JPH11185180A - 火災感知器、試験器、および、感知器種別の試験方法 - Google Patents

火災感知器、試験器、および、感知器種別の試験方法

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JPH11185180A
JPH11185180A JP24554198A JP24554198A JPH11185180A JP H11185180 A JPH11185180 A JP H11185180A JP 24554198 A JP24554198 A JP 24554198A JP 24554198 A JP24554198 A JP 24554198A JP H11185180 A JPH11185180 A JP H11185180A
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JP
Japan
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fire
type
signal
test
sensor
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JP24554198A
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English (en)
Inventor
Takashi Numazawa
隆 沼澤
Ichiro Hamada
一郎 浜田
Takeshi Ueno
丈司 上野
Kazuyoshi Sakurai
和義 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nittan Co Ltd
Original Assignee
Nittan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種類に応じた回路基板を製造する必要がない
火災感知器、および、火災感知器の種別を試験する試験
器および試験方法を提供する。 【解決手段】 内部にプリント配線基板1が設けられて
いて、該基板1には、定温式、差動式、補償式の3つの
感知方式によって火災を感知できるように構成されてい
る集積回路2と、これら3つの中から1つを選択的に機
能させる選択回路3とが設けられている。集積回路2
は、セットピンP3及びP4を有し、電源投入したとき
に、これらにトランジスタTr2から信号が入力される
かどうか(電圧が掛かるかどうか)で上記の3つの感知
方式は選択的に機能し、選択回路3は、トランジスタT
r2と接続され電圧が掛かる高電圧接点A1と、グラン
ド側に接続され電圧が掛からない低電圧接点A2とを有
する。そして、選択回路3は、セットピンP3及びP4
に対して高電圧接点A1及び低電圧接点A2を、選択的
に導通/非導通とする、複数の接続用端子を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定温式、差動式ま
たは補償式のいずれかの方式により火災を感知する火災
感知器、火災感知器の火災感知の方式の種別を試験する
試験器、および、その試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周囲の熱を感知することによって火災を
検出する火災感知器は、サーミスタ等の熱感知素子や該
熱感知素子の抵抗の変化によって火災発生の判断をする
集積回路(IC、Integrated Circuit)等を組み込んだ
回路基板を内蔵している。このような火災感知器の感知
方式としては、感知した温度が所定値以上になった場合
に火災を感知する定温式と、温度の上昇率が所定値以上
になった場合に火災を感知する差動式と、これら2つの
方式を備えた補償式の3種類がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の3種類の火災感
知器に内蔵される回路基板は、一般的にはそれぞれ異な
る配線パターンを有する。したがって、これら3つのタ
イプの火災感知器を全て製造しようとすると、まず、そ
れぞれに対応する配線パターンが形成されている回路基
板を製造しなければならず、効率が悪く、コストがかか
るという問題があった。
【0004】また、上記のように3種類の火災感知器を
製造する場合でも、コスト等の点から3種類とも同じ筐
体を用いる。火災感知器として完成後は、シール等を貼
ることによって個々の感知器の種類を判別しているが、
製造工程等においてシール等を貼り忘れたり、剥がれて
しまったりすると、全て同じ筐体を用いているので、外
観からではどの種類の火災感知器であるか判別できなく
なってしまう。筐体を固定するために接着剤等を使用し
ている場合には全く判別できなくなってしまい、その結
果、その火災感知器は不良品となる。接着剤等を使用せ
ず外側の筐体が取り外せるものであっても、いちいち分
解して種類を確認することは、作業工程上効率の悪いも
のであった。いずれにしても、結果として、コストが上
がるという問題があった。
【0005】本発明は、火災感知器の感知方式に応じた
回路基板を製造する必要がなく、低コストで製造するこ
とができる火災感知器を提供することを目的とする。さ
らに、本発明は、完成後において火災感知器の感知方式
の判別が容易であって、低コストで製造できる火災感知
器を提供することを目的とする。加えて、感知器を分解
することなく、感知器が設置された状態のままで感知器
種別の確認ができる試験器、並びに、感知器種別の試験
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、内部に火災に関する異常
を感知する回路基板が設けられた火災感知器であって、
前記回路基板には、熱感知素子からの信号により温度が
所定値以上になったことを感知する定温式手段、温度上
昇率が所定値以上になったことを感知する差動式手段、
これら定温式手段および差動式手段の両方の機能を有す
る補償式手段の少なくとも2つの感知手段と、これら感
知手段の中からいずれか1つを選択的に機能させる選択
手段とが設けられ、前記選択手段を用いた選択により、
前記複数の感知手段のいずれかが機能されるように設定
されていることを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、回路基板
に設けられている少なくとも2つの感知手段のうちの1
つの感知手段が、選択手段を用いた選択により設定され
ている状態で、この回路基板は火災感知器に搭載されて
いるので、火災感知器はその感知手段に基づいて火災を
感知する。また、選択手段を用いて他の感知手段が設定
されている状態の回路基板を搭載している火災感知器で
あれば、その感知手段に基づいて火災を感知する。つま
り、1種類の回路基板を、2種類以上の感知方式に対応
する火災感知器それぞれに用いることが可能になり、感
知方式に応じて異なる配線パターンを有する回路基板を
製造する必要はない。よって、2種類以上の火災感知器
を製造する場合であっても、低コストで製造することが
できる。
【0008】ここで、定温式手段、差動式手段及び補償
式手段の各感知手段は、これらの感知方式を実現できる
構成を有するものであれば特に限定されないが、例え
ば、アナログ回路やデジタル的な制御によるプログラム
等が挙げられる。また、補償式手段については、定温式
手段と差動式手段とは全く別途設けられていてもよい
が、定温式手段と差動式手段とを選択することによっ
て、補償式手段が機能するように設定されるような構成
であってもよい。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の火災感知器において、前記選択手段は複数の接続用端
子を備え、これら接続用端子間を選択的に導通/非導通
させることで前記感知手段の選択が行われることを特徴
とする。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、回路基板
において、選択手段に備えられている接続用端子同士
を、選択的に導通/非導通させることで、感知手段の選
択を行う。すなわち、特定の接続用端子間について導通
/非導通の状態を選択することによって1つの感知手段
が設定され、その状態で、回路基板を火災感知器に搭載
すれば、その感知方法に基づいて火災を感知する火災感
知器になる。同様に、他の特定の接続用端子間について
導通/非導通を選択することによって他の感知手段が設
定され、その状態で、回路基板を火災感知器に搭載すれ
ば、その方法に基づいて火災を感知する火災感知器にな
る。このように回路基板の選択手段において、接続用端
子間の導通/非導通を選択することによって、1種類の
回路基板を2種類以上の火災感知器に用いることが可能
になり、感知方式に応じて異なる配線パターンを有する
回路基板を製造する必要はない。ここで、接続用端子間
を導通させる方法としては、導通させることができれ
ば、特に限定されないが、例えば、抵抗等の導通用素子
を半田付けさせる方法や、あるいはディップスイッチや
ソケット状に形成されている接続素子(ジャンパ)を設
ける等が挙げられる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の火災感知器において、2つ以上の選択端子と前記少な
くともいずれか2つの感知手段を有し、少なくとも所定
の期間に、前記選択端子のそれぞれに掛けられるハイ電
圧又はロー電圧によって、前記複数の感知手段のいづれ
かが選択的に機能される感知回路と、供給される電源に
基づき少なくとも所定の期間にハイ電圧が掛けられる第
1接点および該期間にロー電圧が掛けられる第2接点と
を有し、前記選択手段は、前記選択端子の各々と前記第
1接点および前記第2接点とを選択的に導通/非導通と
する複数の接続用端子から構成されていることを特徴と
する。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、回路基板
において、複数の接続用端子を介して、2つ以上の選択
端子と、第1接点及び第2接点とを、選択的に導通/非
導通させることによって、1つの感知手段を設定し、そ
の状態で回路基板を火災感知器に搭載すれば、その感知
手段によって火災を感知する火災感知器となる。このよ
うな回路基板ならば、選択端子と第1接点及び第2接点
の導通/非導通の状態によって、感知手段を選択して設
定することができ、すなわち、1種類の回路基板を2種
類以上の火災感知器に用いることが可能になる。また、
接続用端子間を導通/非導通させる方法としては、導通
させることができる接続方法であれば、特に限定されな
いが、例えば、抵抗等の導通用素子を半田付けする方法
や、あるいはディップスイッチやソケット状に形成され
ている接続素子(ジャンパ)等による方法が挙げられ
る。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載の火災感知器において、前記接続用端子に導通
用素子を半田付けすることで前記接続用端子間の導通が
行われていることを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、導通用素
子を半田付けすることによって導通されることから、一
旦接続された接続用端子間は固定され、製造工程中にお
いて接触等によって外力が加えられても、接続箇所が変
更になって他の感知方式用の回路基板になったりするこ
とはない。よって、導通用素子を半田付けする前は1種
類の回路基板を2種類以上の火災感知器に利用できるよ
うになっているが、半田付けした後は固定され、確実
に、選択した感知方式による火災感知器となる。ここ
で、導通用素子としては、半田付けすることによって端
子間を導通させることができるものであればよいが、例
えば、抵抗が挙げられ、その他導線等であってもよい。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の火災感知器において、入力された試験
開始信号に基づき疑似的な火災状態を発生させて火災信
号を発信する自動試験機能と、前記選択手段により選択
されている感知手段に対応させて前記自動試験時に発信
される火災信号の時間長を変更させる時間長変更手段と
を備えたことを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、入力され
た試験開始信号を受けて火災信号を発信する自動試験機
能を有し、この自動試験時に発信される火災信号の時間
長を時間長変更手段によって選択されている感知手段に
応じて変更させることから、この時間長変更手段を利用
して火災感知器がどの感知手段の火災感知器であるか容
易に知ることができる。すなわち、火災感知器にオシロ
スコープ等を接続してから、試験信号に相当する信号を
入力し、火災感知器からの出力信号としての火災信号を
検出して、その時間を計れば、その火災感知器が3つの
うちのどの感知手段を有するかを判断することができ
る。したがって、この自動試験機能を利用することによ
って、外観が同様であっても、火災感知器の種類の判別
が容易になり、判別できなくなることによる無駄を減ら
すことができ、製造コストを下げることができる。
【0017】また、請求項6に記載の発明は、入力され
た試験開始信号に基づき疑似的な火災状態を発生させて
火災信号を発信する自動試験機能を備えた火災感知器に
おいて、火災を感知する方式の違いにより自動試験時に
発信される火災信号の時間長を異ならせたことを特徴と
する。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、入力され
た試験開始信号を受けて火災信号を発信する自動試験機
能を有し、この自動試験時に発信される火災信号の時間
長を、火災を感知する方式の違いにより異ならせたこと
から、これを利用してどのような感知方式による火災感
知器であるか知ることができる。例えば、定温式、差動
式あるいは補償式のいずれかの感知方式をとる火災感知
器であって、予め感知方式によって自動試験時の火災信
号の時間長を変えておく。外観からではどの方式による
ものか全く判断できないような場合、火災感知器に対し
てオシロスコープ等を接続してから、試験信号に相当す
る信号を入力し、火災感知器からの出力信号としての火
災信号を検出して、その時間を計れば、その火災感知器
がどの感知方式を有するかを判断することができる。し
たがって、この自動試験機能を利用することによって、
外観が同様であっても、火災感知器の種類の判別が容易
になり、判別できなくなることによる無駄を減らすこと
ができ、製造コストを下げることができる。
【0019】請求項7に記載の発明は、感知器に試験信
号を出力する試験信号出力手段と、該試験開始信号に基
づき感知器から出力される応答信号を受信する応答信号
受信手段と、該応答信号から感知器の種別を判定する種
別判定手段と、判定した種別に関する種別情報を表示出
力する表示手段とを備えた試験器である。
【0020】請求項7に記載の発明によれば、試験信号
を受けて種別により異なる応答信号を出力する感知器に
対して、外部からの試験により自動的に感知器の種別を
判別して表示手段にその種別情報を出力するので、感知
器を分解したりすることなく感知器の種別を簡単に確か
めることが出来る。また、感知器を分解する必要がない
ので、建物に設置された感知器に対しても、そのままの
状況で感知器の種別を試験することが出来る。
【0021】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の試験器において、前記試験信号出力手段から出力され
る試験信号は、線路に接続された複数の感知器の作動試
験を連続して行う試験パルス信号であり、前記応答信号
受信手段により受信される応答信号は、前記試験パルス
信号に基づき線路上の各感知器から順次出力される擬似
的な火災信号であり、種別判定手段は、前記擬似的な火
災信号の出力態様に基づき各感知器の種別を判定し、前
記表示手段は、線路に接続された複数の感知器の種別に
関する種別情報を表示出力する構成とした。
【0022】請求項8に記載の発明によれば、従来から
ある感知器の遠隔試験を利用して、線路に接続されてい
る複数の感知器のそれぞれの種別を判定し確認すること
が出来る。したがって、感知器が建物に設置してある状
態のまま感知器の種別を調べることが出来るし、また、
個々の感知器の設置箇所まで行かずに、線路を介して遠
隔的に感知器の種別を調べることが出来る。それゆえ、
居所内に設置された感知器に対して居所外部からその種
別を調べることが可能であり、例えば集合住宅の居所内
など、試験時に試験者が入りにくい箇所に設置された感
知器の種別を確かめる際などに特に都合が良い。
【0023】ここで、試験信号は、従来の感知器の作動
試験に使用される試験信号を利用することも出来るし、
その他、作動試験とは別個に種別試験用の独自の試験信
号としても良い。また、応答信号は、作動試験に対する
擬似的な火災信号を利用しても良いし、その他、種別試
験用の独自の信号としても良い。また、種別の判断とな
る応答信号の出力態様は、出力時間長や出力パターンな
どである。
【0024】請求項9に記載の発明は、線路に接続され
た複数の感知器のそれぞれの種別を調べる感知器種別の
試験方法であって、線路に接続された複数の感知器の試
験を連続して行うための試験パルス信号を前記線路に出
力し、該試験パルス信号を複数の感知器に順次受信させ
ると共に各感知器から順次応答信号を出力させ、各感知
器からの応答信号をそれぞれ受信すると共にこれら応答
信号から各感知器の種別を判定し、この判定に基づき各
感知器の種別に関する種別情報を出力する方法とした。
【0025】請求項9に記載の発明によれば、試験パル
ス信号を受けて種別により異なる応答信号を出力する感
知器に対し、線路に試験パルス信号を順次出力していく
ことで、線路上の複数の感知器が順次試験パルス信号を
受信して順次応答信号を出力し、一方、これら応答信号
を受信して感知器の種別を判定すると共にこの判定に基
づき種別情報を出力するので、感知器を建物に設置され
た状態のまま、その種別を試験することが出来る。した
がって、例えば集合住宅の居所内など、試験時に試験者
が入りにくい箇所に設置された感知器の種別を確かめる
際などに特に都合が良い。
【0026】なお、請求項7〜9に記載の発明におい
て、感知器の種別とは、例えば、定温式、差動式、補償
式などである。また、種別情報の表示出力は、種別を示
す文字出力、記号出力、種別に対応した表示器の点灯や
点滅、種別に対応したカウンターの更新(1インクリメ
ント)など、種別に関する情報が表示されれば、どのよ
うな形式も含まれる。また、請求項9に記載の発明にお
いて、試験パルス信号は、例えば、従来の感知器の作動
試験に使用されている試験パルス信号を利用することが
出来るし、その他、作動試験とは別個に独自の種別試験
用の試験パルス信号としても良い。また、応答信号は、
作動試験に対する擬似的な火災信号を利用しても良い
し、その他、種別試験用の独自の信号としても良い。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図8の図面を参照しながら説明する。 [火災感知器]図1は、本発明の火災感知器に内蔵され
る回路基板であるプリント配線基板に形成される配線パ
ターンの一例を示したブロック図である。図2は、図1
のプリント配線基板に搭載されている集積回路(IC)
2の構成を示すブロック図である。
【0028】本実施の形態の火災感知器は、図示しない
受信機側から伸びた感知器回線を介して複数の感知器が
直列に接続されるもので、端子L、Cに受信機側から伸
びた感知器回線が接続され、端子L0、Cに後続の火災
感知器に伸びる感知器回線が接続される。上記の感知器
回線は、プリント配線基板1に電源を供給する電源線
と、火災感知器から火災の発生を示す火災信号を送るた
めの信号線とを兼ねており、火災監視時において、端子
Lと端子C(グランド)との間には所定の電圧が印加さ
れている。
【0029】この火災感知器は、熱感知素子によって周
囲の熱を感知し、その感知した熱に基づいて火災を検出
するものであって、熱感知素子としてサーミスタTHを
用いている。そして、この火災感知器においては、サー
ミスタTHの抵抗が周囲の温度変化により変化すると、
それが信号として集積回路2に入力され、所定の条件の
場合に火災として感知するものである。感知回路として
の集積回路2は、感知温度が基準値を超えた場合に火災
を検出する定温式と、温度上昇率が所定値以上になった
場合に火災を検出する差動式と、両方の感知方式を兼ね
備えた補償式の3つの感知方式に対応していて、後述す
るように選択回路3によっていずれかの感知方式を一つ
選択し、それによって火災の感知を行うようになってい
る。
【0030】集積回路2には、その各部(図2)に接続
され、プリント配線基板1上の他の素子等からの信号が
入力されたり、あるいは他の素子等に対して信号を出力
するための端子であるセットピンP1〜P8が設けられ
ている。
【0031】集積回路2の発信部10は、中央制御部1
8の指示に応じて、セットピンP1を介してパルス信号
を出力する。発信部10は、火災監視時、常時パルス信
号を出力し続けることになる。自己保持判別部11は、
火災信号出力部14から火災信号を受信機に対して出力
した場合に、連続して火災信号を出力したままにするか
どうかを判別する。自己保持判別部11に対してセット
ピンP2を介して選択回路3から信号が入力されれば、
火災信号を出力し続けるよう中央制御部18に対して信
号を出力する。
【0032】種別判別部12は、電源投入時に、この種
別判別部12に接続されている定温式判別部15及び差
動式判別部16から入力される信号に応じて、火災感知
器が、定温式、差動式及び補償式のいずれであるかを判
別し、それぞれに対応する信号を中央制御部18に出力
する。具体的には、定温式判別部15に選択端子である
セットピンP3を介して信号が入力され、差動式判別部
16には信号が入力されなければ、種別判別部12に対
しては定温式判別部15からのみ信号が出力され、それ
によって種別判別部12は、定温式であると判別する。
また、逆に差動式判別部16に選択端子であるセットピ
ンP4を介して信号が入力され、定温式判別部15には
信号が入力されなければ、種別判別部12に対しては差
動式判別部16からのみ信号が出力され、それによって
種別判別部12は、差動式であると判別する。そして、
セットピンP3、P4を介して、定温式判別部15と差
動式判別部16の双方に対して信号が入力され、種別判
別部12に対して定温式判別部15と差動式判別部16
の双方から信号が出力されると、それによって種別判別
部12は、補償式であると判別するようになっている。
【0033】さらに、種別判別部12には、熱・煙判別
部17が接続していて、熱・煙判別部17から入力され
る信号の有無に応じて火災感知器が熱によって火災を感
知するタイプか、煙によって感知するタイプか判別し、
それぞれに対応する信号を中央制御部18に出力する。
すなわち、熱・煙判別部17に対してセットピンP5を
介して信号が入力されると、熱・煙判別部17から種別
判別部12に対して信号が出力され、それによって、種
別判別部12は、この感知器が熱によって火災を感知す
るタイプであると判別する。熱・煙判別部17に対して
信号が入力されなければ、熱・煙判別部17から種別判
別部12に対して信号は出力されず、種別判別部12は
煙によって火災を感知するタイプであると判別する。
【0034】火災信号入力部13は、サーミスタTHに
接続されている。サーミスタTHから、セットピンP6
を介してデータ信号が入力されると、火災信号入力部1
3は、それに対応する信号を中央制御部18に対して出
力する。火災信号出力部14は、中央制御部18から火
災信号を出力するよう指示する信号が入力されると、火
災信号を受信機に対して出力する。
【0035】定温式火災判別部19、差動式火災判別部
20及び煙式火災判別部22は、それぞれ、中央制御部
18から入力されるデータ信号に対して所定の演算処理
を行い、その結果を中央制御部18に出力する。
【0036】中央制御部18は、火災感知器に電源が投
入されると、まず、発信部10に対してパルス信号を出
力するよう指示する信号を出力する。そして、中央制御
部18は、種別判別部12から、熱で感知するタイプで
ある旨に相当する信号と、定温式、差動式、あるいは補
償式のいずれかに相当する信号が入力されると、火災信
号入力部13から入力されるデータ信号を、定温式であ
れば、定温式火災判別部19に対して、差動式であれ
ば、差動式火災判別部20に対して、補償式であれば双
方に対して、出力する。また、中央制御部18は、種別
判別部12から、煙で感知するタイプである旨に相当す
る信号が入力されると、火災信号入力部13から入力さ
れるデータ信号を、煙式火災判別部22に対して出力す
る。次に、定温式火災判別部19や差動式火災判別部2
0、あるいは煙式火災判別部22から、演算処理の結果
が入力されると、中央制御部18は、その結果に基づい
て火災か否かの判断を行い、火災と判断した場合は、火
災信号出力部14に対して、火災信号を出力するよう指
示する信号を出力する。このとき、中央制御部18は、
自己保持判別部11から火災信号を出力し続けることに
対応する信号が入力されていれば、火災信号出力部14
に対して火災信号を出力し続けるよう指示する。さら
に、この火災感知器は自動試験機能を備え、この自動試
験時に中央制御部18は、試験信号入力部21からの信
号に応じて、擬似的な火災発生状態を発生させ、火災信
号出力部14に対して火災信号を出力するよう指示す
る。また中央制御部18は、選択回路3により設定され
ている感知方式により、火災信号出力部14が異なる時
間火災信号を出力するよう指示する時間長変更手段を備
えている。
【0037】火災感知器に電源が投入されて発信部10
から火災の監視を促すためのパルス信号がセットピンP
1を介して出力されると、トランジスタTr2が間欠的
にON動作し、サーミスタTHと選択回路3にパルス電
圧(信号)が印加されることになる。
【0038】選択手段としての選択回路3は、このプリ
ント配線基板1が内蔵される火災感知器の感知方式等を
設定する回路であり、トランジスタTr2からのパルス
電圧が印加される高電圧接点A1(第1接点)と、セッ
トピンP2、P3及びP4から伸びている入力線N1、
N2及びN3と、これら入力線の先端にある入力端E
1、E2及びE3と、グランド側から伸びているグラン
ド線N4の先端にある低電圧接点A2(第2接点)等か
らなる。上記の各接点と入力端とを導通させることがで
きる接続用端子によって構成されている、端子間J1〜
J6には、配線等が形成されてはおらず、火災感知器に
プリント配線基板1を組み込む前に、これらのうちの必
要な個所に導通用素子である抵抗を半田付けすることに
よって配設して、端子間J1〜J6を選択的に導通させ
る。端子間J1、J2及びJ3に抵抗が配設されれば、
トランジスタTr2に対して、セットピンP2、P3及
びP4が接続された状態になり、端子間J4、J5及び
J6に抵抗が配設されれば、グランド側とセットピンP
2、P3及びP4が接続された状態になる。前述のよう
に、セットピンP2〜P4に対する信号の入力の有無に
よって、集積回路2において、定温式等の判別が行われ
ることから、結局、端子間J1〜J6の中で、どの端子
間を導通させるかによって、感知方式等を選択できるこ
とができる。
【0039】具体的には、設定する感知方式によって、
以下のように、抵抗を配設する箇所を選択する。定温式
を設定する場合には、図3に示すように、端子間J1、
J3及びJ5には抵抗を設けず、端子間J4に抵抗R1
2を配設する。これによって、セットピンP2は、グラ
ンド側と接続され、自己保持判別部11には何も信号が
入力しない。また、端子間J2には抵抗R9を配設し
て、高電圧接点A1と入力端E2を接続し、これによっ
て、セットピンP3は、入力線N2を介してトランジス
タTr2に導通される。また、端子間J6に抵抗R14
を配設し、低電圧接点A2と入力端E3を接続し、これ
によって、セットピンP4は入力線N3を介してグラン
ド側に導通される。よって、火災感知器に電源が投入さ
れて、トランジスタTr2が間欠的にON動作すれば、
抵抗R9及びセットピンP3を介して、定温式判別部1
5に信号が入力される。一方、差動式判別部16にはト
ランジスタTr2からのパルス信号は入力されない。し
たがって、種別判別部12は、火災感知器に電源が投入
されると、この火災感知器は、定温式であると判別す
る。
【0040】差動式を設定する場合には、図4に示すよ
うに、端子間J1、J2及びJ6には抵抗を設けず、端
子間J4に抵抗R12を配設する。これによって、セッ
トピンP2は、グランド側と接続され、自己保持判別部
11には何も信号が入力しない。また、端子間J3には
抵抗R10を配設して、高電圧接点A1と入力端E3を
接続し、これによって、セットピンP4は、入力線N3
を介してトランジスタTr2に導通される。また、端子
間J5に抵抗R13を配設し、低電圧接点A2と入力端
E2を接続し、これによって、セットピンP3は入力線
N2を介してグランド側に導通される。よって、火災感
知器に電源が投入されて、トランジスタTr2が間欠的
にON動作すれば、抵抗R10及びセットピンP4を介
して、差動式判別部16に信号が入力される。一方、定
温式判別部15にはトランジスタTr2からのパルス信
号は入力されない。したがって、種別判別部12は、火
災感知器に電源が投入されると、この火災感知器は、差
動式であると判別する。
【0041】補償式を設定する場合には、図5に示すよ
うに、端子間J1、J5及びJ6には抵抗を設けず、端
子間J4に抵抗R12を配設する。これによって、セッ
トピンP2は、グランド側と接続され、自己保持判別部
11には何も信号が入力しない。また、端子間J2には
抵抗R9を配設して、高電圧接点A1と入力端E2を接
続し、端子間J3には抵抗R10を配設して、高電圧接
点A1と入力端E3を接続し、これによって、セットピ
ンP3及びP4は、それぞれ入力線N2及びN3を介し
てトランジスタTr2に導通される。よって、火災感知
器に電源が投入されて、トランジスタTr2が間欠的に
ON動作すれば、定温式判別部15と差動式判別部16
に信号が入力される。したがって、種別判別部12は、
火災感知器に電源が投入されると、この火災感知器は、
補償式であると判別する。
【0042】なお、選択回路3において、図1のセット
ピンP5には抵抗R11が接続されているので、火災感
知器に電源が投入されて、トランジスタTr2が間欠的
にON動作すれば、抵抗R11及びセットピンP5を介
して、熱・煙判別部17に信号が入力され、種別判別部
12は、この火災感知器は、熱で感知する方式であると
判別するようになっている。
【0043】プリント配線基板1は、上記のように選択
回路3において感知方式等を設定した後に、火災感知器
に搭載されることになる。
【0044】次に、本発明の火災感知器が有する自動試
験機能について図1及び図2に基づいて説明する。プリ
ント配線基板1には、試験パルス検出回路4が設けられ
ている。例えば、受信機から端子Lを介して特定の試験
パルス信号(試験開始信号)が入力されると、試験パル
ス検出回路4を経て、セットピンP8に所定の試験パル
ス信号が入力する。そして、セットピンP8を介して、
試験パルス信号が試験信号入力部21に入力すると、そ
れに応じて試験信号入力部21から中央制御部18に対
して信号が出力される。これを受けて、中央制御部18
は疑似的な火災状態を発生させ、選択回路3において設
定されている火災感知器の感知方式(定温式、差動式、
補償式)に応じて、異なる時間、例えば、定温式は0.
4秒間、差動式は0.5秒間、補償式は0.6秒間、火
災信号出力部14に対して火災信号を出力するよう指示
する。よって、火災信号出力部14は、火災感知器の感
知方式によって異なる時間火災信号を外部に対して出力
することになる。
【0045】この自動試験機能を利用して、外観からで
は、定温式、差動式あるいは補償式のいずれであるか分
からない火災感知器の種別を調べることができる。具体
的に説明すると、オシロスコープの端子を試験電圧に相
当するパルスを発生させる電源を介して、火災感知器に
内蔵されているプリント配線基板1の端子L、Cに接続
する。そして、端子L側から特定の試験パルス信号を入
力すると、上記のように、火災信号に相当する信号がL
端子から外部に対して出力される。前述のように、感知
方式によって火災信号が発せられる時間が異なることか
ら、その時間を計測することによって、その火災感知器
の感知方式が分かることになる。
【0046】以上の火災感知器では、内部に火災に関す
る異常を感知するプリント配線基板1が設けられてい
て、このプリント配線基板1には、サーミスタTHから
の信号により温度が所定値以上になったことを感知する
定温式、温度上昇率が所定値以上になったことを感知す
る差動式、これら定温式及び差動式の両方の機能を有す
る補償式の3つの感知方式によって感知できるように構
成されている集積回路2と、これら3つの感知方式の中
からいずれか1つを選択的に機能させる選択回路3とが
設けられている。集積回路2は、セットピンP3及びP
4を有し、電源投入したときに、セットピンP3及びP
4にトランジスタTr2から信号が入力されるかどうか
(電圧が掛かるかどうか)で上記の3つの感知方式は選
択的に機能し、選択回路3は、トランジスタTr2と接
続されていて電源が投入されるとトランジスタTr2を
介して電圧が掛かる高電圧接点A1と、グランド側に接
続され電圧が掛からない低電圧接点A2とを有する。そ
して、選択回路3は、セットピンP3及びP4に対して
高電圧接点A1及び低電圧接点A2を、選択的に導通/
非導通とする、複数の接続用端子を有する。
【0047】したがって、導通させる接続用端子間(端
子間J1〜J6)を選択することによって、一種類のプ
リント配線基板を3種類の火災感知器に用いることが可
能になり、感知方式に応じて異なる配線パターンを有す
るプリント配線基板を製造する必要がなくなる。よっ
て、3種類の火災感知器を製造する場合であっても、低
コストで製造することができる。
【0048】また、端子間J1〜J6は、各抵抗を半田
付けすることによって接続することから、一旦接続され
た端子間は固定され、製造工程中において接触等によっ
て外力が加えられても、接続が変更になって他の感知方
式用の基板になったりすることはない。よって、接続前
は一種類のプリント配線基板を3種類の火災感知器に利
用できるようになっているが、接続後は固定され、確実
に、選択した感知方式による火災感知器となる。
【0049】加えて、上記の火災感知器によれば、自動
試験機能を利用することによって、外観が同様であって
も、火災感知器の種類の判別が容易になり、判別できな
くなることによる無駄を減らすことができ、製造コスト
を下げることができる。
【0050】なお、上記の実施の形態例では、端子間J
1〜J6を導通させるものとして、抵抗R8〜R10、
R12〜R14を用いたが、本発明はこれに限られず、
端子間を導通させる各種素子や導線を用いることがで
き、例えば、選択回路3全体をディップスイッチで置き
換え、ディップスイッチをONまたはOFFに切り替え
ることによって、導通部分または非導通部分を選択し、
各感知方式を設定してもよい。さらに、ソケット状に形
成されている接続素子(ジャンパ)によって、必要な個
所を接続してもよい。また、抵抗に代わって単に導線を
半田付けしてもよい。
【0051】また、本発明の選択手段を有する火災感知
器は、自動試験時において、擬似的な火災信号を発生す
る時間を、感知方式によって変更しなくてもよい。さら
には、自動試験機能を有していなくてもよく、その場合
は、試験パルス検出回路4は設けられず、セットピンP
8には抵抗R25を接続する。抵抗R25は、定電圧回
路V1からの出力線N5に対して接続されているので、
端子L、C間に外部や受信機から試験パルス信号を入力
しても、その信号をパルスとしてセットピンP8に伝達
しないので、この場合は試験を行うことはできない。
【0052】加えて、本発明の、感知方式によって異な
る時間火災信号を出力する、自動試験機能を有する火災
感知器は、1種類のプリント配線基板が、3種類の感知
方式に対応するように構成されていなくてもよく、定温
式、差動式あるいは補償式等の感知方式に対応してそれ
ぞれ異なる配線パターンが形成されたプリント配線基板
を用いるようにしてもよい。
【0053】[試験器および感知器種別の試験方法]次
に、本発明の実施の形態の試験器である外部試験器40
および該試験器40を用いた感知器種別の試験方法につ
いて説明する。図6は、本発明の実施の形態の外部試験
器40を火災報知システムの一部に接続した状態を示す
概要図である。図7は外部試験器40の概略構成を示す
ブロック図である。この実施の形態の外部試験器40
は、火災報知システムの一部に接続されて、一部の感知
器回線LCに接続された複数の火災感知器1A…,1B
…,1C…の作動試験および種別試験を同時に行い得る
ものである。
【0054】この実施の形態において外部試験器40
は、火災報知システムの複数の火災感知器1A…,1B
…,1C…と受信機(図示略)とを中継する中継器51
に接続される。中継器51から伸びる感知器回線L,C
には、火災感知器1A…,1B…,1C…と終端器52
とが接続され、火災感知器1Aは定温式に、火災感知器
1Bは差動式に、火災感知器1Cは補償式に、それぞれ
設定されている。一般に、集合住宅に設置される火災報
知システムでは、各住戸の玄関先などの所定スペースに
中継器51が設置される一方、この中継器51に接続さ
れて複数の火災感知器1A…,1B…,1C…が住戸内
に設置されている。そして、この中継器51が受信機
(図示略)に接続されて集合住宅の火災管理が一元的に
行われる。したがって、中継器51に外部試験器40を
接続して火災感知器1A…,1B…,1C…の試験を行
う方式は、試験時に住戸内に立ち入る必要がなく有用で
ある。
【0055】図8には、火災感知器1A…,1B…,1
C…の詳細を示す回路図を示す。火災感知器1A…,1
B…,1C…は、上述した火災感知器1とほぼ同様の構
成であり、火災感知器1と同様に定温式、差動式、補償
式の設定が可能となっている。但し、図8に示すよう
に、試験パルス信号を吸収して試験パルス信号を後続の
火災感知器に伝達させないフィルタ回路F(抵抗R23
とコンデンサC7)と、このフィルタ回路Fを作用/非
作用とするスイッチであるトランジスタTr5とが設け
られている。
【0056】このフィルタ回路Fは、通常時には作用状
態になっており、感知器回線L,Cを伝送される試験パ
ルス信号を吸収して後続の火災感知器1A…,1B…,
1C…に伝達しない。が、上述のように、試験パルス信
号を1個受信して作動試験の開始を認識すると、集積回
路2の端子P9からlow信号が出力されてフィルタ回
路Fが解除される。そして、後続の火災感知器1A…,
1B…,1C…に試験パルス信号が伝達されるようにな
る。このフィルタ回路Fの作用により、外部試験器40
が試験パルスを連続的に出力することで、一番手前側の
火災感知器1Aから後続の火災感知器1A…,1B…,
1C…に1個ずつ順に試験パルス信号が入力されて、1
個ずつ順に作動試験が行われるようになっている。
【0057】外部試験器40は、CPU45、火災判断
回路46、作動試験を開始するスイッチ41、個数表示
器42、種別情報を表示出力する感知器種別表示器43
などを備えて構成される。外部試験器40は、中継器5
1に接続された複数の火災感知器1A…,1B…,1C
…の作動試験(火災判断の作動試験)を行うと共に、複
数の火災感知器1A…,1B…,1C…の種別を判別す
る種別試験を行うものである。CPU45は、スイッチ
41のオン信号に基づき試験パルス信号(試験信号)を
発生させて端子P20に出力すると共に、火災判断回路
46からの検出信号を入力して、火災信号を発報した感
知器の数をカウントしたり、感知器の種別を判別したり
する。そして、この結果を表示すべく個数表示器42や
感知器種別表示器43に制御信号を出力する。火災判断
回路46は、火災感知器1A…,1B…,1C…から出
力される擬似的な火災信号を識別して、CPU45にそ
の検出信号を出力する。ここで、擬似的な火災信号は、
試験パルス信号の応答信号として火災感知器1A…,1
B…,1C…から出力される信号である。
【0058】個数表示器42は、例えば7セグメントの
表示器からなり、作動試験により火災発報の作動を行っ
た感知器の数をカウント表示するものである。試験者
は、このカウント値と中継器に接続されているはずの感
知器数とを比較して、同じ数であれば全ての感知器が正
常であると判断する。感知器種別表示器43は、例え
ば、複数(例えば3個や多数)のセグメント表示器から
構成され、CPU45内で判別された火災感知器の種別
に関する種別情報を表示する。
【0059】この実施の形態の外部試験器40は、上記
のように構成され、次のように動作して中継器51に接
続された火災感知器1A…,1B…,1C…の作動試験
および種別試験を行う。すなわち、先ず、試験者は外部
試験器40を携帯して建物を周り、感知器種別を確認し
たい箇所に行く。そして、中継器51の感知器回線Lに
端子P20を接続してスイッチ41をオン操作する。ス
イッチ41がオン操作されると、端子P20から連続す
る試験パルス信号が順次出力され、これら試験パルス信
号が順次手前の火災感知器1Aから後続の火災感知器1
A…,1B…,1C…に受信されていく。火災感知器1
A(1B、1C)に試験パルス信号が入力されると、感
知器内で擬似的な火災状態が発生されて擬似的な火災信
号が出力される。また、この火災信号の出力時間長は設
定された感知器種別により異なる長さとなる。
【0060】火災感知器1A…,1B…,1C…から出
力された火災信号は、外部試験器40の火災判断回路4
6に入力・識別されて、CPU45にその検出信号が出
力される。CPU45は、CPU45内のクロックに基
づき検出信号の出力時間長をカウントし、各火災感知器
1A…,1B…,1C…の種別を判別する。種別を判別
したら、CPU45内の種別ごとのカウンターを更新
(1インクリメント)していく。そして、このカウンタ
ー値を表す表示制御信号が感知器種別表示器43に出力
され、種別ごとの表示器43a〜43cにカウント値が
表示される。中継器51に接続された全ての火災感知器
1A…,1B…,1C…について試験が完了すると、試
験者は感知器種別表示器43の表示内容から、火災感知
器1A…,1B…,1C…の種別の確認を行うことが出
来る。
【0061】ここで、感知器種別表示器43に表示され
る種別情報は、定温式、差動式、補償式の各火災感知器
数のカウント値であり、その種別情報の表示内容は、定
温式の火災感知器1A…の数を表示器43aに、差動式
の火災感知器1B…の数を表示器43bに、補償式の火
災感知器1Cの数を表示器43cにそれぞれ表示するも
のである。なお、表示する種別情報やその表示内容は、
上記のものに限られず、例えば、火災信号の発報時に、
定温式であれば表示器43aを、差動式であれば表示器
43bを、補償式であれば表示器43cを、それぞれリ
アルタイムで点灯させるといった内容としても良い。そ
の他、定温式、差動式、補償式のそれぞれに対応する3
種類の表示器(発光ダイオードなど)のセットを、中継
器51に接続される火災感知器1A…,1B…,1Cの
最大個数分設け、各火災感知器1A…,1B…,1C毎
に定温式、差動式、補償式の3種類の表示器の何れかを
点灯させるといった表示内容としても良い。
【0062】以上のように、この実施の形態の外部試験
器40およびその試験方法によれば、試験信号を受けて
種別により異なる応答信号を出力する火災感知器1A〜
1Cに対して、外部からの試験により自動的に火災感知
器1A〜1Cの種別を判別して感知器種別表示器43に
その種別情報を出力するので、火災感知器1A〜1Cを
分解したりすることなくその種別を簡単に確かめること
が出来る。また、建物に設置された火災感知器1A〜1
Cに対しても、そのままの状況で種別試験を行うことが
出来る。また、従来からある作動試験(遠隔試験)を利
用して、線路に接続されている複数の火災感知器1A〜
1Cのそれぞれの種別を判定し確認することが出来るの
で、個々の火災感知器1A〜1Cの設置箇所まで行かず
に、線路を介して遠隔的にその種別を調べることが出来
る。それゆえ、試験時に試験者が入りにくい箇所に設置
された火災感知器1A〜1Cの種別を確かめる際などに
特に都合が良い。
【0063】なお、本発明の外部試験器および感知器種
別の試験方法は、この実施の形態に示したものに限られ
ず、例えば、感知器種別の試験信号は作動試験に使用さ
れる試験パルス信号でなく独自の信号としてもよいし、
試験信号に対する感知器の応答信号についても作動試験
用の擬似火災信号に限られず独自の信号としても良い。
また、複数の感知器を試験する形式に限られず、1個ず
つ感知器を試験する形式としても良い。また、種別情報
の表示内容についても実施の形態で示した例に限られ
ず、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であ
る。また、試験器は携帯可能な外部試験器としなくて
も、据え置きの試験器としたり、また、受信機や中継器
に備えても良い。
【0064】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、1種類
の回路基板を、2種類以上の感知方式に対応する火災感
知器それぞれに用いることが可能になり、感知方式に応
じて異なる配線パターンを有する回路基板を製造する必
要はない。よって、2種類以上の火災感知器を製造する
場合であっても、低コストで製造することができる。
【0065】請求項2に記載の発明によれば、回路基板
の選択手段において、接続用端子間の導通/非導通を選
択することによって、1種類の回路基板を2種類以上の
火災感知器に用いることが可能になり、感知方式に応じ
て異なる配線パターンを有する回路基板を製造する必要
はない。
【0066】請求項3に記載の発明によれば、回路基板
において、選択端子と第一接点及び第2接点の導通/非
導通の状態によって、感知手段を選択して設定すること
でき、1種類の回路基板を2種類以上の火災感知器に用
いることが可能になる。
【0067】請求項4に記載の発明によれば、導通用素
子を半田付けする前は、1種類の回路基板を2種類以上
の火災感知器に利用できるようになっているが、半田付
けした後は固定され、確実に、選択した感知方式による
火災感知器となる。
【0068】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4のいずれかの効果に加えて、自動試験機能と時間長
変更手段とを利用することによって、外観が同様であっ
ても、火災感知器の種類の判別が容易になり、判別でき
なくなることによる無駄を減らすことでき、さらに製造
コストを下げることができる。
【0069】請求項6に記載の発明によれば、自動試験
機能を利用することによって、外観が同様であっても、
火災感知器の種類の判別が容易になり、判別できなくな
ることによる無駄を減らすことでき、製造コストを下げ
ることができる。
【0070】請求項7に記載の発明によれば、感知器を
分解したりすることなく感知器の種別を簡単に確かめる
ことが出来る。また、建物に設置された感知器に対して
も、そのままの状況で感知器の種別を試験することが出
来る。
【0071】請求項8に記載の発明によれば、従来から
ある感知器の遠隔試験を利用して、線路に接続されてい
る複数の感知器のそれぞれの種別を判定し確認すること
が出来る。また、試験時に試験者が入りにくい箇所に設
置された感知器の種別を確かめる際などに特に都合が良
い。
【0072】請求項9に記載の発明によれば、感知器を
建物に設置された状態のまま、その種別を試験すること
が可能であり、試験時に試験者が入りにくい箇所に設置
された感知器の種別を確かめる際などに特に都合が良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の火災感知器に用い
られるプリント配線基板の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のプリント配線基板上の集積回路の構成を
示すブロック図である。
【図3】図1のプリント配線基板を、定温式火災感知器
に用いる場合の構成を示すブロック図である。
【図4】図1のプリント配線基板を、差動式火災感知器
に用いる場合の構成を示すブロック図である。
【図5】図1のプリント配線基板を、補償式火災感知器
に用いる場合の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態の外部試験器を火災報知シ
ステムの一部に接続した状態を示す概要図である。
【図7】本発明の実施の形態の外部試験器の概略構成を
示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態の火災感知器の詳細を示す
回路図である。
【符号の説明】
1 プリント配線基板(回路基板) 2 集積回路(感知回路) 3 選択回路(選択手段) 4 試験パルス検出回路 12 種別判別部 15 定温式判別部 16 差動式判別部 18 中央制御部 19 定温式火災判別部 20 差動式火災判別部 21 試験信号入力部 A1 高電圧接点(第1接点) A2 低電圧接点(第2接点) E1〜E3 入力端 J1〜J6 端子間 P1〜P8 セットピン(P3、P4選択端子) TH サーミスタ(熱感知素子) R9〜R14 抵抗(導通用素子) 1A〜1C 火災感知器 40 外部試験器(試験器) 43 感知器種別表示器(表示手段) 45 CPU(試験信号出力手段、種別判定手段) 46 火災判断回路(応答信号受信手段) 51 中継器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 和義 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目11番6号 ニッ タン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に火災に関する異常を感知する回路
    基板が設けられた火災感知器であって、 前記回路基板には、熱感知素子からの信号により温度が
    所定値以上になったことを感知する定温式手段、温度上
    昇率が所定値以上になったことを感知する差動式手段、
    これら定温式手段および差動式手段の両方の機能を有す
    る補償式手段の少なくとも2つの感知手段と、 これら感知手段の中からいずれか1つを選択的に機能さ
    せる選択手段とが設けられ、 前記選択手段を用いた選択により、前記複数の感知手段
    のいずれかが機能されるように設定されていることを特
    徴とする火災感知器。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は複数の接続用端子を備
    え、これら接続用端子間を選択的に導通/非導通させる
    ことで前記感知手段の選択が行われることを特徴とする
    請求項1記載の火災感知器。
  3. 【請求項3】 2つ以上の選択端子と前記少なくともい
    ずれか2つの感知手段を有し、少なくとも所定の期間
    に、前記選択端子のそれぞれに掛けられるハイ電圧又は
    ロー電圧によって、前記複数の感知手段のいづれかが選
    択的に機能される感知回路と、 供給される電源に基づき少なくとも所定の期間にハイ電
    圧が掛けられる第1接点および該期間にロー電圧が掛け
    られる第2接点とを有し、 前記選択手段は、前記選択端子の各々と前記第1接点お
    よび前記第2接点とを選択的に導通/非導通とする複数
    の接続用端子から構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の火災感知器。
  4. 【請求項4】 前記接続用端子に導通用素子を半田付け
    することで前記接続用端子間の導通が行われていること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の火災感知器。
  5. 【請求項5】 入力された試験開始信号に基づき疑似的
    な火災状態を発生させて火災信号を発信する自動試験機
    能と、 前記選択手段により選択されている感知手段に対応させ
    て前記自動試験時に発信される火災信号の時間長を変更
    させる時間長変更手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の火災感知器。
  6. 【請求項6】 入力された試験開始信号に基づき疑似的
    な火災状態を発生させて火災信号を発信する自動試験機
    能を備えた火災感知器において、 火災を感知する方式の違いにより自動試験時に発信され
    る火災信号の時間長を異ならせたことを特徴とする火災
    感知器。
  7. 【請求項7】 感知器に試験信号を出力する試験信号出
    力手段と、 該試験開始信号に基づき感知器から出力される応答信号
    を受信する応答信号受信手段と、 該応答信号から感知器の種別を判定する種別判定手段
    と、 該種別判定手段により判定された種別に関する種別情報
    を表示出力する表示手段とを備えたことを特徴とする試
    験器。
  8. 【請求項8】 前記試験信号出力手段から出力される試
    験信号は、線路に接続された複数の感知器の作動試験を
    連続して行う試験パルス信号であり、 前記応答信号受信手段により受信される応答信号は、前
    記試験パルス信号に基づき線路上の各感知器から順次出
    力される擬似的な火災信号であり、 種別判定手段は、前記擬似的な火災信号の出力態様に基
    づき各感知器の種別を判定し、 前記表示手段は、線路に接続された複数の感知器の種別
    に関する種別情報を表示出力することを特徴とする請求
    項7記載の試験器。
  9. 【請求項9】 線路に接続された複数の感知器のそれぞ
    れの種別を調べる感知器種別の試験方法であって、 線路に接続された複数の感知器の試験を連続して行うた
    めの試験パルス信号を前記線路に出力し、 該試験パルス信号を複数の感知器に順次受信させると共
    に各感知器から順次応答信号を出力させ、 各感知器からの応答信号をそれぞれ受信すると共にこれ
    ら応答信号から各感知器の種別を判定し、 この判定に基づき各感知器の種別に関する種別情報を出
    力することを特徴とする感知器種別の試験方法。
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