以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
本実施の形態では、家電機器(以下、家電と略す)とは、家屋で利用される電気器具であり、外部から供給される電力によって駆動される電気器具あるいは、電力を発生させる電気器具を指す。家屋は、たとえば、住宅、オフィスなどを指す。
<ネットワークシステムの全体構成>
図1は、本発明の実施の形態に従うネットワークシステムの全体構成について説明する図である。
図1を参照して、本実施の形態に係るネットワークシステム1は、たとえば、住宅やオフィスなどに設置される。ネットワークシステム1は、屋内に設置されるエアコン(空気調和機)200A、テレビ200B、電子レンジ200C、冷蔵庫200D、およびライト200Eなどの家電を含む。図示される家電は一例であり、これらに限定されるものではない。
ネットワークシステム1は、太陽光発電装置200X、蓄電池200Y、それらを制御するためのパワーコンディショナ200Zを含む。なお、蓄電池200Yは、住宅などに設置されるものであってもよいし、自動車用の蓄電池を住宅用の蓄電池として兼用するものであってもよい。
ネットワークシステム1は、家電200A〜200E、太陽光発電装置200X、蓄電池200Y、それらを制御するためのパワーコンディショナ200Z、などを制御するためのホームコントローラ100を含む。ホームコントローラ100は、有線あるいは無線のネットワーク401を介して、家電200A〜200E、太陽光発電装置200X、蓄電池200Y、それらを制御するためのパワーコンディショナ200Z、などとデータ通信が可能である。ホームコントローラ100は、ネットワーク401として、たとえば、無線LAN(Local Area Network)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、有線LAN、またはPLC(Power Line Communications)などを利用する。ホームコントローラ100は、持ち運び可能であってもよいし、テーブル上に載置されたベースに着脱自在であってもよいし、部屋の壁に固設されるものであってもよい。
本実施の形態に係るネットワークシステム1においては、パワーコンディショナ200Zが、電力線402を介して、蓄電池200Yと系統と家電200A〜200Eとに電力を供給する。そして、パワーコンディショナ200Zは、電力線402を介して、太陽光発電装置200X、蓄電池200Y、および系統(電力会社が提供する電力系統など)から電力を取得する。
<ホームコントローラ100のハードウェア構成>
図2は、本発明の実施の形態に従うホームコントローラ100のハードウェア構成について説明する図である。
図2を参照して、本発明の実施の形態に従うホームコントローラ100は、メモリ101、ディスプレイ102、タブレット103、ボタン104、通信インターフェイス105、スピーカ107、時計108、およびCPU(Central Processing Unit)110を含む。タブレット103およびボタン104のユーザ操作を受付けるための入力インターフェイス1031と1041と、ディスプレイ102に情報を出力するために出力インターフェイス1021をさらに備える。ユーザに対して情報を出力するデバイスは画像表示によるディスプレイ102と、音声出力によるスピーカ107とを用いることができる。
メモリ101は、各種のRAM(Random Access Memory)や、ROM(Read-Only Memory)や、ハードディスクなどによって実現される。たとえば、メモリ101は、読取用のインターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体などによっても実現される。
メモリ101は、CPU110によって実行される制御プログラム、通知オブジェクトテーブル305A、条件テーブル305B、通知オブジェクトに関するデータ305Cを記憶する。テーブル等の詳細については、後述する。
ディスプレイ102は、CPU110によって制御されることによって、家電200A〜200Eや、太陽光発電装置200X、蓄電池200Y、パワーコンディショナ200Zの状態を表示する。タブレット103は、ユーザの指によるタッチ操作を検出して、タッチ座標などをCPU110に入力する。
本実施の形態においては、ディスプレイ102の表面にタブレット103が敷設されている。すなわち、本実施の形態においては、ディスプレイ102とタブレット103とがタッチパネル106を構成する。ただし、ホームコントローラ100は、タブレット103を有していなくともよい。
ボタン104は、ホームコントローラ100の表面に配置される。ボタン104は、決定ボタン、戻りボタン、方向ボタン、テンキーなどの複数のボタン,キーを有する。なお、ユーザ操作を受け付ける手段として、ボタン104を設けずタブレット103のみの構成とすることも可能である。
CPU110は、タブレット103またはボタン104を介したユーザ操作を受付けて、受付けた操作を解析する。受付けた操作が家電の運転制御に関する操作である場合には、解析結果に基づき当該操作に従う運転制御指令を生成する。生成された運転制御指令は通信インターフェイス105によって対象の家電宛てに送信される。また、受付けた操作が家電の管理に関する操作である場合には、解析結果に基づき当該操作に従う所定の家電の管理画面等をディスプレイ102に表示する。
通信インターフェイス105は、CPU110によって制御されることによって、ネットワーク401を介して、家電200A〜200E等とデータを送受信する。上述したように、通信インターフェイス105は、たとえば、無線LAN、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、有線LAN、またはPLCなどを利用することによって、家電200A〜200E等とデータを送受信する。
スピーカ107は、CPU110からの命令に基づいて、音声を出力する。たとえば、CPU110は、音声データに基づいて、スピーカ107に音声を出力させる。
時計108は、CPU110からの命令に基づいて、現在の日付や時刻をCPU110に入力する。
CPU110は、メモリ101に記憶されている各種のプログラムを実行することによって、各種の情報処理を実行する。換言すれば、ホームコントローラ100における処理は、各ハードウェアおよびCPU110により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ101に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス105を利用することによってダウンロードされて、メモリ101に一旦格納される。CPU110は、ソフトウェアを実行可能なプログラムの形式でメモリ101に格納してから、当該プログラムを実行する。
なお、記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、一時的ではない不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、本実施の形態に係るネットワークシステム1の動作概要について説明する。
ホームコントローラ100は、ネットワーク401を介して、住宅に設置される複数の家電200A〜200Eのそれぞれから、家電200A〜200Eの電力消費のデータを受信する。例えば、各家電200A〜200Eは、ホームコントローラ100と通信するための通信部および当該家電の消費電力(単位:kW)を測定するための電力センサを内蔵する。
ホームコントローラ100は、受信した家電200A〜200Eのデータを蓄積することによって、家電200A〜200Eの消費電力を所定期間にわたって累積加算し、累積加算した消費電力量を所定記憶領域に格納し、必要に応じて外部に出力(表示)し、または外部の情報処理装置に送信する。
パワーコンディショナ200Zは、図示のない電力センサを用いて太陽光発電装置200Xの発電電力量および蓄電池200Yの残量電荷による電力量である蓄電量を検出し、検出した電力発生のデータをホームコントローラ100に送信する。
ホームコントローラ100は、系統からの供給電力、太陽光発電装置200Xの発電電力量、および蓄電池200Yの蓄電量のうちの1種以上の供給電力を用いて各家電を運転制御する。
ここでは、説明を簡単にするために、各家電の運転を制御するためのユーザ操作は、操作部(タッチパネル106またはボタン104)を介して入力インターフェイス1031により受付けると想定しているが、各家電が固有に有する操作部から受付けるとしてもよい。
<エアコン200Aのハードウェア構成>
図3は、家電の一例として、エアコン200Aの構成を説明する図である。
図3を参照して、エアコン200Aは、運転に関するデータ・プログラムを記憶するためのメモリ201、ユーザによる運転制御のための操作を受付けるためのボタン204、通信インターフェイス205、図示しない熱交換サイクルを駆動するためのモータなどを含む空調部207、温度・湿度のセンサなどの各種のセンサ209、およびCPU210を含む。
メモリ201は、ホームコントローラ100のメモリ101と同様に実現され得る。メモリ201は、CPU210によって実行される制御プログラム、エアコン200Aの消費電力、エアコン200Aに入力された命令、エアコン200Aの動作状態などを記憶する。
通信インターフェイス205は、CPU210によって制御されることによって、ネットワーク401を介して、ホームコントローラ100とデータを送受信する。上述したように、通信インターフェイス205は、無線LAN、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、有線LAN(Local Area Network)、またはPLC(Power Line Communications)などを利用することによって、ホームコントローラ100とデータを送受信する。
センサ209は、電力センサを含む。電力センサはエアコン200Aの消費電力を測定する。測定された消費電力は、通信インターフェイス205によりCPU210に送信され、またメモリ201に格納される。
本実施の形態では、ホームコントローラ100側で、各家電について消費電力量(単位:kWh)が算出されるが、この算出は各家電側で行うようにしてもよい。つまり、各家電が電力センサで測定した消費電力について、メモリ201を用いて累積加算し、累積加算結果を消費電力量としてホームコントローラ100に送信する構成であってもよい。
ホームコントローラ100のCPU110は、エアコン200Aから電力センサにより測定された消費電力を定期的に受信することによって当該家電の消費電力(単位:kW)を取得する。そして、取得した消費電力を所定時間単位で積算することにより当該家電の消費電力量(単位:kWh)を算出する。
<家電モニター画面>
図4は、本発明の実施の形態に従うホームコントローラ100のディスプレイ102で表示される家電モニター画面について説明する図である。
図4を参照して、ここでは、家電モニター画面500において、受信したデータに基づいて、消費電力順に家電200A〜200Dの消費電力が表示されている場合が示されている。当該家電モニター画面によりユーザは、家電200A〜200Dそれぞれの消費電力を容易に把握し、省エネ意識を高めることが容易となる。
当該家電モニター画面500には、複数の機能ボタンが設けられており、当該機能ボタンを選択することにより対応する機能ボタンに応じた処理が実行される。例えば、機能ボタンの一例として「お知らせ」ボタン510が配置されており、当該「お知らせ」ボタン510を選択することにより、省エネ・節電行動につながるメッセージ(情報)を通知するメッセージ通知画面が表示される。
<メッセージ通知画面>
図5は、本発明の実施の形態に従うホームコントローラ100のディスプレイ102で表示されるメッセージ通知画面について説明する図である。
図5を参照して、本発明の実施の形態に従うメッセージ通知画面600の一例が示されている。本例においては、一例として、それぞれが選択可能に設けられた4枚の通知オブジェクトが表示されている場合が示されている。具体的には、第1通知オブジェクト618、第2通知オブジェクト616、第3通知オブジェクト612、第4通知オブジェクト602がそれぞれ表示されている場合が示されている。当該通知オブジェクト内には、2つのオブジェクトが設けられる。具体的には、通知オブジェクトの具体的内容を示すメッセージオブジェクト606と、当該通知オブジェクトに示されるメッセージオブジェクトの概要を示す概要オブジェクト604とが設けられる。
そして、当該第1〜第4通知オブジェクト618、616、612、602のそれぞれの配置関係は、第1通知オブジェクト618の上に第2通知オブジェクト616が重なり合うように配置されるとともに、第1通知オブジェクト618の概要オブジェクトが認識可能な程度に少なくとも一部が表示される状態となるように、第2通知オブジェクト616が配置される。同様に、第2通知オブジェクト616の上に第3通知オブジェクト612が重なり合うように配置されるとともに、第2通知オブジェクト616の概要オブジェクトが認識可能な程度に少なくとも一部が表示される状態となるように、第3通知オブジェクト612が配置される。同様に、第3通知オブジェクト612の上に第4通知オブジェクト602が重なり合うように配置されるとともに、第3通知オブジェクト612の概要オブジェクトが認識可能な程度に少なくとも一部が表示される状態となるように、第4通知オブジェクト602が配置される。
また、通知オブジェクト内には、さらに、当該通知オブジェクトを消去の指示を受付ける消去ボタン607と、当該通知オブジェクトの詳細内容を確認できる画面の遷移への指示を受付ける「詳細」ボタン608とがさらに設けられる。なお、本例においては、第4通知オブジェクト602のみ消去ボタン607および「詳細」ボタン608とが有効な状態として設けられている。
また、メッセージ通知画面600には、メッセージ通知画面600の表示の終了を受付ける「終了」ボタン610が設けられており、当該「終了」ボタン610に対するユーザの操作指示を受付けることによりメッセージ通知画面600が終了する。すなわち、当該画面の表示が終了して、図4で説明した家電モニター画面500がディスプレイ102に表示される。
図6は、本発明の実施の形態に従う家電モニター画面からメッセージ通知画面への遷移について説明する図である。
図6を参照して、本発明の実施の形態においては、家電モニター画面500からメッセージ通知画面600への遷移として2つの方式があり、1つは、通知条件が成立した場合に自動的にメッセージ通知画面600に遷移する。もう1つは、ユーザが家電モニター画面500において、上述したように、「お知らせ」ボタン510を選択した場合である。
したがって、通知条件が成立した場合には、自動的にメッセージ通知画面に遷移することにより、ユーザに注意を喚起したい場合や、重要なメッセージ等を通知する場合等、ユーザに確実に情報を伝達することが可能である。また、メッセージ通知画面600で通知された情報を再度、確認したい場合等においては、「お知らせ」ボタン510を選択することにより、ユーザの意図に従いメッセージ通知画面に遷移することが可能であるので、ユーザの利便性にも供する。
なお、ここで示されるように、通知オブジェクト内に設けられた「詳細」ボタンを押下した場合には、後述するが詳細内容を確認できる画面に遷移する。
図7は、本発明の実施の形態に従うホームコントローラ100のディスプレイ102で表示されるメッセージ通知画面の別の例を説明する図である。
図7を参照して、図5で説明したのと同様のメッセージ通知画面600の一例が示されている。
本例においては、一例として、選択可能に設けられている第3通知オブジェクト612を選択した場合におけるメッセージ通知画面650が示されている。上述したように、通知オブジェクトは、それぞれが選択可能に設けられており、本例においては、第3通知オブジェクト612が選択されて、通知オブジェクトの表示順位が第4通知オブジェクト602と入れ替わり、第4通知オブジェクト602の上に第3通知オブジェクト612が配置された状態で表示されている場合が示されている。
また、当該表示順位に従って、通知オブジェクトにある消去オブジェクトおよび詳細オブジェクトの有効/無効の状態も変化する場合が示されている。すなわち、第4通知オブジェクト602の表示順序が最上位の場合には、第4通知オブジェクト602の消去オブジェクトおよび詳細オブジェクトが有効状態とされる。一方、表示順序が下位である第3通知オブジェクト612の消去オブジェクトおよび詳細オブジェクトについては無効な状態とされる。
一方、第3通知オブジェクト612の表示順序が上位の場合には、第3通知オブジェクト612の消去オブジェクトおよび詳細オブジェクトが有効な状態とされる。一方、表示順序が下位である第4通知オブジェクト602の消去オブジェクトおよび詳細オブジェクトについては無効な状態とされる。
当該処理により、表示順序が最上位となった場合の通知オブジェクトのみ消去オブジェクトが有効となるためユーザが下位の通知オブジェクトを確認することなく、消去することを防ぐことが可能であり、通知オブジェクトの情報であるメッセージをユーザに通知することが可能である。
<メッセージ通知画面における通知オブジェクトの具体例>
図8は、本発明の実施の形態に従う通知オブジェクトについて説明する図である。
図8を参照して、ここでは、メッセージ通知画面で表示される通知オブジェクトに関するデータ305Cとしてメモリ101に格納されている通知オブジェクトの具体例について説明する。
具体的には、「A ピークカット関連」、「B 太陽電池関連」、「C 設定関連」、「D 目標達成率関連」、「E めやす金額関連」の通知オブジェクトが示されている。
ここで、通知オブジェクト「A ピークカット関連」は、例えば、設定されたピーク電力を超えた時に節電を促すメッセージを表示するものである。メッセージの具体例については後述する。また、当該メッセージの概要を示す概要オブジェクトとして、直感的に概要を認識し易いオブジェクトとして、ピーク波形をはさみでカットするイメージのオブジェクトが対応付けられて設定されているものとする。
通知オブジェクト「B 太陽電池関連」は、例えば、買電が継続していたり、もう少しで売電になりそうなときに、節電を促すメッセージを表示するものである。メッセージの具体例については後述する。また、当該メッセージの概要を示す概要オブジェクトとして、直感的に概要を認識し易いオブジェクトとして、太陽電池といったエコロジー的なものを象徴する上で、植物の葉のイメージのオブジェクトが対応付けられて設定されているものとする。
通知オブジェクト「C 設定関連」は、例えば、目標値、電気料金換算等が未設定の場合に設定を促すメッセージを表示するものである。メッセージの具体例については後述する。また、当該メッセージの概要を示す概要オブジェクトとして、直感的に概要を認識し易いオブジェクトとして、設定を象徴する上で、ドライバのイメージのオブジェクトが対応付けられて設定されているものとする。
通知オブジェクト「D 目標達成率関連」は、例えば、機器毎に設定した目標達成率に応じてメッセージを表示するものである。メッセージの具体例については後述する。また、当該メッセージの概要を示す概要オブジェクトとして、直感的に概要を認識し易いオブジェクトとして、目標達成を象徴する上で、トロフィーのイメージのオブジェクトが対応付けられて設定されているものとする。
通知オブジェクト「E めやす金額関連」は、例えば、節電効果を金額に換算して通知したり、節電を促すために電気料金の時間帯が変更になった時にメッセージを表示するものである。メッセージの具体例については後述する。また、当該メッセージの概要を示す概要オブジェクトとして、直感的に概要を認識し易いオブジェクトとして、節電、節約等を象徴する上で、豚の貯金箱のイメージのオブジェクトが対応付けられて設定されているものとする。
それぞれの通知オブジェクトには、優先度が設定されており、「A ピークカット関連」の優先度が最も高く、「B 太陽電池関連」、「C 設定関連」、「D 目標達成率関連」、「E めやす金額関連」と順番に優先度が低くなる場合が示されている。当該優先度は、後述する優先順位の設定の際に用いられる。
当該通知オブジェクトは、一例であり、当該内容に限られるものではなく、他の通知オブジェクトを用いることも当然に可能である。
なお、上記通知オブジェクトに対応付けられて設定されている概要オブジェクトは、一例であり、メッセージの概要を示す概要オブジェクトとして、メッセージの概要を認識し易いオブジェクトであればどのようなオブジェクトを用いることも可能である。
以下、ホームコントローラ100の処理について説明する。
<ホームコントローラ100の表示処理>
図9は、本発明の実施の形態に従うホームコントローラ100の表示処理を説明するメインフロー図である。
図9を参照して、まず、電源がONしたかどうかを判断する(ステップS2)。具体的には、ホームコントローラ100に設けられた図示しない電源ボタンが押下されて電源が投入されたかどうかを判断する。
ステップS2において、電源がONしたと判断した場合(ステップS2においてYES)には、次に、電力消費に関する情報を取得する(ステップS4)。
次に、管理画面の表示処理を実行する(ステップS6)。管理画面の表示処理の詳細については後述する。
次に、操作を終了したかどうかを判断する(ステップS8)。ステップS8において、操作を終了したと判断した場合(ステップS8においてYES)には、処理を終了する(エンド)。
一方、ステップS8において、操作を終了していないと判断した場合には、ステップS4に戻り、上記の処理を繰り返す。例えば、操作を終了した場合として、図示しない電源ボタンを再押下した場合には、処理を終了するものとする。
なお、本例においては、電源ボタンを押下した場合に自動的にメモリ101に格納されたプログラムを起動実行して各種処理を実行する場合について説明するが、これに限られず、ユーザの指示によりプログラムを起動し、各種処理を実行するようにすることも可能である。以下の処理においても同様である。
図10は、本発明の実施の形態に従う管理画面の表示処理について説明するフロー図である。
図10を参照して、まず、家電モニター画面を表示する(ステップS10)。具体的には、電力消費に関する情報に基づいて図4で説明した家電モニター画面を表示する。
次に、操作入力が有るかどうかを判断する(ステップS12)。
ステップS12において、操作入力が有ると判断した場合(ステップS12においてYES)には、次に、「お知らせ」ボタンの押下があるかどうかを判断する(ステップS14)。具体的には、図4で説明した「お知らせ」ボタン510を押下したかどうかを判断する。
ステップS14において、「お知らせ」ボタンの押下があると判断した場合(ステップS14においてYES)には、次に、メッセージ通知画面の表示処理を実行する(ステップS16)。メッセージ通知画面の表示処理については後述する。
一方、ステップS14において、「お知らせ」ボタンの押下がないと判断した場合(ステップS14においてNO)には、その他の機能ボタンの押下があったかどうかを判断する(ステップS22)。
ステップS22において、その他の機能ボタンの押下があったかと判断した場合(ステップS22においてYES)には、その他の機能画面を表示する(ステップS24)。そして、処理を終了する(リターン)。
一方、ステップS22において、その他の機能ボタンの押下がないと判断した場合(ステップS22においてNO)、例えば、無効な操作入力のような場合には、ステップS12に戻る。
ステップS12において、操作入力がないと判断した場合(ステップS12においてNO)には、通知条件が成立したかどうかを確認する処理を実行する(ステップS18)。通知条件が成立したかどうかを確認する処理については後述する。
そして、次に、通知条件が成立したかどうかを判断する(ステップS20)。
ステップS20において、通知条件が成立したと判断した場合には、ステップS16のメッセージ通知画面の表示処理に進む。
一方、ステップS20において、通知条件が成立していないと判断した場合には、処理を終了する(リターン)。すなわち、電力消費に関する情報に基づいて家電モニター画面が表示される。
<通知オブジェクトテーブル305Aの設定>
まず、メッセージ通知画面で表示する通知オブジェクトを登録するための通知オブジェクトテーブル305Aについて説明する。
図11は、本発明の実施の形態に従う通知オブジェクトテーブル305Aについて説明する図である。
図11を参照して、ここでは、複数の通知オブジェクトに関する情報を登録可能な通知オブジェクトテーブルが示されている。
本例においては、一例として、4つの通知オブジェクトに関する情報が登録されている場合について説明するが、それ以上の通知オブジェクトに関する情報を登録することも可能である。なお、4つ以上の通知オブジェクトが登録される場合であっても設定された優先順位に従う最大4つの通知オブジェクトが表示されるものとする。
具体的には、識別情報(ID)に関して、「012」、「005」、「009」、「008」に対応するメッセージの通知オブジェクトが格納されている場合が示されている。
また、識別情報とともに、当該通知オブジェクトのメッセージオブジェクトに対応するメッセージ内容が格納されている。また、当該通知オブジェクトのステータスとして未読/既読を示すフラグ情報も格納されている。本例においては、識別情報(ID)に対応するメッセージのステータスとして、「012」、「005」のメッセージの通知オブジェクトは、既読の状態であり、「009」、「008」のメッセージの通知オブジェクトは、未読の状態である場合が示されている。
また、当該通知オブジェクトにそれぞれ対応して優先順位が設定されている場合が示されている。優先順位の設定方式については後述する。
本例においては、一例として、識別情報(ID)が「012」、「005」、「009」、「008」に対応するメッセージの通知オブジェクトにそれぞれ対応して、優先順位が(4),(3),(2),(1)に設定されている場合が示されている。
当該通知オブジェクトテーブル305Aを参照することにより、メッセージ通知画面で表示される通知オブジェクトが特定されるとともに、当該通知オブジェクトのレイヤー毎の配置等が設定される。
次に、通知オブジェクトの条件テーブル305Bについて説明する。
図12は、本発明の実施の形態に従う通知オブジェクトの条件テーブル305Bを説明する図である。
図12を参照して、ここでは、通知オブジェクト「A ピークカット関連」、「B 太陽電池関連」、「C 設定関連」、「D 目標達成率関連」、「E めやす金額関連」に関して、それぞれ表示されるメッセージ内容と表示条件および終了条件が対応付けられたテーブルが示されている。ここで、表示されるメッセージ内容は、例えば、メッセージを表示した後、外部から入力される電力消費に関する情報により影響を受けない静的なメッセージ情報であり、表示した後においても外部から入力される電力消費に関する情報に基づいて随時更新されるような動的なメッセージ情報は含まれない。なお、当該静的なメッセージ情報の内容は、予め定められているものとする。なお、メッセージ内容の一部について、電力消費に関する情報に基づいて演算した電力管理に関する結果の値等の数値データあるいは電気器具名等を含めて加工編集した静的なメッセージ情報とするようにしても良い。
具体的には、一例として、「A ピークカット関連」には、複数のメッセージ「A−1 使用している電気がもうすぐ目標を超えそうです。」「A−2 使用している電気が目標を超えました。節電できそうな家電を探しませんか?」、「A−3 使用している電気が目標より減りました。」が予め設けられており、それぞれのメッセージが表示される表示条件が示されている。
具体的には、設定したピーク電力値までの率が所定値を超えた時に「A−1」のメッセージを含む通知オブジェクトの表示条件が満たされる。また、設定したピーク電力値を超えた場合に、「A−2」のメッセージを含む通知オブジェクトの表示条件が満たされる。設定したピーク電力値の所定値を超えた後にピーク電力値が所定値以下となった場合に、「A−3」のメッセージを含む通知オブジェクトの表示条件が満たされる。
また、終了条件が示されており、具体的には、「A−1」のメッセージを含む通知オブジェクトは、設定したピーク電力値を超えた場合、あるいは、設定したピーク電力値の所定値を超えた後にピーク電力値が所定値以下となった場合に、当該通知オブジェクトの終了条件が満たされる。また、「A−2」のメッセージを含む通知オブジェクトは、設定したピーク電力値の所定値を超えた後にピーク電力値が所定値以下となった場合に、当該通知オブジェクトの終了条件が満たされる。また、「A−3」のメッセージを含む通知オブジェクトは、設定したピーク電力値までの率が所定値を超えた時に、当該通知オブジェクトの終了条件が満たされる。
なお、本例に示されるように、「A−1」のメッセージを含む通知オブジェクトの終了条件と、「A−2」のメッセージを含む通知オブジェクトの表示条件とが関連付けられている場合、一方の終了条件を満たせば、他方の表示条件を満たすことになる。すなわち、「A−1」のメッセージを更新する必要があるかどうかの判断がなされ、更新する必要があると判断される場合に、「A−1」のメッセージを含む通知オブジェクトの表示が終了し、新たに、「A−2」のメッセージを含む通知オブジェクトが表示されることになる。
「B 太陽電池関連」には、複数のメッセージ「B−1 あと少しで電気が売れます。もうちょっと節電してみますか?」「B−2 今日の発電実績を確認しませんか?」、「B−3 これまでの最高発電量を超えました!」が予め設けられており、それぞれのメッセージが表示される表示条件が示されている。
具体的には、買電電力が所定量以下のとき「B−1」のメッセージを含む通知オブジェクトの表示条件が満たされる。また、1日の終わり(20:00時)になったときに、「B−2」のメッセージを含む通知オブジェクトの表示条件が満たされる。また、発電量の最大が更新されたときであり、かつ、1日の終わり(20:00時)になったときに、「B−3」のメッセージを含む通知オブジェクトの表示条件が満たされる。
また、終了条件が示されており、具体的には、「B−1」のメッセージを含む通知オブジェクトは、売電状態に切り替わったとき、あるいは、買電電力が所定量以上になったときに、当該通知オブジェクトの終了条件が満たされる。また、「B−2」、「B−3」のメッセージを含む通知オブジェクトは、発生日の夜0:00時になったときに、当該通知オブジェクトの終了条件が満たされる。
以下の、「C 設定関連」、「D 目標達成率関連」、「E めやす金額関連」に関しても上記と同様の方式であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
なお、終了条件が示されていない場合には、ユーザが削除しない限り、終了させないようにしても良いし、あるいは、終了条件として次の日となった場合に当該条件が満たされたと判断するようにしても良い。
上述した通知オブジェクトテーブル305Aには、表示条件が満たされた場合に、対応するメッセージを示すIDが登録される。さらに、表示するメッセージ内容についても登録される。
また、各メッセージにそれぞれ対応して識別情報(ID)が割り当てられており、本例においては、一例として、識別情報(ID)「001」〜「013」がそれぞれ割り当てられている場合が示されている。そして、当該識別情報の番号と、通知オブジェクトとは関連付けられており、例えば、識別情報(ID)「001」〜「003」は、「A ピークカット関連」と関連付けられている。また、識別情報(ID)「004」〜「006」は、「B 太陽電池関連」と関連付けられている。識別情報(ID)「007」,「008」は、「C 設定関連」と関連付けられている。また、識別情報(ID)「009」〜「011」は、「D 目標達成率関連」と関連付けられている。また、識別情報(ID)「012」,「013」は、「E めやす金額関連」と関連付けられている。
したがって、当該識別情報(ID)に従って、概要オブジェクトも特定される。すなわち、例えば、識別情報(ID)「001」が通知オブジェクトとして登録された場合には、「A ピークカット関連」に対応する概要オブジェクトがメッセージオブジェクト(メッセージ内容)とともに通知オブジェクトとして表示される。
図13は、本発明の実施の形態に従う通知条件の成立を確認する処理について説明するフロー図である。
図13を参照して、まず、ステップS100において、通知オブジェクトテーブル305Aを参照して、通知オブジェクトの条件テーブル305Bに基づいて終了条件が満たされているかどうかを判断する(ステップS100)。具体的には、通知オブジェクトテーブル305Aを参照して、登録されている識別情報(ID)に対応するメッセージの通知オブジェクトに関して、取得した電力消費に関する情報に従って、終了条件が満たされているかどうかを判断する。
例えば、上述したように、通知オブジェクトテーブル305Aに、識別情報(ID)「001」に対応する「A−1」のメッセージを含む通知オブジェクトが登録されている場合に、取得した電力消費に関する情報に従って設定したピーク電力値を超えた場合には、終了条件が満たされたと判断する。
ステップS100において、通知オブジェクトの条件テーブル305Bに基づいて終了条件が満たされていると判断した場合(ステップS102)には、通知オブジェクトテーブル305Aの削除更新処理を実行する(ステップS102)。具体的には、通知オブジェクトテーブル305Aに登録されている該当する通知オブジェクトに関するデータを削除する。
例えば、上述したように、通知オブジェクトテーブル305Aに、識別情報(ID)「001」に対応する「A−1」のメッセージを含む通知オブジェクトが登録されている場合に、取得した電力消費に関する情報に従って設定したピーク電力値を超えた場合には、当該通知オブジェクトに関するデータを当該テーブルから削除する。当該処理によりメッセージの通知が不要な通知オブジェクトについては通知オブジェクトテーブル305Aから削除することにより、ユーザにとって有用な省エネ・節電行動につながるメッセージ(情報)のみを通知することが可能である。
一方、終了条件が満たされていないと判断した場合(ステップS100においてNO)には、次に、通知オブジェクトテーブル305Aを参照して、通知オブジェクトの条件テーブル305Bに基づいて新たに表示条件が満たされているかどうかを判断する(ステップS104)。具体的には、通知オブジェクトテーブル305Aを参照して、登録されていない識別情報(ID)に対応するメッセージの通知オブジェクトに関して、取得した電力消費に関する情報に従って、表示条件が満たされているかどうかを判断する。
例えば、取得した電力消費に関する情報に従って、設定したピーク電力値を超えたと判断した場合には、上述した条件テーブル305Bに基づいて「A−2」のメッセージを含む通知オブジェクトの表示条件が満たされたと判断する。
ステップS104において、通知オブジェクトテーブル305Aを参照して、通知オブジェクトの条件テーブル305Bに基づいて新たに表示条件が満たされていると判断した場合(ステップS104においてYES)には、通知オブジェクトテーブル305Aに追加更新処理を実行する(ステップS106)。なお、通知オブジェクトテーブル305Aの追加更新処理の詳細については後述する。
例えば、上述したように、表示条件が満たされた場合には、「A−2」のメッセージを含む通知オブジェクトに対応する識別情報(ID)「002」を通知オブジェクトテーブル305Aに追加する。また、メッセージ内容およびフラグ情報を未読に設定する。当該処理によりメッセージの通知が必要な通知オブジェクトについては通知オブジェクトテーブル305Aに追加更新することにより、ユーザにとって有用な省エネ・節電行動につながるメッセージ(情報)を通知することが可能となる。なお、追加する通知オブジェクトは、1つに限られず、表示条件を満たせば複数の通知オブジェクトを追加更新するようにしても良い。
次に、通知条件が成立したとして設定する(ステップS108)。当該設定により、上述したようにメッセージ通知画面の表示処理が実行されることになる。
一方、ステップS104において、通知オブジェクトテーブル305Aを参照して、通知オブジェクトの条件テーブル305Bに基づいて新たに表示条件が満たされていないと判断した場合(ステップS104においてNO)には、通知条件は成立していないためそのまま処理を終了する(リターン)。
なお、本例においては、通知オブジェクトテーブル305Aを参照して、登録されていない識別情報(ID)に対応するメッセージの通知オブジェクトに関して、取得した電力消費に関する情報に従って、表示条件が満たされているかどうかを判断する場合について説明するが、特に、登録されていない識別情報(ID)に限らないようにしても良い。すなわち、取得した電力消費に関する情報に従って、表示条件が満たされているか否かのみを判断して、必要であれば、同一の識別情報(ID)に対応するメッセージの通知オブジェクトを表示して、ユーザへの注意を喚起するようにしても良い。
図14は、本発明の実施の形態に従う通知オブジェクトテーブル305Aの追加更新の処理について説明するフロー図である。
図14を参照して、まず、追加する通知オブジェクトの個数を確認する(ステップS110)。具体的には、表示条件が成立した通知オブジェクトの個数を確認する。
次に、通知オブジェクトテーブル305Aに登録するために必要な空き領域が有るかどうかを判断する(ステップS112)。本例における通知オブジェクトテーブル305Aは、有限の個数の通知オブジェクトに関するデータを登録することが可能であり、設定されている個数を超える通知オブジェクトは登録できないため登録するための空き領域があるかどうかを判断する。
ステップS112において、通知オブジェクトテーブル305Aに空き領域が有ると判断した場合(ステップS112においてYES)には、通知オブジェクトテーブル305Aに追加処理を実行する(ステップS114)。
そして、処理を終了する(リターン)。
一方、ステップS112において、通知オブジェクトテーブル305Aに空き領域が無いと判断した場合(ステップS112においてNO)には、既読および優先度に基づいて通知オブジェクトを削除する(ステップS116)。具体的には、一例として、既読の通知オブジェクトを優先的に削除するが、複数の既読の通知オブジェクトがある場合には、優先度に従って優先度が低い通知オブジェクトを削除するものとする。なお、既読の通知オブジェクトを削除するだけでは、通知オブジェクトテーブル305Aに空き領域が確保できない場合には、優先度に従って、優先度の低い未読の通知オブジェクトを削除するものとする。なお、削除の方式は、当該方式に限られず、適宜変更することが可能である。
そして、空き領域を確保した後、ステップS114において、通知オブジェクトテーブル305Aに追加処理を実行する(ステップS114)。具体的には、表示条件が満たされたメッセージに対応する識別情報(ID)、メッセージ内容およびフラグ情報(未読)を登録する。
そして、処理を終了する(リターン)。
当該処理により、通知オブジェクトテーブル305Aを設定することが可能であり、当該通知オブジェクトテーブル305Aを用いてメッセージ通知画面を表示することが可能となる。
<メッセージ通知画面の表示処理(その1)>
図15は、本発明の実施の形態に従うメッセージ通知画面の表示処理(その1)について説明するフロー図である。
図15を参照して、まず、通知オブジェクトテーブル305Aを参照する(ステップS30)。
次に、通知オブジェクトテーブル305Aに従って、レイヤー割付処理を実行する(ステップS32)。複数の通知オブジェクトが通知オブジェクトテーブル305Aに登録されている場合には、複数の通知オブジェクト(一例として最大4個)にそれぞれ対応して設けられた積層構造の複数のレイヤーにそれぞれ配置する。レイヤー割付処理の詳細については後述する。
次に、割り付けたレイヤーの表示順位の設定処理を実行する(ステップS34)。
次に、表示順位に従ってメッセージ通知画面を表示する(ステップS36)。一例として、図5で説明したメッセージ通知画面600が表示される。
そして、次に、通知オブジェクトテーブル305Aを更新する(ステップS38)。具体的には、通知オブジェクトテーブル305Aにおいて、表示順位が最も高い最上位のレイヤーに配置された通知オブジェクトのステータスを未読から既読に更新する。表示順位が最も高い最上位のレイヤーであるため当該レイヤーに配置された通知オブジェクトの全面についてユーザが認識可能な状態で表示されるからである。具体的には、図5で説明したメッセージ通知画面600に表示される第4通知オブジェクト602について通知オブジェクトテーブル305Aのステータスが未読の場合には既読に更新される。なお、既に通知オブジェクトテーブル305Aの対応する通知オブジェクトのステータスが既読の場合には、ステータスは更新されない。
そして、次の処理へ進む(CC)。
<レイヤー割付処理を実行する際のレイヤーの積層構造>
図16は、本発明の実施の形態に従うレイヤーの積層構造について説明する図である。
図16を参照して、本発明の実施の形態に従うメッセージ通知画面の積層構造のレイヤーは、通知オブジェクトテーブル305Aから抽出した表示する通知オブジェクトの個数に応じて設けられる。
具体的には、通知オブジェクトテーブル305Aから抽出した表示する通知オブジェクトの個数が4個の場合には、4つのレイヤーが設けられる。本例においては、一例として、第1〜第4レイヤー702〜708が設けられている場合が示されている。
そして、それぞれのレイヤーに、抽出した通知オブジェクトに関する情報に基づいて通知オブジェクトが配置されるとともに、レイヤー毎に、通知オブジェクトを配置する領域が予め指定されており、当該通知オブジェクトを配置する領域は、XY座標系においてそれぞれ異なる。
また、複数のレイヤーの表示順位は、初期状態として、第1〜第4レイヤー702〜708の順番に表示の順位が優先される場合が示されている。具体的には、第4レイヤー708が表示順位(1)、第3レイヤー706が表示順位(2)、第2レイヤー704が表示順位(3)、第1レイヤー702が表示順位(4)に設定されている場合が示されている。当該表示順位に従ってそれぞれのレイヤーの配置された通知オブジェクトが表示される。なお、当該表示順位は変更可能であり、必要に応じて当該順位が変更される。
また、通知オブジェクトには、それぞれ電気器具の電力管理に関する情報の概要を示すアイコンオブジェクトと、当該通知内容を示すメッセージオブジェクトとを表示する領域が設けられており、XY座標系において下位のレイヤー(例えば第1レイヤー)に配置された通知オブジェクトの電気器具の電力管理に関する情報(メッセージ)の概要を示すアイコンオブジェクトが認識可能となる位置に上位のレイヤー(例えば第2レイヤー)の通知オブジェクトを配置する。
具体的には、図5の第1〜第4通知オブジェクト618,616,612,602を例に挙げて説明すると、第1レイヤー702の第1領域710に第1通知オブジェクト618が配置される。また、第2レイヤー704には、第1領域710と位置が異なる第2領域712に第2通知オブジェクト616が配置される。同様にして、第3レイヤー706には、第3領域714に第3通知オブジェクト612が配置される。第4レイヤー708には、第4領域716に第4通知オブジェクト602が配置される。
第1領域710と第2領域712および第3領域714とは位置がそれぞれ異なるが領域が一部重なるように設定されている。また、第2領域712は、第3領域714および第4領域716とは位置がそれぞれ異なるが領域が一部重なるように設定されている。第3領域714は、第4領域716と位置が異なるが領域が一部重なるように設定されている。
レイヤーにそれぞれ設けられた当該領域の位置は、通知オブジェクトをそれぞれ配置した場合に、下位のレイヤー(例えば第1レイヤー)に配置された通知オブジェクトの電気器具の電力管理に関する情報(メッセージ)の概要を示すアイコンオブジェクトが認識可能となる位置に上位のレイヤー(例えば第2レイヤー)の通知オブジェクトが配置されるように設定される。
そして、当該領域に通知オブジェクトを配置した後、表示順位に従って表示されることにより図5で示されるメッセージ通知画面が表示される。
この点で、図16で示される表示順位に従ってメッセージ通知画面が表示される場合に、表示順位(2)の第3領域714に配置された第3通知オブジェクト612の表示領域は、表示順位(3),(4)の第2領域712および第1領域710に配置された第2通知オブジェクト616および第1通知オブジェクト618の表示領域以上となるようにそれぞれのレイヤーに設けられた領域の位置が設定されている。すなわち、表示順位が中位のレイヤーの通知オブジェクトは下位のレイヤーの通知オブジェクトの表示領域以上となるようにそれぞれのレイヤーに設けられた領域の位置が設定されている。
当該領域の設定により、図5に示されるように、第1通知オブジェクト618の上に第2通知オブジェクト616が重なり合うように配置されるとともに、第1通知オブジェクト618の概要オブジェクトが認識可能な程度に、すなわち、少なくとも一部が表示される状態となるように、第2通知オブジェクト616が配置されて表示される。同様に、第2通知オブジェクト616の上に第3通知オブジェクト612が重なり合うように配置されるとともに、第2通知オブジェクト616の概要オブジェクトが認識可能な程度に、すなわち、少なくとも一部が表示される状態となるように、第3通知オブジェクト612が配置されて表示される。同様に、第3通知オブジェクト612の上に第4通知オブジェクト602が重なり合うように配置されるとともに、第3通知オブジェクト612の概要オブジェクトが認識可能な程度に、すなわち、少なくとも一部が表示される状態となるように、第4通知オブジェクト602が配置されて表示される。
したがって、ユーザは、下位のレイヤーに配置された通知オブジェクトのメッセージ内容が表示されない場合であっても、下位のレイヤーに配置された通知オブジェクトの概要オブジェクトの一部が認識可能な程度に表示されているため、当該概要オブジェクトを識別することにより、下位のレイヤーに配置された通知オブジェクトのメッセージ内容の概要を把握することが可能となる。
例えば、図5に示されるように、第3通知オブジェクト612の概要オブジェクトの一部として、トロフィーが認識可能な程度に表示されている場合が示されており、当該表示から、第3通知オブジェクト612の概要オブジェクトを識別して、第3通知オブジェクト612は、トロフィーに対応する目標達成率関連に関するメッセージ内容に関する通知であることを容易に把握することが可能である。
同様に、第2通知オブジェクト616の概要オブジェクトの一部として、植物の葉が認識可能な程度に表示されている場合が示されており、当該表示から、第2通知オブジェクト616の概要オブジェクトを識別して、第2通知オブジェクト616は、植物の葉に対応する太陽電池関連に関するメッセージ内容に関する通知であることを容易に把握することが可能である。
同様に、第1通知オブジェクト618の概要オブジェクトの一部として、豚の貯金箱が認識可能な程度に表示されている場合が示されており、当該表示から、第1通知オブジェクト618の概要オブジェクトを識別して、第1通知オブジェクト618は、豚の貯金箱に対応するめやす金額関連に関するメッセージ内容に関する通知であることを容易に把握することが可能である。
これにより、例えば、表示順位が下位の通知オブジェクトの場合であっても、当該通知オブジェクトのうちの概要オブジェクトの一部が認識可能な状態で表示されているため、当該通知オブジェクトの概要を容易に把握することができ、ユーザは、当該把握した内容に従って、どの情報を優先的に確認したいか等、ユーザの興味等に応じて、確認したい通知オブジェクトを容易に選択することが可能となる。すなわち、省エネ・節電行動につながるメッセージ(情報)を通知するメッセージ通知画面において、複数のメッセージを通知する場合であっても、それぞれのメッセージの概要を容易に把握できるように提示することにより、ユーザの省エネ・節電行動を促す点で有利に働くメリットがある。
<レイヤー割付処理>
図17は、本発明の実施の形態に従うレイヤー割付処理について説明するフロー図である。
図17を参照して、まず、優先順位設定処理を実行する(ステップS70)。優先順位設定処理の詳細については後述する。
そして、次に、設定された優先順位に従って通知オブジェクトを抽出する(ステップS71)。なお、本例においては、抽出する通知オブジェクトの個数として通知オブジェクトテーブル305Aの中から最大4つの通知オブジェクトに関する情報を抽出する。それよりも通知オブジェクト305Aに登録されている通知オブジェクトに関する情報の個数が少ない場合には全て抽出する。
そして、次に、設定した優先順位に従って対応するレイヤーの所定位置にオブジェクトを配置する(ステップS72)。
そして、処理を終了する(リターン)。
図18は、本発明の実施の形態に従う優先順位設定処理の詳細について説明するフロー図である。
図18を参照して、優先順位設定処理は、まず、通知オブジェクトテーブル305A内に未読の通知オブジェクトが有るかどうかを判断する(ステップS80)。
具体的には、通知オブジェクトテーブル305Aの登録された通知オブジェクトに対応付けられたステータスにおいて未読の通知オブジェクトがあるかどうかを判断する。
次に、ステップS80において、未読の通知オブジェクトが有ると判断した場合(ステップS80においてYES)に、未読の通知オブジェクトが複数存在するかどうかを判断する(ステップS82)。
ステップS82において、未読の通知オブジェクトが複数存在すると判断した場合(ステップS82においてYES)には、未読の通知オブジェクトについて優先度に従って優先順位を設定する(ステップS84)。当該優先度は、図8で説明した通知オブジェクトに対する予め設定された優先度である。
そして、残りの既読の通知オブジェクトについて優先度に従って優先順位を設定する(ステップS86)。
そして、処理を終了する(リターン)。
一方、ステップS82において、未読の通知オブジェクトが複数存在しないと判断した場合(ステップS82においてNO)には、当該未読の通知オブジェクトの優先順位を(1)に設定する(ステップS88)。
そして、残りの既読の通知オブジェクトについて優先度に従って優先順位を設定する(ステップS86)。
そして、処理を終了する(リターン)。
ステップS80において、未読の通知オブジェクトが無いと判断した場合(ステップS80においてNO)すなわち、全て既読の通知オブジェクトであると判断した場合には、次に、既読の通知オブジェクトが複数存在するかどうかを判断する(ステップS90)。
ステップS90において、既読の通知オブジェクトが複数存在すると判断した場合(ステップS90においてYES)には、既読の通知オブジェクトについて、優先度に従って優先順位を設定する(ステップS86)。
そして、処理を終了する(リターン)。
一方、ステップS90において、既読の通知オブジェクトが複数存在しないと判断した場合(ステップS90においてNO)には、既読の通知オブジェクトについて、優先順位を(1)に設定する(ステップS92)。
そして、処理を終了する(リターン)。
当該処理により、通知オブジェクトテーブル305Aに格納された通知オブジェクトの優先順位をそれぞれ設定することが可能となる。そして、優先順位に従って、最大数4つの通知オブジェクト、すなわち、上位の優先順位(1)〜(4)に対応する通知オブジェクトに関する情報が抽出されて、上述したレイヤー割付処理に従って所定のレイヤーに通知オブジェクトを配置することが可能となる。
例えば、図11で説明した通知オブジェクトテーブル305Aについては、識別情報(ID)が「012」、「005」、「009」、「008」に対応するメッセージの通知オブジェクトが登録されており、当該通知オブジェクトのステータスとしては、既読、既読、未読、未読の状態が登録されている。
したがって、上記のフローに従って、未読の通知オブジェクトが優先され、さらに、優先度に基づいて、識別情報(ID)「008」が優先順位(1)に設定される。次に、識別情報(ID)「009」が優先順位(2)に設定される。次に、識別情報(ID)「005」が優先順位(3)に設定される。次に、識別情報(ID)「012」が優先順位(4)に設定される。
これにより、当該優先順位に従って、上述したレイヤー割付処理に従って所定のレイヤーに通知オブジェクトが配置され、図5のメッセージ通知画面600が表示される。
<メッセージ通知画面の表示処理(その2)>
図19は、本発明の実施の形態に従うメッセージ通知画面の表示処理(その2)について説明するフロー図である。
図19を参照して、通知オブジェクトテーブル305Aの更新の後(CC)、次に、メッセージ通知画面において、操作入力が有るかどうかを判断する(ステップS40)。
ステップS40において、メッセージ通知画面において、操作入力が有ると判断した場合(ステップS40においてYES)には、終了ボタンの押下があったかどうかを判断する(ステップS42)。具体的には、図5で説明したメッセージ通知画面600に設けられた終了ボタン610が押下されたかどうかが判断される。
ステップS42において、終了ボタンの押下が有ったと判断した場合(ステップS42においてYES)には、処理を終了する(リターン)。なお、図5で説明したメッセージ通知画面600に設けられた終了ボタン610が押下された場合には、メッセージ通知画面600の表示処理が終了し、再び、家電モニター画面500が表示される。
一方、ステップS42において、終了ボタンの押下がなかったと判断した場合(ステップS42においてNO)には、消去ボタンの押下があったかどうかを判断する(ステップS44)。具体的には、図5で説明したメッセージ通知画面600に表示された第4通知オブジェクト602内に設けられた消去ボタン607が押下されたかどうかが判断される。
ステップS44において、消去ボタンの押下が有ったと判断した場合(ステップS44においてYES)には、通知オブジェクトテーブル305Aを更新する(ステップS46)。具体的には、図5で説明したメッセージ通知画面600に表示された第4通知オブジェクト602について通知オブジェクトテーブル305Aのデータを削除する。そして、次の処理(AA)に進む。具体的には、図15のステップS30に戻る。従って、再度、通知オブジェクトテーブル305Aの参照、レイヤー割付処理等が実行されて更新されたメッセージ通知画面が表示される。すなわち、図5の場合におけるメッセージ通知画面には、第1〜第3通知オブジェクト618,616,612のみが表示される。
一方、仮に、通知オブジェクトテーブル305Aに、優先順位(5)に対応する5個目の通知オブジェクトに関する情報が登録されていたような場合には、優先順位が繰り上がり、上記と同様の方式に従って、新たに5個目の通知オブジェクトがメッセージ通知画面に表示される。
一方、ステップS44において、消去ボタンの押下が無かったと判断した場合(ステップS44においてNO)には、「詳細」ボタンの押下があったかどうかを判断する(ステップS48)。具体的には、図5で説明したメッセージ通知画面600に表示された第4通知オブジェクト602内に設けられた「詳細」ボタン608の押下があったかどうかを判断する。
ステップS48において、「詳細」ボタンの押下が有ったと判断した場合(ステップS48においてYES)には、当該通知オブジェクトに関する詳細内容を表示するための詳細画面を表示する(ステップS50)。詳細画面については、後述する。
次に、ステップS48において、「詳細」ボタンの押下が無かったと判断した場合(ステップS48においてNO)には、表示順位が下位の通知オブジェクトを選択したかどうかを判断する(ステップS52)。具体的には、図5で説明したメッセージ通知画面600に表示された第1〜第3通知オブジェクト618,616,612のいずれかが選択されたかどうかを判断する。
ステップS52において、表示順位が下位の通知オブジェクトを選択したと判断した場合(ステップS52においてYES)には、表示順位を更新する(ステップS54)。具体的には、選択した通知オブジェクトが配置されたレイヤーの表示順位を(1)に設定し、残りのレイヤーについては、前回の表示順位に従って表示順位を再設定(更新)する。
そして、次の処理に進む(BB)。具体的には、図15のステップS36に戻る。従って、更新された表示順位に従って、更新されたメッセージ通知画面が表示される。例えば、図7で示されるように第3通知オブジェクト612を選択した場合には、通知オブジェクトの表示順位が更新され、第3通知オブジェクト612を配置するレイヤーの表示順位が(1)となり、第4通知オブジェクト602を配置するレイヤーの表示順位が(2)に設定される。その他の第2通知オブジェクト616、第1通知オブジェクト618の表示順位は同じ順位で表示される。
一方、ステップS52において、表示順位が下位の通知オブジェクトを選択しなかったと判断した場合(ステップS52においてNO)には、無効な操作入力であったと判断して、ステップS40に戻る。
一方、ステップS40において、操作入力が無いと判断した場合(ステップS40においてNO)には、次に、通知条件が成立しているかどうかを確認する処理を実行する(ステップS64)。
具体的には、図13で説明した通知条件の成立を確認する処理が実行される。
そして、次に、ステップS66において、通知条件が成立しているかどうかを判断する(ステップS66)。
ステップS66において、通知条件が成立していると判断した場合(ステップS66においてYES)には、次の処理(AA)に進む。具体的には、図15のステップS30に戻る。
従って、再度、通知オブジェクトテーブル305Aの参照、レイヤー割付処理等が実行されて更新されたメッセージ通知画面が表示される。通知条件が成立しているため新たな通知オブジェクトがメッセージ通知画面に表示される。すなわち、メッセージ通知画面600を表示している場合であっても、通知条件の成立確認の処理が実行されて、通知条件が成立している場合には、当該メッセージ通知画面が更新される。
一方、ステップS66において、通知条件が成立していないと判断した場合(ステップS66においてNO)には、メッセージ通知画面が表示されてから所定期間が経過したかどうかを判断する(ステップS56)。例えば、所定期間の一例として5分に設定しているものとする。
ステップS56において、メッセージ通知画面が表示されてから所定期間が経過したと判断した場合(ステップS56においてYES)には、通知オブジェクトテーブル305Aを参照する(ステップS58)。
次に、通知オブジェクトテーブル305Aを参照して、未読のステータスである通知オブジェクトが存在するかどうかを判断する(ステップS60)。
ステップS60において、未読のステータスである通知オブジェクトが存在すると判断した場合(ステップS60においてYES)には、表示順位を更新する(ステップS62)。具体的には、未読のステータスである通知オブジェクトの表示順位を(1)に設定する。なお、複数の未読の通知オブジェクトがある場合には、優先度に従って、順番に表示順位を(1)に設定すれば良い。
そして、次の処理に進む(BB)。具体的には、図15のステップS36に進む。従って、更新された表示順位に従って、更新されたメッセージ通知画面が表示される。例えば、図7で示されるように第3通知オブジェクト612のステータスが未読である場合には、通知オブジェクトの表示順位が更新され、第3通知オブジェクト612を配置するレイヤーの表示順位が(1)となり、第4通知オブジェクト602を配置するレイヤーの表示順位が(2)に設定される。その他の第2通知オブジェクト616、第1通知オブジェクト618の表示順位は同じ順位で表示される。
当該処理により、所定期間が経過した場合に、下位のレイヤーに配置された未読のステータスを有する通知オブジェクトの表示順位が更新されて、表示順位が(1)となることにより、ユーザ操作無しに自動的に未読の通知オブジェクトをユーザに提示することが可能であるため、ユーザの利便性に供する。
一方、ステップS56において、所定期間が経過していないと判断した場合(ステップS56においてNO)あるいは、ステップS60において、未読のステータスである通知オブジェクトが存在しないと判断した場合(ステップS60においてNO)には、ステップS40に戻る。
<詳細確認の説明>
図20は、本発明の実施の形態に従うホームコントローラ100のディスプレイ102で表示される別のメッセージ通知画面について説明する図である。
図20を参照して、ここでは、メッセージ通知画面600#が一例として示されている。
具体的には、当該メッセージ通知画面600#において、通知オブジェクト630が表示されており、当該通知オブジェクト630に、「詳細」ボタン634が設けられている場合が示されている。
ここでは、通知オブジェクト630内のメッセージオブジェクト内容として、「前月より最も節約できた家電はエアコンです。約300円分の節約でした。(金額はめやすです。)」が示されている。
そして、当該「詳細」ボタン634を押下することにより詳細内容を確認できる画面に遷移する。
図21は、本発明の実施の形態に従う詳細画面を説明する図である。
図21を参照して、一例として、詳細内容を確認する画面として、2011年8月の消費電力量のグラフが示されている。具体的には、図20に関連して節約できた家電「エアコン」についての各日における消費電力量が棒グラフで示されており、1ヶ月間の消費電力の推移を詳細に把握することが可能である。なお、折れ線グラフは、前月の日ごとの消費電力量の変化を示したものである。
なお、今月と前月との比較として、総電力量およびめやす金額が対比されている。具体的には、前月(7月)の総電力量は135kwh、めやす金額は2835円、今月(8月)の総電力量は120kwh、めやす金額は、2535円である場合が示されている。めやす金額の差は300円である。
なお、本例においては、一例として、家電「エアコン」についての詳細画面が表示される場合について説明したが、他の家電の詳細画面について表示することも当然可能である。すなわち、当該詳細画面においては、家電200A〜200Eにおける動的な電力消費に関するデータ、例えば消費電力あるいは消費電力量等を表示することが可能である。
<通知オブジェクトの具体例>
上記の例においては、通知オブジェクトのオブジェクト形態としてふき出しの形態を用いて説明したが、特に当該形態に限られず、種々の形態を利用することが可能である。
図22は、本発明の実施の形態に従う通知オブジェクトの形態の変形例を説明する図である。
図22(A)では、別のふき出しの形態が示されており、雲状のようなふき出しとすることも可能である。
また、図22(B)に示されるようなカードのような形態として通知オブジェクトを表示するようにしても良い。
あるいは、平面のオブジェクトに限らず、図22(C)に示されるように、立体的な通知オブジェクトを表示するようにすることも可能である。
当該形態は、一例であり、花びら、星型、手、顔といったイメージの形態を有する通知オブジェクトを用いるようにすることも可能である。
[他の実施の形態]
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。上述の実施の形態に係るネットワークシステム1では、家電200A〜200Eが、電力消費を測定し、電力消費に関するデータをホームコントローラ100に送信するものであった。一方、本実施の形態に係るネットワークシステム1#では、家電200A〜200Eの各々がホームコントローラ100に電力消費に関するデータを送信しない。すなわち、家電200A〜200Eの代わりに、家電200A〜200Eに電力を供給するためのコンセントに取り付けられた通信装置が、家電200A〜200Eの各々の電力消費を測定し、電力消費に関するデータをホームコントローラ100に送信するものである。
<ネットワークシステムの全体構成の他の例>
図23は、本発明の実施の形態の変形例に従うネットワークシステム1#の全体構成について説明する図である。
図23を参照して、本発明の実施の形態の変形例に従うネットワークシステム1#は、たとえば、住宅やオフィスなどに設置される。ネットワークシステム1#は、エアコン200A、テレビ200B、電子レンジ200C、冷蔵庫200D、ライト200Eなどの家電(電気器具)を含む。
ネットワークシステム1#は、太陽光発電装置200X、蓄電池200Y、それらを制御するためのパワーコンディショナ200Zを含む。
本発明の実施の形態の変形例に従うネットワークシステム1#では、エアコン200A用の通信装置400Aが、エアコン200Aとエアコン200Aのコンセントとの間に設置される。換言すれば、通信装置400Aがエアコン200Aのコンセントに差し込まれ、エアコン200Aのアダプタ250Aが通信装置400Aに差し込まれる。同様に、テレビ200B用の通信装置400Bが、テレビ200Bとテレビ200Bのコンセントとの間に設置される。換言すれば、通信装置400Bがテレビ200Bのコンセントに差し込まれ、テレビ200Bのアダプタ250Bが通信装置400Bに差し込まれる。電子レンジ200C用の通信装置400Cが、電子レンジ200Cと電子レンジ200Cのコンセントとの間に設置される。換言すれば、通信装置400Cが電子レンジ200Cのコンセントに差し込まれ、電子レンジ200Cのアダプタ250Cが通信装置400Cに差し込まれる。冷蔵庫200D用の通信装置400Dが、冷蔵庫200Dと冷蔵庫200Dのコンセントとの間に設置される。換言すれば、通信装置400Dが冷蔵庫200Dのコンセントに差し込まれ、冷蔵庫200Dのアダプタ250Dが通信装置400Dに差し込まれる。ライト200E用の通信装置400Eが、ライト200Eとライト200Eのコンセントとの間に設置される。換言すれば、通信装置400Eがライト200Eのコンセントに差し込まれ、ライト200Eのアダプタ250Eが通信装置400Eに差し込まれる。
ネットワークシステム1#は、家電200A〜200E、太陽光発電装置200X、蓄電池200Y、それらを制御するためのパワーコンディショナ200Z、などを制御するためのホームコントローラ100を含む。ホームコントローラ100は、有線あるいは無線のネットワーク401を介して、家電200A〜200E、太陽光発電装置200X、蓄電池200Y、それらを制御するためのパワーコンディショナ200Z、などとデータ通信が可能である。ホームコントローラ100は、ネットワーク401として、たとえば、無線LAN、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、有線LAN(Local Area Network)、またはPLC(Power Line Communications)などを利用する。ホームコントローラ100は、持ち運び可能であってもよいし、テーブル上に載置されたベースに着脱自在であってもよいし、部屋の壁に固設されるものであってもよい。
本実施の形態に係るネットワークシステム1#は、上述の実施の形態に係るネットワークシステム1と比較して、ホームコントローラ100が、通信装置400A〜400Eを介して、家電200A〜200Eの電力消費を取得する点において異なるものである。他の構成については、上述の実施の形態のそれらと同様であるため、説明を繰り返さない。当該ネットワークシステム1#の構成においても上記と同様の処理を実行することが可能である。
なお、本例においては、ホームコントローラ100が、各電気器具とデータ通信してデータを取得する構成について主に説明したが、図示しないデータを収集するサーバを設けて、当該サーバが各電気器具とデータ通信してデータを蓄積し、ホームコントローラ100が当該サーバに蓄積されたデータを取得する形態の構成とすることも可能である。
<プログラムの変形例>
上述の実施の形態に係る処理は、CPU110を実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ101に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス105を利用することによってダウンロードされて、メモリ101に一旦格納される。CPU110は、ソフトウェアを実行可能なプログラムの形式でメモリ101に格納してから、当該プログラムを実行する。なお、記憶媒体およびプログラムは、ホームコントローラ100に係る記録媒体やプログラムと同様に実現され得る。
[さらなる他の実施の形態]
本発明は、ホームコントローラ100や家電200A〜200Eや他の携帯電話などにプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU(Micro Processing Unit)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、上述の実施の形態で説明した効果を奏することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。