JP5901727B2 - トラフおよびトラフの連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内部にケーブルなどを収納して、鉄道線路や道路の脇などに敷設されるトラフおよびトラフの連結構造に関するものである。
トラフは、断面凹形のトラフ本体と、その上に被せる蓋とから構成される。従来、このトラフを長距離に渡って敷設する際には、所定長のトラフ本体の端面同士を突き合わせるようにして長手方向に設置した後、隣り合うトラフ本体間のすき間にモルタルなどをつめて連結していた(特許文献1を参照)。
また、他のトラフの連結構造として、トラフ本体の一端部の外側面に開口部が外方に向いたコの字形状を有する突縁と溝を設け、さらに他端部の内側面に開口部が内方に向いたコの字形状を有する溝と突縁とを設け、一端部の突縁と他端部の溝とを嵌合させ、一端部の溝と他端部の突縁とを嵌合させることで、トラフ本体の側面同士を連結し、トラフ本体を連結した例がある(特許文献2を参照)。
特開2002−054121号公報 特開2004−153937号公報
しかしながら、従来のトラフの連結構造では、トラフ本体の側板の厚さを薄くすると、トラフ本体の端部に設けられた突縁の高さが低くなり、溝の深さが浅くなるため、トラフの連結が不十分となり、トラフ本体に引っ張る力が加わったとき、一方のトラフが連結構造から外れる可能性があるという問題点があった。他に、トラフ本体の側板の厚さを薄くした場合に、突縁の高さや溝の深さを大きくすると、溝が設けられた箇所の側板の肉厚が不十分となり、突縁が変形したり、破断したりするという問題点もあった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、トラフ同士を強固に連結できる構造を有するトラフおよびトラフの連結構造を得ることである。
前述した目的を達成するために、以下の発明を提供する。
(1) 底板と1対の側板からなり、上部に開口部を有するトラフ本体と、前記トラフ本体の開口部を覆う蓋と、を有し、互いに連結可能なトラフであって、前記トラフ本体の端部で、前記底板の下側に形成された凸部とを有する雄部と、前記トラフ本体の他端部で、前記底板の上側に形成された凹部とを有する雌部とを有し、前記凸部を前記凹部に対し嵌合させて前後左右に動かすことが可能なように、前記凹部の寸法が幅方向、長手方向ともに、前記凸部よりも大きく形成されていて、前記雄部の前記凸部が、前記雌部の前記凹部に嵌合して、前記トラフ本体が相互に連結され、前記雌部の前記底板の上側に形成された前記凹部に、複数の突起が設けられ、前記雄部の前記底板の下側に形成された前記凸部は前記突起に当接可能であることを特徴とするトラフ。
(2) 底板と1対の側板からなり、上部に開口部を有するトラフ本体と、前記トラフ本体の開口部を覆う蓋と、を有し、互いに連結可能なトラフであって、前記トラフ本体の端部で、前記底板の下側に形成された凸部とを有する雄部と、前記トラフ本体の他端部で、前記底板の上側に形成された凹部とを有する雌部とを有し、前記凸部を前記凹部に対し嵌合させて前後左右に動かすことが可能なように、前記凹部の寸法が幅方向、長手方向ともに、前記凸部よりも大きく形成されていて、前記雄部の前記凸部が、前記雌部の前記凹部に嵌合して、前記トラフ本体が相互に連結され、前記雌部の底板と前記凹部に、複数の突起が設けられ、前記雌部の底板に設けられた突起に、前記雄部の底板が当接可能であり、前記凹部に設けられた突起に、前記凸部が当接可能であることを特徴とするトラフ。
(3) 底板と1対の側板からなり、上部に開口部を有するトラフ本体と、前記トラフ本体の開口部を覆う蓋と、を有し、互いに連結可能なトラフであって、前記トラフ本体の端部で、前記底板の下側に形成された凸部とを有する雄部と、前記トラフ本体の他端部で、前記底板の上側に形成された凹部とを有する雌部とを有し、前記凸部を前記凹部に対し嵌合させて前後左右に動かすことが可能なように、前記凹部の寸法が幅方向、長手方向ともに、前記凸部よりも大きく形成されていて、前記雄部の前記凸部が、前記雌部の前記凹部に嵌合して、前記トラフ本体が相互に連結され、前記雌部の底板と前記凹部に、複数の突起が設けられ、前記雌部の底板に設けられた突起に、前記雄部の底板が当接可能であり、前記凹部に設けられた突起に、前記凸部が当接可能であることを特徴とするトラフ。
) 前記雄部の前記凸部と前記雌部の前記凹部との少なくとも一部が離間しており、前記凸部が、前記凹部の内部において、前記トラフの長手方向に移動可能であることを特徴とする(1)〜(3)に記載のトラフ。
) 前記凹部と前記凸部とが略相似形に形成され、前記凹部と前記凸部とがともに略直方体状、楕円形、または長円形に形成されていることを特徴とする(1)() 前記凸部が断面ジグザグ状に形成されることを特徴とする()記載のトラフ。
) 環境温度変化によるトラフの熱膨張あるいは熱収縮によるトラフに働く応力を、前記突起あるいは前記凸部の変形のいずれかにより吸収することで、トラフ本体の連結部分の変形を防止することを特徴とする(または)に記載のトラフ。
) 前記突起の長さを環境温度変化によるトラフ本体の熱膨張収縮量より大きく設定することで、熱膨張収縮による変形を受けた時に、前記凸部が前記凹部の内壁に接触しないことを特徴とする()または()に記載のトラフ。
) 前記蓋の上面に、前記トラフ本体と前記蓋とを固定するための金属バンドを取り付けるための取り付け溝を有することを特徴とする(1)から()のいずれかに記載のトラフ。
10) (1)〜()のいずれかに記載の複数のトラフを相互に連結したことを特徴とするトラフの連結構造。
本発明により、トラフ同士を強固に連結できる構造を有するトラフおよびトラフの連結構造を得ることができる。
第1の実施形態に係るトラフ本体1の斜視図。 トラフ本体1の平面図。 トラフ本体1の側面図。 トラフ本体1の底面図。 トラフ本体1の図2でのX−X’断面図。 雌部13の拡大斜視図。 雌部13の底板3の拡大斜視図。 雄部11の拡大斜視図。 雌部13と雄部11の拡大平面図 凸部17の凹部25への係合を説明する説明図。 (a)、(b)雄部11と雌部13の連結を説明する平面図。 雌部13と雄部11の連結後の斜視図。 (a)、(b)突起27a、27bの変形を説明する図。 雌部13の他の例の拡大斜視図。 雌部13の他の例と雄部11の連結を説明する断面図。 雌部13の他の例の拡大平面図。 第2の実施形態に係る雄部11aを示す拡大斜視図。 (a)〜(c)雌部13aと雄部11aの連結を説明する平面図。 (a)、(b)凸部17aの変形を説明する図。 (a)、(b)蓋41の平面図、側面図。 金属バンド51の斜視図。 トラフ本体1に蓋41が取り付けられたトラフの斜視図。 図22のI−I断面図。
(第1の実施形態)
以下図面に基づいて、第1の実施形態に係るトラフについて説明する。第1の実施形態に係るトラフは、トラフ本体1と、後述する蓋41とを有する。図1はトラフ本体1の斜視図であり、図2はトラフ本体1の平面図であり、図3はトラフ本体1の側面図であり、図4はトラフ本体1の底面図であり、図5はトラフ本体1の図2でのB−B断面図である。
トラフ本体1は、底板3の両側に1対の側板5a、5bが設けられ、上部に開口部6を有する。後述する蓋41は、トラフ本体1の開口部6を覆う。複数のトラフは互いに連結可能である。底板3は、側板5a、5bで挟まれた、トラフ本体1の雄部11、本体部9、雌部13の底部を構成する。また、トラフ本体1は、隣接するトラフを相互に連結する雄部11と雌部13と、雄部11と雌部13の中間に位置する雄部11と雌部13の以外の領域とによって構成され、雄部11と雌部13の中間に位置する雄部11と雌部13の以外の領域を本体部9と呼ぶこととする。
トラフ本体1の端部には雄部11が設けられ、雄部11の底板3の下側に凸部17が形成される。また、トラフ本体1の他端部には雌部13が設けられ、雌部13の底板3の上側に凹部25が形成される。雄部11は、雌部13の内側に入ることが可能な大きさであり、雄部11の外側断面が雌部13の内側断面に内包される寸法形状である必要がある。また、トラフ本体同士を、水平方向や垂直方向に角度をつけてゆるく連結できるように、雌部13の大きさは雄部11の大きさよりも大きい。
トラフ本体1および後述する蓋41は、プラスチック製であることが好ましい。プラスチック製であれば、コンクリート製のトラフに比べて、軽量で高い耐衝撃性を持つことができる。トラフを構成する樹脂は、ポリエチレンやポリプロピレンを含む再生樹脂に、無機充填剤を添加して難燃性などを高めた樹脂であることが好ましい。
また、雄部11と雌部13を連結した後に、連結部で段差が生じないように、雄部11の凸部17の高さと底板3の厚さ、雌部13の凹部25の深さは、凸部17と凹部25を嵌合させた際にトラフ本体1の内面で段差が生じないように設定されている。そのため、本体部9の底板3と、雌部13の底板3とでは高さが異なり、本体部9と雌部13の境界には、本体部9の底板3が高くなるような段部19がある。
また、図1〜5に示すように、トラフ本体1の雄部11には側板5a、5bの外面に突出するような折り曲げ部15が設けられ、トラフ本体1の雌部13の側板5a、5bに溝部23が形成されてもよい。折り曲げ部15と溝部23をゆるく嵌合させることで、トラフ本体1を連結する際の位置あわせなどが可能である。さらにトラフ本体1同士を連結させた際、折り曲げ部15と溝部23とで連結箇所のすき間を減らすことができ、連結箇所のすき間からのねずみの侵入を防ぐことができる。
また、折り曲げ部15と溝部23とが十分に深い場合には、折り曲げ部15と溝部23は深く嵌合し、雄部11の底板に形成される凸部17と、雌部13の底板に形成される凹部25の嵌合だけではなく、折り曲げ部と溝部23の嵌合によっても連結箇所からのトラフ本体1の抜けを防止することができる。
一方で、側板5a、5bの薄板化を図り、側板に形成される折り曲げ部15と溝部23とが浅く相互に嵌合しない場合には、トラフ本体1同士の連結は、後述の通り雄部11の底板の凸部17と、雌部13の底板の凹部25が嵌合することで達成され、折り曲げ部15と溝部23は、位置合わせを容易にする効果と側板の断面を構造的に強化する効果がある。
また、側板5a、5bの雄部11や雌部13に折り曲げ部15や溝部23が形成されていない場合には、同様に、トラフ本体1同士の連結は、後述の通り雄部11の凸部17と、雌部13の凹部25が嵌合することのみで達成されることになる。以上のように、側板5a、5bに形成される折り曲げ部15と溝部23とが浅く相互に嵌合しない場合、あるいは、側板5a、5bの雄部11や雌部13に折り曲げ部15や溝部23が形成されていない場合であっても、トラフ本体1同士の連結は、雄部11の凸部17と、雌部13の凹部25が嵌合することで達成することができる。
(雄部11と雌部13の構造)
図6はトラフ本体1の雌部13の拡大斜視図である。図7は、雌部13の底板3の拡大斜視図である。図7において側板5a、5bの図示を省略している。図8は、雄部11の拡大斜視図である。図8は、トラフ本体1を図1のA方向から視た図である。図9は、雌部13と雄部11の拡大平面図である。
図6に示すように、雌部13において、側板5a、5bにトラフ上面から見てコの字型に折り曲げられたコの字型部24が形成され、コの字型部24の端部は内側に突出する雌部折り曲げ部21となっており、コの字型部24の内側は溝部23となっている。また、図7に示すように、雌部13の底板3の上面には凹部25が形成され、凹部25に、複数の突起27a、27b、29a、29bが設けられる。これらの突起27a、27b、29a、29bはトラフ本体の長手方向と平行な方向に伸びるように設けられることが好ましい。また、同じ方向を向く突起27aおよび突起27bは、トラフ本体の長手方向の中心線を対称軸とする線対称の位置に配置されることが好ましい。突起29aおよび突起29bも同様である。さらに、突起27aおよび突起27bと、突起29aおよび突起29bは、それぞれ対向するように配置されることが好ましい。
図8に示すように、雄部11の底板3の下側に直方体形状の凸部17が形成される。なお、凸部17は直方体形状に限らず、トラフ幅方向およびトラフ長手方向に対称な後述する凹部25の形状と略相似形状であれは、長円柱体、楕円柱体など種々の形状のものでよく、凸部の角が丸くなっていても良い。
図9に示すように、雄部11と雌部13とが嵌合するために、雌部折り曲げ部21の内寸Cは、雄部11の側壁の外寸Fよりも大きくなり、溝部23の内寸Dは、折り曲げ部15の外寸Eよりも大きく、C>F、D>Eの関係が成立する必要がある。
(トラフの連結)
次に、第1のトラフ本体1を第2のトラフ本体1に連結することについて説明する。図10は凸部17の凹部25への係合を説明する説明図である。図11(a)、(b)は、雄部11と雌部13の連結を説明する図である。図12は、連結後の雌部13と雄部11の斜視図である。図13(a)、(b)は突起27a、27bの変形を説明する図である。
第1のトラフ本体の雄部11の側板5a、5bの外面に突出するように形成された折り曲げ部15と底板3の下部に形成された凸部17とが、それぞれ、第2のトラフ本体の雌部13のコの字型部24の内側に形成された溝部23と雌部13の底板3の上面に形成された凹部25に嵌合して、第1のトラフ本体と第2のトラフ本体が連結される。
図10に示すように、雄部11の底板3の下部に形成された凸部17は雌部13の底板3の上面に形成された凹部25に嵌まり、凸部17は突起27a、27b、29a、29bの少なくともいずれかと当接可能になる。凸部17を凹部25に嵌めることで、雄部11と雌部13の連結部分に引張方向の力が加わった際、凸部17が突起29a、29bと接触し、連結部分が外れることを防ぐことができる。凸部17が凹部25に嵌合した状態で、蓋41をトラフ本体1に固定すると、凸部17と凹部25が上下から押さえつけられ、トラフの連結部が外れることはない。
図10、図11(a)に示すように、トラフ本体1同士を連結させる場合、雌部13に対して雄部11を上から重ね、溝部23に折り曲げ部15が嵌合し、凸部17が凹部25にゆるく嵌合する。この際、溝部23の幅は折り曲げ部15の幅よりも大きく、凸部17の大きさが凹部25の大きさよりも小さく、折り曲げ部15の外寸Eが、溝部23の内寸Dに比べて、短いため、図11(b)に示すように、連結部で最大で約10度の角度(望ましくは5度以下)をつけて敷設することができる。また、凸部17が凹部25に対してゆるく嵌合できるように、凹部25の寸法が幅方向、長さ方向ともに凸部17より大きく、略相似形に形成されていることから、トラフ本体1同士を連結させる場合、雄部11を雌部13に対して前後左右にずらして位置あわせを行うことで上から重ねて、トラフ本体同士を相互に連結することができる。
なお、図11(b)では、水平方向へ角度をつけて敷設する場合を図示したが、このように水平方向への角度をつけて溝部23のトラフ長手方向の最も奥に斜めに配置する場合でも、溝部23の幅は折り曲げ部15の幅よりも広く、ゆるく嵌合するようになっている。さらに、本来は、トラフ本体1同士の連結部での底板3に段差が生じないように、連結部でも底板3の上面を平らにすることが望ましいが、敷設現場の状況に応じて垂直方向へも多少の角度をつけて敷設することもできる。
また、図11(a)に示すように、第1のトラフ本体1の雄部11の端部30は、第2のトラフ本体1の本体部9には接触しないように敷設する。すなわち、雄部11の端部30が本体部9に接触する前に、凸部17は突起27a、27bに接触する。雄部11の端部30が本体部9に接触していないため、温度変化によりトラフ本体1が伸びる場合でも、トラフ本体1に過度の応力がかかることや、それによる変形が生じない。
一方で、第1のトラフ本体1の雄部11の端部30が、第2のトラフ本体の本体部9に接触した状態でトラフ本体1が伸びると、トラフ本体1に過度の力がかかり、トラフの連結部が変形したり、破損したりする場合がある。あるいは、トラフの蓋が浮き上がる場合がある。その場合、トラフ内にねずみや水が浸入することもあり、ケーブルがショートする可能性がある。
第1の実施形態においては、図11(a)、図13(a)に示すように、敷設時には、凸部17を突起27a、27bと接触させるように凹部25に嵌合させてもよい。図13(b)に示すように、温度変化でトラフ本体1が伸びても、突起27a、27bが凸部17からの力を吸収して変形するため、トラフ本体1に過剰に力がかかることを避けられ、トラフを破損や変形から守ることができる。
より具体的には、トラフ本体1を構成する樹脂が、ポリエチレンやポリプロピレンを含む再生樹脂などの樹脂と無機充填剤からなる場合、トラフ本体1は、長さ1mの直管において10℃上昇すると約0.6mm伸びる。そのため、トラフが用いられる温度付近である−20℃〜60℃の80℃の温度変化を想定した場合に、最大で約4.8mm伸びることとなる。そのため、トラフ本体1が長さ1mの直管である場合は、突起27a、27b、29a、29bの長さは約4.8mm以上ある必要がある。さらに、図11(b)に示すように、角度をつけて連結する場合に、凸部17の端部が凹部25の内壁に接触しないよう、約0.4mmの余裕を持たせて、各突起の長さは5.2mm以上あることが好ましい。
このように、第1の実施形態によれば、トラフ本体1の雄部11に凸部17を有し、雌部13に凹部25を有するため、凸部17と凹部25を嵌合させて二つのトラフ本体1を連結可能である。
また、第1の実施形態によれば、凹部25に突起27a、27b、29a、29bを設けることにより、敷設場所における環境温度の変化に起因してトラフ本体1が熱により伸縮する場合でも突起が変形することで応力を緩和し、トラフ本体1に過度の力がかかることを避けてトラフの変形を防止することができる。
なお、図11(b)のように、水平方向へ角度をつけて敷設する場合でも、溝部23の幅は折り曲げ部15の幅よりも広くゆるく嵌合するようになっていることから、トラフの嵌合部が環境温度変化により、トラフが相互に遠ざかる方向に移動するとしても、トラフ本体1の雌部の側面の折り曲げ部15を広げたり、引っ張って変形したりしないことが十分に可能なように設計されている。
(第1の実施形態に係る雌部13の他の例)
雌部13の凹部25と突起については、種々の変形が可能である。図14は、雌部13の他の例の拡大斜視図である。図15は、雌部13の他の例と雄部11の連結を説明する断面図であり、図14のG−G断面に相当する。図16は、雌部13の他の例の拡大平面図である。
図14に示すように、底板3の本体部9と雌部13の境界にある段部19に、突起33a、33bが設けられる。なお、図14において、突起29a、29bは、突起33a、33bとは高さが異なり、突起29a、29bの上面の高さは、突起33a、33bの底面の高さに略一致する。突起33aと突起29a、突起33bと突起29bは、それぞれ対向している。その場合、図15に示すように、雄部11の底板3の端部30が、突起33a(33b)に当接する。また、連結部分に引張力が作用し、雄部11がH方向に移動するような場合には、雌部13の凹部25の突起29a(29b)に雄部11の凸部17が当接する。
図16(a)に示す例では、雌部13の底板3の段部19に設けられた突起35a、35bが凹部25にまで伸びる。また、図16(b)に示すように、凹部25を本体部9と接触する位置に設けるようにし、凹部25に突起37a、37bを設けてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
図17は、第2の実施形態に係る雄部11aを示す拡大斜視図である。図18(a)〜(c)は、第2の実施形態に係る雌部13aと雄部11aの連結を説明する平面図である。図19(a)、(b)は、凸部17aの変形を説明する図である。
図17に示すように、雄部11aは、押圧により変形可能である凸部17aを有する。凸部17aは、断面ジグザグ状で内部に空間を有するような構造であり、凸部17が単なる直方体など内部が樹脂で充満した構造を持つ第1の実施形態に係る凸部17よりも、トラフ間に働く引張り力や圧縮力により変形しやすくなっている。
図18(a)に示すとおり、第2の実施形態に係るトラフ本体の雌部13aは、凹部25や底板3に突起を有しない。凸部17aの大きさは、凹部25の大きさよりも小さいため、図18(b)のように雄部11aと雌部13aを連結可能である。また、図18(c)のように、連結部分で角度をつけることが可能である。
第2の実施形態においては、図19(a)に示すように、敷設時には、凸部17aが凹部25と接触させるように嵌合させてもよい。図19(b)に示すように、温度変化でトラフ本体1が伸びても、凸部17aが、トラフ本体1が伸びた際の応力を吸収するように変形するため、トラフ本体1に過剰に力がかかることを避けられる。
このように、第2の実施形態によれば、トラフ本体1の雄部11aに、押圧により変形可能である凸部17aを有するため、凹部25や底板3に突起を設けなくても、トラフ本体1が熱により伸縮する場合でも凸部17aが変形することで応力を緩和し、トラフ本体1に過度の力がかかることを避ける事ができる。
(トラフ本体と蓋との固定構造)
図20(a)、(b)は蓋41の平面図、側面図である。蓋41は、両端に取り付け溝43を有する。また、トラフ同士を連結した際に、トラフ本体1の雄部11に対応する蓋41の雄部対応部分44は、雌部13に対応する蓋41の雌部対応部分45で覆われるように、本体部9に比べて薄くなっている。この蓋41が図1に示すトラフ本体1に載せられる。
図21は金属バンド51の斜視図である。金属バンド51は、略コの字状の金属製の部材である。金属バンド51には孔53が設けられる。孔53にマイナスドライバーなどの工具を差し込み、金属バンド51を外側に開くことができ、トラフを固定した状態からはずすことができる。また、金属バンド51の端部は折り返されており、取着部55が形成されている。
図22は、トラフ本体1に蓋41が取り付けられたトラフ61との斜視図である。なお、図20ではトラフ本体1の凹部25などの図示を省略している。図23は、図22のI−I断面図である。
図22、図23に示すように、トラフ本体1が敷設された後、トラフ本体1の開口部6を覆うように蓋41が被せられ、蓋41の取り付け溝43に金属バンド51が取り付けられると、トラフ本体1と蓋41が固定される。
蓋41の上面には、金属バンド51を取り付けるための取り付け溝43が設けられる。取り付け溝43は、蓋41の長手方向と垂直な方向に、蓋41の幅方向の中央から両側に向かってテーパーがつけられている。図23(a)に示すように、トラフ本体1と蓋41の、金属バンド51を取り付けられる箇所の厚さJは、金属バンド51の側面の長さKよりも短い。そのため、金属バンド51の上部を蓋41の取り付け溝43に押し付けると、金属バンド51の取着部55はトラフ本体1の受け部10の下側に来る。その後、図21(b)に示すように、押し付けをやめると、金属バンド51は金属のばね性により、取着部55が上方向に戻るため、金属バンド51の取着部55は、トラフ本体1の受け部10に係合する。金属バンド51の中央部分57は取り付け溝43の中央の頂部と接触しているため、金属バンド51は蓋41をトラフ本体1に押さえつける。
このように、蓋41に、取り付け溝43を設けることにより、厚さJを長さKよりも短くでき、トラフ本体1や蓋41の成形精度が悪く、厚さJの大きさにバラツキを生じる場合でも、金属バンド51の取着部55を、トラフ本体1の受け部10に確実に取り付けることができ、さらに金属バンド51を取り付け溝43に設けるため金属バンド51がトラフ長手方向にずれることがない。
る。なお、取り付け溝43がない場合は、厚さJと長さKが略同じとなり、トラフ本体1や蓋41の成形精度が悪いと、金属バンド51を取り付けできないことがあるだけでなく、金属バンド51がトラフ長手方向にずれることがあった。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しえることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
特に、トラフ本体1が雄部11と雌部13を有する限り、トラフの形状は直管に限られず、本体部9が水平または上下方向に湾曲した管や、T字型などに分岐した管であってもよい。
1………トラフ本体
3………底板
5a、5b………側板
6………開口部
9………本体部
10………受け部
11、11a………雄部
13、13a………雌部
15………折り曲げ部
17、17a………凸部
19………段部
21………雌部折り曲げ部
23………溝部
24………コの字型部
25………凹部
27a、27b………突起
29a、29b………突起
30………端部
33a、33b………突起
35a、35b………突起
37a、37b………突起
41………蓋
43………取り付け溝
51………金属バンド
53………孔
55………取着部
57………中央部分
61………トラフ

Claims (10)

  1. 底板と1対の側板からなり、上部に開口部を有するトラフ本体と、
    前記トラフ本体の開口部を覆う蓋と、を有し、互いに連結可能なトラフであって、
    前記トラフ本体の端部で、前記底板の下側に形成された凸部とを有する雄部と、
    前記トラフ本体の他端部で、前記底板の上側に形成された凹部とを有する雌部とを有し、
    前記凸部を前記凹部に対し嵌合させて前後左右に動かすことが可能なように、前記凹部の寸法が幅方向、長手方向ともに、前記凸部よりも大きく形成されていて、
    前記雄部の前記凸部が、前記雌部の前記凹部に嵌合して、
    前記トラフ本体が相互に連結され
    前記雌部の前記底板の上側に形成された前記凹部に、複数の突起が設けられ、前記雄部の前記底板の下側に形成された前記凸部は前記突起に当接可能であることを特徴とするトラフ。
  2. 底板と1対の側板からなり、上部に開口部を有するトラフ本体と、
    前記トラフ本体の開口部を覆う蓋と、を有し、互いに連結可能なトラフであって、
    前記トラフ本体の端部で、前記底板の下側に形成された凸部とを有する雄部と、
    前記トラフ本体の他端部で、前記底板の上側に形成された凹部とを有する雌部とを有し、
    前記凸部を前記凹部に対し嵌合させて前後左右に動かすことが可能なように、前記凹部の寸法が幅方向、長手方向ともに、前記凸部よりも大きく形成されていて、
    前記雄部の前記凸部が、前記雌部の前記凹部に嵌合して、
    前記トラフ本体が相互に連結され、
    前記雌部の底板と前記凹部に、複数の突起が設けられ、
    前記雌部の底板に設けられた突起に、前記雄部の底板が当接可能であり、
    前記凹部に設けられた突起に、前記凸部が当接可能である
    ことを特徴とするトラフ。
  3. 底板と1対の側板からなり、上部に開口部を有するトラフ本体と、
    前記トラフ本体の開口部を覆う蓋と、を有し、互いに連結可能なトラフであって、
    前記トラフ本体の端部で、前記底板の下側に形成された凸部とを有する雄部と、
    前記トラフ本体の他端部で、前記底板の上側に形成された凹部とを有する雌部とを有し、
    前記凸部を前記凹部に対し嵌合させて前後左右に動かすことが可能なように、前記凹部の寸法が幅方向、長手方向ともに、前記凸部よりも大きく形成されていて、
    前記雄部の前記凸部が、前記雌部の前記凹部に嵌合して、
    前記トラフ本体が相互に連結され、
    前記雄部の前記底板の下側に形成された前記凸部が、押圧により変形可能であることを特徴とするトラフ。
  4. 前記雄部の前記凸部と前記雌部の前記凹部との少なくとも一部が離間しており、前記凸部が、前記凹部の内部において、前記トラフの長手方向に移動可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のトラフ。
  5. 前記凹部と前記凸部とが略相似形に形成され、
    前記凹部と前記凸部とがともに略直方体状、楕円形、または長円形に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のトラフ。
  6. 前記凸部が断面ジグザグ状に形成されることを特徴とする請求項に記載のトラフ。
  7. 環境温度変化によるトラフの熱膨張あるいは熱収縮によるトラフに働く応力を、前記突起あるいは前記凸部の変形のいずれかにより吸収することで、トラフ本体の連結部分の変形を防止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトラフ。
  8. 前記突起の長さを環境温度変化によるトラフ本体の熱膨張収縮量より大きく設定することで、熱膨張収縮による変形を受けた時に、前記凸部が前記凹部の内壁に接触しないことを特徴とする請求項または請求項に記載のトラフ。
  9. 前記蓋の上面に、前記トラフ本体と前記蓋とを固定するための金属バンドを取り付けるための取り付け溝を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のトラフ。
  10. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の複数のトラフを相互に連結したことを特徴とするトラフの連結構造。
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