JPH10190301A - 周波数特性補正回路 - Google Patents

周波数特性補正回路

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JPH10190301A
JPH10190301A JP34782396A JP34782396A JPH10190301A JP H10190301 A JPH10190301 A JP H10190301A JP 34782396 A JP34782396 A JP 34782396A JP 34782396 A JP34782396 A JP 34782396A JP H10190301 A JPH10190301 A JP H10190301A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マイクロ波帯回路の振幅周波数特性を連続的に
しかも平坦に補正できる方向性結合器回路を用いた周波
数特性補正回路を提供する。 【解決手段】プリント基板8に形成する周波数特性補正
回路10aは、主線路1aと結合線路2aとでマイクロ
ストリップライン型方向性結合器を構成する。結合線路
2aの一端に可変コンデンサ3aとQダンプ抵抗4aを
接続する。可変コンデンサ3aは結合線路2aの共振周
波数を変化させ、Qダンプ抵抗4aは共振Qを低下させ
て共振特性を滑らかに変化させる。この共振特性が主線
路1に現われる。3段縦続に接続された同様構成の補正
回路10a,10bおよび10cがそれぞれ生じた通過
振幅特性は、重畳されて入力端6と出力端7間の通過振
幅特性になる。本回路を被補正回路に接続し、可変コン
デンサ3a〜3cを適量調整することにより、被補正回
路の振幅周波数特性を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロ波回路の振
幅周波数特性を補正する周波数特性補正回路に関し、特
に、数100MHz〜数GHzのマイクロ波帯における
増幅回路,分配合成回路,フィルタ回路,変復調回路,
スイッチング回路および伝送線路など各種の高周波数回
路に接続し、使用周波数帯内における通過振幅特性の傾
き,山および谷を平坦に近づける機能を持つ周波数特性
補正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波帯回路,系または装置は、一
般に、使用帯域内の周波数による振幅偏差を一定範囲内
に抑えることが要求される。この振幅偏差,すなわち振
幅周波数特性を調整および補正する周波数特性補正回路
の一つが、「特開昭52−104032号公報,マイク
ロストリップ線路回路」に開示されている。この発明に
よる周波数特性補正回路は、マイクロストリップライン
回路のストリップ導体のパターン幅をカットアンドトラ
イで変更調整し、もしくはストリップ導体上の適当な位
置にスタブを設けてスタブ長をカットアンドトライで調
整し、振幅周波数特性を補正している。
【0003】上記開示例では、あらかじめストリップ導
体に張り付けられた金属板を曲げることでパターン寸法
の変更を行っているが、ストリップ導体上のインピーダ
ンス調整が必要な部位にカッターによるパターン切断お
よび金属片のハンダ付けによるパターン追加を用いて、
カットアンドトライで振幅周波数特性を補正する旧来か
らの手法も多く用いられている。
【0004】図7は上述のパターン寸法変更のためにカ
ットアンドトライ手法を用いる周波数特性補正回路を示
す平面図である。
【0005】この周波数特性補正回路はプリント基板4
1に形成されるマイクロストリップライン回路である。
プリント基板41の表面に形成されたストリップ導体4
2の特定位置のパターン幅を細くしてラインインピーダ
ンスを変更するのは、ストリップ導体42の一部を取り
除いて切り欠き部13を形成することで実現される。逆
に、ストリップ導体42のパターン幅を広くする,ある
いはスタブを付け足してインピーダンスを変更するに
は、導体片44をハンダ45によってストリップ導体4
2に接続する。導体片44の先端は、めくれ上がらない
ように、補強用の接着剤17でプリント基板41に固着
固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の周波数
特性補正回路では、マイクロストリップラインの特性イ
ンピーダンス補正のための調整,すなわちカットアンド
トライの作業はかなり試行錯誤的作業であるため、補正
量の連続的な可変が出来ず,多大な調整時間を要し、従
ってこの周波数特性補正回路,およびこの補正回路を用
いる系あるいは装置がコストアップになるという欠点が
あった。
【0007】また、この周波数特性補正回路は、カッタ
ーによるパターン切断およびハンダ付けによるパターン
追加等を行うカットアンドトライの工事を必要とするの
で、ストリップ導体を始めとするマイクロストリップ回
路にキズ,ヒビあるいはハンダ接合によるヨゴレを生じ
易く、回路の品質低下を生じやすいという欠点があっ
た。
【0008】第3に、この周波数特性補正回路は、被補
正回路が電源を必要とする半導体部品等をを使用してい
る場合には、振幅周波数特性の調整が行いにくく、回路
を破損する恐れがあった。すなわち、振幅補正を行うべ
きマイクロストリップ回路に電源が印加されていると、
パターン調整用のカッター,ピンセットおよびハンダゴ
テなどの金属製工具をストリップ導体に接触すなわち電
気的に接続する必要があり、マイクロストリップ回路を
ショートさせてしまう可能性がある。この問題を避ける
にはパターン調整の都度,被補正回路の電源をオフにす
ればよいが、こうすると試行錯誤で行うこのパターン調
整においては極めて作業効率が悪くなってしまうという
問題が新たに生じる。
【0009】第4に、この周波数特性補正回路は、被補
正回路の周波数特性の傾きが約1dBを越えると、スト
リップ導体パターン幅のカットアンドトライによる補正
では対応が困難になるという欠点があった。すなわち、
周波数特性の傾きは一般に高い周波数での損失(LOS
S)が低い周波数の方での損失より大きくなるため、被
補正回路内での伝送線路の単位長さあたりの損失が大き
い場合、または伝送線路の長さが長くなった場合は、低
い周波数と高い周波数における損失の差が顕著に現れて
しまう。これに対して従来の周波数特性補正回路におけ
るストリップ導体のパターン幅調整による周波数特性補
正方法では、低い周波数と高い周波数とにおける伝送損
失の差を打ち消すための逆特性(高い周波数になる程、
損失が少なくなる特性)を実現することが困難であり、
上記被補正回路の振幅特性が補正出来ない事態も生じて
くる。
【0010】従って、本発明の目的は、調整量の連続可
変が可能であり、しかも容易,かつ安価に被補正回路の
振幅周波数特性を調整できる周波数特性補正回路を提供
することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、一般的な被補
正回路が生じる周波数特性の逆特性,すなわち高い周波
数になる程損失が少なくなる振幅周波数特性を発生させ
て、被補正回路の周波数特性の傾きを平坦に補正するこ
とができる周波数特性補正回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による周波数特性
補正回路は、誘電体基板上に形成された主線路および前
記主線路に電磁界結合する結合線路を含むマイクロスト
リップライン型方向性結合器と、一端を前記結合線路の
一端に接続した可変コンデンサと、一端を前記結合線路
の一端に接続したQダンプ抵抗とを備える。
【0013】上記周波数特性補正回路を振幅周波数特性
を持つ被補正回路に電気的に接続することによって、接
続回路の振幅周波数特性を,例えば平坦に補正すること
ができる。即ち、上記結合線路の鋭い共振特性に起因す
る上記方向性結合器の振幅周波数特性を上記Qダンプ抵
抗によって上記被補正回路の振幅周波数特性とほぼ逆特
性になるように鈍らせて滑らかにすることにより、接続
回路は上記被補正回路の振幅周波数特性を補正すること
ができる。上記周波数補正回路を多段接続すると、より
木目細かな振幅周波数特性の補正が可能となる。また、
この周波数特性補正回路では、上記可変コンデンサの容
量を連続的に変化できるので、上記結合線路の共振周波
数を連続変化して上記被補正回路における振幅変化の大
きい周波数に設定できる。
【0014】即ち、上記方向性結合器の一部をなす結合
線路,Qダンプ抵抗および可変コンデンサが、上記主線
路に結合した共振器を形成しており、上記主線路の入出
力端間にQダンプ抵抗によってQが低下された共振特性
が設定されている。従って周波数補正回路を多段接続す
ると,複数の共振器によるそれぞれの共振特性が上記被
補正回路の振幅周波数特性に重畳され、上記被補正回路
に接続すると接続回路の振幅周波数特性を所望の特性,
例えば振幅平坦な特性にすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0016】図1は本発明による周波数特性補正回路の
実施の形態の一つを示す図であり、(a)は斜視図、
(b)は回路図である。
【0017】この周波数特性補正回路は、誘電体基板で
あるプリント基板8上に形成されたマイクロストリップ
ライン回路である。プリント基板8の表面には主線路1
および結合線路2a,2bおよび2cのストリップ導体
を構成し、裏面全体には接地導体(図示せず)を配設し
ている。結合線路2a,2bおよび2cの各各は、主線
路1の近傍に配設されて主線路1に電磁界結合する。つ
まり、主線路1と結合線路1a,主線路1と結合線路1
bおよび主線路1と結合線路1cとは、通過周波数にお
いて結合線路2a〜2cの電気長がλ/4(4分の1波
長)のとき最も結合が強くなるストリップライン型方向
性結合器をそれぞれ構成し、主線路1の一端の入力端6
と他端の出力端7の間に多段(3段の縦続)接続されて
いる。
【0018】結合線路2a,2bおよび2c各各の一端
には、可変コンデンサ3a,3bおよび3cの一端とQ
ダンプ抵抗4a,4bおよび4cの一端をそれぞれ接続
し、他端には終端抵抗5a,5bおよび5cをそれぞれ
接続している。可変コンデンサ3a〜3cおよびQダン
プ抵抗4a〜4cの他端は接地されている。主線路1,
結合線路2a,可変コンデンサ3a,Qダンプ抵抗4a
および終端抵抗5aが第1段の周波数特性補正回路10
aを,主線路1,結合線路2b,可変コンデンサ3b,
Qダンプ抵抗4bおよび終端抵抗5bが第2段の周波数
特性補正回路10bを,主線路1,結合線路2c,可変
コンデンサ3c,Qダンプ抵抗4cおよび終端抵抗5c
が第3段の周波数特性補正回路10cをそれぞれ構成す
る。各段の周波数特性補正回路10a,10bおよび1
0cは、各補正回路の主線路1を縦続接続することによ
って、上記の順に多段接続されている。
【0019】この構成において、結合線路2a〜2cの
各各は通過信号周波数のλ/4長さのとき共振器として
動作する。可変コンデンサ3a〜3cの各各は、結合線
路2a〜2c各各の先端に容量成分を付加し、この付加
容量に応じて結合線路2a〜2c各各の電気長を等価的
に延長する。Qダンプ抵抗4a〜4cの各各は、結合線
路2a〜2c各各および可変コンデンサ3a〜3cによ
ってそれぞれ構成される共振器のQを低下させる。ま
た、終端抵抗5a〜5cの各各は入力信号を終端する。
可変コンデンサ3a〜3c,Qダンプ抵抗4a〜4cお
よび終端抵抗5a〜5cの各各は、チップ部品を使用で
きる。
【0020】ここで、可変コンデンサ3a〜3bは、円
筒状の接地側電極と円柱状の結合線路側電極とを備え、
結合線路側電極の接地側電極への挿入長をネジで変化さ
せる構造であってよい。また、接地側電極と結合線路側
電極との距離をネジで変化させる構造であってもよい。
なお、終端抵抗5a〜5cは、結合線路2a〜2cを先
端開放等によってそれぞれ終端できればよく、先端を必
らずしも接地する必要はない。
【0021】次に、図1の実施の形態による周波数特性
補正回路の動作について詳細に説明する。周波数特性補
正回路10a,10bおよび10cは、最終的なパラメ
ータはそれぞれ異なるが、補正特性の設定前には各補正
回路とも構成要素の各各はほぼ同一特性を有する。従っ
て、ここでは、補正回路10aを代表として動作説明す
る。
【0022】周波数特性補正回路10aにおいて、結合
線路2aはマイクロストリップライン構造の共振器とし
て動作する。この共振器の共振周波数は、他に付加回路
がないときは結合線路2aが電気長で4分の1波長に相
当する周波数である。しかし本実施の形態では、結合線
路2aの一端に可変コンデンサ3aによって容量成分を
付加して結合線路2aの電気長を実質的に延長してい
る。従って、結合線路2aを含む共振器の共振周波数
は、結合線路2aの長さと可変コンデンサ3aによる付
加容量とによって決定される。可変コンデンサ3aは回
転角を変化させることによって0.1pF〜数10pF
の範囲で容量値を連続的に変化でき、従って上記共振器
の共振周波数も連続的に変化できる。
【0023】結合線路2aの一端には、さらに、抵抗値
が数10Ω〜数KΩのQダンプ抵抗4aを可変コンデン
サ3aと並列に接続している。Qダンプ抵抗4aは上記
共振器の共振の鋭さすなわち共振器のQを低下させる。
即ち、上記共振器においてQダンプ抵抗4aは、共振に
より発生する振幅周波数特性のカーブを鈍らせてなだら
かに広げ、共振の影響を共振周波数のみならず広い周波
数範囲に与える効果がある。また、結合線路2aは主線
路1とで方向性結合器を形成しているので、結合線路2
a側で発生した共振特性が主線路1に伝わり、周波数特
性補正回路10aの信号通過特性,つまり主線路1の信
号入力端(入力端6側)と信号出力端(周波数特性補正
回路10b側)間の信号通過特性が前述の共振特性に従
って減衰する特性となる。
【0024】図2は図1の実施の形態における可変コン
デンサの容量変化に対する振幅周波数特性の変化を示す
図である。
【0025】周波数特性補正回路10aにおいて、可変
コンデンサ3aの容量値を変化すると、主線路1に伝わ
る上記共振器の共振周波数が変化する。周波数特性補正
回路10aの通過損失(LOSS)は、共振周波数にお
いて最も大きくなる。この図は、可変コンデンサ3aの
容量を減らすと共振周波数が高い周波数fH になり,逆
に容量を増やすと低い周波数fL に移動することを表し
ている。
【0026】図3は図1の実施の形態におけるQダンプ
抵抗の作用を説明する図であり、(a)はQダンプ抵抗
4aのないときの振幅周波数特性、(b)はQダンプ抵
抗4aのあるときの振幅周波数特性を表している。
【0027】周波数特性補正回路10aにおいて、Qダ
ンプ抵抗4aを取り外して除去すると、(a)に示すよ
うに、回路10aの通過振幅特性は上記共振器の共振周
波数f0 の近傍周波数においてのみ共振の影響を受けて
大きな通過損失(LOSS)を生じる。一方、Qダンプ
抵抗4aの接続状態では、(b)に示すように、共振の
影響を与える範囲が広がって共振周波数f0 から離れた
広い周波数範囲でも通過損失が大きくなっている。
【0028】図1の周波数特性補正回路では、図2およ
び図3を参照して説明した共振特性を複数個得るため、
周波数特性補正回路10aの他に同様の周波数特性補正
回路10bおよび10cを配置し、複数(ここでは3
個)の周波数補正回路10a,10bおよび10cの各
各でそれぞれ独立した共振特性を設定できるようにして
いる。図1の回路においては、主線路1の入力端6と出
力端7との間に得られる共振特性は3種類となる。な
お、結合線路2a〜2cの長さ,可変コンデンサ3a〜
3cの容量値,Qダンプ抵抗4a〜4cの抵抗値は、そ
れぞれ同一でも異なっていてもよく、被補正回路の補正
すべき振幅周波数特性に応じてその都度決定する。
【0029】相反回路である周波数補正回路の入力端6
と出力端7との間には、上述した複数の共振特性が合成
すなわち重ね合わされて一つの通過特性となって表れ
る。この通過振幅周波数特性の傾き角度θ2は、複数の
共振特性を重ね合わせ具合を変えることで連続的に可変
することができる。振幅補正すべき被補正回路を図1の
周波数特性補正回路の入力端6または出力端7で電気的
に接続することで、入力端6と出力端7との間に発生す
る振幅周波数特性を被補正回路の振幅周波数特性に重畳
することになり、被補正回路の振幅周波数特性と本実施
の形態による周波数特性補正回路の振幅周波数特性を合
成した周波数特性が得られる。すなわち、被補正回路の
もつ周波数特性と逆の傾き,山,谷になるように図1の
回路を設定することにより、合成した振幅周波数特性は
平坦に近いものになる。
【0030】図4は図1の周波数特性補正回路による被
補正回路の振幅周波数特性を補正する方法の説明図であ
り、(a)は被補正回路の振幅周波数特性,(b)は周
波数特性補正回路の振幅周波数特性、(c)は補正後の
振幅周波数特性である。
【0031】被補正回路の振幅周波数特性が通過信号の
周波数範囲である周波数f1 とf2との間で通過損失の
傾むきがθ1である(図4(a)参照)。上記通過信号
を歪みなく伝送するために振幅周波数特性を図4(b)
のごときほぼ平坦な周波数特性にする必要がある場合
は、周波数f1 とf2 との間において、図1の周波数特
性補正回路の振幅周波数特性の傾きθ2 を≒−θ1 に
し,また周波数特性の凹凸も極小に設定する。この設定
のためには、周波数特性補正回路10a,10bおよび
10cのうちの少くとも一つの共振周波数を下限周波数
1 より低くする必要がある。また、図4(c)の特性
を得るために、可変コンデンサ3a〜3cの容量値およ
びQダンプ抵抗4a〜4cの抵抗値をそれぞれ適切に調
整する。
【0032】図5は図1の実施の形態の周波数特性補正
回路の適用例を示す斜視図であり、(a)は第1の適用
例であるマイクロ波回路20、(b)は第2の適用例で
あるマイクロ波回路30を示している。
【0033】図5(a)のマイクロ波回路20を参照す
ると、振幅周波数が補正されるべき被補正回路は入力コ
ネクタ22からのマイクロ波信号を増幅する増幅器回路
24である。マイクロ波回路20は、増幅器回路24の
振幅周波数特性を図1の補正回路と同様機能を有する周
波数特性補正回路10Aで補正し、入力コネクタ22と
出力コネクタ23との間の振幅周波数特性を平坦にす
る。この周波数特性補正回路10Aは増幅器回路24と
同一のプリント基板21上に形成されていることを特徴
とする。入力コネクタ22からのマイクロ波信号は、増
幅器回路24で増幅された後、周波数特性補正回路10
Aを通過して出力コネクタ23に送出される。
【0034】図5(b)のマイクロ波回路30を参照す
ると、振幅周波数が補正されるべき被補正回路は入力コ
ネクタ32からのマイクロ波信号を順次信号処理する縦
続接続された複数のマイクロ波IC34a,34b,3
4cおよび35dである。図1の補正回路と同様機能を
有する周波数特性補正回路10Bは、マイクロ波IC3
4a〜34dと同様にプリント基板31上に構成され、
マイクロ波IC34bと34cとの間に接続されてい
る。マイクロ波回路30も、マイクロ波IC34a〜3
4dに生じる振幅周波数特性を周波数特性補正回路10
Bによって補正し、入力コネクタ32と出力コネクタ3
3との間の振幅周波数特性を平坦にする。このマイクロ
波回路30は、マイクロ波IC34a〜34d間のマイ
クロ波信号伝送ライン途中に周波数特性補正回路10B
を形成し、被補正回路間のスペースを有効に利用してい
ることを特徴とする。
【0035】なお、図1および図5に示した周波数特性
補正回路は、方向性結合器を一つ含む単位周波数特性補
正回路を3段縦続に接続したものであるが、これら単位
周波数特性補正回路の主線路1となりうる伝送ラインの
スペースに余裕がある場合には、さらに多くの単位周波
数特性補正回路を接続してよいことは勿論である。また
単位周波数特性補正回路を分散して配置することも、ス
ペースを有効に利用し,かつ被補正回路の周波数特性を
より向上させるために効果的である。
【0036】図6は本発明の実施の形態の別の一つを示
す斜視図である。
【0037】図6を参照すると、周波数特性補正回路1
0Cは伝送ケーブルの一つである同軸ケーブル40を被
補正回路として振幅周波数特性の補正を行う。周波数特
性補正回路10Cは、マイクロ波信号の入力端6Aおよ
び出力端7Aを同軸コネクタで形成する単体回路であ
り、入力端6Aを同軸ケーブル40末端のコネクタに接
続して使用していることを特徴とする。周波数特性補正
回路10Cは図1の周波数補正回路10aと同様の周波
数特性補正回路を4段縦続にプリント基板8A上に構成
したものである。長い物理長をもつ同軸ケーブル40で
は、その振幅周波数特性の傾きが大きくなり,高い周波
数と低い周波数との伝送損失の差すなわちロスの差が大
きくなるが、周波数特性補正回路10Cを接続して補正
することにより、この周波数間の通過損失をほぼ平坦に
する効果がある。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、誘電体基
板上に形成された主線路および前記主線路に電磁界結合
する結合線路を含むマイクロストリップライン型方向性
結合器と、一端を前記結合線路の一端に接続した可変コ
ンデンサと、一端を前記結合線路の一端に接続したQダ
ンプ抵抗とを備えるので、本発明の周波数特性補正回路
を被補正回路と組み合わせることにより、従来のマイク
ロストリップライン回路の振幅周波数特性の調整方法で
あるパターン寸法のカットアンドトライ作業による調整
に比べ、周波数特性の調整時間を短くできる効果があ
る。
【0039】すなわち、従来技術を用いるカットアンド
トライによる調整では、調整点および調整量がほぼ無限
の組み合わせであり、試行錯誤による作業なので多大の
時間を要するが、本発明の回路を用いると上記可変コン
デンサの回転角を変えるだけで振幅周波数特性を調整で
き、またその調整量は連続可変できるので任意に設定す
ればよいので短時間で調整できる。
【0040】また、本発明は、マイクロストリップライ
ンのカットアンドトライ作業の代わりに、上記可変コン
デンサの容量値を変えることで振幅周波数特性の調整を
行うので、調整作業によるキズ,ビヒ,ハンダ付けによ
るヨゴレなどを生じる恐れが少く、被補正回路を含めた
マイクロストリップライン回路の品質低下を防止できる
という効果がある。
【0041】さらに本発明は、振幅周波数特性の調整箇
所が可変コンデンサだけであり、この可変コンデンサは
方向性結合器によって電源電圧が印加されている主線路
側の被補正回路と絶縁されており、調整個所と被補正回
路との間に直流的な接続がないため、被補正回路と接続
されている本発明回路の主線路に電源電圧が印加されて
いても、調整時にショートによる回路破損の可能性が極
めて少ないとういう効果がある。
【0042】さらにまた本発明の周波数特性補正回路
は、高い周波数と低い周波数との損失の差が大きい被補
正回路の補正においても、共振特性を利用して高い周波
数ほど損失を少なくして被補正回路の特性に重畳するこ
とができるので、被補正回路の振幅周波数特性をほぼ平
坦に補正できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による周波数特性補正回路の実施の形態
の一つを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は回路
図である。
【図2】図1の実施の形態における可変コンデンサの容
量変化に対する振幅周波数特性の変化を示す図である。
【図3】図1の実施の形態におけるQダンプ抵抗の作用
を説明する図である。
【図4】図1の周波数特性補正回路による被補正回路の
振幅周波数特性を補正する方法の説明図である。
【図5】図1の実施の形態の周波数特性補正回路の適用
例を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態の別の一つを示す斜視図で
ある。
【図7】従来技術による周波数特性補正回路を示す平面
図である。
【符号の説明】 1 主線路 2a,2b,2c 結合線路 3a,3b,3c 可変コンデンサ 4a,4b,4c Qダンプ抵抗 5 終端抵抗 6A 入力端 7A 出力端 8A プリント基板 10a,10b,10c 周波数特性補正回路 10A,10B,10C 周波数特性補正回路 20,30 マイクロ波回路 21,31 プリント基板 22,32 入力コネクタ 23,33 出力コネクタ 24 増幅器回路 34a〜34c マイクロ波IC 40 同軸ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板上に形成された主線路および
    前記主線路に電磁界結合する結合線路を含むマイクロス
    トリップライン型方向性結合器と、一端を前記結合線路
    の一端に接続した可変コンデンサと、一端を前記結合線
    路の一端に接続したQダンプ抵抗とを備えることを特徴
    とする周波数特性補正回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の周波数特性補正回路を多
    段接続することを特徴とする周波数特性補正回路。
  3. 【請求項3】 前記可変コンデンサの他端が接地電位と
    されていることを特徴とする請求項1または2記載の周
    波数特性補正回路。
  4. 【請求項4】 前記Qダンプ抵抗の他端が接地電位とさ
    れていることを特徴とする請求項1または2または3記
    載の周波数特性補正回路。
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