JP2005339092A - 熱式火災警報器 - Google Patents

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裕正 高島
Sanshiro Kodama
三四郎 兒玉
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Abstract

【課題】火災の発生を初期段階で報知する熱式火災警報器を提供する
【解決手段】温度検出手段13が検出した温度が火災の発生に応じて警報を開始する予め定められた警報条件とを満たしていると警報条件判定手段11a1が判定すると、警報手段14aによって火災を警報する熱式火災警報器において、警報条件が定める火災の発生よりも早い段階の初期火災の発生を検出するための初期火災条件を示す初期火災条件情報記憶手段12と、温度検出手段13が検出した温度に基づいて所定時間当たりの温度変化量を算出する温度変化量算出手段11a2と、該検出した温度変化量と前期火災条件情報記憶手段12の初期火災条件情報とを比較し、初期火災条件を満たしていると初期火災が発生していると判定する初期火災判定手段11a3と、該初期火災が発生しているとの判定に応じて前記初期火災の発生を報知する初期火災報知手段14bと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱式火災警報器に関し、より詳細には、火災の発生に応じた温度変化を検出して警報を行う熱式火災警報器に関するものである。
発生した火災のうち、その多くは住宅・共同住宅等の住宅火災が占めている。そして、その多くの原因となっているのが、火災に気づくのに遅れたための「発見の遅れ」によるものとなっている。また、住宅火災による死者の多くは高齢者であり、高齢者が火災の犠牲になる危険性が若年層に比べて高くなっている。そのため、住宅火災を防ぎ、火災による死者を防ぎ、被害を軽減するためには、火災の早期発見が最も重要であることから、火災警報器の一般住宅への普及が望まれている。
火災警報器は、住宅等の設置場所において発生した熱や煙の検出に応じてブザー鳴動等によって火災警報を行う。そして、住宅用の火災警報器としては、熱式警報器(定温式、差動式)、煙式警報器(イオン化式、光電式)、炎式警報器(赤外線式、紫外線式)、前記3点の何れかを組み合わせた複合式警報器等が知られている。
近年の住宅建材や住宅用品には化学製品を利用したものが多く、火災時は煙だけでなく火災ガスが発生し易くなっている。即ち、火災初期にあって燻焼状態や初期有炎時には可燃性ガス、青酸ガス等の火災ガスが発生することから、ガスセンサによって検出することは可能であるが、このガスセンサが即火災時に発生する火災ガスを検出することはできない。
しかしながら、火災時に発生する火災ガスと殺虫スプレーガス、料理時に発生するアルコール等の雑ガスとは別であり、また、煙式警報器であっても煙の濃度が薄い火災初期の火災ガスの検出には不向きであることから、従来の警報器では誤警報が多々発生するという問題があった。
この問題を解決する火災警報器は、ガスセンサと熱センサの2つの半導体セラミック素子を組み合わせ、ガス用半導体セラミック素子の出力を異なる基準値をもつ複数個の比較回路で段階的に比較し、かつ、接続時間と立ち上がり時間に基づいて一過性の立ち上がりかを判定し、雑ガスと火災ガスを見分けることで、誤警報を発しにくくしてきた(特許文献1参照)。
特開平6−282773号公報
従来の熱式の火災警報器は、誤報を起こさないように、実火災時に確実に警報するように設定されているため、火災の条件によっては早期に火災の発生を利用者等に知らせることができず、警報するタイミングが遅くなってしまうという問題があった。また、誤報を起こさないように、熱式火災警報器の設置可能な環境が規制されていることから、住宅火災を防ぎ、火災による死者を防ぎ、被害を軽減させるという火災警報器の本来の目的を達成することができない可能性があった。
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、火災の発生を初期段階で報知する熱式火災警報器を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の熱式火災警報器は、図1の基本構成図に示すように、装置本体の設置場所における温度を検出する温度検出手段13と、該温度検出手段13が検出した温度が火災の発生に応じて警報を開始する予め定められた警報条件を満たしているか否かを判定する警報条件判定手段11a1と、該警報条件判定手段11a1による警報条件を満たしているとの判定に応じて火災の発生を警報する警報手段14aと、を備える熱式火災警報器において、予め定められた所定時間当たりの温度変化量に基づいて、前記警報条件が定める火災の発生よりも早い段階の初期火災の発生を検出するための初期火災条件を示す初期火災条件情報記憶手段12と、前記温度検出手段13が検出した温度に基づいて前記所定時間当たりの温度変化量を算出する温度変化量算出手段11a2と、前記温度変化量算出手段11a2が検出した温度変化量と前記初期火災条件情報記憶手段12が記憶している初期火災条件情報とを比較し、前記初期火災条件を満たしている場合に前記初期火災が発生していると判定する初期火災判定手段11a3と、前記初期火災判定手段11a3による初期火災が発生しているとの判定に応じて前記初期火災の発生を報知する初期火災報知手段14bと、を備えることを特徴とする。
上記請求項1に記載した本発明の熱式火災警報器によれば、温度検出手段13によって設置場所における温度が検出されると、該温度に基づいて所定時間当たりの温度変化量が温度変化量算出手段11a2によって算出される。そして、初期火災判定手段11a3によって該温度変化量と初期火災条件情報記憶手段12が記憶している初期火災条件情報とが比較され、該比較結果に基づいて初期火災条件を満たしていると判定されると、初期火災報知手段14bによって初期火災の発生が、例えば、メロディ、音声出力、表示等の少なくとも1つで報知される。その後、温度検出手段13によって検出された温度が、熱式火災警報器の鑑定規定等に基づいた警報条件を満たしていると警報条件判定手段11a1によって判定されると、警報手段14aによって火災の発生が警報される。
以上説明したように請求項1に記載した本発明の熱式火災警報器によれば、例えば熱式火災警報器の鑑定規定等で規定する火災を検出する感度よりも早い段階で初期火災を判定するための初期火災判定条件を記憶しておき、検出した温度に基づいて算出した温度変化量が初期火災判定条件を満たしていると、初期火災の発生を報知するようにしたことから、火災時の設置場所における状態の変化をより迅速に検出し、熱式火災警報器が火災発生を警報するも早く利用者等に予備的に報知できることから、設定場所の異常事態を早期に認識させることができる。従って、より一層確実に火災による死者を防ぎ、被害を軽減させることができる。また、警報ではなく報知するようにしたことから、利用者等に誤報と認識させることはないため、熱式火災警報器の設置可能な環境の拡大を図ることができる。
以下、本発明に係る熱式火災警報器の一実施の形態を、図2〜図5の図面を参照して説明する。
ここで、図2は本発明の熱式火災警報器の概略構成の一例を示す構成図であり、図3は試験項目とその試験結果との関係を説明するための図であり、図4は図2のCPUが実行する本発明に係る処理概要の一部を示すフローチャートであり、図5は図2のCPUが実行する本発明に係る処理概要の他の一部を示すフローチャートである。
図2に示すように、熱式火災警報器10は、合成樹脂等で略箱状に形成された筐体からなり、その感知性能に応じた設置場所に、筐体の背面側に設けられた固定部材を介して固定される。そして、熱式火災警報器10は、商用電源等からなる電源部(図示せず)から供給される電力によって動作している。
熱式火災警報器10は、図3に示すように、予め定められたプログラムに従って動作するマイクロプロセッサ(MPU)11を有している。MPU11は、周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)11a、CPU11aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM11b、各種のデータを格納するとともにCPU11aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM11c等を有して構成している。
熱式火災警報器10はさらに、前記電源部からの電力供給が断たれた場合でも、格納された各種データの保持が可能であり、CPU11aの処理作業に必要な各種格納エリアを有する電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のEEPROM12を有し、MPU11が読み書き可能に接続している。
EEPROM12は、火災の発生に応じて警報を開始する予め定められた警報条件を示す警報条件情報、警報条件が定める火災の発生よりも早い段階の初期火災の発生を検出するための初期火災条件を示す初期火災条件情報、初期火災による報知を停止するための報知停止条件情報、火災の発生を警報する警報状態から通常状態への復帰を判定するための警報復帰条件情報等の各種情報を記憶している。
なお、火災警報器の鑑定規定では、警報条件は以下のように規定されている。差動式の場合、作動については、室温より30℃高い風速85cm/sの垂直気流に投入したとき、30秒以内で作動し、かつ、室温から15℃毎分の割合で直線的に上昇する水平気流を加えたとき、4分30秒以内で作動する。また、不作動については、室温より10℃高い50cm/sの垂直気流に投入したときに1分以内で作動しない、かつ、室温から2℃毎分の割合で直線的に上昇する水平気流を加えたとき、15分以内で作動しない。
また、定温式の場合、作動については、温度81.25℃で風速1m/sの垂直気流に投入したとき、40秒以内で作動する。また、不作動については、温度50℃で風速1m/sの垂直気流に投入したとき、10分以内で作動しない。
よって、警報条件情報は、熱式火災警報器の仕様等に応じて、上述した火災警報器の鑑定規定による感度を確保するために、警報を行う温度変化を検出(判定)するためのパラメータ等の各種データを含んで構成している。
初期火災条件情報は、上述した定温式よりも早期に火災を検出し、かつ、誤報等がない条件を火災実験データ及び非火災試験の試験結果に基づいて定めている。その試験結果の一例を図3に示す。
図3において、試験項目がTF−1、TF−2、TF−3、TF−4、TF−5、TF−6、天ぷら火災、非火災1、非火災2、非火災3の各々に対する試験結果を示している。そして、TF−1については、ブナ材の発炎燃焼の試験であり、変化温度ΔTは38.46[deg]、変化時間Δtは338.46[sec]、温度変化量ΔT/Δtは0.113[deg/sec]6、MAX温度は65[℃]であり、定温式では検知していた。
TF−2については。ブナ材の燻焼の試験であり、変化温度ΔTは0.74[deg]、変化時間Δtは577.8[sec]、温度変化量ΔT/Δtは1.23E−03[deg/sec]、MAX温度は23[℃]であり、定温式では検知しなかった。そして、TF−3については、綿灯芯の燻焼の試験であり、変化温度ΔTは2.3[deg]、変化時間Δtは661.5[sec]、温度変化量ΔT/Δtは3.48E−03[deg/sec]、MAX温度は26[℃]であり、定温式では検知しなかった。
TF−4については、ポリウレタンの発炎燃焼の試験であり、変化温度ΔTは20.71[deg]、変化時間Δtは200[sec]、温度変化量ΔT/Δtは0.1005[deg/sec]、MAX温度は44[℃]であり、定温式では検知しなかった。そして、TF−5については、n−ヘプタンの発炎燃焼の試験であり、変化温度ΔTは60[deg]、変化時間Δtは251.85[sec]、温度変化量ΔT/Δtは0.238[deg/sec]、MAX温度は83[℃]であり、定温式では検知していた。
TF−6については、エタノールの発炎燃焼の試験であり、変化温度ΔTは67.37[deg]、変化時間Δtは476.92[sec]、温度変化量ΔT/Δtは0.1412[deg/sec]、MAX温度は96[℃]であり、定温式では検知していた。そして、天ぷら火災については、天ぷらによる燃焼の試験であり、変化温度ΔTは40.5[deg]、変化時間Δtは123.2[sec]、温度変化量ΔT/Δtは0.329[deg/sec]、MAX温度は71[℃]であり、定温式では検知していた。
非火災1については、ストーブによる暖房の試験であり、変化温度ΔTは6.0875[deg]、変化時間Δtは300[sec]、温度変化量ΔT/Δtは0.0203[deg/sec]、MAX温度は36.7[℃]であり、定温式では検知しなかった。そして、非火災2については、湯気試験であり、変化温度ΔTは8[deg]、変化時間Δtは888.9[sec]、温度変化量ΔT/Δtは0.009[deg/sec]、MAX温度は31[℃]であり、定温式では検知しなかった。そして、非火災3については、天ぷら油加熱の試験であり、変化温度ΔTは5[deg]、変化時間Δtは369[sec]、温度変化量ΔT/Δtは0.0135[deg/sec]、MAX温度は27[℃]であり、定温式では検知しなかった。
以上の試験結果から、煙のみしか発生しない火災試験を除いた火災時(TF−1,TF−5、TF−6、天ぷら火災)の温度変化量は、0.1005〜0.329[deg/sec]であり、また、非火災時の温度変化量は0.009〜0.0203[deg/sec]であることが分かった。よって、本最良の形態では、温度変化量が0.1[deg/sec]以上の状態が60秒以上継続した場合を検出(判定)するためのパラメータ等の各種データを含んで構成している。
以上の説明からも明らかなように、EEPROM12が特許請求の範囲に記載の初期火災条件情報記憶手段として機能しているが、本発明はこれに限定するものではなく、ROM11b等で実現するなど種々異なる形態とすることができる。
また、報知停止条件情報は、初期火災の発生に応じた報知の終了を判定するための判定条件を示すパラメータ等の各種データを含んで構成しており、本最良の形態では、上述したMAX温度に対応して定められた復帰レベル温度を設定しているが、本発明はこれに限定するものではなく、温度変化量に基づいて復帰を判定するなど種々異なる形態とすることができる。
熱式火災警報器10はさらに、請求項中の温度検出手段に相当する火災検出部13を備え、該火災検出部23は熱センサを有しており、熱センサが検出した温度に対応する温度信号をMPU11に対して出力する。なお、熱センサは、筐体正面に形成した貫通孔から筐体の外部に露出した状態で設けられ、その貫通孔の周囲に設けられた保護部材によって火災センサは保護されている。
熱式火災警報器10はさらに、請求項中の警報手段及び初期火災報知手段に相当する警報部14を備える。該警報部14は、警報音出力部141と警報表示部142とを含んで構成している。そして、警報音出力部141は、MPU11が出力した警報情報に基づいて、例えば、メロディ、警報音声、警報音等をスピーカから筐体外部に出力する警報出力回路等を備える。そして、警報表示部142は、例えば、LED、バルブ、ランプ等の表示機器を備え、MPU11からの要求に応じて警報表示を行う。なお、本最良の形態では、警報表示部142に赤色LEDを用いた場合について説明する。
なお、本最良の形態では、警報音出力部141からのメロディ音の出力や警報表示部142の表示のみにより初期火災を報知する場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、音声により報知したり、警報時とは異なる警報音など種々異なる形態とすることができる。
次に、熱式火災警報器のCPU11aが実行する処理概要の一例を、図4及び図5に示すフローチャートを参照して説明する。
図4に示すステップS11において、予め定められた所定時間が経過毎に判定時間の経過を通知する判定用タイマが起動され、ステップS12において、火災検出部13からの温度信号に基づいて、火災検出部13が検出した温度を示す温度情報が生成され、時系列的にRAM11cに記憶され、その後ステップS13に進む。
ステップS13(警報条件判定手段)において、RAM11cの温度情報とEEPROM12の警報条件情報とが比較され、該比較結果に基づいて警報条件を満たしているか否かが判定される。警報条件を満たしていると判定された場合は(S13でY)、図5に示すステップS22に進む。一方、警報条件を満たしていないと判定された場合は(S13でN)、ステップS14に進む。
ステップS14において、判定用タイマからの通知の有無に基づいて、判定時間が経過したか否かが判定される。通知を受けていない、つまり、判定時間が経過していないと判定された場合は(S14でN)、ステップS12に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、通知を受けている、つまり、判定時間が経過したと判定された場合は(S14でY)、ステップS15に進む。
ステップS15(温度変化量算出手段)において、火災検出部13によって判定時間中に検出した温度を示す複数の温度情報に基づいて、該判定時間における温度変化量が算出されてRAM11cに記憶され、その後ステップS16に進む。
ステップS16(初期火災判定手段)において、RAM11cの温度変化量とEEPROM12の初期火災判定条件情報とが比較され、該比較結果に基づいて温度変化量が初期火災条件を満たしているか否かが判定される。詳細には、温度変化量が0.1[deg/sec]以上の状態が60秒以上継続しているか否かが判定される。
なお、本最良の形態においてステップS16では、例えば、最初に0.1[deg/sec]以上の温度変化量を検出すると、60秒が経過するとタイムアウトする監視タイマを起動させ、それ以降は0.1[deg/sec]以上の温度変化量を検出すると監視タイマがタイムアウトしているか否かを判定し、タイムアウトしていない場合は監視を継続し、タイムアウトしている場合に、初期火災条件を満たしていると判定される。
ステップS16で初期火災条件を満たしていないと判定された場合は(S16でN)、ステップS12に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、初期火災条件を満たしていると判定された場合は(S16でY)、ステップS17において、初期火災の発生の報知を警報部14に要求するための報知要求が警報部14に出力され、その後ステップS18に進む。
そして、警報部14は、入力された報知要求に基づいて、例えば警報音出力部141にメロディ音を出力させ、かつ、警報表示部142を点滅させることで、メロディ音と赤色の点滅表示との組み合わせにより、初期火災の発生を利用者等に報知する。なお、この報知については、初期火災の発生を利用者等に認識させることができれば、メロディ音のみ、音声と点滅表示の組み合わせなど種々異なる形態とすることができる。
ステップS18において、ステップS12と同様に、火災検出部13が検出した温度を示す温度情報が生成されてRAM11cに記憶され、ステップ19(警報条件判定手段)において、ステップS13と同様に、RAM11cの温度情報とEEPROM12の警報条件情報との比較結果に基づいて警報条件を満たしているか否かが判定される。警報条件を満たしていないと判定された場合は(S19でN)、ステップS20に進む。
ステップS20において、RAM11cの温度情報とEEPROM12の報知停止条件情報とが比較され、該比較結果に基づいて報知復帰条件を満たしているか否かが判定される。報知復帰条件を満たしていないと判定された場合は(S20でN)、ステップS18に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、報知復帰条件を満たしていると判定された場合は(S20でY)、ステップS21において、報知の停止を要求する報知停止要求が警報部14に出力され、その後、ステップS12に戻り、一連の処理が繰り返される。そして、報知停止要求が入力された警報部14は、報知を停止する。
また、ステップS19で警報条件を満たしていると判定された場合は(S19でY)、図5に示すステップS22において、ステップS19と同様に、報知停止要求が警報部14に出力され、ステップS23において、火災警報器の鑑定規定で規定されている警報を警報部14に要求するための警報要求が警報部14に出力され、その後ステップS24に進む。
そして、警報部14は、初期火災の報知を停止し、警報要求に基づいて、例えば、警報音出力部141に「ピーピー」などの警報音、「火災警報器が作動しました。確認して下さい。」などの警報音声等を出力させ、かつ、警報表示部142を点灯させることで、警報音と赤色の点灯表示との組み合わせにより、火災の発生を警報する。なお、この警報についても、上述した初期火災の発生に対する報知と同様に、種々異なる形態とすることができる。
ステップS24において、ステップS12と同様に、火災検出部13が検出した温度を示す温度情報が生成されてRAM11cに記憶され、ステップ25において、RAM11cの温度情報とEEPROM12の警報復帰条件情報とが比較され、該比較結果に基づいて正常状態に復帰したか否かが判定される。復帰していないと判定された場合は(S25でN)、ステップS24に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、復帰していると判定された場合は(S25でY)、ステップS26において、警報の停止を要求する警報停止要求が警報部14に出力され、その後、ステップS12に戻り、一連の処理が繰り返される。そして、警報停止要求が入力された警報部14は、警報を停止する。
以上の説明からも明らかなように、熱式火災警報器のCPU11aが、特許請求の範囲に記載の警報条件判定手段、温度変化量算出手段、及び初期火災判定手段として機能している。
次に、上述した本発明の熱式火災警報器の動作(作用)の一例を、図3に示す図面を参照して以下に説明する。
設置場所に固定されて起動された熱式火災警報器は、火災検出部13からの温度信号に基づいて設置場所における温度変化を監視する。そして、判定時間毎にその期間における温度変化量を算出し、該温度変化量が初期火災条件を満たしているか否かを判定する。そして、初期火災の発生に応じた温度変化量を検出すると、警報部14によるメロディー音と赤色の点滅表示との組み合わせによって初期火災の報知を行う。その後、初期火災の報知にもかかわらず、火災が拡大して警報条件を満たす温度を検出すると、今度は火災の発生を警報部14による警報音と赤色の点灯表示との組み合わせによって警報を行う。
また、本発明の熱式火災警報器に対し、上述した図3に示す試験項目を実行したところ、TF−1、TF−5、TF−6、天ぷら火災の試験項目でのみ火災警報が行われ、それ以外では火災警報が行われなかった。そして、初期火災報知については、上述したTF−1、TF−5、TF−6、天ぷら火災の試験項目に加え、TF−4の資金項目で初期火災警報が行われた。
そして、火災警報及び初期火災報知の双方を行った試験項目を比較すると、初期火災報知を開始する時間は、TF−1については430.8[sec]、TF−5については103.7[sec]、TF−6については385[sec]、天ぷら火災については63.2[sec]それぞれ火災警報を開始するよりもはたくなることが確認できた。
以上説明したように、例えば熱式火災警報器の鑑定規定等で規定する火災を検出する感度よりも早い段階で初期火災を判定するための初期火災条件情報をEEPROM12(メモリ)に記憶しておき、検出した温度に基づいて算出した温度変化量がその初期火災判定条件を満たしていると、初期火災の発生を報知するようにしたことから、火災時の設置場所における状態の変化をより迅速に検出し、熱式火災警報器が火災発生を警報するも早く利用者等に予備的に報知できることから、設定場所の異常事態を早期に認識させることができる。従って、より一層確実に火災による死者を防ぎ、被害を軽減させることができる。また、警報ではなく報知するようにしたことから、利用者等に誤報と認識させることはないため、熱式火災警報器の設置可能な環境の拡大を図ることができる。
本発明の熱式火災警報器の基本構成を示す構成図である。 本発明の熱式火災警報器の概略構成の一例を示す構成図である。 試験項目とその試験結果との関係を説明するための図である。 図2のCPUが実行する本発明に係る処理概要の一部を示すフローチャートである。 図2のCPUが実行する本発明に係る処理概要の他の一部を示すフローチャートである。
符号の説明
10 熱式火災警報器
11a1 警報条件判定手段(CPU)
11a2 温度変化量算出手段(CPU)
11a3 初期火災判定手段(CPU)
12 初期火災条件情報記憶手段(EEPROM)
13 温度検出手段(火災検出部)
14a 警報手段(警報部)
14b 初期火災報知手段(警報部)

Claims (1)

  1. 装置本体の設置場所における温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段が検出した温度が火災の発生に応じて警報を開始する予め定められた警報条件を満たしているか否かを判定する警報条件判定手段と、該警報条件判定手段による警報条件を満たしているとの判定に応じて火災の発生を警報する警報手段と、を備える熱式火災警報器において、
    予め定められた所定時間当たりの温度変化量に基づいて、前記警報条件が定める火災の発生よりも早い段階の初期火災の発生を検出するための初期火災条件を示す初期火災条件情報記憶手段と、
    前記温度検出手段が検出した温度に基づいて前記所定時間当たりの温度変化量を算出する温度変化量算出手段と、
    前記温度変化量算出手段が検出した温度変化量と前記初期火災条件情報記憶手段が記憶している初期火災条件情報とを比較し、前記初期火災条件を満たしている場合に前記初期火災が発生していると判定する初期火災判定手段と、
    前記初期火災判定手段による初期火災が発生しているとの判定に応じて前記初期火災の発生を報知する初期火災報知手段と、
    を備えることを特徴とする熱式火災警報器。
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