JP5901575B2 - 歩数計、この歩数計のデータ処理方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

歩数計、この歩数計のデータ処理方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、歩数計、この歩数計のデータ処理方法およびコンピュータプログラムであって、歩数計のユーザが日常的あるいは緊急に電子メールを送信する機能を有する歩数計、この歩数計のデータ処理方法およびコンピュータプログラムに関する。
高齢化が進んできている現在、1人で生活している高齢者が増加している。高齢者等は近親者から遠く離れて生活をしていることが多いため、近親者は、高齢者等の保護対象者に対して電話等で生活状況を確認することが多くなる。しかしながら、近親者自身も生活状況よって多忙な状況にある場合、保護対象者に対して頻繁に電話をして生活状況を確認することも困難となっている。また、高齢者側においても、通常の生活では、1人で生活していることで意識されないような病気になった時や突然倒れる等の緊急事態に対して不安を感じている人も多い。
そのため、高齢者に限らず、幼児等も含めて、見守り者の現在のエリア情報や歩数情報を発信する機能を持ち、管理センターが位置情報を地図化、移動経歴を示すことができるようなシステムが提案されている(特許文献1を参照)。このシステムによれば、今どこにいるか、どう移動しているかという情報を得ることができる。加えて、見守り者の現在所在しているエリア情報や歩数情報、ユーザ情報等がまとめられており、サーバに接続することにより閲覧可能なシステムが提案されている。このように見守り者の現在位置情報や、生活情報を得ることが、見守り者の状況把握をする上で必要な情報と考えることができる。
特開2010−187284号公報
上述したように、携帯端末として携帯電話を用いて高齢者等におけるエリア情報や歩数情報を、外部の管理センターを介して提供するシステムは存在している。しかし、高齢者用に改造することなくそのままの携帯電話を使用したり、携帯電話にヘルプキーを設けたりして高齢者用に改造しても、緊急時に扱うことを考えた場合、携帯電話にはボタンがたくさんあるため、間違えて押してしまう可能性が高くなることを否定出来ない。また、携帯電話で短縮ダイヤルを使用して緊急事態を通報する方法を採用しても、どの短縮番号でどこにつながるかを覚えていなければならないため、高齢者が緊急時に対応することが容易であるとは言えない。
このように、携帯電話をそのまま使用する場合は当然に、携帯電話を改造してヘルプキー等を設けたり、短縮ダイヤルを用いたりする場合には、携帯電話には多くのキーがあることから、高齢者や児童等が緊急時に送信する時、携帯電話において必要なボタンを押せず、間違えて他のボタンを押してしまうという可能性を有していた。
また、通話を緊急伝達手段として利用する場合、興奮して話が出来なかったり、苦しくて話が出来なかったり等の状態が考えられるため、携帯電話を用いた通話による緊急伝達には、携帯電話の所有者の状態によっては使用できない状況が生じる可能性を有していた。また、電子メールを緊急伝達手段として採用する場合には、文章作成を行うものがほとんどであり、文章作成を容易にするシステムが提案されているものの、高齢者が緊急事態の状況に直面した場合、そのような状況で文章を作成すること事態が困難であるといった問題があった。
また、端末所持者の位置情報や生活情報を近親者や保護者等に提供する場合、サーバ等を設け、データベースを構築し情報提供に対応することが多い。このような方法によると、多くの情報を提供することが可能となるものの、システム構築が複雑になり、さらには高価なシステムになってしまうといった問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、高齢者や児童等などが複雑な機械操作を必要とすることなく、日常的あるいは緊急に保護者等が所持する端末に対して、保護者等が必要とする情報を的確かつ簡易に送信することを可能とする歩数計、この歩数計のデータ処理方法およびコンピュータプログラムを提供することである。
この発明にかかる歩数計は、ユーザが携帯しうるためのケースを備え、日常的あるいは緊急に電子メールを送信する機能と、ケースに電子メールを送信するための送信ボタンとを有する歩数計であって、歩数計は、加速度を検出する加速度検出手段と、角速度を検出する角速度検出手段と、検出された加速度に基づいてユーザの歩行を検出し歩数を計数する歩数計数手段と、ユーザの位置情報を取得する位置情報取得手段と、計数された歩数情報と取得された位置情報とを記憶する記憶手段と、電子メールに記載される文章データを記憶する文章記憶手段と、メールアドレスを記憶するメールアドレス記憶手段と、記憶された歩数情報、記憶された位置情報および記憶された文章データに基づき電子メールを作成するデータ作成手段と、作成された電子メールを送信するメール送信手段と、ユーザの脈拍を検知できる位置に配置され、ユーザの脈拍を測定する脈拍測定手段と、ユーザの体温を検知できる位置に配置され、ユーザの体温を測定するための体温測定手段と、測定された脈拍数および測定された体温情報を含む生体情報を記憶するための生体情報記憶手段と、検出された加速度、検出された角速度、ならびに測定された脈拍数および体温情報を含む生体情報に基づいて、ゆっくり倒れたか勢いよく倒れたかを判定するための、閾値に基づく条件が設定された判定条件を記憶する判定情報記憶手段と、記憶された判定条件に基づいて、ユーザがゆっくり倒れたか勢いよく倒れたかを判定する判定手段と、を含み、送信ボタンが押されることにより、自動的に電子メールが作成されるかまたは、判定手段において、ユーザがゆっくり倒れたと判定された場合に、さらにユーザが倒れたことを記載した文章データを含む電子メールが自動的に作成されることにより、メールアドレスに電子メールが送信されることを特徴とする、歩数計である。
また、この発明にかかる歩数計では、空メールを受信するためのメール受信手段を含み、メール受信手段が空メールを受信することにより、自動的に電子メールが作成され、空メールの送信元に電子メールを送信する機能を備えることが好ましい。
また、この発明にかかる歩数計では、判定手段は、さらに取得された位置情報に基づきユーザが所定の行動範囲外に移動したか否かを判定する機能を有し、判定手段が、所定の行動範囲外に移動したと判定した場合に、所定の行動範囲外に移動したことを記載した電子メールを作成し、作成された電子メールを送信する機能を備えることが好ましい。
また、この発明にかかる歩数計では、判定手段は、さらにユーザの一日の歩数が所定の歩数より下回ったか否かを判定する機能を有し、判定手段が、一日の歩数が所定の歩数より下回ったと判定した場合に、歩数情報を記載した電子メールを作成し、作成された電子メールを送信する機能を備えることが好ましい。
また、この発明にかかる歩数計では、判定手段は、生体情報に異常があるか否かを判定する機能を有し、判定手段が、生体情報に含まれる脈拍数および体温情報のうち少なくともいずれか一方に異常があったと判定した場合に、生体情報に異常があることを記載した文章データを含む電子メールを作成し、作成された電子メールを送信する機能を備えることが好ましい。
た、この発明にかかる歩数計では、脈拍測定手段または体温測定手段のうち少なくともいずれか一方が、ケースの角部または端縁部に配置されるのが好ましい。
また、この発明にかかる歩数計では、ユーザが話す音声を音声情報として取得する音声情報取得手段と、取得された音声情報を記憶する手段と、をさらに含み、送信ボタンが押されることにより、自動的に取得された音声情報を電子メールに添付し、送信する機能を備えることが好ましい。
また、この発明にかかる歩数計では、歩数計のバッテリの残量情報を検知するバッテリ残量検知手段を含み、バッテリ残量検知手段が、バッテリの残量が所定量より少なったと検知した場合に、バッテリの残量が低下したことを記載した文章データを含む電子メールを作成し、作成された電子メールを送信する機能を備えることが好ましい。
また、この発明にかかる歩数計では、ユーザが誤って電子メールを送信したことを訂正するための訂正ボタンをさらに備え、訂正ボタンが押されることにより、自動的に電子メールが作成され、メールアドレスに電子メールを送信する機能を備えることが好ましい。
この発明にかかる歩数計のデータ処理方法は、ユーザが携帯し、日常的あるいは緊急に電子メールを送信する機能を有し、電子メールを送信するための送信ボタンを備える歩数計のデータ処理方法であって、方法は、加速度を検出するステップと、角速度を検出するステップと、検出された加速度に基づいてユーザの歩行を検出し歩数を計数して歩数情報を取得するステップと、ユーザの位置情報を取得するステップと、取得された歩数情報と取得された位置情報を記憶するステップと、電子メールに記載される文章データを記憶するステップと、メールアドレスを記憶するステップと、記憶された歩数情報、記憶された位置情報および記憶された文章情報に基づき電子メールを作成するステップと、作成された電子メールを送信するステップと、ユーザの脈拍を測定するステップと、ユーザの体温を測定するステップと、測定された脈拍数および測定された体温情報を含む生体情報を記憶するステップと、検出された加速度、検出された角速度、ならびに測定された脈拍数および体温情報を含む生体情報に基づいて、ゆっくり倒れたか勢いよく倒れたかを判定するための、閾値に基づく条件が設定された判定条件を記憶するステップと、記憶された判定条件に基づいて、ユーザがゆっくり倒れたか勢いよく倒れたかを判定するステップと、を含み、送信ボタンが押されることにより、自動的に電子メールが作成されるかまたは判定するステップにおいて、ユーザがゆっくり倒れたと判定された場合に、さらにユーザが倒れたことを記載した文章データを含む電子メールが自動的に作成されることにより、メールアドレスに電子メールが送信されることを特徴とする、歩数計のデータ処理方法である。
この発明にかかる歩数計のコンピュータプログラムは、この発明にかかる歩数計のデータ処理方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
この発明の歩数計では、歩数計が電子メールを送信するための送信ボタンを備え、その送信ボタンを押すだけで、歩数計が取得した位置情報や歩数情報等の生活情報と共に文章データを付加して自動的に送信する機能を備えているので、歩数計のユーザである高齢者や児童等は、複雑な機械操作を必要とすることなく、的確かつ簡易に保護者等が所持する端末に電子メールを送信することができる。また、この発明の歩数計では、ユーザがゆっくり倒れたか勢いよく倒れたかを判定することができるので、ユーザが倒れたことによって、保護者等は、危機的な状態であることを迅速に把握することができる。
また、この発明の歩数計では、空メールを受信することにより自動的に生活情報等が記載された電子メールを作成し、その空メールの送信元に送信する機能を備えていると、保護者等がユーザの状態を即時に知ることができる。
また、この発明の歩数計では、ユーザの予定する行動範囲を越えて移動した場合に、電子メールを送信する機能を備えていると、保護者等は、ユーザが生活圏内から外れたことや、児童や幼児等が連れ去れたこと等を監視することができ、ユーザの行動状況を即時に知ることができる。
また、この発明の歩数計では、ユーザの予定する1日の歩数が下限値を所定の期間下回った場合に、電子メールを送信する機能を備えていると、1人暮らしの高齢者があまり行動していないと認識できることから、孤独死等に対して迅速に対応することができる。
また、この発明の歩数計では、脈拍数や体温等の生体情報に異常がある場合に、電子メールを送信する機能備えていると、保護者等は、ユーザの生体情報に異常があることを即時に知ることができ、対処することができる。
た、この発明の歩数計では、脈拍測定手段や体温測定手段がケースの角部または端縁部に配置されていると、ユーザが歩数計を携帯した場合に身体に接し易くなり、精度よく生体情報を取得することができる。
さらに、この発明の歩数計では、ユーザの音声情報を取得する機能を備えていると、ユーザ自身も肉声を届けるという安心感を与えることができ、また、保護者等に対して、情報が正確に届いているかどうかについて不安と感じる高齢者に対しても、安心感を与えることができる。
また、この発明の歩数計では、歩数計のバッテリの残量が低下したことを検知する機能を備えていると、バッテリの残量が低下したことを保護者等に対して知らせることで、歩数計のバッテリの管理意識の低い高齢者等に対しても、充電すべきことを促すことができる。
さらにまた、この発明の歩数計では、電子メールを送信する送信ボタンとは別に訂正ボタンを備えていると、ユーザが誤って電子メールを送信してしまった場合、即時に訂正する電子メールを送信することができるので、保護者等に対して無用な心配をかけるといったことを迅速に防ぐことができる。
この発明によれば、高齢者や児童等が複雑な機械操作を必要とすることなく、日常的あるいは緊急に保護者等が所持する端末に対して、保護者等が必要とする情報を的確かつ簡易に送信することを可能とする歩数計、この歩数計のデータ処理方法およびコンピュータプログラムが得られる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明にかかる歩数計を含む歩数計管理システムの一実施の形態の構成例を示す図解図である。 この発明にかかる歩数計の一実施の形態の外観を示す斜視模式図である。 この発明にかかる歩数計の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 この発明にかかる歩数計におけるデータ処理部が備えるデータ記憶部の構成例を示すブロック図である。 この発明にかかる歩数計の他の実施の形態の外観を示す斜視模式図であり、(a)は図2に示す歩数計とは異なる角部に脈拍センサおよび温度センサを設けており、(b)は歩数計の端縁部に脈拍センサおよび温度センサを設けており、(c)は(b)に示す歩数計とは異なる端縁部に温度センサを設けている。 この発明にかかる歩数計から電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。 この発明にかかる歩数計から送信される電子メールに記載される内容例あるいは携帯端末や監視用端末に表示した例を示す図である。 この発明にかかる歩数計が空メールを受信したときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。 この発明にかかる歩数計が受信した空メールのsubject欄において履歴用コードが記載されていた場合の処理動作を示す一実施例のフローチャートである。 この発明にかかる歩数計から音声情報ファイルを含む電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。 この発明にかかる歩数計から自動的に緊急に歩数情報に基づく電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。 この発明にかかる歩数計から自動的に緊急に位置情報に基づく電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。 この発明にかかる歩数計から自動的に緊急に生体情報に基づく電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。 この発明にかかる歩数計から自動的に緊急にバッテリ残量に基づく電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。 この発明にかかる歩数計の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 この発明にかかる歩数計から電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。 この発明にかかる歩数計から送信される電子メールに記載される形式例を示した図である。(a)は、一括読出しがされた場合の形式例であり、(b)および(c)は、移動履歴付きの場合の内容例である。 この発明にかかる歩数計から送信される電子メールに基づいて携帯端末や監視用端末に表示される歩数履歴情報を表形式により表示した例を示す図である。 この発明にかかる歩数計から送信される電子メールに基づいて携帯端末や監視用端末に表示される歩数履歴情報をグラフ形式により表示した例を示す図である。 この発明にかかる歩数計から送信される電子メールに基づいて携帯端末や監視用端末に表示される移動履歴情報を地図形式により表示した例を示す図である。(a)は、地図上に最終地点を含む測位地点の点と移動経路を示すベクトルとが表示されており、(b)は、地図上に最終地点を含む測位地点の点と移動経路を示す破線による直線とが表示されており、(c)は、全体の移動経路を示す破線による折れ線と最終地点の点とが表示されている。 この発明にかかる歩数計がデータ要求メールを受信したときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。
本発明にかかる歩数計管理システムは、高齢者や児童等である歩数計のユーザに基づく情報を、日常的あるいは緊急に伝えたい相手(保護者等)に対し電子メール(ショートメッセージを含む)を利用して必要なときに知らせることができるシステムである。図1は、本発明にかかる歩数計管理システムの一実施の形態の構成例を示す図解図である。また、図2ないし図5を参照しながら歩数計100の構成例等について説明する。
歩数計管理システム10は、電子メールを送受信する機能を有する歩数計100を含む。また、歩数計管理システム10は、歩数計100のユーザが電子メールを送信する外部センター12、携帯端末14、および監視用端末16を含む。そして、歩数計100、外部センター12、携帯端末14および監視用端末16が、ネットワーク18介して接続されている。
本発明にかかる歩数計100は、この歩数計100の使用者の対象となる高齢者や児童等であるユーザが携帯することにより、そのユーザに基づく情報を、日常的あるいは緊急に伝えたい相手に対し電子メールを利用して必要なときに知らせることができる端末である。図2は、歩数計100の一実施の形態の外観を示す斜視模式図である。図3は、この発明にかかる歩数計100の第1の実施の形態にかかる構成例を示すブロック図である。また、歩数計100には、歩数計100における各種設定等の管理するための管理用端末120が取り外し可能に接続されている。そして、図2に示すように、歩数計100は、たとえば、直方体状のケース102により形成されている。
歩数計100は、データ処理部200を含む。データ処理部200は、歩数情報処理部210、位置情報処理部220、生体情報処理部230、音声情報処理部240、判定部250、メール作成処理部260、メール受信処理部270、メール送信処理部280およびデータ記憶部290により構成される。
また、図4は、歩数計100におけるデータ処理部200が備えるデータ記憶部290の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、データ記憶部290は、端末用記憶部290a、メールアドレス記憶部290b、歩数情報記憶部290c、位置情報記憶部290d、生体情報記憶部290e、文章データ記憶部290f、音声情報記憶部290gおよび判定情報記憶部290hを含む。
また、歩数計100は、ユーザの歩数を検知するための加速度センサ300、ユーザの位置情報を測定するためのGPSアンテナ310、ユーザからの音声情報を取得するための音声情報取得手段であるマイク320、ユーザが所定の携帯端末14や監視用端末16に対して電子メールを送信するための第1送信ボタン330、ユーザが所定の携帯端末14や監視用端末16に対して既に送信された電子メールの内容を訂正するために新たな電子メールを送信するための第2送信ボタン340、歩数計100のバッテリ残量を検知するためのバッテリ残量検知部350、管理用端末120と接続するための設定用端子部360およびユーザの姿勢の状態を検知するために用いられる角速度センサ370を含み、それぞれが、データ処理部200に接続される。さらに、歩数計100は、LED部400および表示部500を含む。
さらに、歩数計100は、ユーザの生体情報を取得するためのセンサを含み、たとえば、ユーザの脈拍数を検知するための脈拍センサ600およびユーザの体温を測定するための温度センサ610を有し、それぞれが、データ処理部200に接続される。
なお、歩数計100には、プログラム等の演算処理を行うために制御するためのCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)、各演算処理を実行するときに使用するプログラムである手段やデータを一時的に格納するためのRAM(Random Access Memory)、プログラムを記憶しているROM(Read Only Memory)、日時の情報を得るための日時情報取得機能等(いずれも図示せず)を含む。
歩数情報処理部210は、加速度センサ300により検知されたユーザの歩数情報を処理する機能を有する。また、歩数情報処理部210は、処理された歩数情報を歩数情報記憶部290cに記憶するように処理する。さらに、歩数情報処理部210は、歩数情報記憶部290cにおいて記憶された歩数情報に基づいて、前日1日分の歩数情報を算出したり、送信前1時間分の歩数情報を算出したりし、それぞれ算出された歩数情報は、歩数情報記憶部290bに記憶するように処理する。
位置情報処理部220は、GPSアンテナ310により測定された緯度経度情報から地理情報に変換処理する機能を有する。また、位置情報処理部220は、変換処理された位置情報を位置情報記憶部290dに記憶するように処理する。さらに、位置情報処理部220は、位置情報記憶部290dにおいて記憶された位置情報に基づいて、前日1日分の位置情報や送信前1時間分の位置情報として、位置情報記憶部290dに記憶するように処理する。なお、位置情報処理部220は、位置情報を、緯度および経度のデータの組み合わせとして、位置情報記憶部290dに記憶するように処理してもよい。
生体情報処理部230は、脈拍センサ600により測定されたユーザの脈拍数や温度センサ610により測定されたユーザの体温等である生体情報を処理する機能を有する。また、生体情報処理部230は、処理された生体情報を生体情報記憶部290eに記憶するように処理する。さらに、生体情報処理部230は、生体情報記憶部290eにおいて記憶された生体情報に基づいて、ユーザの前日1日分の各生体情報の平均値や送信前1時間分の各生体情報の平均値として算出するように処理され、それぞれ算出された生体情報は、生体情報記憶部290eに記憶するように処理する。
音声情報処理部240は、マイク320により取得された音声情報を音声情報記憶部290gに記憶可能な音声情報ファイルとして処理する機能を有する。また、音声情報処理部240は、処理された音声情報ファイルを音声情報記憶部290gに記憶するように処理する。
判定部250は、歩数情報、位置情報あるいは生体情報のそれぞれに対して設定されている所定の判定条件データに対して、該当するか否かを判定する機能を有する。各判定条件データは、管理用端末120を用いて設定され、判定情報記憶部290hに記憶される。なお、各判定条件データの詳細については、後述する。
メール作成処理部260は、第1送信ボタン330が押された場合、第2送信ボタン340が押された場合、メール受信処理部270において空メールを受信した場合、判定部250が所定の判定条件データに基づいて電子メールを送信すべきと判定した場合、あるいは定期送信が設定されている場合に起動し、電子メールを作成するために設けられる。
電子メールは、送信先のメールアドレス入力欄、subject欄(件名欄)および本文欄により構成される。
送信先のメールアドレス入力欄には、メールアドレス記憶部290bから読み出されたメールアドレスが入力されたり、また、空メールの送信元のメールアドレスとして入力されたりする。subject欄には、電子メールの送信内容のタイトルが記載される。また、保護者等が所持する携帯端末14や監視用端末16から送信される空メールのsubject欄には必要に応じて履歴用コードを記載されている。履歴用コードには、たとえば、移動履歴、歩数履歴、体温履歴あるいは脈拍数履歴等のそれぞれに対応した履歴用コードが用意されている。
電子メールの本文欄には、端末用記憶部290aにおいて記憶された定期送信や緊急送信等の送信方法に応じて行われた設定に応じて、歩数情報、位置情報、生体情報、文章データ等が適宜選択され、記載される。なお、電子メールを作成する処理の動作についての詳細は、後述する。
メール受信処理部270は、保護者等が所持する携帯端末14や監視用端末16より歩数計100に対して送信された空メールの受信処理をするために設けられる。歩数計100が空メールを受信した場合は、メール作成処理部260にその旨が伝えられ、メール作成処理部260において電子メールの作成処理の機能が作動する。
メール送信処理部280は、メール作成処理部260において作成された電子メールを、読み出されたメールアドレス先に送信するために設けられる。また、歩数計100が空メールを受信した場合に、その送信元に対してメール作成処理部260において作成された空メールに対する返信用の電子メールを送信するために設けられる。
端末用記憶部290aには、ユーザの氏名、電子メールの送信方法の設定等が記憶される。たとえば、端末用記憶部290aには、電子メールの定期送信については、そのON・OFFの設定や定期送信を何時にするか(たとえば、日、週、一日当たりの送信回数等)の設定が記憶されている。また、端末用記憶部290aには、緊急送信については、空メールに対して応答して電子メールを送信するか否かの設定等が記憶されており、加えて、定期送信や緊急送信等の状況に応じて、文章データ記憶部290fにおいて記憶されているどの文章データが用いられるかの設定等も記憶されている。
また、端末用記憶部290aには、電子メールの定期送信や緊急送信を行う場合に、電子メールの本文欄にどのような情報を記載するかの設定が記憶されている。たとえば、歩数計100のユーザの氏名を含むか否か、位置情報を含むか否か、歩数情報(前日1日分か、送信前1時間分か等)、生体情報のうち体温情報を含むか否か、脈拍数の情報を含むか否かの設定等である。
メールアドレス記憶部290bは、歩数計100のユーザが電子メールを送信する対象となる携帯端末14、監視用端末16あるいは外部センター12に対するメールアドレスが記憶される。メールアドレス記憶部290bに記憶されるメールアドレスは、たとえば、管理用端末120に歩数計100を接続して入力されることにより記憶される。
歩数情報記憶部290cは、歩数情報処理部210において処理されたユーザの歩数情報を記憶するために設けられる。歩数情報記憶部290cには、ユーザの前日1日分の歩数情報、送信前1時間分の歩数情報等が記憶される。
位置情報記憶部290dは、位置情報処理部220において処理されたユーザの移動履歴等を示す地理情報を記憶するために設けられる。位置情報記憶部290dには、ユーザの現在位置の位置情報を一時的に記憶する機能を含み、ユーザの前日1日分の位置情報、送信前1時間分の位置情報等が記憶される。記憶される位置情報は、テキスト情報でもよいし、地図上のポイントを提示するようにしてもよい。たとえば、位置情報記憶部290dにおいて記憶される位置情報は、緯度および経度のデータの組み合わせで記憶されてもよいし、地理情報に変換した上で記憶されてもよい。なお、位置情報記憶部290dにおける位置情報を記憶するサンプリング周期は、たとえば、10分間隔あるいは30分間隔で行われる。また、外部センター12に対して位置情報を定期送信に基づいて送信する場合は、サンプリング周期がより細かいデータとして送信するようにしてもよい。
生体情報記憶部290eは、生体情報処理部230において処理されたユーザの生体情報を記憶するために設けられる。生体情報記憶部290eは、ユーザの現在の生体情報を一時的に記憶する機能を含み、ユーザの前日1日分の生体情報の平均値、送信前1時間分の生体情報の平均値等が記憶される。生体情報とは、たとえば、ユーザの脈拍数の情報や体温の情報が挙げられる。なお、生体情報記憶部290eにおける生体情報を記憶するサンプリング周期は、たとえば、10分間隔あるいは30分間隔で行われる。また、外部センター12に対して生体情報を定期送信に基づいて送信する場合は、サンプリング周期がより細かいデータとして送信するようにしてもよい。
文章データ記憶部290fは、ユーザが電子メールを用いて保護者等に対して知らせたい内容が記載された文章データを記憶するために設けられる。文章データ記憶部290fにおいて記憶される文章データとしては、たとえば、緊急を知らせる文、無事を知らせる文、受け手に対して行動を指示する文(バッテリの充電を催促する文)あるいは定期送信や緊急送信等の送信方法ごとに対応した文等である。したがって、判定部250において判定された内容に適合した文章データが選択して送信できるように、それぞれの状況に応じた文章データが記憶される。この文章データは、たとえば、管理用端末120に歩数計100を接続して入力されることにより記憶される。なお、文章データは、任意に作成や修正が可能であり、たとえば、管理用端末120を用いて作成や修正が行われる。
たとえば、緊急を知らせる文としては、「助けてください!」、無事を知らせる文としては、「大丈夫です!」、受け手に対して行動を指示する文(バッテリの充電を催促する文)としては、「****病院に連絡してください!」あるいは「バッテリの残量が低下しています。充電をすべきことを促してください!」、緊急を知らせる文としては、「行動圏外に出ました!」あるいは「倒れているかもしれません、連絡ください!」といった文例が挙げられる。
音声情報記憶部290gは、音声情報処理部240において処理されたユーザの音声情報を音声情報ファイルとして記憶するために設けられる。音声情報記憶部290gには、ユーザがマイク320を通じて話されたユーザの音声情報ファイルを一時的に記憶する機能を有する。
判定情報記憶部290hは、判定部250において、歩数情報、位置情報あるいは生体情報の状況に応じて判定するための判定条件データを記憶するために設けられる。この各判定条件データは、たとえば、管理用端末120に歩数計を接続して入力されることにより記憶される。
判定情報記憶部290hにおいて記憶される判定条件データとしては、たとえば、歩数の下限値の設定、行動範囲となる規定域の設定、生体情報である体温の上限下限の設定および生体情報である脈拍数の上限下限の設定等が挙げられる。たとえば、歩数の下限値としてはその値を下回った場合に歩数情報が異常であると判定するための値として設定され、行動範囲となる規定域の設定方法としては、緯度経度を用いることによって設定することができる。
行動範囲となる規定域の具体的な設定方法としては、たとえば、携帯端末14や監視用端末16において地図を表示させておいて、矩形状の行動範囲における外側の対角をなす2点を指定し、各点における緯度および経度の情報を取得することにより、行動範囲となる規定域が設定される。歩数計100により取得時の位置情報が、それらの緯度および経度の情報におけるそれぞれの最大値と最小値との間にあるかどうかを判定することにより、行動範囲となる規定域の外側に出たか否かが判定される。なお、行動範囲を指定する方法は、たとえば、携帯端末14がスマートフォンの場合は、地図の表示された画面上をタッチすることにより行うことができ、監視用端末16がPCの場合は、地図の表示された画面を、マウスのポインタにより指定した上でクリックすることにより指定される。
また、脈拍数が規定値以上の場合は、「頻脈」、脈拍数が規定値以下の場合は、「除脈」と判定される。このように、判定条件データに基づいて、判定部250が自動的に電子メールを作成すべきことを指示することにより、緊急送信が行われる。
続いて、判定情報記憶部290hに記憶される判定条件データについて、ユーザが倒れる場合についての判定条件について詳細に説明する。ユーザが倒れる場合とは、大きく分けて、ゆっくり倒れる場合と勢いよく倒れる場合の2種類が考えられる。このため、歩数計100においては、2種類の条件設定が行われる。
最初に、ゆっくり倒れた場合の倒れ検出の判定条件の設定について説明する。
まず、短時間では寝ている場合と判別不可能であることから、時刻設定として、たとえば、睡眠中の時間を検出時間から外す設定が行われ、具体的には、検出する時間を8:00〜24:00とし、それ以外の時間を検出しない時間とする。
また、加速度センサ300、角速度センサ(ジャイロセンサ)370がほとんど動きを検出しない無反応時間の設定や検知レベルの設定を行う。たとえば、無反応と判断するレベルの設定とは、動き検出時間内で、動きをほとんど検出していない時間を意味し、所定の時間の間、加速度センサ300や角速度センサ370で動きを検知していない場合は、ユーザが倒れて動けない時間と見なすことができる。
さらに、温度センサ610による体温情報に対する上限下限の閾値設定を行う。この場合、倒れた場合に適用される閾値の範囲は、通常の設定よりも狭く設定される。また、脈拍数の上限下限の閾値設定を行う。この場合も通常の設定より狭く設定される。このように、体温と脈拍数とは通常使用(熱が出た場合や頻脈、徐脈の場合)される範囲に設定しているため、倒れた場合に適用される閾値の範囲は狭く設定される。
上述したように、無反応時間、体温、脈拍数の判定条件を個別に判定し、判定部250は、無反応時間、体温の閾値、脈拍数の閾値のすべてにおいて判定条件が満たされると、ゆっくり倒れたとの判定を行う。換言すると、判定部250は、倒れていることを、動きがほとんどない無反応時間と体温と脈拍数の関係から判定する。したがって、無反応時間がある規定時間経過して体温と脈拍数が規定の範囲外の場合、ゆっくり倒れたとして歩数計100より自動的に緊急送信として歩数計100から電子メールが送信される。
次に、勢いよく倒れた場合の倒れ検出の判定条件について説明する。
ばたっと勢いよく倒れた場合、加速度センサ300、角速度センサ370の最大値(通常より大きく設定)が、判定部250において閾値を超えたと判定された状態で、その後、加速度センサ300がほとんど検知しない程度のレベルが規定時間継続された場合、ばたっと勢いよく倒れたと判定する。そして、加速度センサ300、角速度センサ370の最大値が規定値を超えてもすぐに加速度センサが継続して検知した場合は、判定部250はユーザが転んだと判定するので、自動的な電子メールの緊急送信は行われない。
なお、以上のように、ユーザが倒れる場合について各判定条件が設定されるが、各設定値は、任意に変更可能である。
続いて、歩数計100を身につけているか否かの判定条件の設定について説明する。
歩数計100により計測される体温がたとえば突然35℃以下、もしくは、突然脈拍数が0になった場合、また、体温条件および脈拍数条件のいずれもがその条件を満たす場合、判定部250は、歩数計100を身に着けていないと判定する。なお、体温条件に関して、歩数計100は、ズボン等の衣服のポケットに入れることを想定して、実際の体温と計測される体温を補正する必要がある。たとえば、平熱の体温36℃と計測される人が、歩数計100を装着したとき計測される体温が34℃とした場合、補正係数を2℃として歩数計100が計測する体温に2℃加えた温度を体温として処理する。したがって、この場合における計測される体温35℃は、補正後の値である。また、判定部250において、低体温状態との区別は、計測される体温の変化により判定する。たとえば、判定部250は、突然体温が低下した場合は歩数計100を身につけていないと判定し、徐々に下がった場合は、低体温状態であると判定する。
また、歩数計100を身に着けていないと判定される場合は、倒れたと判断された場合でもメールが送信されない。たとえば、歩数計100を身に着けている状態でズボン等の衣服を脱ぎ、着替えて就寝した場合、衣服を脱衣した時に加速度センサ300が大きな加速度を検知することがあると考えられる。しかしながら、その大きな加速度を検知した後の体温が35℃以下の場合は、歩数計100を身に着けていないと判断してメール送信しない。ただし、緊急メールを送信する機能はスタンバイ状態であり、第1送信ボタン330を押された場合は緊急の電子メールを、空メールが送信されてきた場合も自動返信機能が作動し、電子メールを送信することができる。歩数計100を身に着けていない場合は、生活情報から得られる情報のメール送信機能を停止する。また、体温が規定値に達すると(すなわち、歩数計100を身に着けると)歩数情報や位置情報等から得られる情報に起因する内容でのメール送信を行うことができる状態になる。なお、上記の各設定値は、たとえば、管理用端末120を用いることにより、任意に変更可能である。
加速度センサ300は、ユーザの歩数を計数するために設けられる。加速度センサ300により計数された歩数情報は、歩数情報処理部210において処理され、計数された日時とともに歩数情報記憶部290cに記憶される。加速度センサ300は、データ処理部200における歩数情報処理部210に接続される。
GPSアンテナ310は、ユーザの位置情報を緯度経度情報として取得するために設けられる。GPSアンテナ310により取得された位置情報は、位置情報処理部220において地理情報に変換等されて処理され、処理された位置情報は、位置情報記憶部290dに記憶される。GPSアンテナ310は、データ処理部200における位置情報処理部220に接続される。
マイク320は、ユーザが話した音声情報を取得するために設けられる。マイク320は、たとえば、歩数計100のケース102における正面104の上部側に配置される。マイク320において取得された音声情報は、音声情報処理部240において歩数計100において取得可能な情報として処理され、音声情報記憶部290gに記憶される。マイク320は、データ処理部200における音声情報処理部240に接続される。
歩数計100から電子メールを送信するためのボタンとしては、第1送信ボタン330および第2送信ボタン340を有する。本実施の形態においては、第1送信ボタン330を緊急に送信するためのボタンとし、第2送信ボタン340を大丈夫であることを通知するためのボタンとして使い分けて使用される。第1送信ボタン330および第2送信ボタン340は、たとえば、歩数計100のケース102における正面104の中央部にそれぞれ並んで配置される。なお、第1送信ボタン330より第2送信ボタン340が小さくてもかまわない。
第1送信ボタン330は、ユーザが保護者等の所持する携帯端末14、監視用端末16あるいは外部センター12に対して電子メールを送信するために設けられる。すなわち、歩数計100のユーザが救援を必要とする状態になったとき、ユーザは、第1送信ボタン330を押すことで、電子メールが送信される。これにより、あらかじめ電子メールの送信先として設定された保護者等に対してユーザが緊急事態であることを通知することができる。
また、第2送信ボタン340は、ユーザが保護者等の所持する携帯端末14、監視用端末16あるいは外部センター12に対して既に送信された電子メールの内容を訂正するために新たな電子メールを送信するために設けられる。すなわち、ユーザが、万が一緊急状態を通知するための第1送信ボタン330を誤って押してしまった場合は、第2送信ボタン340を押すことにより電子メールを送信することで、迅速に訂正することができる。
バッテリ残量検知部350は、歩数計100のバッテリの残量が低下したことを検知するために設けられ、たとえば、バッテリ残量検知回路として歩数計100に備えられている。バッテリ残量検知部350においてバッテリの残量が所定の閾値を越えて低下したと検知された場合には、そのことを知らせるためにメール作成処理部260において電子メールが作成されるように作動する処理が行われる。
設定用端子部360は、歩数計100と管理用端末120とを接続するために設けられる。設定用端子部360は、たとえば、歩数計100のケース102における底面106に配置される。管理用端末120とは、たとえば、USBケーブルを用いて接続するように構成される。しかしながら、管理用端末120と管理用端末120との接続は、近距離通信(Bluetooth(登録商標):登録商標やRFID等)やワイヤレスUSB等の無線技術を用いて接続されるようにしてもよい。
角速度センサ370は、ユーザの姿勢の状態を検知するために設けられ、たとえば、ジャイロセンサが用いられる。角速度センサ370において検知されたユーザの姿勢の状態の情報は、たとえば、判定部250における倒れたか否かを検知するための処理において利用される。
表示ボタン380は、表示部500において表示される歩数情報、生体情報あるいは時刻などの表示される情報を切り替えるために設けられる。たとえば、表示ボタン380が押されるたびに、「歩数情報」、「生体情報」、「時刻」…、と、順に切り替わるように設定される。また、後述するように、表示部500は、消費電力を抑えるために、所定の時間経過するとオフ状態とするが、表示ボタン380は、オフ状態からオン状態に切り替えるために設けられる。この表示ボタン380は、たとえば、歩数計100のケース102における側面108に配置される。
表示LED400は、送信用LED410およびバッテリ状態表示用LED420を含む。送信用LED410は、電子メールを送信している場合に点灯するように設けられる。送信用LED410を用いて、実際に歩数計100から電子メールが送信されていることをユーザに対して知らせることができる。また、バッテリ状態表示用LED420は、歩数計100のバッテリの残量が残っている場合に点灯する。バッテリ状態表示用LED420は、残量が低下してくると、バッテリ状態表示用LED420の明度が低下することで、ユーザに対してバッテリの残量を知らせることができる。送信用LED410およびバッテリ状態表示用LED420は、たとえば、歩数計100のケース102における正面104の上部側に並んで配置される。
表示部500は、歩数計100により計数された歩数情報や生体情報等が表示される。表示部500は、たとえば、歩数計100のケース102における正面104の下部側に配置される。表示部500は、たとえば、液晶パネルにより構成される。表示500には、時計としての機能や歩数計としての機能による時刻や歩数を表示することができ、この歩数計100のユーザに対して、電子メールの送信機であるといった意識をさせることなしに使用してもらうことができる。また、表示部500に表示される情報は、消費電力を抑えるために、所定の時間経過するとオフ状態となる。
脈拍センサ600は、ユーザの脈拍を測定するために設けられる。脈拍センサ600は、ユーザの脈拍を検知できる位置に配置される。図2においては、脈拍センサ600は、歩数計100のケース102における角部110に配置され、歩数計100と一体となるように設けられる。脈拍センサ600により計測された脈拍情報は、生体情報処理部230において処理され、生体情報記憶部290eに記憶される。脈拍センサ600は、データ処理部200における生体情報処理部230に接続される。
温度センサ610は、ユーザの体温を測定するために設けられる。温度センサ610は、ユーザの体温を検知できる位置に配置される。図2においては、温度センサ610は、歩数計100のケース102における角部110に配置され、歩数計100と一体となるように設けられる。温度センサ610により計測された体温情報は、生体情報処理部230において処理され、生体情報記憶部290eに記憶される。温度センサ610は、データ処理部200における生体情報処理部230に接続される。
また、図5は、この発明にかかる歩数計の他の実施の形態の外観を示す斜視模式図であり、(a)は図2に示す歩数計とは異なる角部に脈拍センサおよび温度センサを設けており、(b)は歩数計の端縁部に脈拍センサおよび温度センサを設けており、(c)は(b)に示す歩数計とは異なる端縁部に温度センサを設けている。図5(a)に示す歩数計100’は、図2に示す歩数計100と異なる角部110に脈拍センサ600および温度センサが配置されている。また、図5(b)に示す歩数計100’’および(c)に示す歩数計100’’’では、脈拍センサ600および温度センサ610が、それぞれ、ケース102の端縁部112に配置されている。なお、脈拍センサ600および温度センサ610により、生体情報を取得し易いようにするために、ケース102の角部110あるいは端縁部112に配置されるが、このように生体情報を取得し易い位置に配置すると、身体以外のところにも接触する機会が増加することとなる。このため、脈拍センサ600および温度センサ610における検知部分は、金属状のものでコーティングを施すか、あるいは接触に対して強い素材のものが選択されるのが好ましい。
また、この発明にかかる歩数計のさらに他の実施の形態として、図示しないが、生体情報である脈拍数を計測する脈拍センサ600あるいは体温を測定する温度センサ610が、歩数計100の裏表面に配置されていてもよい。そうすることで、歩数計100をズボン等の衣服のポケットに入れたとき、歩数計100において、どちらの向き(表面、裏面)でも体温や脈拍数を計測することができる。
外部センター12は、少なくとも電子メールを受信できる機能を有する。また、外部センター12は、歩数計100における記憶容量よりも大きな記憶容量を有する。外部センター12は、GPSアンテナ310により検知され、位置情報記憶部290dにおいて記憶されている緯度経度情報を含む位置情報に基づいて、地図にマッピングし、携帯端末等に表示させるための機能も有する。また、外部センター12は、送信された位置情報に基づいて住所を検索し、検索された住所を端末に送り返すようにする機能も有する。そうすることで、住所情報の内容について更新された場合(たとえば、住所表記の変更や市町村の統廃合等がされた場合)、歩数計100に住所情報のデータベースを含むよりも最新の住所情報を提供することができる。さらに、外部センター12は、生体情報を記憶する機能も有する。そして、外部センター12に記憶される位置情報や生体情報は、歩数計100に記憶される位置情報や生体情報よりもサンプリング周期の短い情報として記憶する機能も有する。そして、記憶された位置情報や生体情報は、携帯端末14や監視用端末16からアクセスされることにより閲覧できるような機能を有する。
携帯端末14および監視用端末16は、少なくとも歩数計100からの電子メールを送受信できる機能を有する。携帯端末14は、たとえば、携帯電話やスマートフォン等が用いられ、監視用端末16は、たとえば、パソコンが用いられる。
管理用端末120は、歩数計100とUSBケーブル等を用いて接続することで、歩数計100の端末用記憶部290aに記憶される条件や、判定情報記憶部290hに記憶される判定条件データの各条件を設定するための端末である。さらに、管理用端末120は、文章データ記憶部290fにおいて記憶される文章データを作成したり修正したりするための端末である。なお、管理用端末120と歩数計100との接続は、近距離通信(Bluetooth(登録商標):登録商標やRFID等)やワイヤレスUSB等の無線技術を用いて接続される。管理用端末120としては、設定用のアプリケーションがインストールされている端末であれば、パソコン、携帯端末あるいはスマートフォン等の端末を用いてもよい。
この第1の実施の形態にかかる歩数計100によれば、高齢者や幼児等の複雑な機械操作を不得意としている人が使用しやすく、さらには緊急事態に複雑な操作をすることが難しくなるような緊急事態の状態となった場合に、第1送信ボタン330を押すだけで、容易に記憶されているメールアドレスに対して予め記憶された文章データから状況に応じて適切な文章データが選択され、その内容に基づいて緊急事態を知らせる電子メールを保護者等が所持する端末等に対して一斉に送信することができる。
また、この第1の実施の形態にかかる歩数計100によれば、位置情報あるいは生体情報に基づいて歩数計100から複数の電子メールが送信されることから、送信先の保護者等が所持する端末等に対して、危機的な状態であることを知らせることができる。たとえば、1日当たりの歩数の下限値、倒れた状態のメール送信、体温が高くなった場合のメール送信等、複数のメールが送信されることにより、より危機的な状態であることを把握させることができる。また、位置情報の通常生活圏外のメールが送信され、生活情報の体温が高くなった場合のメールが送信され、倒れた状態のメールが送信された時、より危機的な状態であることを知らせることができる。
さらに、この第1の実施の形態にかかる歩数計100によれば、歩数計100がユーザの音声情報を記憶することを可能とし、歩数計100のユーザの声を容易に届けることができる機能を設けているので、歩数計100のユーザに対しても安心感を与えることができる。また、第1送信ボタン330を押すだけで、保護者等に対して情報が正確に届いているかどうかが不安と感じる高齢者に対しても、直接的に音声を入力し、届けているという安心感を与えることができる。
また、この第1の実施の形態にかかる歩数計100によれば、歩数情報について、1日の歩数が下限値を所定の期間下回った場合に、自動的に記憶されたメールアドレスに対する保護者等が所持する端末に電子メールを一斉に緊急送信することにより、知らせることができる。そうすると、1人暮らしの高齢者の孤独死等に対して対策を講じることができる。
さらに、この第1の実施の形態にかかる歩数計100によれば、位置情報について、行動範囲に緯度経度の制限を設け、範囲外にユーザが移動した場合、自動的に記憶されたメールアドレスに対する保護者等に電子メールを一斉に送信し、知らせることができる。そうすると、歩数計100のユーザが、生活圏内から外れた場合のお知らせ、児童や幼児が連れ去られることを監視することができる。
また、この第1の実施の形態にかかる歩数計100によれば、生体情報について、脈拍数、体温等の生体情報を記憶し、送信することができ、また、生体情報に異常がみられた場合にも電子メールを送信することにより知らせることができる。たとえば、脈拍数が規定値以上の場合は、「頻脈」、脈拍数が規定値以下の場合は、「除脈」として、自動的に記憶されたメールアドレスに対する保護者等に電子メールを一斉に送信し、知らせることができる。このような状況において電子メールを送信する場合、体温が高い場合は、文章データとして、「熱があります!」、体温が低い場合は、「低体温状態です!」のような文章データが電子メールの本文欄に記載され、送信される。そうすることで、ユーザの生体情報に異常が見られた場合に、迅速に、保護者等にユーザのその状況を知らせることができる。
また、この第1の実施の形態にかかる歩数計100によれば、脈拍センサ600および温度センサ610が、歩数計100のケース102における角部110あるいは端縁部112に設けられているので、ユーザがこの歩数計100を携帯した場合に身体に接し易くなり、精度よく生体情報を取得することができる。
さらに、この第1の実施の形態にかかる歩数計100によれば、歩数計100のバッテリ残量が低下した場合、その旨を保護者等に対して知らせることができるので、ユーザに対して、充電を促すことができる。
また、この第1の実施の形態にかかる歩数計100によれば、外部センター12に対して電子メールを送信することができるので、たとえば、保護者等が、位置情報等について、地図上にマッピングされた状態でユーザの位置を知ることができる。また、歩数計管理システム10において、外部センター12を利用することで、地図情報の更新を容易に行うことができる。すなわち、住所表記が変更になったため、地図データを変更する必要が生じた場合、歩数計100でこの更新を行うとすると歩数計100に地図データの更新情報のすべてをダウンロードしなければならなくなるところ、外部センター12で住所変換を行う場合は、外部センター12において記憶される地図データのみを更新することにより、最新の住所表記により表示することができる。さらに、外部センター12は、歩数計100に比べて記憶容量を多く持たせることができるので、位置情報や生体情報を記憶させるサンプリング周期を短く設定し、細やかなデータ蓄積を可能とすることができる。したがって、携帯端末14あるいは監視用端末16から、ユーザの地図上の移動履歴を確認する場合、細かな移動情報を得ることができる。また、携帯端末14あるいは監視用端末16から外部センター12に対しアクセスすれば必要な情報を手に入れることが可能であることから、歩数計100に対して負荷をかけることがない。
次に、第1の実施の形態にかかる歩数計100の動作について、図6ないし図13を参照して説明する。
(電子メール送信処理)
ユーザが歩数計100から保護者等の所持する携帯端末14(14a,14b)、監視用端末16(16a,16b)あるいは外部センター12に対して第1送信ボタン330が押されることにより自動的に電子メールを作成し、送信する処理について説明する。図6は、歩数計100から電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。
まず、ユーザが電子メールの送信を行う必要が生じた場合、そのユーザにより歩数計100の第1送信ボタン330が押される(ステップS10)。すると、歩数計100のメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動する(ステップS11)。続いて、メールアドレス記憶部290bからメールアドレスが読み出される(ステップS12)。次に、順に、位置情報記憶部290dに記憶された位置情報が読み出され(ステップS13)、歩数情報記憶部290cに記憶された歩数情報が読み出され(ステップS14)、生体情報記憶部290eに記憶された生体情報が読み出される(ステップS15)。続いて、文章データ記憶部290fに記憶された文章データが読み出される(ステップS16)。そして、読み出された歩数情報、読み出された位置情報、読み出された生体情報および読み出された文章データに基づいて、電子メールが作成され(ステップS17)、ステップS12において読み出されたメールアドレス先に一斉に電子メールを送信する(ステップS18)。
図7に、歩数計100から送信される電子メールに記載される内容例を示す。図7は、 “ハネロン太郎”という歩数計100のユーザ名である電子メールの送信者名、位置情報として“現在地 京都府京都市***** 番地”という送信者の現在地を示す情報、歩数情報として“歩数情報 ここ1時間の歩数 532歩”として直近1時間の歩数を示し、次に、“昨日1日の歩数 4539歩”として昨日の歩数情報を表示されている例である。これにより、歩数計100のユーザの生活情報を得ることができる。すなわち、図7に示す例では、歩数情報と位置情報とが表示されている。このように、上述した歩数計100の動作では、歩数情報や位置情報に限らず、生体情報や文章データも読み出され、電子メールの本文に記載されているが、この本文に記載される情報は、任意に選択可能である。したがって、端末用記憶部290aに記憶される設定条件によって歩数情報のみが読み出される場合もあるし、位置情報のみが読み出される場合もある。なお、このことは、以下に説明される歩数計100についての動作についても同様である。
(空メールの受信処理)
保護者等が所持する端末から送信された空メールを歩数計100が受信したときの処理について説明する。図8aは、歩数計100が空メールを受信したときの処理動作を示す一実施例のフローチャートであり、図8bは、歩数計100が受信したsubject欄において履歴用コードが記載されていた場合の処理動作を示す一実施例のフローチャートである。
まず、保護者等が所持する携帯端末14あるいは監視用端末16から空メールが送信される(ステップS20)。そうすると、歩数計100がその空メールを受信する(ステップS21)。そして、歩数計100におけるメール受信処理部270は、空メールのsubject欄に履歴用コードが記載されているか否かのチェックが行われる(ステップS22)。subject欄に履歴用コードの記載がない場合、歩数計100におけるメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動する(ステップS23)。続いて、順に、位置情報記憶部290dに記憶された位置情報が読み出され(ステップS24)、歩数情報記憶部290cに記憶された歩数情報が読み出され(ステップS25)、生体情報記憶部290eに記憶された生体情報が読み出される(ステップS26)。続いて、文章データ記憶部290fに記憶された文章データが読み出される(ステップS27)。次に、メール作成処理部260は、空メールの送信元を電子メールの送信先に変換し、空メールにおける送信先を電子メールの送信元に変換する(ステップS28)。そして、読み出された歩数情報、読み出された位置情報、読み出された生体情報および読み出された文章データに基づいて、電子メールが作成され(ステップS29)、空メールの送信元のメールアドレスに電子メールを送信する(ステップS30)。最後に、空メールの送信元の携帯端末14あるいは監視用端末16が電子メールを受信する(ステップS31)。
一方、ステップS22において、空メールのsubject欄に履歴用コードが記載されている場合、歩数情報に対応する履歴用コードが記載されているか否かがチェックされる(ステップS32)。歩数情報に対応する履歴用コードが記載されている場合は、歩数計100におけるメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動し、(ステップS33)、歩数情報に対応する履歴用コードが記載されていなければ、位置情報に対応する履歴用コードが記載されているか否かがチェックされる(ステップS35)。そして、歩数情報記憶部290cに記憶された歩数情報が読み出され(ステップS34)、続いて、文章データ記憶部290fに記憶された文章データが読み出される(ステップS27)。
また、位置情報に対応する履歴用コードが記載されている場合は、歩数計100におけるメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動し、(ステップS36)、位置情報に対応する履歴用コードが記載されていなければ、生体情報に対応する履歴用コードが記載されているか否かがチェックされる(ステップS38)。そして、位置情報記憶部290dに記憶された位置情報が読み出され(ステップS37)、続いて、文章データ記憶部290eに記憶された文章データが読み出される(ステップS27)。
さらに、生体情報に対応する履歴用コードが記載されている場合は、歩数計100におけるメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動し、(ステップS39)、生体情報に対応する履歴用コードが記載されていなければ、通常の歩数計100におけるメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動する(ステップS23)。そして、生体情報記憶部290eに記憶された生体情報が読み出され(ステップS40)、続いて、文章データ記憶部290fに記憶された文章データが読み出される(ステップS27)。
(音声情報を含む電子メール送信処理)
ユーザが歩数計100から保護者等の所有する携帯端末14(14a,14b)、監視用端末16(16a,16b)あるいは外部センター12に対して音声情報を含む電子メールを送信する処理について説明する。図9は、歩数計100から音声情報を含む電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。
まず、ユーザが音声情報を含む電子メールの送信を行う必要が生じた場合、そのユーザにより第1送信ボタン330が押される(ステップS40)。所定時間、第1送信ボタン330が押された場合、歩数計100は録音可能状態となり、そのユーザがマイク320に向かって伝えたい内容を話す(ステップS41)。そうすると、マイク320を介して音声情報処理部240により処理され音声ファイルが作成されて、音声情報記憶部290gに記憶される(ステップS42)。そして、歩数計100におけるメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動する(ステップS43)。続いて、メールアドレス記憶部290bからメールアドレスが読み出される(ステップS44)。次に、順に、位置情報記憶部290dに記憶された位置情報が読み出され(ステップS45)、歩数情報記憶部290cに記憶された歩数情報が読み出され(ステップS46)、生体情報記憶部290eに記憶された生体情報が読み出される(ステップS47)。続いて、文章データ記憶部290fに記憶された文章データが読み出される(ステップS48)。次に、音声情報記憶部290gに記憶された音声情報ファイルが読み出される(ステップS49)。そして、読み出された歩数情報、読み出された位置情報、読み出された生体情報、読み出された文章データおよび読み出された音声情報ファイルに基づいて、電子メールが作成され(ステップS50)、ステップS44において読み出されたメールアドレス先に一斉に電子メールを送信する(ステップS51)。
このように、歩数計100は、ユーザの音声を音声情報ファイルとして記憶することを可能とし、歩数計100のユーザの声を電子メールに添付することで、容易に送信することができる機能を設けていることから、歩数計100のユーザに対しても安心感を与えることができる。また、第1送信ボタン330を押しただけで、保護者等に対して情報が正確に届いているかどうかについて不安と感じる高齢者に対しても、直接的に音声を入力し、届けているという安心感を与えることができる。
(歩数情報に基づく緊急メール送信処理)
歩数計100の判定部250における歩数情報に基づいて、自動的に緊急に電子メールを送信する処理について説明する。図10は、歩数計100から自動的に緊急に歩数情報に基づく電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。
判定部250において歩数情報に異常があると判定された場合(ステップS70)、歩数計100は、自動的に歩数計100におけるメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動する(ステップS71)。続いて、メールアドレス記憶部290bからメールアドレスが読み出される(ステップS72)。次に、歩数情報記憶部290cに記憶された歩数情報が読み出され(ステップS73)、文章データ記憶部290fに記憶された文章データが読み出される(ステップS74)。そして、読み出された歩数情報および読み出された文章データに基づいて、電子メールが作成され(ステップS75)、ステップS72において読み出されたメールアドレス先に一斉に電子メールを送信する(ステップS76)。
このように、歩数計100によれば、たとえば、1日の歩数が下限値を所定の期間を下回った等の歩数情報に異常があった場合に、電子メールを保護者等に対して一斉に送信し、知らせることができるので、1人暮らしの高齢者の孤独死等に対して対策を講じることができる。
(位置情報に基づく緊急メール送信処理)
歩数計100の判定部250における位置情報に基づいて、自動的に緊急に電子メールを送信する処理について説明する。図11は、歩数計100から自動的に緊急に位置情報に基づく電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。
判定部250において設定された規定域外に移動したと判定された場合(ステップS80)、歩数計100は、自動的に歩数計100におけるメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動する(ステップS81)。続いて、メールアドレス記憶部290bからメールアドレスが読み出される(ステップS82)。次に、位置情報記憶部290dに記憶された位置情報が読み出され(ステップS83)、文章データ記憶部290fに記憶された文章データが読み出される(ステップS84)。そして、読み出された歩数情報および読み出された文章データに基づいて、電子メールが作成され(ステップS85)、ステップS82において読み出されたメールアドレス先に一斉に電子メールを送信する(ステップS86)。
このように、歩数計100によれば、行動範囲に緯度経度により制限を設け、規定域外にユーザが移動した場合、電子メールを保護者等に一斉に送信し、知らせることができるので、歩数計100のユーザが、生活圏内から外れた場合に知らせることができ、また、ユーザである児童や幼児等が連れ去られることを監視することができる。
(生体情報に基づく緊急メール送信処理)
歩数計100の判定部250における生体情報に基づいて、自動的に緊急に電子メールを送信する処理について説明する。図12は、歩数計100から自動的に緊急に生体情報に基づく電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。
判定部250において生体情報に異常があるか、あるいは倒れたと判定された場合(ステップS90)、歩数計100は、自動的に歩数計100におけるメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動する(ステップS91)。続いて、メールアドレス記憶部290bからメールアドレスが読み出される(ステップS92)。次に、生体情報記憶部290eに記憶された生体情報が読み出され(ステップS93)、文章データ記憶部290fに記憶された文章データが読み出される(ステップS94)。そして、読み出された歩数情報および読み出された文章データに基づいて、電子メールが作成され(ステップS95)、ステップS92において読み出されたメールアドレス先に一斉に電子メールを送信する(ステップS96)。
このように、歩数計100によれば、生体情報について、脈拍数、体温等の生体情報を記憶し、送信することができ、また、生体情報に異常がみられた場合にも電子メールを保護者等に一斉に送信することにより知らせることができる。
(バッテリ残量に基づく緊急メール送信処理)
歩数計100の判定部250における歩数情報に基づいて、自動的に緊急に電子メールを送信する処理について説明する。図13は、歩数計100から自動的に緊急にバッテリ残量に基づく電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。
バッテリ残量検知部350においてバッテリ残量が低下したと検知された場合(ステップS100)、歩数計100は、自動的に歩数計100におけるメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動する(ステップS101)。続いて、メールアドレス記憶部290bからメールアドレスが読み出される(ステップS102)。次に、文章データ記憶部290fに記憶された文章データが読み出される(ステップS103)。そして、読み出された歩数情報および読み出された文章データに基づいて、電子メールが作成され(ステップS104)、ステップS102において読み出されたメールアドレス先に一斉に電子メールを送信する(ステップS105)。
このように、歩数計100は、歩数計100のバッテリ残量が低下した場合、その旨を保護者等に対して知らせることができるので、ユーザに対して、充電を促すことができる。
次に、この発明にかかる歩数計100の第2の実施の形態について説明する。図14は、この発明にかかる歩数計100の第2の実施の形態にかかる構成例を示すブロック図である。図3において示される歩数計100の第1の実施の形態にかかる構成例のブロック図と異なる構成は、位置情報処理部220’の構成である。また、携帯端末14(14a,14b)および監視用端末(16a,16b)の構成が異なる。その他の構成については、第1の実施の形態にかかる歩数計100の構成例と同一の構成であるので、説明を省略する。
歩数計100の第2の実施の形態にかかる位置情報処理部220’は、GPSアンテナ310により測定された緯度経度情報を入力し、位置情報記憶部290dに記憶するように処理する機能を有する。位置情報記憶部290dには、緯度経度情報と測定された時間とが対応付けられて記憶される。このように、歩数計100の第2の実施の形態にかかる位置情報記憶部290dでは、地理情報に変換する前の位置情報が記憶される。さらに、位置情報処理部220’は、位置情報記憶部290dにおいて記憶された緯度経度情報に基づいて、前日1日分の緯度経度情報や送信前1時間分の緯度経度情報として、位置情報記憶部290dに記憶するように処理する。
携帯端末14(14a,14b)および監視用端末16(16a,16b)は、歩数計100からの電子メールを送受信できる機能を有する。また、携帯端末14(14a,14b)および監視用端末16(16a,16b)は、歩数計100から送信されてきた電子メールの内容である緯度経度情報に基づいて位置情報として住所情報に変換する機能を有する。さらに、携帯端末14(14a,14b)および監視用端末16(16a,16b)は、歩数計100から送信されてきた電子メールの内容である緯度経度情報および緯度経度を測定した日時から得られる移動の移動履歴情報から地図上に表示する機能を有するとともに、表やグラフを用いて移動履歴を表示する機能を有する。詳細については、後述する。
第2の実施の形態にかかる歩数計100は、第1の実施の形態にかかる歩数計100と同様の効果を奏するとともに、以下の効果を奏する。
すなわち、第2の実施の形態にかかる歩数計100によれば、歩数計100において、緯度経度情報、歩数情報および生体情報のうちの少なくとも一つを収集し、そして記憶を行い、携帯端末14(14a,14b)あるいは監視用端末16(16a,16b)において、歩数計100により送信された電子メールの内容に基づいて各端末のディスプレイに表示する処理を行うことから、歩数計100と携帯端末14(14a,14b)あるいは監視用端末16(16a,16b)とで行う処理を分担することができるため、歩数計100の電力の消費を抑制することができる。
次に、第2の実施の形態にかかる歩数計100の動作について図15および図20を参照して説明する。
(電子メール送信処理)
ユーザが歩数計100から保護者等の所持する携帯端末14(14a,14b)および監視用端末16(16a,16b)に対して第1送信ボタン330が押されることにより自動的に電子メールを作成し、送信する処理について説明する。図15は、歩数計100から電子メールを送信するときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。
まず、ユーザが電子メールの送信を行う必要が生じた場合、そのユーザにより歩数計100の第1送信ボタン330が押される(ステップS110)。すると、歩数計100のメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動する(ステップS111)。続いて、メールアドレス記憶部290bからメールアドレスが読み出される(ステップS112)。次に、順に、位置情報記憶部290dに記憶された緯度経度情報が読み出され(ステップS113)、歩数情報記憶部290cに記憶された歩数情報が読み出され(ステップS114)、生体情報記憶部290cに記憶された生体情報が読み出される(ステップS115)。続いて、読み出された緯度経度情報、読み出された歩数情報および読み出された生体情報に基づいて、たとえば、図16(a)ないし(b)に示すような電子メールが作成され(ステップS117)、ステップS112において読み出されたメールアドレス先に一生に電子メールを送信する(ステップS118)。
ここで、図16に、第2の実施の形態にかかる歩数計100から送信される電子メールに記載される構成例を示す。図16(a)は、緯度経度情報、ここ一時間の歩数情報および昨日1日の歩数情報について、一括読出しがされた場合の構成例を示している。ここで、各情報に対応して記載されている「a」、「b」および「c」は、識別記号である。すなわち、図16(a)においては、識別記号「a」に対応して、緯度経度情報、緯度経度が測定された時間が示され、識別記号「b」に対応して、ここ1時間の歩数が数字で示され、識別記号「c」に対応して、昨日1日の歩数が数字で表示されている例である。
図16(b)は、移動履歴付きの場合の構成例であり、識別記号「a」に対応して、緯度経度情報および緯度経度が測定された時間の構成の一例を示す。
また、図16(c)は、図16(b)と同様に移動履歴付きの場合の構成であり、識別記号「a」に対応して、緯度経度情報および緯度経度が測定された時間の構成の他の例を示す。
なお、図16(b)および(c)に示すように、移動履歴付きの場合の電子メールの構成は、緯度経度情報とともに、緯度経度が測定された時間が対応づけられて、それぞれが同一行に示される。なお、識別記号は、任意に設定することができ、各情報の構成も任意に設定することができる。緯度経度、日時等は、図16(b)に示すように「,」で区切られて表すようにしてもよいし、図16(c)に示すように「/」で区切られて表すようにしてもよいし、他の方法で、緯度経度、日時等を区別できる方法により表すようにしてもよい。
続いて、図16(a)ないし(c)に示すような構成をした電子メールを受信した携帯端末14(14a,14b)および監視用端末16(16a,16b)は、緯度経度情報を住所情報に変換する処理を行う。また、携帯端末14(14a,14b)あるいは監視用端末16(16a,16b)のユーザが操作を行うことにより、歩数計100のユーザに関する情報を適宜所望の形式により各端末のディスプレイに歩数計100のユーザの基本情報を表示することができる。ここで、基本情報とは、たとえば、歩数履歴情報、移動履歴情報および生体情報のうちの少なくとも1つである。また、移動履歴情報とは、緯度経度情報をその緯度経度を測定した日時とともに時系列に記憶された情報である。
携帯端末14(14a,14b)および監視用端末16(16a,16b)のディスプレイには、たとえば、図7および図17ないし図19に示すような形式により歩数履歴情報や移動履歴情報が表示される。図17は、この発明にかかる歩数計100から送信される電子メールに基づいて携帯端末14(14a,14b)や監視用端末16(16a,16b)に表示される歩数履歴情報を表形式により表示した例を示す図である。図18は、この発明にかかる歩数計100から送信される電子メールに基づいて携帯端末14(14a,14b)や監視用端末16(16a,16b)に表示される歩数履歴情報をグラフ形式により表示した例を示す図である。図19は、この発明にかかる歩数計100から送信される電子メールに基づいて携帯端末14(14a,14b)や監視用端末16(16a,16b)に表示される移動履歴情報を地図形式により表示した例を示す図である。
図7は、文章形式による表示である。図7に示す表示形式では、緯度経度情報が位置情報として住所情報に変換されるとともに、ここ1時間の歩数情報と昨日1日の歩数情報が表示されている。たとえば、図16(a)に示すような電子メールを携帯端末14(14a,14b)あるいは監視用端末16(16a,16b)が受信した場合に、図7に示すような表示形式により各端末に表示することができる。
図17は、表形式による表示である。図17に示す表示形式では、左の欄に日付の情報が示され、右の欄にその日付における1日分の歩数情報が示される。
図18は、グラフ形式による表示である。図18に示す表示形式では、横軸に日付が示され、縦軸にその日付における1日分の歩数情報に対応した位置にプロットされることで折れ線グラフとして示される。
図19は、地図形式による表示である。図19に示す表示形式では、任意の期間内における移動履歴が端末の表示領域Mに表示される地図上に表示される。たとえば、図16(b)に示すような電子メールを携帯端末14(14a,14b)あるいは監視用端末16(16a,16b)が受信した場合に、図19(a)ないし(c)に示すような表示形式により各端末の表示領域Mに表示することができる。
図19(a)は、表示領域Mに表示される地図上に、測位地点P1〜P5が○(白丸)でプロットされており、最後の測位地点として、最終地点PENDが○(白丸)でプロットされている状態が表示されている。そして、各測位地点P1〜P5の間には、各移動経路R1〜R5が破線のベクトルにより表示されている。この表示形式によれば、歩数計100のユーザが、どのように地図上を移動していったか、あるいは最終的に、歩数計100のユーザが地図上のどの地点に存在するかを一目で把握することができる。
また、図19(b)は、表示領域Mに表示される地図上に、測位地点P1〜P5が○(白丸)でプロットされており、最後の測位地点として、最終地点PENDが●(黒丸)でプロットされている状態が表示されている。そして、各測位地点P1〜P5の間には、各移動経路R1〜R5が破線の直線により表示されている。この表示形式であっても、歩数計100のユーザが、どのように地図上を移動して、最終的に地図上のどの地点に存在するかを一目で把握することができる。
さらに、図19(c)は、表示領域Mに表示される地図上に、最後の測位地点として、最終地点PENDのみが○(白丸)でプロットされている状態が表示されている。そして、ユーザの全体の移動経路RALLが破線の折れ線により表示されている。この表示形式であっても、歩数計100のユーザが、どのように地図上を移動して、最終的に地図上のどの地点に存在するかを一目で把握することができる。
なお、図19(a)ないし(c)に示す地図形式による表示は例示として示したものであり、表示の表現方法は、種々の変形を行うことができる。
また、図17ないし図19には、歩数計100のユーザ名である電子メールの送信者名が記載されていないが、記載されていてもよい。
また、上述した歩数計100の動作では、歩数情報や位置情報に限らず、生体情報も読み出され、電子メールの本文に記載されているが、上記の各表示形式により表示される情報は、任意に選択可能である。したがって、端末用記憶部290eに記憶される設定条件によって歩数情報のみが読み出される場合もあるし、位置情報のみが読み出される場合もある。
(データ要求メールの受信処理)
保護者等が所持する端末から送信されたデータ要求メールを歩数計100が受信したときの処理について説明する。図20は、歩数計100がデータ要求メールを受信したときの処理動作を示す一実施例のフローチャートである。なお、歩数計100が受信したデータ要求メール内に履歴用コードが記載されていた場合は、図8bに記載に示されるフローチャートに基づく処理動作が実行されるので、説明を省略する。
まず、保護者等が所持する携帯端末14(14a,14b)あるいは監視用端末16(16a,16b)からデータ要求メールが送信される(ステップS120)。なお、このデータ要求メールの送信は、通常の電子メールの送信操作により行われてもよいし、専用のボタンを画面に表示させておき、そのボタンを押す操作により送信可能とするようにしてもよい。そうすると、歩数計100がそのデータ要求メールを受信する(ステップS121)。そして、歩数計100におけるメール受信処理部120は、データ要求メール内に記載される履歴用コードが記載されているか否かのチェックが行われる。データ要求メール内に履歴用コードの記載がない場合、歩数計100におけるメール作成処理部260における電子メール作成機能が作動する(ステップS123)。続いて、順に、位置情報記憶部290dに記憶された緯度経度情報が読み出され(ステップS124)、歩数情報記憶部290cに記憶された歩数情報が読み出され(ステップS125)、生体情報記憶部290eに記憶された生体情報が読み出される(ステップS126)。次に、メール作成処理部260は、データ要求メールの送信元を電子メールの送信先に変換し、データ要求メールにおける送信先を電子メールの送信元に変換する。(ステップS127)そして、読み出された緯度経度情報、読み出された歩数情報および読み出された生体情報に基づいて、たとえば、図16(a)ないし(b)に示すような電子メールが作成され(ステップS128)、データ要求メールの送信元のメールアドレスに電子メールを送信する(ステップS129)。そして、データ要求メールの送信元の携帯端末14(14a,14b)あるいは監視用端末16(16a,16b)が電子メールを受信する(ステップS130)。
続いて、図16(a)ないし(c)に示すような構成をした電子メールを受信した携帯端末14(14a,14b)および監視用端末16(16a,16b)は、緯度経度情報を住所情報に変換する処理を行う。また、携帯端末14(14a,14b)あるいは監視用端末16(16a,16b)のユーザが操作を行うことにより、歩数計100のユーザに関する情報を適宜所望の形式により各端末のディスプレイに表示することができる。
なお、携帯端末に本発明にかかる歩数計のデータを処理するデータ処理方法できるようなプログラムをインストールすることで実行できるようにしてもよい。また、たとえば、スマートフォンの画面に第1送信ボタン330や第2送信ボタン340のみを表示させておき、歩数計100と同様の機能を持たせるようにしてもよい。
また、本実施の形態にかかる歩数計には、音声情報処理部が含まれているが、これに限るものではなく、必ずしも含まれていなくてもよい。また、同様に、本発明の実施の形態にかかる歩数計には、生体情報を取得するための脈拍センサや温度センサが含まれているが、これに限るものではなく、必ずしも含まれていなくてもよい。
さらに、本実施の形態にかかる歩数計には、第2送信ボタンが設けられているが、これに限るものではなく、必ずしも設けられていなくてもよい。
また、本実施の形態にかかる歩数計には、脈拍センサおよび温度センサが設けられているが、これに限るものではなく、必ずしも設けられていなくてもよい。さらに、脈拍センサ600は、図2あるいは図5に示すように、歩数計100に一体となるように構成されているが、これに限るものではなく、別途、歩数計100をユーザの脈拍を検知できる位置に配置することで、ユーザの脈拍を検知するようにしてもよい。同様に、温度センサ610は、図2あるいは図5に示すように、歩数計100に一体となるように構成されているが、これに限るものではなく、別途、歩数計100をユーザの体温を検知できる位置に配置することで、ユーザの体温を検知するようにしてもよい。
また、本実施の形態にかかる歩数計について、電子メールの代替手段として、ショートメッセージ機能を用いて行ってもよい。ショートメッセージでは、あて先が、メールアドレスではなく、電話番号により特定される。したがって、ショートメッセージを用いて送信を行う場合は、メールアドレスではなく、電話番号が代わりに用いられる。なお、ショートメッセージ機能を用いては、空メールに対応できない点に留意が必要である。したがって、電子メールの代わりにショートメッセージ機能を用いる場合は、ショートメッセージの本文欄に、特定の制御文字(たとえば、位置情報を返信して欲しい場合は「00000001」、また、生体情報を返信して欲しい場合は「00000002」等)を入力することにより自動応答可能とするようにしてもよい。この場合、ショートメッセージには、subject欄がなく、文字数0もしくはブランクでも本文欄に入力することを促すメッセージが表示されるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態かかる歩数計は、位置情報の取得方法としてGPSアンテナを用いたが、これに限るものではなく、無線基地局を利用して位置情報を取得してもよい。特に、屋内、地下等のGPSの電波の受信が困難な場所の場合は、たとえば、Wi−Fiのアクセスポイント等を利用することができる点で有効である。
また、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態で述べた構成に新たな構成要素を追加したり、削除したり、変更等したりして種々の変形を行うことができる。
10 歩数計管理システム
12 外部センター
14、14a、14b 携帯端末
16、16a、16b 監視用端末
18 ネットワーク
100、100’、100’’、100’’’ 歩数計
102 ケース
104 正面
106 底面
108 側面
110 角部
112 端縁部
120 管理用端末
200 データ処理部
210 歩数情報処理部
220、220’ 位置情報処理部
230 生体情報処理部
240 音声情報処理部
250 判定部
260 メール作成処理部
270 メール受信処理部
280 メール送信処理部
290 データ記憶部
290a 端子用記憶部
290b メールアドレス記憶部
290c 歩数情報記憶部
290d 位置情報記憶部
290e 生体情報記憶部
290f 文章データ記憶部
290g 音声情報記憶部
290h 判定情報記憶部
300 加速度センサ
310 GPSアンテナ
320 マイク
330 第1送信ボタン
340 第2送信ボタン
350 バッテリ残量検知部
360 設定用端子部
370 角速度センサ
380 表示ボタン
400 LED部
410 送信用LED
420 バッテリ状態表示用LED
500 表示部
600 脈拍センサ
610 温度センサ
M 表示領域
P1〜P5 測位地点
END 最終地点
R1〜R5 移動経路
ALL 全体の移動経路

Claims (11)

  1. ユーザが携帯しうるためのケースを備え、日常的あるいは緊急に電子メールを送信する機能と、前記ケースに前記電子メールを送信するための送信ボタンとを有する歩数計であって、前記歩数計は、
    加速度を検出する加速度検出手段と、
    角速度を検出する角速度検出手段と、
    前記検出された加速度に基づいて前記ユーザの歩行を検出し歩数を計数する歩数計数手段と、
    前記ユーザの位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記計数された歩数情報と前記取得された位置情報とを記憶する記憶手段と、
    前記電子メールに記載される文章データを記憶する文章記憶手段と、
    メールアドレスを記憶するメールアドレス記憶手段と、
    前記記憶された歩数情報、前記記憶された位置情報および前記記憶された文章データに基づき電子メールを作成するデータ作成手段と、
    前記作成された電子メールを送信するメール送信手段と、
    前記ユーザの脈拍を検知できる位置に配置され、前記ユーザの脈拍を測定する脈拍測定手段と、
    前記ユーザの体温を検知できる位置に配置され、前記ユーザの体温を測定するための体温測定手段と、
    前記測定された脈拍数および前記測定された体温情報を含む生体情報を記憶するための生体情報記憶手段と、
    前記検出された加速度、前記検出された角速度、ならびに前記測定された脈拍数および体温情報を含む生体情報に基づいて、ゆっくり倒れたか勢いよく倒れたかを判定するための、閾値に基づく条件が設定された判定条件を記憶する判定情報記憶手段と、
    前記記憶された判定条件に基づいて、前記ユーザがゆっくり倒れたか勢いよく倒れたかを判定する判定手段と、
    を含み、
    前記送信ボタンが押されることにより、自動的に前記電子メールが作成されるかまたは、
    前記判定手段において、前記ユーザがゆっくり倒れたと判定された場合に、さらに前記ユーザが倒れたことを記載した前記文章データを含む電子メールが自動的に作成されることにより、前記メールアドレスに前記電子メールが送信されることを特徴とする、歩数計。
  2. 空メールを受信するためのメール受信手段を含み、
    前記メール受信手段が空メールを受信することにより、自動的に前記電子メールが作成され、前記空メールの送信元に前記電子メールを送信することを特徴とする、請求項1に記載の歩数計。
  3. 前記判定手段は、さらに前記取得された位置情報に基づき前記ユーザが所定の行動範囲外に移動したか否かを判定する機能を有し
    前記判定手段が、前記所定の行動範囲外に移動したと判定した場合に、前記所定の行動範囲外に移動したことを記載した電子メールを作成し、前記作成された電子メールを送信することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の歩数計。
  4. 前記判定手段は、さらに前記ユーザの一日の歩数が所定の歩数より下回ったか否かを判定する機能を有し、
    前記判定手段が、一日の歩数が所定の歩数より下回ったと判定した場合に、前記歩数情報を記載した電子メールを作成し、前記作成された電子メールを送信することを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の歩数計。
  5. 記判定手段は、さらに前記生体情報に異常があるか否かを判定する機能を有し、
    前記判定手段が、前記生体情報に含まれる脈拍数および体温情報のうち少なくともいずれか一方に異常があったと判定した場合に、前記生体情報に異常があることを記載した前記文章データを含む電子メールを作成し、前記作成された電子メールを送信することを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の歩数計。
  6. 前記脈拍測定手段または前記体温測定手段のうち少なくともいずれか一方は、前記ケースの角部または端縁部に配置されることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の歩数計。
  7. 前記ユーザが話す音声を音声情報として取得する音声情報取得手段と、
    前記取得された音声情報を記憶する手段と、
    をさらに含み、
    前記送信ボタンが押されることにより、自動的に前記取得された音声情報を前記電子メールに添付し、送信することを特徴とする、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の歩数計。
  8. 前記歩数計のバッテリの残量情報を検知するバッテリ残量検知手段を含み、
    前記バッテリ残量検知手段が、バッテリの残量が所定量より少なったと検知した場合に、バッテリの残量が低下したことを記載した文章データを含む電子メールを作成し、前記作成された電子メールを送信することを特徴とする、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の歩数計。
  9. 前記ユーザが誤って電子メールを送信したことを訂正するための訂正ボタンをさらに備え、
    前記訂正ボタンが押されることにより、自動的に前記電子メールが作成され、前記メールアドレスに前記電子メールを送信することを特徴とする、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の歩数計。
  10. ユーザが携帯し、日常的あるいは緊急に電子メールを送信する機能を有し、前記電子メールを送信するための送信ボタンを備える歩数計のデータ処理方法であって、前記方法は、
    加速度を検出するステップと、
    角速度を検出するステップと、
    前記検出された加速度に基づいて前記ユーザの歩行を検出し歩数を計数して歩数情報を取得するステップと、
    前記ユーザの位置情報を取得するステップと、
    前記取得された歩数情報と前記取得された位置情報を記憶するステップと、
    前記電子メールに記載される文章データを記憶するステップと、
    メールアドレスを記憶するステップと、
    前記記憶された歩数情報、前記記憶された位置情報および前記記憶された文章情報に基づき電子メールを作成するステップと、
    前記作成された電子メールを送信するステップと、
    前記ユーザの脈拍を測定するステップと、
    前記ユーザの体温を測定するステップと、
    前記測定された脈拍数および前記測定された体温情報を含む生体情報を記憶するステップと、
    前記検出された加速度、前記検出された角速度、ならびに前記測定された脈拍数および体温情報を含む生体情報に基づいて、ゆっくり倒れたか勢いよく倒れたかを判定するための、閾値に基づく条件が設定された判定条件を記憶するステップと、
    前記記憶された判定条件に基づいて、前記ユーザがゆっくり倒れたか勢いよく倒れたかを判定するステップと、
    を含み、
    前記送信ボタンが押されることにより、自動的に前記電子メールが作成されるかまたは、
    前記判定するステップにおいて、前記ユーザがゆっくり倒れたと判定された場合に、さらに前記ユーザが倒れたことを記載した前記文章データを含む電子メールが自動的に作成されることにより、前記メールアドレスに前記電子メールが送信されることを特徴とする、歩数計のデータ処理方法。
  11. 請求項10に記載の方法をコンピュータに実行させるための歩数計のデータ処理方法を実行するためのコンピュータプログラム。
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