JP5910015B2 - 現像剤の搬送装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
現像剤が流入する流入口を有する搬送装置の本体と、
前記流入口を開閉する本体側の開閉部材と、
内部に収容された現像剤が流出する流出口を有し、前記搬送装置の本体に対して着脱可能に支持される容器と、
前記流出口を開閉する容器側の第1の開閉部材と、
前記容器側の第1の開閉部材の外側に配置されて前記容器側の第1の開閉部材を開閉することで前記流出口を間接的に開閉する容器側の第2の開閉部材と、
前記搬送装置の本体に設けられ、前記本体側の開閉部材の開く動作を規制する本体側の規制部材と、
前記容器に設けられ、前記本体側の開閉部材の開く動作の規制を解除可能な容器側の解除部材と、
を備え、
前記容器側の第2の開閉部材が閉じている場合に、前記本体側の規制部材が前記本体側の開閉部材を規制するとともに、
前記容器側の第2の開閉部材が開いている場合に、前記容器側の解除部材が前記本体側の開閉部材の規制を解除する
ことを特徴とする。
前記容器側の解除部材は、前記容器から突出する突出部を有し、
前記容器側の第2の開閉部材が開く方向に移動した場合に、前記容器側の第2の開閉部材が前記突出部から離れ、
前記本体側の規制部材は、前記突出部が通過可能な隙間と規制部とを有し、
隙間を通過した前記突出部は、前記規制部に接触して、前記本体側の開閉部材の開く動作の規制が解除される
ことを特徴とする。
前記突出部は、前記容器の挿入方向に沿って配置され、
前記本体側の規制部材の隙間は、前記容器の挿入方向に沿って配置された
ことを特徴とする。
本体側の規制部材は、前記規制部から突出する規制部材側の突出部を有し、
前記規制部材側の突出部は、前記本体側の規制部材が前記本体側の開閉部材の規制を解除する場合に、隣接する部材に接触して、前記本体側の規制部材の姿勢を規制する、
ことを特徴とする。
前記容器側の第2の開閉部材は、前記容器の挿入方向と直交する方向に移動する
ことを特徴とする。
回転する像保持体と、
前記像保持体の表面に形成された潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
前記媒体に転写された可視像を定着する定着装置と、
前記現像装置に現像剤を搬送する請求項1ないし5のいずれかに記載の現像剤の搬送装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
請求項2に記載の発明によれば、突出部が通過可能な隙間を有しない場合に比べて、容器側の第2の開閉部材が開いていない場合に、誤って規制が解除されることが低減されている。
請求項3に記載の発明によれば、容器の挿入方向に沿って突出部が配置されていない場合に比べて、突出部の位置の精度を安定させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、規制部材側の突出部を有しない場合に比べて、本体側の規制部材の姿勢を安定させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、容器の挿入方向に沿った方向に設定されている場合に比べて、容器の着脱時に、容器側の第2の開閉部材が誤って開放されることを低減できる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としての複写機Uは、画像形成装置の本体の一例としての複写機本体U1を有する。複写機本体U1は、上面に透明な原稿台の一例であるプラテンガラスPGを有し、前記プラテンガラスPGの上には、追加装置の一例としての原稿搬送装置U2が着脱可能に支持されている。
前記原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される原稿収容部の一例としての原稿トレイTG1を有している。前記原稿トレイTG1に収容された複数の原稿Giは、順次プラテンガラスPG上の複写位置を通過して、原稿排紙部の一例である原稿排紙トレイTG2に排出される。
原稿読取装置の一例としてのスキャナ部U1aは、原稿読取り位置に配置された露光系の位置検出部材の一例としての露光レジセンサSp、および露光光学系Aを有している。
前記原稿搬送装置U2を使用して自動的に原稿を搬送して複写を行う自動読取動作の場合は、前記露光光学系Aはホーム位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上の複写位置F1を順次通過する各原稿Giを露光する。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行う手動読取動作の場合、露光光学系Aは移動しながらプラテンガラスPG上の原稿を露光走査する。
露光された前記原稿Giからの反射光は、前記露光光学系Aを通って撮像部材の一例としての固体撮像素子CCD上に収束される。前記固体撮像素子CCDは、その撮像面上に収束された原稿反射光を電気信号に変換する。
前記像書込回路DLは、入力された画像書込信号に応じた潜像形成用の駆動信号を潜像形成装置の一例としての露光装置ROSに出力する。
前記現像装置Gの左方には、現像装置Gで消費される現像剤を補給するための現像剤の収容容器の一例としてのカートリッジKが配置されており、カートリッジKは、収容容器の装着部材の一例としてのカートリッジホルダKSに着脱可能に装着される。前記カートリッジKの内部の現像剤は、一時貯留部の一例としてのリザーブタンクRTで攪拌されながら搬送され、リザーブタンクRTに連結された搬送系GHにより現像装置Gに搬送される。
前記各トレイTR1〜TR4のシートSは、予め設定された給紙時期に取出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出されて、分離部材の一例としてのさばきロールRsで1枚づつ分離されて、媒体搬送部材の一例としての複数の搬送ロールRaにより送出部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。
前記転写領域Q3には、前記感光体ドラムPRに対向して、転写装置の一例であって、転写搬送装置の一例としての転写ユニットTUが配置されている。前記転写ユニットTUは、媒体搬送部材の一例として、転写領域Q3に搬送された記録シートSを表面に支持して搬送する転写搬送ベルトTBを有する。前記転写搬送ベルトTBは、駆動部材の一例としての駆動ロールRdおよび従動部材の一例としての従動ロールRfを有する媒体搬送部材の支持系の一例としてのベルト支持ロールRd+Rfにより回転可能に支持されている。前記転写搬送ベルトTBを挟んで前記感光体ドラムPRに対向する位置には、転写器の一例としての転写ロールTRが配置されている。
転写後、感光体ドラムPR表面は、像保持体の清掃器の一例としての感光体クリーナCLpにより残留トナーが除去され、前記帯電ロールCRにより再帯電される。
前記剥離爪SCの転写搬送ベルトTBの回転方向下流側には、媒体搬送部材の清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbが配置されており、記録シートS剥離後の転写搬送ベルトTBの表面に付着した現像剤や紙粉等の付着物を除去する。
排紙トレイTRhに排出されるシートSは正逆回転可能な搬送ロールRbおよび複数の搬送ロールRaが配置されたシート排出路SH2を搬送される。シート排出路SH2の下流端部には切換部材の一例としての第2のゲートGT1が配置されている。第2のゲートGT1は、複写機Uに図示しない後処理装置が接続されている場合には、搬送されてきたシートSを媒体排出部の一例としての排紙トレイTRhまたは図示しない後処理装置のいずれかに排出するように切替える。なお、後処理装置が装着されていない状態では、切替ゲートGT1は、シート排出路SH2の下流端部に搬送されたシートSを、排紙トレイTRhに排出する。
なお、前記符号SH1〜SH3,Rp,Rs,Rr,Ra,Rb,MG等で示す構成要素により、実施例1の媒体搬送装置SHが構成される。
図2は実施例1のリザーブタンクの説明図である。
図2において、実施例1のリザーブタンクRTは、搬送部の一例として、前後方向に延びて内部に現像剤が収容されるタンク本体1を有する。前記タンク本体1の内部には、搬送部材の一例として、前後方向に延びる補給用のオーガ2が回転可能に支持されている。前記補給用のオーガ2は、後端に支持された回転の伝達部材の一例としての補給用のギア3を有し、補給用のギア3に図示しない駆動源から回転が伝達されることで、タンク本体1内の現像剤を後方から前方に搬送する。前記タンク本体1の後端部の側壁には、検知部材の一例として、タンク本体1に流入する現像剤を検知することでカートリッジKが空になったか否かを判別するためのセンサ4が支持されている。
また、タンク本体1の前端には、補給用のオーガ2で前端まで搬送された現像剤を現像装置Gに搬送する搬送系GHが支持されている。なお、前記搬送系GHは、例えば、特開2008−129357号公報等に記載されており、従来公知であり、種々の構成を採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
図4はカートリッジホルダの説明図であり、図4Aは図3においてトナーカートリッジが取り外された状態の説明図、図4Bは本体側のシャッタが閉塞される位置に移動した状態の要部説明図、図4Cは本体側のシャッタが開放される位置に移動した状態の要部説明図である。
図1、図3、図4において、リザーブタンクRTの上方に支持されたカートリッジのホルダKSは、容器の支持部材の本体の一例として、前後方向に延びるホルダの本体11を有する。前記ホルダの本体11の内周面は略半円筒状に形成されており、底部には、容器側の開閉部材の通過部の一例として、下方に凹み且つ前後方向に延びるカートリッジ側のシャッタの通過部12が形成されている。
前記突起の通過部13、第1の突起のガイド溝14、第2の突起のガイド溝16により、実施例1の容器側の開閉部材を移動させる部材13〜16が構成されている。
図4において、前記カートリッジ側のシャッタの通過部12の後部には、ガタの規制部の一例として、後方に行くに連れて上方に傾斜する複数のガタを詰めるリブ17が形成されている。
前記ガタを詰めるリブ17の後方には、本体側の開閉部材の支持部材の一例としての本体側のシャッタのホルダ21が支持されている。前記本体側のシャッタのホルダ21は、下端に配置された底部22を有し、底部22の中央には、ホルダ本体11を上下方向に貫通する流入口23が形成されている。図2において、前記流入口23は、前記リザーブタンクRTの後端部の空検知センサ4に対応する位置の上方に開口している。
本体側のシャッタのホルダ21の左右両端には、本体側の開閉部材の案内部の一例として、前後方向に延びる本体側のシャッタのガイド24が一体的に形成されている。実施例1の本体側のシャッタのガイド24は、底部22の左右両端から上方に延びる左右一対の縦壁部26と、縦壁部26の上端から内側に延びる上壁部27とを有する。
図4において、底部22の上面には、漏出を防止する部材の一例として、板状の本体側のシール36が支持されている。実施例1の本体側のシール36は、弾性材料の一例としてのスポンジにより構成されている。本体側のシール36には、前記流入口23に対応して形成された開口36aが形成されている。
図5は実施例1の本体シャッタの説明図であり、図5Aは平面図、図5Bは図5Aの矢印VB方向から見た図である。
図4において、前記本体側のシール36の上面には、本体側の開閉部材の一例としての本体側のシャッタ37が支持されている。図4、図5において、実施例1の本体側のシャッタ37は、本体側の開閉部材の本体の一例として、板状のシャッタ本体38を有し、本体側のシール36に下面が接触して現像剤の漏出が低減されている。
図5において、前記シャッタ本体38の右側端には、右方に張り出す張出部38bが形成されており、前記張出部38bの前後方向の中央部には、被停止部の一例として、左方に切り欠かれた切欠部38cが形成されている。前記切欠部38cの前端には、後方、すなわち、流入口を開放する位置側に行くに連れて下方に傾斜する第1の傾斜面の一例としての本体側の傾斜面38dが形成されている。
図6は実施例1の本体側のシャッタのロックの要部説明図であり、図6Aは図4BのVIA−VIA線断面図、図6Bはロックの支持部の拡大図である。
図4、図6において、本体側のシャッタのホルダ21の右側の縦壁部26には、停止部材の支持部の一例として、右方に突出するロックの支持部41が支持されている。前記ロックの支持部41は、前端に配置されて上下方向に延びる板状の前板41aと、前板41aの上端から後方に延びる板状の左板41bと、左板41bの後端から右方に延びる板状の後板41cと、後板41cの右端に形成された上下方向に延びる柱状の右柱41dと、を有する。
前記前板41aには、案内部の一例として、上下方向に延びる長方形状の開口により構成されたガイド口41eが形成されている。
図7Bにおいて、前記ロックの支持部41に囲まれた内側且つ前記縦壁部26には、流入口を閉塞する位置に移動した状態のシャッタ本体38の切欠部38cの本体側の傾斜面38dに対応する位置に、停止部材の通過部の一例として、縦壁部26を左右方向に貫通し且つ底部22を下方に貫通するロックの通過口42が形成されている。
図4、図6、図8において、ロックの支持部41には、本体側の規制部の一例としての本体側のシャッタのロック43が上下方向に移動可能に支持されている。図8において、前記本体側のシャッタのロック43は、停止部材の本体の一例として、ロックの支持部41に囲まれるように配置される左方のロックの本体44と、解除用の接触部の一例として、ロックの本体44の右方に支持された解除用のブロック45と、を有する。
前記接触面45bの左端には、規制部材側の突出部の一例であって、動作の安定部の一例として、隣接する部材の一例としての左板41bに隣接して配置され且つ上方に延びる動作の安定用のリブ45cが形成されている。また、解除用のブロック45の右後端部には、右柱41dに対応する切欠形状に形成されて右柱41dに案内されるガイド用の凹部45dが形成されている。
前記解除用のブロック45の下面とカートリッジのシャッタの通過部12の上面との間には、付勢部材の一例として、本体側のシャッタのロック43を上方に付勢するロックのバネ46が配置されている。
図8A、図8Bに示す停止する位置では、ロックの突起44bが本体側の傾斜面38dに対向した状態となっており、本体側のシャッタ37が後方の流入口を開放する位置に向けて移動しようとしても、ロックの突起44bが本体側の傾斜面38dに接触して、移動を規制する。したがって、図8A、図8Bに示す停止する位置では、ロックの突起44bが、本体側のシャッタ37が流入口を開放する位置へ移動することを規制した状態、すなわち、本体側のシャッタ37がロックされた状態となる。
図8C、図8Dに示す停止を解除する位置では、ロックの突起44bが下方に移動して、本体側の傾斜面38dに対して非対向の状態となる。したがって、本体側のシャッタ37が流入口を開放する位置に向けて移動可能な状態、すなわち、ロックが解除された状態となる。
なお、本体側のシャッタのロック43は、停止する位置と停止が解除される位置との間で移動する際に、被ガイド44d、動作の安定用のリブ45c、ガイド用の凹部45dが、それぞれ、ガイド口41e、左板41b、右柱41dに案内されて、上下方向に移動可能に支持されている。
前記符号41〜46を付した各部材により、実施例1の本体側の規制部材の一例としての本体側のロック機構41〜46が構成されている。
前記符号11〜49を付した部材等により、実施例1のカートリッジのホルダKSが構成されており、前記符号1〜49を付した部材、すなわちリザーブタンクRTとカートリッジのホルダKSにより、実施例1の搬送装置の本体RT+KSが構成されている。
図3において、実施例1の容器の一例としてのカートリッジKは、現像剤の収容部の一例として、前後方向に延びる筒状に形成され内部に補給用の現像剤が収容されるカートリッジの本体51を有する。カートリッジの本体51の後端には、接続口の一例として、カートリッジの本体51内の現像剤が流出する流出口51aが形成されている。
カートリッジの本体51の前端には、取手部の一例として、作業者が把持するためのハンドル52が支持されている。
図9は実施例1のカートリッジのシャッタの説明図であり、図9Aは外側のシャッタが外側を閉塞する位置に移動した状態の説明図、図9Bは外側のシャッタが外側を開放する位置に移動し且つ内側のシャッタが流出口を閉塞する位置に移動した状態の説明図、図9Cは外側のシャッタおよび内側のシャッタが開放する位置に移動した状態の説明図である。
図10は実施例1の内側のシャッタの支持部の断面図であり、図10Aは図9AのXA−XA線断面図、図10Bは図9BのXB−XB線断面図である。
図9、図10において、カートリッジの本体51の後端側で前記流出口51aの外表面側には、容器側の開閉部材の支持部材の一例として、径方向の外方に突出する内側のシャッタの支持部56が形成されている。図10Bにおいて、前記内側のシャッタの支持部56の左右両端部には、案内部の一例として、左右方向外側に張り出して形成された内側のシャッタのガイド57が形成されている。
図9B、図9Cにおいて、前記内側のシャッタのガイド57には、容器側の開閉部材の一例であって、容器側の第1の開閉部材の一例としての内側のシャッタ59が前後方向に移動可能に支持されている。前記内側のシャッタ59は、第1の開閉部材の本体の一例として、平板状のシャッタ本体59aを有する。内側のシャッタ本体59aの左右両端には、被案内部の一例として、前後方向に延びて前記内側のシャッタのガイド57に案内される内側のガイド部59bが形成されている。したがって、実施例1の内側のシャッタ59は、図9Bに示す流出口51aを閉塞する流出口を閉塞する位置と、図9Cに示す流出口51aを開放する流出口を開放する位置との間で移動可能に支持されている。
実施例1の内側のシャッタ59は、カートリッジKがカートリッジのホルダKSに装着された場合に、ロック用のアーム33の内側に収容されるように構成されている。したがって、内側のシャッタ59の左右方向の幅は、ロック用のアーム33どうしの幅に対応して形成されており、内側のシャッタ59の前後方向の長さは、内側のシャッタ59の後端から切欠部59cの後端までの長さが、本体側のシール36の前端からロック用の爪34の後端面34bまでの長さに対応して形成されている。さらに、内側のシャッタ59の本体59aの厚さは、内側のシャッタの本体59aの上面が本体側のシール36の上面と、面一となるように設定されている。
実施例1では、内側のシャッタのガイド57の上面からカートリッジ側のシール61の下面までの高さが、本体側のシャッタのガイド24の下面から本体側のシール36の上面までの高さに対応して形成されている。そして、内側のシャッタの支持部56の左右方向の幅が、本体側のシャッタのホルダ21の狭部29の幅より短く設定されており、内側のシャッタのガイド57の左右方向外端どうしの幅が、本体側のシャッタのガイド24どうしの幅より短く設定されている。したがって、カートリッジKがカートリッジのホルダKSに装着された場合に、内側のシャッタのガイド57が本体側のシャッタのガイド24に案内されて内側のシャッタの支持部56が本体側のシャッタのホルダ21の内部に収容され、流出口51aと流入口23とが接続可能になっている。
実施例1のカートリッジ側の接触部62は、本体側のシャッタ37の本体側の接触部39の内部に収容可能な大きさに形成されており、前端部62aの左右方向の長さは、アーム39bどうしの幅よりも小さく且つ内側の爪部39dの内端どうしの幅よりも長く設定されている。また、進入部62bの後端、すなわち、カートリッジKの装着方向の下流端どうしの幅は、内側の爪部39dの内端どうしの幅よりも短く設定されている。
図8、図9において、カートリッジの本体51の外表面には、内側のシャッタの支持部56の右方に、容器側の解除部材の一例であって、第2の開閉部材の停止部の一例として、前後方向に延びる解除用のリブ63が形成されている。なお、実施例1の解除用のリブ63は、後述する外側のシャッタ67の右側部の開口部分を塞ぐ機能も有する。前記解除用のリブ63は、解除用のブロック45のガイド面45aおよび接触面45bに対応する位置に配置されており、ガイド面45aおよび接触面45bの幅よりも小さな幅に形成されている。したがって、実施例1の解除用のリブ63は、ロックの支持部41の前板41aと、図4B、図4Cに示すホルダ本体11の右壁11aと、の間に形成された隙間を通過可能な長さに、左右方向の長さが形成されている。
なお、実施例1の解除用のリブ63は、突出部の一例として、カートリッジの本体51の外表面から突出して形成されており、解除用のリブ63の先端には、各面45a,45bに接触可能な接触部63aが形成されている。
前記符号51〜67を付した部材により、実施例1の現像剤の収容容器の一例としてのカートリッジKが構成されている。また、前記搬送装置本体RT+KSとカートリッジKとにより、実施例1の現像剤の搬送装置RT+KS+Kが構成されている。
前記構成要件を備えた実施例1の複写機Uでは、感光体PRの表面に形成された潜像は、現像領域Q2において現像装置Gで現像され、現像装置G内の現像剤が消費される。現像装置Gの内部の現像剤が消費されると、消費量に応じて、補給オーガ2や搬送系GHが作動して、カートリッジKから現像剤の補給が行われる。
カートリッジKから補給が行われて、カートリッジKの内部の現像剤が空になったり、カートリッジKが故障等した場合、カートリッジKが複写機本体U1に対して前後方向に挿入、引き出しされて、交換される。
図3、図4、図9Aにおいて、カートリッジKがカートリッジホルダKSに挿入される場合、前方からカートリッジKが挿入されると、外側のシャッタ67の外側のシャッタの開閉用の突起67cがカートリッジ側のシャッタの通過部12に沿って後方に移動し、第1の突起のガイド溝14の下端に接触する。その状態から、さらにカートリッジKが後方に挿入されると、第1の突起のガイド溝14に沿って外側のシャッタの開閉用の突起67cがガイドされて、外側のシャッタ67は、カートリッジの本体51の周方向に沿って、上方に移動する。したがって、カートリッジKが後方に挿入されると、外側のシャッタ67が周方向に移動して、図9Aに示す外側のシャッタ67が流出口51aを閉塞する位置から図9B、図9Cに示す外側のシャッタ67が流出口51aを開放する位置に移動して、内側のシャッタ59が露出する。
図11において、内側のシャッタ59が露出した状態で、さらにカートリッジKが挿入されると、図11Aに示す状態から内側のシャッタ59が本体側のシャッタのホルダ21に近づく。そして、ロック用の爪34の間をカートリッジ側の接触部62が後方に通過し、内側のシャッタ59の後端、すなわち、カートリッジKの装着方向の下流端が、ロック用のアーム33の前側の案内面34aに接触する。この状態から、さらにカートリッジKが挿入されると、図11Bに示すように、ロック用のアーム33が弾性的に変形して互いに外側に開く。したがって、カートリッジKの内側のシャッタ59や内側のシャッタの支持部56が後方に進入可能となる。
図11Bに示す状態から、さらにカートリッジKが後方に挿入されると、内側のシャッタ59の底面がガタを詰めるリブ17にガイドされて上方に持ち上げられ、上下方向のガタが低減され、位置決めがされた状態となる。そして、カートリッジ側の接触部62が本体側の接触部39に到達すると、カートリッジ側の接触部62の進入部62bが、内側の爪部39dどうしの間に進入し、連動用のアーム39bを押し広げようとする。このとき、外側の爪部39cは、本体側のシャッタのホルダ21の凹部28の位置に配置されており、左右方向の外側への移動が可能な状態となっている。したがって、図12Aに示すように、連動用のアーム39bが弾性的に変形して外側に押し広げられる。
そして、図12Aに示す状態から、さらにカートリッジKが後方に挿入されてカートリッジ側の接触部62が本体側の接触部39の内部に収容されると、図12Bに示すように、連動用のアーム39bが弾性的に復元して、元の状態に戻る。したがって、内側の爪部39dが、カートリッジ側の接触部62の前端部62aの前面の前側で挟んだ状態となり、カートリッジ側の接触部62が本体側のシャッタ37に対して相対的な移動が規制された状態、すなわち、ロックされた状態となる。
図12Bに示す状態から、さらにカートリッジKを後方に挿入すると、カートリッジ側の接触部62が本体側の接触部39を押して、本体側のシャッタ37が後方に移動する。すなわち、本体側のシャッタ37が、流入口を閉塞する位置から流入口を開放する位置にむけて移動する。また、内側のシャッタ59の後端が、本体側のシール36の前端に接触すると、内側のシャッタ59の移動が停止し、カートリッジKの後方への移動に伴って、内側のシャッタの支持部56のみが後方に向けて移動する。すなわち、内側のシャッタ59が、流出口を閉塞する位置から流出口を開放する位置に向けて相対的に移動する。
図13において、カートリッジKが、図3に示すように一番奥まで挿入されると、各シャッタ37,59が前記開放する位置に移動し、図13Aに示すように、流出口51aと流入口23とが接続され、カートリッジKからリザーブタンクRTに現像剤の補給が可能な状態となる。
なお、図13Aに示す状態では、カートリッジKの内側のシャッタの支持部56が後方に移動しており、内側のシャッタ59の切欠部59cの位置からロックの解除部58が後方に抜けた状態となっている。したがって、図13Aに示すように、ロック用の爪34とロックの解除部58との接触が解除され、ロック用のアーム33が復元して、切欠部59cを外から挟んだ状態となる。したがって、この状態では、ロック用のアーム33は、内側のシャッタ59の前後方向の移動を規制した状態、いわゆる、ロックする。
カートリッジKの現像剤が空になった等の理由で、カートリッジKを取り外す場合、カートリッジKが前方に引き出される。図13Aに示す状態からカートリッジKが前方に引き出される場合、内側のシャッタ59がロック用のアーム33のロック用の爪34でロックされて移動不能であり、カートリッジKの前方への移動に伴って内側のシャッタの支持部56のみが前方に移動する。したがって、ロック用のアーム32が、内側のシャッタ59を相対的に流出口を閉塞する位置に向けて移動させる。また、このとき、カートリッジ側の接触部62も本体側の接触部39にロックされており、カートリッジKのカートリッジ側の接触部62の前方への移動に伴って、本体側の接触部39も前方に引っ張られ、本体側のシャッタ37が前方、すなわち、流入口を閉塞する位置に向けて移動する。
そして、カートリッジKが前方に引き出されると、本体側の接触部39の外側の爪部39cが傾斜部31や狭部29に接触し、連動用のアーム39bが内側に絞られる力を受け、カートリッジ側の接触部61の抜け止めが強固になる。したがって、実施例1では、本体側のシャッタ37が、流入口を閉塞する位置に戻る前に流入口を開放する位置や途中で接触部39,62の連結が外れてしまって停止してしまうことが低減されている。
図13Bに示す状態から、さらにカートリッジKが前方に移動して、図14に示す状態となると、ロックの解除部58がロック用の爪34の後端面34bに接触する。この状態から、カートリッジKがさらに前方に移動すると、ロックの解除部58に押されて、ロック用の爪34が外側に向かう力を受け、ロック用のアーム33が外側に開くように弾性変形する。したがって、図12Bに示す状態となり、内側のシャッタ59が、流出口を閉塞する位置に移動すると共に、内側のシャッタ59のロックが解除される。したがって、カートリッジKの前方への移動に伴って、内側のシャッタの支持部56の流出口51aを閉塞した状態で内側のシャッタの支持部56と一体的に前方に移動可能になる。
したがって、カートリッジKが、ホルダ本体11との間のガタつき等で、誤った姿勢で挿入された場合には、外側のシャッタ67が流出口51aを閉塞する位置から開放されない状態となり、解除用のリブ63が露出せず、ロックの解除が行われず、誤った姿勢で挿入された場合に、誤って本体側のシャッタ37が開放されることが低減されている。
さらに、実施例1では、解除用のリブ63が、本体側のシャッタのロック43を解除すると共に、外側のシャッタ67の右側部を塞ぐ部材と共通化されており、外側のシャッタ67が流出口51aを閉塞する位置に移動した状態では、外側のシャッタ67とほぼ同化した形態となっている。したがって、外側のシャッタ67から離れた位置に配置される場合に比べて、独立して突起する部分が無く、余計な突起が無くなり、シャッタ59,67の周囲の構成を小型効率化、いわゆる、コンパクト化することが可能である。
さらに、実施例1の解除用のリブ63は、カートリッジKの挿入方向に沿って配置されており、解除用のリブ63と本体側のシャッタのロック43が挿入方向に沿って配置されない場合や解除用のリブ63が移動したりする場合に比べて、カートリッジKの挿入時に解除用のリブ63の位置が変動しにくく、位置の安定性が向上している。
さらに、実施例1のカートリッジKでは、内側のシャッタ59にガイドの延長部59dが形成されており、外側のシャッタ67がガイド可能となっている。仮に、ガイドの延長部59dが無い場合には、外側のシャッタ67が外側の閉塞位置に近づくと、前側の案内部が無くなっていまい、動作が不安定になり、外側のシャッタ67が閉まらなかったり、最悪の場合にはカートリッジKから脱落してしまう恐れがある。一方で、カートリッジの本体51に案内部を形成すると、内側のシャッタ59の移動が妨げられる問題がある。したがって、内側のシャッタ59にガイドの延長部59dが形成された実施例1のカートリッジKでは、これらの問題を解消されている。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、画像形成装置の一例として複写機Uを例示したが、これに限定されず、プリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、単色の画像形成装置に限定されず、多色の画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、現像剤の収容容器の一例として、現像装置Gに補給される新規の現像剤を収容するカートリッジKを例示したが、これに限定されず、例えば、感光体クリーナCLpやベルトクリーナCLbから回収された現像剤を収容する収容容器の一例としての廃トナーボックスや、内部に現像剤が収容される収容容器の一例としての着脱可能な現像装置G等において、画像形成装置の本体側の搬送装置本体に対して着脱される部分に適用可能である。
(H04)前記実施例において、本体側のシャッタのロック43を解除する解除部材として、外側のシャッタ67を停止させたり右側面を閉塞する機能も有する解除用のリブ63と共通化する構成を例示したが、これに限定されず、右側面の閉塞等を行う部材とは異なる部材、例えば、解除用のリブ63と流出口51aとの間に突起やリブを配置して、解除部材として使用することも可能である。なお、この場合は、外側のシャッタ67が流出口51aを閉塞する位置に移動した状態では、解除部材が外シャッタ67で覆われることとなり、誤ってロックが解除される恐れが更に低減される。
(H06)前記実施例において、解除部材として使用する解除用のリブ63の長さ等は設計等に応じて任意に変更可能である。また、解除用のリブ63は、前後方向に延びる1つのリブの構成を例示したが、これに限定されず、本体側のシャッタのロック43を停止を解除する位置に移動させる必要がある時期に応じた部分にのみ、複数の突起やボス、前後方向の長さの短い複数のリブを配置する構成とすることも可能である。
37…本体側の開閉部材、
41b…隣接する部材、
41〜46…本体側の規制部材、
43…規制部、
45c…規制部材側の突出部、
51a…流出口、
63…容器側の解除部材,突出部、
67…容器側の開閉部材、
F…定着装置、
G…現像装置、
K…容器、
PR…像保持体、
RT+KS…搬送装置の本体、
RT+KS+K…現像剤の搬送装置、
S…媒体、
TU…転写装置、
U…画像形成装置。
Claims (6)
- 現像剤が流入する流入口を有する搬送装置の本体と、
前記流入口を開閉する本体側の開閉部材と、
内部に収容された現像剤が流出する流出口を有し、前記搬送装置の本体に対して着脱可能に支持される容器と、
前記流出口を開閉する容器側の第1の開閉部材と、
前記容器側の第1の開閉部材の外側に配置されて前記容器側の第1の開閉部材を開閉することで前記流出口を間接的に開閉する容器側の第2の開閉部材と、
前記搬送装置の本体に設けられ、前記本体側の開閉部材の開く動作を規制する本体側の規制部材と、
前記容器に設けられ、前記本体側の開閉部材の開く動作の規制を解除可能な容器側の解除部材と、
を備え、
前記容器側の第2の開閉部材が閉じている場合に、前記本体側の規制部材が前記本体側の開閉部材を規制するとともに、
前記容器側の第2の開閉部材が開いている場合に、前記容器側の解除部材が前記本体側の開閉部材の規制を解除する
ことを特徴とする現像剤の搬送装置。 - 前記容器側の解除部材は、前記容器から突出する突出部を有し、
前記容器側の第2の開閉部材が開く方向に移動した場合に、前記容器側の第2の開閉部材が前記突出部から離れ、
前記本体側の規制部材は、前記突出部が通過可能な隙間と規制部とを有し、
隙間を通過した前記突出部は、前記規制部に接触して、前記本体側の開閉部材の開く動作の規制が解除される
ことを特徴とする請求項1に記載の現像剤の搬送装置。 - 前記突出部は、前記容器の挿入方向に沿って配置され、
前記本体側の規制部材の隙間は、前記容器の挿入方向に沿って配置された
ことを特徴とする請求項2に記載の現像剤の搬送装置。 - 本体側の規制部材は、前記規制部から突出する規制部材側の突出部を有し、
前記規制部材側の突出部は、前記本体側の規制部材が前記本体側の開閉部材の規制を解除する場合に、隣接する部材に接触して、前記本体側の規制部材の姿勢を規制する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の現像剤の搬送装置。 - 前記容器側の第2の開閉部材は、前記容器の挿入方向と直交する方向に移動する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の現像剤の搬送装置。 - 回転する像保持体と、
前記像保持体の表面に形成された潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
前記媒体に転写された可視像を定着する定着装置と、
前記現像装置に現像剤を搬送する請求項1ないし5のいずれかに記載の現像剤の搬送装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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