JP2000187784A - 火災感知器、火災受信機、及びこれらを用いた火災受信システム - Google Patents

火災感知器、火災受信機、及びこれらを用いた火災受信システム

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JP2000187784A
JP2000187784A JP10365781A JP36578198A JP2000187784A JP 2000187784 A JP2000187784 A JP 2000187784A JP 10365781 A JP10365781 A JP 10365781A JP 36578198 A JP36578198 A JP 36578198A JP 2000187784 A JP2000187784 A JP 2000187784A
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fire
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fire detector
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JP10365781A
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Shoichi Oka
昭一 岡
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多重伝送方式を用いずに、監視回線に接続され
たすべての火災感知器の試験動作が自動的に行える火災
受信システム、火災感知器、火災受信機を提供する。 【解決手段】火災受信機50から導出された監視回線L
に接続され、火災発生時には監視回線Lに接続したスイ
ッチング素子2を導通させ、短絡保持させる火災感知器
1であって、火災受信機50から監視回線Lを通じて伝
送される試験信号を判別する試験信号判別手段3と、試
験発報のタイミング時間を設定するタイマ手段4と、試
験信号を受信後、タイマ手段4がタイムアップしたとき
にスイッチング素子2を導通させて試験発報を行う発報
制御手段5とを備えた構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重信号を用いず
に、火災感知器の発報試験を自動的に行う火災感知器、
火災受信機、及びこれらを用いた新規な火災受信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】火災受信機及び火災感知器は、半年に1
回、その機能が正常であるかどうかを点検する事が法律
で義務付けられている。多重伝送方式を利用しない火災
感知器の場合、火災発報が正常に動作するかどうかを試
験するために、図9に示すように、火災受信機Rから導
出させた監視回線Lに接続した火災感知器Sの1個1個
に対して、加煙・加熱試験器100を用いて発報させ、
これを受信機Rや火災感知器Sに設けた確認灯(不図
示)を順次点灯させるなどしてその動作を確認してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなものでは、火災感知器の設置現場を回って1個1個
点検しなければならず、点検に時間がかかる。具体的に
は、1個当りの試験時間は、数秒から数十秒かかる上
に、火災感知器の設置場所が高所あるいは天井裏などに
ある場合には、その作業も困難であった。
【0004】又、上記の試験作業を簡略化するために、
多重伝送方式を利用した火災感知器のシステムが開発さ
れているが、このシステムでは、一般的に受信機と火災
感知器の間で感知器アドレスを指定した多重信号を送受
して、受信機からの電気的な指令信号を送出させて火災
感知器の試験を行う方法(自動試験)をとっている。そ
のため、このシステムでは、受信機・感知器の双方に多
重伝送を行うための送受信回路及び複雑な試験用ソフト
が必要となり、システムのコストが高くなる。したがっ
て、監視回線の少ない火災受信システムでは、却ってコ
スト高になるという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、多重伝送方式を用いずに試験動作を自
動的に行える火災感知器、火災受信機、及びこれらを用
いた火災受信システムを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、請求項1〜6には、本発明の火災感知器が提案され
ている。ここにおいて、請求項1の火災感知器は、火災
受信機から導出された監視回線に接続され、火災発生時
には監視回線に接続したスイッチング素子を導通させ
て、監視回線を短絡保持させる火災感知器であって、火
災受信機から監視回線を通じて伝送される試験信号を判
別する試験信号判別手段と、試験発報のタイミング時間
を設定するタイマ手段と、試験信号を受信後、タイマ手
段がタイムアップしたときに上記スイッチング素子を導
通させて試験発報を行う発報制御手段とを備えた構成に
している。
【0007】請求項2の火災感知器は、請求項1におい
て、監視回線に接続した電源補償用コンデンサを設けて
おり、これによって、他の火災感知器を復旧するために
監視回線の電源を遮断した時にも試験発報動作が途中で
キャンセルされない構成となっている。請求項3の火災
感知器は、請求項1、2において、上記スイッチング素
子が、火災検知回路からのトリガ信号を受けたときにタ
ーンオンして、上記監視回線を短絡保持するサイリスタ
によって構成されている。
【0008】請求項4の火災感知器は、請求項1、2、
3のいずれかにおいて、火災感知器は、試験動作確認ラ
ンプを有した試験動作確認手段を更に備えており、火災
受信機から試験信号を受信した後、上記スイッチング素
子が試験発報を行った後には試験動作確認ランプを点滅
させる構成にしている。請求項5の火災感知器は、上記
試験動作確認ランプは、火災感知器の発報時に点灯する
感知器ベースに設けた動作ランプで構成されており、試
験発報したときには、これを所定の時間間隔で点滅させ
る構成としている。
【0009】請求項6の火災感知器は、請求項3、4の
いずれかにおいて、上記試験動作確認手段は、火災受信
機から試験終了信号を受けた後に、試験動作確認ランプ
を所定の時間間隔で点滅させる構成としている。また、
請求項7〜9には、上記目的を達成するため、本発明の
火災受信機を同時に提案している。
【0010】ここにおいて、請求項7の火災受信機は、
監視回線に供給する電源をオン、オフさせることによっ
て、少なくとも試験開始信号、感知器復旧信号を火災感
知器に送出する試験回路と、監視回線の電圧レベルを監
視して、火災感知器の試験発報を判別する火災受信回路
と、試験信号の送出後における監視回線に接続されたす
べての火災感知器の試験発報タイミングを予め登録した
試験発報タイムテーブルと、試験回路を作動させて試験
信号を送出させた後、火災受信回路が監視回線に接続さ
れた火災感知器から試験発報を受ける毎に、その受信時
間を順次記憶するとともに、試験回路を作動して感知器
復旧信号を送出させる火災試験制御回路とを備えてい
る。
【0011】請求項8の火災受信機は、請求項7におい
て、試験回路は、監視回線に供給する電源をオン、オフ
させることによって、更に試験終了信号を送出する構成
としている。請求項9の火災受信機は、請求項7、8に
おいて、試験結果表示手段を更に備えることによって、
火災感知器の試験結果が表示できる構成にしている。
【0012】更に、請求項10では、多重信号を用いず
に試験動作を自動的に行う火災受信システムが提案され
ており、この火災受信システムは、請求項1〜6のいず
れかに記載された構成の火災感知器と、請求項7〜9の
いずれかに記載された火災受信機を組み合わせて構成さ
れている。
【0013】
【作用】請求項1に記載の火災感知器では、予め試験発
報のタイミング時間を設定しておくだけで、火災受信機
側から監視回線の電源をオン、オフさせて送出される試
験信号を受ければ自動的に試験発報する。請求項2に記
載の火災感知器では、電源補償用コンデンサを設けて監
視回線の電源遮断時にも電源を保持する構成にしている
ので、監視回線の電源を遮断して試験発報した他の火災
感知器を復旧させたときにも試験発報を途中でキャンセ
ルさせることがない。
【0014】請求項3に記載の火災感知器では、スイッ
チング素子をサイリスタで構成しているので、トリガ信
号によって試験発報させて監視回線を安定して短絡保持
でき、また監視回線の電源を所定時間遮断するだけで容
易に復旧できる。請求項4に記載の火災感知器では、試
験発報を行った場合には、試験動作確認ランプを点滅さ
せるので、動作不良の発見が容易である。
【0015】請求項5に記載の火災感知器では、試験発
報時の動作確認を火災感知器ベースに設けた既存の動作
ランプを点滅させて行える。請求項6に記載の火災感知
器では、試験発報の終了後に、監視回線に接続された感
知器の動作確認ランプをタイミングをずらせて一斉に点
滅させることができるので、試験終了後の発報の確認作
業が容易である。
【0016】請求項7に記載の火災受信機では、多重伝
送信号を使用せず、電源をオン、オフさせることによっ
て、試験信号、感知器復旧信号を送出しているので、多
重伝送制御のために別段に部品を付加することもなく、
ソフト処理で対応できる。請求項8に記載の火災受信機
では、監視回線の電源をオン、オフさせることによって
試験終了信号を送出させているので、監視回線に接続さ
れた火災感知器は、試験終了のタイミングが確認でき、
通常の監視状態に迅速かつ確実に復帰できる。
【0017】請求項9に記載の火災受信機では、試験結
果表示手段を更に備えているので、試験発報を行った火
災感知器の試験結果を、その場で見て確認でき、利便で
ある。請求項10に記載の火災受信システムでは、多重
伝送方式を使用せずに、監視回線に接続された火災感知
器を自動的に試験発報させることができるので、多重伝
送回路やそのためのソフトを使用することなく既存のハ
ード構成にソフト処理を加えるだけで火災受信機からの
発報試験を電気的に行うことが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら詳述する。図1は、本発明の火
災感知器の一実施例を示すブロック図であり、図2は、
火災感知器の基本動作を示すフローチャート、図3は、
火災受信システムの基本動作をタイムチャートをもって
示すものである。
【0019】火災感知器1は、図1に見るように、天井
面や天井内に配線された監視回線Lの適所に接続付加さ
れた感知器ベース1aと、この感知器ベース1aに取り
外し交換可能に接続された感知器ヘッド1bから構成さ
れている。ここに、感知器ヘッド1bは、監視回線Lを
通じて、火災受信機(図6の50参照)から供給される
電源を受けており、この電源はダイオードブリッジDB
を介して整流され、更にトランジスタTR1、抵抗R
1、ツエナーダイオードZDを図示のように接続して構
成された定電圧回路7によって、一定レベルの電圧に変
換され、CPUのVDD端子に入力されるとともに、熱
や煙を感知する火災検知回路10などの内部回路に供給
されている。
【0020】なお、定電圧回路6には、電源補償用コン
デンサC2を並列接続して構成された電源補償回路6が
設けられており、定電圧回路7のツエナーダイオードZ
Dには、ダイオードD1と抵抗R2を接続して、CPU
のT端子に入力されている。ここに、電源補償用コンデ
ンサC2は、同じ監視回線Lに接続された他の火災感知
器1を復旧させるために、監視回線Lへの電源供給が遮
断されたときには、そこに蓄積した電荷を放電させるこ
とによって試験発報を途中でキャンセルさせないように
する効果がある。
【0021】試験発報制御を行うための試験信号判別手
段3、タイマ手段4、発報制御手段5は、CPUで構成
されており、CPUのS端子は、スイッチング素子2を
構成するサイリスタSCRの制御端子(図では抵抗R3
とコンデンサC1を並列接続している)に接続され、C
PUが火災検知回路10から発報信号を受けたときに
は、トリガ信号を出力させて、サイリスタSCRをター
ンオンさせるようにしている。
【0022】このような火災感知器1によれば、監視回
線Lを通じて、火災受信機50から電源供給を受けてい
る監視状態において、火災検知回路10が発報すると、
CPUはそのS端子よりトリガ信号を出力するので、サ
イリスタSCRはターンオンして、監視回線Lを短絡保
持するので、感知器ベース1aに設けた動作ランプLE
Dが点灯保持し、このときの監視回線Lの電圧レベルの
変化(短絡)を火災受信機50側で検知して、火災の発
報が判別され、火災警報を出力するなどの必要な処理が
なされる。そして、このようにして発報した火災感知器
1は、火災受信機50から監視回線Lへの電源供給を遮
断することによって、ターンオンしているサイリスタS
CRに流れている保持電流を遮断して復旧させることが
出来る。
【0023】ところで、本発明の火災感知器では、この
ような監視状態の動作に加えて、次のような試験発報が
可能となる。すなわち、監視回線Lに火災受信機50か
ら電源が供給されている状態で、火災受信機50側で監
視回線Lへの供給電源を複数回オン,オフさせて試験開
始信号を送出すると、火災感知器1では、定電圧回路7
のツエナーダイオードZDに並列に接続された抵抗R2
の両端に電圧レベルの変化が生じるので、この変化を試
験信号判別手段3が検知して、タイマ手段4を起動す
る。このようにしてタイマ手段4が起動すると、タイマ
手段4が予め設定した時間が経過してタイムアップする
と、発報制御手段5がトリガ信号を出力するので、その
時点でサイリスタSCRをターンオンさせて、試験発報
させることが出来、このようにして試験開始信号を受信
した時点から試験発報させたサイリスタSCRの発報時
刻や、そのタイミングをCPUのメモリ回路などに記憶
しておけば、CPUが試験発報の有無を後に確認するこ
とが出来き、本発明では、このような原理で試験発報
と、その確認がなされている。
【0024】以下、本発明の火災感知器の要部をなす試
験信号判別手段3、タイマ手段4、発報制御手段5につ
いて説明すると、試験信号判別手段3は、図1に示した
例では、定電圧回路7のツエナーダイオードZDに並列
に接続した抵抗R2に生じる電圧変化の時系列的なパタ
ーンを判別することによって、試験開始信号(例えば、
同じ間隔で電源を3回連続してオン、オフさせる)試験
終了信号(例えば、同じ間隔で電源を2回連続してオ
ン,オフさせる)、発報(通常は短絡保持)などが判別
でき、所定時間内でオン、オフさせる回数を規定するこ
とによって火災受信機50側から送出されて来る各種の
信号が判別できる。
【0025】また、タイマ手段4は、CPU内部のタイ
マをソフト処理して使用する他、ハード的な構成のタイ
マを使用してもよいが、いずれも同一の監視回線Lに接
続された各感知器1については、試験開始信号を受けた
後に発報させるべき時間タイミングが重複しないように
設定されている。発報制御手段5は、スイッチング素子
2を導通させて、監視回線Lを短絡保持させるための信
号を出力する構成であればよい。図示例では、抵抗R3
とコンデンサC1を並列接続して構成されたトリガ回路
で構成されているが、そのようなものには限定されな
い。
【0026】図2のS1〜S8は、本発明の火災感知器
の基本動作をフローチャートをもって示すものである。
まず、火災受信機50が監視回線Lの電源のオン,オフ
を複数回行って試験開始信号を送出してくると、火災感
知器1の試験信号判別手段3がこれを検知し、判別す
る。すると、タイマ手段4は起動される。ところで、こ
のタイマ手段4のタイムアップする時間、つまり試験発
報タイミング時間Tnは、感知器毎に予め設定されてい
るので、そのタイマ手段4がタイムアップする(t>T
n)と、発報制御手段5は、サイリスタSCRをターン
オンさせて、試験発報させる(S1〜S4)。そして、
サイリスタSCRがターンオンすれば、試験発報フラグ
をセットする(S5)。このときターンオンしたサイリ
スタSCRは、後述する火災受信機50からの復旧信号
によって監視回線Lが所定時間だけ遮断され、保持電流
が流れなくなることによってターンオフし、感知器は復
旧する。その後、試験信号判別手段3が監視回線Lを監
視し、監視回線Lの電源をオン、オフさせて規定される
試験終了信号を受ければ、試験は終了する(S6)。
【0027】尚、ステップS7、S8では、この試験終
了信号を受けた後、発報フラグの状態を参照し、発報フ
ラグがセットされておれば、後述する試験動作確認手段
9の動作ランプ9aを点滅させて、その動作が確認でき
るようにしている。次に、本発明の火災受信システムの
基本動作を、図3のタイムチャートを参照しながら説明
する。
【0028】図3において、(a)は火災受信機、
(b)〜(e)は感知器#1〜#20(図では感知器1
〜感知器20として示されている)の基本動作をそれぞ
れ示している。それぞれの感知器(#1)〜(#20)
は、タイマ手段4の発報設定時間が異なっており、感知
器(#1)では、試験開始信号を受けた後にT1が経過
すれば発報し、感知器(#2)では、T2後、感知器
(#3)ではT3後、火災感知器(#20)では、T2
0後に、それぞれが試験発報するようになっている。
【0029】この例では、火災受信機50が監視回線L
の電源電圧を3回オフすることによって、火災感知器
(#1)〜(#20)が試験開始信号を受ければ、それ
ぞれの感知器(#1)〜(#20)のタイマが一斉に起
動され、それぞれの感知器(#1)〜(#20)に対し
て予め設定した発報設定時間T1,T2,T3,T20
が経過すると、順次発報し、このような感知器(#1)
〜(#20)に対して、火災受信機50がこの発報を受
けると、その毎に監視回線Lに供給電源を遮断して復旧
信号TFを返信している。
【0030】したがって、火災受信機50では、試験開
始信号を監視回線Lに送り出した後、発報しない感知器
(#3)が存在すれば、その感知器(#3)は故障して
いると判断でき、このような試験動作が行われた後、再
び火災受信機50から電源電圧の3回のオフによる試験
終了信号を受ければ、試験の終了となる。次に、本発明
の火災感知器の他の実施例について説明する。図4は火
災感知器の基本構成を示すブロック図であり、図5は、
そのような火災感知器を用いた火災受信システムの基本
動作をタイムチャートをもって示している。
【0031】この実施例において、異なる点は、試験動
作確認ランプ9aを設けた試験動作確認手段9を追加し
ている点である。この試験動作確認手段9は、火災受信
機50から試験信号を受信した後、スイッチング素子2
が試験発報を行った後に作動して、試験動作確認ランプ
9aを点滅させることによって、試験動作を火災感知器
の設置された現場側で確認できる。
【0032】図4に示した例では、試験動作確認手段9
は、トランジスタTR2と、抵抗R4、R5によって構
成されており、ターンオンしたサイリスタSCRがター
ンオフして復旧した後、CPUの更に別の端子Fからの
制御信号によって、トランジスタTR2のベース電流を
オン、オフさせて感知器ベース1aに設けた動作ランプ
9aを点滅させる構成としている。
【0033】このような動作確認ランプは、感知器ベー
ス1aに設けたものとは異なる別のランプを感知器ヘッ
ド1b側に設けて、これを点滅させる構成にしてもよ
い。火災感知器1では、試験終了信号を受信後、発報フ
ラグの状態を参照し、フラグがセットされておれば、図
5に点線Yで示すように、同一の監視回線Lに接続され
たすべての火災感知器の動作ランプ8を一斉にタイミン
グをズラせて点滅させるようにすれば、試験終了後に、
監視回線Lに接続した現場で一斉に良、不良が確認でき
る。
【0034】図6は火災受信機の基本構成を示すブロッ
ク図、図7は、その基本動作を示す図である。以下、説
明すると、火災受信機50は、図6に見るように、試験
回路51、火災受信回路52、試験発報タイムテーブル
53、及び火災試験制御回路54を主たる構成要素とし
ている。なお、Eは電源回路、SWは試験回路51によ
って監視回線Lに供給する電源をオン、オフさせる接
点、PCは監視回線Lの短絡保持を検知するためのホト
カプラ、D101はダイオード、R101、R102は
抵抗である。
【0035】試験回路51は、監視回線Lに供給する電
源を接点SWによって所定時間内にオン、オフする回数
を変化させて試験信号、感知器復旧信号、試験終了信号
を火災感知器1に送出している。火災受信回路52は、
ホトカプラPCによって監視回線Lの電圧レベルを監視
して、火災感知器1の試験発報を判別する。すなわち、
監視回線Lに接続されたいずれかの火災感知器1が発報
すれば、監視回線Lは短絡保持されるためホトカプラP
Cはオンとなるので、その状態を検知することによっ
て、感知器1の発報を判別している。
【0036】試験発報タイムテーブル53は、監視回線
Lに接続されたすべての火災感知器1の試験発報タイミ
ングを予め登録しており、監視回線Lが複数ある場合
に、監視回線Lに対応して設けられる。受信機50側で
は、このタイムテーブル53によって、監視回線Lに接
続された火災感知器の試験発報タイミングを知ることが
できる。
【0037】また、火災試験制御回路54は、試験回路
51を作動させて、監視回線Lに試験信号を送出させた
後、火災受信回路52が監視回線Lに接続された火災感
知器1から順次試験発報を受ける毎に、その受信時間を
順次メモリに記憶させるとともに、感知器の試験発報を
確認する度に、試験回路51を通じて監視回線Lへの電
源供給を遮断して、発報した火災感知器に復旧信号を送
出させる。
【0038】また、55はCRT,LCD、LED表示
部などで構成される試験結果表示手段であり、試験発報
を行った火災感知器の試験動作の結果が監視回線毎に表
示できるようになっている。次に、この火災受信機50
の基本動作について、図7のフローチャートを参照しな
がら説明する。
【0039】火災受信機50の操作パネルを操作するな
どして、火災感知器動作試験モードが選択設定される
と、火災試験制御回路54は、試験回路51を作動し
て、監視回線Lに試験信号を出力し、タイマをオンする
(以上、S11、S12、S13)。火災試験制御回路
54は、試験信号を監視回線Lに送出した後は、監視回
線Lの電圧レベルの変化を監視して、火災感知器1の試
験発報を検知し判別する。すなわち、監視回線Lの電源
電圧のレベルが監視時のレベルから短絡レベルに変化す
ると、いずれかの火災感知器1が発報したものと判断し
て、その試験発報と受信時間を火災試験制御回路54の
メモリ内に記憶し、監視回線Lの電源を遮断することに
よって発報した火災感知器1を復旧させる(S14、S
15、S16)。
【0040】この結果、試験発報した火災感知器1で
は、導通したスイッチング素子2がオフとなるが、この
ときの電源遮断時間は、未だ試験発報していない火災感
知器1の試験発報動作が途中でリセットされない程度の
時間に制限されている。火災受信機50は、監視回線L
に接続されているすべての火災感知器1が試験発報を終
了するまで、上記の動作を繰り返し、1つの監視回線L
のすべての火災感知器1の試験動作が終了するまでに要
する時間は、予め予測できるので、火災受信機50で
は、試験信号を送出した後、その時間の間は、火災感知
器1が試験発報するとして監視し、その受信時間が経過
すれば、すべての火災感知器の試験が終了したものとし
て、試験終了信号を送出する(以上、S17、S1
8)。
【0041】火災受信機側では、以上のような方法でタ
イマがタイムアップするまでの間に、火災感知器からの
受信した試験発報の時間タイミングを順次メモリに記憶
させて行き、試験発報が終了すると、試験発報タイムテ
ーブルを参照して、すべての火災感知器に対して、試験
発報があったかどうかを判別する。このときの照合結果
は、試験結果表示手段55によって表示されるので、こ
の表示を見れば、火災感知器の動作の良、不良が直ちに
判別できる。
【0042】図8は、以上に説明した火災感知器と、火
災受信機とを組み合わせて構成される本発明の火災受信
システムの概略構成を示している(なお、以下では火災
感知器はS、火災受信機はRで示している)。火災受信
機Rからは監視回線Lが導出されており、この監視回線
Lに火災感知器S、火災発信機P、終端器Ωが接続され
ており、外観構成は従来から広く使用されている火災感
知器を導通短絡させて、監視回線L単位で発報を監視す
る火災受信システムと同様であるが、すべての火災感知
器Sには、試験動作モード時に、タイマ手段の試験発報
タイミングを規定する試験発報タイミングデータが重複
しないように設定されている。
【0043】したがって、この火災受信システムでは、
多重伝送方式を使用せず、監視回線Lに接続された火災
感知器Sは、電源電圧を短絡保持することで発報する構
成となっており、火災受信機Rでは、この試験発報に対
して監視回線Lに供給する電源を一時オフとすることに
より火災感知器Sに復旧信号を送出するとともに、その
発報時間をメモリに記憶させる。
【0044】このようにして、監視回線Lに接続された
すべての火災感知器Sに対して試験発報を行って火災感
知器Sの正常、不正常を判断し、試験発報のある場合、
その発報の時間で火災感知器を特定するようにしてい
る。また、監視回線Lに接続された火災感知器Sは、火
災受信機Rから試験終了信号を受ければ、もとの監視状
態に復帰し、実火災時の発報に備える構成になってい
る。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が奏さ
れる。請求項1〜6に記載の火災感知器によれば、多重
信号を使用しない既存の火災受信機の監視回線に接続
し、タイマ手段によって試験発報タイミングを予め設定
するだけで、従来のように熱、煙試験器を使用せずに試
験発報動作が可能となる。
【0046】特に、請求項2に記載の火災感知器では、
試験発報した感知器を復旧させるために監視回線の電源
が遮断された場合でも、電源補償用コンデンサによって
電源が継続して供給されるので、試験発報を完了してい
ない途中で中断されることがない。また、請求項3に記
載の火災感知器では、スイッチング素子にサイリスタを
用いているので、トリガ信号によって発報させた後は、
監視回線を安定して短絡状態に保持できる一方、監視回
線の電源を所定時間遮断して保持電流を遮断することに
よって、容易に復旧できるので、発報制御が容易かつ安
定的に行える。
【0047】更に、請求項4、〜6に記載の火災感知器
では、試験動作確認ランプの点滅態様を見るだけで現場
での試験発報時の動作確認が容易にできる。一方、請求
項7〜9に記載の火災受信機によれば、多重信号を使用
せずに、監視回線に接続された火災感知器に試験信号を
送出して、火災感知器を試験発報させることができ、ま
た、その試験発報を確認して、火災感知器に異常があれ
ば容易に発見できる。
【0048】特に、請求項9に記載の火災受信機によれ
ば、試験発報させた後の火災感知器の試験動作が、火災
感知器の設置された現場では試験結果表示手段によって
確認できる。また、請求項10に記載の火災受信システ
ムによれば、請求項1〜6に記載の火災感知器、請求項
7〜9に記載の火災受信機によって奏される効果、利点
を備えた火災受信システムが得られる。
【0049】すなわち、多重信号を使用せずに、火災感
知器のタイマ手段によって、予め試験発報タイミングを
設定しておくだけで、従来のように熱、煙試験器を使用
せずに試験発報を自動で行うことが出来き、その試験結
果が確認できる安価で構成の容易な火災受信システムが
実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の火災感知器の基本構成を示すブロック
図。
【図2】本発明の火災感知器の基本動作を示すフローチ
ャート。
【図3】本発明の火災受信システムの基本動作を示すタ
イムチャート。
【図4】本発明の動作確認ランプを備えた火災感知器の
他例の基本構成を示すブロック図。
【図5】本発明の動作確認ランプを備えた火災受信シス
テムの基本動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の火災受信機の基本構成を示すブロック
図。
【図7】本発明の火災受信機の基本動作を示すタイムチ
ャート。
【図8】本発明の火災受信システムの基本構成を示す概
略系統図。
【図9】加煙、加熱試験器を用いて試験発報を行う従来
の火災受信システムの基本構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 火災感知器 2 スイッチング素子3 試験信号判別手段4
タイマ手段 5 発報制御手段 6 電源補償回路 7 定電圧回路 9 試験動作確認手段9a その動作確認ランプ 10 火災検知回路 50 火災受信機 51 試験回路 52 火災受信回路 53 試験発報タイムテーブル 54 火災試験制御回路 55 試験結果表示手段 L 監視回線 S 火災感知器 P 火災発信機 Ω 終端器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災受信機から導出された監視回線に接続
    され、火災発生時には監視回線に接続したスイッチング
    素子を導通させて、監視回線を短絡保持させる火災感知
    器であって、 火災受信機から監視回線を通じて電源をオン、オフさせ
    て伝送される試験信号を判別する試験信号判別手段と、 試験発報のタイミング時間を設定するタイマ手段と、 試験信号を受信後、タイマ手段がタイムアップしたとき
    に上記スイッチング素子を導通させて試験発報を行う発
    報制御手段とを備えた火災感知器。
  2. 【請求項2】請求項1において、 電源補償用コンデンサを更に設けて、監視回線の電源遮
    断時にも電源保持される構成にしている火災感知器。
  3. 【請求項3】請求項1、2において、 上記スイッチング素子は、発報制御手段からのトリガ信
    号を受けたときにターンオンして、上記監視回線を短絡
    保持するサイリスタによって構成されている火災感知
    器。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 試験動作確認ランプを有した試験動作確認手段を更に備
    え、火災受信機から試験信号を受信した後、上記スイッ
    チング素子が試験発報を行った後には、上記試験動作確
    認ランプを点滅させる構成としている火災感知器。
  5. 【請求項5】請求項4において、 上記試験動作確認ランプは、火災感知器の発報時に点灯
    する感知器ベースに設けた動作ランプで構成され、これ
    を所定の時間間隔で点滅させる構成としている火災感知
    器。
  6. 【請求項6】請求項3、4において、 上記試験動作確認手段は、上記火災受信機から試験終了
    信号を受けた後に、上記試験動作確認ランプを所定の時
    間間隔で点滅させる構成としている火災感知器。
  7. 【請求項7】監視回線に供給する電源をオン、オフさせ
    て少なくとも試験開始信号、感知器復旧信号を火災感知
    器に送出する試験回路と、 監視回線の電圧レベルを監視して、火災感知器の試験発
    報を判別する火災受信回路と、 試験信号の送出後における監視回線に接続されたすべて
    の火災感知器の試験発報タイミングを登録した試験発報
    タイムテーブルと、 上記試験回路を作動させて試験信号を送出させた後、上
    記火災受信回路が監視回線に接続された火災感知器から
    試験発報を受ける毎に、その受信時間を順次記憶すると
    ともに、上記試験回路を作動して感知器復旧信号を送出
    させる火災試験制御回路とを備えたことを特徴とする火
    災受信機。
  8. 【請求項8】請求項7において、 上記試験回路は、監視回線に供給する電源をオン、オフ
    させることによって、更に試験終了信号を送出する構成
    にしている火災受信機。
  9. 【請求項9】請求項7、8において、 試験結果表示手段を更に備えており、監視回線毎に、火
    災感知器の試験動作を表示できる構成にしている火災受
    信機。
  10. 【請求項10】火災受信機から複数の監視回線を導出
    し、それぞれの監視回線に火災感知器を接続して構成さ
    れた火災受信システムにおいて、 上記火災感知器は、請求項1〜6のいずれかに記載され
    た構成になっており、 かつ上記火災受信機は、請求項7〜9のいずれかに記載
    された構成になっている火災受信システム。
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