以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。尚、本発明は、土が盛られて形成されたプラットホーム基礎部を有する盛土式のプラットホームに設置されるプラットホームドア構造に関して広く適用することができるものである。
[第1実施形態]
(プラットホーム)
図1は、本発明の第1実施形態に係るプラットホームドア構造1が、プラットホーム100に設置された状態を示す正面図である。尚、図1は、鉄道車両(図示せず)が走行する軌道レール(図示せず)側からプラットホーム100及びプラットホームドア構造1を見た状態を示している。また、図2は、図1の一部を拡大して示す図である。また、図3は、図1に示すプラットホームドア構造1についてA−A線矢視方向から見た断面を示す断面図である。
図1乃至図3に示すプラットホーム100は、鉄道車両の駅に設置され、鉄道車両が走行する軌道レール(図示せず)に平行な方向に沿って延びるように設けられる。プラットホーム100は、盛土式のプラットホームとして設けられている。そして、プラットホーム100は、プラットホーム基礎部101、プラットホーム床部102、ブロック壁部103、等を備えて構成されている。
プラットホーム基礎部101は、基礎地盤104の上面側に土が盛られて押し固められることで形成され、プラットホーム100の基礎構造部分を構成している。そして、プラットホーム基礎部101は、軌道レールに平行な方向に沿って延びるように設けられる。また、プラットホーム基礎部101は、軌道レールが設けられる軌道面よりも鉛直方向における高さが高い構造部分として設けられる。
プラットホーム床部102は、プラットホーム基礎部101の上側に設けられて平坦に広がる部分として構成されている。そして、プラットホーム床部102は、鉄道車両に対する乗降者、即ち、鉄道車両に乗車する者及び鉄道車両から降車する者が、その上面を移動する部分として設けられている。
プラットホーム床部102は、例えば、プレストレストコンクリートで形成されたPC板として設けられ、プラットホーム基礎部101の上部を平坦に覆う板状の部材として設けられている。また、プラットホーム床部102には、軌道レール側の端部に縁部102aが設けられている。縁部102aは、プラットホーム床部102において、軌道レールに平行な方向に沿って延びる縁部分を構成している。尚、プラットホーム床部102の縁部102aは、例えば、プラットホーム基礎部101に支持される後述の支持構造部23における上側支持部28の根元構造部分を露出させた状態で、設置されている。
ブロック壁部103は、プラットホーム基礎部101の軌道レール側における側面に設けられている。そして、このブロック壁部103は、土が盛られて形成されたプラットホーム基礎部101の擁護壁として設けられている。ブロック壁部103は、例えば、コンクリートブロック或いは石が、鉛直方向に壁状に積み重ねられてセメント等によって互いに固定されることで、形成されている。
また、ブロック壁部103は、プラットホーム床部102の縁部102aの下方に設置されている。そして、ブロック壁部103は、プラットホーム基礎部101の軌道レール側の側面を覆うとともに、軌道レールに対して平行な方向に沿って延びるように設置されている。
(プラットホームドア構造)
第1実施形態に係るプラットホームドア構造1は、スクリーンドアタイプのプラットホームドア構造として構成され、上述したプラットホーム100に設置される。プラットホーム100は、既に稼働している状態にある既設の盛土式のプラットホームとして構成されている。そして、プラットホームドア構造1は、その既設の盛土式のプラットホーム100に対して設置される。
図1乃至図3に示すプラットホームドア構造1は、ドアユニット21、区画壁部ユニット22、支持構造部23、駆動機構収納部24、ドア開閉駆動機構25、等を備えて構成されている。また、第1実施形態のプラットホームドア構造1においては、ドアユニット21、区画壁部ユニット22、支持構造部23、駆動機構収納部24、ドア開閉駆動機構25は、それぞれ複数設けられている。尚、ドアユニット21、区画壁部ユニット22、支持構造部23、駆動機構収納部24、ドア開閉駆動機構25が、複数ではなく単数設けられたプラットホームドア構造が実施されてもよい。
各ドアユニット21は、両引きの引き分けドアとして設けられる一対のドア(26、26)として構成される。よって、プラットホームドア構造1には、複数のドア26が備えられている。各ドア26は、矩形の板状構造体として設けられている。そして、各ドア26は、例えば、矩形の枠部材或いは矩形の板状構造部材として設けられた鋼製のフレーム部、及びフレーム部に固定される透明又は半透明なガラス製のガラス戸、等を備えて構成されている。ガラス戸は、フレーム部に対して、そのフレーム部の中央部分に形成された開口を閉鎖するように固定されている。
また、各ドア26は、プラットホーム床部102における軌道レール側の縁部102aに設置され、この縁部102aから鉛直方向に沿って上方に延びるように設置されている。そして、各ドア26は、後述のドア開閉駆動機構25によって駆動され、乗降者の鉄道車両に対する乗降の際に、軌道レールに平行な方向に沿って移動して開閉されるように構成されている。即ち、鉄道車両は、鉄道車両に設けられた側戸がドア26に対向する位置で停車し、側戸の開閉時には、ドア26も開閉される。そして、開放された一対のドア(26、26)及び一対の側戸の間を乗降者が移動することになる。尚、図1乃至図3では、ドアユニット21が閉鎖された状態が図示されている。また、図1及び図2では、閉鎖された状態のドアユニット21が開放される方向が、矢印Bで示されている。
各区画壁部ユニット22は、閉鎖された状態のドアユニット21に対して軌道レールに平行な方向における両側に設置される一対の区画壁部(27、27)として構成される。よって、プラットホームドア構造1には、複数の区画壁部27が備えられている。各区画壁部27は、矩形の板状構造体として設けられている。そして、各区画壁部27は、例えば、ドア26と同様に、矩形の枠部材或いは矩形の板状構造部材として設けられた鋼製のフレーム部、及びフレーム部に固定される透明又は半透明なガラス製のガラス戸、等を備えて構成されている。ガラス戸は、フレーム部に対して、そのフレーム部の中央部分に形成された開口を閉鎖するように固定されている。
また、各区画壁部27は、プラットホーム床部102の縁部102aに設置され、この縁部102aから鉛直方向に沿って上方に延びるように設置されている。そして、各区画壁部27は、閉鎖された状態のドア26に対して軌道レールに平行な方向に沿って並んで設置され、プラットホーム床部102の上方の空間と軌道レールの上方の空間とを区画可能に構成されている。
ドア開閉駆動機構25は、ドア26を開閉方向に移動させるように駆動する機構として設けられている。このドア開閉駆動機構25は、1つのドアユニット21に対して1つで対応して設置され、ドアユニット21の上方に設置されている。そして、ドア開閉駆動機構25が作動することで、対応するドアユニット21が、開放される方向(開方向)又は閉鎖される方向(閉方向)に駆動されることになる。
ドア開閉駆動機構25は、例えば、電動モータ、電動モータによって駆動される駆動プーリ、従動プーリ、駆動プーリ及び従動プーリに対して周回自在に巻き掛けられた無端状のベルトを備えて構成された機構として構成される。そして、ドアユニット21における一方のドア26及び他方のドア26が、上記のベルトに対して、ベルトの周回動作に伴って逆方向に移動する位置において、連結部材を介してそれぞれ連結されている。
上記により、ドア開閉駆動機構25に懸架された状態で支持された一対のドア(26、26)が、ドア開閉駆動機構25の作動に伴って、互いに離間する開方向又は互いに接近する閉方向に駆動されることになる。尚、一対のドア(26、26)が開放された状態では、各ドア26は、各区画壁部27に対して軌道レール側に位置するとともに、ドア26の面方向に対して垂直な水平方向において、各区画壁部27に対して重なった状態となる。
ドア開閉駆動機構25の構成は、上記のような電動モータ、駆動プーリ、従動プーリ及びベルトを備えて構成された機構に限らず、種々変更されて実施されてもよい。例えば、電動モータ、電動モータによって回転駆動されるピニオン、ピニオンに噛み合うとともにピニオンの回転に伴って往復移動可能に互いに平行に設置されてドアユニット21における一方のドア26及び他方のドア26にそれぞれ連結される上ラック及び下ラック、等を備えて構成されたドア開閉駆動機構が実施されてもよい。また、一対の電動モータ、一対の電動モータのそれぞれによって回転駆動される一対のスクリュー軸、一対のスクリュー軸のそれぞれに螺合するとともにドアユニット21における一方のドア26及び他方のドア26にそれぞれ連結される一対のナット部材、等を備えて構成されたドア開閉駆動機構が実施されてもよい。
駆動機構収納部24は、ドア開閉駆動機構25が収納される筐体として設けられ、例えば、直方体状の鋼製の構造体として形成されている。そして、駆動機構収納部24は、後述する複数の支持構造部23の上端部を連結するとともにプラットホーム床部102に平行な方向に沿って延びるように設置される。尚、本実施形態では、駆動機構収納部24は、軌道レールに平行な方向に沿って隣り合って並ぶように設置される2つの支持構造部23の間に設置されている。そして、駆動機構収納部24の両端部のそれぞれが、上記の隣り合う2つの支持構造部23のそれぞれに対して、固定されている。
また、駆動機構収納部24に対しては、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22が、懸架された状態で支持されている。ドアユニット21における各ドア26は、ドア開閉駆動機構25を介して、駆動機構収納部24に支持されている。一方、区画壁部ユニット22における各区画壁部27は、その上端部が、駆動機構収納部24に対して固定されている。
支持構造部23は、ドア26及び区画壁部27を支持する構造体として設けられ、プラットホームドア構造1において、複数設けられている。複数の支持構造部23は、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22に対して、軌道レールに平行な方向における両側に位置するように設置されている。各支持構造部23は、例えば、直線状に延びる複数の鋼製の部材が結合されることで構成されている。そして、各支持構造部23は、上側支持部28及び下側支持部29を備えて構成されている。
上側支持部28は、ドア26及び区画壁部27からの荷重を受けてドア26及び区画壁部27を支持する部分として設けられている。上側支持部28は、例えば、鋼製の柱状の部材によって形成されている。そして、上側支持部28は、ドア26が開閉される際に移動する面方向に沿ってプラットホーム床部102の上方に向かって鉛直方向に延びるように設置されている。尚、ドア26が開閉される際に移動する面方向は、鉛直方向に沿って広がるとともに軌道レールに平行な方向に沿って広がる面の広がり方向であってドア26における平坦な表面及びその延長面の広がり方向として構成される。
下側支持部29は、上側支持部28に対して固定されている。そして、下側支持部29は、プラットホーム床部102の下方においてプラットホーム基礎部101の土中に埋められた状態で設置される。そして、下側支持部29は、水平埋設部分30及び鉛直埋設部分31を備えて構成されている。
水平埋設部分30は、直線状に長く延びる鋼材によって形成されており、例えば、H形鋼によって形成されている。また、水平埋設部分30は、上側支持部28に対して固定されるとともに、プラットホーム床部102の下方においてプラットホーム基礎部101の土中に埋められて設置される。そして、水平埋設部分30は、上側支持部28に対してプラットホーム床部102と平行な方向に沿って軌道レール側と反対側に向かって延びる状態で、プラットホーム床部102の下方に埋められる。
また、水平埋設部分30は、一方の端部の側面において、上側支持部28の下端部に対して固定されている。上側支持部28の下端部には、例えば、円板状のフランジ部材32が固定されている。また、フランジ部材32は、その中央部分において、上側支持部28の下端部に対して溶接等によって固定されている。そして、フランジ部材32は、螺合するボルト及びナットで構成された複数の固定具33によって、水平埋設部分30の一方の端部の側面に対して固定されている。これにより、上側支持部28と水平埋設部分30とが、フランジ部材32及び固定具33を介して、互いに固定されている。尚、水平埋設部分30がH形鋼で形成されている場合、例えば、固定具33は、ウェブとフランジとを有する水平埋設部分30のフランジに対してフランジ部材32を結合させるように取り付けられる。
鉛直埋設部分31は、直線状に長く延びる鋼材によって形成されており、例えば、鋼管によって形成されている。また、鉛直埋設部分31は、水平埋設部分30に対して固定されるとともに、プラットホーム床部102の下方においてプラットホーム基礎部101の土中に埋められて設置される。そして、鉛直埋設部分31は、水平埋設部分30に対して直交する方向である鉛直方向に沿って、水平埋設部分30の端部から下方に向かって延びる状態で、プラットホーム床部102の下方に埋められる。また、鉛直埋設部分31の下端側は、プラットホーム基礎部101を下方に突き抜けるように設置され、プラットホーム基礎部101の下側の基礎地盤104にまで埋設された状態で設置される。
また、鉛直埋設部分31は、上端部において、水平埋設部分30における上側支持部28に固定される側の端部である一方の端部と反対側の端部である他方の端部に対して固定されている。尚、鉛直埋設部分31の上端部は、例えば、水平埋設部分30の他方の端部の側面のフランジに対して溶接等によって固定されている。
また、支持構造部23は、上側支持部28の上端部が、駆動機構収納部24に対して固定されている。尚、上側支持部28の上端部は、軌道レールに平行な方向における駆動機構収納部24の一方の端部に対して、固定されている。そして、前述したように、ドア26及び区画壁部27を懸架した状態で支持する駆動機構収納部24の両端部のそれぞれが、軌道レールに平行な方向に沿って隣り合う2つの支持構造部23のそれぞれの上端部に対して、固定されている。これにより、支持構造部23は、駆動機構収納部24を介して、ドア26及び区画壁部27を支持するように構成されている。
上述したプラットホームドア構造1がプラットホーム100に設置される際には、例えば、支持構造部23の設置のために、プラットホーム床部102の一部が、一旦取り外される。そして、プラットホーム基礎部101から基礎地盤104にかけて、鉛直埋設部分31が鉛直方向に延びる状態で、埋設される。更に、鉛直埋設部分31の上端部に対して、水平埋設部分30の端部が溶接等によって固定される。また、水平埋設部分30は、水平方向に延びる状態で、プラットホーム基礎部101に埋設される。
次いで、水平埋設部分30における軌道レール側に配置された端部に対して、上側支持部28に固定されたフランジ部材32が固定具33によって固定される。そして、このように下側支持部29に対して固定された上側支持部28に対して、ドアユニット21、区画壁部ユニット22、ドア開閉駆動機構25が収納された駆動機構収納部24が設置される。尚、プラットホーム床部102の一部が一旦取り外された領域については、上側支持部28が上方に延びる領域及びその近傍の領域のみを開放した状態で、再度、プラットホーム床部102がプラットホーム基礎部101の上側に設置される。これにより、プラットホーム100へのプラットホームドア構造1の設置工事の概略が完了する。
以上説明したように、プラットホームドア構造1によると、ドア26及び区画壁部27の荷重を支持する支持構造部23が、プラットホーム床部102の上方で鉛直方向に延びる上側支持部28と、プラットホーム基礎部101の土中に埋められた水平埋設部分30及び鉛直埋設部分31を有する下側支持部29と、を備える簡素な構造で構成される。即ち、ドア26及び区画壁部27の荷重が、鉛直方向及び水平方向に沿って延びる簡素な構造で支持される。そして、下側支持部29の水平埋設部分30及び鉛直埋設部分31がプラットホーム基礎部101の土中に埋められた状態で設置されるため、ドア26及び区画壁部27に大きな荷重が作用する場合であっても、その荷重が、プラットホーム基礎部101に対して、強固に支持される。よって、より大きな荷重を支持可能な耐荷重性能の向上を簡素な構造で実現することができる。
また、本実施形態によると、プラットホーム基礎部101の土中に設置される下側支持部29は、プラットホーム床部102の縁部102a又はその近傍の領域に設置される上側支持部28に対して軌道レール側と反対側にプラットホーム床部102と平行な方向の沿って延びた後、鉛直方向下方に向かって延びるように設置される。このため、既設の盛土式のプラットホーム100にプラットホームドア構造1が設置される際に、プラットホーム床部102の縁部102aの下方に設けられるブロック壁部103から離れた位置において、プラットホーム基礎部101に対して容易に鉛直埋設部分31を設置することができる。即ち、設置工事におけるブロック壁部103の制約が大幅に緩和された状態で、下側支持部29をプラットホーム基礎部101に容易に設置することができる。このため、既設の盛土式のプラットホーム100にプラットホームドア構造1を設置する場合に、設置工事作業或いは設置工事中における鉄道運営における制約を低減することができる。よって、設置工事に伴う制約を低減できる簡素な構造のプラットホームドア構造1を実現することができる。
従って、本実施形態によると、既設の盛土式のプラットホーム100に対して設置でき、耐荷重性能の向上を簡素な構造で実現できるとともに、設置工事に伴う制約を低減できる簡素な構造のプラットホームドア構造1を提供することができる。
また、プラットホームドア構造1によると、支持構造部23は、複数の上側支持部28の上端部を連結する駆動機構収納部24を介して、ドア26及び区画壁部27を支持する。このため、支持構造部23が駆動機構収納部24で連結されることで更に剛性が向上した簡素な構造によって、ドア26及び区画壁部27に作用する荷重が支持されることになる。よって、簡素な構造で更に耐荷重性能の向上を図ることができる。また、駆動機構収納部24をドア26及び区画壁部27に作用する荷重を支持するための構造として利用できるため、部材点数の増加を招くことなく、効率よく、耐荷重性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態によると、両引きの引き分け式のドア(26、26)を有するプラットホームドア構造1において、支持構造部23が、一対のドア(26、26)であるドアユニット21及び一対の区画壁部(27、27)である区画壁部ユニット22の両側に設置される。このため、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22から作用する荷重を、剛性が効率よく向上するように配置された少ない支持構造部23によって、支持することができる。よって、両引きの引き分け式のドア(26、26)を有するプラットホームドア構造1において、部材点数の増加を抑制しつつ、効率よく、耐荷重性能の向上を図ることができる。
(変形例)
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができる。第1実施形態については、例えば、図4乃至図6に例示するような変形例を実施してもよい。
(1)図4は、第1実施形態の一変形例に係るプラットホームドア構造2がプラットホーム100に設置された状態を示す正面図である。プラットホームドア構造2は、前述のプラットホームドア構造1と同様に構成されるが、複数の支持構造部23の配置形態において、プラットホームドア構造1と構成が異なっている。以下、プラットホームドア構造2の説明においては、プラットホームドア構造1と異なる構成について説明する。そして、プラットホームドア構造1と同様に構成される要素についての説明は、前述のプラットホームドア構造1の説明で用いた符号と同一の符号を図面に付すことで或いは引用することで、省略する。
図4は、図1に対応する状態を示すプラットホームドア構造2の正面図として図示されている。図4に示すように、プラットホームドア構造2においては、前述のプラットホームドア構造1と同様に、複数の支持構造部23は、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22に対して、軌道レールに平行な方向における両側に位置するように設置されている。
しかし、プラットホームドア構造2においては、プラットホームドア構造1とは異なり、一対の支持構造部(23、23)が、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22の1つの組み合わせに対して、それぞれ個別に対応した状態で配置されている。そして、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22の1つの組み合わせと、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22の他の組み合わせとは、それぞれ、異なる一対の支持構造部(23、23)によって支持されている。また、各一対の支持構造部(23、23)は、対応するドアユニット21及び区画壁部ユニット22を駆動機構収納部24を介して支持している。
上記の変形例によっても、前述の実施形態と同様に、既設の盛土式のプラットホーム100に対して設置でき、耐荷重性能の向上を簡素な構造で実現できるとともに、設置工事に伴う制約を低減できる簡素な構造のプラットホームドア構造2を提供することができる。
(2)図5は、第1実施形態の一変形例に係るプラットホームドア構造3がプラットホーム100に設置された状態を示す正面図である。プラットホームドア構造3は、前述のプラットホームドア構造1と同様に構成されるが、複数の支持構造部23の配置形態において、プラットホームドア構造1と構成が異なっている。以下、プラットホームドア構造3の説明においては、プラットホームドア構造1と異なる構成について説明する。そして、プラットホームドア構造1と同様に構成される要素についての説明は、前述のプラットホームドア構造1の説明で用いた符号と同一の符号を図面に付すことで或いは引用することで、省略する。
図5は、図1に対応する状態を示すプラットホームドア構造3の正面図として図示されている。図5に示すように、プラットホームドア構造3においては、前述のプラットホームドア構造1とは異なり、複数の支持構造部23のそれぞれは、区画壁部ユニット22と閉鎖された状態のドアユニット21との間において、プラットホーム100に対して設置されている。そして、複数の支持構造部23は、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22を駆動機構収納部24を介して支持している。尚、駆動機構収納部24は、2つを超える複数の支持構造部23の上端部を連結するように設けられ、複数のドア開閉駆動機構25を収納するように構成されている。
上記の変形例によっても、前述の実施形態と同様に、既設の盛土式のプラットホーム100に対して設置でき、耐荷重性能の向上を簡素な構造で実現できるとともに、設置工事に伴う制約を低減できる簡素な構造のプラットホームドア構造3を提供することができる。
(3)図6は、第1実施形態の一変形例に係るプラットホームドア構造4がプラットホーム100に設置された状態を示す正面図である。プラットホームドア構造4は、前述のプラットホームドア構造1と同様に構成されるが、複数の支持構造部23の配置形態において、プラットホームドア構造1と構成が異なっている。以下、プラットホームドア構造4の説明においては、プラットホームドア構造1と異なる構成について説明する。そして、プラットホームドア構造1と同様に構成される要素についての説明は、前述のプラットホームドア構造1の説明で用いた符号と同一の符号を図面に付すことで或いは引用することで、省略する。
図6は、図1に対応する状態を示すプラットホームドア構造4の正面図として図示されている。図6に示すように、プラットホームドア構造4においては、前述のプラットホームドア構造1とは異なり、複数の支持構造部23のそれぞれは、区画壁部ユニット22と閉鎖された状態のドアユニット21との間、及び、隣り合う区画壁部ユニット22の間において、プラットホーム100に対して設置されている。そして、複数の支持構造部23は、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22を駆動機構収納部24を介して支持している。尚、駆動機構収納部24は、2つを超える複数の支持構造部23の上端部を連結するように設けられている。
上記の変形例によっても、前述の実施形態と同様に、既設の盛土式のプラットホーム100に対して設置でき、耐荷重性能の向上を簡素な構造で実現できるとともに、設置工事に伴う制約を低減できる簡素な構造のプラットホームドア構造4を提供することができる。
[第2実施形態]
(プラットホームドア構造)
次に、本発明の第2実施形態に係るプラットホームドア構造5について説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係るプラットホームドア構造5が、プラットホーム100に設置された状態を示す正面図である。また、図8は、図7に示すプラットホームドア構造5についてC−C線矢視方向から見た断面を示す断面図である。
図7及び図8に示すプラットホームドア構造5は、第1実施形態のプラットホームドア構造1と同様に構成されるが、複数の梁部33が更に備えられた形態である点において、プラットホームドア構造1と構成が異なっている。以下、プラットホームドア構造5の説明においては、第1実施形態とは異なる構成について説明する。そして、第1実施形態と同様に構成される要素についての説明は、前述の第1実施形態の説明で用いた符号と同一の符号を図面に付すことで或いは引用することで、省略する。
プラットホームドア構造5には、第1実施形態のプラットホームドア構造1と同様に、支持構造部23が複数設けられている。そして、複数の支持構造部23は、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22に対して、軌道レールに平行な方向における両側に位置するように設置される。しかし、プラットホームドア構造5においては、プラットホームドア構造1とは異なり、複数の梁部33が更に備えられている。
梁部33は、例えば、直線状に延びる鋼製の部材として設けられている。そして、各梁部33は、複数の支持構造部23の上側支持部28における上端部を連結するように設けられている。また、各梁部33は、プラットホーム床部102に平行な方向に沿って延びるように設置されている。尚、本実施形態では、梁部33は、軌道レールに平行な方向に沿って隣り合って並ぶように設置される2つの支持構造部23の間に設置されている。そして、梁部33の両端部のそれぞれが、上記の隣り合う2つの支持構造部23のそれぞれに対して、固定されている。
各梁部33に対しては、各駆動機構収納部24が固定されている。各駆動機構収納部24は、各梁部33における下面側であって軌道レールに平行な方向に沿って延びる下面側に固定されている。また、第1実施形態のプラットホームドア構造1と同様に、各駆動機構収納部24に対しては、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22が、懸架された状態で支持されている。上記の構成により、プラットホームドア構造5においては、支持構造部23は、梁部33及び駆動機構収納部24を介して、ドア26及び区画壁部27を支持するように構成されている。
以上説明した第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。即ち、第2実施形態によると、耐荷重性能の向上を簡素な構造で実現できるとともに、設置工事に伴う制約を低減できる簡素な構造のプラットホームドア構造5を提供することができる。
また、プラットホームドア構造5によると、支持構造部23は、複数の上側支持部28の上端部を連結する梁部33を介して、ドア26及び区画壁部27を支持する。このため、支持構造部23が梁部33で連結されることで更に剛性が向上した簡素な構造によって、ドア26及び区画壁部27に作用する荷重が支持されることになる。よって、簡素な構造で更に耐荷重性能の向上を図ることができる。
(変形例)
以上、本発明の第2実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができる。第2実施形態については、例えば、図9乃至図11に例示するような変形例を実施してもよい。
(1)図9は、第2実施形態の一変形例に係るプラットホームドア構造6がプラットホーム100に設置された状態を示す正面図である。プラットホームドア構造6は、前述のプラットホームドア構造5と同様に構成されるが、複数の支持構造部23の配置形態において、プラットホームドア構造5と構成が異なっている。以下、プラットホームドア構造6の説明においては、第1実施形態のプラットホームドア構造1又は第2実施形態のプラットホームドア構造5と異なる構成について説明する。そして、プラットホームドア構造1又はプラットホームドア構造5と同様に構成される要素についての説明は、前述のプラットホームドア構造1又はプラットホームドア構造5の説明で用いた符号と同一の符号を図面に付すことで或いは引用することで、省略する。
図9は、図7に対応する状態を示すプラットホームドア構造6の正面図として図示されている。図9に示すように、プラットホームドア構造6においては、前述のプラットホームドア構造5と同様に、複数の支持構造部23は、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22に対して、軌道レールに平行な方向における両側に位置するように設置されている。
しかし、プラットホームドア構造6においては、プラットホームドア構造5とは異なり、一対の支持構造部(23、23)が、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22の1つの組み合わせに対して、それぞれ個別に対応した状態で配置されている。そして、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22の1つの組み合わせと、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22の他の組み合わせとは、それぞれ、異なる一対の支持構造部(23、23)によって支持されている。また、各一対の支持構造部(23、23)は、対応するドアユニット21及び区画壁部ユニット22を梁部33及び駆動機構収納部24を介して支持している。
上記の変形例によっても、前述の実施形態と同様に、既設の盛土式のプラットホーム100に対して設置でき、耐荷重性能の向上を簡素な構造で実現できるとともに、設置工事に伴う制約を低減できる簡素な構造のプラットホームドア構造6を提供することができる。
(2)図10は、第2実施形態の一変形例に係るプラットホームドア構造7がプラットホーム100に設置された状態を示す正面図である。プラットホームドア構造7は、前述のプラットホームドア構造5と同様に構成されるが、複数の支持構造部23の配置形態において、プラットホームドア構造5と構成が異なっている。以下、プラットホームドア構造7の説明においては、第1実施形態のプラットホームドア構造1又は第2実施形態のプラットホームドア構造5と異なる構成について説明する。そして、プラットホームドア構造1又はプラットホームドア構造5と同様に構成される要素についての説明は、前述のプラットホームドア構造1又はプラットホームドア構造5の説明で用いた符号と同一の符号を図面に付すことで或いは引用することで、省略する。
図10は、図7に対応する状態を示すプラットホームドア構造7の正面図として図示されている。図10に示すように、プラットホームドア構造7においては、前述のプラットホームドア構造5とは異なり、複数の支持構造部23のそれぞれは、区画壁部ユニット22と閉鎖された状態のドアユニット21との間において、プラットホーム100に対して設置されている。そして、各梁部33が、複数の支持構造部23の上側支持部28における上端部を連結するように設けられている。尚、本変形例では、梁部33は、軌道レールに平行な方向に沿って隣り合って並ぶように設置される2つの支持構造部23の間に設置されている。そして、梁部33の両端部のそれぞれが、上記の隣り合う2つの支持構造部23のそれぞれに対して、固定されている。
また、複数の梁部33に対しては、駆動機構収納部24が固定されている。駆動機構収納部24は、梁部33における下面側であって軌道レールに平行な方向に沿って延びる下面側に固定されている。また、駆動機構収納部24は、複数のドア開閉駆動機構25を収納するように構成されている。そして、駆動機構収納部24に対しては、複数のドアユニット21及び区画壁部ユニット22が、懸架された状態で支持されている。上記により、プラットホームドア構造7においては、複数の支持構造部23は、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22を梁部33及び駆動機構収納部24を介して支持している。
上記の変形例によっても、前述の実施形態と同様に、既設の盛土式のプラットホーム100に対して設置でき、耐荷重性能の向上を簡素な構造で実現できるとともに、設置工事に伴う制約を低減できる簡素な構造のプラットホームドア構造7を提供することができる。
(3)図11は、第2実施形態の一変形例に係るプラットホームドア構造8がプラットホーム100に設置された状態を示す正面図である。プラットホームドア構造8は、前述のプラットホームドア構造5と同様に構成されるが、複数の支持構造部23の配置形態において、プラットホームドア構造5と構成が異なっている。以下、プラットホームドア構造8の説明においては、第1実施形態のプラットホームドア構造1又は第2実施形態のプラットホームドア構造5と異なる構成について説明する。そして、プラットホームドア構造1又はプラットホームドア構造5と同様に構成される要素についての説明は、前述のプラットホームドア構造1又はプラットホームドア構造5の説明で用いた符号と同一の符号を図面に付すことで或いは引用することで、省略する。
図11は、図7に対応する状態を示すプラットホームドア構造8の正面図として図示されている。図11に示すように、プラットホームドア構造8においては、前述のプラットホームドア構造5とは異なり、複数の支持構造部23のそれぞれは、区画壁部ユニット22と閉鎖された状態のドアユニット21との間、及び、隣り合う区画壁部ユニット22の間において、プラットホーム100に対して設置されている。そして、各梁部33が、複数の支持構造部23の上側支持部28における上端部を連結するように設けられている。尚、本変形例では、梁部33は、軌道レールに平行な方向に沿って隣り合って並ぶように設置される2つの支持構造部23の間に設置されている。そして、梁部33の両端部のそれぞれが、上記の隣り合う2つの支持構造部23のそれぞれに対して、固定されている。
また、複数の梁部33に対しては、駆動機構収納部24が固定されている。駆動機構収納部24は、梁部33における下面側であって軌道レールに平行な方向に沿って延びる下面側に固定されている。また、駆動機構収納部24は、複数のドア開閉駆動機構25を収納するように構成されている。そして、駆動機構収納部24に対しては、複数のドアユニット21及び区画壁部ユニット22が、懸架された状態で支持されている。上記により、プラットホームドア構造8においては、複数の支持構造部23は、ドアユニット21及び区画壁部ユニット22を梁部33及び駆動機構収納部24を介して支持している。
上記の変形例によっても、前述の実施形態と同様に、既設の盛土式のプラットホーム100に対して設置でき、耐荷重性能の向上を簡素な構造で実現できるとともに、設置工事に伴う制約を低減できる簡素な構造のプラットホームドア構造8を提供することができる。
[第3実施形態]
(プラットホームドア構造)
次に、本発明の第3実施形態に係るプラットホームドア構造9について説明する。図12は、本発明の第3実施形態に係るプラットホームドア構造9が、プラットホーム100に設置された状態を示す正面図である。
図12に示すプラットホームドア構造9は、第1実施形態のプラットホームドア構造1と同様に、プラットホーム100に設置され、複数の支持構造部23を備えて構成されている。しかし、プラットホームドア構造9は、可動柵タイプのプラットホームドア構造として構成されている点において、第1実施形態と構成が異なっている。以下、プラットホームドア構造9の説明においては、第1実施形態とは異なる構成について説明する。そして、第1実施形態と同様に構成される要素についての説明は、前述の第1実施形態の説明で用いた符号と同一の符号を図面に付すことで或いは引用することで、省略する。
第3実施形態に係るプラットホームドア構造9は、可動柵タイプのプラットホームドア構造として設けられている。そして、図12に示すように、プラットホームドア構造9は、ドアユニット34、区画壁部ユニット35、支持構造部23、図示が省略されたドア開閉駆動機構、等を備えて構成されている。尚、支持構造部23は、第1実施形態と同様に構成されている。また、プラットホームドア構造9においては、第1実施形態とは異なり、複数の支持構造部23の上端部を連結する駆動機構収納部は設けられていない。そして、ドア開閉駆動機構は、例えば、区画壁部ユニット35にその主要部が内蔵されている。
また、第3実施形態のプラットホームドア構造9においては、ドアユニット34、区画壁部ユニット35、支持構造部23、ドア開閉駆動機構は、それぞれ複数設けられている。尚、ドアユニット34、区画壁部ユニット35、支持構造部23、ドア開閉駆動機構が、複数ではなく単数設けられた可動柵タイプのプラットホームドア構造が実施されてもよい。
各ドアユニット34は、両引きの引き分けドアとして設けられる一対のドア(36、36)として構成される。よって、プラットホームドア構造13には、複数のドア36が備えられている。各ドア36は、例えば、鋼製で矩形の板状構造体として設けられている。また、各ドア36は、プラットホーム床部102における軌道レール側の縁部102aに設置され、この縁部102aから鉛直方向に沿って上方に延びるように設置されている。
そして、各ドア36は、区画壁部ユニット35に内蔵されたドア開閉駆動機構によって駆動され、乗降者の鉄道車両に対する乗降の際に、軌道レールに平行な方向に沿って移動して開閉されるように構成されている。即ち、鉄道車両は、鉄道車両に設けられた側戸がドア36に対向する位置で停車し、側戸の開閉時には、ドア36も開閉される。そして、開放された一対のドア(36、36)及び一対の側戸の間を乗降者が移動することになる。尚、図12では、ドアユニット34が閉鎖された状態が図示されている。また、図12では、閉鎖された状態のドアユニット34が開放される方向が、矢印Dで示されている。
各区画壁部ユニット35は、閉鎖された状態のドアユニット34に対して軌道レールに平行な方向における両側に設置される一対の区画壁部(37、37)として構成される。よって、プラットホームドア構造9には、複数の区画壁部37が備えられている。各区画壁部37は、内側に各ドア36の一部又は全部を収納可能な空間が設けられた鋼製で矩形の構造体として設けられている。即ち、プラットホームドア構造9は、区画壁部37が戸袋として設けられ、可動扉として設けられたドア36が戸袋である区画壁部37に対して収納可能に設けられた、可動柵タイプのプラットホームドア構造として構成されている。
また、各区画壁部37は、プラットホーム床部102の縁部102aに設置され、この縁部102aから鉛直方向に沿って上方に延びるように設置されている。そして、各区画壁部37は、閉鎖された状態のドア36に対して軌道レールに平行な方向に沿って並んで設置され、プラットホーム床部102の上方の空間と軌道レールの上方の空間とを区画可能に構成されている。
また、区画壁部37には、軌道レールと平行な方向における一方の端部において、ドア36の開閉時にドア36が通過する開口が設けられている。そして、区画壁部37は、軌道レールと平行な方向における他方の端部において、支持構造部23における上側支持部28の側面に対して固定されている。区画壁部37における他方の端部と上側支持部28の側面とは、鉛直方向に亘って固定されている。また、1つの支持構造部23の上側支持部28には、軌道レールに平行な方向における両側の側面において、異なる区画壁部ユニット35の区画壁部37が、それぞれ固定されている。
尚、区画壁部37は、支持構造部23に対して固定されるとともに、プラットホーム床部102の縁部102aに対しても固定されていてもよい。即ち、区画壁部37は、その下面側において、プラットホーム床部102の縁部102aの上面側に対しても固定されていてもよい。
図示が省略されたドア開閉駆動機構は、ドア36を開閉方向に移動させるように駆動する機構として設けられている。このドア開閉駆動機構は、1つのドア36に対して1つで対応して設置されている。そして、ドア開閉駆動機構が作動することで、対応するドア36が、開放される方向(開方向)又は閉鎖される方向(閉方向)に駆動されることになる。ドア開閉駆動機構は、例えば、電動モータ及びラックアンドピニオン機構を備えた機構として構成される。そして、例えば、電動モータ及びピニオンが区画壁部37の内側に設置され、ピニオンに噛み合うラックがドア36に対して設置される。
プラットホームドア構造9における支持構造部23は、ドア36及び区画壁部37を支持する構造体として設けられ、第1実施形態と同様に、上側支持部28及び下側支持部29を備えて構成されている。そして、プラットホームドア構造9における支持構造部23は、第1実施形態と同様の形態で、プラットホーム100に対して設置されている。但し、プラットホームドア構造9においては、区画壁部37は支持構造部23に対して直接支持され、ドア36は区画壁部37を介して支持構造部23に対して支持されている。
以上説明した第3実施形態によると、第1実施形態と同様に構成される支持構造部23が設けられるため、可動柵タイプのプラットホームドア構造として構成されたプラットホームドア構造9において、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。即ち、第3実施形態によると、既設の盛土式のプラットホーム100に対して設置でき、耐荷重性能の向上を簡素な構造で実現できるとともに、設置工事に伴う制約を低減できる簡素な構造のプラットホームドア構造9を提供することができる。
[その他の変形例]
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は、上述した実施形態及びその変形例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができる。例えば、ドア、区画壁部、支持構造部の設置数は、上述した実施形態及び変形例で例示した数に限らず、種々変更して実施してもよい。また、ドア、区画壁部、支持構造部の形状は、上述した実施形態及び変形例で例示した形状に限らず、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、種々変更して実施してもよい。