JP6159233B2 - 伝送変換中継器 - Google Patents

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この発明は、現在、建物に設置されている既存の火災報知設備(以下、旧火災報知設備と呼ぶ)を新しい機器に交換して新しい火災報知設備(以下、新火災報知設備と呼ぶ)にリニューアルする場合に、旧火災報知設備の火災受信機に通信方式が異なる新火災報知設備の端末機器を接続できるようにする伝送変換中継器に関するものである。
従来、旧火災報知設備を新火災報知設備にリニューアルする場合には、設備全体の一部分のみが通信方式が異なる新設備に置き換わった場合でも、火災の監視が途切れないように、通信方式を変換する伝送変換中継器を用いて以下のようにリニューアル工事を行っていた。
まず、旧火災受信機を残して旧端末機器を新端末機器に取り替える。
さらに、旧火災受信機と新端末機器との間に、それらの間の信号伝送変換機能を有する伝送変換中継器を接続し、リニューアル中の火災報知設備を稼働させる。
その後、全ての旧端末機器を新端末機器に取り替えた後で旧火災受信機を新火災受信機に取り替えて、伝送変換中継器を取り外し新火災受信機と新端末機器を伝送線で直接接続して、新火災報知設備を稼働させるようにして分割リニューアルを行っていた。(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の旧火災報知設備は、火災感知器が燃焼生成物である煙や熱量により火災判定を行い、火災受信機は火災感知器からの個別情報として、平常情報や火災情報等の状態情報を収集し、その情報に基づき火災発生の判定をしていた(例えば、特許文献2参照)。
ところが、近年の新火災報知設備においては、煙や熱の量に応じて段階的に制御するベルの数や防排煙機器の数を増やしたり、煙や熱の量の推移をグラフ表示したりするために、火災受信機は個別情報として火災感知器から煙や熱量に対応したアナログ情報を収集している。このような火災報知設備は、所謂アナログ型と呼ばれ、火災感知器から収集されたアナログ情報に基づき火災受信機が平常や火災を判断している(例えば、特許文献3参照)。
特開2008−102787号公報 特開平8−273082号公報 特開2006−351048号公報
旧火災報知設備では火災感知器が火災を判断し、新火災報知設備では火災受信機が火災を判断している。そのため、従来の伝送変換中継器を介して旧火災報知設備の旧火災受信機と新火災報知設備の新火災感知器とを接続しても、そのいずれにも火災判断機能がないため、火災を検出することができなかった。
本発明に係る伝送変換中継器は、旧火災受信機と該旧火災受信機に接続され燃焼生成物の量に基づき火災を判断する個別にアドレスが付与された旧端末機器とを有する旧火災報知設備の旧火災受信機と、燃焼生成物の量に基づき火災を判断する新火災受信機と新火災受信機に接続され燃焼生成物の量を検出し対応するアナログ情報を生成する個別にアドレスが付与された新端末機器とを有する新火災報知設備の新端末機器とを接続可能にする伝送変換中継器であって、新端末機器に接続され新端末機器との間で信号伝送を行い、新端末機器が生成したアナログ情報を収集する端末伝送部と、アドレス番号に関連付けて新端末機器に割り当てられた種別情報を格納した変換データベースと、アナログ情報が送信されたアドレス番号の種別情報に基づく閾値を超えたときに状態情報として火災と判断する変換火災判定部と、旧火災受信機に接続され旧火災受信機と信号伝送を行い、状態情報を旧火災受信機に送信する受信機伝送部と、通常監視モードと新端末機器の種別を確認する種別確認モードとを切り替える種別確認スイッチと、種別確認モード時に、新端末機器のアドレスを指定するアドレス設定スイッチと、種別確認モード時に、アドレス指定された新端末機器の種別を表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る伝送変換中継器は、自己のアドレスを格納するアドレス記憶部を有し、アドレス設定スイッチは、自己のアドレスの設定スイッチとして機能し、自己のアドレスを特定の番号に設定すると新端末機器を旧端末機器の代わりに旧火災受信機に接続するための変換のみを行い、特定の番号以外に設定すると自己のアドレス番号のアドレス信号を受信すると命令信号に従って動作することを特徴とする。
本発明に係る伝送変換中継器は、自己のアドレスを格納するアドレス記憶部を有し、アドレス設定スイッチは、自己のアドレスの設定スイッチとして機能し、種別確認モードから通常監視モードに切り替えられたときに、自己アドレス記憶部に格納されている自己のアドレスと前記アドレス設定スイッチの設定が異なる場合に、異常表示を行うことを特徴とする。
本発明によれば、リニューアルの最中に火災判断を行わない旧火災受信機と新火災感知器を接続しなければならない状態であっても火災の監視を継続することができる。
本発明の実施の形態に係る伝送変換中継器を含むリニューアル中の火災報知設備の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る旧火災報知設備の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る新火災報知設備の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る旧データベースの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る新データベースの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る変換データベースの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る火災受信機を含むリニューアル中の火災報知設備の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る火災受信機を含むリニューアル中の火災報知設備の一例を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態である伝送変換中継器30を使用して、図2に示す旧火災報知設備100を、図3に示す新火災報知設備200にリニューアルしている途中の状態である切換工事中の火災報知設備110を示すブロック図である。
一般的に、R型と呼ばれる火災報知設備は、火災受信機にアドレスが割り付けられた火災感知器等の複数の端末機器が接続され、火災受信機はそのアドレスに基づいて端末機器を管理している。火災受信機は、端末機器と信号伝送を行い、端末機器から収集した個別情報に基づき、火災発生場所を警報したり、連動動作として火災発生場所に関連する場所に設置された連動機器であるベルを鳴動させたりして、火災の発生を報知する。また、火災受信機は、連動動作として火災発生場所に関連する場所に設置された連動機器である防火戸等の防排煙機器を制御して、煙の拡散を防いだり、火災の拡大を防いだりしている。
図2に示す旧火災報知設備100は、旧火災受信機10から伝送線13が延設され、伝送線13には建物(例えば、ホテル、マンションなどの集合住宅、オフィスビル、商業施設など)の各部屋や共用部などに設置される端末機器である旧端末機器Kが接続されている。旧端末機器Kは、煙や熱等によって火災を検出する火災感知器や旧火災受信機10からの制御により動作する被制御機器である火災を報知するベルや防火戸等の火災の拡大を防ぐ防排煙機器である。
ここで、旧端末機器Kの1つである火災感知器は、燃焼生成物である煙や熱の量を設定されている閾値と比較することで火災感知器において火災の判断を行っている。火災感知器は、火災の検知しやすさである感度の違いにより設定される閾値が異なり、火災感知器では、感度動作の違いによって1種から3種までの3つの種別に区分されている。例えば、火災感知器が煙火災感知器であれば、一般的な部屋には閾値が煙濃度10%に設定されている2種の感度のものが設置され、エレベータなどの煙の早期発見が必要な部分では、閾値が煙濃度5%に設定されている1種の感度のものが設置される。防排煙機器の連動用としては、火災の初期に動作してしまっては避難を阻害するため、煙濃度がより高くならければ動作しないように閾値が煙濃度15%に設定されている3種の感度のものが設置される。
熱火災感知器においても、例えば、1種の感度の閾値は温度65℃、2種の感度の閾値は温度70℃、3種の感度の閾値は75℃に設定されている。
図2においては、火災受信機10から伝送線13が3本延設されており、それぞれ13A、13B、13Cとする。伝送線13A、13B、13Cのそれぞれを、系統A、B、Cと呼称し、それぞれの系統に接続されている旧端末機器Kは、「K」の後に系統名およびその系統において個別のアドレス番号を付与して呼称する。例えば、系統Aに接続されるアドレス2の旧端末機器Kは、KA2と呼称する。
なお、本実施の形態1では、旧火災受信機10から延設される伝送線13を3系統(3本)として説明するがこれに限定されるものではなく、3系統とは別の系統数にしても良い。
旧火災受信機10は、旧制御部11と旧端末伝送部12で構成されている。
旧端末伝送部12は、1つの系統に接続された旧端末機器Kと信号伝送を行っており、系統の名称に合わせて、それぞれ12A、12B、12Cと呼称する。
旧端末伝送部12は、伝送線13を介してアドレス信号とともに命令信号を送信して、それを受信した旧端末機器Kは、送信されたアドレス信号が自己のアドレスである場合には、命令信号に従って動作する。旧端末機器Kは、命令信号が個別情報の返送命令であれば、自己のアドレスを指定するアドレス信号とともに、自己が判断した火災または平常の状態情報を個別情報として返送する。また旧端末機器Kは、命令信号が制御命令であれば、それに従った制御を行う。
旧制御部11は、旧端末伝送部12と盤内通信線14を介して盤内通信を行い、旧端末伝送部12A〜12Cのそれぞれに対して、旧端末機器Kの個別情報の送信命令を順番に送信し、旧端末伝送部12A〜12Cが収集した旧端末機器Kの個別情報を収集する。また、旧制御部11は、旧端末機器Kの情報を管理する旧データベース15を有している。図4は旧データベース15の一例を示す図であり、旧データベース15には、旧端末機器Kが接続されている「系統」、「アドレス番号」、「端末機器種類」および「連動データ」とが関連付けて格納されている。
「端末機器の種類」は、「系統」、「アドレス番号」で特定される旧端末機器Kの種類が煙や熱等の火災感知器であるか、ベルや防火戸等の被制御機器であるかを示すものである。「連動データ」は、火災感知器が個別情報として火災情報を返送したときに、どの旧端末機器Kを制御して連動動作させるかが登録されている。例えば、図4において、「系統」Aの「アドレス番号」01の火災感知器が火災情報を返送してきた場合には、旧制御部11は、「系統」Aの「アドレス番号」04の「端末機器種類」ベルと「系統」Aの「アドレス番号」05の「端末機器種類」防火戸の2つを連動動作させる。連動動作は、旧端末機器Kへの制御命令が、旧制御部11から盤内通信で旧端末伝送部12へ送信され、旧端末伝送部12から旧端末機器Kへと送信されて行われる。
図3に示す新火災報知設備200は、旧火災報知設備100と同様に新火災受信機20から伝送線13が延設され、伝送線13には端末機器である新端末機器Fが接続されている。新端末機器Fは、旧端末機器Kと同様に火災感知器や被制御機器であるベルや防排煙機器である。
ここで、新端末機器Fの火災感知器は、旧火災報知設備100の火災感知器とは異なり、自身で火災判断は行わず、煙や熱の燃焼生成物の量に対応するコード信号であるアナログ情報を新火災受信機20へ返送するものである。
図3においては、新火災受信機20から系統A、B、Cの3本の伝送線13が延設されており、それぞれの系統に接続されている新端末機器Fは、「F」の後に系統名およびその系統において個別のアドレス番号を付与して呼称する。
新火災受信機20は、新制御部21と新端末伝送部22で構成されている。
新端末伝送部22は、1つの系統に接続された新端末機器Fと信号伝送を行っており、系統の名称に合わせて、それぞれ22A、22B、22Cと呼称する。
新端末伝送部22は、旧火災報知設備100と同様にアドレス信号に基づき新端末機器Fとの信号伝送を行い、新端末機器Fから個別情報を収集したり、新端末機器Fに制御を行わせたりしている。
新制御部21は、新端末伝送部22と盤内通信線14を介して盤内通信を行い、新端末伝送部22A〜22Cのそれぞれに対して、新端末機器Fの個別情報の送信命令を順番に送信し、新端末伝送部22A〜22Cが収集した新端末機器Fの個別情報を収集する。また、新制御部11は、新端末機器Fの情報を管理する新データベース25および新端末機器Fの個別情報に基づき火災を判定する火災判定部26を有している。
図5は新データベース25の一例を示す図であり、新データベース25は、「種別」を除き旧データベース15と同じ内容である新端末機器Fが接続されている「系統」、「アドレス番号」、「端末機器種類」および「連動データ」とが関連付けて格納されている。
新データベース25において、旧データベース15に格納されていない「種別」の情報は、旧端末機器Kの火災感知器で区分されていた1種から3種の3つの種別の区分を設定するものである。
火災判定部26は、新データベース25の「端末機器種類」が火災感知器である場合、その「アドレス番号」の新端末機器Fから収集された個別情報はアナログ情報であると判断する。そして、火災判定部26は、アナログ情報を返信した新端末機器Fの「種別」を新データベース25から読み出し、「端末機器種類」および「種別」に基づく閾値とアナログ情報とを比較し、火災か否かを判定する。
新制御部21は、火災判定部26が火災と判定すると新データベース25の「連動データ」に従い連動命令を送信し、新端末機器Fを連動動作させる。
次に図1の伝送変換中継器30について説明する。
伝送変換中継器30は、端末伝送部31、変換データベース32、変換火災判定部33、受信機伝送部34、アドレス設定スイッチ35、種別確認スイッチ36、表示部37およびアドレス記憶部38で構成されている。
端末伝送部31は、旧端末機器Kに換えて新端末機器Fが接続された伝送線13が接続され、新火災受信機20の新端末伝送部22と同様に新端末機器Fと信号伝送を行い、新端末機器Fから個別情報を収集する。
図6は、系統Cに接続する伝送変換中継器30の変換データベース32の一例を示す図であり、変換データベース32は、新データベース25の系統Cのデータのみを抜き出し「系統」および「連動データ」を除いたものとなっている。
変換火災判定部33は、変換データベース32の「端末機器種類」が火災感知器である場合、その「アドレス番号」の新端末機器Fから収集された個別情報はアナログ情報であると判断する。そして、変換火災判定部33は、アナログ情報を返信した新端末機器Fの「種別」を変換データベース32から読み出し、「端末機器種類」および「種別」に基づく閾値とアナログ情報とを比較し、火災か否かを判定する。
受信機伝送部34は、伝送線13を介して旧火災受信機10と接続され、旧端末伝送部12から送信されたアドレス信号が端末伝送部31によって収集された新端末機器Fのアドレス番号であれば、当該アドレス番号が付与された命令信号に従う。命令信号が個別情報の返送命令であれば、端末伝送部31に接続されている新端末機器Fの個別情報を、取り換えた旧端末機器Kの代わりとして返送する。このとき、新端末機器Fが火災感知器であるならば、その火災感知器のアナログ情報ではなく、変換火災判定部33で火災判定を行った結果を返送する。
アドレス設定スイッチ35は、ロータリスイッチ等のスイッチであり、伝送変換中継器30の自己のアドレスを設定する。伝送変換中継器30は、伝送線13を介し、旧火災受信機10から電源が供給されるとアドレス設定スイッチ35で設定されているアドレス番号をアドレス記憶部38に記憶し、そのアドレスで動作する。伝送変換中継器30は、自己のアドレス番号のアドレス信号を受信すると命令信号に従って動作する。伝送変換中継器30は、命令信号が個別情報の返送命令であれば、自己の異常状態等を旧火災受信機10へ返送する。
なお、旧火災受信機10から個別情報の返送命令を含む伝送変換中継器30の制御を行う場合には、旧データベース15に伝送変換中継器30を登録する。旧火災受信機10から伝送変換中継器30を制御しない場合には、アドレス設定スイッチ35によりアドレス番号を「0」に設定すれば、伝送変換中継器30は、新端末機器Fを旧端末機器Kの代わりに旧火災受信機10に接続するための変換のみを行う。
種別確認スイッチ36は、変換データベース32の「種別」を表示部37に表示させるためのスイッチである。表示部37は、7セグや液晶表示のように数字を表示できるものや、点灯個数で数字を表すことができる複数のLEDである。
次に旧火災報知設備100から新火災報知設備200にリニューアルする動作について説明する。
図1は、旧火災報知設備100において、系統Cの旧端末機器Kの一部を新端末機器Fに切り換え、新端末機器Fを伝送変換中継器30を用いて旧火災受信機10に接続されている状態を示すリニューアル中の火災報知設備110の図である。
旧火災報知設備100において、末端の旧端末機器Kから順に新端末機器Fに切り換え、旧端末機器Kと新端末機器Fの境界に伝送変換中継器30を接続する。図1においては、「系統」Cの「アドレス番号」1の旧端末機器Kを残して、他の端末機器については新端末機器Fに切り換えた状態を示している。この後、「アドレス番号」1の旧端末機器Kを新端末機器Fに切り換え、さらに他の系統の端末機器についても全て新端末機器Fに切り換えた状態であるリニューアル中の火災報知設備120を図7に示す。最後に旧火災受信機10および伝送変換中継器30を撤去して新火災受信機20に切り換えて旧火災報知設備100を新火災報知設備200にリニューアルを行う。
リニューアル中の火災報知設備において、新端末機器Fから端末伝送部31に返送されるアナログ情報は、変換データベース32の「端末機器種別」および「種別」に基づき変換火災判定部33によって火災情報や平常情報の状態情報に変換される。変換された状態情報は、受信機伝送部34によって旧火災受信機10に返送される。
変換火災判定部33で行われる変換について、「アドレス番号」3を例に具体的に説明する。端末伝送部31は、「アドレス番号」3の新端末機器Fから返送されたアナログ情報が火災か否かを判定する。このとき伝送変換中継器30は、変換データベース32から「アドレス番号」3の「端末機器種類」が煙火災感知器であることを認識し、さらに「種別」が2種であるため火災判定の閾値を煙濃度10%と認識する。変換火災判定部33は、認識した閾値とアナログ情報との比較を行う。
変換火災判定部33は、アナログ情報が閾値以上であれば、旧火災受信機10からの「アドレス番号」3への個別情報の返送命令に対して、受信機伝送部34によって火災情報を返送する。また、伝送変換中継器30は、アナログ情報が閾値未満であれば、旧火災受信機10に対して平常情報を返送する。
なお、リニューアル中の火災報知設備において、旧火災受信機10は、伝送変換中継器30により、新端末機器Fの個別情報が旧端末機器Kからの個別情報として変換されているため、個別情報が火災情報である場合には、旧火災報知設備100と同様に連動動作を行う。
次に伝送変換中継器30で接続されている新端末機器Fの種別を確認する方法について説明する。リニューアル中の火災報知設備110および120においては、旧火災受信機10および新端末機器Fのいずれでも火災判定を行っておらず、伝送変換中継器30で火災判定を行っているため、火災の閾値である「種別」は伝送変換中継器30でのみ確認することができる。
種別確認スイッチ36を一回押すと、伝送変換中継器30は種別確認モードとなる。その状態でアドレス設定スイッチ35を「種別」を確認したい「アドレス番号」に設定して、再度種別確認スイッチ36を操作すると、表示部37に設定した「アドレス番号」の「種別」が表示される。例えば、「アドレス番号」を2に設定し、種別確認スイッチ36を操作すると、変換データベース32の「アドレス番号」2の「種別」が2種であることを示す「2」を表示部37に表示する。その後、アドレス設定スイッチ35を伝送変換中継器30の自己のアドレスに設定して、種別確認スイッチ36を操作すると種別確認モードを終了する。
ここで、種別確認モードを終了するときに、アドレス設定スイッチ35がアドレス記憶部38に記憶されている自己のアドレスに戻されていないときには、異常表示を行い種別確認モードを終了しない、あるいは異常表示を所定時間行い種別確認モードを終了する。異常表示は、例えば、表示部37の表示を点滅させて行っても良いし、別途異常表示灯を設けて点灯させたり点滅させたりしても良い。
なお、種別の表示の方法は上記に限定されるものではなく、種別確認スイッチ36を一回押して種別確認モードとなった状態で、アドレス設定スイッチ35を「種別」を確認したい「アドレス番号」に設定した時点で種別確認スイッチ36を再操作することなく「種別」を表示するようにしても良い。また、「種別」の確認として、表示部37に「種別」を表示するものとしたが、「端末機器の種類」と「種別」との組み合わせを個別の「種別」として表示するようにしても良い。例えば、煙火災感知器の1種、2種、3種は、それぞれ「1」、「2」、「3」と表示し、熱火災感知器の1種、2種、3種は、それぞれ「4」、「5」、「6」と表示する。これにより、「端末機器の種類」とその「種別」を同時に確認することができる。
また、上記の種別の表示中に種別確認スイッチ36を長押しすると、変換データベース32に登録されている種別を変更することができる。例えば、上記のように、「アドレス番号」2の「種別」である2を表示中に種別確認スイッチ36を長押しすると、表示部37の表示が3になり、変換データベース32の「アドレス番号」2の「種別」には3種が格納される。3を表示中に種別確認スイッチ36を長押しすると、表示部37の表示が1になり、1種が格納される。種別を変更したい場合や種別の設定が誤っていた場合には、このように変更することができる。
以上のように本実施の形態に係る伝送変換中継器によれば、リニューアルの最中に火災判断を行わない火災受信機と火災感知器を接続しなければならない状態であっても火災の監視を継続することができる。また、伝送変換中継器において、種別の確認を行うことができる。
なお、本実施の形態において、末端の端末機器から新端末機器Fに切り換える方法について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図8に示すリニューアル中の火災報知設備130のように、伝送変換中継器30を介して、新たな伝送線13を既設の伝送線13に接続し、新設の伝送線13に新端末機器Fを接続して、既設の伝送線13から旧端末機器Kを取り外すようにしても良い。
また、伝送変換中継器30は、アナログ情報を火災情報または平常情報に変換する、つまりデータを変換するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、火災受信機と端末機器の信号伝送電圧が旧火災報知設備100と新火災報知設備200で異なる場合には、信号電圧も適合する電圧に変換しても良い。また、火災感知器以外の被制御機器の個別情報についても変換を行うようにしても良い。また、信号伝送の信号フォーマットが異なる場合には、適合するフォーマットに変換するようにしても良い。
100 旧火災報知設備、200 新火災報知設備、110、120、130 リニューアル中の火災報知設備、K 旧端末機器、10 旧火災受信機、11 旧制御部、12 旧端末伝送部、13 伝送線、14 盤内通信線、15 旧データベース、F 新端末機器、20 新火災受信機、21 新制御部、22 新端末伝送部、25 新データベース、
26 火災判定部、30 伝送変換中継器、31 端末伝送部、32 変換データベース、33 変換火災判定部、34 受信機伝送部、35 アドレス設定スイッチ、36 種別確認スイッチ、37 表示部、38 アドレス記憶部

Claims (3)

  1. 旧火災受信機と該旧火災受信機に接続され燃焼生成物の量に基づき火災を判断する個別にアドレスが付与された旧端末機器とを有する旧火災報知設備の旧火災受信機と、燃焼生成物の量に基づき火災を判断する新火災受信機と該新火災受信機に接続され燃焼生成物の量を検出し対応するアナログ情報を生成する個別にアドレスが付与された新端末機器とを有する新火災報知設備の新端末機器とを接続可能にする伝送変換中継器であって、
    前記新端末機器に接続され前記新端末機器との間で信号伝送を行い、前記新端末機器が生成した前記アナログ情報を収集する端末伝送部と、
    アドレス番号に関連付けて新端末機器に割り当てられた種別情報を格納した変換データベースと、
    前記アナログ情報が送信されたアドレス番号の前記種別情報に基づく閾値を超えたときに状態情報として火災と判断する変換火災判定部と、
    前記旧火災受信機に接続され前記旧火災受信機と信号伝送を行い、前記状態情報を前記旧火災受信機に送信する受信機伝送部と、
    通常監視モードと新端末機器の種別を確認する種別確認モードとを切り替える種別確認スイッチと、
    前記種別確認モード時に、新端末機器のアドレスを指定するアドレス設定スイッチと、
    前記種別確認モード時に、アドレス指定された新端末機器の種別を表示する表示部と、
    を備えたことを特徴とする伝送変換中継器
  2. 自己のアドレスを格納するアドレス記憶部を有し、
    前記アドレス設定スイッチは、自己のアドレスの設定スイッチとして機能し、
    自己のアドレスを特定の番号に設定すると新端末機器を旧端末機器の代わりに旧火災受信機に接続するための変換のみを行い、特定の番号以外に設定すると自己のアドレス番号のアドレス信号を受信すると命令信号に従って動作することを特徴とする請求項1に記載の伝送変換中継器。
  3. 自己のアドレスを格納するアドレス記憶部を有し、
    前記アドレス設定スイッチは、自己のアドレスの設定スイッチとして機能し、
    前記種別確認モードから通常監視モードに切り替えられたときに、前記自己アドレス記憶部に格納されている自己のアドレスと前記アドレス設定スイッチの設定が異なる場合に、異常表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の伝送変換中継器。
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