JP5898025B2 - 膜状組織の保存輸送容器 - Google Patents
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Description
なお、上述したような膜状組織の保存および輸送を行うための容器として、従来は、例えば、特許文献1に記載された保存輸送容器があり、この保存輸送容器では、容器内部に収容部を設け、この収容部内に満たした保存液中に膜状組織を浮遊させることにより、輸送中の膜状組織の破損を防止することとしている。
したがって、本発明の膜状組織の保存輸送容器によれば、例えば、膜状組織を輸送した後、その膜状組織を患者への移植に供するまでの間の、膜状組織の破損を防止するとともに、膜状組織の取扱いに伴う医療従事者の負担を軽減することができる。
図1に例示する膜状組織の保存輸送容器1は、生体由来の細胞からなる膜状組織を保存ないし輸送するための容器であって、内部に、膜状組織を保存液とともに収容する収容部6が区画形成されるとともに、図1の上方側に、例えば、直径30〜300mm程度で、膜状組織の出し入れ可能な開口部4aを有する容器本体2と、容器本体2の開口部4aを覆って容器本体2に取り付けられる蓋部材3とを具えている。
また、保存液には、例えば、液体培地、生理食塩水、等張液、緩衝液、ハンクス平衡塩液等を用いることができる。
容器本体2を側部形成部材4と底部形成部材5とで構成したこの保存輸送容器1では、容器本体2から蓋部材3を取り外すとともに容器本体2の収容部6内の保存液を除去した後、底部形成部材5から側部形成部材4を取り外すことにより、底部形成部材5に配置されることになる膜状組織を、そのまま、患者への移植に用いることが可能になるので、容器1から、シャーレ等の、底の浅い他の容器へ膜状組織を移し替える作業を省くことができて、その作業中の、膜状組織の破損のおそれを取り除くとともに、そのような作業を行う医療従事者への負担を軽減することができる。
このことによれば、底部形成部材5から側部形成部材4を取り外した後に、底部形成部材5の、周囲の表面部分よりも盛り上がる内周側表面部分5a上に配置された膜状組織を、例えば、患者への移植に供する際等には、ヘラ等を用いて容易にすくって取ることができる。
このように、底部形成部材5が、側部形成部材4の他端側に取り付けられた状態で、底部形成部材5の、容器内部を向く内表面(膜状組織の積載面)の略全体が、側部形成部材4の他端側開口部4bよりも容器内部側に位置するよう構成することが、操作性の点から好ましい。
なお、一端側開口部4aおよび他端側開口部4bとは、筒状をなす側部形成部材4の軸線方向の最外端位置で、その端部の内周縁の内側に形成されて、側部形成部材4の内部を外部に連通させる部分を指す。
これによれば、蓋部材3を側部形成部材4に対して着脱する際には、底部形成部材5が、側部形成部材4に対して液密に取り付けられた状態を維持したまま、蓋部材3を側部形成部材4に対して着脱することができ、特に、蓋部材3を側部形成部材4から取り外す場合には、例えば底部形成部材5を把持すれば、側部形成部材4に取り付けた底部形成部材5による他端側開口部4bでの液密状態に影響を及ぼすことなしに、蓋部材3を側部形成部材4から取り外すことができるので、容器1内の保存液の、他端側開口部4bでの液漏れを防止することができる。
この一方で、図1に示す容器1では、蓋部材3の側壁部分により、側部形成部材4の一端側部分を取り囲んで、蓋部材3を側部形成部材4に取り付けている。
2 容器本体
3 蓋部材
3a (蓋部材の)引掛り係合部
3b 環状突出部分
4 側部形成部材
4a 一端側の開口部、一端側開口部
4b 他端側の開口部、他端側開口部
4c 環状突起
5、15 底部形成部材
5a 内周側表面部分
5b 周縁部分
5c 内側嵌合箇所
5d 持ち手接続部
5e 他端側囲繞箇所
6、16 収容部
7、17 シール部材
8 クリップ部材
9 持ち手部材
9a (持ち手部材の)接続部
9b (持ち手部材の)引掛り係合部
9c 雌ねじ部
15a 位置規制部
100 内側容器
100a 筒状部
100b メッシュ部
110 介在部
Claims (4)
- 開口部を有するとともに、内部に、生体由来の細胞からなる膜状組織を収容する収容部を設けた容器本体と、該容器本体の前記開口部を覆って該容器本体に取り付けられる蓋部材とを具えてなり、前記収容部に保存液とともに収容した前記膜状組織を保存ないし輸送するための膜状組織の保存輸送容器であって、
前記容器本体が、一端側に、前記蓋部材が覆う前記開口部を有して該容器本体の側部を形成する筒状の側部形成部材と、該側部形成部材の他端側の開口部を液密に密閉して該側部形成部材に着脱可能で、前記容器本体の底部を形成する底部形成部材とを含んで構成され、
前記底部形成部材が、前記側部形成部材の他端側に取り付けられた状態で、前記底部形成部材の、容器内部を向く内表面の少なくとも一部が、前記側部形成部材の前記他端側開口部よりも容器内部側に位置し、
前記底部形成部材の周縁部分に、持ち手部材が取り付けられる持ち手接続部を設けたことを特徴とする膜状組織の保存輸送容器。 - 前記底部形成部材を、前記側部形成部材に対し、前記側部形成部材に対する前記蓋部材の着脱とは、独立して着脱可能としたことを特徴とする請求項1に記載の膜状組織の保存輸送容器。
- 前記側部形成部材に取り付けられる前記蓋部材に、一端側開口部での液密性を確保するシール部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の膜状組織の保存輸送容器。
- 前記底部形成部材が、前記側部形成部材に取り付けられた状態で、前記側部形成部材の内側に液密に嵌め合わされる内側嵌合箇所を有することを特徴とする請求項1に記載の膜状組織の保存輸送容器。
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