JP2008035579A - 合成樹脂製ピット蓋 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピット蓋の継ぎ目で温度伸縮を確実に吸収でき、設置工事も簡単な合成樹脂製ピット蓋を提供する。
【解決手段】蓋本体部13のピット長さ方向の一方の端面に上側張出部15を設け、他方の端面に下側張出部17を設ける。上側張出部15には下向き突起19を形成する。下側張出部17には、隣のピット蓋11の下向き突起19のピット長さ方向の位置を規制する位置決め部27と、この位置決め部27のピット長さ方向への変位を許容する弾性変形部29とを形成する。上側張出部15の張出長さは、下向き突起19が隣のピット蓋の位置決め部27、27間に差し込まれたときに、当該上側張出部15の端面と隣のピット蓋11の蓋本体部13端面との間に隙間S1があく長さとする。下側張出部17の張出長さは、位置決め部27、27間に隣のピット蓋11の下向き突起19が差し込まれたときに、当該下側張出部17の先端面と隣のピット蓋11の蓋本体部13端面との間に隙間S2があく長さとする。
【選択図】図2
【解決手段】蓋本体部13のピット長さ方向の一方の端面に上側張出部15を設け、他方の端面に下側張出部17を設ける。上側張出部15には下向き突起19を形成する。下側張出部17には、隣のピット蓋11の下向き突起19のピット長さ方向の位置を規制する位置決め部27と、この位置決め部27のピット長さ方向への変位を許容する弾性変形部29とを形成する。上側張出部15の張出長さは、下向き突起19が隣のピット蓋の位置決め部27、27間に差し込まれたときに、当該上側張出部15の端面と隣のピット蓋11の蓋本体部13端面との間に隙間S1があく長さとする。下側張出部17の張出長さは、位置決め部27、27間に隣のピット蓋11の下向き突起19が差し込まれたときに、当該下側張出部17の先端面と隣のピット蓋11の蓋本体部13端面との間に隙間S2があく長さとする。
【選択図】図2
Description
本発明は、ケーブル等を収容するピットやトラフに被せる合成樹脂製ピット蓋に関するものである。
鉄道の線路脇のピットやトラフ橋上には、断面略U字形のコンクリートトラフなどを直列に並べ、側壁部の周りを鉄筋コンクリート板で囲うケーブルピットやトラフを相互に連結して並べたケーブルトラフ等が設置されている。これらのピットやトラフにはピット蓋が被せられる。従来のピット蓋はコンクリート製がほとんどであるが、コンクリート製のピット蓋は重いので、最近、軽量化及び再生合成樹脂有効利用などの観点から合成樹脂製のピット蓋の使用が検討されている。
引用文献1、2には、合成樹脂製ピット蓋が開示されている。このピット蓋は、板状の蓋本体部のピット長さ方向の一方の端面に、厚さ方向上面側からピット長さ方向に張り出す上側張出部を設け、他方の端面に、厚さ方向下面側から前記上側張出部と反対方向に張り出す下側張出部を設けたものである。このように構成されたピット蓋は、先にピットに被せたピット蓋の下側張出部に、後から被せるピット蓋の上側張出部を重ねるようにして、設置していく。
合成樹脂製ピット蓋は、温度変化による伸縮が大きい。例えば、再生合成樹脂で製作された、長さ50cm、幅60cm、厚さ5cmのピット蓋を恒温槽に入れ、−20℃〜+80℃の温度変化を与えると、長さ5〜6mm(±2.5〜3mm)の伸縮が発生することが確認されている。このため、多数の合成樹脂製ピット蓋を隙間なく連続して設置した場合、設置した時よりも高温になると、個々のピット蓋の伸びにより蓋同士が干渉しあって、ピット蓋が山形に競り上がる現象が発生しやすい。
また多数の合成樹脂製ピット蓋をある程度の間隔をあけて連続して設置した場合、設置した時よりも低温になると、ピット蓋の継ぎ目の蓋本体部端面間に過大な隙間が発生することがある。
また多数の合成樹脂製ピット蓋をある程度の間隔をあけて連続して設置した場合、設置した時よりも低温になると、ピット蓋の継ぎ目の蓋本体部端面間に過大な隙間が発生することがある。
ピット蓋の競り上りをなくし、しかも継ぎ目の隙間を小さく抑えるためには、隣り合うピット蓋の継ぎ目に温度伸縮を吸収できるだけの適正な隙間をもたせることが有効であるが、実際問題として、工事現場では、隣り合うピット蓋の継ぎ目に適正な隙間を確保しながらピット蓋を設置していくことは困難である。
また、間隔をあけて設置すると、管理者が夜間、ピット蓋上を通行する際、つまづく可能性のあることや、ピットにごみや埃が入ることから、トラフの管理上好ましくないという別の問題もある。
また、間隔をあけて設置すると、管理者が夜間、ピット蓋上を通行する際、つまづく可能性のあることや、ピットにごみや埃が入ることから、トラフの管理上好ましくないという別の問題もある。
本発明の目的は、ピット蓋の継ぎ目で温度伸縮を確実に吸収でき、しかも設置工事も簡単で、歩行者がつまづきにくく、ごみや埃が入りにくい合成樹脂製ピット蓋を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、板状の蓋本体部のピット長さ方向の一方の端面に、厚さ方向上面側から長さ方向に張り出す上側張出部を設け、他方の端面に、厚さ方向下面側から前記上側張出部と反対方向に張り出す下側張出部を設けた合成樹脂製ピット蓋において、
前記上側張出部には、その下面のピット長さ方向及び幅方向の中間部に、下向き突起を形成し、
前記下側張出部には、その上に隣のピット蓋の上側張出部を重ねたときに隣のピット蓋の下向き突起のピット長さ方向の位置を規制する位置決め部と、この位置決め部のピット長さ方向への変位を許容する弾性変形部とを形成し、
前記上側張出部の張出長さは、当該上側張出部の下面に形成された下向き突起が隣のピット蓋の位置決め部間に差し込まれたときに、当該上側張出部の先端面と隣のピット蓋の蓋本体部端面との間に隙間があく長さとし、
前記下側張出部の張出長さは、当該下側張出部に形成された位置決め部間に隣のピット蓋の下向き突起が差し込まれたときに、当該下側張出部の先端面と隣のピット蓋の蓋本体部端面との間に隙間があく長さとした、
ことを特徴とするものである。
前記上側張出部には、その下面のピット長さ方向及び幅方向の中間部に、下向き突起を形成し、
前記下側張出部には、その上に隣のピット蓋の上側張出部を重ねたときに隣のピット蓋の下向き突起のピット長さ方向の位置を規制する位置決め部と、この位置決め部のピット長さ方向への変位を許容する弾性変形部とを形成し、
前記上側張出部の張出長さは、当該上側張出部の下面に形成された下向き突起が隣のピット蓋の位置決め部間に差し込まれたときに、当該上側張出部の先端面と隣のピット蓋の蓋本体部端面との間に隙間があく長さとし、
前記下側張出部の張出長さは、当該下側張出部に形成された位置決め部間に隣のピット蓋の下向き突起が差し込まれたときに、当該下側張出部の先端面と隣のピット蓋の蓋本体部端面との間に隙間があく長さとした、
ことを特徴とするものである。
本発明に係るピット蓋は、下側張出部における位置決め部の変位を許容する空間のピット長さ方向寸法を、下向き突起のピット長さ方向寸法より小さくすることが好ましい。
また、本発明に係るピット蓋は、下側張出部が、位置決め部及び弾性変形部を囲む枠体を有していることが好ましい。
本発明に係る合成樹脂製ピット蓋は、先にピットに被せたピット蓋の下側張出部に、後から被せるピット蓋の上側張出部を重ねるようにして設置する際に、上側張出部の下向き突起を、下側張出部の位置決め部間に差し込むのである。すると、後から被せたピット蓋は、下向き突起と位置決め部の嵌合によって、先に被せたピット蓋に対するピット長さ方向の位置が定まる。その結果、後から被せたピット蓋の上側張出部の先端面と、先に被せたピット蓋の蓋本体部端面との間に隙間があくと共に、先に被せたピット蓋の下側張出部の先端面と、後から被せたピット蓋の蓋本体部端面との間にも隙間があくことになる。
一方、下側張出部に設けられた位置決め部は、弾性変形部によって長さ方向への変位を許容されているので、隣り合うピット蓋は、温度上昇により伸びが発生すると、一方のピット蓋の上側張出部の先端面と、他方のピット蓋の蓋本体部端面との間の隙間が狭まる方向へ変位可能であり、温度が低下して縮みが発生すると、逆に上記隙間が広がる方向へ変位可能である。このため、ピット蓋の温度伸縮を確実に吸収でき、高温時のピット蓋の競り上りや、低温時の過大な隙間の発生を防止できる。
また設置工事は、先にピットに被せたピット蓋の下側張出部に、後から被せるピット蓋の上側張出部を重ねる際に、上側張出部の下向き突起を、下側張出部の位置決め部間に差し込むだけでよいので、特殊な工具も要らず、きわめて簡単である。
さらに、中間スロットのピット長さ方向寸法を、下向き突起のピット長さ方向寸法より、若干大きく設定することも可能で、位置決め部の変位を弾性変形部の変形により位置決め部を移動させて吸収するだけでなく、中間スロットのクリアランス内での、下向き突起の移動により吸収することができる。このとき、位置決め部と下向き突起のクリアランスは2〜5mm程度とする。
さらに、中間スロットのピット長さ方向寸法を、下向き突起のピット長さ方向寸法より、若干大きく設定することも可能で、位置決め部の変位を弾性変形部の変形により位置決め部を移動させて吸収するだけでなく、中間スロットのクリアランス内での、下向き突起の移動により吸収することができる。このとき、位置決め部と下向き突起のクリアランスは2〜5mm程度とする。
また、下側張出部における位置決め部の変位を許容する空間のピット長さ方向寸法を、下向き突起のピット長さ方向寸法より小さくしておけば、先に被せたピット蓋の下側張出部に、後から被せるピット蓋の上側張出部を重ねる際に、下向き突起を、位置決め部の間以外の空間に差し込むことができなくなるので、ピット蓋の接続ミスをなくすことができる。
さらに、下側張出部の位置決め部及び弾性変形部は機械的強度が小さくなるので、下側張出部に、位置決め部及び弾性変形部を囲む枠体を設けておくと、位置決め部及び弾性変形部の損傷を防止できる。
〔実施形態1〕 図1〜図4は本発明の一実施形態を示す。この合成樹脂製ピット蓋11は、図1に示すように、板状の蓋本体部13のピット長さ方向の一方の端面に、厚さ方向上面側からピット長さ方向に張り出す上側張出部15を有し、他方の端面に、厚さ方向下面側から前記上側張出部15と反対方向に張り出す下側張出部17を有するものである。
上側張出部15には、その下面のピット長さ方向及び幅方向の中間部に、下向き突起19が形成されている。下向き突起19の先端は円弧状に形成されている。これは下向き突起19の中間スロット21B(後述)への挿入性を向上させるためである。また下側張出部17には、ピット幅方向に3本のスロット21A、21B、21Cが平行に形成され、スロット21Aと21Bの間及び21Bと21Cの間はそれぞれ薄板部23A、23Bとなっている。つまり、上側張出部15は、ピット幅方向に長い長方形の枠体25の中に、両端が同枠体25の短辺部と一体化された平行な薄板部23A、23Bを有する形態である。なお、中間のスロット21Bのピット長さ方向寸法は、下向き突起19のピット長さ方向寸法と同じかそれより若干大きく設定されており、両側のスロット23A、23Cのピット長さ方向寸法は、下向き突起19のピット長さ方向寸法より小さく設定されている。
また、薄板部23A、23Bのピット幅方向中間部はそれぞれ、図2に示すように、下側張出部17の上に隣のピット蓋11の上側張出部15を重ねたときに隣のピット蓋11の下向き突起19のピット長さ方向の位置を規制する位置決め部27となる。一方、薄板部23A、23Bのピット幅方向両端部はそれぞれ、図3及び図4に示すように、前記位置決め部27のピット長さ方向への変位を許容する弾性変形部29となる。
弾性変形部29の水平断面形状(上から見た形)は図面では直線であるが、例えば、弾性変形部29の中間部又は全長に波形部又は屈曲部を設けることも可能である。このようにすると、弾性変形部の変形をしやすくすることができる。
弾性変形部29の水平断面形状(上から見た形)は図面では直線であるが、例えば、弾性変形部29の中間部又は全長に波形部又は屈曲部を設けることも可能である。このようにすると、弾性変形部の変形をしやすくすることができる。
また、上側張出部15の張出長さ(ピット長さ方向寸法)は、図2に示すように、その下面に形成された下向き突起19が隣の(左側の)ピット蓋11の位置決め部27、27間に差し込まれたときに、当該上側張出部15の先端面と隣のピット蓋11の蓋本体部13の端面との間に所定の隙間S1があく長さに設定されている。同様に、下側張出部17の張出長さは、図2に示すように、そこに形成された位置決め部27、27間に、隣の(右側の)ピット蓋11の下向き突起19が差し込まれたときに、当該下側張出部17の先端面と隣のピット蓋11の蓋本体部13の端面との間に所定の隙間S2があく長さに設定されている。隙間S1、S2は、ピット蓋11の温度伸縮を吸収できる大きさである。
この実施形態のピット蓋11は、以上のように構成されているため、先にピットに被せたピット蓋11(図2の左側)の下側張出部17に、後から被せるピット蓋11(図2の右側)の上側張出部15を重ねるようにして設置する際に、上側張出部15の下向き突起19を、下側張出部17の位置決め部27、27間に差し込むだけで、後から被せたピット蓋11の、先に被せたピット蓋11に対するピット長さ方向の位置が定まる。その結果、後から被せたピット蓋11の上側張出部15の先端面と、先に被せたピット蓋11の蓋本体部13の端面との間に隙間S1があき、先に被せたピット蓋11の下側張出部17の先端面と、後から被せたピット蓋11の蓋本体部13の端面との間に隙間S2があくことになる。
ピット蓋11を上記のようにしてピットに順次被せた後に、温度上昇により各ピット蓋11に伸びが発生すると、薄板部23Aの位置決め部27が下向き突起19により押されるため、薄板部23Aが図3のように弾性変形し、隣り合うピット蓋11、11間の隙間S1、S2が狭まる。また、温度が低下して各ピット蓋11が収縮すると、薄板部23Bの位置決め部27が下向き突起19により引っ張られるため、薄板部23Bが図4のように弾性変形し、隣り合うピット蓋11、11間の隙間S1、S2が広がる。このため、ピット蓋11の温度伸縮を確実に吸収でき、高温時のピット蓋の競り上りや、低温時の過大な隙間の発生を防止できる。
また、ピット蓋の設置工事は、前述のように先に被せたピット蓋の下側張出部17に、後から被せるピット蓋の上側張出部15を重ねる際に、上側張出部の下向き突起19を、下側張出部の位置決め部25、25間に差し込むだけでよいので、きわめて簡単である。
さらに、位置決め部27の変位を許容する空間(スロット21A、21C)のピット長さ方向寸法が、下向き突起19のピット長さ方向寸法より小さくなっているため、先に被せたピット蓋の下側張出部に、後から被せるピット蓋の上側張出部を重ねる際に、下向き突起19を、位置決め部27、27の間のスロット21B以外のスロットに差し込むことができない。このためピット蓋の接続ミスをなくすことができる。
また、弾性変形部29のピット幅方向の一部に波形部を設けたり、半円状の屈曲部を設けて弾性変形部の変形をしやすくした場合も、下向き突起19を、スロット21B以外のスロットに差し込むことができないような寸法に設計する必要がある。
また、弾性変形部29のピット幅方向の一部に波形部を設けたり、半円状の屈曲部を設けて弾性変形部の変形をしやすくした場合も、下向き突起19を、スロット21B以外のスロットに差し込むことができないような寸法に設計する必要がある。
〔実施形態2〕 図5及び図6は本発明の他の実施形態を示す。このピット蓋11が、実施形態1のピット蓋と異なる点は、下側張出部17の枠体27の先端部を省略したことである。上記以外の構成は実施形態1と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。このような構成にすると、下側張出部17及び上側張出部15の張出長さを小さくして、実施形態1と同様の効果を得ることができる。ただし、薄板部23Bが外部に露出するので、薄板部23Bが損傷を受けやすくなるという難点はある。
〔実施形態3〕 図7は本発明さらに他の実施形態を示す。このピット蓋11が、実施形態1のピット蓋と異なる点は、下側張出部17の薄板部23A、23Bを、両端へ行くほど相互の間隔が広がるように弓形に形成したことである。上記以外の構成は実施形態1と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。このような構成にすると、薄板部23A、23Bが弾性変形しやすくなるため、ピット蓋11が温度伸縮する際に、薄板部23A、23Bを無理なく弾性変形させることができる。
〔実施形態4〕 図8は本発明のさらに他の実施形態を示す。このピット蓋11が、実施形態1のピット蓋と異なる点は、位置決め部27、27の両端部を連結部31で連結して、弾性変形部29を1枚にしたことである。上記以外の構成は実施形態1と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。このような構成でも実施形態1と同様の効果を得ることができる。
〔実施形態5〕 図9は本発明のさらに他の実施形態を示す。このピット蓋11が、実施形態4のピット蓋と異なる点は、弾性変形部29を屈曲して、弾性変形部29の外端部を、枠体25の長辺部と一体化させたことである。上記以外の構成は実施形態4と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。このような構成でも実施形態1と同様の効果を得ることができる。
〔実施形態6〕 図10は本発明のさらに他の実施形態を示す。このピット蓋11が、実施形態1のピット蓋と異なる点は、下側張出部17の中間スロット21Bのピット長さ方向寸法を下向き突起19のピット長さ方向寸法より若干(2〜5mm)大きく設定したことである。このようにすると、中間スロット21Bと下向き突起19の間のクリアランスを確保できるため、下向き突起19の挿入性が向上する。上記以外の構成は実施形態1と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
〔実施形態7〕 図11は本発明のさらに他の実施形態を示す。このピット蓋11が、実施形態1のピット蓋と異なる点は、位置決め部27が、ピット幅方向中間部で分離されていることである。このようにすると、位置決め部27は、下向き突起19の差し込み時には位置決め機能を有するものの、環境温度変化によりピット蓋11が伸縮するときには、位置決め部27の弾性変形部29による拘束が片側のみになることから、位置決め部が分離されていない場合に比べ、弾性変形部29がピット蓋11の伸縮に応じて変形しやすくなる。上記以外の構成は実施形態1と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
11:合成樹脂製ピット蓋
13:蓋本体部
15:上側張出部
17:下側張出部
19:下向き突起
21A、21B、21C:スロット
23A、23B:薄板部
25:枠体
27:位置決め部
29:弾性変形部
31:連結部
13:蓋本体部
15:上側張出部
17:下側張出部
19:下向き突起
21A、21B、21C:スロット
23A、23B:薄板部
25:枠体
27:位置決め部
29:弾性変形部
31:連結部
Claims (6)
- 板状の蓋本体部のピット長さ方向の一方の端面に、厚さ方向上面側から長さ方向に張り出す上側張出部を設け、他方の端面に、厚さ方向下面側から前記上側張出部と反対方向に張り出す下側張出部を設けた合成樹脂製ピット蓋において、
前記上側張出部には、その下面のピット長さ方向及び幅方向の中間部に、下向き突起を形成し、
前記下側張出部には、その上に隣のピット蓋の上側張出部を重ねたときに隣のピット蓋の下向き突起のピット長さ方向の位置を規制する位置決め部と、この位置決め部のピット長さ方向への変位を許容する弾性変形部とを形成し、
前記上側張出部の張出長さは、当該上側張出部の下面に形成された下向き突起が隣のピット蓋の位置決め部間に差し込まれたときに、当該上側張出部の先端面と隣のピット蓋の蓋本体部端面との間に隙間があく長さとし、
前記下側張出部の張出長さは、当該下側張出部に形成された位置決め部間に隣のピット蓋の下向き突起が差し込まれたときに、当該下側張出部の先端面と隣のピット蓋の蓋本体部端面との間に隙間があく長さとした、
ことを特徴とする合成樹脂製ピット蓋。 - 中間スロットのピット長さ方向の寸法を下向き突起のピット長さ方向寸法より、若干大きく設定することで、中間スロット内のクリアランス空間で下向き突起が移動することでピット蓋の熱変形を吸収できることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製ピット蓋。
- 弾性変形部の水平断面形状は、波形部又は屈曲部を弾性変形部の少なくとも一部に設けた形状になっていることを特徴とする請求項1又は2記載の合成樹脂製ピット蓋。
- 位置決め部が、そのピット長さ方向中間部で分離されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の合成樹脂製ピット蓋。
- 下側張出部における位置決め部の変位を許容する空間のピット長さ方向寸法を、下向き突起のピット長さ方向寸法より小さくしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の合成樹脂製ピット蓋。
- 下側張出部は、位置決め部及び弾性変形部を囲む枠体を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の合成樹脂製ピット蓋。
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