JP5902545B2 - 火災報知設備 - Google Patents
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Description
また、近年、製品を製造するときに、製品に実装された部品の製造に関わる情報であるロット番号や、製造年月日等の製造情報を製品にラベルを張り付けて記録しておくか、製品に実装された部品の製造情報と製品自体のロット番号や製造年月日等の情報を結びつける外部データベースにより、製品に実装された部品の製造不良が判明した際に、どの製品に製造不良が発生した部品が実装されているかを追跡するトレーサビリティという技術がある。
[火災報知設備]
100は複数の感知器回線L1と、P型火災受信機1と、火災感知器2を具備する火災報知設備100である。
P型火災受信機1は、複数の感知器回線L1が接続されて、各回線単位の火災検出及び所定周期での断線検出をする。このP型火災受信機1には、一対の信号線からなる複数の感知器回線L1を介して、スイッチング動作による火災信号を出力する複数の火災感知器2が接続されている。また、P型火災受信機1は、感知器回線L1毎に伝送通信を行う送受信手段としての送受信回路3が複数備えられている。各感知器回線L1は、各送受信回路3の受信機通信部8に個別に接続され、建物内の各防護領域へ向けて敷設されている。なお、感知器回線L1と火災感知器2の接続数は、P型火災受信機1の内部に設けられた電源トランス及び内蔵電源の容量によってあらかじめ決められるが、例えば、感知器回線L1は一つの送受信回路3に対して20回線が接続され、各感知器回線L1には、最大で60個の火災感知器2が接続されるものとなっている。
火災感知器2は、火災を検出する検出部10と、各種情報を記憶する感知器記憶部12と、感知器回線L1が接続される感知器通信部11と、感知器全体を制御する感知器制御部13とを有している。
検出部10は、例えば感知器周辺の温度を検出するサーミスタや、投光部と受光部を用いて煙による散乱光を検出する煙検出部からなる。
第一グループG1、及び第四グループG4は感知器回線L1に火災感知器2が最大数、例えば60台が接続される例を示している。従って、各火災感知器2に設定されるアドレス情報は、P型火災受信機1に近い火災感知器2を1番とし、そこから末端の火災感知器2へ向けて通し番号が設定され、末端の火災感知器2には、最大アドレスである60番が設定される。
なお、図1に記載された送受信回路3は、説明のため簡略して記載しているが、例えば、一つの判別部9に対して、受信機通信部8を複数設け、各受信機通信部8に感知器回線L1を個別に接続可能としている。
P型火災受信機1は、複数の感知器回線L1を介して各火災感知器2と接続される送受信回路3と、受信機全体の動作を制御する受信機制御部4と、火災警報や火災が発生した地区の状態情報等を表示する表示部5と、各種操作を行う操作部6と、送受信回路3に接続された感知器回線L1の接続情報を記憶する受信機記憶部7とからなる。
受信機記憶部7は、各受信機通信部8に対応して、感知器回線L1の接続の有無を示す接続情報や、製造情報収集信号によって収集された火災感知器2の製造情報が記憶されている。この受信機記憶部7は、図示しないデータベース設定ツールによって接続情報を書き換えたり、製造情報をCFカード等の外部記憶手段に移したりすることができる。また、火災受信機1の電源投入時に接続されている火災感知器2のアドレス情報を取得することで、感知器回線L1の接続情報を書き換え可能なものとなっている。
送受信回路3は、各種状態を判別する判別部9一つに対し、図1では三個の受信機通信部8が設けられ、各受信機通信部11には一対の感知器回線L1が接続され、また、各感知器回線L1には一乃至複数台の感知器群G1〜G6が設けられている。
受信機通信部8は、火災感知器2のスイッチング動作による火災信号を検出し、感知器通信部11にパルス信号からなる各種信号を送受信するものである。
続いて、本実施形態における火災報知設備100の設置時に関する説明をする。
P型火災受信機1は、設置される物件の規模に応じて、あらかじめ対応する回線数を設定して出荷される。その後、施工者によって火災感知器2や図示しない被制御装置と共に設置される。このとき、火災感知器2の感知器記憶部12には、工場出荷時に記憶された製造情報の他に、アドレス設定器によって個別のアドレス情報が設定される。このアドレス情報は、P型火災受信機1に近い方を基準とし、通常1から順に連番が設定され、火災受信機2の電源トランス又は内部電源の容量に応じて例えば最大60台が接続される。ただし、感知器回線L1が敷設される防護領域の広さによっては、60台接続する必要が無い場合もあるが、その場合においても接続される末端の火災感知器2には、最大アドレスである60番目のアドレスが設定される。
その後火災報知設備100は、火災監視状態へと移行する。
続いて、本実施形態における火災報知設備100の火災検出動作に関する説明をする。
火災報知設備100が火災監視状態の際、防護領域で火災が発生すると、火災感知器2の検出部10が火災を検出し、感知器制御部13が感知器通信部11をスイッチング動作させて感知器回線L1間を略短絡させる。受信機通信部9が、感知器回線L1間の電圧低下を検出すると、判別部9はその電圧値を検出して火災判別処理によって火災かどうかを判別する。所定時間、検出された電圧値が所定の電圧値より低い場合、判別部9は火災が発生したと判別し、受信機制御部4に火災信号を出力する。火災信号を受信した受信機制御部4は、対応する表示部5のLEDを点滅表示すると共に、図示しない被制御装置等に起動信号を送信する。
続いて、本実施形態における火災報知設備100の断線監視に関する説明をする。
火災報知設備100が設置されたのち、受信機制御部4は、各送受信回路3に所定周期で断線監視としての状態確認命令を送信し、状態確認命令を受信した各送受信回路3は、各判別部9によって各受信機通信部8から状態確認信号を伝送パルス信号として送信する。各感知器通信部11が状態確認信号を受信すると、各火災感知器2の各感知器制御部13は、自己の感知器記憶部12に記憶されたアドレス情報に対応して、自己の状態応答信号を乗せた伝送パルス信号を各送受信回路3送信する。このとき、各感知器回線L1に断線が発生していなければ、各受信機通信部11は最大アドレスの状態応答信号を受信し、各受信機通信部11が最大アドレスの状態応答信号を受信すると、各判別部9は断線判別処理によって各感知器回線L1が正常であると判別し、引き続き火災監視状態となる。
続いて、本実施形態の火災報知設備100におけるアドレス情報の取得動作に関する説明をする。
防護領域に設置された火災感知器2に、新たに火災感知器2を設置する場合、既に設定された火災感知器2のアドレスとは異なるアドレスを新しく設置する火災感知器2に設定する必要がある。このとき、点検作業者が火災受信機1の操作部6を操作することで各火災感知器2のアドレス情報を取得し、各感知器回線L1の空きアドレスを確認する。
続いて、本実施形態の火災報知設備100における製造情報の取得動作に関する説明をする。
防護領域に設置された火災感知器2に使用された部品に不具合が発見された場合、点検作業者が火災受信機1の操作部6を操作することで各感知器の製造情報を取得する。
このように、本願発明の火災報知設備は、感知器回線L1に接続される火災感知器2の製造情報を、感知器回線L1単位でまとめて収集できるので、効率よく製造情報を収集できる。
そのため、データ量の大きいアドレス情報又は製造情報を収集するためのアドレス情報収集信号又は製造情報収集信号と、データ量の少ない状態情報を収集するための状態情報収集信号と、を同一形式としたので、火災受信機は、簡便に各種情報を収集できる。
なお、本願発明の実施形態においては、製造情報収集手段としての受信機制御部13と、信号判別処理を行う判別部9を分けて記載したが、受信機制御部13が信号判別処理を行う機能を備えたものとしてもよい。
また、受信機制御部4は、各感知器回線L1に接続されたすべての火災感知器2の製造情報を、火災受信機1から近い順に取得するようにしたが、たとえば個別のアドレスを指定して製造情報を取得してもよい。
Claims (2)
- 複数の感知器回線と、
上記複数の感知器回線に接続されて、各感知器回線の火災を検出する火災受信機と、
上記各感知器回線を介して、上記火災受信機と接続されて、スイッチング動作による火災信号を出力する複数の火災感知器と、
を具備する火災報知設備において、
上記火災感知器は、上記火災受信機と伝送通信を行う通信手段と、
当該火災感知器の個別情報を記憶する記憶部と、を有し、
上記火災受信機は、上記複数の感知器回線に接続されて、上記火災感知器と伝送通信を行う複数の送受信手段と、
上記複数の送受信手段を介して、上記各火災感知器に対して情報収集信号を送信し、また、上記情報収集信号に対応して、上記各火災感知器から送信される個別情報を受信して、上記各火災感知器の個別情報を収集する情報収集手段と、を備え、
前記個別情報は、製造情報とは異なるものであり、上記情報収集手段は、上記各送受信手段に対して、同時に情報確認命令を送信し、上記情報確認命令を受信した各送受信手段は、接続された上記感知器回線一つずつ順番に上記情報収集信号を送信することを特徴とする火災報知設備。
- 上記個別情報は、上記感知器回線内で重複することのない個別のアドレス情報であることを特徴とする請求項1記載の火災報知設備。
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