JP5901970B2 - 方向性結合器 - Google Patents

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Description

本発明は、方向性結合器に関する。
近時、携帯電話の基地局や、工業用高周波加熱装置には高出力の高周波発信装置が用いられている。これは入力信号を高周波増幅器で増幅し、アンテナ等を経て空間や加熱槽に送出するものである。
この際、高周波増幅器とアンテナの間に方向性結合器を配置し、出力信号の大きさや出力信号のひずみをモニタリングすることで、規格以上の出力が送出されないように高周波増幅器のゲインを調整したり、入力信号を調整して増幅後の信号のひずみを除去することが行われている。
高周波増幅器の出力信号をモニタする方向性結合器としては、例えば特開2002−280812号公報及び特開2009−27617号公報に記載の方向性結合器が知られている。
また、従来の方向性結合器は、入力端子と出力端子間に配線された主線路に対して副線路を配線する構造が知られている(実開平5−41206号公報、特開平10−22707号公報及び特開平11−261313号公報参照)。
ところで、携帯電話の基地局においては、天候等のアンテナ周囲の環境変化によって、加熱装置においては、高周波加熱装置の槽内の状況により、インピーダンスのミスマッチングが生じてアンテナから送出される信号の一部が反射し、再び高周波増幅器に逆戻りすることが起こりえる。このような反射信号は、高周波増幅器の動作を不安定にするだけではなく、最悪の場合には高周波増幅器そのものの故障をもたらすおそれがある。
このような現象に対する保護策として、高周波増幅器とアンテナの間にアイソレータを配置する方法が考えられる。これは、アンテナから反射してきた信号が高周波増幅器の出力端子に到達する前に十分な減衰を与えることで、高周波増幅器を保護するというものである。他の方法としては、反射信号をモニタリングして、異常の感知によって高周波増幅器への信号入力を切る、あるいは高周波増幅器の電源を落とす等の対策を遅延なく実施することで高周波増幅器を保護することが考えられるが、簡単な構成で、反射信号をモニタリングする電子部品がまだ提案されていない。
上述した特開2002−280812号公報及び特開2009−27617号公報に記載の方向性結合器は、方向性結合器に入力される例えば高周波増幅器からの出力信号をモニタリングするものであって、反射信号をモニタリングする考えはない。また、実開平5−41206号公報、特開平10−22707号公報及び特開平11−261313号公報に記載の方向性結合器は、複数の周波数帯で用いることのできる汎用性の高い方向性結合器を得ることを目的としており、反射信号をモニタリングする考えはない。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、簡単な構成で、高周波増幅器等からの出力信号及びアンテナ等からの反射信号をモニタすることができる方向性結合器を提供することを目的とする。
[1] 本発明に係る方向性結合器は、表面に少なくとも入力端子及び出力端子が形成された誘電体基板と、前記誘電体基板内に形成され、前記入力端子と前記出力端子間に配置された主線路と、前記誘電体基板内に形成され、且つ、一端に第1終端抵抗が電気的に接続され、前記入力端子を通じて入力される入力信号のレベルをモニタするための第1結合線路と、前記誘電体基板内に形成され、且つ、一端に第2終端抵抗が電気的に接続され、前記出力端子を通じて入力される反射信号のレベルをモニタするための第2結合線路とを有することを特徴とする。
[2] 本発明において、前記第1結合線路は、前記主線路に対して少なくとも一部が平行に配置され、前記第2結合線路は、前記主線路に対して少なくとも一部が平行に配置され、前記第1終端抵抗は、前記第1結合線路の前記出力端子寄りの前記一端に接続され、前記第2終端抵抗は、前記第2結合線路の前記入力端子寄りの前記一端に接続されていることを特徴とする。
[3] 本発明において、前記第1結合線路及び前記第2結合線路は、前記主線路に対して平行に配置されていることを特徴とする。
[4] 本発明において、前記第1結合線路及び前記第2結合線路は、前記主線路に対して平行ではない部分を含むことを特徴とする。
[5] 本発明において、前記誘電体基板内の1つの形成面に、前記主線路、前記第1結合線路及び前記第2結合線路が形成されていることを特徴とする。
[6] 本発明において、前記主線路、前記第1結合線路及び前記第2結合線路が、前記誘電体基板内の同一形成面に形成されていないことを特徴とする。
[7] 本発明において、前記誘電体基板内の第1形成面に、前記主線路が形成され、前記誘電体基板内の前記第1形成面と異なる第2形成面に、前記第1結合線路が形成され、前記誘電体基板内の前記第1形成面及び前記第2形成面と異なる第3形成面に、前記第2結合線路が形成されていることを特徴とする。
[8] 本発明において、前記第1結合線路における前記主線路と結合する部分と、前記第2結合線路における前記主線路と結合する部分とが、前記主線路に沿い、且つ、前記主線路に対して垂直な面に前記第1結合線路における前記主線路と結合する部分と前記第2結合線路における前記主線路と結合する部分とがそれぞれ交わっていることを特徴とする。
[9] 本発明において、前記第1結合線路及び前記第2結合線路は、前記主線路を中心として線対称の位置に形成されていることを特徴とする。
[10] 本発明において、前記第1結合線路から前記入力端子までの最短距離と、前記第2結合線路から前記入力端子までの最短距離とが異なっていることを特徴とする。
[11] 本発明において、前記第1結合線路が前記入力端子寄りに形成され、前記第2結合線路が前記出力端子寄りに形成されていることを特徴とする。
[12] 本発明において、前記第1結合線路と前記第2結合線路の長さが異なることを特徴とする。
[13] 本発明において、前記第2結合線路の長さが前記第1結合線路の長さよりも長いことを特徴とする。
[14] 本発明において、前記第1結合線路から前記主線路までの最短距離と、前記第2結合線路から前記主線路までの最短距離が異なることを特徴とする。
[15] 本発明において、前記第1結合線路から前記主線路までの最短距離が前記第2結合線路から前記主線路までの最短距離よりも長いことを特徴とする。
[16] 本発明において、前記第1結合線路と前記第2結合線路の長さが互いに等しくなく、前記第1結合線路から前記主線路までの最短距離と、前記第2結合線路から前記主線路までの最短距離とが等しくないことを特徴とする。
[17] 本発明において、前記第2結合線路の長さが前記第1結合線路の長さよりも長く、且つ、前記第1結合線路から前記主線路までの最短距離が前記第2結合線路から前記主線路までの最短距離よりも長いことを特徴とする。
[18] 本発明において、前記第1結合線路の他端に、前記入力信号のレベルをモニタするための第1モニタ回路が電気的に接続され、前記第2結合線路の他端に、前記反射信号のレベルをモニタするための第2モニタ回路が電気的に接続されていることを特徴とする。
[19] 本発明において、前記誘電体基板の第1側面に形成された第1終端接続端子及び第1モニタ接続端子と、前記誘電体基板の前記第1側面と対向する第2側面に形成された第2終端接続端子及び第2モニタ接続端子と、前記第1結合線路の一端を前記第1終端接続端子に電気的に接続する第1接続線路と、前記第1結合線路の他端を前記第1モニタ接続端子に電気的に接続する第2接続線路と、前記第2結合線路の一端を前記第2終端接続端子に電気的に接続する第3接続線路と、前記第2結合線路の他端を前記第2モニタ接続端子に電気的に接続する第4接続線路とを有し、前記第1終端接続端子に前記第1終端抵抗が接続され、前記第1モニタ接続端子に前記第1モニタ回路が接続され、前記第2終端接続端子に前記第2終端抵抗が接続され、前記第2モニタ接続端子に前記第2モニタ回路が接続されていることを特徴とする。
[20] 本発明において、前記第1接続線路及び前記第2接続線路は、前記主線路に対して垂直に形成されると共に、各長さが、前記主線路と前記第1結合線路の結合部分の長さよりも長く、前記第3接続線路及び前記第4接続線路は、前記主線路に対して垂直に形成されると共に、各長さが、前記主線路と前記第2結合線路の結合部分の長さよりも長いことを特徴とする。
[21] 本発明において、前記第1モニタ回路の一部及び前記第2モニタ回路の一部が前記誘電体基板の上面に実装されていることを特徴とする。
[22] 本発明において、前記第1モニタ回路の一部、前記第2モニタ回路の一部、前記第1終端抵抗及び前記第2終端抵抗が前記誘電体基板の上面に実装されていることを特徴とする。
[23] 本発明において、前記誘電体基板の第1側面に形成された第1終端接続端子及び第1モニタ出力端子と、前記誘電体基板の前記第1側面と対向する第2側面に形成された第2終端接続端子及び第2モニタ出力端子とを有し、前記誘電体基板の上面に実装された前記第1モニタ回路の一部と前記第1モニタ出力端子とが前記誘電体基板の上面に形成された配線層を介して電気的に接続され、前記誘電体基板の上面に実装された前記第1終端抵抗と前記第1終端接続端子とが前記誘電体基板の上面に形成された配線層を介して電気的に接続され、前記誘電体基板の上面に実装された前記第2モニタ回路の一部と前記第2モニタ出力端子とが前記誘電体基板の上面に形成された配線層を介して電気的に接続され、前記誘電体基板の上面に実装された前記第2終端抵抗と前記第2終端接続端子とが前記誘電体基板の上面に形成された配線層を介して電気的に接続されていることを特徴とする。
[24] 本発明において、前記第1モニタ回路は、前記第1結合線路の他端に接続された第1結合容量を有し、前記第2モニタ回路は、前記第2結合線路の他端に接続された第2結合容量を有し、前記第1結合容量は、前記誘電体基板内に形成され、前記第1結合線路の他端に第1ビアホールを介して接続された第1電極と、前記誘電体基板内に形成され、前記第1モニタ回路の一部に第2ビアホールを介して接続された第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在する誘電体層とで構成され、前記第2結合容量は、前記誘電体基板内に形成され、前記第2結合線路の他端に第3ビアホールを介して接続された第3電極と、前記誘電体基板内に形成され、前記第2モニタ回路の一部に第4ビアホールを介して接続された第4電極と、前記第3電極と前記第4電極との間に介在する誘電体層とで構成されていることを特徴とする。
[25] 本発明において、前記誘電体基板の側面のうち、入力端子寄りの位置に形成された終端接続端子と、前記誘電体基板の前記側面のうち、出力端子寄りの位置に形成されたモニタ接続端子と、前記主線路に対して少なくとも一部が平行に配置された前記第2結合線路の一端を前記終端接続端子に電気的に接続する入力側接続線路と、前記第2結合線路の他端を前記モニタ接続端子に電気的に接続する出力側接続線路とを有し、前記第1結合線路は、前記入力側接続線路に対して少なくとも一部が平行に配置され、且つ、他端が前記主線路寄りに位置されていることを特徴とする。
[26] 本発明において、前記誘電体基板内に形成され、且つ、一端に第3終端抵抗が接続され、前記出力端子を通じて入力される反射信号のレベルをモニタするための第3結合線路とを有し、前記第3結合線路は、前記出力側接続線路に対して少なくとも一部が平行に配置され、且つ、他端が前記主線路寄りに位置されていることを特徴とする。
[27] 本発明において、前記第1結合線路から前記第2結合線路までの最短距離が前記第3結合線路から前記第2結合線路までの最短距離よりも長いことを特徴とする。
[28] 本発明において、前記誘電体基板がセラミックスであることを特徴とする。
以上説明したように、本発明に係る方向性結合器によれば、簡単な構成で、高周波増幅器等からの出力信号及びアンテナ等からの反射信号をモニタすることができる。
図1Aは従来例に係る方向性結合器を示す斜視図であり、図1Bは、従来例に係る方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 従来例に係る方向性結合器を配線基板への実装例を示す斜視図である。 第1方向性結合器を示す斜視図である。 第1方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 第1方向性結合器を配線基板への実装例を示す斜視図である。 第1方向性結合器の動作を示す説明図である。 第2方向性結合器を示す平面図である。 図8Aは図7の矢印VIIIAから見た側面を一部省略して示す図であり、図8Bは、図7のVIIIB−VIIIB線上の断面を一部省略して示す図である。 図9Aは図7の矢印IXAから見た側面を一部省略して示す図であり、図9Bは、図7のIXB−IXB線上の断面を一部省略して示す図である。 図10Aは第3方向性結合器を示す斜視図であり、図10Bは第3方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 第4方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 第5方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 第6方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 第7方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 第8方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 第9方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 第10方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 第11方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 第12方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 第13方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。 第14方向性結合器を構成する各種線路の形成例を示す平面図である。
近時、携帯電話の基地局や、工業用高周波加熱装置には高出力の高周波発信装置が用いられている。これは入力信号を高周波増幅器で増幅し、アンテナ等を経て空間や加熱槽に送出するものである。
携帯電話の基地局の場合においては、通信用データを含んだ高周波信号を高周波増幅器で増幅し、送信信号と受信信号の合波装置を経て、アンテナから送出する。これによってその基地局がカバーするエリア内の携帯電話端末と通信を行う。
この時、基地局に割り当てられた周波数を有効に活用すると共に、基地局の消費電力を有効に活用するため、高周波増幅器からの出力の一部を方向性結合器にて取り出し、その信号の大きさやひずみ特性を測定し、高周波増幅器への入力信号を調整する、あるいは、高周波増幅器のゲインを調整することが行われている。
ここで使用される方向性結合器100は、図1A及び図1Bに示すように、誘電体基板102と、誘電体基板102中に形成された主線路104と、その主線路104と電磁気的に結合する結合線路106から構成されている。また、図1Aに示すように、誘電体基板102の第1側面102a側のコーナー部分には、入力端子108と出力端子110が形成され、第1側面102aと対向する第2側面102b側のコーナー部分には、カップリング端子112とアイソレーション端子114が形成される。
主線路104と結合線路106が電磁気的に結合する部分の長さは、対象となる高周波信号の約1/4波長に調整される。結合線路106の両端のうち、出力に近い端部(アイソレーション端子114)には終端抵抗116(図2参照)が接続される。
これにより結合線路106のもう一方の端(カップリング端子112)から入力信号の一部を取り出すことができる。このカップリング端子112で観察される信号と、入力信号の強度比をカップリング値という。これに対し、方向性結合器100の出力端子110から入力される信号は、カップリング端子112ではほとんど観察されない。出力端子110から入力される信号と、それがカップリング端子112で観察される信号の強度比をアイソレーションと称し、カップリングより小さな値となる。
このように、方向性結合器100の入力端子108に入力される信号と、出力端子110から入力された信号のそれぞれに対して、カップリング端子112で観察される信号の強度比に差があることから方向性結合器と呼ばれる。
基地局用の高周波増幅器120(図2参照)においては、アンテナ周辺の環境条件によってアンテナの入力インピーダンスが変動し、高周波増幅器120から送出された信号の一部が反射して高周波増幅器120の出力に再入力される場合がある。
アンテナ等のミスマッチングによって反射される信号が高周波増幅器120の出力端に入力されると、高周波増幅器120の動作を不安定にするだけでなく、最悪の場合は故障の要因となる。
この対策として、高周波増幅器120とアンテナの間にアイソレータを挿入する方法があるが、アイソレータはそれ自身の損失が大きいため高周波増幅器120からの送出パワーのロスが大きくなると共に、携帯電話の基地局のような大きなパワーを入力できるアイソレータは形状が大きい上に高価であるという課題がある。
アイソレータ以外の、反射信号による問題への対策として、図2に示すように、高周波増幅器120とアンテナの間に、高周波増幅器120の出力をモニタリングするための方向性結合器100Aを配置すると共に、アンテナからの反射信号をモニタリングするための方向性結合器100Bを搭載する方法が提案された。この場合、アンテナからの出力信号が高周波増幅器120の出力に到達することを防ぐことはできないが、反射信号をモニタリングすることで、過剰な反射信号が観察された場合に高周波増幅器120の電源を落とす等の対策を施すことができる。方向性結合器100は、前述のように誘電体基板102中に形成された結合線路106から構成される単純な構造であるため、作製が容易であると共に、入力できる高周波パワーも大きい。
しかし、この場合においても、出力検出用の方向性結合器100Aと、反射検出用の方向性結合器100Bをそれぞれ搭載する必要があるため、部品点数の増大と占有面積の増大を起こしていた。
同様の課題は高周波を用いた工業用加熱機でも見られる。特に、工業用加熱機では加熱槽内の加熱対象物により、アンテナ部のインピーダンスが大きく変化するため、反射信号の大きさの比は携帯電話基地局の場合よりも大きくなる。よって、反射信号によって高周波増幅器120が影響を受けないようにする対策は重要である。この場合においても、二つの方向性結合器100A及び100Bを高周波増幅器120とアンテナの間に配置する対策は有効であるが、部品点数の増大と、占有面積の増大は避けられなかった。
そこで、第1の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第1方向性結合器10Aと記す)は、図3及び図4に示すように、誘電体基板12と、誘電体基板12内に形成された主線路14と、その主線路14と電磁気的に結合する2つの結合線路(第1結合線路16a及び第2結合線路16b)とを有するいわゆる分布定数型の方向性結合器であり、広い周波数特性と、低損失の特性を有する。
具体的には、誘電体基板12の第1側面12aには入力端子18が形成され、第1側面12aと対向する第2側面12bには出力端子20が形成され、第3側面12cには第1結合線路16aの一端(出力端子20寄りの一端)と接続される第1終端接続端子22aと第1結合線路16aの他端(入力端子18寄りの他端)と接続される第1モニタ接続端子24aとが形成されている。第1終端接続端子22aは第1接続線路26aを介して第1結合線路16aの一端(出力端子20寄りの一端)と接続され、第1モニタ接続端子24aは第2接続線路26bを介して第1結合線路16aの他端(入力端子18寄りの他端)と接続される。
同様に、第3側面12cと対向する第4側面12dには、第2結合線路16bの一端(入力端子18寄りの一端)と接続される第2終端接続端子22bと第2結合線路16bの他端(出力端子20寄りの他端)と接続される第2モニタ接続端子24bとが形成されている。第2終端接続端子22bは第3接続線路26cを介して第2結合線路16bの一端と接続され、第2モニタ接続端子24bは第4接続線路26dを介して第2結合線路16bの他端と接続される。
主線路14、第1結合線路16a、第2結合線路16b、第1接続線路26a〜第4接続線路26dは、誘電体基板12内の1つの形成面25に形成され、そのうち、第1結合線路16aは、主線路14に対して平行に、且つ、隣接して配置され、第2結合線路16bは、主線路14に対して平行に、且つ、隣接して配置されており、また、第1結合線路16a及び第2結合線路16bは、主線路14を中心として線対称の位置に形成されている。
また、主線路14と第1結合線路16aとが電磁気的に結合する部分並びに主線路14と第2結合線路16bとが電磁気的に結合する部分の各長さは、対象となる高周波信号の約1/4波長に調整されている。誘電体基板12中の信号の波長は、誘電率の平方根に反比例するため、第1方向性結合器10Aの小型化を狙い、誘電体基板12として誘電率の高いセラミックが広く用いられている。
第1接続線路26a〜第4接続線路26dは、主線路14に対して垂直に形成され、また、第1結合線路16aに接続された第1接続線路26a及び第2接続線路26bと、第2結合線路16bに接続された第3接続線路26c及び第4接続線路26dとは、互いに反対の方向に形成されている。さらに、第1接続線路26a及び第2接続線路26bの各長さを、主線路14と第1結合線路16aとの結合長以上にし、第3接続線路26c及び第4接続線路26dの各長さを、主線路14と第2結合線路16bとの結合長以上にしている。
また、この第1方向性結合器10Aは、第1結合線路16aの一端に第1終端抵抗28aが電気的に接続され、第2結合線路16bの一端に第2終端抵抗28bが電気的に接続されている。さらに、第1結合線路16aの他端に第1モニタ回路30aが電気的に接続され、第2結合線路16bの他端に第2モニタ回路30bが電気的に接続されている。具体的には、第1結合線路16aの一端に、第1接続線路26a及び第1終端接続端子22aを介して第1終端抵抗28aが接続され、第1結合線路16aの他端に、第2接続線路26b及び第1モニタ接続端子24aを介して第1モニタ回路30aが接続されている。同様に、第2結合線路16bの一端に、第3接続線路26c及び第2終端接続端子22bを介して第2終端抵抗28bが接続され、第2結合線路16bの他端に、第4接続線路26d及び第2モニタ接続端子24bを介して第2モニタ回路30bが接続されている。
第1モニタ回路30aは、入力端子18を通じて入力される入力信号Si(高周波増幅器等の出力信号)のレベル(入力レベル)をモニタするための回路であり、第1モニタ接続端子24aと第1モニタ出力端子32aとの間に接続された第1結合容量Ca及び第1PINダイオードDaと、第1PINダイオードDaのバイアス回路を構成する第1インダクタLaと、第1PINダイオードDaからの検波電流を電荷として蓄積し、検波整流信号(入力レベルを示す信号:電流及び電圧)として出力する第1コンデンサC1とを有する。
第2モニタ回路30bは、出力端子20を通じて入力される反射信号Srのレベル(反射レベル)をモニタするための回路であり、上述した第1モニタ回路30aと同様に、第2モニタ接続端子24bと第2モニタ出力端子32bとの間に接続された第2結合容量Cb及び第2PINダイオードDbと、第2PINダイオードDbのバイアス回路を構成する第2インダクタLbと、第2PINダイオードDbからの検波電流を電荷として蓄積し、検波整流信号(反射レベルを示す信号:電流及び電圧)として出力する第2コンデンサC2とを有する。
そして、図5に示すように、この第1方向性結合器10Aを配線基板34に実装する場合は、第1方向性結合器10Aを、高周波増幅器36とアンテナ(図示せず)の間に配置する。なお、図5において、第1モニタ回路30a及び第2モニタ回路30bの図示を省略してある。
ここで、第1方向性結合器10Aの動作について図6を参照しながら説明する。
一例として、入力レベルを100W(=50dBm)、第1結合度(主線路14と第1結合線路16aとの結合度)のレベルを30dB、第1アイソレーション(主線路14と第1結合線路16aとのアイソレーション)のレベルを60dB、第1方向性(主線路14と第1結合線路16aとの方向性)のレベルを30dBとし、第2結合度(主線路14と第2結合線路16bとの結合度)のレベルを30dB、第2アイソレーション(主線路14と第2結合線路16bとのアイソレーション)のレベルを60dB、第2方向性(主線路14と第2結合線路16bとの方向性)のレベルを30dBとする。また、反射レベルは、アンテナ等とのミスマッチングによって変わるため、ここでは入力レベルの1%=1W(30dBm)と仮定する。
先ず、(a):50dBmの入力レベルに対して、(b):第1結合線路16aの入力端子18寄りの他端(あるいは第1モニタ接続端子24a)からは、入力レベル50dBmから第1結合度のレベル30dBを差し引いたレベル20dBmの信号(入力モニタ信号Sia)と、(c):反射レベル30dBmから第1アイソレーションのレベル60dBを差し引いたレベル−30dBmの信号(反射もれ信号Sra)とが現れる。反射レベルは第1のアイソレーションにより大きく減衰されるので、他端(あるいは第1モニタ接続端子24a)からは実質的に入力モニタ信号Siaのみが出力されることになり、第1方向性結合器10Aへの入力信号Siのモニタリングを行うことができる。
一方、(d):30dBmの反射レベルに対して、(e):第2結合線路16bの出力端子20寄りの他端(あるいは第2モニタ接続端子24b)からは、反射レベル30dBmから第2結合度のレベル30dBを差し引いたレベル0dBmの信号(反射モニタ信号Srb)と、(f):入力レベル50dBmから第2アイソレーションのレベル60dBを差し引いたレベル−10dBmの信号(入力もれ信号Sib)とが現れる。入力レベルは第2のアイソレーションにより大きく減衰されるので、他端(あるいは第2モニタ接続端子24b)からは実質的に反射モニタ信号Srbのみが出力されることになり、第1方向性結合器10Aへの反射信号Srのモニタリングを行うことができる。
ここで、第1モニタ接続端子24aからの出力レベルは、入力モニタ信号Siaのレベル(入力モニタレベル)20dBmに対して、反射もれ信号Sraのレベル(反射もれレベル)が−30dBmとなり、その差は50dB(10万分の1)となる。従って、入力信号Siのレベル評価に対する反射信号Srの影響は小さい。一方、第2モニタ接続端子24bからの出力レベルは、反射モニタ信号Srbのレベル(反射モニタレベル)0dBmに対して、入力もれ信号Sibのレベル(入力もれレベル)が−10dBmとなり、その差は10dB(10分の1)となる。反射信号Srに対して入力信号Siの影響はあるが、反射信号Srをモニタリングする機能はある。
このように、第1方向性結合器10Aにおいては、第1結合線路16aを高周波増幅器36からの出力モニタ用とし、第2結合線路16bを反射信号Srのモニタ用とすることができるため、図5にも示すように、部品点数の削減と占有面積の削減が実現される。さらに、図1に示す方向性結合器100を2個用いる場合(図2参照)に比較し、信号が伝播する主線路が短くなるため、全体の損失も小さくすることができる。
特に、第1接続線路26a〜第4接続線路26dを、主線路14に対して垂直に形成し、第1接続線路26a及び第2接続線路26bと、第3接続線路26c及び第4接続線路26dとを、互いに反対の方向に形成し、さらに、第1接続線路26a及び第2接続線路26bの各長さを、主線路14と第1結合線路16aとの結合長以上にし、第3接続線路26c及び第4接続線路26dの各長さを、主線路14と第2結合線路16bとの結合長以上にしたので、第1モニタ接続端子24aと第2モニタ接続端子24bの間の不要な結合を抑制することができる。その結果、第1結合線路16aに反射信号Srが漏洩することを防ぐことができると共に、第2結合線路16bに入力信号Siが漏洩することを防ぐことができる。
より好ましくは、図5において、高周波増幅器36と第1方向性結合器10Aの間の配線37a、あるいは第1方向性結合器10Aから高周波増幅器36と逆方向に延びる配線37b上に、配線基板34のGND電位(配線基板に設置された図示しないグランド板やグランド電極に印加される0V等の基準電位)と同電位となるように、前記グランド板やグランド電極に接続されたシールド電極で覆う(例えば絶縁層や絶縁基板等を介して覆う)ことにより、これらの配線37a及び37bから入力信号Si及び反射信号Srが、直接に第1モニタ接続端子24aや第2モニタ接続端子24bに結合することを防ぐことができる。
同様の効果は、第1モニタ接続端子24aと第1モニタ回路30aを結ぶ配線、あるいは第2モニタ接続端子24bと第2モニタ回路30bを結ぶ配線をシールド電極で覆うことでも達成することができる。シールド電極は、入力信号Siが第2モニタ回路30bに、あるいは反射信号Srが第1モニタ回路30aに、第1方向性結合器10Aの内部を通ることなく結合することを防ぐことが目的であるため、第1方向性結合器10Aの入力端子18及び第1モニタ回路30aを含む領域と、出力端子20と第2モニタ回路30bを含む領域とを、電気的に分離するように設ければよい。
次に、第2の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第2方向性結合器10Bと記す)について図7〜図9Bを参照しながら説明する。
この第2方向性結合器10Bは、上述した第1方向性結合器10Aとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、図7及び図8Aに示すように、誘電体基板12の第3側面12cに第1終端接続端子22aと第1モニタ出力端子32aとが形成され、図7及び図9Aに示すように、誘電体基板12の第4側面12dに第2終端接続端子22bと第2モニタ出力端子32bとが形成されている。
誘電体基板12の上面12uに、第1モニタ回路30aの一部、第2モニタ回路30bの一部、第1終端抵抗28a及び第2終端抵抗28bが実装されている。
具体的には、図7及び図8Bに示すように、第1モニタ回路30aの第1結合容量Caが誘電体基板12内に形成され、第1モニタ回路30aの一部(第1インダクタLa、第1PINダイオードDa及び第1コンデンサC1)並びに第1終端抵抗28aが誘電体基板12の上面12uに実装されている。なお、図8A及び図8Bにおいて、第1モニタ回路30aの一部及び第1終端抵抗28aの図示を省略する。
図8Bに示すように、第1結合容量Caは、第1結合線路16aの他端に第1ビアホール40aを介して接続された第1電極42aと、第1モニタ回路30aの一部に第2ビアホール40bを介して接続された第2電極42bと、第1電極42aと第2電極42bとの間に介在する誘電体層とで構成されている。
そして、第2ビアホール40bと、第1インダクタLaの一端と、第1PINダイオードDaの一端とが、誘電体基板12の上面12uに形成された第1配線層44aによって電気的に接続され、第1PINダイオードDaの他端と、第1コンデンサC1の一端と、第1モニタ出力端子32aとが、誘電体基板12の上面12uに形成された第2配線層44bによって電気的に接続されている。また、第1終端抵抗28aの一端と、第1終端接続端子22aとが、誘電体基板12の上面12uに形成された第3配線層44cによって接続されている。さらに、第1インダクタLa、第1コンデンサC1及び第1終端抵抗28aの各他端は、誘電体基板12の上面12uに形成されたシールド端子46(基準電位(例えば接地電位)が印加される)に接続されている。
同様に、図7及び図9Bに示すように、第2モニタ回路30bの第2結合容量Cbが誘電体基板12内に形成され、第2モニタ回路30bの一部(第2インダクタLb、第2PINダイオードDb及び第2コンデンサC2)並びに第2終端抵抗28bが誘電体基板12の上面12uに実装されている。なお、図9A及び図9Bにおいて、第2モニタ回路30bの一部及び第2終端抵抗28bの図示を省略する。
図9Bに示すように、第2結合容量Cbは、第2結合線路16bの他端に第3ビアホール40cを介して接続された第3電極42cと、第2モニタ回路30bの一部に第4ビアホール40dを介して接続された第4電極42dと、第3電極42cと第4電極42dとの間に介在する誘電体層とで構成されている。
そして、第4ビアホール40dと、第2インダクタLbの一端と、第2PINダイオードDbの一端とが、誘電体基板12の上面12uに形成された第4配線層44dによって電気的に接続され、第2PINダイオードDbの他端と、第2コンデンサC2の一端と、第2モニタ出力端子32bとが、誘電体基板12の上面12uに形成された第5配線層44eによって電気的に接続されている。また、第2終端抵抗28bの一端と、第2終端接続端子22bとが、誘電体基板12の上面12uに形成された第6配線層44fによって接続されている。さらに、第2インダクタLb、第2コンデンサC2及び第2終端抵抗28bの各他端は、シールド端子46に接続されている。
この第2方向性結合器10Bにおいては、第1モニタ回路30a、第2モニタ回路30b、第1終端抵抗28a及び第2終端抵抗28bを、誘電体基板12上に実装することができるため、配線基板34に対する第2方向性結合器10Bの実装面積を大幅に縮小することができ、通信機器等の小型化に寄与することができる。
次に、第3の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第3方向性結合器10Cと記す)について図10A及び10Bを参照しながら説明する。
この第3方向性結合器10Cは、上述した第1方向性結合器10Aとほぼ同様の構成を有するが、誘電体基板12の第1側面12aに入力端子18のほか、第1モニタ接続端子24a及び第2終端接続端子22bを形成し、誘電体基板12の第2側面12bに出力端子20のほか、第1終端接続端子22a及び第2モニタ接続端子24bを形成することで、第1接続線路26a〜第4接続線路26dの長さをさらに長くした点で異なる。
この場合、第1モニタ接続端子24aと第2モニタ接続端子24bの間の不要な結合をさらに抑制することができる。
次に、第4の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第4方向性結合器10Dと記す)について図11を参照しながら説明する。
この第4方向性結合器10Dは、上述した第1方向性結合器10Aとほぼ同様の構成を有するが、図11に示すように、第1結合線路16aを主線路14に平行する部分と平行でない部分とを組み合わせて構成し、同様に、第2結合線路16bを主線路14に平行する部分と平行でない部分とを組み合わせて構成した点で異なる。
入力信号Si及び反射信号Srを使った高周波増幅器36の制御のためには、使用される周波数帯域において、モニタリングされる信号と入力された信号の強度比が周波数特性を有さないほうが有利である。この第4方向性結合器10Dでは、上述のように構成したので、モニタリングされる信号の強度比を周波数軸に対して安定にすることができる。
次に、第5の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第5方向性結合器10Eと記す)について図12を参照しながら説明する。
この第5方向性結合器10Eは、上述した第1方向性結合器10Aとほぼ同様の構成を有するが、図12に示すように、第2結合線路16bの長さが第1結合線路16aの長さよりも長い点で異なる。すなわち、主線路14と第1結合線路16aとの第1結合長をL1、主線路14と第2結合線路16bとの第2結合長をL2としたとき、L2>L1とする。例えばL2=(3/4)λ、L1=(1/4)λにする。
この第5方向性結合器10Eの作用について、図6も参照しながら説明する。
図6において、反射レベルが低くなったとき、第2モニタ接続端子24bから出力される反射モニタ信号Srbのレベルに対して、入力もれ信号Sibのレベルが相対的に大きくなり、反射信号Srの評価が正しく行えないおそれがでてくる。例えば(d):反射レベルが30dBmではなく、10dBmのときは、(e):反射モニタ信号Srbのレベルは−20dBmとなり、(f):入力もれ信号Sibのレベル−10dBmよりも小さくなり、(e):反射モニタ信号Srbのレベルを正しく評価できなくなる場合がある。このような状態を避けるためには、第2アイソレーション(主線路14と第2結合線路16bとのアイソレーション)のレベルを大きくすることが重要となる。この第5方向性結合器10Eでは、第2結合長L2を第1結合長L1よりも長くしたので、上述の第2アイソレーションのレベルを大きくすることができ、反射レベルが小さくても、反射信号Srを正確にモニタすることができる。
次に、第6の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第6方向性結合器10Fと記す)について図13を参照しながら説明する。
この第6方向性結合器10Fは、上述した第5方向性結合器10Eとほぼ同様の構成を有するが、図13に示すように、第1結合線路16aから主線路14までの最短距離をD1、第2結合線路16bから主線路14までの最短距離をD2としたとき、D1>D2に設定した点で異なる。
この第6方向性結合器10Fの作用について、図6も参照しながら説明する。
第1モニタ接続端子24aには第1モニタ回路30aが接続され、第2モニタ接続端子24bには第2モニタ回路30bが接続されるが、これら第1モニタ回路30a及び第2モニタ回路30bの回路構成を簡略化するには、モニタされる信号のレベルを低く抑える必要がある。これは、入力レベルが大きすぎると、第1PINダイオードDaでひずみが生じるからである。図6において、(b):仮定であるとしても、第1モニタ回路30aの簡略化を考慮した場合、入力モニタ信号Siaのレベル20dBmは大きすぎる設定である。従って、第1結合度(主線路14と第1結合線路16aとの結合度)のレベルを低くしておくことが好ましい。図6の例で、第1結合度のレベルを−40dBにしておけば、(b):入力モニタ信号Siaのレベルは10dBmになり、簡単な回路構成でも入力信号Siをモニタすることができる。
一方、第2結合度(主線路14と第2結合線路16bとの結合度)のレベルを抑制してしまうと、(e):反射モニタ信号Srbのレベルが小さくなり、(f):入力もれ信号Sibのレベルよりも小さくなってしまうため、反射信号Srのモニタ機能を果たさなくなるおそれがある。つまり、第2結合度を小さくすることは限界がある。
従って、この第6方向性結合器10Fのように、第1結合線路16aから主線路14までの最短距離D1を、第2結合線路16bから主線路14までの最短距離D2よりも長くすることで、第1結合度(主線路14と第1結合線路16aとの結合度)のレベルを低くすることができ、第1モニタ回路30a及び第2モニタ回路30bを簡略化することができると共に、入力信号Si及び反射信号Srのモニタを確実に行うことが可能となる。
次に、第7の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第7方向性結合器10Gと記す)について図14を参照しながら説明する。
この第7方向性結合器10Gは、上述した第1方向性結合器10Aとほぼ同様の構成を有するが、図14に示すように、誘電体基板12内の第1形成面25aに、主線路14が形成され、誘電体基板12内の第1形成面25aと異なる第2形成面25bに、第1結合線路16a、第1接続線路26a及び第2接続線路26bが形成され、誘電体基板12内の第1形成面25a及び第2形成面25bと異なる第3形成面25cに、第2結合線路16b、第3接続線路26c及び第4接続線路26dが形成されている点で異なる。
すなわち、主線路14と第1結合線路16a及び第2結合線路16bをそれぞれ誘電体層32を挟んで対向させることで、同一平面上で平行させるよりも強い結合を得ることができる。この場合においても、入力信号Si(高周波増幅器36からの出力信号)を検出するための第1結合線路16aと、反射信号Sr(アンテナからの反射信号)を検出するための第2結合線路16bに、互いの信号が漏洩することを防ぐため、主線路14に対して上下に配置することが好ましい。
次に、第8の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第8方向性結合器10Hと記す)について図15を参照しながら説明する。
この第8方向性結合器10Hは、上述した第1方向性結合器10Aとほぼ同様の構成を有するが、図15に示すように、以下の点で異なる。
すなわち、誘電体基板12の第3側面12cのうち、入力側の位置に第2終端接続端子22bが形成され、出力側の位置に第2モニタ接続端子24bが形成されている。
また、第2結合線路16bが主線路14に対して平行に、且つ、隣接して配置され、第3接続線路26cが第2結合線路16bの入力端子18寄りの一端から第2終端接続端子22bにかけて形成され、第4接続線路26dが第2結合線路16bの出力端子20寄りの他端から第2モニタ接続端子24bにかけて形成されている。
さらに、誘電体基板12の第1側面12aに、入力端子18のほか、該入力端子18寄りの位置に第1モニタ接続端子24aが形成され、その隣に第1終端接続端子22aが形成されている。
また、第1結合線路16aが第3接続線路26cに対して平行に、且つ、隣接して配置され、第1接続線路26aが第1結合線路16aの主線路14から離れた一端から第1終端接続端子22aにかけて形成され、第2接続線路26bが第1結合線路16aの主線路14寄りの他端から第1モニタ接続端子24aにかけて形成されている。
ここで、第8方向性結合器10Hの動作について説明する。先ず、第2終端抵抗28bには第3接続線路26cを通じて入力信号Siの一部が現れる。よって、第3接続線路26cに対して平行に配置した第1結合線路16a及び第1モニタ接続端子24aを通じて入力信号Siをモニタすることが可能となる。
なお、第2終端接続端子22bに接続された第2終端抵抗28bの代わりに第1モニタ回路30aを接続することが考えられるが、この場合は、終端条件が保たれず、第1モニタ回路30aのインピーダンス値は終端抵抗の値と等しくならない。そのため、主線路14と第2結合線路16bとのアイソレーションが劣化し、第2モニタ回路30bにおいて、反射信号Srのモニタ機能が果たせなくなる。従って、図15のように、第3接続線路26cに隣接して第1結合線路16aを配置することが好ましい。
次に、第9の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第9方向性結合器10Iと記す)について図16を参照しながら説明する。
この第9方向性結合器10Iは、上述した第8方向性結合器10Hとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、図16に示すように、第4接続線路26dに対して平行に、且つ、隣接して第3結合線路16cが配置され、誘電体基板12の第2側面12bに、出力端子20のほか、該出力端子20寄りの位置に第3モニタ接続端子24cが形成され、その隣に第3終端接続端子22cが形成されている。
また、第3結合線路16cの主線路14から離れた一端から第3終端接続端子22cにかけて第5接続線路26eが形成され、第3結合線路16cの主線路14寄りの他端から第3モニタ接続端子24cにかけて第6接続線路26fが形成されている。
また、第3終端接続端子22cに第3終端抵抗28cが接続され、第3モニタ接続端子24cと第3モニタ出力端子32c間に第2モニタ回路30bが接続されている。
さらに、第3接続線路26cから第1結合線路16aまでの最短距離をD3、第4接続線路26dから第3結合線路16cまでの最短距離をD4としたとき、D3>D4に設定している。
これは、上述した第6方向性結合器10F(図13参照)と同様に、第1モニタ回路30aの簡略化を考慮した構成であって、第1結合度(この場合、第3接続線路26cと第1結合線路16aとの結合度)のレベルを低くした構成となっており、簡単な回路構成でも入力信号Siをモニタすることができる。
次に、第10の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第10方向性結合器10Jと記す)について図17を参照しながら説明する。
この第10方向性結合器10Jは、上述した第1方向性結合器10Aとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、図17に示すように、第1結合線路16a、第1接続線路26a及び第2接続線路26bと、第2結合線路16b、第3接続線路26c及び第4接続線路26dとが、共に同じ方向に形成され、第1結合線路16aが入力端子18寄りに形成され、第2結合線路16bが出力端子20寄りに形成されている。
さらに、誘電体基板12の第3側面12cのうち、入力側の位置に第1モニタ接続端子24aが形成され、それに隣接して第1終端接続端子22aが形成され、同じく出力側の位置に第2モニタ接続端子24bが形成され、それに隣接して第2終端接続端子22bが形成されている。
この第10方向性結合器10Jは、図2に示す2つの方向性結合器100(100A及び100B)を並べる場合と比して、実装面積を縮小することができるが、主線路14の長さが第1方向性結合器10Aと比して幾分長くなる。長くなる分、挿入損失の低減効果が小さくなるが、端子の位置を片側に集めたい場合に有効である。
次に、第11の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第11方向性結合器10Kと記す)について図18を参照しながら説明する。
この第11方向性結合器10Kは、1つの誘電体基板12に、2つの第1方向性結合器10Aを並列に配置した構成を有する。
従って、例えば2つの高周波増幅器からの各出力信号(第1出力信号及び第2出力信号)のうち、第1出力信号を第1入力信号Si1として一方の主線路14に入力させ、第2出力信号を第2入力信号Si2として他方の主線路14に入力させることで、1つの第11方向性結合器10Kで、2種類の入力信号のモニタ並びに2種類の反射信号のモニタを行うことができる。
この例では、2つの第1方向性結合器10Aを並列に配置した場合を示したが、3つ以上の第1方向性結合器10Aを並列に配置してもよい。
次に、第12の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第12方向性結合器10Lと記す)について図19を参照しながら説明する。
この第12方向性結合器10Lは、上述した第11方向性結合器10Kと同様の構成を有するが、2つの第1方向性結合器10A間に、複数の貫通孔50を形成し、各貫通孔50にグランド電極52を充填した点で異なる。
この場合、隣接する第4接続線路26dと第1接続線路26aとの電気的結合、並びに隣接する第3接続線路26cと第2接続線路26bとの電気的結合を抑制することができる。
この第12方向性結合器10Lにおいても、3つ以上の第1方向性結合器10Aを並列に配置してもよい。
次に、第13の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第13方向性結合器10Mと記す)について図20を参照しながら説明する。
この第13方向性結合器10Mは、1つの誘電体基板12内に2つの第1方向性結合器10Aを積層して配置した構成を有する。すなわち、誘電体基板12の第1形成面25aに、一方の第1方向性結合器10Aを形成し、第1形成面25aとは異なる第2形成面25bに他方の第1方向性結合器10Aを形成した構成を有する。なお、一方の第1方向性結合器10Aと他方の方向性結合器10Aとの間には図示しないシールド層(グランド電極等)が介在されている。
そして、誘電体基板12の第1側面12aに、一方の第1方向性結合器10Aの入力端子18と、他方の第1方向性結合器10Bの第1終端接続端子22a及び第1モニタ接続端子24aが形成され、誘電体基板12の第2側面12bに、一方の第1方向性結合器10Aの出力端子20と、他方の第1方向性結合器10Aの第2終端接続端子22b及び第2モニタ接続端子24bが形成されている。
同様に、誘電体基板12の第3側面12cに、他方の第1方向性結合器10Aの出力端子20と、一方の第1方向性結合器10Aの第1終端接続端子22a及び第1モニタ接続端子24aが形成され、誘電体基板12の第4側面12dに、他方の第1方向性結合器10Aの入力端子18と、一方の第1方向性結合器10Aの第2終端接続端子22b及び第2モニタ接続端子24bが形成されている。
この場合も、第11方向性結合器10Kや第12方向性結合器10Lと同様に、例えば2つの高周波増幅器からの各出力信号(第1出力信号及び第2出力信号)のうち、第1出力信号を第1入力信号Si1として一方の主線路14に入力させ、第2出力信号を第2入力信号Si2として他方の主線路14に入力させることで、1つの第13方向性結合器10Mで、2種類の入力信号のモニタ並びに2種類の反射信号のモニタを行うことができる。
この例では、2つの第1方向性結合器10Aを積層して配置した場合を示したが、3つ以上の第1方向性結合器10Aをそれぞれシールド層を間に挟んで積層して配置してもよい。
次に、第14の実施の形態に係る方向性結合器(以下、第14方向性結合器10Nと記す)について図21を参照しながら説明する。
この第14方向性結合器10Nは、1つの誘電体基板12内に2つの信号の合成を目的とした合成用方向性結合器54と、1つの第1方向性結合器10Aを積層して配置した構成を有する。
合成用方向性結合器54は、誘電体基板12内の第1形成面25aに形成された第1方向性結合器10Aの主線路14が延長された部分(延長部分14a)と、第1形成面25aとは異なる第2形成面25bに形成され、且つ、主線路14の延長部分14aと誘電体層を間に挟んで対向する合成用の結合線路56とで構成されている。
従って、例えば2つの高周波増幅器からの各出力信号(第1出力信号及び第2出力信号)のうち、第1出力信号を第1入力信号Si1として主線路14に入力させ、第2出力信号を第2入力信号Si2として合成用の結合線路56に入力させることで、合成用方向性結合器54において、第1入力信号Si1と第2入力信号Si2とが合成され、合成信号Scとして第1方向性結合器10Aに入力されることになる。その結果、第1方向性結合器10Aでは、合成信号Scのモニタ並びに合成信号Scの反射信号のモニタを行うことができる。
この例では、主線路14に1つの合成用の結合線路56を対向させることで2つの入力信号を合成する場合を示したが、その他、主線路14に2つ以上の合成用の結合線路56をそれぞれ対向させることで3つ以上の入力信号を合成するようにしてもよい。
上述した第1方向性結合器10A〜第14方向性結合器10Nにおいて、好ましくは誘電体基板12としてセラミックスを用いることで、セラミックスの誘電率に応じて方向性結合器を小型化できる。また、誘電体基板12として樹脂を用いる場合に比較して、セラミックスの場合は高温において安定な特性を得ることができる。高周波増幅器36では出力信号によって回路温度が上昇するため、特に高温域での特性の安定性は有利である。
[実施例]
(従来例)
比誘電率が7の特性を持つセラミックスを用いて作成したセラミックスグリーンシート上に、図1Bに示すような内層導体パターンを銀ペーストを用いて印刷を行い、所定の枚数のグリーンシートを圧着、積層した後に、約950℃で焼成を行った。そして、4側面に端子電極を印刷することで、図1Aに示すような一体形状の方向性結合器100を作製した。
作製した方向性結合器100の形状は、縦7.0×横9.0mm、厚み2.5mmであり、結合度は30dB、アイソレーションは60dB、主線路104での挿入損失は0.08dBであった。
この方向性結合器100を2個準備し(100A及び100B)、図2に示すように高周波増幅器120の出力端に直列に実装を行った。
この結果、出力モニタリング用の方向性結合器100Aのカップリング端子から高周波増幅器120の出力の−30dBの信号を観察する一方、アンテナからの反射信号は−60dBとなった。逆に、反射信号モニタリング用の方向性結合器100Bにおいては、反射信号の−30dBの信号を観察すると共に、高周波増幅器120からの出力の−60dBの信号しか観察されなかった。これにより、それぞれの方向性結合器100A及び100Bにより、高周波増幅器120の出力信号と、アンテナからの反射信号を観察できた。
2つの方向性結合器100A及び100Bを接続したことにより、全体の損失は0.16dBであった。
(実施例1)
比誘電率が7の特性を持つセラミックスを用いて作成したセラミックスグリーンシート上に、図4に示すような内層導体パターンを銀ペーストを用いて印刷を行い、所定の枚数のグリーンシートを圧着、積層した後に、約950℃で焼成を行った。そして、4側面に端子電極を印刷することで、図3に示すような一体形状の第1方向性結合器10Aを作製した。
作製した第1方向性結合器10Aの形状は、縦7.0×横14.0mm、厚み2.5mmであり、1つの誘電体基板12に内層される第1方向性結合器の第1結合度及び第2結合度は各30dBであり、第1アイソレーション及び第2アイソレーションは各60dBであり、主線路14での挿入損失は0.09dBであった。
この第1方向性結合器10Aを図5に示すように実装を行った。
その結果、第1モニタ接続端子24aからは、高周波増幅器36の出力の−30dBの信号(入力モニタ信号Sia)を観察する一方、アンテナからの反射もれ信号Sraは−60dBとなった。逆に、第2モニタ接続端子24bからは反射信号の−30dBの信号(反射モニタ信号Srb)を観察すると共に、高周波増幅器36からの出力の−60dBの信号(入力もれ信号Sib)しか観察されなかった。これにより、第1方向性結合器10Aによって、高周波増幅器36の出力信号(すなわち、入力信号Si)と、アンテナからの反射信号Srをモニタリングすることができた。
また、本回路構成のロスは方向性結合器100単体の0.09dBであった。
なお、本発明に係る方向性結合器は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。

Claims (23)

  1. 表面に少なくとも入力端子(18)及び出力端子(20)が形成された誘電体基板(12)と、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、前記入力端子(18)と前記出力端子(20)間に配置された主線路(14)と、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、且つ、一端に第1終端抵抗(28a)が電気的に接続され、前記入力端子(18)を通じて入力される入力信号(Si)のレベルをモニタするための第1結合線路(16a)と、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、且つ、一端に第2終端抵抗(28b)が電気的に接続され、前記出力端子(20)を通じて入力される反射信号(Sr)のレベルをモニタするための第2結合線路(16b)とを有し、
    前記第1結合線路(16a)は、前記主線路(14)に対して少なくとも一部が平行に配置され、
    前記第2結合線路(16b)は、前記主線路(14)に対して少なくとも一部が平行に配置され、
    前記第1終端抵抗(28a)は、前記第1結合線路(16a)の前記出力端子(20)寄りの前記一端に接続され、
    前記第2終端抵抗(28b)は、前記第2結合線路(16b)の前記入力端子(18)寄りの前記一端に接続され、
    前記第2結合線路(16b)の長さが前記第1結合線路(16a)の長さよりも長いことを特徴とする方向性結合器。
  2. 表面に少なくとも入力端子(18)及び出力端子(20)が形成された誘電体基板(12)と、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、前記入力端子(18)と前記出力端子(20)間に配置された主線路(14)と、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、且つ、一端に第1終端抵抗(28a)が電気的に接続され、前記入力端子(18)を通じて入力される入力信号(Si)のレベルをモニタするための第1結合線路(16a)と、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、且つ、一端に第2終端抵抗(28b)が電気的に接続され、前記出力端子(20)を通じて入力される反射信号(Sr)のレベルをモニタするための第2結合線路(16b)とを有し、
    前記第1結合線路(16a)は、前記主線路(14)に対して少なくとも一部が平行に配置され、
    前記第2結合線路(16b)は、前記主線路(14)に対して少なくとも一部が平行に配置され、
    前記第1終端抵抗(28a)は、前記第1結合線路(16a)の前記出力端子(20)寄りの前記一端に接続され、
    前記第2終端抵抗(28b)は、前記第2結合線路(16b)の前記入力端子(18)寄りの前記一端に接続され、
    前記第1結合線路(16a)から前記主線路(14)までの最短距離(D1)が前記第2結合線路(16b)から前記主線路(14)までの最短距離(D2)よりも長いことを特徴とする方向性結合器。
  3. 表面に少なくとも入力端子(18)及び出力端子(20)が形成された誘電体基板(12)と、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、前記入力端子(18)と前記出力端子(20)間に配置された主線路(14)と、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、且つ、一端に第1終端抵抗(28a)が電気的に接続され、前記入力端子(18)を通じて入力される入力信号(Si)のレベルをモニタするための第1結合線路(16a)と、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、且つ、一端に第2終端抵抗(28b)が電気的に接続され、前記出力端子(20)を通じて入力される反射信号(Sr)のレベルをモニタするための第2結合線路(16b)とを有し、
    前記第1結合線路(16a)は、前記主線路(14)に対して少なくとも一部が平行に配置され、
    前記第2結合線路(16b)は、前記主線路(14)に対して少なくとも一部が平行に配置され、
    前記第1終端抵抗(28a)は、前記第1結合線路(16a)の前記出力端子(20)寄りの前記一端に接続され、
    前記第2終端抵抗(28b)は、前記第2結合線路(16b)の前記入力端子(18)寄りの前記一端に接続され、
    前記第2結合線路(16b)の長さが前記第1結合線路(16a)の長さよりも長く、且つ、前記第1結合線路(16a)から前記主線路(14)までの最短距離(D1)が前記第2結合線路(16b)から前記主線路(14)までの最短距離よりも長いことを特徴とする方向性結合器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方向性結合器において、
    前記第1結合線路(16a)の他端に、前記入力信号(Si)のレベルをモニタするための第1モニタ回路(30a)が電気的に接続され、
    前記第2結合線路(16b)の他端に、前記反射信号(Sr)のレベルをモニタするための第2モニタ回路(30b)が電気的に接続され、
    前記第1モニタ回路(30a)の一部及び前記第2モニタ回路(30b)の一部が前記誘電体基板(12)の上面に実装されていることを特徴とする方向性結合器。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方向性結合器において、
    前記第1結合線路(16a)の他端に、前記入力信号(Si)のレベルをモニタするための第1モニタ回路(30a)が電気的に接続され、
    前記第2結合線路(16b)の他端に、前記反射信号(Sr)のレベルをモニタするための第2モニタ回路(30b)が電気的に接続され、
    前記第1モニタ回路(30a)の一部、前記第2モニタ回路(30b)の一部、前記第1終端抵抗(28a)及び前記第2終端抵抗(28b)が前記誘電体基板(12)の上面(12u)に実装されていることを特徴とする方向性結合器。
  6. 請求項記載の方向性結合器において、
    前記誘電体基板(12)の第1側面(12a)に形成された第1終端接続端子(22a)及び第1モニタ出力端子(32a)と、
    前記誘電体基板(12)の前記第1側面(12a)と対向する第2側面(12b)に形成された第2終端接続端子(22b)及び第2モニタ出力端子(32b)とを有し、
    前記誘電体基板(12)の上面(12u)に実装された前記第1モニタ回路(30a)の一部と前記第1モニタ出力端子(32a)とが前記誘電体基板(12)の上面(12u)に形成された配線層(44b)を介して電気的に接続され、
    前記誘電体基板(12)の上面(12u)に実装された前記第1終端抵抗(28a)と前記第1終端接続端子(22a)とが前記誘電体基板(12)の上面(12u)に形成された配線層(44c)を介して電気的に接続され、
    前記誘電体基板(12)の上面(12u)に実装された前記第2モニタ回路(30b)の一部と前記第2モニタ出力端子(32b)とが前記誘電体基板(12)の上面(12u)に形成された配線層(44e)を介して電気的に接続され、
    前記誘電体基板(12)の上面(12u)に実装された前記第2終端抵抗(28b)と前記第2終端接続端子(22b)とが前記誘電体基板(12)の上面(12u)に形成された配線層(44f)を介して電気的に接続されていることを特徴とする方向性結合器。
  7. 請求項記載の方向性結合器において、
    前記第1モニタ回路(30a)は、前記第1結合線路(16a)の他端に接続された第1結合容量(Ca)を有し、
    前記第2モニタ回路(30b)は、前記第2結合線路(16b)の他端に接続された第2結合容量(Cb)を有し、
    前記第1結合容量(Ca)は、前記誘電体基板(12)内に形成され、前記第1結合線路(16a)の他端に第1ビアホール(40a)を介して接続された第1電極(42a)と、前記誘電体基板(12)内に形成され、前記第1モニタ回路(30a)の一部に第2ビアホール(40b)を介して接続された第2電極(42b)と、前記第1電極(42a)と前記第2電極(42b)との間に介在する誘電体層とで構成され、
    前記第2結合容量(Cb)は、前記誘電体基板(12)内に形成され、前記第2結合線路(16b)の他端に第3ビアホール(40c)を介して接続された第3電極(42c)と、前記誘電体基板(12)内に形成され、前記第2モニタ回路(30b)の一部に第4ビアホール(40d)を介して接続された第4電極(42d)と、前記第3電極(42c)と前記第4電極(42d)との間に介在する誘電体層とで構成されていることを特徴とする方向性結合器。
  8. 少なくとも第1側面(12a)、第2側面(12b)、第3側面(12c)及び第4側面(12d)を有し、且つ、前記第1側面(12a)に少なくとも入力端子(18)が形成され、前記第2側面(12b)に少なくとも出力端子(20)が形成された誘電体基板(12)と、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、前記入力端子(18)と前記出力端子(20)間に配置された主線路(14)と、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、且つ、一端に第1終端抵抗(28a)が電気的に接続され、前記入力端子(18)を通じて入力される入力信号(Si)のレベルをモニタするための第1結合線路(16a)と、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、且つ、一端に第2終端抵抗(28b)が電気的に接続され、前記出力端子(20)を通じて入力される反射信号(Sr)のレベルをモニタするための第2結合線路(16b)とを有し、
    前記誘電体基板(12)の前記第1側面(12a)のうち、前記第3側面(12c)寄りの位置に形成された第1終端接続端子(22a)と、
    前記誘電体基板(12)の前記第1側面(12a)のうち、前記入力端子(18)寄りの位置に形成された第1モニタ接続端子(24a)と、
    前記誘電体基板(12)の前記第3側面(12c)のうち、前記第1側面(12a)寄りの位置に形成された第2終端接続端子(22b)と、
    前記誘電体基板(12)の前記第3側面(12c)のうち、前記第2側面(12b)寄りの位置に形成された第2モニタ接続端子(24b)と、
    前記第1結合線路(16a)の一端を前記第1終端接続端子(22a)に電気的に接続する第1接続線路(26a)と、
    前記第1結合線路(16a)の他端を前記第1モニタ接続端子(24a)に電気的に接続する第2接続線路(26b)と、
    記第2結合線路(16b)の一端を前記第2終端接続端子(22b)に電気的に接続する第3接続線路(26c)と、
    前記第2結合線路(16b)の他端を前記第2モニタ接続端子(24b)に電気的に接続する第4接続線路(26d)とを有し、
    前記第1結合線路(16a)は、前記第3接続線路(26c)に対して少なくとも一部が平行に配置され、
    前記第2結合線路(16b)は、前記主線路(14)に対して少なくとも一部が平行に配置されていることを特徴とする方向性結合器。
  9. 請求項記載の方向性結合器において、
    前記誘電体基板(12)内に形成され、且つ、一端に第3終端抵抗(28c)が接続され、前記出力端子(20)を通じて入力される反射信号(Sr)のレベルをモニタするための第3結合線路(16c)と、
    前記誘電体基板(12)の前記第2側面(12b)のうち、前記第3側面(12c)寄りの位置に形成された第3終端接続端子(22c)と、
    前記誘電体基板(12)の前記第2側面(12b)のうち、前記出力端子(20)寄りの位置に形成された第3モニタ接続端子(24c)と、
    前記第3結合線路(16c)の一端を前記第3終端接続端子(22c)に電気的に接続する第5接続線路(26e)と、
    前記第3結合線路(16c)の他端を前記第3モニタ接続端子(24c)に電気的に接続する第6接続線路(26f)とを有し、
    前記第3結合線路(16c)は、前記出力側接続線路(26d)に対して少なくとも一部が平行に配置されていることを特徴とする方向性結合器。
  10. 請求項記載の方向性結合器において、
    前記第1結合線路(16a)から前記第2結合線路(16b)までの最短距離(D3)が前記第3結合線路(16c)から前記第2結合線路(16b)までの最短距離(D4)よりも長いことを特徴とする方向性結合器。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の方向性結合器において、
    前記第1結合線路(16a)及び前記第2結合線路(16b)は、前記主線路(14)に対して平行に配置されていることを特徴とする方向性結合器。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の方向性結合器において、
    前記第1結合線路(16a)及び前記第2結合線路(16b)は、前記主線路(14)に対して平行ではない部分を含むことを特徴とする方向性結合器。
  13. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の方向性結合器において、
    前記誘電体基板(12)内の1つの形成面に、前記主線路(14)、前記第1結合線路(16a)及び前記第2結合線路(16b)が形成されていることを特徴とする方向性結合器。
  14. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の方向性結合器において、
    前記主線路(14)、前記第1結合線路(16a)及び前記第2結合線路(16b)が、前記誘電体基板(12)内の同一形成面に形成されていないことを特徴とする方向性結合器。
  15. 請求項14記載の方向性結合器において、
    前記誘電体基板(12)内の第1形成面(25a)に、前記主線路(14)が形成され、
    前記誘電体基板(12)内の前記第1形成面(25a)と異なる第2形成面(25b)に、前記第1結合線路(16a)が形成され、
    前記誘電体基板(12)内の前記第1形成面(25a)及び前記第2形成面(25b)と異なる第3形成面(25c)に、前記第2結合線路(16b)が形成されていることを特徴とする方向性結合器。
  16. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の方向性結合器において、
    前記第1結合線路(16a)における前記主線路(14)と結合する部分と前記第2結合線路(16b)における前記主線路(14)と結合する部分とが前記主線路(14)に沿い、且つ、前記主線路(14)に対して垂直な面に前記第1結合線路(16a)における前記主線路(14)と結合する部分と前記第2結合線路(16b)における前記主線路(14)と結合する部分とがそれぞれ交わっていることを特徴とする方向性結合器。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の方向性結合器において、
    前記第1結合線路(16a)及び前記第2結合線路(16b)は、前記主線路(14)を中心として線対称の位置に形成されていることを特徴とする方向性結合器。
  18. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の方向性結合器において、
    前記第1結合線路(16a)から前記入力端子(18)までの最短距離と、前記第2結合線路(16b)から前記入力端子(18)までの最短距離とが異なっていることを特徴とする方向性結合器。
  19. 請求項18記載の方向性結合器において、
    前記第1結合線路(16a)が前記入力端子(18)寄りに形成され、
    前記第2結合線路(16b)が前記出力端子(20)寄りに形成されていることを特徴とする方向性結合器。
  20. 請求項1〜19のいずれか1項に記載の方向性結合器において、
    前記第1結合線路(16a)の他端に、前記入力信号(Si)のレベルをモニタするための第1モニタ回路(30a)が電気的に接続され、
    前記第2結合線路(16b)の他端に、前記反射信号(Sr)のレベルをモニタするための第2モニタ回路(30b)が電気的に接続されていることを特徴とする方向性結合器。
  21. 請求項20記載の方向性結合器において、
    前記誘電体基板(12)の第1側面(12a)に形成された第1終端接続端子(22a)及び第1モニタ接続端子(24a)と、
    前記誘電体基板(12)の前記第1側面(12a)と対向する第2側面(12b)に形成された第2終端接続端子(22b)及び第2モニタ接続端子(24b)と、
    前記第1結合線路(16a)の一端を前記第1終端接続端子(22a)に電気的に接続する第1接続線路(26a)と、
    前記第1結合線路(16a)の他端を前記第1モニタ接続端子(24a)に電気的に接続する第2接続線路(26b)と、
    前記第2結合線路(16b)の一端を前記第2終端接続端子(22b)に電気的に接続する第3接続線路(26c)と、
    前記第2結合線路(16b)の他端を前記第2モニタ接続端子(24b)に電気的に接続する第4接続線路(26d)とを有し、
    前記第1終端接続端子(22a)に前記第1終端抵抗(28a)が接続され、
    前記第1モニタ接続端子(24a)に前記第1モニタ回路(30a)が接続され、
    前記第2終端接続端子(22b)に前記第2終端抵抗(28b)が接続され、
    前記第2モニタ接続端子(24b)に前記第2モニタ回路(30b)が接続されていることを特徴とする方向性結合器。
  22. 請求項21記載の方向性結合器において、
    前記第1接続線路(26a)及び前記第2接続線路(26b)は、前記主線路(14)に対して垂直に形成されると共に、各長さが、前記主線路(14)と前記第1結合線路(16a)の結合部分の長さよりも長く、
    前記第3接続線路(26c)及び前記第4接続線路(26d)は、前記主線路(14)に対して垂直に形成されると共に、各長さが、前記主線路(14)と前記第2結合線路(16b)の結合部分の長さよりも長いことを特徴とする方向性結合器。
  23. 請求項1〜22のいずれか1項に記載の方向性結合器において、
    前記誘電体基板(12)がセラミックスであることを特徴とする方向性結合器。
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