JP2015032243A - 火災報知設備 - Google Patents
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Abstract
従来の火災報知設備は、火災受信機に予備電源として電池(バッテリ)を内蔵し、商用電源の停電時には電池による予備電源に切り換わり一定時間の火災監視動作を保証している。このような火災報知設備においては、電池のコストを低減するとともに電池を内蔵する火災受信機を小型化してコストを低減するために、電池を小型化することが望まれている。
【解決手段】
予備電源を有する火災受信機を備え、火災の発生や異常の発生を監視する火災報知設備において、火災受信機は、停電により予備電源動作に切り換わったときに監視における消費電流を低減する手段を備えたことを特徴とする。また、火災受信機は、停電により予備電源動作に切り換わったときに動作させる機能を選択して消費電流を低減する手段を備えたことを特徴とする火災報知設備。
【選択図】図2
Description
また、本発明によれば、予備電源動作時に火災動作における消費電流を低減することができるため電池を小型化してコストを低減することができる。
また、本発明によれば、長時間にわたり停電する可能性がある地震が発生したときの停電時にのみ断線監視を停止し、予備電源動作の時間を長くすることができる。
以下、本発明の実施の形態1について図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係わる火災報知設備1の一例を示す概略構成図である。
火災受信機10は、回線電源部11、変換部12、状態判定部13、警報部14、電池15、予備電源動作部16および地震判定部17を備える。
回線電源部11は、図示しない商用電源から供給された交流電圧を電源電圧として直流12Vに変換して、感知器回線20に通電して、火災感知器30に電源を供給する。停電時には、回線電源部11は、予備電源動作として商用電源変換した直流12Vに換え、予備電源である電池15と感知器回線20とを接続して感知器回線20に通電する。
予備電源動作部16は、予備電源切換検出手段であり、商用電源から交流電圧が供給されているかを監視し、停電により交流電圧が供給されていないときには回線電源部11に予備電源動作を行わせるとともに、感知器回線20の線間電圧を変動させることで火災受信機10が予備電源動作中か否かを終端装置40に通知する。
地震判定部17は、地震の発生を判定するものであり、加速度センサ等により地震の発生を判断しても良いし、通信網や無線を通じて外部から地震の発生の通知を受けて地震の発生を判断しても良い。
終端装置40は、予備電源動作検出部41、終端抵抗42および接離部43を備える。
予備電源動作検出部41は、感知器回線20の線間電圧の変動を検出して火災受信機10が予備電源動作中か否かを判定する。
終端抵抗42および接離部43は、終端装置40の内部配線を介して、コモン線21とライン線22との間に直列に接続されている。つまり、コモン線21、接離部43、終端抵抗42、ライン線22の順に直列に接続することで、感知器回線20に終端抵抗42を接続している。なお、終端抵抗42と接離部43の順番は逆でも良い。
図2に基づき火災受信機10の動作を説明する。
感知器回線20に流れる電流は、断線時<平常時<火災時となっており、火災受信機10は、感知器回線20に流れる電流を判定することにより火災発生や断線発生を判断する。
変換部12は、感知器回線20の状態監視のために、感知器回線20に流れる電流を受信抵抗により受信電圧に変換する(S101)。
終端装置40は、予備電源動作検出部41により予備電源動作中の通知を検出すると、接離部43により終端抵抗42を感知器回線20から切り離し、予備電源動作中の通知停止を検出すると終端抵抗42を感知器回線20に接続する。
また、停電が長時間に及ぶ可能性がある地震発生時にのみ断線監視を停止し、断線監視を行い予備電源動作の時間を長くすることができる。
また、予備電源動作中に定期的に切断した終端抵抗42を感知器回線20に接続して、断線監視を行うようにしても良い。
また、火災受信機10から複数の感知器回線20が延設される場合には、予備電源動作時に終端装置42のみを切断するのではなく、回線電源部11から感知器回線20への電源供給を切断して、1回線または数回線を順番に接続して監視電流を減らすようにしても良い。
実施の形態1においては、P型火災報知設備の予備電源動作時の火災監視電流の低減について説明したが、本実施の形態2においては、R型火災報知設備の火災監視電流の低減について説明する。
図3は、本発明の実施の形態2に係わる火災報知設備2の一例を示す概略構成図である。
中継器80は、火災受信機50と連動電源線100によって接続され、さらに連動機器90が接続されている。連動機器90は、例えば火災の発生を音で知らせるベルであったり、火災の延焼を防ぐ防火戸やシャッタ等である。
火災受信機50は、系統電源部51、電流制限部52、伝送部53、端末状態判定部54、警報部55、連動用電源部56、予備電源動作部57、地震判定部58、電池59およびデータベース510を備える。
系統電源部51は、図示しない商用電源から供給された交流電圧を電源電圧として直流12Vに変換して、電流制限部52を介して、伝送線60に通電して端末機器に電源を供給する。停電時には、系統電源部51は、予備電源動作として商用電源変換した直流12Vに換え、予備電源である電池59から電源の供給を受けて直流12Vに変換して伝送線60に通電する。
電流制限部52は、伝送線60に流れる電流の制限を行い、一対の伝送線60の伝送線SHおよび伝送線SLが短絡したときに火災受信機50の短絡保護として伝送線60に出力する電圧を低下させ、電流制限値以上の電流が流れないようにする。
警報部55は、図示しない表示灯や音声警報装置を有し、火災や異常の発生を警報する。
連動用電源部56は、系統電源部51と同様に図示しない商用電源または電池59から変換した直流24Vを連動電源線100により中継器80に供給する。
地震判定部58は、地震の発生を判定するものであり、加速度センサ等により地震の発生を判断しても良いし、通信網や無線を通じて外部から地震の発生の通知を受けて地震の発生を判断しても良い。
予備電源動作部57は、商用電源から交流電圧が供給されているかを監視し、
地震判定部17は、地震の発生を判定するものであり、地震の発生を加速度センサ等により地震の発生を判断しても良いし、通信網や無線を通じて外部から地震の発生の通知を受けて地震の発生を判断しても良い。
火災感知器70は、端末電源部71、火災センサ72、火災検出部73および端末伝送部74を備える。
端末電源部71は、伝送線60を介して火災受信機50から供給された電源電圧を所定の電圧(例えば5V)に変換して内部電源として火災感知器70の各部に供給する。
火災センサ72は、火災による熱や煙を検出するものである。火災感知器70が熱感知器であれば、一般的に知られているように、温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタに電流を流し、流れる電流量により温度を検知する。また、火災感知器70が煙感知器であれば、発光素子に電流を流して発光させ、煙によって散乱された散乱光の量により煙の量を検出する。
端末伝送部74は、火災受信機50と通信を行い、火災受信機50からのコード信号を受信し、火災受信機50の伝送部53と同様に、電流制限部52の電流制限がかかるように伝送線60に電流を流して火災情報や異常情報等の状態情報のコード信号を火災受信機50に送信する。
中継器80は、端末電源部81、連動部82および端末伝送部83を備える。
端末電源部81は、火災感知器70の端末電源部71と同様に伝送線60から変換した内部電源を中継器80の各部に供給する。
連動部82は、火災受信機50からの命令により、連動電源線100を介して供給された電源を連動機器90に供給して連動機器90を動作させる。また、中継器80が連動機器監視機能を有する場合には、連動部83により連動機器90または連動機器90に取り付けられた終端抵抗に監視電流を流して、連動機器90が脱落していないか監視する。
端末伝送部83は、火災感知器80の端末伝送部74と同様の動作を行う。
このような火災報知設備2において、火災受信機10は次のように動作する。
伝送部53は、端末機器へ状態返送命令のコード信号を送信して、端末機器から状態情報を収集する。伝送部53は、すべての端末機器から状態情報を収集すると、再び最初から状態返送命令を送信して、繰り返し端末機器の状態情報を収集する。
ここで、状態返送命令の送信は端末機器のアドレスを指定して1台の端末機器にのみに送信し、状態返送命令を受信した端末機器が個別情報を返送するポーリング方式で行う。しかしながら、これに限定されるものではなく、端末機器を複数のグループに分け、グループを指定して複数台の端末機器にまとめて状態返送命令を送信し、グループポーリングを受信した端末機器がアドレスに基づきタイミングをずらして個別情報を返送するグループポーリング方式としても良い。
地震発生中かつ予備電源動作中には、予備電源動作部57は伝送部53から火災感知器70の動作を変更させるために、火災感知器70に予備電源動作中(モード切替)コード信号を送信する。なお、地震の発生にかかわらず火災感知器70の動作を変更する場合には、地震発生の判定を行わない。
火災感知器70は、次のように動作する。
火災検出部73は、通常は例えばマイコンの低消費機能により低クロックで動作し、タイマのみを動作させている。火災検出部73は、監視周期毎(例えば、3秒毎)に起動する。火災検出部73は、起動すると通常機能に移行して高クロックで動作し、火災センサ72に電源を供給して火災センサ72に温度や煙の濃度を検出させ、その検出結果に基づき状態情報の一つとして、火災の発生を検出する。
中継器80は、次のように動作する。
連動部82は、接続されている連動機器90が脱落していないか、連動機器90が接続されている配線に監視電流を流して状態情報として断線監視する。なお、断線監視の方法は、監視電流を流す終端抵抗のみとしても良いが、実施の形態1における感知器回線20と同様に終端抵抗を有する終端装置とすることができる。
端末伝送部83は、火災受信機50から状態返送命令を受信すると、連動部82の断線監視結果に基づき、火災受信機50に状態情報を返送する。端末伝送部83は、火災受信機50から連動機器の制御命令を受信すると、連動部82により連動機器90に電源を供給して連動機器90を動作させる。
また、アドレスを指定して予備電源動作中コード信号を送信して、指定されたアドレスの火災感知器70のみ予備電源監視周期毎に火災を検出するようにしても良い。
本実施の形態3は、図3の実施の形態2と同様の構成である火災報知設備2において、次のように動作する。
火災受信機50において、伝送部53は、実施の形態2と同様に端末機器へ状態返送命令のコード信号を送信して、端末機器から状態情報を収集し、火災情報や異常情報に基づき警報を行い、図示しないデータベースに基づき、火災を発した端末機器に関連する連動機器90を動作させるために中継器80に制御命令を送信する。
地震発生中かつ予備電源動作中には、伝送部53は、状態返送命令をデータベース510の端末機器種別情報が火災感知器であるアドレスを指定することで火災感知器70にのみ送信して、指定した火災感知器70の状態情報のみ収集し、中継器80の状態情報を収集するタイミングにおいては状態返送命令の送信を行わない。なお、地震の発生にかかわらず火災感知器70の状態情報のみを収集する場合には、地震発生の判定を行わない。
また、火災受信機50が予備電源動作中に端末機器に状態情報の返送を中止させるコード信号を送信し、火災受信機50からの状態返送命令を受信しても端末機器が状態情報の返送を行わないようにしても良い。
本実施の形態4は、図3の実施の形態2および3と同様の構成である火災報知設備2において、次のように動作する。
火災受信機50において、伝送部53は、実施の形態2および3と同様に端末機器へ状態返送命令のコード信号を送信して、端末機器から状態情報を収集し、火災情報や異常情報に基づき警報を行い、図示しないデータベースに基づき、火災を発した端末機器に関連する連動機器90を連動動作として動作させるために中継器80に制御命令を送信する。
地震発生中かつ予備電源動作中には、火災感知器70から収集した状態情報に火災情報が含まれていても中継器80に制御命令を送信せず、連動機器90の動作を行わない。
なお、地震の発生にかかわらず連動機器90の連動動作をさせない場合には、地震発生の判定を行わない。
また、図示しないデータベースの端末機器詳細情報に基づき、連動機器90がベルである場合には連動動作を行わせ、その他の連動機器90については連動動作を行わせないようにしても良い。
また、火災受信機50が予備電源動作中に中継器80に連動動作を中止させるコード信号を送信し、火災受信機50からの制御命令を受信しても連動機器90の動作を行わないようにしても良い。
また、本実施の形態4においては、連動機器90の動作を中止するようにしたが、例えば、消火栓の位置を示すために消火栓に設けられる表示灯に火災受信機から電源を供給する等の外部機器用電源を供給している場合には、予備電源動作中に外部機器用電源の供給を遮断するようにしても良いし、火災や異常時に外部機器に移報信号を出力している場合には、予備電源動作中に移報信号を出力しないようにしても良い。
例えば、 実施の形態1において、実施の形態2と同様に、火災受信機10から火災感知器30へ予備電源動作中を送信して、火災感知器30の火災検出を通常時よりも遅い周期で行うようにしても良い。
また、実施の形態1において、火災を検出したときに関連する連動機器を動作させる場合には、実施の形態4と同様に、予備電源動作中には連動動作を中止するようにしても良い。
また、実施の形態3において、中継器80が連動機器90の脱落を終端抵抗を利用して監視している場合には、実施の形態1と同様に予備電源動作中に終端抵抗を切断するようにしても良い。
Claims (12)
- 予備電源を有する火災受信機と、該火災受信機から延設された信号線に接続された火災感知器または中継器からなる端末機器とを備え、火災の発生や異常の発生を監視する火災報知設備において、
前記火災受信機は、停電により予備電源動作に切り換わったことを検出する予備電源切換検出手段と、
前記予備電源切換検出手段が、予備電源動作に切り換わったことを検出したときに監視における消費電流を消費電流を低減する消費電流低減手段とを備えたことを特徴とする火災報知設備。 - 前記火災報知設備は、火災受信機から延設された感知器回線と、該感知器回線に接続され該感知器回線の線間電圧を所定電圧に低下させることで火災を通知する一個または複数の火災感知器とを備えたものであって、
終端抵抗を有し、商用電源動作時には終端抵抗を前記感知器回線に接続し、予備電源動作時には終端抵抗を前記感知器回線から切断する終端装置により前記消費電流低減手段を構成したことを特徴とする請求項1記載の火災報知設備。 - 前記終端装置は、前記火災受信機からの予備電源動作信号に基づき、前記終端抵抗を前記感知器回線から切断することを特徴とする請求項2記載の火災報知設備。
- 前記火災受信機は、地震が発生したときに予備電源動作に切り換わると前記終端装置に予備電源動作信号を送信することを特徴とする請求項3記載の火災報知設備。
- 前記火災受信機は、予備電源動作に切り換わると、少なくとも1回は感知器回線の断線の判定を実施した後に前記終端装置に予備電源動作信号を送信することを特徴とする請求項3または4記載の火災報知設備。
- 前記終端装置は、前記感知器回線の線間電圧に基づき予備電源動作を検出し、前記終端抵抗を前記感知器回線から切断することを特徴とする請求項2記載の火災報知設備。
- 前記火災受信機は、前記信号線となる伝送線を介して通信により前記端末機器と情報の授受を行う伝送部を備え、
前記予備電源切換検出手段が予備電源動作に切り換わったことを検出したときに、前記消費電流低減手段は、前記伝送部により予備電源動作中コード信号を送信し、該予備電源動作中コード信号を受信した前記端末機器は、商用電源動作時における監視周期よりも遅い周期である予備電源監視周期毎に火災の発生を検出することを特徴とする請求項1記載の火災報知設備。 - 前記火災受信機は、前記信号線となる伝送線を介して通信により前記端末機器と情報の授受を行う伝送部を備え、
前記予備電源切換検出手段が予備電源動作に切り換わったことを検出したときに、前記消費電流低減手段は、商用電源動作時における全ての端末機器に状態返送命令を送信して端末機器から状態情報を繰り返し収集する監視動作を、予備電源動作時には状態情報を収集する端末機器と収集しない端末機器に分け、状態情報を収集しない端末機器への状態返送命令送信タイミングでは通信を中止することを特徴とする請求項1記載の火災報知設備。 - 前記火災受信機は、前記信号線となる伝送線を介して状態返送命令を送信して前記端末機器から状態情報を収集する伝送部を備え、
前記予備電源切換検出手段が予備電源動作に切り換わったことを検出したときに、アドレスを指定して予備電源動作中コード信号を送信する前記伝送部と、該予備電源動作中コード信号を受信すると指定されたアドレスが自己のアドレスである場合に状態情報の返送を中止する端末機器により前記消費電流低減手段を構成したことを特徴とする請求項1記載の火災報知設備。 - 予備電源を有する火災受信機を備え、該火災受信機から延設された信号線に接続された火災感知器または中継器からなる端末機器とを備え、火災の発生や異常の発生を監視する火災報知設備において、
前記火災受信機は、停電により予備電源動作に切り換わったことを検出する予備電源切換検出手段と、
前記予備電源切換検出手段が、予備電源動作に切り換わったことを検出したときに動作させる機能を選択して動作における消費電流を低減する消費電流低減手段とを備えたことを特徴とする火災報知設備。 - 前記火災受信機は、前記火災感知器が火災を検出すると、前記中継器に接続された連動機器を連動動作させる端末状態判定部を備え、
前記予備電源切換検出手段が予備電源動作に切り換わったことを検出したときに、前記消費電流低減手段は、前記端末状態判定部による商用電源動作時における連動機器の連動動作を中止することを特徴とする請求項10に記載の火災報知設備。 - 連動動作を中止する前記連動機器はベル以外であることを特徴とする請求項12に記載の火災報知設備。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013163160A JP2015032243A (ja) | 2013-08-06 | 2013-08-06 | 火災報知設備 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018078442A (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 通信装置、及びそれを備えた監視システム |
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2013
- 2013-08-06 JP JP2013163160A patent/JP2015032243A/ja not_active Ceased
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