JP5899879B2 - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
このAlGaN/GaN・HEMTでは、Si基板101上に、AlGaNからなるバッファ層102、GaNからなる電子走行層103、及びAlGaNからなる電子供給層104が順次積層される。電子供給層104の表層に電極用リセス104aが形成され、この電極用リセス104aをゲート絶縁膜105を介して電極材料で埋め込むゲート電極106が形成される。電子供給層104の表面でゲート電極106の両側に、ソース電極107及びドレイン電極108が形成される。電子走行層103がチャネルとなり、電子走行層103の電子供給層104との界面に、電子供給層104(のバッファ層102との界面近傍)における強い正の分極電荷に起因して2DEGが生成される。
このAlGaN/GaN・HEMTでは、Si基板101上に、AlGaNからなるバッファ層102、p型GaNからなるチャネル層111、GaNからなる電子走行層103、及びAlGaNからなる電子供給層104が順次積層される。電子供給層104にチャネル層111まで達する電極用リセス112が形成され、この電極用リセス112をゲート絶縁膜105を介して電極材料で埋め込むゲート電極106が形成される。電子供給層104の表面でゲート電極106の両側に、ソース電極107及びドレイン電極108が形成される。
本実施形態では、化合物半導体装置として、MIS型のAlGaN/GaN・HEMTを開示する。
図3〜図5は、第1の実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
化合物半導体積層構造2は、バッファ層2a、チャネル層2b、電子走行層2c、及び電子供給層2dを有して構成される。電子走行層2cと電子供給層2dとの間に、薄いスペーサ層(中間層)を形成するようにしても良い。
Si基板1は、厚みが例えば645μm程度であり、ホウ素(B)を例えば8×1019±8×1018/cm3程度の範囲内でドープしてp型とされた基板である。
バッファ層2aは、Si基板1上に、AlGaNを、厚みが90nm程度〜120nm程度、例えば100nm程度で、Al組成(AlXGa1-XN(0<X<1)と表した場合のXの値)が0.45(45%)程度〜0.55(55%)程度、例えば0.5(50%)程度に成長することで形成される。
なお、チャネル層2bとしては、上記のAlGaNを成長する代わりに、電子走行層2cよりも分極の大きい材料であるAlN(AlXGa1-XNでX=1の場合)、InAlN,ZnO等の化合物半導体から選ばれた少なくとも1種を用いるようにしても良い。
電子供給層2dは、AlGaNを、厚みが25nm程度〜35nm程度、例えば30nm程度に、Al組成(AlXGa1-XN(0<X<1)と表した場合のXの値)が0.45(45%)程度〜0.55(55%)程度、例えば0.5(50%)程度に成長することで形成される。電子供給層2dは、n型AlGaNで形成しても良い。
詳細には、化合物半導体積層構造2の素子分離領域に、例えばアルゴン(Ar)を注入する。これにより、化合物半導体積層構造2及びSi基板1の表層部分に素子分離構造3が形成される。素子分離構造3により、化合物半導体積層構造2上で活性領域が画定される。
なお、素子分離は、上記の注入法の代わりに、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法を用いて行っても良い。このとき、化合物半導体積層構造2のドライエッチングには、例えば塩素系のエッチングガスを用いる。
詳細には、化合物半導体積層構造2上を覆うように、例えばプラズマ気相成長(PCVD)法により、SiNを200nm程度〜400nm程度、例えば300nm程度の厚みに、SiOを200nm程度以下、例えば100nm程度の厚みに、順次堆積する。これにより、化合物半導体積層構造2上に、パシベーション膜11及び層間絶縁膜12が形成される。
詳細には、先ず、層間絶縁膜12の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、ゲート電極の形成予定位置(電極形成予定位置)に相当する化合物半導体積層構造2の表面を露出する開口を形成する。この電極形成予定位置は、ドレイン電極の形成予定位置よりもソース電極の形成予定位置の側に偏倚した位置とされる。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、先ず、電極用リセス10Aの内壁面を覆うように、層間絶縁膜12上に絶縁材料として例えばAl2O3を堆積する。Al2O3は、PCVD法により膜厚38nm〜42nm程度、例えば40nm程度に堆積する。
先ず、堆積されたAlの表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、ゲート電極の形成予定位置(電極形成予定位置)に相当する化合物半導体積層構造2の表面を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極形成予定位置における、Al、TiN、及びAl2O3をドライエッチングする。以上により、電極用リセス10Aの内壁面を覆うゲート絶縁膜4と、電極用リセス10A内をゲート絶縁膜4を介してTiN層5a及びAl層5bの一部で埋め込むゲート電極5とが形成される。レジストマスクは、灰化処理等により除去される。
詳細には、先ず、絶縁物、例えばTEOSをゲート電極5を埋め込む厚み、例えば0.8μm程度〜1.8μm程度、ここでは1.3μm程度に堆積する。このTEOSを、ゲート電極5の上面が露出するまで、例えば化学機械研磨(CMP)により平坦化する。以上により、表面が平坦化された層間絶縁膜6が形成される。
詳細には、先ず、層間絶縁膜6の表面におけるソース電極及びドレイン電極の形成予定位置(電極形成予定位置)に電極用リセス10B,10Cを形成する。
層間絶縁膜6の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、電極形成予定位置に相当する層間絶縁膜6の表面を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、先ず、層間絶縁膜6の表面におけるフィールドプレート電極の形成予定位置(電極形成予定位置)に電極用リセス10Dを形成する。この電極形成予定位置は、ゲート電極5とドレイン電極8との間の所定部位である。
層間絶縁膜6の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、電極形成予定位置に相当する層間絶縁膜6の表面を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
次に、電極用リセス10D内を埋め込む厚みに、レジストマスク上に導電材料として例えばTiN及びAlを順次堆積する。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積されたTiN及びAlを除去する。レジストマスクは、灰化処理等により除去される。以上により、電極用リセス10DをTiN層9a及びAl層9bで埋め込むフィールドプレート電極9が形成される。
一方、非動作時(オフ時)では、電子走行層2cの電子供給層2dとの界面近傍では2DEGが発生するが、チャネル層2bのゲート絶縁膜4の直下の部位には2DEGは生成されず、ノーマリ・オフが達成される。
オフ時(ゲート電圧Vg=0V)におけるチャネル部の2DEG密度についてシミュレーションで調べた。実験結果を図6に示す。図6において、(a)は本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTのシミュレーション結果を示す。(b)はゲート絶縁膜の直下にiGaNが存する従来のAlGaN/GaN・HEMTのシミュレーション結果を示す。(c),(d)は、ゲート絶縁膜の直下にpGaNが存する図2の従来のAlGaN/GaN・HEMTのシミュレーション結果を示す。ここで、(c)がp型GaNのアクセプタ濃度(Mg濃度)が3×1017/cm3の場合に、(d)がp型GaNのアクセプタ濃度(Mg濃度)が3×1018/cm3の場合にそれぞれ対応する。
これらに対して、図6(a)に示すように、本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTでは、Vg:0Vにおけるチャネル部(チャネル層のゲート絶縁膜の直下の部位)の電子密度は1×105/cm3よりも低く、十分なノーマリ・オフが達成されることが判る。
本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMT及びゲート絶縁膜の直下にiGaNが存する従来のAlGaN/GaN・HEMTについて、ゲート電圧Vgとドレイン電流Idとの関係をシミュレーションで調べた。実験結果を図7に示す。図7では、ドレイン電圧Vdをパラメータとして変化させたときのVgに対するlog(Id)をプロットしている。
従来のAlGaN/GaN・HEMTでは、0.1Vの低いVdでもIdが高く、ノーマリ・オフにはならない。これに対して、本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTでは、800Vの極めて高いVdまで、Vg=0V時のIdが極めて低く、十分なノーマリ・オフが達成されることが判る。
本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTについて、チャネル層のAl組成(AlXGa1-XN(0<X<1)と表した場合のXの値)と、閾値電圧Vthとの関係をシミュレーションで調べた。実験結果を図8に示す。Vthは、規定Idリーク量(Id)=1×10-5A/mm時のゲート電圧Vgに相当する。
本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTでは、チャネル層のAl組成が大きくなるほどVthが高くなり、Xが0.08(8%)以上で十分なノーマリ・オフが達成されることが判る。
本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTについて、オン状態、ここではVg=6Vとした場合における、チャネル部の2DEG密度についてシミュレーションで調べた。実験結果を図9に示す。
本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTでは、Vg=6Vのオン状態において、ゲート絶縁膜下のチャネル部には高い密度の2DEGが生成されており、チャネルが形成されていることが判る。
本実施形態では、第1の実施形態と同様にAlGaN/GaN・HEMTの構成及び製造方法を開示するが、化合物半導体積層構造が一部異なる点で相違する。なお、第1の実施形態の構成部材等と同一のものについては、同符号を付して詳しい説明を省略する。
図10は、第2の実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。
化合物半導体積層構造21は、バッファ層2a、GaNバッファ層22、チャネル層2b、電子走行層2c、及び電子供給層2dを有して構成される。電子走行層2cと電子供給層2dとの間に、薄いスペーサ層(中間層)を形成するようにしても良い。
Si基板1は、厚みが例えば645μm程度であり、ホウ素(B)を例えば8×1019±8×1018/cm3程度の範囲内でドープしてp型とされた基板である。
バッファ層2aは、Si基板1上に、AlGaNを、厚みが90nm程度〜120nm程度、例えば100nm程度で、Al組成(AlXGa1-XN(0<X<1)と表した場合のXの値)が0.45(45%)程度〜0.55(55%)程度、例えば0.5(50%)程度に成長することで形成される。
バッファ層22を形成する理由は以下のものである。チャネル層は耐圧性能に優れており、これを厚く形成したいが、チャネル層のSi基板1との格子定数差及び熱膨張係数差に起因する応力が大きいために困難である。そのため、格子定数及び熱膨張係数がSi基板1とチャネル層との間の値である材料、ここではGaNをバッファ層22として挿入し、上記の応力を緩和する。
なお、チャネル層23としては、上記のAlGaNを成長する代わりに、電子走行層2cよりも分極の大きい材料であるAlN(AlXGa1-XNでX=1の場合)、InAlN,ZnO等の化合物半導体から選ばれた少なくとも1種を用いるようにしても良い。
電子供給層2dは、AlGaNを、厚みが25nm程度〜35nm程度、例えば30nm程度に、Al組成(AlXGa1-XN(0<X<1)と表した場合のXの値)が0.45(45%)程度〜0.55(55%)程度、例えば0.5(50%)程度に成長することで形成される。電子供給層2dは、n型AlGaNで形成しても良い。
以下、本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTにおけるノーマリ・オフを調べた実験の結果について説明する。
本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTについて、バッファ層のGaNの厚みと、ゲート電圧Vg=0における規定Id(Id)=1×10-5A/mmに達するドレイン電圧Vdとの関係をシミュレーションで調べた。実験結果を図11に示す。
バッファ層のGaNの厚みが185nm程度以下では、耐圧を示すVdが10V程度〜20V程度しかなく、ノーマリ・オフは得られない。これに対して、バッファ層のGaNを280nm以上の厚みに形成することにより、Vdが800V程度まで向上し、十分なノーマリ・オフが達成されることが判る。
本実施形態では、第1又は第2の実施形態から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTを適用した電源装置を開示する。
図12は、第3の実施形態による電源装置の概略構成を示す結線図である。
一次側回路31は、交流電源34と、いわゆるブリッジ整流回路35と、複数(ここでは4つ)のスイッチング素子36a,36b,36c,36dとを備えて構成される。また、ブリッジ整流回路35は、スイッチング素子36eを有している。
二次側回路32は、複数(ここでは3つ)のスイッチング素子37a,37b,37cを備えて構成される。
本実施形態では、第1又は第2の実施形態から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTを適用した高周波増幅器を開示する。
図13は、第4の実施形態による高周波増幅器の概略構成を示す結線図である。
ディジタル・プレディストーション回路41は、入力信号の非線形歪みを補償するものである。ミキサー42aは、非線形歪みが補償された入力信号と交流信号をミキシングするものである。パワーアンプ43は、交流信号とミキシングされた入力信号を増幅するものであり、第1又は第2の実施形態から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTを有している。なお図13では、例えばスイッチの切り替えにより、出力側の信号をミキサー42bで交流信号とミキシングしてディジタル・プレディストーション回路41に送出できる構成とされている。
第1〜第4の実施形態では、化合物半導体装置としてAlGaN/GaN・HEMTを例示した。化合物半導体装置としては、AlGaN/GaN・HEMT以外にも、以下のようなHEMTに適用できる。
本例では、化合物半導体装置として、InAlN/GaN・HEMTを開示する。
InAlNとGaNは、組成によって格子定数を近くすることが可能な化合物半導体である。この場合、上記した第1〜第4の実施形態では、チャネル層がAlGaN,AlN,InAlN,ZnOから選ばれた少なくとも1種、電子走行層がi−GaN、電子供給層がn−InAlNで形成される。また、この場合のピエゾ分極がほとんど発生しないため、2次元電子ガスは主にInAlNの自発分極により発生する。
本例では、化合物半導体装置として、InAlGaN/GaN・HEMTを開示する。
GaNとInAlGaNは、後者の方が前者よりも組成によって格子定数を小さくすることができる化合物半導体である。この場合、上記した第1〜第4の実施形態では、電子走行層がチャネル層がAlGaN,AlN,InAlN,ZnOから選ばれた少なくとも1種、電子走行層がi−GaN、電子供給層がn−InAlGaNで形成される。
第1の化合物半導体層と、
前記第1の化合物半導体層の下方に形成され、前記第1の化合物半導体層との界面に2次元電子ガスが生成される第2の化合物半導体層と、
前記第2の化合物半導体層の下方に形成され、前記第2の化合物半導体層よりも分極の大きい材料からなる第3の化合物半導体層と
を有する化合物半導体積層構造と、
前記化合物半導体積層構造に形成された前記第3の化合物半導体層に達する溝内を、絶縁膜を介して埋め込む電極と
を含むことを特徴とする化合物半導体装置。
第3の化合物半導体層は、AlGaN,AlN,InAlN,ZnOから選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
第3の化合物半導体層は、AlXGa1-XNからなり、0.08≦X≦1とされていることを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
前記化合物半導体積層構造は、前記第3の化合物半導体層の下方に形成され、前記第3の化合物半導体層よりも分極の小さい材料からなる第4の化合物半導体層を更に有しており、
第3の化合物半導体層は、厚みが280nm〜2μmの範囲内とされていることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
前記化合物半導体積層構造に形成された前記溝は、前記第3の化合物半導体層の表面から13nm〜17nmの範囲内の深さに形成されていることを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
第1の化合物半導体層と、
前記第1の化合物半導体層の下方に形成され、前記第1の化合物半導体層との界面に2次元電子ガスが生成される第2の化合物半導体層と、
前記第2の化合物半導体層の下方に形成され、前記第2の化合物半導体層よりも分極の大きい材料からなる第3の化合物半導体層と
を有する化合物半導体積層構造を形成する工程と、
前記化合物半導体積層構造に、前記第3の化合物半導体層に達する溝を形成する工程と、
前記溝内に絶縁膜を形成する工程と、
前記溝内を前記絶縁膜を介して埋め込む電極を形成する工程と
を含むことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
第3の化合物半導体層は、AlGaN,AlN,InAlN,ZnOから選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする付記6に記載の化合物半導体装置の製造方法。
第3の化合物半導体層は、AlXGa1-XNからなり、0.08≦X≦1とされることを特徴とする付記6に記載の化合物半導体装置の製造方法。
前記化合物半導体積層構造は、前記第3の化合物半導体層の下方に形成され、前記第3の化合物半導体層よりも分極の小さい材料からなる第4の化合物半導体層を更に有しており、
第3の化合物半導体層は、厚みが280nm〜2μmの範囲内とされることを特徴とする付記6〜8のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
前記化合物半導体積層構造に形成された前記溝は、前記第3の化合物半導体層の表面から13nm〜17nmの範囲内の深さに形成されることを特徴とする付記6〜9のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
変圧器と、前記変圧器を挟んで高圧回路及び低圧回路とを備えた電源回路であって、
前記高圧回路はトランジスタを有しており、
前記トランジスタは、
第1の化合物半導体層と、
前記第1の化合物半導体層の下方に形成され、前記第1の化合物半導体層との界面に2次元電子ガスが生成される第2の化合物半導体層と、
前記第2の化合物半導体層の下方に形成され、前記第2の化合物半導体層よりも分極の大きい材料からなる第3の化合物半導体層と
を有する化合物半導体積層構造と、
前記化合物半導体積層構造に形成された前記第3の化合物半導体層に達する溝内を、絶縁膜を介して埋め込む電極と
を含むことを特徴とする電源回路。
入力した高周波電圧を増幅して出力する高周波増幅器であって、
トランジスタを有しており、
前記トランジスタは、
第1の化合物半導体層と、
前記第1の化合物半導体層の下方に形成され、前記第1の化合物半導体層との界面に2次元電子ガスが生成される第2の化合物半導体層と、
前記第2の化合物半導体層の下方に形成され、前記第2の化合物半導体層よりも分極の大きい材料からなる第3の化合物半導体層と
を有する化合物半導体積層構造と、
前記化合物半導体積層構造に形成された前記第3の化合物半導体層に達する溝内を、絶縁膜を介して埋め込む電極と
を含むことを特徴とする高周波増幅器。
2,21 化合物半導体積層構造
2a,22,102 バッファ層
2b,23,111 チャネル層
2c,103 電子走行層
2d,104 電子供給層
3 素子分離構造
4,105 ゲート絶縁膜
5,106 ゲート電極
5a,7a,8a,9a TiN層
5b,7b,8b,9b Al層
6,12 層間絶縁膜
7,107 ソース電極
8,108 ドレイン電極
9 フィールドプレート電極
10A,10B,10C,10D,104a,112 電極用リセス
10A1,10A2 リセス
11 パシベーション膜
31 一次側回路
32 二次側回路
33 トランス
34 交流電源
35 ブリッジ整流回路
36a,36b,36c,36d,36e,37a,37b,37c スイッチング素子
41 ディジタル・プレディストーション回路
42a,42b ミキサー
43 パワーアンプ
Claims (10)
- 第1の化合物半導体層と、
前記第1の化合物半導体層の下方に形成され、前記第1の化合物半導体層との界面に2次元電子ガスが生成され、GaNからなり、100nm〜140nmの厚みを有する第2の化合物半導体層と、
前記第2の化合物半導体層の下方に形成され、前記第2の化合物半導体層よりも分極の大きい材料からなり、280nm〜2μmの厚みを有する第3の化合物半導体層と
を有する化合物半導体積層構造と、
前記化合物半導体積層構造に形成された前記第3の化合物半導体層の一部まで掘り込まれた溝内を、絶縁膜を介して埋め込む電極と
を含むことを特徴とする化合物半導体装置。 - 第3の化合物半導体層は、AlGaN,AlN,InAlN,ZnOから選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
- 第3の化合物半導体層は、AlXGa1-XNからなり、0.08≦X≦1とされていることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
- 前記化合物半導体積層構造は、前記第3の化合物半導体層の下方に形成され、前記第3の化合物半導体層よりも分極の小さい材料からなる第4の化合物半導体層を更に有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
- 前記化合物半導体積層構造に形成された前記溝は、前記第3の化合物半導体層の表面から13nm〜17nmの範囲内の深さに形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
- 第1の化合物半導体層と、
前記第1の化合物半導体層の下方に形成され、前記第1の化合物半導体層との界面に2次元電子ガスが生成され、GaNからなり、100nm〜140nmの厚みを有する第2の化合物半導体層と、
前記第2の化合物半導体層の下方に形成され、前記第2の化合物半導体層よりも分極の大きい材料からなり、280nm〜2μmの厚みを有する第3の化合物半導体層と
を有する化合物半導体積層構造を形成する工程と、
前記化合物半導体積層構造に、前記第3の化合物半導体層の一部まで掘り込まれた溝を形成する工程と、
前記溝内に絶縁膜を形成する工程と、
前記溝内を前記絶縁膜を介して埋め込む電極を形成する工程と
を含むことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。 - 第3の化合物半導体層は、AlGaN,AlN,InAlN,ZnOから選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする請求項6に記載の化合物半導体装置の製造方法。
- 第3の化合物半導体層は、AlXGa1-XNからなり、0.08≦X≦1とされることを特徴とする請求項6に記載の化合物半導体装置の製造方法。
- 前記化合物半導体積層構造は、前記第3の化合物半導体層の下方に形成され、前記第3の化合物半導体層よりも分極の小さい材料からなる第4の化合物半導体層を更に有することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
- 前記化合物半導体積層構造に形成された前記溝は、前記第3の化合物半導体層の表面から13nm〜17nmの範囲内の深さに形成されることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
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