれば、エンジンシステム全体の前後方向の長さを短くすることができるとともに、排気管30のうちタービン12aよりも下流側の部分の長さを短くして構造を簡素化できるとともに排気抵抗を小さく抑えることができる。また、浄化装置として、DPF35以外のものが用いられてもよい。
また、前記実施形態のように、DPF35をエンジン収容部52の天壁52dよりも上方に配置して、この天壁52dに、エンジン本体11からDPF35に向かう排気管30が挿通される排気管挿通孔52iを形成すれば、前述のように、DPF35によりエンジン収容部52内の温度が上昇するのを回避できるとともに、排気管挿通孔52iを通じてエンジン収容部52内の高温の空気をエンジン収容部52外に放出することができ、エンジン収容部52の温度をより低くすることができる。
10 エンジンシステム
11 エンジン本体
12 過給機
20 吸気導入部
23b 吸入口
30 排気管
35 DPF(浄化装置)
41 ファン
52 エンジン収容部
52f 排出口
52g 導風口
54 放熱部
54f 放出口
56 触媒収容部
58 遮蔽部
58a 遮熱部

Claims (9)

  1. 自走式作業用車両に搭載されるエンジンユニットであって、
    エンジン本体を有するエンジンシステムと、
    前記エンジン本体を収容するエンジン収容部と、
    前記エンジン収容部内の熱を当該エンジン収容部の外側に放出するための放熱部とを備え、
    前記エンジン収容部は、当該エンジン収容部の車両前後方向後端部に設けられて車両前後方向後方に開口してこのエンジン収容部の車両前後方向後方からこのエンジン収容部内に空気を導入する導風口と、当該エンジン収容部の上部の車両前後方向前端部に設けられて上方に開口してこのエンジン収容部内の空気をこのエンジン収容部の上方に排出するための排出口とを有し、
    前記放熱部は、前記エンジン収容部の車両前後方向前端部の上方に設けられており、前記排出口を通って前記エンジン収容部から上方に排出された空気が流入する空間が内側に形成された形状を有するとともに、前記排出口を通って前記エンジン収容部からこの放熱部内に流入した空気を車両前後方向後方に向かって放出するための放出口を有し、
    前記エンジンシステムは、前記エンジン本体に接続されて当該エンジン本体に吸気を導入するための吸気導入部を有し、
    前記吸気導入部は、当該吸気導入部の上流端部に設けられて当該吸気導入部内に空気を導入するための吸入口を有し、
    前記吸入口を備えた前記吸気導入部の上流端部は、前記エンジン収容部の車両前後方向後端部の上方であって前記エンジン収容部の外側かつ前記放熱部から後方に離間した位置に配置されていることを特徴とするエンジンユニット。
  2. 請求項1に記載のエンジンユニットにおいて、
    記吸入口は、車両前後方向後方に開口していることを特徴とするエンジンユニット。
  3. 請求項2に記載のエンジンユニットにおいて、
    前記エンジン収容部内のうち前記導風口よりも前方となる位置に配置されて、当該導風口を介して前記エンジン収容部の外側の空気をこのエンジン収容部内に吸引するためのファンを有し、
    前記吸入口は、車両前後方向において前記導風口とほぼ同じ位置に配置されていることを特徴とするエンジンユニット。
  4. 請求項2または3に記載のエンジンユニットにおいて、
    前記吸気導入部の上流端部と前記放熱部との間に配置されて、当該吸気導入部の上流端部を前記放熱部側から覆う遮熱部を有することを特徴とするエンジンユニット。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載のエンジンユニットにおいて、
    前記エンジンシステムは、過給機と、前記エンジン本体に接続されて当該エンジン本体から排出された排ガスを大気中に放出するための排気管とを有し、
    前記過給機は、前記吸気導入部の途中に設けられて回転することで前記エンジン本体に導入される空気を圧縮するコンプレッサと、前記排気管の途中に設けられて前記コンプレッサを回転させるためのタービンとを有し、
    前記過給機は、前記エンジン収容部内のうち車両前後方向において前記吸気導入部の上流端部よりも前方となる位置に、前記コンプレッサが前記タービンよりも車両前後方向後方となる姿勢で配置されており、
    前記吸気導入部のうち前記コンプレッサよりも上流側の部分は、当該コンプレッサから前記エンジン収容部の車両前後方向後端部の上方に配置された前記吸気導入部の上流端部に向かって後方に延びていることを特徴とするエンジンユニット。
  6. 請求項5に記載のエンジンユニットにおいて、
    前記エンジンシステムは、前記排気管のうち前記タービンよりも下流に設けられて当該排気管内を通過する排ガスを浄化するための浄化装置を有し、
    前記浄化装置は、平面視または側面視で前記エンジン本体と重複する位置に、車両前後方向に延びてその前側が上流側となる姿勢で配置されており、
    前記排気管のうち前記タービンと前記浄化装置との間に介在する部分は、前記タービンから前方に向かって延びた後後方に曲がって前記浄化装置に接続されていることを特徴とするエンジンユニット。
  7. 請求項6に記載のエンジンユニットにおいて、
    前記浄化装置は、前記エンジン収容部よりも上方に配置されており、
    前記エンジン収容部は、上方に開口して、前記エンジン本体から前記浄化装置に向かう前記排気管が挿通される排気管挿通孔を有することを特徴とするエンジンユニット。
  8. 請求項7に記載のエンジンユニットにおいて、
    前記浄化装置は、前記放熱部の後方に配置されていることを特徴とするエンジンユニット。
  9. 請求項7または8に記載のエンジンユニットにおいて、
    前記エンジン収容部の上方に設けられて、前記浄化装置を内側に収容する触媒収容部を有し、
    前記触媒収容部は、前記排気管挿通孔と連通していることを特徴とするエンジンユニット。
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